JPS6121894A - 回転翼航空機用の無関節ハブ構造 - Google Patents

回転翼航空機用の無関節ハブ構造

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JPS6121894A
JPS6121894A JP14287784A JP14287784A JPS6121894A JP S6121894 A JPS6121894 A JP S6121894A JP 14287784 A JP14287784 A JP 14287784A JP 14287784 A JP14287784 A JP 14287784A JP S6121894 A JPS6121894 A JP S6121894A
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pitch
lag
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良之 丹羽
柏木 正公
舜一 板東
朝雄 柿沼
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、回転翼航空機のハブ構造、殊に回転翼航空機
の無関節ハブに関する。
(従来技術) 従来普通に用いられている回転翼航空機のハブ構造は、
ニードルローラ軸受やエラストマーと金属板の積層構造
からなる軸受によって、回転翼羽根のフラップ方向、リ
ードラグ方向およびピッチ角方向の動きを許容するよう
に構成された関節式であるが、最近では、疲労強度の高
い繊維強化樹脂からなる複合材を用いた無関節ハブが開
発されている。この無関節ハブは、回転軸に固定される
ハブ中央部に、複数のたわみ桁を放射状に等間隔に配置
し、このたわみ桁の先端に回転翼羽根を固定した構造を
有する。たわみ桁は、繊維方向が該桁の長手方向に揃え
られた複合材料の一方向材により形成され、上下方向の
たわみにより回転翼羽根のフラッピング変化を許容し、
ねじれによりピッチ変化を、また水平方向のたわみによ
り、羽根のリードラグ運動を許容するものであり、上下
方向のたわみおよびねじれは比較的大きく、水平方向の
たわみは比較的小さくなるように調整される。
回転翼羽根のピッチ角制御のために、曲げおよびねじれ
剛性の高い筒状のピッチハウジングが、′たわみ桁を囲
んで、あるいはたわみ桁と平行に配置される。ピッチハ
ウジングは、その外端が回転翼羽根に固定され、内端が
球面軸受を介してたわみ桁に支持されており、さらにピ
ッチハウジングの内端部にはピッチホーンが形成され、
このピッチホーンがピッチリンクを介してスワッシュプ
レートに連続される。主回転翼のばあいには、さらにリ
ードラグダンパーが取付けられるのであるが、その取付
けには種々の方法が提案されている。
以上述べた無関節ハブの代表例としては、特開昭53−
89200号に開示された構造がある。
このような構造のハブにおいて、たわみ桁は複合材料の
一方向材により形成されるので、引張り荷重や曲げ荷重
に対してきわめて強いが、ねじれ方向には非常にやわら
かい特性を持つ。しかし、この一方向材の特性をもって
しても、回転翼羽根のピッチ変化量に相当するねじれ角
を与えることは容易でなく、したがって、たわみ桁はね
じれ剛性の低い薄板状に成形することが望ましい。とこ
ろが、たわみ桁を薄板状にすると、座屈強度が非常に小
さくなり、低回転時に作用する曲げ荷重に耐えられなく
なる。従って、たわみ桁はコ字形または1字形断面に成
形されることが多く、その代表的な例は、特開昭53−
96197号に開示されている。しかし、この構造では
回転翼羽根に遠心力が作用したばあい、引張応力の効果
でねじれ剛性が高まるため、たわみ桁の長さを大きくす
る必要が生じ、ときには回転翼半径の30%以上にも達
する長大なものが必要となる。
このような長大なたわみ桁を有するハブ機構は、重量お
よび空気抵抗の面で不利であるばかりでなく、フラップ
方向およびリードラグ方向の曲げたわみと、ねじれたわ
みとが互いに干渉して空力カップリングと呼ばれる複雑
な現象を生ずる。すなわち、たわみ桁は、フラップ方向
のたわみに対しては比較的やわらかく、リードラグ方向
のたわみに対しては比較的側い特性をもつが、このたわ
み桁がねじられるき、フラップ方向の曲げ剛性とリード
ラグ方向の曲げ剛性との比は、そのねじれ角に応じて変
