JP2769235B2 - リニアモータの空隙制御装置 - Google Patents

リニアモータの空隙制御装置

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JP2769235B2
JP2769235B2 JP2203585A JP20358590A JP2769235B2 JP 2769235 B2 JP2769235 B2 JP 2769235B2 JP 2203585 A JP2203585 A JP 2203585A JP 20358590 A JP20358590 A JP 20358590A JP 2769235 B2 JP2769235 B2 JP 2769235B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、軌道などの車両の推進に用いられるリニア
モータにおける車上子と地上子との間の空隙を制御する
ための装置に関する。
従来の技術 典型的な先行技術は、特開昭59−164264に開示されて
いる。この先行技術では、台車に設けられている車軸の
ヨー変位を許容し、かつリニアモータの車上子を直接、
車軸に搭載する構成を有する。このような先行技術で
は、車軸に直接に搭載されている車上子と、地上に固定
されて設けられている地上子との間隙は、いわゆる標準
状態で12mmを下回ることが難しく、したがつてリニアモ
ータの効率は空隙12mmの状態で、55%程度まで低下して
いる。
リニアモータの車上子と地上子との空隙を増加せざる
を得ない要因としては、車上子側において、車上子の取
付公差および車輪の摩耗などがあり、地上子側では、地
上子の取付公差および保守回帰に対する余裕などがあ
り、これらの各要因に拘わらず、車上子と地上子とが衝
突することを防ぐには、空隙が6〜7mm、必要であると
考えられる。
さらにまたリニアモータを構成する車上子と地上子と
に給電すると、車上子と地上子間に吸引力が発生し、こ
の吸引力および振動などによつて、車上子および地上子
に撓みが生じ、この撓みの変形量は、約2mmである。さ
らに走行レールの沈みおよび継目落込みなどで約2mm必
要であり、さらにまた最小余裕として約2mm必要であ
る。この空隙は、車両の走行速度が高くなると、大きく
する必要がある。したがつて上述の先行技術では、車上
子と地上子との空隙は12mmを下回ることが難しくなり、
効率が低下する。
他の先行技術は特開昭57−68608に開示されている。
この先行技術では、台車に設けられている車上子に、地
上子に接触する接触子を持つ空隙検知器を設け、この空
隙検知器からの空隙を表す電圧と、基準電圧発生器から
の基準電圧とを比較器に与え、その比較器の出力を増幅
してサーボモータに与え、このサーボモータによつて油
圧切換弁を駆動し、油圧源からの圧油を、台車の側梁と
車上子との間に設けた複動油圧シリンダを操作し、これ
によつて車上子を上下に変位して車上子と地上子との空
隙を制御する構成を有する。このような先行技術では、
空隙検知器によつて得た情報だけで、サーボモータを動
かし、油圧シリンダを操作して車上子と地上子との空隙
を制御している。
発明が解決すべき課題 このような先行技術では、空隙検知器は、車上子と同
一位置に設けられているので、レールの沈み、継目落込
み、および地上子の段差などに対しては、車両速度が速
いので、サーボモータおよび複動油圧シリンダなどの応
答速度を向上しても、その応答遅れによつて、空隙を充
分に制御することは無理である。しかも車上子の慣性が
大きいので、車上子の応答速度を高くすることは、構成
が大形化するとともに、エネルギーを浪費する結果とな
る。さらにまた地上子および車上子に給電を行つたとき
に生じる吸引力や振動によつて車上子および地上子が撓
みを生じ、このような空隙の変動に拘わらず、適切な空
隙を達成することは、その空隙検知器が車上子に取付け
られていることに鑑み、困難である。したがつてこのよ
うな先行技術では、空隙制御による空隙の減少量は約6m
mである。
本発明の目的は、車上子と地上子との空隙を小さくし
て効率を向上するとともに、車上子を駆動するための構
成を簡略化することができるようにしたリニアモータの
空隙制御装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、複数の各台車に設けられる車上子と、走行
経路に沿つて固定される地上子とによつてリニアモータ
を構成し、 各車上子を上下に変位駆動する駆動手段と、 車両の走行速度を検出する速度検出手段と、 車両編成における各台車の自車位置を表す自車位置信
号を発生する手段と、 各台車毎に設けられ、速度検出手段と自車位置信号発
生手段との各出力に応答し、各台車毎の車上子と地上子
との空隙の目標値を設定する空隙目標値設定手段と、 各駆動手段に対応して設けられ、車上子と地上子との
空隙を検出する空隙検出手段と、 各駆動手段に対応して設けられ、空隙指令値と空隙検
出手段からの検出空隙の出力とに応答して、検出空隙が
