JP2774786B2 - Mdcシステム - Google Patents
MdcシステムInfo
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Description
DC(メジャーダイナミックコンポーネント、主要動力
機構)システムに関し、特にロータハブ構造、ロータコ
ントロール機構および駆動機構等に関するものである。
能であり、また空中でホバリングして人や物を釣り上げ
ることもできるので、災害救助や近距離の移動には最適
の輸送用機械である。しかし、経済性があまり良くない
ため、自動車や大型固定翼航空機に比べてそれほど広く
用いられていない。
中の空気抵抗を減少させることが必要である。次にロー
タハブや歯車等より成る駆動装置等、複雑な機械部品の
保守点検を容易にし、整備費用を削減することも重要で
ある。
体抵抗であり、残りの1/3がロータハブの抵抗である
といわれている。胴体抵抗は固定翼機と同様、脚を引き
込み式にして抵抗面積を減少させたり、外形を流線形化
したりすることで減少させることができるが、回転翼機
に特有のものとして、機体前傾角によって生じる抵抗も
考慮しなければならない。ヘリコプタは前進方向への推
力を得るために、ロータの回転面を前方に傾ける必要が
ある。ところが従来の複合材製ヒンジレス型ロータハブ
では許容フラッピング角が小さいために機体ごと前方に
傾けなければ前進方向への推力を発生させることができ
なかった。このため機体の空気抵抗が増大するという不
都合がある。
て複雑な形状をしてる上に、ロータコントロール等も含
めて多数の部品がロータ回転軸から放射状または同心状
にばらばらに取付けられているため、空力的に全く配慮
されておらず、大きな空気抵抗を生ずるという不都合が
ある。
スミッション等が上方から順次積み重ねられるため、背
が高くなり、抵抗面積が増大するという不都合もある。
もし、ハブの位置を低くすると客室の天井は低くなり、
大きな荷物も積み込めず経済性が損なわれるという不都
合がある。
スミッション等は回転に伴う動的荷重により疲労強度や
摩耗が問題となっている。このため常に点検を行うとと
もに、部品の時間寿命を定めて定期的に新品と交換する
必要がある。これらの点検と部品交換を容易にするた
め、ハブは常に剥き出しの状態で搭載されることが多い
が、抵抗増大の原因となっていただけでなく、維持の費
用も多額であるという不都合がある。
−20797号公報があり、管状のハブに回転翼の動翼
と同数の開口対が形成され、ハブの側面に設けられた補
強用ガードルを介して動翼が連結しているヘリコプタ回
転翼の一体型ハブ−支柱が開示されている。
8100号公報があり、織物複合材よりなる板材の中央
部材の両側に、一方向複合材のループ材より横断面略Y
字状に成形した一対の枠材を、脚部先端において一体的
に接合させてフェザリング部およびリードラグ運動部を
構成したヘリコプタ用フレックスビームが開示されてい
る。
ハブは、最近開発されているヘリコプタには広く用いら
れる有用なものであるが、許容フラッピング角が小さい
ため、前進速度が速くなればなるほど機体を前方に傾け
る必要がある。
を損なうことなく許容フラッピング角を増大させるため
には、フラッピング運動を行っている複合材ハブプレー
トの層間剪断疲労強度を向上させる必要がある。しか
し、従来の片持式支持方式ではどのように設計してみて
も改善することは困難である。
空力フェアリングで覆うことが従来試みられているが、
重量が増大する割には抵抗が下がらなかった。これはロ
ータブレードが常にハブに対して揺動しているため、フ
ェアリングに切欠きを設けておく必要があったためであ
る。空力フェアリングが切欠かれている場合は、圧力損
失があり、抵抗が充分に軽減できないという問題があ
る。
ータマスト等に疲労の問題があり、常時目視点検が必要
になる。また、ベアリング等も点検の対象であるため、
フェアリングは点検時に取外す必要があり、実用機には
採用されていない。
ロータハブやコントロールを収納することも試みられた
が、マストは薄肉であり、これに数10トンから100
トン以上にも及ぶロータの遠心力を支持させることは、
構造重量が増加するという問題がある。また、上記の方
式は、結局、各部品を上から順々に積み重ねたものにす
ぎず、高さを低くコンパクトにすることはできない。
