JP2773515B2 - 放電加工装置用cad/cam装置 - Google Patents

放電加工装置用cad/cam装置

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JP2773515B2
JP2773515B2 JP4029704A JP2970492A JP2773515B2 JP 2773515 B2 JP2773515 B2 JP 2773515B2 JP 4029704 A JP4029704 A JP 4029704A JP 2970492 A JP2970492 A JP 2970492A JP 2773515 B2 JP2773515 B2 JP 2773515B2
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electric discharge
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麻由 幸村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CRT等の表示装置
上で電極のX、Y、Z方向における中心からのずれ量
(以下、芯ずれと称する)補正位置、及び補正パターン
放電加工位置を定義し、例えば形彫放電加工装置用の
加工プログラムを自動的に出力できる放電加工装置用
AD/CAM装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型の製造を主たる目的とする放電加工
装置の電極は、従来、機械加工により削り出されて製作
される場合と、ワイヤ電極での放電加工、又は手仕上げ
等により製作される場合がある。また、放電加工により
被加工物に対し高精度の加工を行うためには、電極の形
状が正確であることの外に、該電極が正確な姿勢で電極
取付部に装着されることが必要であり、前述の方法で電
極が製作された場合、製作された電極を放電加工装置に
取付けた後に、電極のたおれ、あるいは芯ずれの修正を
行う必要があって、例えば特開昭61ー249223号
公報に開示された装置の要部を抽出して模式的に図示し
た図20のように、電極95と電極取付部の主軸150
との間に姿勢制御装置151を設け、この姿勢制御装置
151により電極95のたおれ、あるいは芯ずれの修正
を行っている。
【0003】一方、放電加工装置においては、被加工物
に対し一つの電極で一つの形状しか加工できず、このた
め、複雑な加工を行う場合には複数の電極が必要となる
ために、電極交換が行われる。また、放電加工において
は同一形状を加工する場合にも仕上げ精度を良好に保つ
ために、先ず荒加工用の電極で加工した後に仕上げ加工
用の電極で加工することが多々あり、この場合にも放電
加工装置において電極交換が行われる。そして、被加工
物の種類によっては加工終了までに100個以上の電極
を使用することもある。
【0004】このように、電極95の形状は複雑で、し
かも一本一本異なっており、このため、電極をその一回
一回放電加工装置に取付けてから放電加工のオペレータ
が自分で取付け状態を確認し、被加工物を加工してい
た。これは、金型製造の過程で放電加工装置を使用する
のは一般に最終工程であり、電極95と被加工物との位
置関係が適切でないことから、この最終工程において金
型を損傷させ、作り直しを行うことは、極めて不経済で
あるためで、このため、放電加工装置の操作にあ たるオ
ペレータの操作上の不安も多大である。したがって、放
電加工のオペレータが、電極95を放電加工装置に取付
けてから、自分で取付け状態を確認することを必要とし
ない技術の確立が望まれていた。
【0005】かかる背景のもとに、CAD/CAM装置
を用い、該装置のCAM機能によって、従来の加工プロ
グラムに加えて電極95のたおれ、あるいは芯ずれ測定
用のNCプログラムを作成し、放電加工のオペレータの
負担軽減を図ることが試みられるようになって来てい
る。
【0006】図21は従来のCAD/CAM装置と形彫
放電加工装置及びNC制御装置の相互関係を示す構成図