空隙指令値となるように駆動手段を動作させる制御手段
と、 先頭台車に設けられ、空隙目標値と前記検出空隙との
空隙誤差を検出する手段とを含み、 先頭台車の空隙目標値設定手段からの空隙目標値を、
空隙指令値として先頭台車のための制御手段に与えて先
頭台車の空隙の制御を行い、さらに、 走行経路に沿つて各車上子が走行する地点に関する情
報を発生する手段と、 車両の重量を検出する重量検出手段と、 空隙誤差検出手段からの空隙誤差を、速度検出手段か
らの検出速度および重量検出手段からの検出重量に関連
づけて予測信号を得て、地点情報発生手段からの地点情
報に対応してストアする予測信号発生手段と、 後続の台車に設けられ、予測信号発生手段からの後続
台車の走行地点に対応する予測信号によつて、後続台車
に設けられている空隙目標値設定手段からの空隙目標値
を補正し、この補正した値を、後続台車のための制御手
段に空隙指令値として与える補正手段とを含むことを特
徴とするリニアモータの空隙制御装置である。
また本発明は、地点情報発生手段は、 走行経路に沿つて間隔をあけて設けられた複数の各固
定地点の位置をそれぞれ表す信号を発生する発信手段
と、 車両に設けられ、発信手段からの出力を受信して前記
各固定地点間にある地点を演算して求める手段とを含む
ことを特徴とする。
また本発明は、地点情報発生手段は、先頭台車を基準
とし、先頭台車から後続台車の編成における相対的な位
置に対応して地点に関する情報を作成することを特徴と
する。
また本発明は、各台車が走行している軌道の条件を表
す軌道条件信号を発生する手段を備え、 空隙目標値設定手段は、軌道条件信号にもまた応答し
て、空隙の目標値を設定することを特徴とする。
作 用 本発明に従えば、リニアインダクシヨンモータなどの
ようなリニアモータの車上子を、複数の各台車に設け、
レールなどの軌道の走行経路に沿つて地上子を地上に固
定しておき、台車には、各車上子を上下に変位駆動して
地上子との空隙を調整するための複動油圧シリンダなど
のような駆動手段を設け、速度検出手段によつて検出さ
れる車両の走行速度と、各台車の自車位置を表す自車位
置信号とに基づいて、空隙の目標値を設定する。先頭台
車では、この空隙は、前記空隙目標値となるように、制
御手段によつて駆動手段が動作され、この先頭台車では
空隙は大き目に設定され、これによつて車上子と地上子
とが衝突しないことを確実にする。
先頭台車に接続する台車のためにもまた、同様にして
空隙目標値が設定され、この後続台車における空隙目標
値は、補正手段によつて補正され、こうして補正した値
を、後続台車のための制御手段に空隙指令値として与え
て、後続台車における車上子と地上子との空隙を、効率
が向上するように小さく制御する。
この後続台車において空隙目標値を補正するために、
先頭台車では、空隙目標値と、実際に検出された空隙と
の空隙誤差を検出し、この空隙誤差を、速度検出手段に
よつて検出される速度および車両の総重量または各台車
に作用する重量に関連づけて予め設定した関数に従つて
予測信号を作成し、この予測信号を、地点情報発生手段
からの他点情報に対応してストアしておき、こうしてス
トアしてある予測信号のうち、後続台車の走行地点に対
応する予測信号を読出して、その後続台車のための空隙
目標値を補正する。このようにして、時々刻々、レール
の沈みおよび車輪の継目への落込み、さらにはこれに伴
う車両の振動、ならびに地上子の段差などによる先頭台
車における空隙誤差である制御遅れ量が、速度と、乗客
などを含む車両の重量とに関連する関数の形で、地点情
報と対応して予測信号として一時的にストアしておき、
先頭台車に後続する台車では、各後続台車毎の空隙目標
値だけでなく、さらにその後続台車の走行地点に対応す
る制御遅れ量を表す予測信号によつて、後続台車の車上
子を予測制御するための制御情報として加味して空隙を
制御する。これによつて後続台車の車上子と地上子との
空隙を小さく制御することができ、またこの後続台車の
空隙を上述のように予測制御することによつて、その後
続台車における車上子を駆動する駆動手段などの応答性
をむやみに向上する必要がなくなり、したがつて構成を
小形化することができ、エネルギの浪費を防ぐことがで
きるようになり、駆動手段の容量を小さくすることがで
き、このようにして車両の軽量化を図ることができるよ
うになる。
地点情報発生手段は、走行経路に沿う絶対的な位置を
有する地点を得るために、走行経路に沿つて間隔をあけ
て設けられた複数の各固定地点の位置をそれぞれ表す信
号を、発信手段によつて発生し、これらの固定地点間の
地点の絶対位置を表すために、演算を行つて求めるよう
にしてもよい。
また地点情報発生手段は、先頭台車を基準として、編
成における各台車の相対的な位置に対応して地点に関す
る情報を作成するようにしてもよい。
また本発明に従えば、空隙目標値を、もつときめ細か
く設定することができるようにするために、各台車が走
行している軌道の条件、たとえば直線、曲線、緩和曲線
