JP2766842B2 - 液体容器の注ぎ口キャップ - Google Patents

液体容器の注ぎ口キャップ

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JP2766842B2 JP8127509A JP12750996A JP2766842B2 JP 2766842 B2 JP2766842 B2 JP 2766842B2 JP 8127509 A JP8127509 A JP 8127509A JP 12750996 A JP12750996 A JP 12750996A JP 2766842 B2 JP2766842 B2 JP 2766842B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料水などの
液体が貯留されるペット(PET)ボトルと呼ばれる合
成樹脂製容器の注ぎ口部に装着され、液体が注ぎ口を通
過するときに磁気的作用によって活性化することができ
る液体容器の注ぎ口キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】ペット(PET)ボトルと呼ばれる合成
樹脂製の液体容器の注ぎ口部には、アルミニウム合金ま
たは合成樹脂から成るキャップが装着され、注ぎ口部の
流出孔を液密に封止している。このような液体容器は、
通常、貯留されていた液体を消費した後にはゴミとして
処分され、粉砕して埋め立てられ、あるいは焼却されて
いる。
【0003】一方、水道水などの液体を磁気的に処理す
るための装置として、たとえば特開昭61−21161
9号公報に開示される水質改善装置が周知である。この
先行技術では、液体が通過する非磁性体から成る管路に
沿って、複数対の永久磁石が相互に対向する磁極を同極
とし、管路の管軸方向に隣接する永久磁石を異極として
管路内を流れる液体に交番磁界を作用させて、液体の性
状を改善することができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような特開昭61
−211619号公報に示される先行技術では、複数対
の磁石間に非磁性体から成る管路を挟持するように構成
されており、そのために少量の水を必要に応じて水質改
善したいときには、水道管からの水を前記非磁性体から
成る管路に導くために別途にホースなどを用いなければ
ならず、使用上の利便性が悪いという問題がある。しか
も、このような水質改善装置は、前記管路に被処理水を
通過させて連続的に処理するためには効率的であるけれ
ども、時間的に間隔をあけてたとえば1〜2リットル程
度と少量の処理水が必要な場合には、上記の水質改善装
置では構成が過大であり、購入コストも高価であるとい
う問題がある。また上述したように、ペットボトルなど
の合成樹脂製の液体容器はいわば使い捨てであり、省資
源化を図るために再利用できることが好ましい。
【0005】本発明の目的は、ペットボトルなどの合成
樹脂製液体容器を利用して、安価に液体の性状を改善す
ることができるようにした液体容器の注ぎ口キャップを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、液体が貯留される容器の注ぎ口部に液密に装着さ
れ、前記注ぎ口部の流出孔に連通する注出孔が形成され
る非磁性材料から成るキャップ本体と、キャップ本体内
に、注出孔を挟んで極性が相反する磁極が対向するよう
にして埋設され、注出孔の中心軸線上で磁束密度が少な
くとも200ガウスの磁界を形成する一対の永久磁石片
とを含むことを特徴とする液体容器の注ぎ口キャップで
ある。 本発明に従えば、キャップ本体には注出孔が形成され、
このキャップ本体内には一対の永久磁石片が埋設され
る。キャップ本体は非磁性材料から成り、たとえば合成
樹脂製である。キャップ本体内の一対の永久磁石片は、
注出孔の中心軸線上で磁束密度が少なくとも200ガウ
スの磁界を形成し、極性が相反する磁極が対向するよう
にして設けられる。このような注ぎ口キャップを飲料水
などの液体が貯留される容器の注ぎ口部に装着すること
によって、その容器内から注ぎ口部の流出孔およびキャ
ップ本体の注出孔を介して注ぎ出される液体を磁気的に
処理することができる。この磁気的処理とは、液体中の
イオンがある一定の流速で磁界に直交して通過したとき
に、磁気流体力学的(略称MHD;magnetohydrodynami
cs)反応によって、液体中のイオンを取囲んでいた水分