管理も容易で経済性に優れたMDCシステムを提供する
ことである。
に対して相対する2枚1対のロータブレードが複合材料
製のハブプレートによって結合され、該ハブプレート
は、ロータマスト上部の支持部においてロータ回転面に
関して上下方向に角度的に揺動可能であって、該回転面
の上下方向および前後方向ならびにブレード軸周りの捩
り方向には変位しないように剛性支持され、さらに前記
支持部から半径方向外方の位置に、ブレードのリードラ
グ運動および折り畳みを許容するヒンジ部を有し、該ヒ
ンジ部からさらに半径方向外方の位置にブレードのフェ
ザリングを許容する部分を有するとともに、前記ロータ
ブレード対が複数取付けられ、それぞれ複数のハブプレ
ートによって結合されており、各ハブプレートは互いに
接触しないように上下に空間を隔てて配置されているこ
とを特徴とするMDCシステムである。
マスト上部の支持部において上下方向には変位しないよ
うに剛性支持され、かつロータ回転面に関して上下方向
に角度的に揺動可能である。そのためハブプレートに作
用する剪断荷重を低減化できる。さらに、許容フラッピ
ング角を大きくでき、前進飛行中の機体姿勢を水平近く
に保つことが可能になり、空気抵抗を極めて低くでき
る。また、ハブプレートは、ロータマスト上の相対する
2ケ所の支持部で支持されているので、ヒンジオフセッ
ト量をある程度大きくすることができ、良好な操縦性が
得られる。
ればよいため、これを複合材料で形成することによっ
て、薄肉かつ軽量化できる。しかも、薄肉形状で足りる
ため、厚肉複合材の成形上の問題が生じない。
るため、ブレードを折り畳むことができ、機体を格納す
る場合の格納スペースを節約できる。さらに、このヒン
ジ部からさらに半径方向外方の位置にブレードのフェザ
リングを許容する部分を有することによって、フラッピ
ング、リードラグおよびフェザリングの運動が互いに干
渉せずに行えるので、空力弾性上の問題が少ない。
場合、上下に空間を隔てて配置された複数のハブプレー
トによってロータブレード同士を結合することによっ
て、応力が分散されて、軽量化が可能で耐久性が向上す
る。
いて中空状の歯車に係合されて駆動されることを特徴と
する。
大きく確保できるため、駆動伝達機構や制御機構を内部
に収納することができる。
の歯車の内部空間に、ロータブレードのピッチ角を制御
するロータコントロールが配置されていることを特徴と
する。
トロール等の機構は、全て空力的に配慮された外形を有
する大直径のロータマストの内部に収納するとともに、
ロータマスト上にハブプレートの支持部を配置してい
る。そのためロータブレードの揺動を許すためのマスト
の切欠きを非常に小さくでき、空力上有害な切欠きをブ
ーツで塞ぐことが容易にできる。また、ハブ自身の空気
抵抗を小さくできる。さらに、ロータマストおよびトラ
ンスミッション中央部の空間に、ロータコントロールを
収納することができるので、ハブからトランスミッショ
ンまでの高さが低くコンパクトになり、抵抗面積を減少
するとともに、ヘリコプタの客室の天井を高くでき、客
室を広く使うことができる。
気抵抗の成分について分析した説明図である。すなわ
ち、空気抵抗のうち約1/3はハブの抵抗であるが、残
りの2/3は胴体によるもので形状効果および機体仰角
に影響される。
説明図である。ヘリコプタ1が前進速度Vで飛行すると
き、ロータブレード2はロータ回転軸3を中心として一
定の軌跡を描いて回転する。これは1つの円盤のように
見えるのでロータ回転面4と呼ばれる。ロータの発生す
る推力ベクトルLは回転面4に対して垂直に発生する。
推力ベクトルLは、機体の重量Wと空気抵抗Dと、さら
に機体が前傾するために生じる下向きの胴体揚力ΔLと
の合力に対して釣り合う。
は小さくなり、下向き胴体揚力ΔLも減少するので、で
きる限り水平に近い方が好ましい。この場合、ロータ回
転軸3はロータ回転面4とは垂直でなくなる。今、ロー
タ回転軸3上に立って1つのロータブレード2を観察す
ると、1回転中にロータブレード2は角度βで上下動を
行う。この角度βをフラッピング角と呼ぶ。
とロータブレード2の間に生ずる相対運動(揺動運動)
を行わせるために設けられた機構である。こうした揺動
機構において従来はヒンジ機構が用いられていたが、最
近の複合材料の進歩により、複合材の板ばねの弾性変形