およびカント量などによつて、空隙目標値を設定するよ
うにすることもまた可能である。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の電気的構成を示すブロ
ツク図である。このような車両用リニアモータの空隙制
御装置は、第2図に簡略化して示される車両1a,1b,1c,
…1iに関連して実施される。これらの車両1a〜1iは、相
互に連結されている。1つの車両1aの車体には、走行方
向2に沿つて間隔をあけて台車2a1,2a2が設けられ、ま
た同様にして車両1bには台車2b1,2b2が設けられ、その
他の台車1c〜1iもまた同様である。各台車2a1,2a2の台
車枠には、走行方向2に長手方向が延びる車上子3a1,3a
2がそれぞれ設けられる。また同様にして台車2b1,2b2に
は車上子3b1,3b2が設けられ、このような構成はその他
の車両に関しても同様である。
第3図は、先頭台車2a1の簡略化した側面図である。
車両1aの車体は、空気ばね5を介して台車2a1の台車枠
6に支持される。この台車枠6には車輪7が軸ばね8を
介して設けられる。台車2a1の台車枠6には、その走行
方向2の前方寄りに1つの駆動手段であるアクチユエー
タ9が設けられ、また後方寄りには左右に一対の駆動手
段であるアクチユエータ10,11が設けられ、これらのア
クチユエータ9,10,11によつて車上子3a1が上下に変位駆
動可能に支持される。
車輪7は、地上に敷設された左右一対のレール12上を
走行し、これらのレール12間でそのレール12の走行経路
に沿つて固定された地上子13とによつてリニアモータ14
が構成され、走行方向2の推進力が得られる。アクチユ
エータ9,10,11は、たとえば複動油圧シリンダなどによ
つて実現される。
各アクチユエータ9,10,11に個別的に対応して、車上
子3a1と地上子13との空隙を検出する空隙検出手段15,1
6,17がそれぞれ設けられる。
同様にして2番目の台車3a2にもまたアクチユエータ1
8,19,20と空隙検出手段21,22,23が設けられ、このよう
な構成はその他の台車に関しても同様である。
再び第1図を参照して、速度検出手段25は、車両1a〜
1iの走行速度を検出して、空隙目標値設定回路26に与え
る。自車位置信号発生手段27は、編成車両における台車
3a1の自車位置、すなわち先頭台車であることを表す自
車位置信号を発生して空隙目標値設定回路26に与える。
速度検出手段25からの検出速度が大きいときには、空隙
目標値が大きくなるように、その空隙目標値が設定され
る。空隙目標値設定手段26は、先頭台車2a1の車上子3a1
と地上子13との空隙の目標値を、速度検出手段25と自車
位置信号発生手段27との各出力に応答して、選択して設
定する。この先頭台車2a1における空隙目標値は、後続
の台車2a2,2b1,2b2,…における前記空隙よりも僅かに大
きく設定し、これによつて車上子3a1と地上子13との衝
突を確実に防ぐ。すなわち先頭台車2a1では、空隙目標
値26は僅かに大きな値に設定され、制御遅れによつて車
上子3a1と地上子13とが接触しないようにするためのも
のである。
この空隙目標値設定手段において設定される空隙目標
値は、軌道条件を表す信号を発生する手段28からの軌道
条件信号にもまた依存する。軌道条件信号が表す軌道条
件というのは、先頭台車2a1が走行している軌道である
レール12の緩和曲線、円曲線、および直線などの線形の
状態ならびにカント量などを表し、このような軌道の条
件に依存して、車上子3a1と地上子13とが衝突しないよ
うに空隙目標値の設定が行われる。軌道条件信号発生手
段28において軌道の条件に依存して空隙目標値を設定す
るのは、前述の緩和曲線および円曲線上などでは、レー
ル12の捩れおよびカントの影響で、車上子3a1と地上子1
3の相対位置が接近するので、このようなときでも、車
上子3a1と地上子13との衝突を防ぐために必要となる。
車上子3a1の駆動電流は、電流検出手段29によつて検
出される。この検出された電流に対応した車上子3a1の
下方への撓んだ変形量および地上子13の上方に撓んだ変
形量を表す変形量信号は、変形量信号発生手段30によつ
て発生される。この変形量信号は、ライン31を介して空
隙目標値設定手段26に与えられ、前記駆動電流、したが
つて変形量にも依存して空隙目標値が設定される。すな
わち車上子3a1および地上子13の撓み量などの変形量
を、駆動電流の関数として空隙目標値を設定するための
1つの要因とする。この意図するところを述べると、車
上子3a1に駆動電流を流すことによつて、車上子3a1と地
上子13との間で生じる吸引力によつて上述のように車上
子3a1および地上子13はいずれも撓み変形を生、その撓
みの最大値は、車上子3a1の長手方向(第3図の左右方
向)の中央位置32付近で発生する。したがつて空隙検出
手段15,16,17は、この車上子3a1の長手方向中央位置32
に配置することが好ましいけれども、そのようにする