化し、一定の値をとることがない。そして、この剛性変
化は、回転翼全体としての固有振動数を変化させ、さら
にフラップ運動とリードラグ運動、およびピッチ角変化
が互いに影響し合う、いわゆるカップリング現象をまね
くことになる。
(発明の目的) 本発明の目的は、コンパクトかつ軽量で、カップリンク
現象を回避でき、設計上の許容範囲の広い無関節ハブ構
造を提供することである。
(発明の構成) 上記目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明による回転翼航空機用の無関節ハブ構
造は、回転軸に固定されるハブ本体からなり、このハブ
本体は放射状に延びて先端に回転翼羽根を支持する複数
本のたわみ指部材を有し、前記たわみ指部材を間隔をも
って囲むようにピッチハウジングが設けられ、前記ピッ
チハウジングは放射方向外端部が回転翼羽根の内端部に
対して剛な関係にあり、内端部がたわみ指部材の内端部
付近において球面軸受により支持された形式であって、
前記たわみ指部材は、リードラグ方向の曲げ剛性が低い
可撓部と、前記可撓部より放射方向外方に設けられた、
ねじれ剛性の低いねじれたわみ部とからなり、前記可撓
部に対応する位置に、リードラグ方向のたわみ量が所定
値になったとき前記たわみ指部材とピッチハウジングを
押圧荷重伝達可能に結合する支持要素が設けられたこと
を特徴とする。この構成によれば、大きなリードラグ方
向の荷重が作用して可撓部におけるたわみが大きくなっ
たとき、支持要素を介してたわみ桁とピッチハウジング
とが接触し、その結果、支持要素より放射方向外側では
、ピッチハウジングがリードラグ方向の荷重を負担する
ようになる。
したがって、可撓部より放射方向外側にあるねじれたた
わみ部にはリードラグ方向に大きな荷重が作用すること
がなくなるので、このねじれたわみ部をきわめてねじれ
やすい構造にすることができる。可撓部は、たわみ桁の
回転方向の巾を小さく絞り、この絞り部によって形成す
ればよく、また可撓部の放射方向内方には、フラップ方
向に柔らかい部分を形成することが望ましい。このよう
に形成することにより、フラップ方向に柔らかい部分と
、リードラグ方向に柔らかい部分、およびねじれに対し
て柔らかい部分を別々のところに形成することができ、
各方向の運動の相互干渉をなくすことが可能になる。
支持要素は、通常の飛行状態における荷重条件では、た
わみ桁とピッチハウジングとが前記可撓部のところで接
触しない程度の間隙を形成し、たわみ桁がリードラグ方
向に所定量以上たわんだとき、たわみ桁よピッチハウジ
ングとを押圧荷重伝達関係に結合するように構成すれば
よい。具体的には、ピッチハウジングの回転方向前後部
に、たわみ桁の可撓部に対向し、かつ、たわみ桁のたわ
みのない状態で該可撓部に対し所定間隔が維持されるよ
うに支持要素を設ければよい。
(発明の効果) 本発明においては、ハブ本体のたわみ桁に、リードラグ
方向の曲げ剛性が低い可撓部と、ねじれ剛性の低いねじ
れたわみ部とを放射方向の異なる位置に形成したので、
リードラグ運動さピッチ角変更のための運動との間の相
互干渉を排除でき、設計上の許容範囲を広くすることが
できる。また、たわみ桁の可撓部に対応する位置に、た
わみ桁とピッチハウジングを結合する支持要素を設けた
ので、リードラグ方向の過大な荷重がたわみ桁のねじれ
たわみ部に加わることがなくなり、このねじれたわみ部
の設計が容易になる。
(実施例の説明) 第一実施例(第12図ないし第10図)第1図を参照す
ると、無関節ハブ構造1. OOは、回転軸lの上端に
固定された剛なハブ本体8を有し、このハブ本体8には
90’間隔で放射方向に延びるたわみ指部材2が一体に
成形されている。
たわみ桁部材2は、第1図から明らがなように、放射方
向内端部に、水平方向に扁平な矩形断面の板ばね状部分
21を有する。この板ばね状部分21は、フラップ方向
の揺動運動を主に行う部分である。たわみ指部材2は、
この板ばね状部分21から回転外方に徐々に板厚を増し
ながらriは減少し、最も巾の狭い部分により可撓部2
2が形成される。この可撓部22は、回転方向すなわち
リードラグ方向のたわみに対して最も柔らかく、この部
分でリードラグ運動が行われる。
さらに可撓部22より回転外方では、再び巾は扇形に拡
がる。この扇形に拡がった部分には、複数の長手方向ス