で上記揺動を行わせる複合材ヒンジレス型ハブが出現
し、従来の金属製ハブでは得られなかった構造の単純化
と長寿命化に成功している。
動し続け繰返し曲げを受けるため、疲労強度に優れた複
合材料を使用しても疲労強度上の制限がある。そのた
め、フラッピング角βをそれほど大きく取ることができ
ない。
図2のごとく若干の前傾を持たざるを得ない。たとえば
輸送用の大型ヘリコプタであれば、前傾による空気抵抗
の増大は20%にも達すると言われている。
断面図である。ロータ回転軸3を中心として、相対する
2つのロータブレード2a、2bが回転する。この2枚
のロータブレード2a、2bは、ハブプレート10によ
って互いに結合される。このためロータブレード2a、
2bに作用する遠心力はこのハブプレート10によって
支持され、互いに釣り合うので、他の部材には伝達され
ない。
ンにも及ぶ巨大な力であるが、Sガラス等を強化繊維と
した複合材料でハブプレート10を製作すればその断面
積は10cm2 程度で済む。しかし、ロータブレード2
a、2bは、飛行中常に揺動し続け繰返し曲げを受ける
ため、疲労強度に優れた複合材料、特にガラス強化複合
材料が適している。
上部に2ケ所の支持部12a、12bにおいて、ロータ
回転面4に関して上下方向に角度的に揺動可能であっ
て、ロータ回転面4の上下方向および前後方向ならびに
ブレード軸周りの捩り方向には変位しないように剛性支
持されている。
方向の揚力や曲げモーメント成分は、支持部12aにお
ける下方向の剪断力S、支持部12bにおける上方向の
剪断力Sとしてそれぞれ伝達される。支持部12a、1
2bは、ロータ回転軸3からの距離であるヒンジオフセ
ット14だけ間隔をおいて配置されているので、2つの
剪断力Sは偶力として作用し、機体を運動させるハブモ
ーメントMを発生する。
トMの他に回転トルクも伝達するが、いずれの荷重も支
持部12a、12bを経由してロータブレード2a、2
bに伝達される。ロータマスト11は、従来に比べて数
倍大きな直径を有しているため、ヒンジオフセット14
は充分大きくなり、剪断力Sは小さくなる。
トの取付構造の一例を示す説明図である。ここでは、最
近のヘリコプタに多く用いられようとしている複合材ヒ
ンジレス型ハブの回転軸3への取付部付近を示してい
る。この形式のハブの例としては、日本国特許第171
3732号「回転翼航空機の無関節ハブ構造」、特許第
1688402号「回転翼航空機の無関節ハブ構造」、
特公平7−4189号「軟式平面内ベアリングレス回転
翼及びそのヨーク」等、多く提案されている。
ト11に金具やボルト等で剛に固定する結合部15を有
し、そこから半径外方にたわみ部16を延長する構成と
なっている。結合部15では小さなスペースで全ての荷
重をロータマスト11に伝達しなければならないので、
大きな荷重密度に耐えるよう厚くしっかりとした構造と
なっている。
びるものであるが、複合材料で形成した場合には、急激
な板厚変化は製造不可能である。そのため、実際にロー
タブレードのフラッピング角βに応じて上下方向に撓む
部分は、図4で等価ヒンジ位置として示すように、ロー
タ回転軸3から相当外方に位置することになる。
Fは、ハブプレート10が繊維方向の引張荷重として伝
達するので充分な強度余裕を持っており問題でないが、
上下方向の剪断力Sはハブプレート10に層間剪断応力
を生じさせ剥離の原因となる。
anβ≒S/CFという関係があるので、フラッピング
角βにより剪断力Sはほぼ一義的に決まってしまう。剪
断力Sによりハブプレート10に生じる層間剪断応力を
充分低く抑えるためには、ハブプレート10の板厚を薄
くすることは不可能であり、フラッピング角βを小さく
制限せざるを得ないのである。
る。図4のものと比較して、本発明において上述のよう
に、上下方向の剪断力Sは支持部12bを介してロータ
マスト11に直接伝達されるため、ハブプレート10は
単に遠心力CFを伝達し、ブレードのフラッピング角β
に伴う曲げ変形に耐えさえすればよい。そのため、ハブ
プレート10の強度要求が小さく、その板厚は薄くてよ
いので、ハブプレート10は全長に渡って均一に薄く形
成でき、許容フラッピング角βを非常に大きく確保でき
る。また、図5の構造において、図4の結合部15のよ
うな剛性部分を省略できるため、たわみ部の長さを実質
的に大きく取れる。
に示す従来の複合材ヒンジレス型ハブに比べて、数倍も
