JP2765296B2 - 回転伝達ケーブル - Google Patents

回転伝達ケーブル

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JP2765296B2
JP2765296B2 JP3254254A JP25425491A JP2765296B2 JP 2765296 B2 JP2765296 B2 JP 2765296B2 JP 3254254 A JP3254254 A JP 3254254A JP 25425491 A JP25425491 A JP 25425491A JP 2765296 B2 JP2765296 B2 JP 2765296B2
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俊積 田中
雅明 石黒
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の部材を遠隔操作
によって回転させるために用いられる回転伝達ケーブル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある部材を遠隔操作によって回転させる
ために回転伝達ケーブルが用いられるが、この回転伝達
ケーブルとしては、図1に示した構成のものが従来から
知られている。図中において、1は回転伝達ケーブルを
示し、この回転伝達ケーブル1は多重コイルばね2を有
し、この多重コイルばね2は可撓性スリーブ3内に挿通
されている。ここで、多重コイルばね2は、ばね性のあ
る金属線材をそれぞれ密着状態にして巻回された内側コ
イルばね2aと外側コイルばね2bとからなり、内側コ
イルばね2aは外側コイルばね2bと反対方向に巻回さ
れている。そして、この多重コイルばね2の基端部は可
撓性スリーブ3から導出されて、手指またはモータ等の
駆動手段により回転せしめられる回転操作部4が取り付
けられている。また、多重コイルばね2の先端部には動
作部材5(図1においては超音波振動子を示している)
が連結されている。
【0003】従って、回転操作部4を図中の矢印A方向
に回転させると、外側コイルばね2bが縮径する方向に
変形する力が加わり、また内側コイルばね2aが拡径す
る方向の力が作用して、両コイルばね2a,2bが相互
に密着した状態となって先端部にまで回転トルクが伝達
され、動作部材5が回転駆動される。一方、回転操作部
4を矢印B方向に回転させると、外側コイルばね2aが
拡径し、内側コイルばね2aが縮径する方向に変形する
ことから、この回転力の伝達はあまり良好ではない。従
って、両回転方向に追従性を持たせるには、3重のコイ
ルばねで形成して、外側のコイルばねと内側のコイルば
ねとを同じ方向に巻回し、中間のコイルばねをこれらと
は反対方向に巻回するように構成すれば良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波振動
子のような動作部材5はその回転方向の位置を極めて正
確に制御する必要があり、このために回転操作部4に対
する動作部材5の追従性を向上させなければならない。
然るに、コイルばねにより回転トルクの伝達を行う構成
としていることから、コイルばねのピッチ間隔や、内
側,外側コイルばね相互間に隙間があると、所謂遊びが
生じて、回転操作部4の操作に対する動作部材5の追従
性が悪くなる。従って、回転追従性の向上を図るには、
前述したような隙間を可及的に少ない構造としなければ
ならない。しかしながら、ピッチ間の隙間及び内外層の
コイルばね相互間の隙間をなくすことは、その製造上極
めて困難であり、また隙間をなくした場合には、可撓性
が損なわれるという不都合も生じる。
【0005】而して、回転トルクの伝達を効率的に行
い、しかも前述した遊びを可及的に少なくするために、
多重コイルばね2を構成する内側,外側の各コイルばね
2a,2bを複数の素線を2条乃至5条程度並設した状
態で巻回することによって、多条コイルばねとしたもの
も開発されている。このように構成すれば、各条にほぼ
平均した力が加わるので、回転力の伝達が良好となり、
また回転追従性も向上することになり、しかも多条コイ
ルばねを構成する各条の素線はそれぞれ相互に独立して
いるために、可撓性を失うことはない。しかしながら、
回転伝達ケーブル1自体の軸線方向の長さが長くなれ
ば、たとえ内側,外側の各コイルばね2a,2bを多条
にしたとしても、特に内側コイルばね2aと外側コイル
ばね2bとの間の隙間が累積して遊び量が大きくなっ
て、なお十分に追従性を持たせることができないという
欠点がある。
【0006】本発明は以上のような従来技術の欠点や問
題点を解決するためになされたものであって、長尺に形
成しても、十分正確に回転の追従性を持たせ、しかも格
別可撓性を損なわないようにした回転伝達ケーブルを提