リット25が形成されており、非常にねじれ剛性の低い
、ねじれたわみ部23を構成する。
たわみ指部材2の外側には、その長手方向に沿、って中
空状のピ・・Iチハウジンク3が配置される。
第2図に示すように、本例のピッチハウジング3は、放
射方向外側の筒状部分31aと、放射方向内側の筒状部
分31b、および両筒状部分31a、31bの間の切欠
き部すなわちたわみ部32とからなる。このピッチハウ
ジング3は、その長手方向軸まわりのねじれ、およびフ
ラップ方向の曲げに対しては剛であるが、リードラグ方
向には、たわみ部32においてたわむことができる。内
側筒状部31bにはダンパー数句ラグ34が形成され、
外側筒状部31aにはダンバー取付穴35が形成されて
おり、両筒状部31a、31b間に第1図に示すように
リードラグダンパ4が取付けられる。
ピッチハウジング3は、たわみ指部材2の外側を間隔を
もって囲むように配置され、放射方向外端部にはボルト
穴24を有し、このボルト穴24に挿入される結合ボル
ト9により、たわみ指部材2の外端に剛に結合される。
第1図、第3図および第6図に示すように、ハブ本体8
にはたわみ指部材2のイ」根部に相当する位置に開口2
6を有し、この開口26に放射方向に突出するように支
持軸71が、固定されており、この支持軸71に球面軸
受7の構成部材である球状の軸受部材72が支持されて
いる。ピッチハウジング3の内端には球面軸受7の球面
座73を有する支持部材74が取付けられ、この座73
に軸受部材72が支持されている。したがってピッチハ
ウジング3の内端は、球面軸受7により回転翼の回転方
向および上下方向にはハブ本体8に対して剛に支持され
、たわみ指部材2の長手方向軸まわりには回転可能であ
る。ピッチハウジング3の内端部には回転方向前方に突
出するようにピッチホーン33が取りつけられ、このピ
ッチホーン33にピッチリンク10が連結され、公知の
形式のスワッシュプレート(図示せず)を介して操縦力
が与えられるようになっている。
したがって、ピッチリンク10から伝えられる操縦力は
ピッチハウジング3を介して回転翼羽根5に伝えられ、
たわみ指部材2のねじりを生じながら羽根5にピッチ変
化を与える。飛行中に空気力によって生じるフラッピン
グに対しては、ピッチハウジング3は内端部が球面軸受
7により支持されているため、たわみ指部材2の上下方
向のたわみを拘束することはない。またリードラグの運
動にたいしては、たわみ指部材2とピッチハウジング3
がともに可撓部22および32を持ち、この部分でたわ
むため、リードラグダンパー4はリードラグ運動に対し
、十分な減衰力を与えることができる。
さらに、ピッチハウジング3には、たわみ指部材2の、
可撓部22をとりまくように可撓部32において、第1
図、第2図および第4図に示すように支持要素6が結合
される。
第1図、第2図および第10図に示すように、支持要素
6は回転方向前後部においてピッチハウジング3のたわ
み部32を挟むように配置され、前後部の支持要素6が
ボルト61により互いに結合されている。たわみ指部4
;12の可撓部22のまわりには、耐摩耗部材221が
巻きつけられ、支持要素6と接触し揺動してもたわみ指
部材2に損耗を生じないように構成しである。第4図に
示すように、支持要素6は、ピッチハウジング3にはし
っかりと固定されているが、たわみ指部材2には間隙1
1をもって配置されている。この間隙11は、正常に飛
行している際にはなくならない程度の大きさであり、ピ
ッチハウジング3とたわみ指部材2のリードラグ運動時
のたわみ曲線が非常に良く似ているように設計できるた
めに、通常1〜2 mm程度というわずかなものである
このように、通常の飛行中に、支持要素6にたわみ指部
材2が接触しないので、はとんど摩耗の問題もなく、振
動の問題も生じない。この支持要素6は本実施例で説明
した以外の形式も当然可能であり、例えば、通常の球面
軸受や、エラストマを用いた軸受も十分使用できる。
可撓部22の外方は、第5図に示すように、たわみ指材
部2はいくつかのスリット25によって何本かの小片2
3に分けられる。このように板を細分化することによっ
て、ねじれ剛性を大巾に低下させることができる。さら
に、遠心力による引張応力が、この部分に作用しても、
板厚さが十分薄いこと、扇状に一端がしぼられているこ