で、図に於て1はキーボード、2はマウス、3はタブレ
ットで、それぞれ位置情報及び文字情報を入力するため
の入力装置である。4は定義された位置情報、及びその
位置の放電加工で使用する電極の種類を示す電極番号等
の文字情報を内部の記憶形式に変換するための加工定義
部、8は加工定義部4で入力された情報を記憶するため
のメモリで構成される加工情報記憶部、9は加工情報記
憶部8の加工情報に基づいてNCデータを生成するNC
データ生成部、10はNCデータ生成部9で生成された
NCデータのファイル、11はCRT等の表示装置、1
2はNC制御装置、13は形彫放電加工装置である。
【0007】次に図21を用いてその動作について説明
する。まず形彫放電加工の位置情報が、図面作成者によ
って作成された加工図面に基づきCAD/CAMオペレ
ータによってキーボード1、マウス2、タブレット3等
から入力される。加工定義部4はキーボード1、マウス
2、タブレット3等から入力された位置情報を内部の記
憶形式に変換して加工情報記憶部8に記憶する。
【0008】次にCAD/CAMオペレータは先に入力
した加工位置で使用する形彫放電加工の電極番号、加工
深さ、加工条件をキーボード1、マウス2、タブレット
3等から同様に入力して加工プログラムを作成する。こ
の加工プログラムを作成するに際し、CAD/CAMオ
ペレータは、図面作成者により作成された加工図面に
電極の芯ずれ等がないものと仮定して加工位置を指定す
る。これは、電極の芯ずれ等は個々の電極形状によって
異なるものであり、加工形状、及び用いられる電極形状
等が、CAD/CAMオペレータでは判りにくいからで
ある。すなわち、機械加工で電極を製作する時でも、完
全には機械の主軸中心と電極の芯を合わせて作ることは
困難で、機械の主軸中心と電極の芯とはずれているもの
であるが、CAD/CAMオペレータは、加工位置を加
工プログラムで指定する時には、そのずれ量は加工装置
上で後に計測するので、考慮せずに電極の芯は出ている
ものと仮定して加工プログラムを作成する。このため
形彫放電加工装置のオペレータは、いくつかの条件、例
えば、各電極の芯ずれ補正を加工前に測定するという段
取り作業、丸形状、角形状又は非対称な異形電極等のパ
ラメータの組合せに対して芯ずれ補正用プログラムを作
成してNCプログラムを作成し、NC制御装置12に入
力して形彫放電加工装置13を動作させるのが一般的で
ある。これらの作業が電極の芯ずれ補正用段取りとして
通常行われている。加工装置側では、上記の作業が一番
手間がかかり、通常電極形状は異形がほとんどで、芯
ずれ補正動作を数十本の電極に対して行う必要があっ
、かなりの熟練が必要となる。
【0009】CAD/CAMオペレータは、電極番号と
それに適合する電気条件を一つの組み合わせとした電気
条件列名をCAD/CAM装置に対して入力する。加工
定義部4は入力された電極番号と加工条件列名を内部の
記憶形式に併せて変換して、加工情報記憶部8に記憶す
る。CAD/CAMオペレータは放電加工を行なうべき
箇所の個数分だけこの操作を繰り返す。全ての加工定義
が終ったら、NCデータ生成部9は加工情報記憶部8に
格納されている情報を元に、NCデータを生成する。同
時に加工装置における電極の動きをシミュレーションし
てCRT11に表示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電加工装置用
CAD/CAM装置は以上の様に構成されているので、
CAD/CAMオペレータの作成する加工プログラム
は、実際には電極の芯ずれ等はないものと仮定して作成
されており、このため、電極の芯ずれ補正が考慮さ れて
いない。従って、放電加工装置のオペレータは、指示さ
れた電極一本一本すべてに図面を見ながら、芯ずれ補正
を検討し、NCプログラムを作成して作業をするという
手間を要し、この手間は、加工箇所の数に比例して増大
するという問題点があった。
【0011】また、放電加工装置のオペレータは、芯
補正プログラムを作成した後、それが正しく動作する
かどうかをチェックする手間も生じる問題点があった。
【0012】さらに、芯ずれ補正を行うために基準とな
