JP2770070B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2770070B2
JP2770070B2 JP2145347A JP14534790A JP2770070B2 JP 2770070 B2 JP2770070 B2 JP 2770070B2 JP 2145347 A JP2145347 A JP 2145347A JP 14534790 A JP14534790 A JP 14534790A JP 2770070 B2 JP2770070 B2 JP 2770070B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は空気調和機に係り、特にビルディング等に利
用される自動制御される空気調和機に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
第3図は、従来の空気調和機の概略構成図である。従
来のこの種の装置では、各空調区画(1a〜1d)の室温を
室温センサ(2a〜2d)で検出し、各ダンパ(3a〜3d)を
それぞれ制御している。例えば、冷房時区画1aが暑い場
合には、センサ2aの入力信号に比例して、ダンパ3aを開
けることで室内に冷風を送り、逆に区画1aが涼し過ぎる
場合には、入力信号に比例して、ダンパ3aを閉じること
で冷風の供給を抑える制御を行なっていた。このダンパ
の制御は、室温とダンパ開度の比例制御または、ダンパ
に併設した風速センサによる室温と風速の比例制御が行
なわれていた。
一方、各ダンパから各区画内に供給される給気は、給
気温度センサー10と冷温水制御弁11とコントローラー9
を用いて、給気温度と冷温水制御弁開度の比例制御が行
なわれ、また、給気圧力センサー7と変速装置6とコン
トローラー8を用いて、給気圧力と給気送風機の回転数
の比例制御が行なわれて、温度、圧力を所定値近傍に保
つ様になっていた。
このように構成された従来の装置では、冷温水コイル
出口の冷温水の温度は、冷房時の例で説明すると、第4
図に示すごとく、風量と給気温度をパラメータとして決
定される出来なりの値であり、変動を余儀なくされてい
た。
しかし、一般に水を用いたこのような空気調和機は、
蓄熱槽を用いた冷暖房システムに用いられることが多
く、空気調和機を出た冷温水はそのまま蓄熱槽に還流さ
れるので、蓄熱槽の利用効率を高めるためには、空気調
和機出口すなわち冷温水コイル出口の冷温水温度は、冷
房時にはなるべく高く、暖房時にはなるべく低く保ち続
けることが必要とされている。
ところが、従来の方式ではこのことができないため、
蓄熱槽の利用効率を低め、熱エネルギーの浪費を招いて
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記の欠点を解決し、蓄熱槽への還水温度
をできるだけ安定させ、蓄熱槽の利用効率を高めること
のできる空気調和機を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、複数の空調
区画に分けられた室内に、給気ダクトを介して調整した
空気を供給するための回転数可変の給気送風機と、冷温
水コイルと、冷温水制御弁とを備え、前記給気送風機の
回転数の制御と、前記冷温水制御弁の制御と、各空調区
画への注入空気量を調節する複数のダンパの制御を行な
う制御装置とを備えた空気調和機において、前記制御装
置は、各ダンパの開閉動作を各空調区画の室温を目標値
に保つ様制御する手段とともに、給気送風機の回転数
を、給気ダクト内の圧力をダンパ全開時のみ設定可変な
目標値に保つ様制御し、かつ冷温水制御弁を、冷温水コ
イル出口における冷温水温度を給気送風機最大回転数時
のみ設定可変な目標値に保つ様制御する手段を有するこ
とを特徴とする空気調和機としたものである。
そして、上記の制御装置は、各空調区画の温度入口信
号と各空調区画の設定温度とを比較し、各空調区画への
注入空気量を調整する各ダンパの操作量を算出する演算
手段を備え、該演算手段で得られた値で、各ダンパの操
作値のうち少なくとも1つ以上が開方向の値であり、か
つ開方向の値に対応するダンパのうち、少なくとも1つ
以上が全開である時、給気ダクト内の圧力の目標設定値
を上昇させる手段を有し、前記演算手段で得られた各ダ
ンパの操作量のうち、少なくとも1つ以上が開方向の値
であり、かつ開方向の値に対応するダンパのうち少なく
とも1つ以上が全開であり、かつ給気送風機の回転数が
制御範囲の上限である時、冷温水制御弁の開度を増加す
