JP2775199B2 - 光ファイバ巻線 - Google Patents

光ファイバ巻線

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JP2775199B2 JP51034892A JP51034892A JP2775199B2 JP 2775199 B2 JP2775199 B2 JP 2775199B2 JP 51034892 A JP51034892 A JP 51034892A JP 51034892 A JP51034892 A JP 51034892A JP 2775199 B2 JP2775199 B2 JP 2775199B2
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    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 この出願は1991年11月25日に出願された出願第07/79
7,42号の継続である。
発明の分野 本発明は光ファイバコイルに関し、特に、回転センサ
で使用される光ファイバコイルに関する。
発明の背景 政府はDARPAにより裁定された契約書No.N66001−90−
C−0162に従って本発明に権利を有する。
本発明は、高度全地球位置決め及び慣性誘導システム
に使用される回転センサに関する。
光学回転感知装置はリングレーザージャイロ、光ファ
イバ回転センサなどを含む。光ファイバ回転センサは、
通常、光源と、ビーム分割器と、検出器と、回転自在の
プラットフォームに取り付けられた光路とを含む干渉計
から構成されている。光源からの光はビーム分割器によ
り分割されて2本のビームとなり、それらのビームは光
路の両端に導かれ、次に、その光路を巡って逆方向に伝
搬してゆく。光ビームは光路から射出して、再び組合わ
され、その結果の組合わせ光ビームは検出器により感知
される。検出器に接続する感知回路は逆方向に伝搬して
ゆく光ビームの位相差を確定する。
この光ファイバ回転センサが回転を受けていないと仮
定すれば、逆方向に伝搬する光ビームの位相差は検出さ
れないのが理想的である。これに対し、センサが回転を
受けた場合には、逆方向に伝搬する光ビームの位相差が
生じ、それを検出して回転の程度と方向を指示すること
ができる。
光ファイバ回転センサでは、光ファイバはスプールの
周囲に複数の層として巻付けられるのが普通であり、各
層は複数の巻きを含んでいる。現在、そのようなコイル
は通常は四極子として巻付けられている。四極子コイル
を形成するためには、まず、連続する光ファイバの半分
ずつをそれぞれの中間スプールに巻付ける。次に、第1
のスプールを使用して、センサスプールの周囲に時計回
り方向に第1の巻きの層を巻付ける。この第1の層はセ
ンサスプールの周囲にセンサスプールの第1の端部から
第2の端部まで巻付けられる。次に、第2のスプールを
使用して、センサスプールの周囲に反時計回り方向に第
2の巻きの層を巻付ける。この第2の層はセンサスプー
ルの周囲にセンサスプールの第1の端部から第2の端部
まで巻付けられる。次に、第2のスプールのファイバを
センサスプールの第2の端部から第1の端部まで逆方向
に巻付けて、第3の層を形成する。次に、第1のスプー
ルを使用して、スプールの第2の端部から第1の端部ま
で第4の巻きの層を巻付ける。すなわち、光ファイバの
一方の半分(すなわち、一方の端部)を使用して第1及
び第4の巻きの層を形成し、他方の半分(すなわち、他
方の端部)を使用して第2及び第3の層を形成するので
ある。それらの4つの巻きの層を、通常、四極子と呼
ぶ。光ファイバの第1及び第2の半分、すなわち端部を
「+」と「−」を使用してそれぞれ指示すると、この四
極子は+−−+の層によって巻付けられていることにな
る。光路として希望される層の数だけ、四極子を繰り返
