JP2771381B2 - コールドシールド付赤外線検知器 - Google Patents
コールドシールド付赤外線検知器Info
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- JP2771381B2 JP2771381B2 JP4060609A JP6060992A JP2771381B2 JP 2771381 B2 JP2771381 B2 JP 2771381B2 JP 4060609 A JP4060609 A JP 4060609A JP 6060992 A JP6060992 A JP 6060992A JP 2771381 B2 JP2771381 B2 JP 2771381B2
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- Japan
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- cold shield
- sapphire substrate
- infrared detector
- adhesive
- inner cylinder
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- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Description
線検知器に関する。赤外線検知器は目標物体に接触する
ことなく物体の存在、形状、温度、組成等を知ることが
できるため、人工衛星による気象観測、防犯、防災、地
質・資源調査、赤外線サーモグラフィによる医療用等の
多くの分野で用いられている。
元化合物半導体を利用した光電効果型赤外線検知器は、
感度は高く、応答速度も速いが通常素子の概略液体窒素
温度での冷却が必要である。
は、検知対象物から受光部に入射する赤外線の視野角を
できるだけ狭めて、検知対象物以外の背景からくる余分
な輻射線を排除することが望ましい。このため、受光部
の赤外線入射側に視野角を制限する遮蔽部材を配置し
て、背景からの輻射線を排除するようにしている。
材からの輻射線が検知感度を劣化させるので、遮蔽部材
は検知素子と同様に低温に冷却して使用され、その遮蔽
部材はコールドシールドと称される。
概要を説明する。図3において、真空断熱容器2は外筒
4及び内筒6から構成され、内外筒の間を高真空に引か
れたデュア構造の容器である。
とともに検知波長帯域を限定するフィルタを兼ねたバン
ドパスフィルタ8が取り付けられている。内筒6はガラ
スから形成され、その上面には赤外線検知素子10のサ
ファイア基板12が接着剤により固定されている。
サファイア基板12の上面には多素子型の赤外線検知素
子10が接着されており、各検知素子10に対向する開
口(アパーチャ)14aを画成する個別アパーチャ付コ
ールドシールド14がInバンプ18によりサファイア
基板12から所定距離離間してサファイア基板上に設置
されている。
視野角を決定し、また、視野角以外から入射する迷光を
防止するものである。コールドシールド14は大きな開
口16aを有する補強用のメタルアパーチャ16に取り
付けられている。
間してサファイア基板12上に載置されたコールドシー
ルド14は、メタルアパーチャ16と共に接着剤20に
より内筒6の頂部に固定される。
ルド14を接着剤20により内筒6に固定する従来例で
は、コールドシールド14、ガラス内筒6、接着剤20
の熱膨張係数がそれぞれ6.9×10-6/K、4.5×
10-6/K、3.0×10-5/Kであるため、三者の熱
膨張係数の差に起因して、赤外線検知素子搭載部を概略
液体窒素温度に冷却した場合、接着剤20を適用したガ
ラス円筒6部分に亀裂が発生するか、又はコールドシー
ルド14に亀裂が発生するという問題があった。
のであり、その目的とするところは、コールドシールド
及びガラス内筒の破損を防止するようにしたコールドシ
ールド付赤外線検知器を提供することである。
ために、本発明は、多素子型赤外線検知素子をその表面
に有するサファイア基板をガラス内筒上に接着し、各素
子に対向する開口を画成するコールドシールドを所定間
隔離間して該サファイア基板上に設置したコールドシー
ルド付赤外線検知器において、前記サファイア基板を前
記コールドシールドにより長く形成し、該サファイア基
板上に前記コールドシールドを接着剤により固定したこ
とを特徴とするコールドシールド付赤外線検知器を提供
する。
両端に隣接するガラス内筒上に、コールドシールドの熱
膨張係数と近い熱膨張係数の材料から形成された固定ブ
ロックを貼付し、コールドシールドを該固定ブロック上
に接着剤により固定するようにしてもよい。
ルドと近いサファイア基板上に接着剤により固定したた
めに、赤外線検知素子搭載部を概略液体窒素温度に冷却
した場合にも、ガラス内筒及びコールドシールドに亀裂
が入ることが防止される。これにより、信頼性の高い赤
外線検知器を提供することができる。
剤により固定した場合にも、同様な効果を得ることがで
きる。
に説明する。本実施例の説明において、図3及び図4に
示した従来例と実質上同一構成部分については同一符号
を付して説明する。
が示されている。12′はその上にHgCdTe等の化
合物半導体結晶から形成された多素子型の赤外線検知素
子10の貼付されたサファイア基板であり、コールドシ
ールド14より長く形成され、ガラス内筒6に接着剤に
より貼付されている。
れており、赤外線検知素子10に対向する複数の開口
(アパーチャ)14aを有している。コールドシールド
14は開口16aを画成するメタルアパーチャ16に取
り付けられ、Inバンプ18によりサファイア基板1
2′から所定距離離間してサファイア基板12′上に搭
載されている。
