JP2763501B2 - 複合碍子の製造方法および製造装置 - Google Patents

複合碍子の製造方法および製造装置

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JP2763501B2
JP2763501B2 JP32777194A JP32777194A JP2763501B2 JP 2763501 B2 JP2763501 B2 JP 2763501B2 JP 32777194 A JP32777194 A JP 32777194A JP 32777194 A JP32777194 A JP 32777194A JP 2763501 B2 JP2763501 B2 JP 2763501B2
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mixing
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コア部と、このコア部
の周囲に形成された軸部と笠部とからなる外被部とから
構成される複合碍子を製造するための製造方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばブッシングの本体部分
に用いられる絶縁部材として、複合碍管が知られてお
り、こうした複合碍管の形状としても、種々の形状が知
られている。図4は、複合碍管の一例の構成を示す概略
図である。図4において、複合碍管51は、コア部52
と外被部55とを複合した構造を有している。外被部5
5は、コア部52の周囲に形成されており、軸部53
と、軸部53に対して略垂直方向へと伸びる複数の笠部
54とからなっている。笠部54には、上面54aと下
面54bとがある。ここで、上面54aおよび下面54
bは、複合碍管51を立てた状態で見た時に、笠部54
の上側および下側に位置する面のことをいう。こうした
複合碍管51においては、コア部52は、例えばFRP
中空ロッドからなっている。軸部53と笠部54とから
なる外被部55は、好ましくはシリコーンゴムから形成
している。
【0003】このような構造の複合碍管51を製造する
には、シリコーンゴム等の高分子材料からなる外被部を
成形する必要がある。このためには、通常、図5に模式
的に示すように、金型61を使用して外被部を成形して
いる。即ち、金型61の貫通孔ないし成形用空間62
に、FRP中空ロッドからなるコア部52を挿通し、設
置する。成形用空間62の周面に沿って、所定箇所に、
笠部54を形成するための笠部形成部63が設けられて
いる。こうした型61は、一体型のものであってもよい
が、複数のセグメントを組み合わせて型61を形成する
こともできる。金型61の外部には、金型61およびそ
の成形用空間を加熱するために、ヒーター等の加熱装置
を設けている。
【0004】実際の成形時には、まず成形用空間62内
に、コア部52を把持金具64を介して挿入し、設置す
る。コア部52の外径を、成形用空間62の内径よりも
小さくすることによって、軸部53を形成するための間
隙を形成できる。ここで、シリコーンゴムによって外被
部を形成するために、シリコーンゴムの材料である液状
物を、金型61とコア部52との間に、高分子材料の注
入口65から注入し、この間隙および笠部形成部63に
充填する。次に、型の外側にあるヒーターを発熱させる
ことによって、金型61を加熱し、金型61内に注入さ
れた混合物を硬化させ、シリコーンゴムからなる外被部
を形成している。この硬化反応が十分に進行した後に、
金型61を例えば下方に移動させて複合碍管を離型し、
複合碍管51を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
の複合碍子製造装置によっては、外被部の原料である液
状物を連続的に金型内に供給し、成形を行い、次いで硬
化の終了後に複合碍子を離型するという一連の工程に時
間がかかり、連続的に成形処理を行って複合碍子を量産
する上で障害が多く、生産技術上の問題があった。本発
明者は、この点について検討した結果、主として高分子
材料の原料となる液状材料の供給、成形および離型を円
滑に、連続的に行えるようにする必要性を確認するに至
った。
【0006】具体的には、まず、シリコーンゴムを成形
するには、シリコーンゴムの液状材料を金型内に供給
し、反応させる必要があるが、この点に問題があること
を見いだした。即ち、シリコーンゴムの主剤と硬化剤と
は反応性が高く、粘弾性高分子材料としては、比較的に
低温領域で反応硬化する材料である。このため、シリコ