と、車上子3a1と地上子13との特性に悪影響を与える可
能性がある。そこでこのような問題を解決するために、
空隙検出手段15,16,17をアクチユエータ9,10,11付近
に、前記中央位置32から離れた場所で配置し、このよう
な構成において、車上子3a1の駆動電流の値に依存し
て、空隙目標値を補正して設定する。この車上子3a1と
地上子13との間に生じる吸引力は、これら両者31a,13の
前記速度、自車位置および軌道条件に依存する空隙目標
値をも加味して、駆動電流に依存する空隙目標値の補正
を行つてその空隙目標値の設定を行う。
こうして空隙目標値設定手段26からライン33を介して
導出される空隙目標値は、先頭台車2a1では空隙指令値
としてスイツチ34を介して負帰還制御系を構成する減算
回路35に与えられ、空隙検出手段15からの検出空隙を表
す信号もまたスイツチ36を介して減算器35に与えられ
る。こうして空隙目標値と検出空隙との差を表す信号
は、制御回路37に与えられ、これによつてアクチユエー
タ9は、検出空隙が、減算器35に入力される空隙指令値
である空隙目標値に一致するように、動作される。
第4図は、このようなアクチユエータ9,10,11に関連
する一部の構成を示すブロツク図である。制御手段37
は、油圧複動シリンダであるアクチユエータ9を、油圧
源からの圧油によつて、制御し、こうして地上子3a1が
上下に変位駆動される。残余のアクチユエータ10,11に
関してもまた、アクチユエータ9に関連する構成と同様
な構成となつており、制御手段38,39によつてアクチユ
エータ10,11が駆動制御される。
先頭台車21aのアクチユエータ9に対応して、減算器3
5から導出される信号は、空隙誤差検出手段40に与えら
れる。この空隙誤差検出手段40は、空隙目標値設定手段
26からの空隙目標値と、空隙検出手段15からの検出空隙
との空隙誤差を検出して、その空隙誤差を表す信号を、
ライン41を介して関数発生器42に与える。この関数発生
器42には、速度検出手段25によつて検出された速度を表
す信号がライン43を介して与えられる。
重量検出手段44は、台車2a1の空気ばね5などに関連
して設けられたセンサを備え、車両1aの総重量、または
台車2a1に作用する重量を検出し、これによつて軸ばね
8などの撓み変形量を表す信号をばね撓み変形量信号発
生手段45から発生し、こうして車両の重量に関連するば
ね撓み変形量信号を、ライン46から関数発生器42に与え
る。
レール12の沈み量および継目落込み量は、空隙誤差検
出手段40によつて検出される空隙誤差に影響を与え、特
にこの空隙誤差は、主として速度、さらには前記検出重
量の影響を受ける。したがつてこの関数発生器42には、
先頭台車2a1におけるアクチユエータ9に関連する空隙
誤差を、検出速度、および検出重量に対応するばね撓み
変形量の関数fとして、予め関連づけておき、この関連
づけられた予測信号を求めてライン47に、その予測信号
を発生する。
この関数発生器42からライン47に導出される予測信号
は、メモリ48に、第5図に示されるようにしてストアさ
れる。このメモリ48には、地点情報発生手段49からライ
ン50を介して、走行経路であるレール12に沿つて車上子
3a1が走行する地点に関する情報が与えられる。地点情
報発生手段49からの地点情報は、先頭台車2a1の走行し
ている地点の絶対位置を表す信号である。このような地
点の絶対位置を得るためには、走行経路に沿つて間隔を
あけて設けられた複数の各固定地点の位置をそれぞれ表
す信号を、発信手段によつて発生し、車両1aでは、発信
手段からの出力を受信して、前記各固定地点間にある地
点を演算して求める演算手段が備えられる。このような
演算手段としては、台車2a1における車輪7の回転数に
対応した数を有するパルスを発生するパルス発生手段
と、そのパルス数を計数するカウンタと、カウンタの出
力に対応する距離を、先に検出した固定地点の絶対位置
に加算してその固定地点間の地点の絶対位置を求める手
段とを含む。このようにして地点情報発生手段49からの
地点情報に基づいて、各地点毎のライン47から与えられ
る予測信号を、メモリ48のストアセルC1〜Cnに順次的に
ストアして保管し、各セルたとえばC2,C3,C4のストア内
容は、後続の台車2a2,2b1,2b2,…に対応する予測信号と
して用いられる。
本発明の他の実施例として、地点情報発生手段49から
ライン50に導出される地点情報信号は、先頭台車2a1を
基準とし、先頭台車2a1から後続台車2a2,2b1,2b2,…の
編成における相対的な位置に対応して地点に関する情報
を作成して発生するように構成されてもよい。
このようにして、メモリ48にストアされている予測信
号を、後続の台車において使用することによつて、時々
刻々、レール12の沈みや車輪7の継目落込みおよびこれ
に伴う車両1a,1b,…の振動や地上子13の段差などによる
先頭台車2a1における空隙誤差である制御遅れ量が、速