大きい値を得ることができる。
いても機体を水平に保ち、低抵抗の状態を実現できるの
である。
あり、図6(b)はその曲げモーメント分布を示すグラ
フである。支持部12a、12b付近のトランジション
部18では局部的な曲げモーメントに耐えるため、徐々
に薄くなるように形成される。しかし、図6(b)の曲
げモーメント分布にも示すように、トランジション部1
8を除く大部分では曲げモーメントも小さく、板厚は非
常に薄くてよい。一般に、部品の大型化によって複合材
部品は厚くなり、成形上の問題が生じて製造困難となる
が、本発明によればそのような問題も解決できる。
a、12b付近の拡大斜視図である。ハブプレート10
を構成する一方向ガラス繊維複合材は、リードラグヒン
ジのヒンジラインHLの周囲を巻付けるように配置され
ており、その外側部はカフ21で包まれている。カフ2
1は金属または複合材料等で製作され、ブレードからの
剪断力Sをロータマスト11に伝達する部材である。カ
フ21の回転半径内側端部に、複数個のピボット22が
取付けられている。ピボット22は、エラストマーやフ
ッ素樹脂(例えば商品名テフロン)等の材料を剛性の板
で挟んだものによって構成されており、角度20°程度
までの揺動を許容するが、厚さ方向への変位に対しては
剛であるように設計される。
て、ハブプレート10はブレードの剪断力を直接支持す
ることなく、遠心力のみを伝達することが理解されよ
う。
破断斜視図である。ロータ回転軸3を中心としてロータ
マスト11が回転すると、この回転トルクはピボット2
2を介してカフ21に伝達される。カフ21はハブプレ
ート10を包み、ロータブレード2からの遠心力をハブ
プレート10に伝達する。
取付けられ、それぞれ90度で交差するように配置され
ている。別組のロータブレードを結合するハブプレート
10aは、ハブプレート10に対して上方から見て直交
するように配置されている。また、ハブプレート10a
は、ハブプレート10とは接触しないように、上下方向
にわずかの隙間をもって配置されている。そのため各組
のロータブレード2は互いに干渉されることなく運動す
ることができる。
を有する上側マスト部11aを含み、全体として空気抵
抗を低下させた形状となっている。カフ21とロータマ
スト11および上側マスト部11aとの隙間は、エラス
トマー製または布製のブーツやパッキン等で気密になる
よう塞がれており、空気抵抗を低減している。
メント23およびカフ21をヒンジラインHLの周りに
回転自在に結合するものであり、円筒状のピンとエラス
トマーまたはフッ素樹脂製ベアリング等より形成され
る。
ヒンジ20によってリードラグ方向、すなわち、回転面
内方向に揺動することができる。この揺動角度は、1〜
2°程度のわずかなものであるので、薄いエラストマー
層またはフッ素樹脂製ベアリング等を介在させることに
よって充分に対処できる。
とトーションエレメント23の間はエラストメリックダ
ンパ24が介在している。このダンパ24は、ロータブ
レード2にリードラグ方向のダンピングを与えることに
より、ヘリコプタの不安定振動現象である地上共振と空
中共振を防止している。リードラグヒンジ20の内部に
は、必要に応じて、ブレードを折り畳むためのモータお
よび歯車装置を組み込むことも可能である。
ヒンジ20とロータブレード2の間を結合して遠心力を
支え、ブレード軸方向には剛に、捩り方向には柔軟に支
持する部材であり、複合材料で形成することができる。
なお、図示していないが、ロータブレード2とトーショ
ンエレメント23は長手方向他端部においてボルトまた
は接着により結合されている。
かな楕円形状の外形を有する中空円筒であり、トーショ
ンエレメント23を包むように配置され、その最内端部
にはロータブレード2の迎え角を変更できるようにロー
タコントロールからのリンクが結合されている。
ード2の垂れ下がりを防止するためのドループストップ
25が設けられる。ドループストップ25は、ドループ
リンク26と接触し、ロータ回転軸3の相対する1対の
ロータブレード2と互いに押し合うことでロータブレー
ド2の垂れ下がりを防止できる。
断面図である。MDCシステムにおいて、ロータマスト
11は、下部において大直径リング状のベアリング27
によって支持され、さらにリング状の歯車28に係合さ
れて駆動される。ベアリング27は、ロータブレード2