る方向に、冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値
を基準値から外して変更させる手段を有し、前記演算手
段で得られた各ダンパの操作量の中に開方向の値がなく
少なくとも1つ以上が閉方向の値であり、かつ閉方向の
値に対応するダンパのうち少なくとも1つ以上が全開で
あり、かつ冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値
が冷温水制御弁の開度を増加する方向に変更されている
時、冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値を基準
値に近づく方向に変更させる手段を有し、前記演算手段
で得られた各ダンパの操作量の中に開方向の値がなく少
なくとも1つ以上が閉方向の値であり、かつ閉方向の値
に対応するダンパのうち少なくとも1つ以上が全開であ
り、かつ冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値が
基準値であり、かつ給気送風機の回転数が制御範囲の下
限値でない時、給気ダクト内の圧力の目標設定値を低下
させる手段を有するものである。
また、上記のような手段において、給気ダクト内の圧
力の目標設定値または冷温水コイル出口の冷温水温度の
目標設定値を変更する手段を用いた場合に、各ダンパの
操作量を補正する補正演算手段を備え、該補正演算手段
で演算した値に等しい操作量で各ダンパを操作する手段
を有し、給気ダクト内の圧力の目標設定値または冷温水
コイル出口の冷温水温度の目標設定値を変更する手段を
用いなかった場合、あらかじめ各空調区画の温度入力信
号と各空調区画の設定温度との比較により算出された各
ダンパの操作量の演算値に等しい操作量で、各ダンパを
操作する手段を有することとしたものである。
〔作 用〕
本発明の空気調和機においては、前記したような制御
装置としたことにより、各ダンパの開閉動作を各空調区
画の室温を目標値に保つ様制御するとともに、給気送風
機の回転数を、給気ダクト内の圧力をダンパ全開時のみ
設定可変な目標値に保つ様制御し、かつ冷温水制御弁
を、冷温水出口における冷温水温度を給気送風機回転数
最大時のみ設定可変な目標値に保つ様制御することによ
って、空調区画の快適性を損なうことなく、給気送風機
の消費動力を抑えるとともに、空気調和機から蓄熱槽へ
の還水温度をできる限り安定させ、蓄熱槽の利用効率を
高めることができた。
〔実施例〕
以下、本発明を図面により具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されない。
実施例1 第1図は、本発明の空気調和機の概略構成図であり、
第2図は、第1図の制御フローチャートである。
第1図においては、複数の空調区画1a〜1dに分けられ
た室内に、給気ダクト4を介して、空気調和用に調整し
た空気(給気)を供給するための回転数可変の給気送風
機5と、空気を冷却・加熱する冷温水コイル12と、冷温
水コイルを流れる冷温水の流量を調節する冷温水制御弁
11とを備え、また給気送風機5の回転数の制御と、冷温
水制御弁11の制御と、各空調区画1a〜1dへ給気ダクトか
ら注入する空気量を調節する複数のダンパ3a〜3dの制御
を行なう制御装置17とを備えた空気調和機である。
そして、該制御装置17は、各ダンパ3a〜3dの開閉動作
を、各空調区画1a〜1dの室温をセンサ2a〜2dで検出し、
室温を目標値に保つ様制御するとともに、給気ダクト4
内の圧力センサー7で検出し、圧力を目標値に保つ様に
給気送風機5の回転数を変速装置6を介して制御し、か
つ冷温水コイル12の出口における冷温水温度をセンサ16
で検出し、温度を目標値に保つ様に冷温水制御弁11を制
御する様構成している。
また、該制御装置17の制御機構としては、各空調区画
1a〜1dの温度センサ2a〜2dからの入力信号と各空調区画
1a〜1dの設定温度とを比較し、各空調区画1a〜1dへの注
入空気量を調整するダンパ3a〜3dの操作量を算出する演
算手段を備えている。
そして、該演算手段で得られた値で、各ダンパ3a〜3d
の操作量のうち少なくとも1つ以上が開方向の値であ
り、かつ開方向の値に対応するダンパのうち少なくとも
1つ以上が全開であるとき(例えばダンパ3a,3bが開方
向の値であり、そのうちダンパ3bが全開であるような場
合)、給気ダクト4内の圧力の目標設定値を上昇させる
手段を備え、また上記演算手段で得られた各ダンパ3a〜
