JP2776419B2 - 平面表示装置の駆動回路、それを有する平面表示装置、及びその駆動方法 - Google Patents

平面表示装置の駆動回路、それを有する平面表示装置、及びその駆動方法

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JP2776419B2
JP2776419B2 JP1430497A JP1430497A JP2776419B2 JP 2776419 B2 JP2776419 B2 JP 2776419B2 JP 1430497 A JP1430497 A JP 1430497A JP 1430497 A JP1430497 A JP 1430497A JP 2776419 B2 JP2776419 B2 JP 2776419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面表示装置の駆動
回路、それを有する平面表示装置、及びその駆動方法に
関するものであり、特に詳しくは、平面表示装置に於い
て高速線順次方式の走査方法を低消費電力で、低コスト
で実現しうる平面表示装置の駆動に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、薄形の利点からCRTに代わりP
DP(プラズマディスプレイ),LCD(液晶ディスプ
レイ),EL(エレクトロルミネッセンス)等の平面マ
トリクス形表示装置の要求が増加しているが、特に最近
ではカラー表示の要求が高まっている。
【0003】従来から、プラズマディスプレイ装置やエ
レクトロルミネセンスディスプレイ(EL)装置等が代
表的とされている、平面表示装置、即ちフラット形表示
装置は、奥行きが小さく、且つ大型の表示画面が実現さ
れて来ている事から、急速にその用途が拡大され、生産
規模も増大して来ている。処で、係る平面表示装置は、
一般的には、電極間に堆積された電荷を所定の電圧下で
放電発光させて表示するものであり、その一般的な表示
原理を、プラズマディスプレイ装置を例に採って、その
構造と作動を以下に概略的に説明する。
【0004】即ち、従来から良く知られているプラズマ
ディスプレイ装置(AC型PDP)には、2本の電極で
選択放電(アドレス放電)および維持放電を行う2電極
型と、第3の電極を利用してアドレス放電を行う3電極
型とがある。一方、カラー表示を行うプラズマディスプ
レイ装置(PDP)では、放電により発生する紫外線に
よって放電セル内に形成した蛍光体を励起しているが、
この蛍光体は、放電により同時に発生する正電荷である
イオンの衝撃に弱いという欠点がある。 上記の2電極
型では、当該蛍光体がイオンに直接当たるような構成に
なっているため、蛍光体の寿命低下を招く恐れがある。
【0005】これを回避するために、カラープラズマデ
ィスプレイ装置では、面放電を利用した3電極構造が一
般に用いられている。さらに、この3電極型において
も、第3の電極の維持放電を行う第1と第2の電極が配
置されている基板に当該第3の電極を形成する場合と、
対向するもう一つの基板に当該第3の電極を配置する場
合がある。
【0006】また、同一基板に前記の3種の電極を形成
する場合でも、維持放電を行う2本の電極の上に第3の
電極を配置する場合と、その下に第3の電極を配置する
場合がある。さらに、蛍光体から発せられた可視光を、
その蛍光体を透過して見る場合と、蛍光体からの反射を
見る場合がある。
【0007】上記した各タイプのプラズマディスプレイ
装置は、何れも原理は、互いに同一であるので、以下で
は、維持放電を行う第1と第2の電極を設けた第1の基
板と、これとは別で、当該第1の基板と対向する第2の
基板に第3の電極を形成して構成された平面表示装置に
付いてその具体例を説明する。即ち、図3は、従来の平
面表示装置の一例の構成を示す平面図である。
【0008】同図中、表示パネル1は、上記した3電極
方式のプラズマディスプレイ装置(PDP)の構成の概
略を示す概略的平面図であり、又、図4は、図3のプラ
ズマディスプレイ装置に形成される、一つの放電セル1
0における概略的断面図である。即ち、当該プラズマデ
ィスプレイ装置は、図3及び図4から判る様に、2枚の
ガラス基板12、13によって構成されている。第1の
基板13には、互いに平行して配置された維持電極とし
て作動する第1の電極(X電極)14、および第2の電
極(Y電極)15を備え、それらは、誘電体層18で被
覆されている。
【0009】更に、該誘電体層18からなる放電面には
保護膜としてMgO(酸化マグネシューム)膜等で構成
された被膜21が形成されている。一方、前記第1のガ
ラス基板13と向かい合う第2の基板12の表面には、
第3の電極即ちアドレス電極として作動する電極16
が、該維持電極14、15と直交する形で形成されてい
る。
【0010】また、アドレス電極16上には、赤、緑、
青の発光特性の一つを持つ蛍光体19が、該第2の基板
12の該アドレス電極が配置されている面と同一の面に
形成されている壁部17によって規定される放電空間2
0内に、配置されている。つまり、該プラズマディスプ
レイ装置に於ける各放電セル10は壁(障壁)によって
仕切られている。
【0011】また、上記具体例に於ける該プラズマディ
スプレイ装置に於いては、第1の電極(X電極)14と
該第2の電極(Y電極)15とは、互いに平行に配置さ
れ、それぞれ対を構成しており、該第2の電極(Y電
極)15は、Y電極駆動共通ドライバ回路3に接続され
ている個別のY電極駆動回路41 〜4n により、それぞ
れ個別に駆動されるが、該第1の電極(X電極)14
は、共通電極を構成しており、1個のドライバ回路5で
駆動される構成と成っている。
【0012】又、当該X電極14とY電極15に直交し
てアドレス電極16−1〜16−mが配置されており、
該アドレスで電極16−1〜16−mは、適宜のアドレ
スドライバ回路6に接続されている。係る従来の平面表
示装置に於いては、アドレス電極16は1本毎にアドレ
スドライバ6に接続され、そのアドレスドライバ6によ
ってアドレス放電時のアドレスパルスが各アドレス電極