基準球又は基準ブロックのサイズいろいろあって
わしいという問題点があった。
【0013】また、芯ずれ補正用に、移動指令をすべて
出力する形では、NCプログラムが長くなりNC制御装
側に入力した形での修正は困難という問題点があっ
た。
【0014】また、CAD/CAM装置上で芯ずれ補正
データと電極との管理表が無いため、電極形状と芯ずれ
と属性とをチェックするのに手間がかかるという問題
があった。
【0015】第1の発明は上記の問題点のうち、形彫放
電加工装置のオペレータが芯ずれ補正用のNCプログラ
ムを作成する手間を無くすためになされたもので、CA
D/CAMオペレータが芯ずれ補正まで考慮した加工プ
ログラムを簡単に作成することを可能とする放電加工装
置用CAD/CAM装置を得ることを目的とする。
【0016】第2の発明は、電極芯ずれデータの入力を
容易にし、また、作成した芯ずれ補正プログラムが正し
く動作するかどうかのチェックをCAD/CAM装置
で簡単に行えるように構成されたもので、視覚的に動作
が確認できる放電加工装置用CAD/CAM装置を得る
ことを目的とする。
【0017】第3の発明は、各電極の芯ずれ補正用デー
タと、放電加工用データとを一括して出力することによ
り、芯ずれ補正動作から加工動作までを間違いなく一連
の動作で行え、形彫放電加工装置のオペレータの芯ずれ
補正段取りの手間を無くすことができる放電加工装置
CAD/CAM装置を得ることを目的とする。
【0018】第4の発明は、電極芯ずれ補正の標準パタ
ーンをNC制御装置に常駐させ、そのパターン番号と移
動距離のみ変数等で出力するCAD/CAM装置を得る
ことにより、出力するプログラムを短くし、修正や管理
を簡単にすることを目的とする。
【0019】第5の発明は、加工に使用するそれぞれの
電極を、電極番号毎に、形状、芯ずれデータ、電極属性
データと共に、放電加工用工具として登録可能な電極
録手段を保管することにより、各電極毎に電極情報をチ
ェックすることができる放電加工装置用CAD/CAM
装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる放電
加工装置用CAD/CAM装置は、加工で使用する電極
の芯ずれ測定パターン、電極の測定点、及び基準となる
データを入力し、各々の電極について、X、Y、Z方向
における中心からのずれ量を測定する中心点ずれ量補正
NCデータ作成手段と、電極の回転方向のずれ量を測定
する回転方向ずれ量補正NCデータ作成手段とを備えた
ものである。
【0021】第2の発明に関わる放電加工装置用CAD
/CAM装置は、加工で使用する各々の電極についての
中心点ずれ量補正及び回転方向ずれ量補正のための測定
点を、予めCADで作成された電極図に対してCADで
指定する測定点CAD入力手段と、電極の中心点ずれ量
測定一覧表より選択する測定点表入力手段と、前記指定
された測定点のデータを、基準となるデータをもとにし
て、CADで作成された電極図に重ね合わせて表示する
測定点確認手段とを備えたものである。
【0022】第3の発明に関わる放電加工装置用CAD
/CAM装置は、加工位置情報に加えて、電極の中心点
ずれ量補正NCデータと回転方向ずれ量補正NCデータ
を一括して出力する手段を備えたものである。
【0023】第4の発明に関わる放電加工装置用CAD
/CAM装置は、電極測定部分を、NC制御装置常駐の
NCプログラムを利用し、変数のみを出力する手段を備
えたものである。
【0024】第5の発明に関わる放電加工装置用CAD
/CAM装置は、加工に使用する各々の電極を、電極毎
に、形状、中心点ずれ量、電極属性データと共に、放電
加工用工具として登録する電極登録手段備えたもので
ある。
【0025】
【作用】第1の発明における芯ずれ補正NCデータ作成
機能、C軸補正NCデータ作成機能は、使用する電極の
中心点ずれ量測定パターン、電極の測定点、基準となる
データ等を入力することにより、CAD/CAMオペレ
ータが中心点ずれ量補正用のプログラムまでを簡単に作
できることを可能にする。
【0026】第2の発明における測定点CAD入力手
段、測定点表入力手段は、加工で使用する各々の電極に