供することをその目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、それぞれ密着状態にして相互に反対
方向に巻回された少なくとも内側,外側の2重以上のコ
イルばねからなる多重コイルばねを有し、この多重コイ
ルばねの少なくとも最外側に位置するコイルばねを複数
本の素線を並列させて巻回した多条コイルばねとなし
回転伝達ケーブルであって、このケーブルの両端間の途
中位置に、少なくとも1箇所に節として機能するよう
に、外側コイルばねの素線2本分以上の長さにわたって
全層のコイルばねを相互に結着する構成としたことをそ
の特徴とするものである。
【0008】
【作用】多重コイルばねを構成する各コイルばねを多条
とすることによって、単条のコイルばねで構成したもの
と比較して、回転力伝達効率の向上を図ることができ
る。そして、このようにコイルばねを多条とした上で、
その両端間の途中位置において、この多条コイルばねを
構成する各条相互間を結着させると共に、当該の部位に
おける内側及び外側(3重のコイルばねで形成している
場合には、内外及び中間の全てのコイルばね)を結着さ
せる。この結着を行う手段としては、スポット溶接,レ
ーザ溶接,半田付け,ロー付け等により行うことができ
る。このように、多重コイルばねの途中位置で素線間を
結着することによって、回転伝達ケーブルが長尺であっ
ても、当該結着部が節として機能して、遊びとなる隙間
が累積するのを防止できる。従って、回転伝達ケーブル
の基端部に設けた回転操作部を回転させたときに、この
回転伝達ケーブルの先端に設けた動作部材を正確に追従
回転させることができるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2に基づいて説明
する。同図から明らかなように、回転伝達ケーブル10
は、内側,外側の2重コイルばね11を軟性の合成樹脂
材等で形成した可撓性スリーブ12内に挿通させること
により形成される。内側コイルばね11a及び外側コイ
ルばね11bは共にばね性のある金属線材からなる素線
を4条並設した状態で所定の巻き径をもって巻回したも
のである。また、この内側コイルばね11aの巻回方向
と外側コイルばね11bの巻回方向は相互に反対方向と
なっている。
【0010】このように構成される回転伝達ケーブル1
0には、その軸線方向の途中位置において、少なくとも
1箇所以上溶着部13が設けられている。この溶着部1
3は、内側及び外側の各コイルばね11a,11bを形
成する4条の素線をカバーする長さを有するもので、こ
れによって4条からなる素線同士が相互に結着される。
また、この溶着部13は外側コイルばね11aと内側コ
イルばね11bとの間を相互に結着するようになっても
いる。ここで、溶着部13は、例えばスポット溶接,レ
ーザ溶接等の溶接手段を用いたり、また半田付け,ロー
付け等によっても行うことができる。而して、この溶着
部13は、好ましくは、内側コイルばね11aを構成す
る4条の素線と外側コイルばね11bを構成する4条の
素線とが重なり合っている部位において行うようにす
る。
【0011】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、回転伝達ケーブル10における回転力の伝達手
段を2重コイルばね11で形成することによって、全体
として可撓性を保ちながら、その基端側を軸回りに回転
させると、先端側にまでこの回転力が伝達される。ま
た、この2重コイルばね11を構成する内側,外側の各
コイルばね11a,11bは4条で形成されているの
で、回転トルクの伝達が良好となり、基端側から先端側
に円滑に回転力が伝達される。
【0012】前述したように、4条の素線を巻回するこ
とによりコイルばね11a,11bを形成していること
から、回転の伝達時においては、この4条分全体が一体
となった帯状として機能することになり、従って回転操
作に対する先端側の追従性が向上する。しかしながら、
なお4条が一体となった巻回ピッチ間に隙間が発生する
のを完全には防止することができず、また内側,外側の
2重のコイルばね11a,11b間にも隙間ができるこ
とから、これらの隙間により遊びが生じて、回転追従性
を低下させる。そして、回転伝達ケーブル10の全体の
長さが長くなれば、それだけ遊び量も大きくなる。しか
しながら、この回転伝達ケーブル10には、その軸線方
向の途中位置に溶着部13が設けられていることから、
この溶着部13が節として機能し、その前後の部分にお
ける遊び量が累積されることはない。例えば、回転伝達
ケーブル10の両端部の中間部となる位置、即ち回転伝
達ケーブル10を2等分する位置に1箇所溶着部13を
設ければ、全体の遊び量が約半分になり、3等分した位
置に2箇所設ければ、遊び量も1/3程度となる。従っ