とによって、遠心力による捩れ剛性増加量はきわめてわ
ずかに抑えることができる。したがって、このねじれ部
分23の長さは比較的小さくても、必要なねじれたわみ
量±106程度のねじれを生じさせることができる。
ねじれたわみ部23をこのように薄くすると、引張り力
には耐えるが、大きい曲げ荷重が作用し、もし、引張り
力を上回る圧縮応力が生じたとき、座屈する恐れが生じ
る。特に、回転起動時や、急停止時など、回転が落ちて
いて遠心力が小さい時に、大きな曲げ荷重が作用すると
、このねじれ部分23は、直ちに座屈破壊することにな
る。一方、飛行中は、大きな遠心力のために、どのよう
に急激な運動をヘリコプタ−が行っても、このねじれ部
分23の応力が圧縮になるようなことはない。
したがって、回転の落ちている時に、いかにこのねじれ
部23に曲げ荷重を作用させないかが、この構造におい
て重要な問題となる。
上述のハブ構造は、この問題を解決するものであや。そ
の作用を以下に説明する。
第7図は、通常の飛行中の状態を示すものであり、大き
な遠心力12と、比較的小さなリードラグ荷重13が作
用するが、ピッチハウジング3とたわみ指部材2の相対
変位は小さいので、支持要素6とたわみ桁の可撓部22
の間隙は保たれ、互いに接することなく運動を続ける。
第8図は、回転停止状態から急激に回転を始めようとし
ているときの状況であって、遠心力12はほとんどなく
、逆に回転羽根5の慣性力に起因する大きなラフ方向の
曲げ荷重14が作用する。このとき、ピッチハウジング
3は、可撓部32で大きくたわみ、この区間に挿入され
たリードラグダンパー4はボトミングしてしまう。した
がって、ピッチハウジング3と回転羽根5は、共に球面
軸受7の回りに回転を始め、支持要素6と可撓部22の
間隙がなくなり、両者は互いに接触する。従って、ラフ
方向の曲げ荷重14は、支持要素6と可撓部22の接触
点と、球面軸受7の2点に作用する偶力15によって、
ピッチハウジング3からたわみ指部材2に伝えられる。
このとき、曲げ荷重14は、ねじれたわみ部23には直
接作用しないので、ねじれたわみ部の曲げ破壊は防止さ
れる。また回転停止中に羽根に働く重力に基づくフラッ
プ方向の太きな曲げ荷重が、ねじれたわみ部に伝わらな
いようにすることは、公知の手段を用いて容易に実現で
きる。たとえば、第6図にしめすように、ピッチハウジ
ング3の内端下部に当て板41を設け、ハブ本体8の下
面に、当て板41に対向するブツシュロッド43を配置
する。このブツシュロッド43は、ハウジング42に摺
動自在に支持されブツシュロッドの端は、回転軸1の囲
りに配置された全周に亘ってコの字状の断面形を有する
環状のストップリング44に掛止させる。この構成によ
れば、フラップ方向の曲げ荷重17が羽根5からピッチ
ハウジング3に伝えられて、羽根5が球面軸受7のまわ
りに垂れ下がり、当て板41がブツシュロッド43を介
してストップリング44を中央へ押し、反対側の羽根の
フラップ方向曲げ荷重とつり合うので、ねじれたわみ部
23に曲げ荷重が作用しなくなる。
上述したハブ構造では、たわみ指部材2は放射方向内方
から、フラップ方向にたわむ部分21、リードラグ方向
にたわむ部分22、ねじれたわみ部分23が順に配置さ
れた構成であるため、従来の全関節ヘリコプタ−のハブ
機構と同様に、全く相互の干渉のない運動が可能となる
、すなわち、第9図に示すように、フラップ方向の運動
は、フラップ方向にたわみやすい部分21、特にその最
内端の部分で生じ、他の部分ではほとんど生じない。リ
ードラグ運動は、同様に可撓部22のみリードラグ方向
にたわみやすくしであるので、この部分以外では生じな
い。また、ねじれたわみ部23では捩れ運動のみが発生
する。これは先に述べたように、従来のニードルローラ
ーベアリングを用いた全関節形ハブと全く同じ運動であ
って、フラップ運動と、リードラグ運動と、ねじれ運動
が互いに全く独立に行なわれ、影響し合うことがない。
したがって、空力カップリンクと呼ばれる非常に複雑で
不安定な運動を回転翼に生じさせることがなくなる。ま
た、本実施例のように、細く絞られた可撓部22から扇
形に拡がるようにねじれたわみ部23を形成することに
より、該ねじれたわみ部23のねじれ剛性を小さくでき
、さらにこのねじれたわみ部23にスリットを形成する
ことにより、ねじれ剛性を一層小さくすることができる