してゆく。従って、第2の四極子は第1の四極子の周囲
に+−−+層によって巻付けられるので、その結果得ら
れる2四極子構造は+−−++−−+の層構成を有す
る。
このようにして巻付けられた光ファイバコイルが軸方
向及び/又は半径方向時間的に変化する温度勾配を受け
ると、逆方向に伝搬してゆく光ビームの間に位相差が生
じ、その結果、回転は誤って指示される。すなわち、こ
の位相差は誤った回転の指示を発生させる誤差である。
発明の概要 センサコイルに反転四極子を採用することにより、こ
の誤差をかなり減少できる。第1の四極子の1つはファ
イバの第1の端部を使用して第1の層を巻付け、第2の
端部を使用して第2及び第3を巻付け、第1の端部を使
用して第4の層を巻付けることによって巻付ける。次
に、巻付けの順序を逆にすることにより隣接する四極子
を巻付ける。すなわち、ファイバの第2の端部を使用し
て第5の層を巻付け、第1の端部を使用して第6及び第
7の層を巻付け、第2の端部を使用して第8の層を巻付
けるのである。ここでは、それら2つの反転四極子を八
極子と呼ぶ。この八極子は軸方向時間的に変化する温度
勾配依存誤差を実質的に減少させると共に、半径方向時
間的に変化する温度勾配依存誤差をほぼ排除する。従っ
て、+−−+−++−の層をもつ八極子は従来のコイル
と比べて著しい改善を示す。
反転八極子を巻付けることにより、軸方向時間的に変
化する温度勾配依存誤差をほぼ排除できる。従って、第
2の端部を使用して第9の層を巻付け、第1の端部を使
用して第10及び第11の層を巻付け、第2の端部を使用し
て第12の層を巻付け、第1の端部を使用して第13の層を
巻付け、第2の端部を使用して第14及び第15の層を巻付
け、第1の端部を使用して第16の層を巻付けるのであ
る。この反転八極子構成は合わせて16の層について+−
−+−++−−++−+−−+の巻線構成をもって巻付
けられている。
あるいは、第1及び第2の端部から余分に出る部分を
互いに軸方向にずらすことにより、軸方向時間的に変化
する温度勾配依存誤差をほぼ排除できる。たとえば、コ
イルを巻付けた後、八極子の外周部の周囲に第1及び第
2の端部の余分の巻きを、第1の端部の余分の巻きの位
置が第2の端部の余分の巻きから軸方向にずれているよ
うに巻付けても良い。それらの余分の巻きの数と配置は
それらの誤差を排除するように選択されれば良い。
図面の簡単な説明 図面と関連させながら本発明を詳細に考慮することに
よって、上記の特徴及び利点並びにその他の特徴及び利
点はさらに明白になるであろう。
図1は、従来の技術の光ファイバコイル構成を示し; 図2は、図1に示す従来の技術のコイル構成の軸方向
時間的に変化する温度勾配依存誤差をほぼ排除するため
の構成を示し; 図3は、反転八極子光ファイバコイル構成を示し; 図4は、軸方向時間的に変化する温度勾配依存誤差を
ほぼ排除するために外周部の周囲にトリミング巻きを有
する反転四極子光ファイバコイルを示し; 図5は、軸方向及び半径方向時間的に変化する温度勾
配依存誤差をほぼ排除する16層反転八極子装置を示し; 図6は、16層反転八極子装置の零正味軸方向時間的に
変化する温度勾配依存誤差を示す表であり; 図7は、反転四極子装置又は反転八極子装置のいずれ
かの零正味半径方向時間的に変化する温度勾配依存誤差
オフセットを示す表であり; 図8は、本発明に従ってコイルを巻付けるのに有用な
光ファイバを示す。
詳細な説明 図1には、米国特許第4,856,900号に開示されている
種類又は日本特許出願61−176805(書類JP−A−63−33
612)に示されている種類の典型的な四極子を示す。図
1に示すように、この典型的な四極子光ファイバコイル
20は、図8に示す光ファイバのような連続する光ファイ
バの両端部を使用して巻付けられる。従って、層1はフ
ァイバEの中央A/B付近から第1の端部Cを使用して時