子の水素結合を破壊し、イオンクラスタを低減して、液
体を活性化する処理をいう。このような液体の磁気処理
には、上記の各永久磁石片の磁力が注水孔の中心軸線上
で少なくとも200ガウスの磁界を形成するように磁化
されたものを用いることによって、流出孔および注出孔
を介して排出される容器内の液体を確実に磁気処理する
ことができる。したがって従来のような過大な水質改善
装置を用いる必要がなくなり、しかもペットボトルなど
のような合成樹脂製の液体容器を利用して液体を確実に
磁気処理することが可能となる。
【0007】請求項2記載の本発明は、キャップ本体の
注出孔には、この注出孔と内径の異なる接続孔を有する
装着補助部材が着脱可能に装着されることを特徴とす
る。 本発明に従えば、キャップ本体に形成される注出孔とは
内径の異なる接続孔を有する装着補助部材によって、容
器の注ぎ口部がキャップ本体の注出孔の内径に一致する
ときには、そのキャップ本体の注出孔に前記容器の注ぎ
口部を装着し、前記注ぎ口部が前記キャップ本体の注出
孔とは異なる外径を有するときには、装着補助部材を前
記キャップ本体の注出孔に予め装着しておき、この装着
補助部材の接続孔に容器の注ぎ口部を接着することがで
きる。このような装着補助部材を用いることによって、
キャップ本体を共通化して、装着補助部材の接続孔だけ
を所定の容器の注ぎ口部の外径に一致させればよく、こ
れによって注ぎ口部の外径が異なる各種の容器に注ぎ口
キャップを装着することが可能となり、汎用性が向上さ
れる。
【0008】請求項3記載の本発明は、前記一対の永久
磁石片は、ボンド磁石であることを特徴とする。 本発明に従えば、前記一対の永久磁石片としてボンド磁
石を用いることによって、注ぎ口キャップの落下、他の
部品との当接などによって各永久磁石片に対する衝撃力
や曲げなどが作用しても、各永久磁石片が損傷すること
が防がれ、耐衝撃性が向上されるとともに、軽量化され
て、注ぎ口キャップを装着した状態におけるたとえばペ
ットボトルやビンなどの底面積の小さい容器の安定性が
向上される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の液
体容器の注ぎ口キャップ1を示す断面図であり、図2は
図1の切断面線II−IIから見た断面図である。本形
態の注ぎ口キャップ1は、清涼飲料水やミネラル水など
の液体が貯留される合成樹脂製容器2の注ぎ口部3に液
密に装着され、前記注ぎ口部3の流出孔5に連通する注
出孔6が形成される非磁性材料から成るキャップ本体7
と、キャップ本体7内に、注出孔6を挟んでその一直径
線方向に極性が相反する磁極が対向するようにして埋設
され、注出孔6の中心軸線L上で少なくとも200ガウ
スの磁界を形成するように磁化された一対の永久磁石片
8a,8bとを含む。
【0010】各永久磁石片8a,8bは、示性式MO・
xFe23で示される硬質フェライト磁石であって、こ
こで、M=Ba、SrまたはPbであり、係数x=4.
5〜6.5である。このような永久磁石片8a,8b
は、図2に示されるように軸直角断面が円弧状であっ
て、相互に対向する内周部11a,11bはそれぞれN
極およびS極に選ばれ、磁束は、各内周部11a,11
bを覆うキャップ本体7の内壁12a,12bおよび各
内壁12a,12b間の前記注出孔6を介して、磁束の
減衰を可及的に少なくしてほぼ平行に透過することがで
きる。
【0011】各永久磁石片8a,8bの前記内周部11
a,11bでは、その磁束密度が1000〜4000ガ
ウスであって、注出孔6の軸線L上では、前述したよう
に少なくとも200ガウス、好ましくは300〜400
ガウスの磁界が形成されるように磁化されている。この
ような中心磁界の磁束密度が200ガウス未満であれ
ば、注出孔6が流れ出る液体を充分に磁気処理すること
ができないからである。
【0012】キャップ本体7は、各永久磁石片8a,8
bが埋設される筒体13と、筒体13に着脱自在に装着
され、注出孔6を液密に塞ぐ蓋体14とを有する。筒体
13が、各永久磁石片8a,8bおよび後述の活性炭の
活性炭ケース19が一体成型される内筒部13aと、内
筒部13aを外囲して前記蓋体14とともに一体的に形
成される外筒部13bとを有する。注出孔6内には、抗
菌処理された合成樹脂製の2枚の網状体20a,20b
間に活性炭が収納される活性炭ケース19が装着され、
活性炭によって液体の臭いを除去することができる。
【0013】図3は、容器2の注ぎ口部3に装着された
注ぎ口キャップ1の蓋体14を開いた状態を示す斜視図