に印加される。
【0013】また、Y電極15は、個別にYスキャンド
ライバ41 〜4n に接続されている。該スキャンドライ
バ41 〜4n は、更にY側共通ドライバ3に接続されて
おり、アドレス放電時のパルスはスキャンドライバ41
〜4n から発生されるが、維持放電パルス等はY側共通
ドライバ3で発生し、Yスキャンドライバ41 〜4n
経由して、Y電極15に印加される。
【0014】一方、X電極14は当該平面表示装置に於
けるパネルの全表示ラインに亘って共通に接続され駆動
される。つまり、X電極側の共通ドライバ5は、書き込
みパルス、維持パルス等を発生し、これらを同時平行的
に各Y電極15に印加する。これらのドライバ回路は、
図示されてはいない制御回路によって制御され、その制
御回路は、装置の外部より入力される、同期信号や表示
データ信号によって制御される。
【0015】一方、本具体例に於けるX電極側の共通ド
ライバ5とY電極側の共通ドライバ3は図示しない適宜
の制御回路に接続されており、該X電極14と該Y電極
15とを交互に印加される電圧の極性を反転させながら
一斉に駆動して、上記した維持放電を実行させるもので
ある。上記に於いて説明した様に、従来の平面表示装置
に於ける表示パネル1は、前記した維持放電セル部10
が水平方向にm個、垂直方向にn個がマトリックス状に
配列されているもので有って、Y側走査ドライバ回路4
1 は、当該垂直方向の一番上でかつ水平方向にm個整列
している維持放電セル部10に接続されたY電極を駆動
するものであり、同様にそれぞれのY側走査ドライバ回
路42 から4nは、各々対応する走査表示ラインである
Y電極を個別に駆動するものである。
【0016】一方、X電極は、該全てのY電極に平行し
て配置されているが、共通電極を構成しているので有っ
て、従って、一つのX電極ドライバ回路5のみによっ
て、当該X電極は駆動されるものである。上記した従来
に於ける平面表示装置の駆動方法を図5及び図6を参照
しながら説明する。
【0017】つまり、1フレームの表示期間Sを走査ア
ドレス期間S−1と維持放電期間S−2とに分割して表
示操作を実行するものである。そして、該走査アドレス
期間に於いては、Y電極側走査ドライバ回路41 からY
電極15−1へ走査信号を供給すると共に、アドレスド
ライバ回路6からアドレス電極16−1から16−m
へ、Y電極15−1により構成される1ライン目の表示
データに応じた信号がアドレスパルスAPを用いて供給
され、表示すべきセル部分10が、一時的に放電し、所
定の壁電荷が当該セル部分内に堆積されメモリ機能を発
揮する。
【0018】以下同様にして、Y電極側走査ドライバ4
2 、43 ・・・4n の順に線順次に各Y電極15−2〜
15−nまでを順次に走査して、所定のセル部分に表示
すべきデータを書き込むものである。当該走査アドレス
期間S−1が終了すると、維持放電期間S−2が開始さ
れるもので有って、当該表示パネルを構成する全てのセ
ル部分10に対して、Y電極側共通ドライバ回路3とX
電極側の共通ドライバ回路5によって、Y電極15−1
〜15−nとX電極14の間に、同時に所定の電圧Ys
usを印加するものであって、その後係る電圧の極性を
反転させて同様の電圧印加操作Xsusを行って、全て
のセル部分10の電極間に交番に電圧を印加する。
【0019】その際、走査アドレス期間に於いて表示デ
ータを印加され、所定の壁電荷を持っているセル部分1
0のみが、所定の回数繰り返して発光放電する事にな
る。尚、係る従来の平面表示装置に於いては、全セル部
分10を対象に、Y電極側共通ドライバ回路3とX電極
側の共通ドライバ回路5によって、直前の維持放電期間
に於いて、放電発光していたセル部分内に生成され、残
存している壁電荷を消去する為の初期操作期間を設ける
事も可能である。
【0020】この場合、係る初期化期間に於いては、表
示ライン毎に線順次に消去する方法を用いても良く、又
全ての表示ラインに対して一括消去する方法を使用する
事も可能である。次に、従来に於ける平面表示装置の構
成例を図7を参照して説明する。即ち、図7に示す平面
表示装置は、一般的にフローティング方式と称されるも
ので有って、該平面表示装置に於いては、走査用ドライ
バ回路3に、更に電力回収回路60を付加したものであ
る。
【0021】つまり、図7のブロックダイアグラムから
理解される様に、従来の平面表示装置では、Y電極側の
走査用ドライバ回路41 〜4n のそれぞれは、抵抗を介
して所定の書き込み電圧Vscに接続されたトランジスタ
TR5 から構成されたスイッチ手段52と該トランジス
タTR5 に並列に接続されたダイオードDO30とから構
成されたものであり、更に、該トランジスタTR5 の一
端部に電力回収回路60が付加されている。
【0022】又、X電極駆動回路5は、従来公知の出力
段を有すると同時に、該出力段に接続された電力回収回
路60を有しているものである。又、該Y電極側の走査
用ドライバ回路41 〜4n のそれぞれと該電力回収回路
60との接続は、走査用のドライバ回路41 〜4n のそ
れぞれをオープンドレインとして両者を接続させてい
る。
【0023】係る電力回収回路60は、表示パネルが容
量性負荷であるので、ガス放電に必要な電圧をパネルに
生成する際に移送する電荷を外部に回収する機能を有す
るもので有って、パネル容量Cpとコイル61によって
直列共振させる構成を有している。上記図7に示す従来
の平面表示装置での動作を説明すると、走査パルスの立
ち下げは、ドライバ回路52のトランジスタTR5 をO
Nにする事により行われ、その立ち上げは、該トランジ
スタTR5 をOFFにする事ににより、抵抗R1から該
パネル容量への充電電流により実行する方法で有っても
よく、又Y電極側の共通ドライバ回路3内に設けられた
維持放電回路側からダイオードDO30を経由する方法が
あり、一方、維持放電波形は、X電極側のドライバ回路
5とX電極側の共通ドライバ回路から、該ダイオードD
30若しくはFETからなるトランジスタTR5 を通し