計回りに巻付けられる。層1は図1で見たときに上向き
の方向に巻付けられる。すなわち、その層の中の各ひと
巻きはその直前の巻きの上に形成されるのである。層1
の所望の数の巻きを巻付けたとき、層2はファイバEの
中央A/B付近から第2の端部Dを使用して反時計回りに
巻付けられる。層2は図1で見たときに上向きの方向に
巻付けられる。コイル20の端部で、第2の端部Dの反時
計回りの巻付けは下向きの方向へ続いてゆき、層3を巻
付ける。第1の端部Cはループ21を経て層4へ掛け渡さ
れ、層4は時計回りに下向きの方向へ巻付けられる。層
5は、第1の端部Cを使用して、時計回りに上向きの方
向へ巻付けられる。ファイバEの第2の端部Dはループ
25を経て層3から層6へ掛け渡され、層6及び層7は反
時計回りに矢印の方向へ巻付けられる。ファイバEの第
1の端部Cはループ26によって層5から層8へ掛け渡さ
れ、層8は矢印の方向へコイル20の端部31から端部32に
時計回りに巻付けられる。図1からわかるように、
「X」を付した巻きは時計回り又は半時計回りの一方の
方向に巻付けられているファイバの第1の端部Cを指示
し、「X」のない巻きは時計回り、半時計回りのうち、
他方の方向に巻付けられているファイバの第2の端部D
を指示する。層を巻付けるためにファイバのどの端部を
使用するか並びに相対的巻付け方向を指示するために、
便宜上、それらの層を「+」と「−」の記号によって指
示する。層1〜4は第1の四重層を形成し、層5〜8は
第2の四極子を形成する。図1に示すように、2つの四
極子は同じ+−−+の巻付け構成を有する。
図8の矢印が指示する通り、層1及び2の巻付けはフ
ァイバの中央A/Bの付近から始まり、中央A/Bから末端24
及び23にそれぞれ向かって図8の矢印の方向に進んでゆ
く。ファイバの第2の端部Dの末端23はコイル20の外に
引き出され、ファイバの第1の端部Cの末端24もコイル
20の外に引き出される。光ファイバEにより形成される
光路に沿って逆方向に伝搬するために使用される2本の
光ビームはそれぞれの末端23及び24に入射する。末端23
に入射した一方の光ビームは層7,6,3,2,1,4,5及び8を
その順番で通って伝搬して、末端24から射出する。末端
24に入射した他方の光ビームは層8,5,4,1,2,3,6及び7
をその順序で通って逆方向に伝搬して、末端23から射出
する。射出した光ビームは再び組合わされ、位相を比較
できるように検出器により感知される。
図1の右側からわかるように、四極子光ファイバコイ
ルを巻付ける方法の関係上、「+」の層と「−」の層は
軸方向距離27だけずれている。巻付け方法に応じて、こ
の軸方向距離は図示するようにファイバ直径1つ分であ
っても良いが、ファイバ直径の何分の一か又はファイバ
直径をいくつか合わせた長さであっても良い。この軸方
向空間ずれがあるために、光ファイバコイルに軸方向時
間的に変化する温度勾配が加わった場合、「+」層の巻
きは「−」層の対応する巻きとはわずかに異なる速度で
温度変化を受ける。すなわち、層1の巻き1は層2の巻
き1から量27だけずれており、層1の巻き2は層2の巻
き2からその量だけずれている。その他の巻きについて
も同様である。コイルの「−」の半体はコイルの「+」
の半体から空間的にずれているので、コイルの「+」,
「−」それぞれの半体の対応する巻きを通って進んでゆ
く逆方向伝搬光ビームはずかに異なる速度で温度変化を
受けることがわかる(コイル20のコイル半体とは、
(1)時計回り方向に巻付けられている「+」巻きの全
てと、(2)反時計回り方向に巻付けられている「−」
巻きの全てである。)従って、逆方向に伝搬する光ビー
ムは異なる光路長さをたどって進み、その結果、光ビー
ム間に位相差が生じる。この位相差は回転センサの回転
とは関連していないので、ここでは位相差を誤差として
定義する。
時間的に変化する勾配の次の式により表わすことがで