である。蓋体14は筒体13に連結部15aおよび連結
アーム15bを介して開閉自在に連結される。このよう
なキャップ本体7は、ABS(acrylonitrile butadien
e styrene)樹脂から成る。このABS樹脂は、耐衝撃
性に優れ、落下させても割れや破損を生じにくい。また
このABS樹脂は、成形性が良好であり、形状不良を生
じにくく、正確にキャップ本体7を金型成形によって製
造することができる。各永久磁石片8a,8bは、前記
のようなキャップ本体7の内筒部13aと一体成形され
る。蓋体14は、平坦な板状部21と、板状部21の周
縁部でその板状部21の筒体13に臨む表面22からほ
ぼ直角に立上がる周壁部23と、前記表面22の周壁部
23よりも内方で円環状の外シールリング部24と、周
壁部23の前記連結部15とは反対側で突出して形成さ
れる開閉用突部25とが一体的に形成される。
【0014】図1および図2をも参照して、前記外筒部
13bは、内筒部13aを外囲する筒状部分26と、筒
状部分26の一端部に連なり、前記活性炭ケース19を
上方から押圧する基部27と、基部27の軸線方向一端
部側の端面28から突出し、蓋体14を閉じたとき前記
外シールリング部24が内周側に嵌まり込む内シールリ
ング部29とが一体的に形成される。
【0015】注出孔6の内径D0がD0=28mmであ
るとき、各永久磁石片8a,8bの図1における軸線方
向(図1の上下方向)に沿う高さH1はH1=45mm
であり、各永久磁石片8a,8bの相互に対向する内周
面32a,32b間の軸線を通る一直径線方向の間隔D
1はD1=50mmであり、各永久磁石片8a,8bの
外周面33a,33b間の間隔D2はD2=60mmで
ある。このような各永久磁石片8a,8bは、図2の軸
直角断面において、注出孔6の軸線Lに同軸に湾曲して
注出孔6を各永久磁石片8a,8bに含み、これによっ
て注出孔6になるべく広い範囲にわたって磁束を通過さ
せ、注出孔6から流れ出す液体に磁界を作用させ、図2
における上下方向の幅B1がむやみに大きくなることを
制限するとともに、各永久磁石片8a,8bの各両端部
間が周方向に間隔をあけて、磁束のショートパスを防止
している。
【0016】上記のような注ぎ口キャップ1を容器2と
注ぎ口部3に装着して液体を取出すときには、注ぎ口キ
ャップ1および注ぎ口部3を下方に適宜傾倒させること
によって容器2内の液体が流出孔5および注出孔6を経
て外部へ流れ出す。このとき、前記液体が水道水または
地下水である場合には、たとえばカルシウムイオンCA
2+、ナトリウムイオンNa+、水素イオンH+、硫酸イオ
ンSO4 2-、炭酸イオンCO3 2-、塩素イオンCl-およ
び水酸化物イオンOH-などがイオンクラスタとして溶
存している。このようなイオンクラスタを含む被処理水
が前記キャップ本体7の注出孔6から一定以上の流速で
各永久磁石片8a,8bによって形成される磁束に直交
して通過すると、MHD(magnetohydrodynamics)反応
によって前記イオンクラスタが物理的な力、すなわちア
ンペール力を受けて水素結合が破壊され、これによって
イオンクラスタは微細化され、注出孔6から注出された
被処理水は見かけ上、イオン化される。また被処理水が
硬水であれば、軟水化され、このことは本件発明者によ
って硬度指示薬による実験によって確かめられている。
このように磁気処理された水を摂取することによって、
体内の微生物を活性化し、これによって消化、分解およ
び吸収作用を向上し、体質改善などに寄与することがで
きる。
【0017】図4は本発明の実施の他の形態の液体容器
の注ぎ口キャップ1aを示す断面図であり、図5は図4
の切断面線IV−IVから見た断面図である。なお、図
1〜図3に示される実施の形態に対応する部分には、同
一の参照符を付す。本形態の注ぎ口キャップ1aは、清
涼飲料水やミネラル水などの液体が貯留される合成樹脂
製容器2の注ぎ口部3に液密に装着される内ねじ4を有
し、前記注ぎ口部3の流出孔5に連通する注出孔6が形
成される非磁性材料から成るキャップ本体7と、キャッ
プ本体7内に、注出孔6を挟んでその一直径線方向に極
性が相反する磁極が対向するようにして埋設され、注出
孔6の中心軸線L上で少なくとも200ガウスの磁界を
形成するように磁化された一対の永久磁石片8a,8b
とを含む。
【0018】キャップ本体7の前記内ねじ4には、後述
の図4に示されるように、内径の異なるもう1つのねじ