3dの操作量のうち、少なくとも1つ以上が開方向の値で
あり、かつ開方向の値に対応するダンパのうち少なくと
も1つ以上が全開であり、かつ給気送風機5の回転数が
制御範囲の上限である時、冷温水制御弁11の開度を増加
する方向に冷温水コイル12出口の冷温水温度の目標設定
値を基準値から外して変更させる手段を備え、更に、前
記演算手段で得られた各ダンパ3a〜3dの操作量の中に開
方向の値がなく少なくとも1つ以上が閉方向の値であ
り、かつ閉方向の値に対応するダンパのうち少なくとも
1つ以上が全開であり、かつ冷温水コイル12出口の冷温
水温度の目標設定値が冷温水制御弁11の開度を増加する
方向に変更されている時、冷温水コイル12出口の冷温水
温度の目標設定値を基準値に近づく方向に変更する手段
を備え、前記演算手段で得られた各ダンパ3a〜3dの操作
量の中に開方向の値がなく少なくとも1つ以上が閉方向
の値であり、かつ閉方向の値に対応するダンパのうち少
なくとも1つ以上が全開であり、かつ冷温水コイル12の
冷温水温度の目標設定値が基準値であり、かつ給気送風
機5の回転数が制御範囲の下限値でない時、給気ダクト
内の圧力の目標設定値を低下させる手段を備えている。
そして、給気ダクト4内の圧力の目標設定値または冷
温水コイル12出口の冷温水温度の目標設定値を変更する
手段を用いた場合に、各ダンパ3a〜3dの操作量を補正す
る補正演算手段を備え、該補正演算手段で演算した値に
等しい操作量で各ダンパ3a〜3dを操作し、給気ダクト4
内の圧力の目標設定値または冷温水コイル12出口の冷温
水温度の目標設定値を変更する手段を用いなかった場
合、あらかじめ各空調区画1a〜1dの温度入力信号と各空
調区画の設定温度との比較により算出された各ダンパの
操作量の演算値に等しい操作量で各ダンパ3a〜3dを操作
する手段を有する様構成したものである。
本実施例では、各空調区画(1a〜1d)の室温を室温セ
ンサ(2a〜2d)で検出し、コントローラ17内の演算手段
によって各区画の設定値と室温測定値との偏差によっ
て、各ダンパ3a〜3dの操作量の演算を行なう。第5図は
この時の演算関係の一例を示すグラフである。各室の室
温と設定値と測定量の演算例を表1に示す。
このようにして各区画に対応する操作量演算値を求め
ることができる。
次に、第2図のフローチャートに従って本発明の操作
手順を説明する。
各ダンパ3a〜3dの操作量演算値のうち、(1)、少な
くとも1つ以上が開方向の値である時、例えば表1の例
が該当するが、この場合にコントローラ17では開方向の
値に対応する各給気ダンパ3c〜3dの開度を開度信号又は
メモリに残されているステップ数で検出し、(1−
A)、このうち少なくとも1つ以上が全開である時に
は、例えばダンパ3dが全開であるときにはこれ以上ダン
パの操作で給気を増加させることができないことにな
る。そのため本発明ではコントローラ17で他の冷房能力
の増加方法として、まず冷温水コイル出口の出口温度を
出来る限り安定に保ちつつ、給気ダクトの内圧を上昇さ
せることを実行する。その手順として給気送風機の回転
数を検出し、(1−A−イ)、制御範囲の上限でない場
合には、給気ダクトの内圧の設定値を上昇させる操作を
行なう。これによって給気内圧が上昇し、これ以上給気
ダンパが開けられない区画へも給気量を増やすことが可
能となる。
しかし、前記操作量の演算値でこれ以上給気が必要で
ない場合に対して給気量が増加してしまうことになるの
で、本発明では、ダンパの操作量に補正演算を行なった
上で、実際のダンパ操作量を決定し、ダンパを操作す
る。
第6図は、ダクト内圧変更量とダンパ操作量の関係の
一例を示すグラフである。例えば、区画1cのダンパ3cが
全開であったとすると、3cの操作量の演算値は表1から
+1であり、この値から第6図の破線で示した関係を用
いてダクト内圧の設定変化量を求めると、+1となる。
この+1という値は圧力値でもよいし、圧力センサの信
号レベルとしてもよく、この値で設定変更を行なう。次
に、第6図の実線で示した関係を用いてダンパの操作量
補正値を求めると−1ステップとなり、この値を用いて
すべてのダンパの操作量の補正演算を行なうと表2のご
とくなり、全てのダンパの操作量は表1で求めた演算値
から1ステップを減じた値となり、また区画1cのダンパ
3cの操作量は0ステップとなる。
コントローラ17では表2の演算結果を用いて各ダンパ
3a〜3dを操作する。ダクト内圧の設定値上昇の操作から
各ダンパの操作領補正計算までの過程はマイクロコンピ
ュータを用いることにより瞬時に行なうことができるの