によって生じた揚力とハブモーメントMを歯車箱29に
伝達し、最終的には機体を支えるものである。歯車28
は、スパーギアまたはヘリカルギア等で構成され、エン
ジンより供給される回転トルクをロータブレード2に伝
達する必要があるため、大直径でかつ内側が中空状に形
成される。
を採ることができ、その内側空間に操縦用アクチュエー
タ30、30aを配置できる。操縦用アクチュエータ3
0、30aの下端部は歯車箱29に固定され、その上端
部はロータコントロール31に結合される。パイロット
の操縦に従って、ロータコントロール31は移動し、こ
の動きはピッチリンク32によってロータブレード内端
部に伝達される。
アクチュエータ30、30a等がロータマスト11およ
び歯車箱29の内部に収納されるので、非常にコンパク
トになる。したがって、外形が小さく空気抵抗が小さく
なるとともにヘリコプタの客室も天井を高くできるの
で、室内を広くできる。
リンク32等の構造は、従来は金属で形成されているた
め、疲労亀裂等の発見のため常に目視点検を繰返すこと
が要求されている。しかし、本発明においては、これら
ロータコントロール31、ピッチリンク32等は、炭素
繊維強化複合材料等の高弾性複合材料で形成することに
よって、疲労亀裂の発生はほとんど無くなり、日常の目
視点検が不要になるという利点がある。
イワイヤ式であれば自己故障診断機能を有しているた
め、直接の目視点検は必要なくなる。また、作動油の漏
れは、歯車箱29下部に油溜まりを設けることで外部か
ら容易に発見することができる。また、ベアリング類の
不具合に関しては、歯車箱29やロータコントロール3
1の近傍に加速度センサ33を取付けて振動をモニタし
て、この振動を周波数解析して経時的に比較することに
よって異常を検知することができる。こうして本発明に
係るMDCシステムは、従来のごとき目視点検や分解整
備の必要がほとんど解消されている。
ートはロータマスト上部の支持部において上下方向には
変位しないように剛性支持され、かつロータ回転面に関
して上下方向に角度的に揺動可能であるため、ハブプレ
ートに作用する剪断荷重を低減化できる。さらに、許容
フラッピング角を大きくでき、前進飛行中の機体姿勢を
水平近くに保つことが可能になり、空気抵抗を極めて低
くできる。また、ヒンジオフセット量をある程度大きく
することができ、良好な操縦性が得られる。
ル、ロータマストを複合材料で形成することによって、
薄肉かつ軽量化でき、耐久性も向上する。
の機構をロータマストの内部に収納するとともに、ロー
タマスト上にハブプレートの支持部を配置しているた
め、ロータブレードの揺動を許すためのマストの切欠き
を非常に小さくでき、空力上有害な切欠きをブーツで塞
ぐことが容易にできる。また、ハブ自身の空気抵抗を小
さくでき、小型軽量化によって機体室内を広く確保でき
る。
経済性に優れたMDCシステムを実現することができ
る。
分析した説明図である。
る。
る。
の一例を示す説明図である。
り、図6(b)はその曲げモーメント分布を示すグラフ
である。
の拡大斜視図である。
ある。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータ回転軸に対して相対する2枚1対
のロータブレードが複合材料製のハブプレートによって
結合され、 該ハブプレートは、ロータマスト上部の支持部において
ロータ回転面に関して上下方向に角度的に揺動可能であ
って、該回転面の上下方向および前後方向ならびにブレ
ード軸周りの捩り方向には変位しないように剛性支持さ
れ、 さらに前記支持部から半径方向外方の位置に、ブレード
のリードラグ運動および折り畳みを許容するヒンジ部を
有し、 該ヒンジ部からさらに半径方向外方の位置にブレードの
フェザリングを許容する部分を有するとともに、 前記ロータブレード対が複数取付けられ、それぞれ複数
のハブプレートによって結合されており、各ハブプレー
トは互いに接触しないように上下に空間を隔てて配置さ
れていることを特徴とするMDCシステム。 - 【請求項2】 ロータマストは、下方において中空状の
歯車に係合されて駆動されることを特徴とする請求項1
記載のMDCシステム。 - 【請求項3】 ロータマストおよび中空状の歯車の内部
空間に、ロータブレードのピッチ角を制御するロータコ