ーンゴムの主剤と硬化剤との混合物を金型内に供給した
後、通常は60〜80℃程度で硬化反応を進行させてい
る。しかし、このように反応性が高い材料を使用する
と、室温付近でも、ある程度反応が進行するので、通常
のように室温の貯蔵タンク内に混合物を貯蔵している
と、この混合物を金型内部に供給する段階では、ある程
度は硬化反応が進行し、しかもこの反応の進行の度合い
にバラツキが発生するために、得られた複合碍子の外被
部の性状にバラツキが生ずる原因となり、不良品による
歩留り低下の原因ともなりかねない。
【0007】そこで、この貯蔵タンクを、硬化反応が生
じない−5℃程度の低温で貯蔵していた。そして、この
ように低温の液状混合物を金型内に供給した後、金型の
外部のヒーターを発熱させることによって、液状混合物
を間接的に加熱し、反応硬化させていた。
【0008】しかし、ヒーターが金型61の外側に設け
られており、しかも金型の熱容量は非常に大きいので、
金型を介在した状態で間接的に加熱される液状混合物
は、加熱されにくい状況にある。そして、この状況で液
状混合物の温度が上記のように低温であるために、液状
混合物の全体の温度を、例えば60〜80℃の反応温度
へと上昇させるのには多大な時間とをエネルギーとを必
要としていた。しかも、このように液状混合物の温度を
大きく上昇させる過程においては、その温度を均一に保
持することは困難であり、反応硬化の度合いにバラツキ
が発生しやすくなる。特に短時間で液状混合物の温度を
向上させようとしてヒーターの熱量を増大させると、当
然ますますこのバラツキが大きくなり、コントロールが
困難になってくることが判明した。
【0009】本発明の課題は、型の内部にコア部を設置
し、このコア部の周囲に高分子材料製の外被部を成形す
るのに際して、外被部の原料である液状物を型内に供給
し、反応硬化させ、得られた複合碍子を型から離型する
一連の工程の時間を短縮し、複合碍子の製造効率を顕著
に向上させることである。
【0010】本発明の課題は、更に複合碍子の外被部を
短時間で成形すると共に、その硬化の度合いのバラツキ
も防止できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、コア部と、こ
のコア部の周囲に形成された、軸部と笠部とからなる高
分子材料製の外被部とを備えている複合碍子を製造する
方法であって、外被部を構成する高分子材料が複数の液
状材料の反応硬化物からなっており、コア部を型内に設
置し、液状材料を別個の供給経路を通して混合装置へと
供給してこの混合装置内で混合し、この混合物を混合の
直後にコア部と型との間隙に注入して前記型内で反応さ
せることを特徴とする、複合碍子の製造方法に係るもの
である。
【0012】また、本発明は、コア部と、このコア部の
周囲に形成された、軸部と笠部とからなる高分子材料製
の外被部とを備えており、外被部を構成する前記高分子
材料が複数の液状材料の反応硬化物からなっている複合
碍子を製造するための装置であって:コア部を設置する
ための型;各液状材料を別個の供給機構からそれぞれ所
定速度で供給するための供給装置;および、各液状材料
を混合して混合物を得るための混合装置を備えており、
この混合物を混合の直後にコア部と型との間隙に注入す
ることを特徴とする、複合碍子の製造装置に係るもので
ある。
【0013】なお、ここで「複合碍子」は、「複合碍
管」を含んでいる。「コア部」は、コアロッドとコアチ
ューブとを含んでいる。ここで「碍管」とは、ブッシン
グの本体部分に用いられる絶縁部材をいい、軸方向内部
に導体を通す貫通孔を有するものをいう。ここにブッシ
ングとは、壁またはタンク等の隔壁中に導体を通す場合
に隔壁から導体を絶縁し支持する装置をいう。また、本
発明では、上記の混合物を、混合の直後にコア部と型と
の間隙に注入するが、この直後とは、液状混合物の室温
におけるポットライフの間に注入することを意味してお
り、実際的には、前記混合装置から出た後に、他の処理
装置を通過することなしに、配管を通して、型とコア部
との間に注入することを意味する。
【0014】
【作用】本発明者は、前述した検討の結果、外被部を構
成する高分子材料が複数の液状材料の反応硬化物からな
る場合には、各液状材料を別個の供給経路を通して混合
装置へと供給してこの混合装置内で混合し、この混合物
を混合の直後にコア部と型との間隙に注入して型内で反
応させることに想到した。この結果、シリコーンゴムの
ように主剤と硬化剤とが室温領域でも反応しうるような
場合でも、主剤と硬化剤との混合物を氷点下の低温で貯
蔵する必要はなく、型内へと供給する直前に主剤と硬化
剤とを混合する前には、それぞれ別個の貯蔵タンクで室