て生成されるものである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図7の平面表示装置に
於いては、抵抗のみで電圧を持ち上げたり、降下させる
必要がある。その為、該抵抗を大きくする必要あるが、
所定の電圧を得る為に時間が掛かってしまい、高速線順
次走査を行う場合には、適用しえない。その為、抵抗を
小さくしければならないが、逆に抵抗を小さくすると、
電圧を立ち下げる場合には、電源から余計な電流が流れ
込む事になり、その為走査用ドライバ回路のON電流を
大きく、従って容量を大きなものとする必要が生ずる。
【0025】又、抵抗を使用しない場合には、Y電極側
の共通ドライバ回路から電位を持ち上げる方法もある。
その場合には、該走査ドライバ回路は、走査アドレス期
間と維持放電期間の両方の期間で使用される為、電流の
損失が大きくなると言う問題が有った。従って、本発明
の目的は、上記した従来技術の欠点を改良し、高速線順
次走査が可能であり、電力が回収出来て、低消費電力型
の低価格な平面表示装置を提供するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも一対の電極及びそれに付随するパネル容量を備えた
平面表示装置を駆動するために該電極に結合した駆動回
路であって、該電極に印加された電圧を排出するための
第1パスと、該電極に電圧を印加するための第2のパス
と、該第1、第2のパスに共通に接続された電力蓄積手
段とを備え、該第1のパスは、第1のコイルと、該電極
側を陽極とした第1のダイオードと、第1のスイッチと
を、該電極側からこの順で含み、該第2のパスは、第2
のコイルと、該電極側を陰極とした第2のダイオード
と、第2のスイッチとを、該電極側からこの順で含み、
該第1のパスにおいて該電極と該第1のコイルとの間に
接続され、該第1のパスを低電位にクランプする第1の
クランプ手段と、該第2のパスにおいて該電極と該第2
のコイルとの間に接続され、該第2のパスを高電位にク
ランプする第2のクランプ手段とを含むことを特徴とす
る平面表示装置の駆動回路が提供される。本発明によれ
ば、電圧印加により放電発光を生じさせるための一対の
電極及びそれに付随するパネル容量を備え、該放電発光
のために該電極に結合された駆動回路を有する平面表示
装置であって、該駆動回路は、該電極に印加された電圧
を排出するための第1のパスと、該電極に電圧を印加す
るための第2のパスと、該第1、第2のパスに共通に接
続された電力蓄積手段とを備え、該第1のパスは、第1
のコイルと、該電極側を陽極とした第1のダイオード
と、第1のスイッチとを、該電極側からこの順で含み、
該第2のパスは、第2のコイルと、該電極側を陰極とし
た第2のダイオードと、第2のスイッチとを、該電極側
からこの順で含み、該第1のパスにおいて該電極と該第
1のコイルとの間に接続され、該第1のパスを低電位に
クランプする第1のクランプ手段と、該第2のパスにお
いて該電極と該第2のコイルとの間に接続され、該第2
のパスを高電位にクランプする第2のクランプ手段とを
含むことを特徴とする平面表示装置もまた提供される。
本発明によれば、電圧印加により放電発光を生じさせる
ための一対の電極及びそれに付随するパネル容量を備え
た平面表示装置を駆動する方法であって、第1のコイル
と第1のダイオードとを順に介して該パネル容量を放電
した後、該パネル容量の電位をクランプすると共に該第
1のコイルの両端の電位差を零とする工程と、第2のダ
イオードと第2のコイルとを順に介して該パネル容量を
充電した後、該パネル容量の電位をクランプすると共に
該第2のコイルの両端の電位差を零とする工程とを含む
ことを特徴とする平面表示装置の駆動方法もまた提供さ
れる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る平面表示装
置に関する具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。即ち、図1は、本発明に係る平面表示装置の駆動装
置に関する一具体例の構成を示すブロックダイアグラム
であって、表面に電極15、16が配置されている少な
くとも2枚の基板12、13が、当該電極部が、互いに
直交して対向する様に、隣接して配置され、且つ当該基
板間12、13に、例えば適宜の蛍光体19が挿入され
ており、更に当該電極間に構成される複数個の直交部
が、それぞれ画素を構成するセル部10を形成してお
り、当該セル部10はマトリックス状に配列された表示
パネル1を構成しており、且つ当該セル部10は、当該
電極15、16に印加される適宜の電圧に従って、所定
量の電荷を蓄積しうるメモリー機能と放電発光機能とを
有している平面表示装置であって、且つ該表示装置に表
示される一連の表示動作の期間が、当該複数個のセル部
10を選択して適宜の表示データの書き込み操作を実行
する為、複数本の表示ラインを線順次にて選択する走査
を行うセル部に表示データを書き込む期間、例えばアド
レス期間S−1と該アドレス期間S−1に於いて、該表
示データが書き込まれたセル部10を所定の期間、複数
回放電発光させる期間、例えば維持放電期間S−2とで
構成せしめる様に構成されている平面表示装置に於い
て、該走査される複数本の表示ラインを構成する一方の
電極、例えばY電極15を駆動させるドライバ回路に接
続する2本の電源ラインFVH、FLGの各々に、例え
ば、2個のトランジスタTR6 、TR7 で構成されたプ
ッシュプル型のドライバ回路55を並列に設けると共
に、当該ドライバ回路に接続する個々の電源ラインの少
なくとも一方に所定の電圧、即ち、第1の電源、を印加
する電源回路手段70、該ドライバ回路に接続する個々
の電源ラインに印加された所定の電圧をリークさせるス
イッチ手段80とが設けられている平面表示装置の駆動
装置が示されている。
【0028】本発明に係る該平面表示駆動装置に於ける
該表示パネル1は、X電極14、Y電極15、及びアド
レス電極16からなる3電極を使用して画像の表示駆動
を実行するものである事が望ましく、又その表示形態と
しては、当該平面表示駆動装置に於ける該表示パネル1