度と車両の重量に依存する関数に従つて、地点情報と対
応してメモリ48に一時的に保有することができる。こう
してメモリ48にストアされている予測信号を、後続の台
車2a2,2b1,2b2,…において先頭台車2a1からの距離l11,1
l2,l21,…(第5図参照)に対応して、読出して空隙の
予測制御を行うことができる。
2番目の台車2a2に関する第1図の電気的構成におい
て、図解の便宜のために、先頭台車2a1において用いら
れている構成要素と同一の構成要素については、同一の
参照符号を付して示してある。この台車2a2では、読取
り手段51は、メモリ48にストアされている予測信号を、
その台車2a2が対応する地点を通過するときに、地点情
報発生手段49からの地点情報信号および速度検出手段25
からの検出速度に対応して順次的に読出して、その読出
した予測信号を、ライン52を介して関数判別器53に与え
る。この関数判別器53にはまた、速度検出器25からの検
出速度を表す信号と、車両の総重量検出手段44からの出
力に基づいてばね撓み変形量を検出する手段45からのラ
イン46を介する信号が与えられる。先頭台車2a1におけ
る空隙誤差である制御遅れ量が、関数発生器42における
関数fとして地点情報と併せてメモリ48にストアされて
いるので、後続の2番目の台車2a2のアクチユエータ18
に対応する関数判別器53は、このストアされている予測
信号を、検出速度と車両の重量に関するばね撓み変位量
信号とに基づいて、制御遅れ量を逆算する機能を持つて
いる。この関数判別器53において逆算を行う関数に基づ
いて、予測制御可能な先の地点での制御遅れ量を逆算し
て求め、この逆算した制御遅れ量と、先頭台車2a1にお
ける空隙制御する基礎になつた同一種類の情報とによつ
て、アクチユエータ18を用いて負帰還の空隙制御を行
う。
台車2a2における空隙制御のために、空隙目標値設定
手段55が設けられ、ここに、編成中の自車位置を表す自
車位置信号発生手段56からの第2番目の台車2a2を表す
自車位置信号が与えられ、また速度検出手段25からの検
出速度を表す信号が与えられ、さらにまた台車2a2が走
行する軌道条件を表す信号が軌道条件信号発生手段28か
ら与えられ、さらに台車2a2における車上子3a2の駆動電
流に対応する撓み変形量信号発生手段30からライン31を
介してその撓み変形量信号が与えられ、こうして前述と
同様にして台車2a2における空隙目標値を示す信号がラ
イン57から導出される。このライン57からの空隙目標値
は、スイツチ58を経て減算器59に与えられ、減算器59に
は空隙検出手段21からの検出空隙を表す信号がスイツチ
62を介して与えられ、こうして減算器59からの出力は加
算器60に与えられる。加算器60では、関数判別器53から
ライン54を介して導出される制御遅れ量を表す信号が加
算されて補正され、こうして補正された加算器60からの
信号は、ライン61から制御手段63の空隙指令値として与
えられ、こうして補正された空隙となるように、アクチ
ユエータ18は車上子3a2を上下に駆動する。このように
して、先頭台車2a1における制御遅れに関する要因に関
し、後続の台車、たとえば2番目の台車2a2では、予測
制御を行つて空隙を調整することができるので、2番目
以降の後続の各台車では、より少ない空隙に制御するこ
とができ、リニアモータの効率を向上することができ
る。
なお台車2a1のアクチユエータ9と後続の台車2a2のア
クチユエータ18とに関連して上述の実施例を述べたけれ
ども、その他のアクチユエータ10に対応して、アクチユ
エータ19が予測制御され、またアクチユエータ11に対応
して後続の台車2a2のアクチユエータ20もまた同様にし
て予測制御され、このようにして、先頭台車2a1におけ
る各アクチユエータ9,10,11に対応する他の後続のアク
チユエータに関しても同様の制御遅れ量が用いられる。
さらにまた車両重量の検出手段44は、各車両1a,1b,1
c,…,1i毎に設けられ、車上子3a1の駆動電流を検出する
手段29と同様な車上子の駆動電流検出手段は、各駆動電
流の制御ユニツト毎に設けられる。また速度検出手段25
は、すべての車両1a〜1iについて共通に用いられる。さ
らにまた軌道条件信号発生手段28および地点情報発生手
段49からの各出力は、先頭台車2a1の位置を基準とし
て、速度検出手段25の検出速度に基づいて、各台車2a1,
2a2,2b1,2b2,…の位置で遅延して補正した値にして用い
る。
先頭台車2a1の地上子3a1の前方寄りには、アクチユエ
ータ15に対応して、地上子13の有無を検出する地上子検
出手段71が設けられる。また車上子3a1の後方寄りには
アクチユエータ16,17に対応して地上子13の有無を検出
する地上子検出手段72が設けられる。同様にして台車2a
2にもまた地上子検出手段73,74が設けられ、このことは
その他の台車2b1,2b2,…に関してもまた同様である。地
上子検出手段71によつて地上子13が検出されていると