温以上の温度領域で貯蔵することができるようになっ
た。
【0015】従って、混合の段階では混合物の温度は室
温以上であり、かつ混合した直後に貯蔵することなく直
接に型内に供給しているので、型内でこの混合物を所定
の反応硬化温度まで加熱する工程を、短時間で実施する
ことができる。
【0016】しかも、このように型内で低温の液状混合
物を反応硬化温度にまで加熱する必要がなく、型内の液
状混合物の温度が比較的に高いことから、これを反応硬
化温度にまで加熱するときにも、液状混合物の内部で硬
化反応の進行の度合いにバラツキが発生しにくくなっ
た。
【0017】
【実施例】本発明においては、各液状材料をそれぞれタ
ンク内で室温で保存することが好ましい。予め室温を越
える温度で各液状材料を貯蔵しても、各液状材料を混合
する前の段階なので硬化反応は生じないが、各液状材料
を高温で貯蔵するとそのエネルギーが必要となるし、か
つ混合した直後に硬化反応が急速に進行して混合装置内
部または混合装置と型との間の供給部で硬化反応物が詰
まる可能性がある。
【0018】また、本発明においては、次の態様も好ま
しい。即ち、従来のように、ヒーターが型の外側に設け
られていると、液状混合物を加熱するのに際して、型の
熱容量が大きく、液状混合物が金型等を介在して間接的
に加熱されることから、ヒーターによる加熱を開始して
から、所定の反応硬化温度まで液状混合物の温度を上昇
させるのに、多大の時間がかかっていた。さらに、加熱
すべき液状混合物とヒーターとが直接に接しておらず、
金型等を介在しているために、加熱時における液状混合
物の温度分布が不均一となり易い。この問題は、本発明
によって大きく緩和されるが、しかしこうした間接的加
熱に伴う問題は残る。
【0019】そこで、本発明においては、更に、型に流
体流通孔を設け、この流体流通孔内に加熱用流体を流通
させることによって型内の混合物を加熱することができ
る。この場合には、本発明に従って型内に従来よりも高
温の液状混合物を直接に供給するのと共に、型の流体流
通孔へと直接に加熱用の媒体を供給することによって、
液状混合物の反応硬化温度への温度上昇を一層急速に行
うことができると共に、その加熱時の液状混合物の温度
分布がほとんど見られなくなる。
【0020】また、液状混合物の硬化反応が十分に進行
すると、複合碍子を離型し、次の複合碍子の製造準備を
する必要がある。この際には、型の温度を室温付近にま
で十分に低下させておく必要がある。液状混合物は、温
度が少しでも高いと徐々に硬化し始めるため、次の複合
碍子製造のための液状混合物を型内に注入するには、型
を硬化反応が生じない室温付近の温度まで、冷却しなけ
ればならない。しかし、金型等の容量は大きいため、こ
の冷却に時間がかかっていた。
【0021】しかし、本発明において、更に、型に流体
流通孔を設け、型内で混合物の反応が十分に進行した後
に、流体流通孔内に冷却用流体を流通させることによっ
て型を冷却し、複合碍子を型から離型し、次いで型内に
コア部を設置し、混合物をコア部と型との間隙に注入す
ることができる。この方法によれば、型の冷却をきわめ
て急速に行うことができ、従って1つの複合碍子を離型
すると共に型を冷却し、次のコア部を型内に設置し、液
状混合物を型内に供給する一連の工程を、きわめて短時
間に連続的に実施できるようになる。従って、混合装置
からの液状混合物の型内への供給の休止時間を非常に短
くすることができる。
【0022】本発明の製造装置においては、更に、混合
装置としてスタティックミキサーを使用することが好ま
しい。また、混合装置へと各液状材料を供給するのに際
しては、各液状材料のタンクから、定量供給装置を使用
して混合装置へと各液状材料を一定速度で供給すること
が好ましい。こうした定量供給装置としては、ポンプの
吐き出し圧力によって混合装置へと各液状材料を供給す
ることが好ましい。
【0023】本発明における液状材料としては、主とし
て主剤と硬化剤との組み合わせからなるものであるが、
これらはそれぞれ2種類以上併用することもできる。常
温で液状の主剤としては、ポリブタジエン、クロロプレ
ン、イソプレン、スチレンブタジエン、アクリロニトリ
ルブタジエン、芳香族系短鎖ジオール等の主鎖骨格に、
末端反応基を1分子当り2ケ以上有するもの、ポリサル
ファイド、ウレタン、シリコーン、変性シリコーン等の
ゴム弾性に富んだもの等を例示する事ができる。また、
硬化剤は、主剤の反応基と反応しうるような官能基を有
する化合物を選択する。こうした組み合わせを例示す
る。
【0024】