で、実際にはほとんど同時に操作できる。
また、(1−A−ロ)、区画1cがすでにダンパ全開
で、給気送風機の回転数もすでに上限であったときに
は、やむを得ざる処置として冷温水コイル12出口の水温
の設定値を変更して能力増加を図ることを行なう。この
場合、冷温水制御弁の開度が上昇する方向の温度設定値
の変更、すなわち、冷房時には設定値を下げ、また暖房
時には設定値を上げる方向に行なう。第7図は冷温水出
口温度設定変更とダンパ操作量の関係の一例を示したも
ので第7−a図は全開ダンパの操作量演算値と冷温水制
御弁操作量の関係(図中破線で示す)と、各ダンパの操
作量補正値と冷温水制御弁操作量の関係(図中実線で示
す)を示し、第7−b図は冷温水制御弁操作量と冷温水
出口温度設定変更量の関係を示す。
例として表1の区画1cのダンパ3cが全開で、すでに給
気送風機5の回転数が上限である場合をあげると、区画
1cのダンパ操作量の演算値は+1であるから、第7−a
図の破線で示した関係からそれに対応する冷温水制御弁
操作量は+1となり、また第7−b図から、冷温水出口
温度の設定値は冷房時−1、暖房時+1だけ変更操作が
行なわれる。ここで云う+1,−1という数値は温度とし
てもよいし、温度センサの信号レベルとしてもよい。
この冷温水出口温度の設定変更によって、給気圧力を
上昇させた場合と同様に冷暖房能力が増加するため、各
区画のダンパの操作量の補正演算が必要で、第7−a図
の実線で示した関係を用いてダンパの操作量補正値を求
めると−1ステップとなり、この値を用いてすべてのダ
ンパの操作量の補正演算を行なうと、表3のごとくな
り、全てのダンパは表1で求めた演算値から1ステップ
を減じた値となり、また区画1cのダンパ3cの操作量は0
ステップとなる。
コントローラ17ではこうして求めた表3の演算結果を
用いて各ダンパ3a〜3dを操作する。冷温水出口温度の設
定変更操作から、各ダンパの操作補正計算までの過程は
マイクロコンピュータを用いることにより瞬時に行なう
ことができるので、実際にはほとんど同時に操作でき
る。
また、(1−B)、区画1a〜1dに対応するダンパ3a〜
3dの操作量演算値を調べ、少なくとも1つ以上が開方向
の値であり、かつ開方向の値に対応するダンパのうち全
開のものが全くない場合には、コントローラ17は各ダン
パ3a〜3dを演算値と同じ値で操作を行なう。すなわち表
1の例では、ダンパ3aは−1ステップ、ダンパ3bは停
止、ダンパ3cは+1ステップ、ダンパ3dは+2ステップ
の操作がなされる。
また、(2−A)、区画1a〜1dに対応するダンパ3a〜
3dの操作量演算値を調べそのうち、開方向の値のものが
なく、かつ閉方向の値のものが1つ以上存在する時に
は、(2−A−イ)、ダンパの開度を調べ、その中に全
開のものがある場合には、(2−A−イ−a)、冷温水
出口温度の設定値を調べ、冷温水制御弁開度を増加する
方向に設定温度が変更されている場合には、蓄熱槽の利
用効率を高めるためになるべく早く冷温水出口温度の設
定を元に戻すことが大切で全開ダンパに対応するダンパ
の操作量演算値に対応して冷温水出口温度の設定変更す
なわち冷房時には設定値を上げ、また暖房時には設定値
を下げる方向に行なう。
第8図は冷温水出口温度設定変更とダンパ操作量の関
係の一例を示したもので、第8−a図は全開ダンパの操
作量演算値と冷温水制御弁操作量の関係(図中破線で示
す)と、各ダンパの操作量補正値と冷温水制御弁操作量
の関係(図中実線で示す)を示し、第8−b図は冷温水
制御弁操作量と冷温水出口温度設定変更量の関係を示
す。
各ダンパの操作量演算値のうち、開方向の値のものが
なく、かつ閉方向の値のものが存在する例を表4に示
す。
表4の区画1cのダンパ3cの全開で、すでに給気送風機
の回転数が上限で、冷温水出口温度の設定が冷温水制御
弁開度を増加する方向に設定温度が変更されている場合
の例をあげると、区画1cのダンパ操作量の演算値は−2
であるから、第8−a図の破線で示した関係から、それ
に対する冷温水制御弁操作量は−2となり、また第8−
b図から、冷温水出口温度の設定値は冷房時+2、暖房
時−2だけ変更操作が行なわれる。この冷温水出口温度
の設定変更によって冷暖房能力が低下するため、各区画
のダンパ操作量の補正演算が必要で第8a図の実線で示し
た関係を用いてダンパ操作量補正値を求めると表5のご
とくなる。
この演算ではすでに全閉であるダンパで、開方向の操
作が必要ない区画については補正計算は行なわないこと
とする。
表5では区画1bのダンパは全閉であったものとしてい
る。