孔9を有する装着補助部材10が螺着される。各永久磁
石片8a,8bは、示性式MO・xFe23で示される
硬質フェライト磁石であって、ここで、M=Ba、Sr
またはPbであり、係数x=4.5〜6.5である。こ
のような永久磁石片8a,8bは、図5に示されるよう
に軸直角断面が円弧状であって、相互に対向する内周部
11a,11bはそれぞれN極およびS極に選ばれ、磁
束は、各内周部11a,11bを覆うキャップ本体7の
厚み1〜2mmと薄い内壁12a,12bおよび各内壁
12a,12b間の前記注出孔6を介して、磁束の減衰
を可及的に少なくしてほぼ平行に透過することができ
る。
【0019】各永久磁石片8a,8bの前記内周部11
a,11bでは、その磁束密度が1000〜4000ガ
ウスであって、注出孔6の軸線L上では、前述したよう
に少なくとも200ガウス、好ましくは300〜400
ガウスの磁界が形成されるように磁化されている。この
ような中心磁界の磁束密度が200ガウス未満であれ
ば、注出孔6が流れ出る液体を充分に磁気処理すること
ができないからである。
【0020】キャップ本体7は、各永久磁石片8a,8
bが埋設される筒体13と、筒体13に着脱自在に装着
され、注出孔6を液密に塞ぐ蓋体14とを有する。内ね
じ4内には、抗菌処理された活性フィルタ41が装着さ
れ、螺着された注ぎ口部3によって抜止めされる。この
ようなフィルタ41によって、細菌の発生、増殖を防止
することができる。
【0021】図6は、容器2の注ぎ口部3に装着された
注ぎ口キャップ1の蓋体14を開いた状態を示す斜視図
である。蓋体14は筒体13に連結部15を介して開閉
自在に連結される。このようなキャップ本体7は、AB
S(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂から成
る。このABS樹脂は、耐衝撃性に優れ、落下させても
割れや破損を生じにくい。またこのABS樹脂は、成形
性が良好であり、形状不良を生じにくく、正確にキャッ
プ本体7を金型成形によって製造することができる。各
永久磁石片8a,8bは、前記のようなキャップ本体7
と一体成形される。蓋体14は、平坦な板状部21と、
板状部21の周縁部でその板状部21の筒体13に臨む
表面22からほぼ直角に立上がる周壁部23と、前記表
面22の周壁部23よりも内方で円環状の外シールリン
グ部24と、周壁部23の前記連結部15とは反対側で
突出して形成される開閉用突部25とが一体的に形成さ
れる。
【0022】図4および図5をも参照して、前記筒体1
3は、各永久磁石片8a,8bが埋設されるとともに、
前記注出孔6が形成される基部27と、基部27の軸線
方向一端部側の端面28から突出し、蓋体14を閉じた
とき前記外シールリング部24が外周側に嵌まり込む内
シールリング部29と、基部27の軸線方向他端部側の
端面30から突出し、内周面に前記内ねじ4が形成され
る螺合部31とが一体的に形成される。
【0023】注出孔6の内径D10がD0=28mmで
あるとき、各永久磁石片8a,8bの図4における軸線
方向(図4の上下方向)に沿う高さH2はH2=25m
mであり、各永久磁石片8a,8bの相互に対向する内
周面32a,32b間の軸線を通る一直径線方向の間隔
D11はD11=30mmであり、各永久磁石片8a,
8bの外周面33a,33b間の間隔D12はD12=
50mmである。このような各永久磁石片8a,8b
は、図5の軸直角断面において、注出孔6の軸線Lを中
心とする半径R1よりも大きな曲率半径R2で注出孔6
に近接して配置され、これによって注出孔6になるべく
広い範囲にわたって磁界を通過させ、注出孔6から流れ
出す液体に磁界を作用させ、図2における上下方向の幅
B2がむやみに大きくなることを制限するとともに、各
永久磁石片8a,8bの各両端部間の間隔をあけて、磁
界のショートパスを防止している。
【0024】上記のような注ぎ口キャップ1aを容器2
と注ぎ口部3に装着して液体を取出すときには、注ぎ口
キャップ1および注ぎ口部3を下方に適宜傾倒させるこ
とによって容器2内の液体が流出孔5および注出孔6を
経て外部へ流れ出す。このとき、前記液体が水道水また
は地下水である場合には、たとえばカルシウムイオンC
2+、ナトリウムイオンNa+、水素イオンH+、硫酸イ
オンSO4 2-、炭酸イオンCO3 2-、塩素イオンCl-
よび水酸化物イオンOH-などがイオンクラスタとして
溶存している。このようなイオンクラスタを含む被処理
水が前記キャップ本体7の注出孔6から一定以上の流速