は、プラズマディスプレイ(PDP)装置及びエレクト
ロルミネッセンス(EL)装置から選択された一つであ
る事が望ましい。
【0029】つまり、本発明に係る該平面表示装置の駆
動装置に於いては、当該走査電極15に対して走査を実
行する為に必要なON電圧(例えばGND)及びOFF
電圧(例えばVsc)を与えるプッシュプル型のドライ
バ回路55で構成されたY電極スキャンドライバ回路群
101、102・・・10nと、該スキャンドライバ回
路群101、102・・・10nに共通の電源ラインに
走査用電圧である、該第1の電源手段の電圧(例えば走
査時にOFFの電圧でVsc)を供給したり、遮断した
りする為に設置された電源回路手段70と、該スキャン
ドライバ回路群101、102・・・10nのそれぞれ
の電源ラインに印加された該走査用の電圧をリークさせ
て、該電源ラインの電圧を0V、若しくはGNDにする
為のスイッチ手段80が設けられているものである。
【0030】更に、本発明に於ける該電源回路手段70
は、セル部に表示データを書き込む期間である走査アド
レス期間S−1に於いて、当該ドライバ回路に接続する
2本の電源ラインFVH及びFLGの内の少なくとも一
方、例えばFVH(第1の電源ライン)に所定の電圧例
えばVscを印加させる第1の電源手段71と、該表示
データが書き込まれた該セル部を所定の期間放電させる
ための期間である維持放電期間S−2に於いて当該FV
Hに所定の電圧を印加させる第2の電源手段90とで構
成させている事が望ましい。
【0031】更に、本発明に於いて使用される該第1の
電源手段71は、高電圧電源、例えばVsc、を発生す
る第1の電圧発生手段72と低電圧電源、例えばGN
D、を発生する第2の電圧発生手段73とから構成され
たものであって、該第1の電圧発生手段72は、前記ド
ライバ回路に接続する2本の電源ライン(FVH、FL
G)のうちの一方の電源ライン例えば、配線FVH(第
1の電源ライン)に接続され、該第2の電圧発生手段7
3は、前記ドライバ回路に接続する2本の電源ライン
(FVH、FLG)のうちの他方の電源ライン例えば、
配線FLG(第2の電源ライン)に接続されている事が
望ましい。
【0032】本発明に於いて使用される、前記した各電
源手段72、73にはそれぞれスイッチ手段74、75
が設けられており、外部から入力される所定の制御信号
により所定の電圧を該ドライバ回路に接続する2本の電
源ライン(FVH及びFLG)の何れかの配線(例えば
FVH)に供給する様に構成されている事が望ましい。
【0033】更に、上記のスイッチ手段74、75は、
MOSFET(TR8 、TR9 )で構成されている事が
好ましい。更に、本発明に係る該平面表示装置の駆動装
置に於いて使用される該第1の電源手段71の、該第1
の電圧発生手段72と該ドライバ回路に接続する2本の
電源ラインのうちの一方の配線例えばFVH(第1の電
源ライン)との間に、ダイオードDO4 若しくは抵抗R
もしくは、その両方が接続されている事が望ましい。
【0034】一方、本発明に於ける該平面表示装置の駆
動装置に於いて使用される電源回路70を構成する、該
第2の電源手段90は、2個の異なる電位を発生する電
圧発生手段91、92から構成されており、各電圧発生
手段91、92は、該ドライバ回路に接続する電源ライ
ン表示ライン(FVH、FLG)のそれぞれに個別に接
続されている事が望ましい。
【0035】本具体例に於いては、GND電位を供給す
る第1の電圧発生手段91が、該ドライバ回路に接続す
る2本の電源ラインの内、例えば電源ラインFVHに接
続されており、又、高電圧であるVsを供給する第2の
電圧発生手段92が、該ドライバ回路に接続する2本の
電源ラインの内、他の電源ラインFLG(第2の電源ラ
イン)に接続されているものである。
【0036】更に、本発明に於ける前記した第2の電源
回路90を構成する電圧発生手段91、92にはそれぞ
れスイッチ手段93、94が設けられており、外部から
入力される所定の制御信号により所定の電圧を該ドライ
バ回路に接続する電源ライン(例えばFVH或いはFL
G)の何れかに供給する様に構成されている事が望まし
い。
【0037】更に、上記のスイッチ手段93、94は、
MOSFET(TR11、TR12)で構成されている事が
好ましい。尚、上記した該第2の電源手段90に於ける
各電圧発生手段91、92に設けられているスイッチ手
段93、94である当該MOSFET(TR11、T
12)には、ダイオードDO21、DO22がそれぞれ並列
に接続されていても良い。一方、本発明に於ける平面表
示装置の駆動装置に於いて使用される、Y電極側の走査
ドライバ回路101に使用されている当該プッシュプル
型のドライバ回路55の各トランジスタTR6 、TR7
には、ダイオードDO2 、DO3 がそれぞれ並列に接続
されている事がのぞましい。
【0038】又、本発明に於いて使用されている各Y電
極側のドライバ回路に接続する電源ラインは、2本の電
源ライン(FVH、FLG)で構成され、当該プッシュ
プル型のドライバ回路55が、該2本の電源ライン間
(FVH、FLG)に並列に接続挿入されているもので
ある。尚、前記した様に、該平面表示装置に於ける他方
の電極、即ちX電極は、共通電極である。
【0039】又、本発明に於いて使用される前記したリ
ーク制御スイッチ手段80は、例えば、MOSFET
(TR10)で構成されているスイッチ手段81を有して
いるもので有っても良く、前記第1の電圧発生手段72
が接続されている側の電源ライン(FVH)に接続され
ているものである。次に、本発明に係る当該平面表示装
置に於いては、該ドライバ回路に接続する2本の電源ラ
インを構成する各電源ライン(FVH、FLG)のそれ
ぞれには電力回収回路60が接続される。
【0040】当該電力回収回路60は、表示パネル1の
持つ容量とダイオード例えばDO2及びDO3 を介した
コイル62及び63とによる直列共振回路で構成されて
いる事が好ましい。本発明に於いて、当該2系列に構成
された該パネル容量とダイオードを介したコイルとによ
る直列共振回路60に於ける各コイル62、63のイン