て、2重コイルばね11の基端側を回転操作すると、先
端部に連結した動作部材をほぼ正確に追従回転させるこ
とができ、動作部材の回転に遅れが生じないようにな
り、また動作部材の位置決める際における操作性が向上
する。しかも、この溶着部13を複数設けるにしても、
回転伝達ケーブル10において相互にある程度間隔を置
いて設けられることから、その可撓性は実質的に損なわ
れるようなことはない。
【0013】なお、前述した実施例においては、内側,
外側の2重のコイルばねとして構成したものを示した
が、内側コイルばねと外側コイルばねとの中間に中間コ
イルばねを介在させるようにすることもでき、このよう
に3層のコイルばねにすると、両方向に回転させること
ができる回転伝達ケーブルとなる。また、各コイルばね
を構成する条数は4条に限定されるものではなく、通常
は2条乃至6条程度としるのが好ましい。さらに、内側
コイルばねの条数と外側コイルばねの条数とは必ずしも
一致させる必要はない。さらにまた、外側,内側の各コ
イルばねを構成する4条の素線の幅全体に及ぶ範囲にわ
たって溶着するようにしたが、このようにすれば、4条
からなるコイルばねを完全に一体化でき、コイルばねが
部分的に凹凸が生じるのを防止できるが、少なくとも内
側,外側のコイルばね相互間が確実に結着されておれ
ば、この内側,外側のコイルばね間の隙間に起因して生
じる遊び量の低減を図ることができるので、この意味で
は、少なくとも外側のコイルばねを構成する素線2本分
の幅に相当する長さの溶着部を設ければ良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、多重コ
イルばねを構成するコイルばねのうち少なくとも最外側
に位置するコイルばねを多条コイルばねとなし、この多
重コイルばねの軸線方向に少なくとも1箇所において、
外側コイルばねの素線2本分以上の長さにわたって全て
の層のコイルばねを相互に結着する構成としたので、こ
の結着部分が節となって、その前後における遊びが累積
されなくなることから、たとえ回転伝達ケーブルの軸線
方向の長さが極めて長いものであっても、回転伝達ケー
ブルの回転追従性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転伝達ケーブルの全体構成を示す外観図であ
る。
【図2】本発明の一つ実施例を示す回転伝達ケーブルの
要部構成説明図である。
【符号の説明】
10 回転伝達ケーブル 11 2重コイルばね 11a 内側コイルばね 11b 外側コイルばね 12 可撓性スリーブ 13 溶着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−71541(JP,U) 実開 昭47−29132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ密着状態にして相互に反対方向
    に巻回された少なくとも内側,外側の2重以上のコイル
    ばねからなる多重コイルばねを有し、この多重コイルば
    ねの少なくとも最外側に位置するコイルばねを複数本の
    素線を並列させて巻回した多条コイルばねとなした回転
    伝達ケーブルにおいて、このケーブルの両端間の途中位
    置に、少なくとも1箇所に節として機能するように、
    側コイルばねの素線2本分以上の長さにわたって全ての
    層のコイルばねを相互に結着する構成としたことを特徴
    とする回転伝達ケーブル。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記外側コイルばねを構成す
    る多条コイルばねの条数に相当する長さにわたって結着
    を行う構成としたことを特徴とする請求項1記載の回転
    伝達ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記節として設けられる結着部分は、前
    記多条コイルばねの軸線方向において、所定の間隔をも
    って複数箇所設けるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の回転伝達ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2425193A1 (de) * 1974-05-24 1975-12-04 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von alpha. alpha.alpha.alpha'.alpha'.alpha'-hexakisaryl-1.3- bzw. 1.4-dimethylbenzolen

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