ついての中心点ずれ量測定点、C軸測定点の入力を簡単
にし、また測定点確認手段は、前記により指定された測
定点のデータを、基準球データをもとにして、CADで
作成された電極図に重ね合わせて表示することにより、
作成する芯ずれ測定プログラムが正しく動作するかどう
かを、CAD/CAM装置上で簡単に、しかも視覚的に
確認できる。
【0027】第3の発明においては、放電加工位置情報
に加えて、電極の中心点ずれ量補正のNCデータ、C軸
補正のNCデータを一括して出力することにより、中心
点ずれ量補正動作から加工動作までを間違いなく一連の
動作で行え、放電加工装置のオペレータの手間をなくす
ことを可能にする。
【0028】第4の発明において放電加工電極の
定部分を、NC制御装置常駐のNCプログラムを利用
し、変数のみを出力することにより、実際に出力するN
Cプログラムを短くし、管理を簡単にすることを可能と
する。
【0029】第5の発明における電極登録手段は、加工
に使用するそれぞれの電極を、電極名毎に、形状,中心
点ずれ量,電極属性データとともに、形彫放電加工用工
具として登録することにより、CAD/CAM装置側で
電極情報を管理し、各電極毎に電極情報をチェックする
ことを可能にする。
【0030】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例を図によって説明する。図1
は、第1の発明の一実施例を示す構成図で、符号1〜4
及び8〜13は従来の装置と同様であり、5は基準球
るいは基準電極データ等の測定に必要な設定を行う補正
諸設定部、6は電極のX、Y、Z方向における中心から
のずれ量(以下、芯ずれと称する)測定パターンあるい
測定点を指定する芯ずれ補正定義部、7はZ軸を軸心
とする回動の補正、即ち、C軸補正の測定点を指定する
C軸補正定義部である。定義した芯ずれ補正データ、C
軸補正データと、測定に必要な補正諸データをもとに、
NCデータ生成部9において芯ずれ補正NCデータある
いはC軸補正NCデータを生成する。
【0031】図は、補正諸データを設定した画面の
例である。51は基準球データ、52は基準電極デー
タ、53は補正を行うアプローチの速度と距離を示して
いる。
【0032】また、図は、基準電極を測定する様子を
説明する説明図で、94が基準球、95が基準電極、
1、92は、それぞれ基準球直径、基準電極直径
で、93が両者のアプローチ距離を表している。
【0033】まず、芯ずれ補正NCデータ作成の実施
例を以下に説明する。図は、芯ずれ補正の測定を行う
時の基準球94に対する電極95の動きを示す説明図で
ある。例えば、電極95を柱中心位置決めにより測定を
行う場合、電極95の移動する軌跡は(1)〜(10)
で示され、この移動軌跡が芯ずれ補正定義部6に定義さ
れる。4中の破線で示す部分が、実際に測定を行う部
分で、図1のNCデータ生成部において、これらの動
きをするNCデータ生成され、出力される。
【0034】図は、上記の例で作成したNCデータの
一例で、96はZ軸、C軸補正値のセット、97は基準
に対して測定を行い、基準座標を設定している。98
が電極T11に対する芯ずれ補正のプログラム、電極
の本数分繰り返される。97−1はパラメータの読み込
み、97−2はメインプログラムを示している。
【0035】次に、図1のC軸補正定義部7により定義
され、NCデータ生成部9で生成されるC軸補正NCデ
ータ作成の一実施例について説明する。図は、電極
に対する基準球(図示せず)の動きの例を示す説明
図である。電極95に対する基準球の移動軌跡(1
1)〜(13)であり、破線が実際に測定を行う部分で
ある。電極95のある面2点を測定し、その値LとH
から電極95の傾き角度θを計算する。そして、θが小
さくなるように補正を繰り返すことによりC軸補正が定
義され、NCデータ生成部9によりC軸補正NCデータ
が生成される。
【0036】図は、図6で示した例により作成したN
Cデータの一例である。99が端面位置決めで、100
で補正値を読み込んでいる。101は電極の傾き角度を
計算するプログラムである。