【表1】 主剤の反応性基 硬化剤の反応性基 ─OH −NCO ─Si−OH −Si−OR,−Si−OCOR −NCO −OH,−NH2 ,−NHR,−COOH, −SH −CH=CH2 ─Si−H,−Sn−H(金属水素化合物) ビスフェノールA フタール酸無水物等の酸無水物(エポキシ)
【0025】特に、複合碍子の外被部においては、シリ
コーンゴムが好ましく、ジアルキルポリオルガノシロキ
サンが好ましい。
【0026】また、硬化反応を促進する触媒を、少なく
とも一種の液状材料中に予め含有させておくことが好ま
しい。この際には、1種類の液状材料のみに触媒を含有
させておくこともできるが、2種以上の液状材料のすべ
てに触媒を含有させておくこともできる。シリコーンゴ
ムの場合には、好ましくは白金触媒を、主剤と硬化剤と
の少なくとも一方に含有させる。
【0027】外被部を構成する高分子材料中には、種々
の添加剤を含有させることも可能である。こうした添加
剤としては、可塑剤、充填剤、粘着付与剤、歴青物、防
錆剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、界面活性剤を
例示できる。
【0028】可塑剤の具体例としては、石油系軟化剤;
動植物油;フタル酸エステル系;脂肪族二塩基酸エステ
ル系;トリメリット酸エステル系;エポキシ系;リン酸
エステル系;エーテル系;ポリエステル系;等の可塑剤
を例示できる。
【0029】充填剤の具体例としては、鱗片状無機粉
末、高比重及び熱伝導性充填剤、汎用充填剤、ガラス中
空粉末、パーライト、樹脂発泡体粉末、ゴム発泡体粉
末、樹脂粉末、ゴム粉末、繊維粉末、紙粉末等を例示で
きる。
【0030】瀝青物としては、ストレートアスファル
ト、ブロンアスファルト、タール、ピッチを例示でき
る。
【0031】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例
を更に説明する。図1は、本発明の製造装置を概略的に
示す概略図である。ドラムカン1内には、所望の液状材
料が貯蔵されている。例えば、本実施例では、ジメチル
ポリオルガノシロキサンの主剤9が貯蔵されている。ド
ラムカン1内の主剤は、必要に応じて攪拌装置2によっ
て攪拌する。ポンプ3を使用して、管4Aを通して主剤
9を圧力タンク6へと供給する。圧力タンク6内の主剤
9も、必要に応じて攪拌装置8のスパイラルプロペラ7
によって攪拌する。弁5Aによってこの主剤9の供給と
供給停止とを選択する。同様にして、もう一方の圧力タ
ンク6内には硬化剤28が貯蔵されている。
【0032】エアーシリンダー10は、図示しないポン
プ動作カウンターへと接続されており、ポンプの動作を
制御し、記録できるようになっている。図1において左
側の圧力タンク6の底面に管4Bが接続されており、弁
5B、5Cによって主剤9の供給と供給停止とを選択で
きるようになっている。弁5Cを開放し、ポンプ35A
を動作させ、管4Bを通して主剤9を吸引する。主剤9
は、フィルター25を通過し、管4C、弁5Hを通って
供給選択装置32へと向かって流れる。
【0033】同様に、図1において右側の圧力タンク6
の底面に管4Eが接続されており、弁5E、5Fによっ
て硬化剤28の供給と供給停止とを選択できるようにな
っている。弁5Eを開放し、ポンプ35Bを動作させ、
管4Eを通して硬化剤28を吸引する。硬化剤28は、
フィルター25を通過し、管4F、弁5Gを通って供給
選択装置32へと向かって流れる。
【0034】管4C、4Fには、それぞれ圧力計26
A、26Bが設けられており、これによって各管を流れ
る主剤および硬化剤の流量を測定できるようになってい
る。また、各圧力タンク6内の主剤9、硬化剤28の表
面の高さが一定値以下となると、この表面の高さの低下
を、図示しないセンサーによって検出できるようになっ
ており、この検出信号に従って、供給停止装置27を閉
じて管5G、5Hへの主剤または硬化剤の供給を停止で
きるようになっている。このように供給を停止したとき
には、弁5D、5Fを開放し、管4D、4Gを通して主
剤または硬化剤を流し、圧力タンク6内へと主剤または
硬化剤を戻す。これによって、主剤または硬化剤の供給
量が低下して、その混合比率が変化する事態を防止する
ことができる。
【0035】このようにして供給されてきた主剤と硬化
剤とをスタティックミキサー33で混合し、混合の直後
に貯蔵することなく、供給部39を通して金型34へと
直接に供給する。この供給部としては、混合装置と供給
部34の開口との間を連結するジョイントとして機能す
れば十分であり、その形態は限定しないが、液状混合物
を流通するための管が好ましい。