第2実施例(第11図ないし第16図)本実施例では、
ピッチハウジング3は放射方向内方で上下2枚の長方形
状の板37に分かれており、その回転方向の巾はほぼ一
定である。したがって、本実施例のピッチハウジング3
は、リードラグ方向の曲げにも剛である。ピッチハウジ
ング3の内端部は、第13図に示すように、その内面に
上下各1枚の板状リードラグダンパー141.142を
有し、さらに前記リードラグダンパー141.142の
間に球面軸受7が取付けられる。
ピッチハウジング3の板37とリードラグダンパー14
1.142と球面軸受7は互いに固定されているが、リ
ードラグダンパー141.142はピッチハウジング3
が、球面軸受7に対して回転方向に揺動することを可能
にしている。
第15図に示すように、ピッチハウジング3は、リード
ラグ運動時に、U−タブレード5の”長としてたわみ指
部材2の可撓部22より回転方向前方又は後方にはみ出
すが、ピッチハウジング3の内端部に設けられたリード
ラグダンパー141.142は、夫々一方の面が球面軸
受7で回転前後方向に固定されているため、剪断変形を
受ける。
たわみ指材部2の可撓部22に対応する位置では、第1
2図に示すように、ピッチハウジング3の板37の内面
に支持要素62.63がねじ64により取付けられる。
支持要素62.63は、それぞれ一対の脚部62a、6
3aを有し、これら脚部62a、63aが間隙11をも
って可撓部22を挾むように配置される。脚部62a、
63aは互いに突合わせて配置され、ポル)64aによ
り互いに結合される。
また、第13図に示すようにリードラグダンパ−141
とピッチハウジング3の下方の板37との間にはストッ
パ75が配置され、たわみ指部材2に所定量のリードラ
グ方向たわみを生してり−ドラク′ダンパー141が剪
断変形したとき、球面軸受7の支持部材74がこのスト
ッパ75に当てるようになっている。したがって、低回
転時に、リードラグ方向に大きな曲げ荷重が作用したば
あいには、前実施例と同様に、ストッパー75と支持要
素62.63の間の偶力でこの荷重が受けられるために
、ねじれたわみ部23には荷重が入らない。本実施例で
は第12図に示すように、ピッチハウジング3の板37
の巾が広いため支持要素62.63の取付けが非常に容
易になる。
また、本実施例は、前の実施例のようにピッチハウジン
グに可撓部を設けないため、設計が容易になるという利
点を有する。
なお、球面軸受を、本実施例のように、たわみ指部材2
のフラップ方向に柔かい部分21より放射方向外方に設
けることも出来る。C−のばあいに球面軸受7から外方
の部分にはほとんど飛行中は曲げたわみが生じないので
、ピッチハウジング3に設けた支持要素62.63とた
わみ桁の相対変位はほとんどなくなる。そこで、第1実
施例でリードラグ方向について述べたと同様に、フラッ
プ方向についてもたわみ桁と支持要素62.63の1に
僅かの隙間を設けておけば、たわみ桁と支持要素が飛行
中は接触せず回転停止時には第16図に示すように接触
して偶力18が生じ重力によるたれ下りモーメント17
を支持することができる。
したがって、曲げ荷重はねじれたわみ部に作用すること
なくハブ本体8に伝えられる。
ヘリコプタの主回転翼は、固定翼機の操縦機構および揚
力、推力発生機構の総てに匹敵し、ヘリコプタにとって
最も重要な部分である。しかも高速で回転する回転体で
ある上に、一回転中に受ける空気力も一様ではないので
、さまざまの不安定振動や、疲労強度上の問題が生じ、
さらにヘリコプタの操縦性の問題も多発する。したがっ
て、多くの面からの設計要求をすべて満足した上、コン
パクトで軽量なハブ機構を設計することは容易なことで
はない。
本発明による無関節ハブ構造は、作用的にみれば、従来
の関節型ハブをそのまま複合材製板バネによって置き換
えたものと同等であるので、フラップ方向、リードラグ
方向、ピッチ変更の各々の運動特性を全く個別に設計す
ることができ、かつ互いに相互干渉、いわゆるカップリ
ングを生じず、きわめて問題の解決が容易になる。
さらに、ねじれ部分に、曲げ荷重が加わらないので、非
常にねじれやすい形状を選ぶことができ、結果において
、たわみ術部材すべての部分でねじれるようにするより
もコンパクトな設計が可能になり、当然のことながら軽
量に構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による回転翼の要部の斜視図