で各永久磁石片8a,8bによって形成される磁束に直
交して通過すると、MHD(magnetohydrodynamics)反
応によって前記イオンクラスタが物理的な力、すなわち
アンペール力を受けて水素結合が破壊され、これによっ
てイオンクラスタは微細化され、注出孔6から注出され
た被処理水は見かけ上、イオン化される。また被処理水
が硬水であれば、軟水化され、このことは本件発明者に
よって硬度指示薬による実験によって確かめられてい
る。このように磁気処理された水を摂取することによっ
て、体内の微生物を活性化し、これによって消化、分解
および吸収作用を向上し、体質改善などに寄与すること
ができる。
【0025】図7は、本発明の実施のさらに他の形態の
注ぎ口キャップ1bを示す断面図である。なお、図1〜
図6に示される実施の各形態と対応する部分には、同一
の参照符を付す。前記装着補助部材10は、外周部にキ
ャップ本体7の内ねじ4が刻設されるねじ孔16に螺合
する外ねじ36が形成され、内周部には容器2の注ぎ口
部3の外ねじ17が螺合する内ねじを有する接続孔37
が形成されるねじ筒部38と、ねじ筒部38の軸線方向
一端部に一体的に連なるフランジ39とを有する。前記
接続孔37は、キャップ本体7のねじ孔16よりも小径
であって、容器2の注ぎ口部3の口径にあわせて形成さ
れ、ねじ筒部38およびフランジ39にわたって形成さ
れ、この接続孔37には容器2の注ぎ口部3の外ねじ1
7が螺合する。このような装着補助部材10によって、
容器2の注ぎ口部3の口径が異なっても、この注ぎ口部
3とキャップ本体7とを液密に接続することができる。
【0026】図8は、本発明の実施のさらに他の形態の
注ぎ口キャップ1cを示す断面図である。なお、図1〜
図7に示される実施の各形態と対応する部分には同一の
参照符を付す。本実施の形態の注ぎ口キャップ1cは、
注出孔6内に、弁体51と、圧縮コイルばね52とが収
納される筒体53を有する。この筒体53の前記注出孔
6に臨む内周面には、注出孔6の軸線と同軸に環状の弁
座54とばね受け突部55とが一体的に形成される。前
記弁体51と圧縮コイルばね52とは、弁座54および
ばね受け突部55間に介在される。弁体51は、合成樹
脂から成り、円形の平板状の弁本体56と、弁本体56
の中央部に立設される弁棒57とを有する。弁本体56
の周縁部は、弁座54に着座し、前記ばね受け突部55
によって支持された圧縮コイルばね52によってばね付
勢される。このような状態で前記弁体51は弁座54に
弾発的に当接し、注出孔6を閉じた状態に保つことがで
きる。
【0027】したがって注ぎ口キャップ1cが装着され
た容器2を不容易に転倒させても、容器2内の液体がこ
ぼれることが防がれる。また容器2内の液体を流出させ
る場合には、弁棒57を押圧することによって弁体51
を開き、注出孔6を開放させて液体を流出させることが
できる。このような構成においてもまた、前述の実施の
各形態と同様に、2つの永久磁石片8a,8bによって
注出孔6内を通過する液体を磁気的に処理することがで
きる。
【0028】以上の実施の各形態では、キャップ本体に
注出孔を挟んで両側に2つの永久磁石片を設けるように
したけれども、本発明の実施のさらに他の形態として、
複数対の永久磁石片を注出孔6の軸線方向に沿って設け
るようにしてもよい。また各永久磁石片は焼結磁石に限
るものではなく、硬質磁性材料の粉末を合成樹脂または
ゴムなどの粘結剤と混合して成形したボンド磁石を用い
るようにしてもよく、またキャップ本体7の内周部全体
をボンド磁石によって一体的に形成するようにしてもよ
い。このようにキャップ本体7全体をボンド磁石によっ
て一体成形した場合にも、注出孔6内に焼結磁石である
各永久磁石片8a,8bと同様な磁界を形成することが
できる。このようなボンド磁石を用いることによって、
各永久磁石片に対する衝撃力や曲げなどが作用しても、
各永久磁石片が損傷することが防がれ、耐衝撃性が向上
されるとともに、軽量化されて、注ぎ口キャップを装着
した状態における容器の安定性が向上される。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、キャッ
プ本体には注出孔が形成され、このキャップ本体内には
一対の永久磁石片が埋設される。キャップ本体は合成樹
脂などの非磁性材料から成り、たとえば合成樹脂製であ
る。キャップ本体内の一対の永久磁石片は、注出孔の中
心軸線上で少なくとも200ガウスの磁界を形成し、極