【0037】前記のように構成された放電加工装置用
AD/CAM装置においては、CAD/CAMオペレー
タが放電加工で使用する電極の芯ずれ測定パターン、電
極の測定点、基準となるデータ等を入力することによ
り、芯ずれ補正用のプログラムまでを簡単に作成するこ
とが可能になり、放電加工装置のオペレータの手間、す
なわち、電極図面と電極を確認して、再度、放電加工装
置上で電極の芯ずれを測定するためのNCプログラムを
作成する手間をなくすことが可能になる。
【0038】実施例2. 図は、第2の発明の一実施例を示す構成図で、1〜
5、8〜13は図1で示した実施例と同様であるが、芯
ずれ補正定義部600、C軸補正定義部700について
は、測定点の入力手段がCAD入力および表入力と2
用意されている。14は実施例1において説明したよ
うに、指定された測定点のデータを、基準球のデータを
もとにして、CADで作成された電極図に重ね合わせて
表示する測定点確認手段である。なお、CAD入力と
は、後述する図12のように電極の芯ずれ測定点をCA
D上で入力することであり、表入力とは、図11のよう
に電極の心ずれ測定点を座標値で入力することである。
【0039】次に、この実施例2による放電加工装置用
CAD/CAM装置において、芯ずれ補正定義及びC軸
補正定義の操作について、図9のフローチャートに従っ
て説明する。
【0040】まず、電極の芯ずれ補正やC軸補正を行う
場合に必要な基準球あるいは基準電極等の補正諸データ
を設定する(S54)。次に、電極のどの面に対して測
定を行うかの、芯ずれ測定パターンを選択する(S5
)。さらに、予めCADで作成された電極図に対して
CADで指定する測定点CAD入力方式、あるいは、補
正データ測定一覧表より入力する測定点表入力方式のい
づれを利用するか、補正定義方法の選択を行う(S5
)。
【0041】測定点CAD入力方式を選択した場合に
は、CAD入力により芯ずれ測定点を指定する(S5
)。図10はCADで作成した電極図に対して、補正
測定点をCADで入力する方法を示す画面の1例であ
る。例えば、電極を柱中心によって測定し、芯ずれ補正
を行う場合について考えると、高さ補正を行う点61と
62〜65の4測定点をCADで指示する。さらに、電
極長さ,測定位置、測定に必要な諸データを電極図よ
りCADで指定する。
【0042】補正定義方法を、測定点CAD入力方式と
測定点表入力方式を混在させたい場合には、両方式とも
入力方法が異なるのみであって、測定点のデータとして
は同じものを使用しており、換言すれば、CADで入力
した座標が表入力に反映されており、従って、途中で切
り換えることも可能である(S58)。
【0043】測定点表入力方式を選択した場合には、補
正データ一覧表で設定する(S59)。図11は補正デ
ータ一覧表で指定した画面の一例である。電極の中心に
対する測定点の座標が66、芯ずれ補正測定点の座標が
67であり、測定点CAD入力方式においては、それぞ
れ図10の61、62〜65に相当する
【0044】図10は電極を真上から見た図であり、6
1〜65は電極の芯ずれを測定するために基準球を当て
る点である。図10の点61の座標を(0、0)とし、
電極の寸法を20×20の四角形とすると、それぞれの
測定点は、点62が(0、20)、点63が(ー20、
0)、点64が(0、ー20)、点65が(20、0)
となり、この座標値を図11の表に記入している。な
お、図11の点66は図10の点61、X+面XYは6
5、Y+面は点62、Xー面は点63、Yー面は点64
に相当する。
【0045】入力が完了すると、定義した条件で芯ずれ
補正プログラムが正しく動作するかどうかの確認を、C
AD/CAM装置の画面上で行う(S60)。図12
測定点のデータを基準球のデータをもとにして、CAD
で作成された電極図に重ね合わせて表示する測定点確認
手段14を説明する画面の1例である。
【0046】前記のように構成されたCAD/CAM装
置においては、測定点CAD入力手段、測定点表入力手
段を用意することにより、使用する各々の電極について
の芯ずれ補正測定点、C軸補正測定点の入力を簡単に
し、また測定点確認手段14により、作成する芯ずれ