、第2図は、ピッチハウジングの詳細を示す斜視図、第
3図は、第1図のa−a線断面図、第4図は第1図のb
−h線断面図1、第5図は、第1図のc−c線断面図、
第6図は第1図のd−d線断面図、第7図は通常飛行時
のリードラグ運動を示す平面図、第8図は、回転停止状
態から急激に回転を上げたときの運動を示す平面図、第
9図は、本発明によるたわみ桁の機能を示す斜視図、第
10図は支持要素の詳細を示す斜視図、第11図は本発
明の第2の実施例を示す回転翼の要部の斜視図、第12
図は第11図のh−h線断面図、第13図は第11図の
g−g線断面図、第14図は第11図のに−に線断面図
、第15図は第2の実施例の作用を示す平面図、第16
図は停止時の状態を示す断面図である。 1・・・回転軸 2・・・たわみ術部材 3・・・ピッチハウジング 4.141.142・・リードラクダンノく−5・・・
回転翼羽根 6.62.63・・・支持要素 7・・・球面軸受 10・・・ピッチリンク 21・・・フラップ方向可撓部 23・・・ねじれたわみ部 32・・ピッチハウジングリードラグ方向可撓部33・
・・ピッチホーン 100・・無関節ノ\ブ構造 第3図 第4図 第5図 第14図 第16 図 Q

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転軸に固定されるハブ本体と、前記ハブ本体に
    設けられ放射方向に延びる複数のたわみ桁部材と、前記
    たわみ桁部材を間隙をもって囲むように配置されたピッ
    チハウジングとからなり、前記ピッチハウジングは放射
    方向外端部が回転翼羽根の内端部に対して剛な関係にあ
    り、内端部がたわみ桁部材の内端部付近において球面軸
    受により支持された回転翼航空機用の無関節ハブ構造に
    おいて、前記たわみ桁部材は、リードラグ方向の曲げ剛
    性が低い可撓部と、前記可撓部より放射方向外方に設け
    られた、ねじれ剛性の低いねじれたわみ部とからなり、
    前記可撓部に対応する位置に、リードラグ方向のたわみ
    量が所定値になったとき前記たわみ桁部材とピッチハウ
    ジングを押圧荷重伝達可能に結合する支持要素が設けら
    れたことを特徴とする回転翼航空機用の無関節ハブ構造
  2. (2)特許請求の範囲1において、前記たわみ桁部材は
    、前記可撓部より放射方向内側に、ほぼ長方形断面でフ
    ラップ方向に柔らかい部分を有することを特徴とする無
    関節ハブ構造。
  3. (3)特許請求の範囲1または2において、前記支持要
    素は、正常な飛行中は、前記たわみ桁部材と前記ピッチ
    ハウジングが接触しない程度の間隙をもって配置された
    ことを特徴とする無関節ハブ構造。
  4. (4)特許請求の範囲1ないし3のいずれかにおいて、
    上記たわみ桁部材は、回転方向の巾を狭くしぼり、この
    しぼり部によって前記可撓部が形成されたことを特徴と
    する無関節ハブ構造。
  5. (5)特許請求の範囲2において、上記たわみ桁部材は
    前記可撓部より放射方向外方に向かって、回転方向に広
    がる扇形をなし、かつその一部区間において、複数個に
    分割されており、さらに板厚方向にはきわめて薄くする
    ことによって前記ねじれたわみ部を形成したことを特徴
    とする無関節ハブ構造。
  6. (6)特許請求の範囲1ないし5のいずれかにおいて、
    上記ピッチハウジングは筒状をなし、前記たわみ桁部材
    の前記可撓部に対応する区間において、回転方向前後部
    で切欠かれ、この切欠きによりリードラグ方向にたわみ
    やすい部分が形成され、該たわみやすい部分をはさむよ
    うにリードラグダンパーが配置されたことを特徴とする
    無関節ハブ構造。
  7. (7)特許請求の範囲1ないし5のいずれかにおいて、
    前記ピッチハウジングは内端部において、板状に成形さ
    れたリードラグダンパーの一端は前記球面軸受に固定さ
    れ、前記ピッチハウジングにピッチホーンが接続された
    ことを特徴とする無関節ハブ構造。
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