コントローラ17ではこうして求めた表5の演算結果を
用いて各ダンパ3a〜3dを操作する。このようにしてすみ
やかに冷温水戻り温度をすみやかに元の設定値に戻すこ
とにより、蓄熱槽の利用効率の低下を最小限にとどめる
ことができる。
また、(2−A−イ−b−1)、区画1a〜1dに対応す
るダンパ3a〜3dの操作量演算値を調べそのうち、閉方向
の値のものがなく、かつ閉方向の値のものが1つ以上存
在し、その中にダンパ開度が全開のものがあり、冷温水
出口温度の設定値が基準値で設定値の変更がなされてお
らず、かつ給気送風機の回転数が下限値でない場合に
は、全開ダンパに対応するダンパの操作量演算値に対応
して給気ダクト内圧の設定を下げる操作を行なう。第9
図はダクト内圧変更量とダンパ操作量の関係の一例を示
すグラフである。
例えば表4の演算結果で、区画1cのダンパ3cが全開で
あったとすると、3cの操作量の演算値は表4から−2で
あり、この値から第9図の破線で示した関係を用いてダ
クト内圧の設定変化量を求めると−2となり、この値で
ダクト内圧の設定変更を行なう。次に、ダクト内圧が低
下することにより、冷暖房能力が低下するから、第9図
の実線で示した関係を用いてダンパの操作量補正を行な
うと、表6のごとくなり、この実操作量で各ダンパ3a〜
3dを操作する。
またこの演算でもすでに全閉であるダンパで、開方向
の操作が必要ない区画については補正計算は行なわない
こととしている。このようにしてダクト内圧をすみやか
に元に戻すことで、給気送風機の無駄な増速運転が防止
され、省エネルギな運転効果が得られる。
また、(2−A−イ−b−2)、区画1a〜1dに対応す
るダンパ3a〜3dの操作量演算値を調べそのうち開方向の
値のものがなく、かつ閉方向の値のものが1つ以上存在
し、その中にダンパ開度が全開のものがあり、冷温水出
口温度の設定値が基準値で設定値の変更がなされておら
ず、かつ給気送風機の回転数が下限値である場合、及
び、(2−A−ロ)、区画1a〜1dに対応するダンパ3a〜
3dの操作量演算値を調べ、そのうち開方向の値のものが
なく、かつ閉方向の値のものが1つ以上存在し、その中
に全開のものがない場合には、コントローラ17は、各ダ
ンパ3a〜3dを演算値と同じ値で操作を行なう。すなわ
ち、表4の例では、ダンパ3a,3bは−1ステップ、ダン
ス3cは−2ステップ、ダンパ3dは停止の操作がなされ
る。また、(2−B)、区画1a〜1dに対応するダンパ3a
〜3dの操作量演算値を調べそのうち開方向の値のもの
も、閉方向の値のものもない場合には、コントローラ17
は一切ダンパ操作を行なわない。
このような動作によって、本発明では各空調区画の室
温を設定値に保つとともに、ダクト内圧を必要最小限に
保つことによって送風機動力を節約し、また冷温水の出
口温度を維持することによって蓄熱槽の利用効率を高め
ることができる。
なお、本実施例では、ダンパの操作量を演算してダン
パを操作する方式としたが、ダンパを風速センサを用い
て設定値に風量を制御する方式として、該風量の設定値
を演算して設定する方式としてもさしつかえない。
〔発明の効果〕
本発明は、前記のような給気調和機としたことによ
り、各空調区画の給気ダンパの開閉動作を各空調区画の
室温を目標値に保つ様制御するとともに、給気送風機の
回転数を、給気ダクト内の圧力をダンパ全開時のみ設定
可変な目標値に保つ様制御し、かつ冷温水制御弁を、冷
温水出口における冷温水温度を給気送風機回転数最大時
のみ設定可変な目標値に保つ様制御することで、空調区
画の快適性を損なうことなく、給気送風機の消費動力を
抑えるため省エネルギ化が図れるとともに、空気調和機
から蓄熱槽への還水温度を安定させ、蓄熱槽の利用効率
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の空気調和機の概略構成図、第2図は
第1図の制御フローチャート、第3図は従来の空気調和
機の概略構成図、第4図は、冷温水コイル出口の水温を
風量と給気温度の関係で示すグラフ、第5図は各区画の
室温の偏差とダンパ操作量の関係を示すグラフ、第6図
は、ダクト内圧変更量とダンパ操作量の関係を示すグラ
フ、第7−a図、第8−a図は、ダンパ操作量と冷温水
制御弁操作量の関係を示すグラフ、第7−b図、第8−
b図は、冷温水出口温度と冷温水制御弁操作量の関係を
示すグラフ、第9図は、ダンパ操作量とダクト内圧変更
量の関係を示すグラフである。 1a〜1d……空調区画、2a〜2d……室温センサ、3a〜3d…
…ダンパ、4……給気ダクト、5……給気送風機、6…