【0036】また、必要に応じて、溶媒タンク30内に
溶媒40を貯蔵し、ポンプ31を作動させて溶媒40を
くみ出し、弁5Iを開放し、管4Hを通して溶媒40を
スタティックミキサー33へと供給し、これを洗浄する
ことが好ましい。
【0037】成形装置34の構成自体は特に制限はない
が、その形態は、例えば複合碍子を立てた状態で成形す
るもの、複合碍子を横向きに設置した状態で成形するも
ののいずれでもよい。また、型としては金型が好まし
い。また、型の加熱装置を型の外部に設置することがで
きる。
【0038】特に下記のような構成を備えた金型が好ま
しい。図2は、こうした好適な金型を構成するためのセ
グメントの一例の構成を示す図であり、図2(a)は正
面図を示しており、図2(b)は側面図を示している。
セグメント11は、一対のセグメント金型12−1、1
2−2から構成される。一対のセグメント金型12−
1、12−2を、合わせ面13で互いに接続することに
よって、セグメント11を形成している。このセグメン
ト11の中心部分には、複合碍子のコア部を挿通するた
めの貫通孔14を設けている。この貫通孔14の直径
は、複合碍子を構成するコア部の外径よりも、外被部の
軸部の厚みだけ厚くする必要がある。
【0039】セグメント11の一方の端面11aには、
上面形成部15が設けられている。複数のセグメント1
1を接続し、後述するように金型を形成したときに、笠
部54の上面54aを、この上面形成部15によって形
成する。同様に、セグメント11の他方の端面11bに
は、笠部54の下面54bを形成するための下面形成部
16を設ける。また、17は、複数のセグメント11を
接続して金型を形成する際に、コネクションボルトを通
すための孔である。
【0040】このセグメント11においては、セグメン
ト金型12−1、12−2のそれぞれに、加熱または冷
却用媒体を通すための流体流通孔18−1、18−2を
設けている。各流体流通孔18−1、18−2の入口側
には、流体供給口19−1、19−2が設けられてお
り、各流体流通孔の出口側には、流体排出口20−1、
20−2が設けられている。
【0041】流体流通孔18−1、18−2を形成する
ための好適な方法としては、同一平面においてそれぞれ
直線状の孔a〜eをそれぞれの孔aと孔b、孔bと孔
c、孔cと孔d、孔dと孔eとが連結するようドリル等
によって孔明けし、孔b、孔c、孔dのセグメント11
の表面に開口された端部を、蓋21で塞ぐことが好まし
い。
【0042】図3は、図2のセグメントを複数個連結し
て構成した金型22の構成を示す図である。図3に示す
例においては、この金型を合わせ面13から見た正面図
を示している。各セグメント11は、すべて図2に示す
構造を有している。複数のセグメント11を図3に示す
ように整列させ、各セグメント11の孔17中にそれぞ
れテンションボルト24を挿通し、テンションボルト2
4の両端をネジで締結することによって所定数のセグメ
ントを連結し、一体化している。なお、両端のセグメン
ト11Aのみについては、その外側の端面が平坦になる
ように構成した。
【0043】この金型22においては、複数のセグメン
ト11を接続する際に、相隣合うセグメント11におい
て流体供給口19−1(19ー2)と流体排出口20−
1(20−2)とを対向させ、これらを管路23によっ
て連結し、金型22内において、下型または上型を形成
する複数のセグメント金型12−1(12−2)にそれ
ぞれ一本の加熱冷却通路18−1(18−2)を形成し
ている。そして、流体供給口19−1(19−2)のA
部から加熱または冷却用の流体を供給し、流体排出口2
0−1(20−2)のB部から流体を排出している。
【0044】このセグメントおよび金型においては、加
熱または冷却用の流体としては、液状混合物の重合硬化
に使用する硬化温度(シリコーンゴムの場合には60〜
80℃)程度の温度まで加熱でき、かつ室温程度の温度
まで冷却できる流体であれば、従来から知られているど
のような流体でも使用することができる。また、加熱ま
たは冷却用の流体を供給する装置についても、上述した
ような加熱あるいは冷却用流体を交互に切り換えて供給
できるものであれば、従来から知られているどのような
装置でも使用することができるが、その中でも市販の温
度調整器を使用することが好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
合碍子の外被部成形用の型の内部にコア部を設置し、こ
のコア部の周囲に高分子材料製の外被部を成形するのに
際して、外被部の原料である液状物を型内に供給し、反
応硬化させ、得られた複合碍子を型から離型する一連の