き、スイツチ34,36は第1図に示されるスイツチング状
態となつており、リニアモータ14の効率が良好となるよ
うに空隙制御が行われる。
地上子検出手段71によつて地上子13が無いことが検出
されたときには、スイツチ34,36のスイツチング状態が
第1図の状態とは異なるように切換えられ、車上子3a1
を予め定める上方の位置に上昇するようにアクチユエー
タ9を動作させる。ストローク決定手段76は、地上子13
が無くなる直前におけるアクチユエータ9のストロー
ク、すなわち車上子3a1の上下の位置を変位量検出手段7
7によつて検出し、その地上子13が無くなる直前の車上
子3a1の上下の位置よりも、空隙が若干大きくなるよう
に、そのアクチユエータ9のストロークを決定して、そ
の決定したストロークを表す信号をライン78からスイツ
チ34を経て減算器35に与える。減算器35にはまた、変位
量検出手段77からの出力がスイツチ36を介して与えられ
る。
こうして地上子13が検出されなくなつたときには、空
隙が大きくなるようにアクチユエータ9が駆動され、こ
れによつて地上子13の敷設誤差、車両1aの振動および制
御遅れ量が存在しても、地上子3a1が、次の地上子13に
衝突しないようにすることができる。こうして、地上子
13が検出されなくなつたとき、空隙が大きくなるよう
に、車上子3a1が負帰還制御されて上昇される。
このような第1図の参照符92で示される構成は、地上
子検出手段72に対応するアクチユエータ16,17に関して
もまた同様であり、またアクチユエータ18に対応して、
地上子検出手段73に関連してストローク決定手段79およ
び変位量検出手段80が同様に設けられ、この構成93はそ
の他のアクチユエータ19,20に関しても同様であり、さ
らに後続の台車についても同様である。
地上子検出手段71の具体的な構成は第6図に示されて
いる。この地上子検出手段71は、(a)地上子13を検出
する地上子検出体82と、(b)速度検出手段25からの検
出速度を表す信号に応答して予め定める時間を設定する
時間設定手段83と、(c)地上子検出体82が地上子13が
無いことを検出した後において、再び地上子13を検出し
たとき、その地上子13があることが時間設定手段83にお
いて設定された速度に対応した予め定める時間、継続し
て検出されたとき、地上子13があることを表す信号をス
イツチ34,36に与えて、それらのスイツチ34,36のスイツ
チング状態を第1図に示されるとおりに戻す出力手段84
とを有し、これによつてリニアモータの効率が向上され
るように空隙制御を可能とする。このようにして、地上
子13が地上子検出体82によつて検出されても、直ちに空
隙制御を行うことはせずに、速度が大きいほど時間設定
手段83における時間を短く設定し、その設定時間だけ地
上子13が継続して検出されたとき初めて空隙制御を可能
としている。これによつてレール12の分岐部を通過する
際などに、それらの一対のレール12間を交差しているレ
ールなどを、地上子12と誤つて検出することを防ぐこと
ができる。
第7図は、本発明の他の実施例の地上子検出手段71a
の具体的な構成を示すブロツク図である。地上子検出体
85は、地上子13の有無を検出し、速度弁別手段86は、速
度検出手段25からの検出速度を表す信号に応答し、走行
速度が予め定める速度、たとえば5km/h未満であるかど
うかを判断する。出力手段87は、地上子検出体85によつ
て地上子13が一旦、検出されなくなつた後で、走行速度
が前記予め定める速度未満であるとき、地上子13が無い
ことを表す信号を導出してスイツチ34,36に与えてスイ
ツチ34,36のスイツチング状態を第1図の状態から切換
わつたままに保ち、これによつて車上子3a1が下降して
空隙制御が誤つて行われてしまうことを防ぐ。
第8図は本発明のさらに他の実施例の地上子検出手段
71bの具体的な構成を示すブロツク図である。この地上
子検出手段71bでは、車両1aの走行方向に間隔をあけて
一対の地上子検出体88,89が設けられ、出力手段90は各
地上子検出体88,89によつて同時に地上子13が検出され
たとき、地上子があることを表す信号を導出してスイツ
チ34,35のスイツチング状態を第1図のとおりとして空
隙制御を行わせる。
このように第7図および第8図に示される地上子検出
手段71a,71bによつて、車両の速度がごく低速であると
き、または停止しているときでも、レール12の分岐部付
近などで交差しているレールなどを、地上子13と誤検出
して車上子3a1を下降してしまうような間違つた空隙制
御を確実に防止する。
上述の実施例では地上子の有無検出手段71およびアク
チユエータ9のストローク決定手段76を含む制御系は、
空隙検出手段15の負帰還制御系と同様に、アクチユエー
タ9毎に独立して構成されているけれども、車両1aの速
度がごく定速であるときおよび停止しているときには、
地上子検出手段71およびストローク決定手段76を、車上
子3a1,3a2,…毎に共通に使用するようにしてもよい。