サファイア基板12′上に固定されている。このように
コールドシールド14をサファイア基板12′上に接着
剤で直接固定すると、ZnSから形成されたコールドシ
ールド(熱膨張係数6.9×10-6/K)、サファイア
基板12′(熱膨張係数5.3×10-6/K)、接着剤
20(熱膨張係数3.0×10-5/K)の間の熱膨張係
数の差が、図4に示した従来の固定方法によるコールド
シールド14、ガラス内筒6及び接着剤20との間の熱
膨張係数の差よりも小さいため、素子搭載部を概略液体
窒素温度に冷却した場合にコールドシールド14に亀裂
が殆ど入ることがない。
触することはないので、従来のようにガラス内筒6に亀
裂が入ることが防止される。図2は本発明の他の実施例
断面を示している。この実施例によると、サファイアか
ら形成した固定ブロック22をサファイア基板12の両
端に隣接して、ガラス内筒6上に接着剤により固定す
る。
ルド14′及びメタルアパーチャ16′を少し長く形成
して、サファイア基板12に対してオーバーハングさ
せ、Inバンプ24によりコールドシールド14′を固
定ブロック22上に支持し、接着剤20によりコールド
シールド14′及びメタルアパーチャ16′を固定ブロ
ック22に接着剤20で固定する。
例のように長く形成する代わりに、一対の固定ブロック
22をサファイア基板12の両端に独立して設け、これ
らの固定ブロック22にコールドシールド14′を固定
するようにしても、図1に示した実施例と同様にコール
ドシールド14′に亀裂が入ることが防止される。
をサファイアから形成したが、固定ブロック22の材質
はサファイアに限定されるものではなく、コールドシー
ルド14′の熱膨張係数と近い熱膨張係数の他の材料も
採用可能である。
で、素子搭載部を低温に冷却した際に、コールドシール
ド及び内筒に亀裂が入ることが防止され、信頼性の高い
コールドシールド付赤外線検知器を提供できるという効
果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 多素子型赤外線検知素子(10)をその表面
に有するサファイア基板(12,12′) をガラス内筒(6) 上
に接着し、各素子(10)に対向する開口(14a) を画成する
コールドシールド(14,14′) を所定間隔離間して該サフ
ァイア基板(12,12′) 上に設置したコールドシールド付
赤外線検知器において、 前記サファイア基板(12)の両端に隣接する前記ガラス内
筒(6) 上に、コールドシールド (14′) の熱膨張係数と
近い熱膨張係数の材料から形成された固定ブロック(22)
を貼付し、 前記コールドシールド (14′) を該固定ブロック(22)上
に接着剤(20)により固定したことを特徴とするコールド
シールド付赤外線検知器。 - 【請求項2】 前記固定ブロック(22)はサファイアから
形成されていることを特徴とする請求項1記載のコール
ドシールド付赤外線検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060609A JP2771381B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コールドシールド付赤外線検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060609A JP2771381B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コールドシールド付赤外線検知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264341A JPH05264341A (ja) | 1993-10-12 |
JP2771381B2 true JP2771381B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=13147177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4060609A Expired - Lifetime JP2771381B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コールドシールド付赤外線検知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2771381B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2976436B1 (fr) * | 2011-06-09 | 2013-07-05 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif d'imagerie infrarouge a blindage integre contre des rayonnements infrarouges parasites et procede de fabrication du dispositif. |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6450327U (ja) * | 1987-09-25 | 1989-03-28 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4060609A patent/JP2771381B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05264341A (ja) | 1993-10-12 |
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