ダクタンス値が互いに異なる様に設定する事も可能であ
る。
【0041】つまり、本発明に係る該電力回収回路60
は、これに接続されるダイオード、或いはMOSFET
等で構成される2系統のL−C共振経路を持つものであ
り、係る電力回収回路は、その共振時に発生するピーク
電圧から、所定の電圧(Vs或いはGND)へクランプ
する事が可能であり、その一部の電力を、後記するコン
デンサに蓄えておき、次の走査期間にその電力を利用す
るものである。
【0042】前記した、第2の電源回路90は、表示発
光を繰り返す維持放電期間の際の電流を供給する為のス
イッチ機能を有するものである。尚、該電力回収回路6
0の詳細な回路構成は、図1の具体例に限定されるもの
ではないが、図1の具体例に於いては、コイル62、6
3の他に、ダイオードDO13、DO14、DO15、D
16、DO17、DO18、DO19、DO20、及びMOSF
ET(TR13、TR14)更にはコンデンサC2 とが図示
の様な配列で構成されたものを使用している。
【0043】これ等の、該電力回収回路60に使用され
ている各ダイオードは、コイル62、63に関連して該
回路内に発生する寄生インダクタンス成分を除去する機
能を有するものである。尚、X電極側の共通駆動回路
は、図7に示す従来の平面表示装置に於いて使用されて
いるドライバ回路を使用する事が可能である。
【0044】又、上記した本発明に係る平面表示装置の
駆動装置に於いては、該スイッチ手段80を使用する場
合には、該第2の電源回路90に於ける第1の電圧発生
手段91は、省略する事も可能である。本発明に係る他
の具体例としては、該リーク制御スイッチ回路80と該
ドライバ回路に接続する2本の電源ラインのうちの一方
の電源ライン例えばFVHとの間に、適宜の抵抗を挿入
して、該走査用電圧の立ち上がり波形を鈍化させる様に
しても良い。
【0045】上記した本発明に係る平面表示装置の駆動
装置に於いては、上記した構成を前提として、適宜の駆
動操作を行うものであるが、その駆動方法の基本的な構
成は、前記した構成を有する平面表示装置に於いて、該
セルを構成し、放電を行う一対の電極のうち、一方の電
極の各々に、2個のトランジスタで構成されたプッシュ
プル型のドライバ回路を設けると共に、前記セル部に表
示データを書き込む期間に於いて、当該個々の電極に所
定の電圧を印加させる第1の電源手段と、該表示データ
が書き込まれた該セル部を所定の期間放電させるための
期間に於いて当該個々の電極に所定の電圧を印加させる
第2の電源手段と、該個々の電極に印加された所定の電
圧をリークさせるリーク制御スイッチ手段とが設けられ
ている平面表示装置に於いて、該セル部に表示データを
書き込む直前に、当該第1の電源手段を作動させて、当
該電極に所定の電圧を印加せしめる工程、該セル部に表
示データを書き込む期間の終了直前に、該第1の電源手
段の作動を停止させ、該リーク制御スイッチ手段を作動
させて、当該電極の配線間の電位差を消滅させる工程、
及び該セル部を所定の期間放電させるための期間に於い
て該第2の電源手段を作動させ交番電圧を当該電極に印
加する工程とから構成される駆動方法である。
【0046】又、本発明に係る該平面表示装置の駆動方
法の他の態様としては、該表示データが書き込まれた該
セル部を所定の期間放電させるための期間、即ち維持放
電期間S−2中の該プッシュプル型のドライバ回路10
1の両端部の電位差を0に維持して表示処理を行う様に
する事も出来る。更に、当該プッシュプル型のドライバ
回路55の各トランジスタTR6 及びTR7 には、ダイ
オードDO2 とDO3 がそれぞれ並列に接続されてお
り、当該維持放電期間S−2に於ける維持放電電圧が、
当該第2の電源手段90から、該ダイオードDO2 とD
3 を介してのみ表示パネルに印加せしめる様にしたも
ので有っても良い。
【0047】以下に、上記した本発明に係る平面表示装
置の駆動装置の駆動方法の具体例を図2を参照しながら
説明する。尚、図2に於いては、アドレス電極に関して
は省略されている。即ち、従来に於ける平面表示装置の
駆動方法に於いては、Y電極側に走査パルスを出力して
線順次に各Y電極を一つずつ選択して行くが、その際の
走査電圧として一方の配線にVscを出力させ、他方の
配線にはGNDとしておき、当該配線間でVscの電圧
を印加させながら、走査を行うものである。
【0048】係る従来の走査方法に対して、本発明に於
いては、当該走査される各電極に走査用のOFF電圧と
して0Vの電圧を印加するものである。係る方法を採用
するのは、本発明に於ける平面表示装置に於いては、各
走査電極であるY電極を駆動するドライバ回路に接続す
る2本の電源ラインFVHとFLGには、セル部に表示
データを書き込む期間である走査アドレス期間S−1に
於いて使用される走査用の電圧波形Vsc(約80V)
と、表示データが書き込まれた該セル部を所定の期間放
電させるための期間である維持放電期間S−2に於いて
使用される維持放電電圧波形(例えば約200V)の双
方が印加されるので、仮に、走査アドレス期間に於いて
使用された電圧が、当該電源ラインFVHとFLG中に
残存していると、維持放電期間で使用する維持放電電圧
が加算され、280Vと言う様な高圧の電圧が、印加さ
れる事になるので、各回路の耐圧を大きくする必要にな
る。
【0049】その為、本発明に於いては、前記した走査
電極を駆動するドライバ回路に接続する電源ラインのそ
れぞれを走査アドレス期間S−1と維持放電期間S−2
とで共通に使用すると言う新規な技術構成を採用すると
共に、前記した耐圧の問題を回避する為、或る特定の期
間に於いて当該電源ラインに印加された電圧を一旦消去
して、当該電源ラインの電圧を0Vの状態に戻した上
で、新たに、他の操作期間に於いて使用する所定の電圧
を印加する様にしたものである。
【0050】即ち、図2に於いて、該Y電極15が走査
アドレス期間S−1に入る直前に、図2のS−1に示す
様に、Y電極のスキャンドライバ回路である走査ドライ
バ回路101を構成するMOSFETトランジスタTR
6 をONの状態にすると同時に、該第2の電源手段71