ントロールが配置されていることを特徴とする請求項2
記載のMDCシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7283387A JP2774786B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | Mdcシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7283387A JP2774786B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | Mdcシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09123998A JPH09123998A (ja) | 1997-05-13 |
JP2774786B2 true JP2774786B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=17664864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7283387A Expired - Lifetime JP2774786B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | Mdcシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2774786B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4170437A (en) | 1976-02-23 | 1979-10-09 | Kazimierz Korsak | Helicopter primary flight controls |
US4381902A (en) | 1979-12-20 | 1983-05-03 | Hughes Helicopters, Inc. | Helicopter tail rotor of the elastomerically-mounted composite flexbeam type |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6121894A (ja) * | 1984-07-10 | 1986-01-30 | 防衛庁技術研究本部長 | 回転翼航空機用の無関節ハブ構造 |
JPH085437B2 (ja) * | 1990-04-27 | 1996-01-24 | 防衛庁技術研究本部長 | 回転翼航空機用の無関節ハブ構造 |
US5239468A (en) * | 1990-12-07 | 1993-08-24 | United Technologies Corporation | Automated helicopter maintenance monitoring |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP7283387A patent/JP2774786B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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---|---|---|---|---|
US4170437A (en) | 1976-02-23 | 1979-10-09 | Kazimierz Korsak | Helicopter primary flight controls |
US4381902A (en) | 1979-12-20 | 1983-05-03 | Hughes Helicopters, Inc. | Helicopter tail rotor of the elastomerically-mounted composite flexbeam type |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09123998A (ja) | 1997-05-13 |
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