きる: 式中、ΔT31/Δtはコイルの端部31における温度変化
の速度であり、ΔT32/Δtはコイルの端部32における
温度変化の速度であり、ΔTax/Δtはコイルの両端に
おける温度変化の速度の軸方向差である。「+」層と
「−」層の(距離27だけ離間している)対応する巻きの
温度変化の速度の差dは、ΔTax/Δtを1つの層の巻
き数により除算した値である。この差dはきわめて小さ
いが、この小さな差の効果はコイルの半体全体にわたっ
て累積し、相対的に大きくなる。コイル全体にわたるこ
の効果の累積は逆方向に伝搬しているビームの間に位相
差を発生させ、その結果、回転表示の誤差は相対的に大
きくなってしまう。
この軸方向時間的に変化する温度勾配依存誤差を減少
させる方法の1つは、ファイバの第1の端部と第2の端
部の余分な長さを互いに軸方向に変位させるというもの
である。たとえば、図2に示すように、ファイバの
「+」側端部によって層8を巻付けた後に、ファイバの
「+」側端部をコイル20の外径の周囲に所定の巻き数35
だけ巻付ける。同様に、ファイバの「−」側端部を外径
の周囲に所定の巻き数36だけ巻付ける。余分の巻き35及
び36は互いに軸方向にずれている。コイル20が受ける軸
方向時間的に変化する温度勾配に起因する誤差を最小に
するように、トリミング巻き35及び36の所定の数を選択
することができる。特定していえば、コイル20を静止
し、安定したプラットフォームに取り付けた上で、光ビ
ームを末端23及び24に注入することができ、そのコイル
に軸方向時間的に変化する温度勾配を加えることができ
る。末端23及び24から射出する逆方向に伝搬している光
ビームを組合わせて、その位相差を感知することができ
る。そこで、コイルの2つの半体の空間的変位に作用す
る軸方向時間的に変化する温度勾配に起因する誤差が最
小になるまで、巻き35及び36を巻付けることができる。
あるいは、図3に示すようにコイル40を反転四極子を
使用して巻付けた場合に、軸方向時間的に変化する温度
勾配依存誤差を実質的に減少できる。すなわち、層1〜
4から成る四極子が+−−+の層構成をもって巻付けら
れているのに対し、層5〜8から成る第2の四極子は−
++−の層構成をもって巻付けられている。特定すれ
ば、ファイバEの中央A/B付近から始まる光ファイバの
「+」側端部を使用して層1を巻付け、「−」側端部を
使用して層2及び3を巻付け、「+」側端部を使用して
層4を巻付け、「−」側端部を使用して層5を巻付け、
「+」側端部を使用して層6及び7を巻付け、「−」側
端部を使用して層8を巻付けることになる。層1,4,6及
び7を時計回りに巻付け、層2,3,5及び8を反時計回り
方向に巻付けても良い。第1の四極子(層1〜4)の
「+」層と「−」層に関わる軸方向の空間ずれは、第2
の四極子(層5〜8)の「+」層と「−」層に対して逆
であるとがわかる。図1及び図2に示すコイルの「+」
半体と「−」半体に関する空間的非対称が排除されてい
るので、時間的に変化する温度勾配に対する軸方向感度
は低下する。従って、軸方向に向いた時間的に変化する
温度勾配に起因する誤差はなくなっていないが、実質的
に減少しており、多くの場合に許容しうるものとなって
いる。さらに、半径方向に向いた時間的に変化する温度
勾配に起因する誤差はほぼ排除される。
このように、軸方向に向いた時間的に変化する温度勾
配に起因する誤差は少なくなるが、図4に示すトリミン
グ巻き41及び42、又は図5に示すような反転八極子構造
のいずれかによってその誤差をほぼなくすことができ
る。
図5では、コイル50は+−−+の層構成を有する層1
〜4を含む四極子と、逆の層構成、すなわち、−++−
の層構成を有する層5〜8から成る四極子とから構成さ
れている。従って、層1〜8は2つの逆向きに巻付けら
れた四極子から構成される八極子を形成しているのであ