定プログラムが正しく動作するかどうかをCAD/CA
装置上で簡単に、しかも視覚的に確認できるようにな
る。
【0047】実施例3. 図13は、第3の発明の一実施例を説明するもので、図
1のNCデータ生成部9によって生成されたNC情報の
例を示す図で、従来の加工プログラムに加えて電極C
軸の芯ずれ、XY芯ずれを測定するプログラムを示すも
のである。図中18が全体の開始コード、19が芯ずれ
補正プログラムの区切りコード、20〜24の部分が芯
ずれ補正プログラム、C軸補正プログラムの内容、25
が加工プログラムの区切りコード、26〜29の部分が
加工プログラムの内容、30が全体の終了コードであ
る。
【0048】なお、前記NCデータは、3カ所にそれぞ
れ異なった電極(T11、T12、T13)放電加工
を行った場合の例であり、21は基準電極の計測、22
〜24が各電極の芯ずれ補正プログラム、27〜29は
各加工箇所の加工データである。
【0049】前記のように構成された放電加工装置用
AD/CAM装置においては、芯ずれ補正動作から加工
動作までを間違いなく一連の動作で行え、放電加工装置
のオペレータの手間をなくすことが可能になる。
【0050】実施例4. 図14は、第4の発明の一実施例を説明するもので、図
1の芯ずれ補正定義部6で定義された芯ずれ補正デー
タ、およびC軸補正定義部7で定義されたC軸補正デー
タを基に、NCデータ生成部9で生成された芯ずれ補正
のNC情報、およびC軸補正のNC情報の一例を示す図
で、図中、31が芯ずれ補正先頭コード、32がZ軸、
C軸補正値のセット、33が基準球の計測、34〜36
が各電極の芯ずれプログラムである。
【0051】図15は、図14に示す情報を得るために
測定する電極を説明する図で図1 5の矢印A、B、C
の順に測定を行う。図14のプログラム33、34、3
5、36は、それぞれ図15の101、102、10
3、104の測定に対応している。また、図15中の
05は基準球94と測定する電極95の長さとの差で、
測定する電極95それぞれの寸法はW1、W2、W3
ある。これらのデータは、プログラムではそれぞれ、図
14の44、37、38、39の形で表される。これ
は、電極T11に対してのみC軸補正も行う設定の例で
あるが、図14の40がC軸補正に関する指定であり、
C軸補正付きの芯ずれ補正NCプログラムを作成してい
る。
【0052】図14において、プログラムの大部分が変
数出力になっている。例えば、34の部分を見てみる
と、実際の測定は41であり、NC制御装置に常駐して
いるプログラムL8900をコールしている。35、3
6の部分でも同様で、それぞれ42、43で測定のプロ
グラムをコールする構造になっている。
【0053】前記のように構成された放電加工装置用
AD/CAM装置においては、実際に出力するNCプロ
グラムを短くし、修正や管理を簡単にすることが可能と
なる。
【0054】実施例5. 図16は、第5の発明の一実施例の構成を示すであ
る。1〜13は図1と同様であり、15は電極の材質・
縮小代・揺動パターン等の情報を設定する電極属性設定
部、16は加工に使用するそれぞれの電極を、電極名毎
に、形状、芯ずれデータ、電極属性とともに形彫放電加
工用工具として登録する電極登録部、17は電極登録手
である。
【0055】次に、この実施例5における放電加工装置
CAD/CAM装置の、電極登録の操作を図17に従
って説明する。予めCADで作成された電極図に対し
て、芯ずれ補正を行う場合は芯ずれ補正定義を(S8
)、C軸補正を行う場合にはC軸補正定義を行う(
85)。
【0056】また、電極材質、一穴加工に使用する電極
の本数、電極縮小代、揺動パターン等の情報を電極属性
として定義する(S86)。図18はこの電極属性を設
定した画面の一例である。
【0057】上記の定義を行った後、電極毎に形状、芯
ずれデータ、電極属性データを含んだ放電加工用工具
して電極登録手段に登録する(S87)。なお、図19
は電極登録手段を説明する画面ので、88は電極の
名称、89は電極属性データ、90は芯ずれ補正および
C軸補正のデータを示している