に於ける第1の電圧発生手段72を構成するMOSFE
TトランジスタTR8 をONとし、第2の電圧発生手段
73を構成するMOSFETトランジスタTR9 もON
とする。この間X電極の共通ドライバ5を構成している
MOSFETトランジスタAがON状態となっており、
従って、該Y電極15を駆動するドライバ回路に接続す
る電源ラインFVHとFLG間の電圧がVscとなると
同時に、該X電極には、電圧Vsが印加される事にな
る。
【0051】その結果、Y電極のそれぞれは(15─1
〜15n)は電圧Vsc迄、急速に充電される期間(T
1 )を経て、所定の電圧Vscを当該走査アドレス期間
S−1の終了近くまで維持する事になる。一方、該Y電
極のそれぞれは(15─1〜15n)は、上記した様
に、電圧Vsc迄充電されるが、先ず第1番目のY電極
15−1を駆動するドライバ回路101に接続する一方
の電源ラインFLGに接続されているプル(PULL)
側のトランジスタTR7 をON状態とし、プッシュ(P
USH)側のトランジスタTR6 は、OFF状態として
おく事により、当該Y電極の電位をGNDに落とし、そ
の間の時刻t1に於いて、当該Y電極15−1を駆動す
るドライバ回路に接続する電源ラインFVHと当該Y電
極15−1に相当する表示データに応じたアドレス出力
を適宜のアドレスドライバ6から印加して、データの書
き込みを行うものである。
【0052】係るデータの書き込み操作に於いては、該
アドレスデータにより選択された該Y電極15−1上の
セル部10が、放電を行い、所定の壁電荷が当該セル部
10に発生して、その後当該放電の発生したセル部10
は、セル部10自身の壁電荷により放電は終息し、アド
レスデータの書き込み操作が終了する。尚、この間、そ
の他のY電極15−2〜15−nの各電極を駆動するド
ライバ回路に於いては、プッシュ(PUSH)側のトラ
ンジスタTR6 がONの状態となっている。
【0053】係る走査を各Y電極15−2〜15−nの
それぞれに付いて実行し、当該走査アドレス期間S−1
の終了間際の時刻T2 に於いて、第1の電圧発生手段7
2を構成するMOSFETトランジスタTR8 をOFF
とし、その後所定の時間が経過した時刻T3 に於いて、
前記リーク制御スイッチ手段80のMOSFETトラン
ジスタTR10をON状態とする。
【0054】係る状態に於いては、該第2の電圧発生手
段73を構成するMOSFETトランジスタTR9 がO
Nとなっているので、時刻T4 に於いて、該Y電極を駆
動するドライバ回路に接続する電源ラインFVHとFL
Gとに充電されていた高電圧であるVscは、該MOS
FETトランジスタTR10からGNDに抜けるので、該
電源ラインFVHとFLG間の電圧は、0Vになる。
【0055】尚、第2の電圧発生手段73を構成するM
OSFETトランジスタTR9 も時刻T4 に於いてOF
Fとなる。又同時に、X電極の共通ドライバ5を構成し
ているMOSFETトランジスタAも、該時刻T4 に於
いてOFFの状態となり、走査アドレス期間S−1が終
了する。
【0056】つまり、X電極側の電位を0とすると同時
に、走査用スキャンドライバ101のダイオードDO2
を介して全てのY電極の電圧を0とし、更に該電源ライ
ンFVHとFLG間の電位も、0Vにする事によって、
一連の走査期間を終了する。この際、X電極側に於いて
は、たて方向に放電が延びない様に、電圧Vsを印加し
ている。
【0057】次に、維持放電期間S−2に於いては、前
記走査アドレス期間に於いて放電したセル部分10は、
表示すべきセル部分10に壁電荷を残した状態となって
いるので、この壁電荷を利用して、当該壁電荷の残存し
ているセル部分にのみ、交番の電圧を交互に印加して放
電を繰り返す事によって、表示が行われる。尚、維持放
電を行う場合には、全てのY電極に対して同時に同一の
交番電圧を印加するものである。
【0058】先ず、本発明に於ける維持放電期間の当初
に於いては、Y電極に対して所定の電圧Vsを印加させ
るもので有って、時刻T5 に於いて、X電極側のドライ
バ回路5に於けるトランジスタBがON状態となり、該
X電極を0Vに維持する。その後、時刻T6 に於いて、
該電力回収回路60に設けたトランジスタTR14がON
となり、コンデンサC2 に蓄積された電力の一部を該電
源ラインFLGに充電させると事により、該Y電極を駆
動するドライバ回路に接続する一方の電源ラインFLG
の電位が上昇する。
【0059】該コンデンサC2 の電荷が充分であれば、
該Y電極を駆動するドライバ回路に接続する一方の電源
ラインFLGの電圧は、所定の電圧であるVsに迄上昇
するが、一般的にはVsに迄上昇する事が不可能である
から、時刻T7 に於いて、該トランジスタTR14がOF
Fとなると同時に、該第2の電源回路90に設けた第2
の電圧発生手段92に設けられているスイッチ手段94
であるMOSFET(TR12)をON状態として、当該
電源ラインFLGの電圧をVsに持ち上げる。
【0060】時刻T8 に於いて、当該第2の電源回路9
0に設けた第2の電圧発生手段92がOFFとなると同
時に、X電極側のドライバ回路5に於けるトランジスタ
BがOFFの状態となる。次いで、時刻T9 に於いて、
該電力回収回路60に設けたトランジスタTR13がON
となり、該配線部FVHに充電されていた電圧Vsの一
部が、コンデンサC2 に引き込まれて、ここに蓄積さ
れ、その電荷が、つぎのY電極の放電に使用されるもの
である。
【0061】係る走査によって、該電源ラインFVHの
電圧は、急速に低下し、時刻T10に於いて該トランジス
タTR13がOFFとなると同時に、該第2の電源回路9
0に設けた第1の電圧発生手段91に設けられているス
イッチ手段93であるMOSFET(TR11)をON状
態として、当該配線FVHの電圧を完全な0Vの状態に
降下させるものである。
【0062】係る操作によって、第1回目のY電極の維
持放電操作が終了し、次にX電極側の維持放電操作が行
われる。X電極側に於いては、該MOSFET(T
11)がON状態の間の時刻T11に於いて、トランジス