る。軸方向依存時間的に変化する温度誤差は、層9〜16
から成る第2の反転八極子を追加することによりほぼ除
去できる。この第2の八極子は−++−の層構成をもっ
て巻付けられた層9〜12から成る四極子と、+−−+の
層構成をもって巻付けられた層13〜16から成る四極子と
を有する。
従って、層1は、この場合にはコイル50の最上部から
初めて、光ファイバの「+」側端部によって時計回りに
巻付けられていることになる。層2及び3は「−」側端
部から矢印の方向に反時計回りに巻付けられている。第
4の層はファイバの「+」側端部から矢印の方向に時計
回りに巻付けられ、第5の層はファイバの「−」側端部
から矢印の方向に反時計回りに巻付けられ、層6及び7
はファイバの「+」側端部から矢印の方向に時計回りに
巻付けられている。第8及び第9の層はファイバの
「−」側端部から矢印の方向に反時計回りに巻付けられ
ており、以下の層も同様である。それらの八極子を反転
させることにより、軸方向に加えられる時間的に変化す
る温度勾配に起因する誤差はほぼ排除される。
この16層反転八極子構造は単に2つの八極子層を背中
合わせにしたもの、すなわち、反転八極子層であるにす
ぎないので、半径方向時間的に変化する温度勾配依存誤
差をも同様にほぼ排除する。しかしながら、反転八極子
構造は軸方向対称性を改善し、軸方向時間的に変化する
温度勾配依存誤差をほぼ排除する。
干渉計式光ファイバジャイロ(IFOG)から指示される
回転速度における変動熱勾配依存誤差を次の式によって
表わすことができる: 式中、「Ωe」は誤差をもって指示される回転速度であ
り、「n」は光ファイバの屈折率であり、「N」は光フ
ァイバ感知ループにおける総巻き数であり、「L」は光
ファイバコイルの長さと、ビーム分割器と光ファイバコ
イルとの間の光学リードの長さとを含む光ファイバ感知
ループの全長であり、「Δn/ΔT」は「n」の熱係数で
あり、「l」は光ファイバ感知ループに沿った位置を指
示する変数であり、「ΔT(l)/Δt」は光ファイバ
感知ループの長さにわたる温度「T」の変化を表わす関
数である。式(2)を層ごとの加算に変形すると共に、
光ファイバコイルをビーム分割器に接合する典型的には
短い光ファイバリード線を無視すれば、次の式が得られ
る: 式中、「i」は層番号を指示する変数であり、「m」は
光ファイバコイルにおける層の数であり、「l1(i)」
は光ファイバコイルの始まりから層「i」の始まりまで
の長さであり、「l2(i)」は光ファイバコイルの始ま
りから層「i」の終わりまでの長さであり、「ΔT
(i)/Δt」は層「i」の温度変化の速度を表わす関
数である。係数l1(i)及びl2(i)を次の式により表
わすことができる: 及び (これらの式は各層で等しいファイバの長さを定義する
ことがわかるであろう。実際に、これは十分に正確な仮
定であり、本発明の利点をより容易に示している。) 式(3)の積分を実行すると、次の式が得られる: 式(6)中の求和記号の後の第1の係数は変化しつつあ
る温度を層の関数として表わし、式(6)中の第2の括
弧内の係数は、コイルの始めから見た各層の位置によっ
て決まる層ごとの重みづけ係数である。
図6に示す表は式(6)の1例、従って、図5に示す
ような16層装置における軸方向時間的に変化する温度勾
配効果に関する相殺効果の1例を表わしている。図6
は、第1の番号の欄に並べて、コイル内の各層のファイ
バの長さに沿った位置を概略的に示す。図6に示す層に
は、図5に示す層番号とは異なる層番号が割当てられて
いることに注意すべきである。図6の層番号は、ファイ
バを通って伝搬してゆく光ビームの一方から見た場合の
ファイバの長さに沿った各層の位置を示す。すなわち、
図6に示す層1は図5に示す最も外側の層16に対応し、
図6に示す層16は図5に示す次に外側のの層15に対応
し、以下も同様である。