【0058】以上の操作を、使用する電極の種類につい
て必要なだけ繰り返し、電極データベースとしてファイ
ル管理する。
【0059】前記のように構成された放電加工装置用
AD/CAM装置においては、CAD/CAM側で電極
情報を管理し、各電極毎に電極情報をチェックすること
を可能にする。
【0060】なお、前記実施例3では、出力する芯ずれ
補正プログラム、C軸補正プログラムを、加工前に全て
出力する一括出力方式について説明したが、当然のこと
ながら、精度を上げるために、各電極を使用する直前に
出力する逐次出力方式にも応用できる。また、実施例5
では、電極属性として材質、本数、縮小代、揺動パター
ンについて述べたが、その電極を使って加工する時の液
処理や消耗等、その他の条件についても電極属性として
登録できることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載効果を奏する。
【0062】第1の発明によれば、放電加工で使用する
電極のX、Y、Z方向における中心 からのずれ量測定パ
ターン、電極の測定点、基準となるデータ等を入力する
ことにより、CAD/CAMオペレータが電極の前記ず
れ量補正用のプログラムまでを簡単に作成することが可
能になるという効果がある。
【0063】第2の発明によれば、測定点CAD入力方
式と測定点表入力方式を用意することにより、加工で使
用する各々の電極についての前記ずれ量測定点、電極の
Z方向、即ち、C軸測定点の入力を簡単にし、また、前
記により指定された測定点のデータを、基準となるデー
タをもとにして、CADで作成された電極図に重ね合わ
せて表示する測定点確認手段により、作成する芯ずれ
定プログラムが正しく動作するかどうかを、CAD/C
AM装置上で簡単に、しかも視覚的に確認できるという
効果がある。
【0064】第3の発明によれば、放電加工位置情報に
加えて、電極の前記ずれ量補正のNCデータ、C軸補正
のNCデータを一括して出力することにより、電極の前
記ずれ量補正動作から加工動作までを間違いなく一連の
動作で行え、放電加工装置のオペレータの手間をなくす
ことを可能にするという効果がある。
【0065】第4の発明によれば、放電加工電極の測定
部分を、NC装置常駐のNCプログラムを利用し、変数
のみを出力することによって、実際に出力するNCプロ
グラムを短くし、管理を簡単にすることを可能にすると
いう効果がある。
【0066】第5の発明によれば、放電加工に使用する
それぞれの電極を、電極名毎に、形状、電極の前記ずれ
、電極属性データとともに、放電用工具として登録す
る電極登録手段により、CAD/CAM装置側で電極情
報を管理し、各電極毎に電極情報をチェックすることが
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例による放電加工装置用
CAD/CAM装置の構成図である。
【図2】 補正諸データを設定した画面例である。
【図3】 基準電極を測定する様子を説明する説明図で
ある。
【図4】 芯ずれ補正の測定を行う時の、基準球に対す
る電極の動きを示す説明図である。
【図5】 作成した芯ずれ補正NCデータを示す説明図
である。
【図6】 電極に対する基準球の動きの例を示す説明
図である。
【図7】 作成したC軸補正NCデータを示す説明図で
ある。
【図8】 第2の発明の一実施例による放電加工装置用
CAD/CAM装置の構成図である。
【図9】 芯ずれ補正定義、およびC軸補正定義の操作
について説明するフローチャート図である。
【図10】 補正測定点をCADで入力する方法を示す
画面例である。
【図11】 補正データ一覧表で補正測定点を入力する
方法を示す画面例である。
【図12】 測定点確認手段を説明する画面例である。
【図13】 第3の発明の一実施例による放電加工装置
CAD/CAM装置によって出力されるNC情報を示
す説明図である。
【図14】 第4の発明の一実施例による放電加工装置
CAD/CAM装置によって生成されたNC情報を示
す説明図である。
【図15】 測定する電極を説明するための説明図であ
る。
【図16】 第5の発明の一実施例による放電加工装置