工程の時間を短縮し、複合碍子の製造効率を顕著に向上
させることができる。しかも、複合碍子の外被部を短時
間で成形すると共に、その硬化の度合いのバラツキも防
止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造装置の特に液状混合
物供給機構を概略的に示す概略図である。
【図2】(a)は、好適な金型を構成するための、流体
流通孔を備えたセグメントの構成を示す正面図であり、
その合わせ面13から見た図であり、(b)は、(a)
のセグメントを(a)において横方向から見た図であ
る。
【図3】図2(a)、(b)のセグメントを所定数連結
して構成した金型を示す図である。
【図4】複合碍管の一例の構成を示す図である。
【図5】複合碍管の製造に用いる金型の一例の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 ドラムカン 3 ポンプ 4A、4B、4C、
4D、4E、4F、4G、4H 管 5A、5B、5
C、5D、5E、5F、5G、5H、5I 弁(バル
ブ) 6 圧力タンク 7 スパイラルプロペラ 8 攪拌装置 9 主剤 10 エアーシリンダー
11 セグメント 11a 一方の端面 11b 他方の端面 12−
1、12−2 セグメント金型 13 合わせ面
14 貫通孔 15 笠部の上面形成部 16 笠部の下面形成部 17 締結用の孔 18
−1、18−2 流体流通孔 19−1、19−2
流体供給口 20−1、20−2 流体排出口 2
2 金型 28 硬化剤 30 溶媒タンク 3
1 ポンプ 32 供給選択装置 33 混合装置としてのスタテ
ィックミキサー 34金型 39 供給部 40
溶媒 51複合碍管 52 コア部 53 軸部 54 笠部 55 外被部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア部と、このコア部の周囲に形成され
    た、軸部と笠部とからなる高分子材料製の外被部とを備
    えている複合碍子を製造する方法であって、前記外被部
    を構成する前記高分子材料が複数の液状材料の反応硬化
    物からなっており、前記コア部を型内に設置し、前記液
    状材料を別個の供給経路を通して混合装置へと供給して
    この混合装置内で混合し、この混合物を混合の直後に前
    記コア部と前記型との間隙に注入して前記型内で反応さ
    せることを特徴とする、複合碍子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記の各液状材料をそれぞれタンク内で室
    温で保存し、この液状材料を前記混合装置へと供給する
    と共に、前記型内で前記混合物を加熱することによって
    前記反応を進行させることを特徴とする、請求項1記載
    の複合碍子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記型に流体流通孔を設け、この流体流通
    孔内に加熱用流体を流通させることによって前記型内の
    混合物を加熱することを特徴とする、請求項1または2
    記載の複合碍子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記型に流体流通孔を設け、前記型内で前
    記混合物の反応が十分に進行した後に、前記流体流通孔
    内に冷却用流体を流通させることによって前記型を冷却
    し、前記複合碍子を前記型から離型し、次いで前記型内
    にコア部を設置し、前記混合物を前記コア部と前記型と
    の間隙に注入することを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか一つの請求項に記載の複合碍子の製造方法。
  5. 【請求項5】コア部と、このコア部の周囲に形成され
    た、軸部と笠部とからなる高分子材料製の外被部とを備
    えており、前記外被部を構成する前記高分子材料が複数
    の液状材料の反応硬化物からなっている複合碍子を製造
    するための装置であって:前記コア部を設置するための
    型;前記の各液状材料を別個の供給経路からそれぞれ所
    定速度で供給するための供給装置;および各液状材料を
    混合して混合物を得るための混合装置;を備えており、
    前記混合物を混合の直後に前記コア部と前記型との間隙
    に注入することを特徴とする、複合碍子の製造装置。
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