…変速装置、7……圧力センサ、8,9……コントロー
ラ、10,16……温度センサ、11……冷温水制御弁、12…
…冷温水コイル、13……冷温水配管、14……フィルタ、
15……還気ダクト、17……コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−107034(JP,A) 特開 昭62−84244(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の空調区画に分けられた室内に、給気
    ダクトを介して調整した空気を供給するための回転数可
    変の給気送風機と、冷温水コイルと、冷温水制御弁とを
    備え、前記給気送風機の回転数の制御と、前記冷温水制
    御弁の制御と、各空調区画への注入空気量を調節する複
    数のダンパの制御を行なう制御装置とを備えた空気調和
    機において、前記制御装置は、各ダンパの開閉動作を、
    各空調区画の室温を目標値に保つよう制御する手段とと
    もに、給気送風機の回転数を、給気ダクト内の圧力をダ
    ンパ全開時のみ設定可変な目標値に保つ様制御し、かつ
    冷温水制御弁を、冷温水コイル出口における冷温水温度
    を給気送風機最大回転数時のみ設定可変な目標値に保つ
    様制御する手段を有することを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、各空調区画の温度入口信
    号と各空調区画の設定温度とを比較し、各空調区画への
    注入空気量を調整する各ダンパの操作量を算出する演算
    手段を備え、該演算手段で得られた値で、各ダンパの操
    作値のうち少なくとも1つ以上が開方向の値であり、か
    つ開方向の値に対応するダンパのうち、少なくとも1つ
    以上が全開である時、給気ダクト内の圧力の目標設定値
    を上昇させる手段を有し、前記演算手段で得られた各ダ
    ンパの操作量のうち、少なくとも1つ以上が開方向の値
    であり、かつ開方向の値に対応するダンパのうち少なく
    とも1つ以上が全開であり、かつ給気送風機の回転数が
    制御範囲の上限である時、冷温水制御弁の開度を増加す
    る方向に、冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値
    を基準値から外して変更させる手段を有し、前記演算手
    段で得られた各ダンパの操作量の中に開方向の値がなく
    少なくとも1つ以上が閉方向の値であり、かつ閉方向の
    値に対応するダンパのうち少なくとも1つ以上が全開で
    あり、かつ冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値
    が冷温水制御弁の開度を増加する方向に変更されている
    時、冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値を基準
    値に近づく方向に変更させる手段を有し、前記演算手段
    で得られた各ダンパの操作量の中に開方向の値がなく少
    なくとも1つ以上が閉方向の値であり、かつ閉方向の値
    に対応するダンパのうち少なくとも1つ以上が全開であ
    り、かつ冷温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値が
    基準値であり、かつ給気送風機の回転数が制御範囲の下
    限値でない時、給気ダクト内の圧力の目標設定値を低下
    させる手段を有することを特徴とする請求項1記載の空
    気調和機。
  3. 【請求項3】給気ダクト内の圧力の目標設定値または冷
    温水コイル出口の冷温水温度の目標設定値を変更する手
    段を用いた場合に、各ダンパの操作量を補正する補正演
    算手段を備え、該補正演算手段で演算した値に等しい操
    作量で各ダンパを操作する手段を有し、給気ダクト内の
    圧力の目標設定値または冷温水コイル出口の冷温水温度
    の目標設定値を変更する手段を用いなかった場合、あら
    かじめ各空調区画の温度入力信号と各空調区画の設定温
    度との比較により算出された各ダンパの操作量の演算値
    に等しい操作量で各ダンパを操作する手段を有すること
    を特徴とする請求項2記載の空気調和機。
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