CAD/CAM装置の構成図である。
【図17】 電極登録の操作を示すフローチャート図で
ある。
【図18】 電極属性を説明する画面例である。
【図19】 電極登録手段を説明する画面例である。
【図20】 放電加工装置の電極取付方法の一般例を示
す図である。
【図21】 従来の放電加工装置用CAD/CAM装置
構成図である。
【符号の説明】
1 キーボード、2 マウス、3 タブレット、4 加
工定義部、5 補正諸設定部、6 芯ずれ補正定義部、
7 C軸補正定義部、8 加工情報記憶部、9 NCデ
ータ生成部、10 NCデータ、11 CRT、12
NC制御装置、13 形彫放電加工装置、14 測定点
CAD確認手段、15 電極属性設定部、16 電極登
録部、17 電極登録手段、18 開始コード、19
ずれ補正プログラム区切コード、20 芯ずれ補正先
頭コード、21 基準電極の計測、22〜24 3本の
電極の芯ずれ補正プログラム、25 加工プログラム区
切コード、26〜29 3穴の加工プログラム、30
終了コード、31 芯ずれ補正先頭コード、32 Z、
C軸補正値セット、33 基準電極の計測、34〜36
3本の電極の芯ずれ補正プログラム、37〜39 3
本の電極寸法のセット、40 C軸補正データのセッ
ト、41〜43 3電極の芯ずれ補正プログラムの測定
部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05B 19/4093 G05B 19/403 F (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/4097 B23H 7/00 G05B 19/404 G05B 19/4093

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電加工用のNCデータを作成する放電
    加工装置用CAD/CAM装置において、放電加工で使
    用する電極のX、Y、Z方向における中心からのずれ量
    測定パターン、電極の測定点、及び基準となるデータ
    入力し、各々の電極について、前記ずれ量を測定する
    心点ずれ量補正NCデータ作成手段と、電極の回転方向
    ずれ量を測定する回転方向ずれ量補正NCデータ作成
    手段とを備えた放電加工装置用CAD/CAM装置。
  2. 【請求項2】 放電加工で使用する各々の電極について
    中心点ずれ量補正及び回転方向ずれ量補正のための測
    定点を、予めCADで作成された電極図に対してCAD
    で指定する測定点CAD入力手段と、電極の中心点ずれ
    測定一覧表より選択する測定点表入力手段と、前記
    定された測定点のデータを、基準となるデータをもとに
    して、CADで作成された電極図に重ね合わせて表示す
    る測定点確認手段とを備えた請求項1記載の放電加工
    用CAD/CAM装置。
  3. 【請求項3】 放電加工位置情報に加えて、電極の中心
    点ずれ量補正NCデータ回転方向ずれ量補正NCデー
    を一括して出力する手段を備えた請求項1あるいは
    請求項2記載の放電加工装置用CAD/CAM装置
  4. 【請求項4】 放電加工電極の測定部分を、NC制御
    置常駐のNCプログラムを利用し、変数のみを出力する
    手段を備えた請求項1から3のいずれかに記載の放電加
    装置用CAD/CAM装置。
  5. 【請求項5】 放電加工に使用する各々の電極を、電極
    に、形状、中心点ずれ量、電極属性データと共に、放
    電加工用工具として登録する電極登録手段備えた請求
    項1から4のいずれかに記載の放電加工装置用CAD/
    CAM装置。
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JPS61249223A (ja) * 1985-04-26 1986-11-06 Canon Inc 加工機における工具の姿勢制御方法
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