さらにまた本発明の他の実施例として、地上子検出手
段71の出力をライン91を介してメモリ48に与え、これに
よつて地上子13が無くなつたことを検出したとき、後続
の台車2a2,2b1,2b2,…の空隙の予測制御のための情報と
して用い、すなわち地上子が無いことが検出されたと
き、メモリ48のストアを停止するなどしてもよい。
さらにまた地上子検出手段71によつて地上子が無いこ
とが検出されたとき、後続の台車2a2,2b1,2b2,…におけ
るアクチユエータストロークの決定にあたつては、前記
空隙の予測制御をも加味して、空隙の増加量を決めるよ
うにしてもよい。
さらにまた後続の台車2a2,2b1,2b2,…の地上子検出手
段73,74,…の作用を、先頭台車2a1のメモリ48にストア
されている予測信号と、地点情報発生手段49からの地点
情報とによつて行うようにすることもまた可能である。
地上子検出手段71は車体1aに設けてもよい。
第9図は、本発明のさらに他の実施例の電気的構成を
示す全体のブロツク図である。この実施例は前述の実施
例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注
目すべきはこの実施例では、車上子駆動電流検出手段29
と地上子検出手段71〜74およびそれに関連する構成要
素、ならびに軌道条件信号発生手段28が省略される。こ
のような構成によつてもまた、車上子と地上子との空隙
を小さく予測制御してリニアモータの効率を向上するこ
とができる。
空隙検出手段15と地上子検出手段71とを個別的に設け
る代りに、空隙検出手段15によつて検出される空隙が予
め定める大きな値となつたとき地上子がないものと判断
する手段を設けて、構成を簡略化するようにしてもよ
い。
空隙検出手段15および地上子検出手段71は、地上子13
の継目幅を充分にまたいで検出することができる構成と
し、または、空隙が急に大きくなる方向の情報に関して
は、前述のように地上子検出の誤検出防止のための構成
と同様に車両の速度を考慮してその空隙が急に大きくな
つた状態が速度に対応した予め定める時間継続したとき
に初めて、正常な検出値として導出するように構成し、
このようにして、アクチユエータによる車上子の不所望
な上下運動を防ぎ、また車上子と地上子との衝突を防ぐ
ことが確実となる。
本発明の他の実施例として、前述のように地点情報発
生手段49は先頭台車2a1を基準とする後続の各台車2a2,2
b1,2b2,…の編成における相対的な位置に基づいて地点
情報を発生する構成とし、このとき軌道条件信号発生手
段28および車上子駆動電流に関する情報を省略し、速度
情報、車両の重量に関する情報および自車位置情報に基
づいて、先頭台車2a1では、空隙目標値設定手段26の出
力によつて空隙の負帰還制御を行うようにしてもよい。
このようにすることによつて、必要とする空隙制御のた
めの各情報は、車上子3a1などがリニアモータの一次コ
イルであるときには、車両1a,1b,1c,…,1iで容易に得ら
れるものだけとなり、構成を簡易化することができる。
これによつて制御上、失う空隙の増加量は、せいぜい2
〜4mm程度であり、充分、実用の範囲にある。カーブ時
は地上子を低く設置することで、直線では軌道条件の影
響はでない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、複数の各台車に設けら
れている車上子と、走行経路に沿つて固定される地上子
とによつてリニアモータを構成し、車上子と地上子との
空隙を演出する空隙検出手段を、上下に変位駆動する各
駆動手段に対応して設け、車両の走行速度と車両編成に
おける各台車の自車位置とによつて空隙目標値を設定
し、先頭台車では、この空隙目標値を制御手段の空隙指
令値として用いて先頭台車の空隙の制御を行い、この先
頭台車では、空隙目標値と実際に検出される空隙との空
隙誤差を検出し、この空隙誤差である先頭台車での制御
遅れ量を走行速度と車両の重量とに、予め定める関数に
従つて関連づけて予測信号を得て、この予測信号を、走
行経路に沿う地点情報に対応してストアし、後続の台車
では、各後続の台車毎の空隙目標値を、その後続台車の
走行地点に対応する予測信号によつて、各接続台車の地
点における前記制御遅れ量を付加して空隙目標値を補正
し、この補正した値を空隙指令値として車上子の上下変
位駆動を行うようにしたので、特に後続台車における車
上子と地上子との空隙を充分に小さくし、たとえばその
空隙を2〜4mm程度とすることができ、これによつてリ
ニアモータの効率を向上することができるようになる。
また本発明によれば、車上子を上下に変位駆動する駆
動手段の応答速度をむやみに向上する必要がないので、
構成を小形化することができ、エネルギを浪費すること
を防ぐことができ、その消費電力を低減することがで
き、またこのような駆動手段の容量を小さくすることが
でき、このようにして車両の軽量化を図ることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の電気的構成を示す全体のブ
