JP2772355B2 - シリアル・チェックライタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、小切手、手形、領収書等に金額の刻み込み
印字を１字毎に操作して行うシリアル・チェックライタ
に係り、特に多種の貨幣単位、幅の広い文字、記号等を
含む金額情報を印字できるようにしたシリアル・チェッ
クライタに関するものである。

［従来の技術］ 従来、多種の貨幣単位を数字、カンマ、ピリオド、エ
ンドマーク等と共に彫り込んだ活字輪を１個有するシリ
アル・チェックライタは存在した。しかしながら１個の
活字輪に彫り込める貨幣単位は７個以上は困難であっ
た。また、US＄、CAN＄のような幅の広い文字は２個に
分割して彫り込んでいた。

従来の前記シリアル・チェックライタでは貨幣単位を
７個以上彫り込むことが困難であるため、若しその７個
以外の貨幣単位が必要な場合は、ユーザがその必要とす
る貨幣単位を彫り込んだ活字輪を有する機械を別に購入
する必要があった。また幅の広いUS＄、CAN＄等２個に
分割して彫り込む場合、手動式の機械では操作者は２度
印字する煩わしさがあった。自動的の機械であっても２
度印字すると処理速度がおそくなる。更に従来のシリア
ル・チェックライタにおいては幅の広い文字、記号を彫
り込む場合その活字輪の幅を越える長いものはできな
い。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の課題は、従来のように２度印字することな
く、また別の機械を購入する必要のないシリアル・チェ
ックライタを提供することにある。［課題を解決するた
めの手段］ 本発明の手段は、同一活字輪軸に２個の活字輪を互い
に接するように並べて設置し、一方の活字輪に数学、
￥、カンマ、ピリオド、ハイフォン、※印等の活字を彫
り込み、活字輪の幅は前記活字が収まる幅にし、他方の
活字輪に多種の貨幣単位或いは幅の広い文字、記号等を
彫り込み、活字輪の幅は前記活字が収まる幅にし、かつ
前記数字等を彫り込んだ活字輪の幅より広くしたことで
ある。

［作用］ 右主側板７と左主側板６の間に通した活字輪軸５に、
活字輪A1と活字輪B2を嵌めて互いに接するように設置し
てあるので、活字輪Ａ、活字輪Ｂはそれぞれ主側板の側
に歯車部があって左右の主側板6,7に取付けたステッピ
ングモータ16,17の軸24,25に固定した歯車18,19と噛み
合っているため、小切手、手形、領収書等に印字しよう
とする金額をキーボードで置数し、入力して発行キーを
押すと前記ステッピングモータは所定の貨幣単位、数字
等を選択しながら回転し、前記歯車と歯車部を介して活
字輪の選択された活字を所定の印字位置に停止させる。

活字輪が停止した後、印台８が用紙を間に挾んで活字
輪と噛み合い、選択された数字、文字などを刻み込み印
字する。

外国の貨幣単位が頭にくる金額文字或いは社章等のマ
ークが頭にくる金額文字の場合は先ず活字輪Ｂがステッ
ピングモータ17により回転し、所定の貨幣単位の活字が
所定の印字位置に来たとき停止し、印台が用紙を挾んで
活字輪に噛み合い刻み込み印字する。

その後は活字輪Ａがキーボードで置数し、入力した順
にそれぞれの活字を１字毎に選択して印字し、用紙は文
字の１ピッチ分、紙送り装置により送られる。そして最
後にエンドマークを印字して１回の金額印字動作は終わ
るのである。

［実施例］ 図中１は活字輪Ａ、２は活字輪Ｂである。

活字輪A1は円周上に等ピッチで数字、￥、カンマ、ピ
リオド、ハイフォン、※印等の活字を配設し、活字輪B2
は円周上に等ピッチで多種の貨幣単位、幅の広い文字、
記号の活字を配設した幅広で、それぞれ側面に歯車部3,
4を一体に形成し、活字輪軸５に挿通支持される。活字
輪軸５は左右の主側板6,7に支承され、両主側板6,7間に
印台８を備えた作動枠９を軸10により枢支し、倍力機構
11及びカム15、減速歯車機構12を経て機枠14に固定した
モータ13に連けいし、活字輪A1、活字輪B2はその歯車部
3,4が主側板６に取付けたステッピングモータ16と主側
板７に固定したステッピングモータ17の軸24,25に固着
した歯車18及び19に噛み合い、両活字輪1,2にインクロ
ール20,21,22,23が接する。

［発明の効果］ 本発明によれば、同一の活字輪軸に活字輪Ａと活字輪
Ｂを設置してあるため、１台の機械で10数個の貨幣単位
を印字することが可能となり、幅の広いUS＄、CAN＄等
の文字でも分割することなく印字できる。また幅の広い
文字、記号も印字可能である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るシリアル・チェックライタの一実施
例を示したもので、第１図は側面図、第２図は平面図、
第３図は正面図、第４図は全体の斜視図である。 １……活字輪Ａ、２……活字輪Ｂ、８……印台 16,17……ステッピングモータ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）４要素の結
   合から成り立つシリアル・チェックライタ。 （ａ）小切手、手形、領収書等に１字毎に金額の刻み込
   み印字を行う型式のシリアル・チェックライタであるこ
   と、 （ｂ）相対し、かつ平行な主側板に挿通した活字輪軸
   に、円周上に等ピッチで数字、￥、カンマ、ピリオド、
   ハイフォン、※印等の活字を配設し、それらの活字を収
   める幅をもつ活字輪と、円周上に等ピッチで多種の貨幣
   単位、幅の広い文字、記号等の活字を配設し、それらの
   活字を収める幅をもつ活字輪とを嵌め、両活字輪を互い
   に接するように並設したこと、 （ｃ）前記両活字輪はその主側板側にそれぞれ歯車部を
   有し、該歯車部は左右の主側板に取付けたステッピング
   モータ軸に固定した歯車と噛み合っていること、 （ｄ）前記２個の活字輪の活字を印字することが可能な
   幅をもつ印台を両活字輪と対向して設置したこと。