タCがONとなり、コイル61を介して、該X電極の電
位を持ち上げ、時刻T12に於いてトランジスタCがOF
Fすると同時に、トランジスタAがONする事によっ
て、該X電極の電位は、所定の電圧であるVsに持ち上
げられる。
【0063】この間、セル部分10のY電極側に於ける
電圧は、ダイオードDO2 とDO3を介してGNDの電
位が供給されて、0Vに維持されている。次いで、時刻
13に於いて、前記のMOSFET(TR11)と該トラ
ンジスタAが同時にOFFとなり、時刻T14でトランジ
スタD及びトランジスタBがONする事によって、該X
電極の電位は0Vに立ち下がると共に、該セル部分10
に蓄えられた電荷の一部が、コンデンサC3 に充電さ
れ、第1回のX電極側の維持放電操作が終了する。
【0064】その後は、上記の様なY電極側の放電操作
とX電極側の放電操作とが、交互に所定の回数繰り返さ
れて、表示パネルの所定のセル部分10が、所定の輝度
で発光する。尚、該セル部分10における輝度のレベル
は、該維持放電期間に於ける上記交番電圧の付与回数に
より決定される。
【0065】尚、本発明に係る電力回収回路60の動作
に付いて説明すると、例えば、Y電極側の維持放電操作
に於いては、Y電極にVsの電圧を印加する際に、つま
り、パネル容量に電荷を移送する際には、所定の電位、
例えば電圧VsとGNDとの中間の電圧に設定されてい
る外部電圧電源VpよりトランジスタTR14、ダイオー
ドDO16、コイル63、ダイオードDO3 の経路に於け
る直列LC共振経路により、全てのY電極をVsの方向
に充電して行き、該LC共振電圧のピーク電圧付近にて
トランジスタTR11をON状態にして、Vs電圧を印加
する事により行われる。
【0066】この際、前記した様に、一定レベル以上の
壁電荷が残留しているセル部分10が、印加される電圧
Vsと残留壁電荷量の総和とが、放電セルに封入されて
いる希ガスの放電開始電圧以上となるので、維持放電が
行われる。かかる放電が、自身の壁電荷の移動によって
終息した後に、Y電極をGNDにするが、その際には、
該表示パネルに充電されていた電荷Cpを前記した外部
電源Vpに電荷移送する事になる。
【0067】この際には、表示パネル容量Cpより、ダ
イオードDO2 、コイル62、ダイオードDO15、トラ
ンジスタTR13の経路の直列LC共振経路にて、全ての
Y電極をGND方向に放電して行き、該電荷の一部を該
コンデンサC2 に充電させ、次回の維持放電操作で再使
用する様にしておくと同時に、LC共振電圧のピーク電
圧付近にて、トランジスタTR11をON状態にして、該
Y電極の電位をGNDの状態にし、維持放電波形の生成
を終了する。
【0068】同様に、X電極側の維持放電波形を次のサ
イクルに於いて生成し、これらを繰り返す事によって、
一連の維持放電期間を構成する。以上の表示操作が終了
した場合には、全セル部分10の壁電荷を初期化操作に
より消滅させて、次のフレームの動作を行う事になる。
【0069】
【発明の効果】本発明に於ける該平面表示装置の駆動装
置に於いては、2系統の直列LC共振回路を接続する事
によって、電力を回収する事が可能となるので、省電力
型の平面表示装置の駆動装置を構成すると共に、回路構
成も特にドライバ回路をLSI化する事によって簡素化
されるので、経済的な平面表示装置の駆動装置を提供す
る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る平面表示装置の駆動装置
の一具体例に於ける回路構成を示すブロックダイアグラ
ムである。
【図2】図2は、図1に於ける平面表示装置の駆動装置
を操作する場合の駆動電圧波形の具体例を示す図であ
る。
【図3】図3は、従来の平面表示装置の構成の概略を説
明する平面図である。
【図4】図4は、従来の平面表示装置に於いて使用され
るセル部分の構成の例を示す断面図である。
【図5】図5は、従来に於ける平面表示装置の駆動方法
の一例を説明する図である。
【図6】図6は、従来に於ける平面表示装置を操作する
場合の駆動電圧波形の具体例を示す図である。
【図7】図7は、従来の平面表示装置に於ける駆動装置
の一例を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1…表示パネル 3…Y電極側共通ドライバ回路 4,41 〜4n …Y電極スキャンドライバー回路 5…X電極側共通ドライバ回路 6…アドレスドライバ回路 10…セル部 12、13…基板 14…X電極 15…Y電極 16…アドレス電極 17…壁部 18…誘電体層 19…蛍光体 20…放電空間 21…MgO膜 55…プッシュプル型のドライバ回路 60…電力回収回路 70…電源手段 71…第1の電源手段 80…リーク制御スイッチ手段 90…第2の電源手段 101、102…Y電極スキャンドライバー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 晃 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 広瀬 忠継 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 3/38

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の電極及びそれに付随す
    るパネル容量を備えた平面表示装置を駆動するために該
    電極に結合した駆動回路であって、 該電極に印加された電圧を排出するための第1パスと、
    該電極に電圧を印加するための第2のパスと、該第1、
    第2のパスに共通に接続された電力蓄積手段とを備え、 該第1のパスは、第1のコイルと、該電極側を陽極とし
    た第1のダイオードと、第1のスイッチとを、該電極側
    からこの順で含み、 該第2のパスは、第2のコイルと、該電極側を陰極とし
    た第2のダイオードと、第2のスイッチとを、該電極側
    からこの順で含み、 該第1のパスにおいて該電極と該第1のコイルとの間に
    接続され、該第1のパスを低電位にクランプする第1の