図6の第1の番号の欄は、図6の第2の欄により指示
するように−++−+−−++−−+−++−の構成で
巻き付けられたコイルの16の層を表わす層番号を含んで
いる。第2の欄は、それぞれの層におけるファイバの中
央A/Bからファイバの中心点に至るファイバの長さによ
って決まる重みづけ係数を含み、対応する層を巻付ける
ためにファイバのどちらの端部を使用するかに相当する
極性を有する。第3の欄は温度依存係数、すなわち、軸
方向に加えられる時間的に変化する温度勾配によって決
まる式(6)中の係数を示す。
図6の第4の数の欄は各層の軸方向時間的に変化する
温度勾配誤差を表わしており、第2の欄の値と第3の欄
の対応する値とを乗算した結果である。第5の欄は図6
の左側に示す層の四極子ごとの累積誤差を表わす。図6
の最後の欄は八極子ごとの累積八極子誤差を表わす。
図6からわかる通り、各四極子は、16層コイルに加わ
る軸方向時間的に変化する温度勾配の結果として、相当
の大きさの誤差を有する。それらの誤差は全て正であ
り、標準の+−−++−−+構成で累積してゆく。とこ
ろが、+−−+構成を有する第1の四極子と、−++−
構成を有する反転四極子とから生じる正味八極子誤差は
その誤差を著しく減少させる。図6の下方の8つの層に
より示すような反転八極子を使用することによって、こ
の誤差をほぼ排除できる。従って、第1の八極子は+8
の累積軸方向時間的に変化する温度勾配依存誤差を示す
が、コイルの第2の8層は−8の累積時間的に変化する
温度勾配依存誤差を発生する。層を−++−+−−++
−−+−++−の層構成をもって巻き付けるという方法
をとっているために、それらの八極子誤差は互いに相殺
し合い、軸方向時間的に変化する温度勾配依存誤差はほ
ぼ0になる。
図7は、図5のコイルのようなコイルに加えられる半
径方向時間的に変化する温度勾配に関する代表的な値を
示す表である。時間的に変化する温度勾配は半径方向に
加わるので、第3の欄の温度係数が各層に関して直線的
に変化する。図7の第4の欄は各層の誤差を示し、第5
の欄は四極子ごとの累積誤差を示し、最後の欄はコイル
の八極子部分ごとの累積誤差を示す。見ればわかるよう
に、半径方向時間的に変化する温度勾配依存誤差をほぼ
排除するには、8層コイルのみがあれば良い。
従って、本発明は軸方向時間的に変化する温度勾配と
半径方向時間的に変化する温度勾配の双方に起因する誤
差をほぼ排除する。そのため、光ファイバコイルを配置
するための温度安定環境の必要性は実質的に減少してい
る。
「+」と「−」の記号は光ファイバの一方の端部から
巻き付けられた層と、光ファイバの他方の端部から巻き
付けられた層との相違を示すために使用されている。従
って、八極子巻線構成では、第1の四極子を+−−+の
層構成をもって巻付け、第2の四極子を−++−の層構
成をもって巻付けるか、あるいは、第1の四極子を−+
+−の層構成をもって巻付け、第2の四極子を+−−+
の層構成をもって巻付けることが可能である。さらに、
16層構成は+−−+−++−−++−+−−+の層構成
又は−++−+−−++−−+−++−の層構成を有し
ていれば良い。
本発明をその好ましい実施例で説明したが、その範囲
はそれらの実施例には限定されない。むしろ、本発明は
以下の一連の請求の範囲で認められる範囲にのみ限定さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲットシェ,ランディ・ピイ アメリカ合衆国 85027 アリゾナ州・ フィーニックス・ウエスト ワハラ レ イン・2128 (56)参考文献 特開 平7−509316(JP,A) 特開 昭63−33612(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 19/72 G02B 6/00 - 6/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の巻きの層と; 前記第1の巻きの層の上に重なる第2の巻きの層と; 前記第2の巻きの層の上に重なる第3の巻きの層と; 前記第3の巻きの層の上に重なる第4の巻きの層と; 前記第4の巻きの層の上に重なる第5の巻きの層と; 前記第5の巻きの層の上に重なる第6の巻きの層と; 前記第6の巻きの層の上に重なる第7の巻きの層と; 前記第7の巻きの層の上に重なる第8の巻きの層とから