性が相反するようにして磁極を対向して設けられ、この
ような注ぎ口キャップを飲料水などが貯留される容器の
注ぎ口部に装着することによって、その容器内から注ぎ
口部の流出孔およびキャップ本体の注出孔を介して注ぎ
出される液体を磁気的に処理することができる。
【0030】このような液体の磁気処理には、上記の各
永久磁石片の磁力が注出孔の中心軸線上で少なくとも2
00ガウスの磁界を形成するように磁化されたものを用
いることによって、流出孔および注出孔を介して排出さ
れる容器内の液体を確実に磁気処理することができる。
したがって従来のような過大な水質改善装置を用いる必
要がなくなり、しかもペットボトルなどのような合成樹
脂製の液体容器を利用して安価なコストで液体を確実に
磁気処理することが可能となる。
【0031】請求項2記載の本発明によれば、キャップ
本体に形成される注出孔とは内径の異なる接続孔を有す
る装着部材がキャップ本体の注出孔に螺着されるので、
容器の注ぎ口部がキャップ本体の注出孔の内径に一致す
るときにはそのキャップ本体の注出孔に前記容器の注ぎ
口部を螺着し、前記注ぎ口部が前記キャップ本体の注出
孔とは異なる内径を有するとき、装着補助部材を前記キ
ャップ本体の注出孔に予め螺着しておき、この装着補助
部材の接続孔に容器の注ぎ口部を螺着することができ
る。このような装着補助部材を用いることによって、キ
ャップ本体を共通化して、装着補助部材の接続孔だけを
所定の容器の注ぎ口部の外径に一致させればよく、これ
によって注ぎ口部の外径が異なる各種の容器に注ぎ口キ
ャップを装着することが可能となり、汎用性が向上され
る。
【0032】請求項3記載の本発明によれば、前記一対
の永久磁石片としてボンド磁石を用いることによって、
各永久磁石片に対する衝撃力や曲げなどが作用しても、
各永久磁石片が損傷することが防がれ、耐衝撃性が向上
されるとともに、軽量化され、注ぎ口キャップを装着し
た状態における容器の安定性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の液体容器の注ぎ口キャ
ップ1を示す断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】注ぎ口キャップ1の蓋体14を開いた状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明の実施の他の形態の液体容器の注ぎ口キ
ャップ1aを示す断面図である。
【図5】図4の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図6】注ぎ口キャップ1aの蓋体14を開いた状態を
示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の注ぎ口キャップ1b
を示す断面図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の注ぎ口キャッ
プ1cを示す断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 注ぎ口キャップ 2 容器 3 注ぎ口部 4,9 ねじ孔 5 流出孔 6 注出孔 7 キャップ本体 8a,8b 永久磁石片 10 装着補助部材 51 弁体 52 圧縮コイルばね

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が貯留される容器の注ぎ口部に液密
    に装着され、前記注ぎ口部の流出孔に連通する注出孔が
    形成される非磁性材料から成るキャップ本体と、 キャップ本体内に、注出孔を挟んで極性が相反する磁極
    が対向するようにして埋設され、注出孔の中心軸線上で
    磁束密度が少なくとも200ガウスの磁界を形成する一
    対の永久磁石片とを含むことを特徴とする液体容器の注
    ぎ口キャップ。
  2. 【請求項2】 キャップ本体の注出孔には、この注出孔
    と内径の異なる接続孔を有する装着補助部材が着脱可能
    に装着されることを特徴とする請求項1記載の液体容器
    の注ぎ口キャップ。
  3. 【請求項3】 前記一対の永久磁石片は、ボンド磁石で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の液体容器
    の注ぎ口キャップ。
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