    クランプ手段と、 該第2のパスにおいて該電極と該第2のコイルとの間に
    接続され、該第2のパスを高電位にクランプする第2の
    クランプ手段とを含むことを特徴とする平面表示装置の
    駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のパスにおいて前記第1のコイ
    ルと前記第1のダイオードとの間にその陰極が接続さ
    れ、低電位電源に陽極が接続された第3のダイオード
    と、 前記第2のパスにおいて前記第2のコイルと前記第2の
    ダイオードとの間にその陽極が接続され、高電位電源に
    陰極が接続された第4のダイオードとを更に含むことを
    特徴とする請求項1記載の平面表示装置の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のパスにおいて前記第1のスイ
    ッチと前記第1のダイオードとの間にその陽極が接続さ
    れ、高電位電源に陰極が接続された第5のダイオード
    と、 前記第2のパスにおいて前記第2のスイッチと前記第2
    のダイオードとの間にその陰極が接続され、低電位電源
    に陽極が接続された第6のダイオードとを更に含むこと
    を特徴とする請求項2記載の平面表示装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記第1のパスにおいて前記電極と前記
    第1のクランプ手段との間に接続され、該電極側を陽極
    とした第7のダイオードと、 前記第2のパスにおいて該電極と前記第2のクランプ手
    段との間に接続され、該電極側を陰極とした第8のダイ
    オードとを更に含むことを特徴とする請求項1記載の平
    面表示装置の駆動回路。
  5. 【請求項5】 該第1及び第2のコイルは、互いに異な
    るインダクタンス値を有することを特徴とする請求項1
    記載の平面表示装置の駆動回路。
  6. 【請求項6】 電圧印加により放電発光を生じさせるた
    めの一対の電極及びそれに付随するパネル容量を備え、
    該放電発光のために該電極に結合された駆動回路を有す
    る平面表示装置であって、 該駆動回路は、 該電極に印加された電圧を排出するための第1のパス
    と、該電極に電圧を印加するための第2のパスと、該第
    1、第2のパスに共通に接続された電力蓄積手段とを備
    え、 該第1のパスは、第1のコイルと、該電極側を陽極とし
    た第1のダイオードと、第1のスイッチとを、該電極側
    からこの順で含み、 該第2のパスは、第2のコイルと、該電極側を陰極とし
    た第2のダイオードと、第2のスイッチとを、該電極側
    からこの順で含み、 該第1のパスにおいて該電極と該第1のコイルとの間に
    接続され、該第1のパスを低電位にクランプする第1の
    クランプ手段と、 該第2のパスにおいて該電極と該第2のコイルとの間に
    接続され、該第2のパスを高電位にクランプする第2の
    クランプ手段とを含むことを特徴とする平面表示装置。
  7. 【請求項7】 電圧印加により放電発光を生じさせるた
    めの一対の電極及びそれに付随するパネル容量を備えた
    平面表示装置を駆動する方法であって、 第1のコイルと第1のダイオードとを順に介して該パネ
    ル容量を放電した後、該パネル容量の電位をクランプす
    ると共に該第1のコイルの両端の電位差を零とする工程
    と、 第2のダイオードと第2のコイルとを順に介して該パネ
    ル容量を充電した後、該パネル容量の電位をクランプす
    ると共に該第2のコイルの両端の電位差を零とする工程
    とを含むことを特徴とする平面表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のコイルの両端の電位差を零と
    する工程は、該第1のコイルと前記第1のダイオードと
    の間にその陰極が接続され、低電位電源に陽極が接続さ
    れたダイオードを介して行うものであり、 前記第2のコイルの両端の電位差を零とする工程は、該
    第2のコイルと前記第2のダイオードとの間にその陽極
    が接続され、高電位電源に陰極が接続されたダイオード
    を介して行うものであることを特徴とする請求項7記載
    の平面表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記パネル容量の充電が、充電後に該パ
    ネル容量が達する電位の約1/2の大きさの電圧の印加
    を含むことを特徴とする請求項7記載の平面表示装置の
    駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記パネル容量の放電が、充電後に該
    パネル容量が達する電位の約1/2の大きさの電圧の印
    加を含むことを特徴とする請求項7記載の平面表示装置
    の駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記パネル容量の放電後のクランプ
    は、前記第1のコイル及び該パネル容量にて構成される
    第1の直列共振回路における共振電圧のピーク付近で行
    われ、前記パネル容量の充電後のクランプは、前記第2
    のコイル及び該パネル容量にて構成される第2の直列共
    振回路における共振電圧のピーク付近で行われることを
    特徴とする請求項7記載の平面表示装置の駆動方法。
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US7126594B2 (en) 2002-05-24 2006-10-24 Pioneer Corporation Circuit for driving plasma display panel

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