    成る少なくとも8つの層を有する光ファイバコイルにお
    いて、 前記光ファイバコイルは第1の端部と、第2の端部とを
    有する光ファイバから巻付けられており、前記第1の
    層,第4の層,第6の層及び第7の層は前記光ファイバ
    の前記第1の端部が巻付けられ、且つ前記第2の層,第
    3の層,第5の層及び第8の層は前記光ファイバの前記
    第2の端部が巻付けられることを特徴とする光ファイバ
    コイル。
  2. 【請求項2】光コイルを巻付ける方法であって、 (a)光ファイバから第1の巻きの層を形成する工程
    と; (b)前記光ファイバから前記第1の巻きの層の上に重
    なる第2の巻きの層を形成する工程と; (c)前記光ファイバから前記第2の巻きの層の上に重
    なる第3の巻きの層を形成する工程と; (d)前記光ファイバから前記第3の巻きの層の上に重
    なる第4の巻きの層を形成する工程と; (e)前記光ファイバから前記第4の巻きの層の上に重
    なる第5の巻きの層を形成する工程と; (f)前記光ファイバから前記第5の巻きの層の上に重
    なる第6の巻きの層を形成する工程と; (g)前記光ファイバから前記第6の巻きの層の上に重
    なる第7の巻きの層を形成する工程と; (h)前記光ファイバから前記第7の巻きの層の上に重
    なる第8の巻きの層を形成する工程とから成る方法にお
    いて、 前記光ファイバの第1の端部を光コイルの第1のコイル
    端部から第2のコイル端部へ前記第1の巻きの層として
    巻付け、前記光ファイバの第2の端部を前記第1のコイ
    ル端部から前記第2のコイル端部へ前記第2の巻きの層
    として巻付け、前記光ファイバの前記第2の端部を前記
    第2のコイル端部から前記第1のコイル端部へ前記第3
    の巻きの層として巻付け、前記光ファイバの前記第1の
    端部を前記第2のコイル端部から前記第1のコイル端部
    へ前記第4の巻きの層として巻付け、前記光ファイバの
    前記第2の端部を前記第1のコイル端部から前記第2の
    コイル端部へ前記第5の巻きの層として巻付け、前記光
    ファイバの前記第1の端部を前記第1のコイル端部から
    前記第2のコイル端部へ前記第6の巻きの層として巻付
    け、前記光ファイバの前記第1の端部を前記第2のコイ
    ル端部から前記第1のコイル端部へ前記第7の巻きの層
    として巻付け、前記光ファイバの前記第2の端部を前記
    第2のコイル端部から前記第1のコイル端部へ前記第8
    の巻きの層として巻付けることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】少なくとも2つの四極子を有し、前記四極
    子の各々は4つの巻きの層を有しており、層が主として
    光ファイバの第1の端部から巻付けられている場合には
    その層を「+」層と示し、層が主として光ファイバの第
    2の端部から巻付けられている場合にはその層を「−」
    層と示すものとして、前記四極子の一方は+−−+の層
    構成を有し且つ前記四極子の他方は−++−の層構成を
    有する、ことを特徴とする光ファイバコイル。
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