ロツク図、第2図はその実施例の車両の全体の平面図、
第3図は先頭台車2a1の側面図、第4図は車上子3a1に関
連する構成の一部を示す系統図、第5図はメモリ48の構
成を示す図、第6図は地上子検出手段71の具体的な構成
を示すブロツク図、第7図は本発明の他の実施例の地上
子検出手段71aの具体的な構成を示すブロツク図、第8
図は本発明のさらに他の実施例の地上子検出手段71bの
具体的な構成を示すブロツク図、第9図は本発明の他の
実施例の具体的な構成を示すブロツク図である。 1a,1b,1c,…1i……車両、2a1,2a2,2b1,2b2……台車、3a
1,3a2,3b1,3b2……車上子、9,10,11,18,19,20……アク
チユエータ、13……地上子、14……リニアモータ、15,1
6,17,21,22,23……空隙検出手段、25……速度検出手
段、26,55……空隙目標値設定手段、27,56……自車位置
信号発生手段、28……軌道条件信号発生手段、29……車
上子駆動電流検出手段、37,63……制御手段、42……関
数発生器、44……車両重量検出手段、48……メモリ、49
……地点情報検出手段、53……関数判別器、71,72,73,7
4,71a,71b……地上子検出手段、76,79……ストローク決
定手段、77,80……変位量検出手段、
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の各台車に設けられる車上子と、走行
    経路に沿つて固定される地上子とによつてリニアモータ
    を構成し、 各車上子を上下に変位駆動する駆動手段と、 車両の走行速度を検出する速度検出手段と、 車両編成における各台車の自車位置を表す自車位置信号
    を発生する手段と、 各台車毎に設けられ、速度検出手段と自車位置信号発生
    手段との各出力に応答し、各台車毎の車上子と地上子と
    の空隙の目標値を設定する空隙目標値設定手段と、 各駆動手段に対応して設けられ、車上子と地上子との空
    隙を検出する空隙検出手段と、 各駆動手段に対応して設けられ、空隙指令値と空隙検出
    手段からの検出空隙の出力とに応答して、検出空隙が空
    隙指令値となるように駆動手段を動作させる制御手段
    と、 先頭台車に設けられ、空隙目標値と前記検出空隙との空
    隙誤差を検出する手段とを含み、 先頭台車の空隙目標値設定手段からの空隙目標値を、空
    隙指令値として先頭台車のための制御手段に与えて先頭
    台車の空隙の制御を行い、さらに、 走行経路に沿つて各車上子が走行する地点に関する情報
    を発生する手段と、 車両の重量を検出する重量検出手段と、 空隙誤差検出手段からの空隙誤差を、速度検出手段から
    の検出速度および重量検出手段からの検出重量に関連づ
    けて予測信号を得て、地点情報発生手段からの地点情報
    に対応してストアする予測信号発生手段と、 後続の台車に設けられ、予測信号発生手段からの後続台
    車の走行地点に対応する予測信号によつて、後続台車に
    設けられている空隙目標値設定手段からの空隙目標値を
    補正し、この補正した値を、後続台車のための制御手段
    に空隙指令値として与える補正手段とを含むことを特徴
    とするリニアモータの空隙制御装置。
  2. 【請求項2】地点情報発生手段は、 走行経路に沿つて間隔をあけて設けられた複数の各固定
    地点の位置をそれぞれ表す信号を発生する発信手段と、 車両に設けられ、発信手段からの出力を受信して前記各
    固定地点間にある地点を演算して求める手段とを含むこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のリニアモー
    タの空隙制御装置。
  3. 【請求項3】地点情報発生手段は、先頭台車を基準と
    し、先頭台車から後続台車の編成における相対的な位置
    に対応して地点に関する情報を作成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のリニアモータの空隙制御
    装置。
  4. 【請求項4】各台車が走行している軌道の条件を表す軌
    道条件信号を発生する手段を備え、 空隙目標値設定手段は、軌道条件信号にもまた応答し
    て、空隙の目標値を設定することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のリニアモータの空隙制御装置。
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CN111806245B (zh) * 2020-03-20 2021-10-08 同济大学 一种用于磁浮列车的悬浮控制系统和控制方法
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