JP2762254B2 - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2762254B2
JP2762254B2 JP8021802A JP2180296A JP2762254B2 JP 2762254 B2 JP2762254 B2 JP 2762254B2 JP 8021802 A JP8021802 A JP 8021802A JP 2180296 A JP2180296 A JP 2180296A JP 2762254 B2 JP2762254 B2 JP 2762254B2
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pipe
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wheelchair
seat
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一夫 松浦
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MATSURA PAIPU SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、お年寄りや、病
気・怪我等で歩行が困難な人が、主として歩行の補助と
して使用し、または歩行訓練のために使用する車椅子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子は、 1)後輪と同心でそれと一体に回転する円ハンドルを使
用者自身が手で操作して走行する 2)介護者が付いて介護者が押して走行する 3)使用者自身のスイッチ操作で電動で走行するもので
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
従来の車椅子では、足を使用しないからリハビリには役
立たない、という問題があった。
【0004】そこで、この発明の目的は、介護者がいな
くても自力で簡単に移動することができ、リハビリに役
立つ車椅子を安価で提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、車椅子であって、たとえば以下の図示実施
の形態に示すとおり、後輪34・35よりも前輪23・
24側に寄せてシート43を設け、使用者がそのシート
43に座ったとき、使用者の体重の半分以上が後輪34
・35よりも前輪23・24にかかるようにするととも
に、その前輪23・24のほぼ真上にグリップ36d・
36eを設け、シート43に座っている使用者がそのグ
リップ36d・36eを握って該グリップに体重をかけ
たとき、そのグリップ36d・36eにかかる体重のほ
とんどが前輪23・24にかかるようにしてなる、こと
を特徴とする。
【0006】そして、請求項1に記載の車椅子では、座
ったとき、体重の多くが前輪23・24にかかるように
し、また座った状態からグリップ36d・36eを持っ
て体重を支えたとき、その体重のほとんどが前輪23・
24にかかるようにする。そうして、使用者は、使用す
るとき、足を使って歩くように移動する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車椅子において、たとえば以下の図示実施の形態に示
すとおり、門形状に折り曲げた主パイプ10と、その主
パイプ10の上部で左右の支柱部分10b・10cに掛
け渡して設ける背もたれ11と、その背もたれ11の下
方で左右の支柱部分10b・10cに掛け渡して設ける
左右連結部材14と、前記主パイプ10の左右の支柱部
分10b・10cの下端に各々取り付ける前輪23・2
4と、前記主パイプ10の左右の支柱部分10b・10
cの中間にそれぞれ左右の支柱パイプ30a・30bの
上端を回動自在に取り付け、前記主パイプ10に対して
所定角度開閉自在に設ける補助パイプ30と、その補助
パイプ30の左右の支柱パイプ30a・30bの下端に
各々取り付ける後輪34・35と、前記補助パイプ30
の左右の支柱パイプ30a・30bの中間に後側を回動
自在に取り付けて前記補助パイプ30に対して開閉自在
に設け、前記補助パイプ30を開いてからその補助パイ
プ30に対して開き、前側を前記左右連結部材14上に
乗せて支持するシート受け36と、そのシート受けに取
り付けるシート43と、を備えてなる、ことを特徴とす
る。
【0008】そして、請求項2に記載の車椅子では、不
使用時は、シート43の前側を持ち上げてシート受け3
6を回動し、さらに補助パイプを回動して主パイプ10
に沿わせ、折りたたむ。
【0009】次に、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の車椅子において、たとえば以下の図示実施の形
態に示すとおり、前記シート受け36をパイプ材を折り
曲げてつくり、その前側に前記グリップ36d・36e
を形成してなる、ことを特徴とする。
【0010】そして、請求項3に記載の車椅子では、リ
ハビリを行うとき、グリップ36d・36eを手で持っ
て体重を支え、適度に足に体重をかけながら歩く。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の車椅子において、たとえば以下の図示実施の形態に示
すとおり、前記シート受け36を回動し、さらにその補
助パイプを回動して前記主パイプ10に沿わせ、折りた
たみ状態とした場合に、全体を垂直から一定角度以上傾
けたときは、前記前輪23・24または前記後輪34・
35が走行面55に接触して前記主パイプ10の左右の
支柱部分10b・10cおよび前記補助パイプ30の左
右の支柱パイプ30a・30bの下端がそれぞれ走行面
55から浮き上がり、反対に全体の傾きを一定角度以内
としたときは、前記主パイプ10の左右の支柱部分10
b・10cまたは前記補助パイプ30の左右の支柱パイ
プ30a・30bの下端が走行面55に接触して前記前
輪23・24および前記後輪34・35が走行面55か
ら浮き上がる構成としてなる、ことを特徴とする。
【0012】そして、請求項4に記載の車椅子では、折
りたたみ後移動するときは、全体を垂直から一定角度以
上傾け、前輪23・24または後輪34・35を走行面
55に接触して主パイプ10の左右の支柱部分10b・
10cおよび補助パイプ30の左右の支柱パイプ30a
・30bの下端を走行面55から浮き上がらせ、引いて
車輪23・24または34・35を回転させながら走行
する。移動後は、反対に全体の傾きを一定角度以内とし
て主パイプ10の左右の支柱部分10b・10cまたは
補助パイプ30の左右の支柱パイプ30a・30bの下
端を走行面55に接触して両車輪23・24・34・3
5を走行面55から浮き上がらせ、立て掛けて保管す
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の車椅子において、たとえば以下の図示実施の形態に示
すとおり、前記主パイプ10の支柱部分10b・10c
と前記補助パイプ30の支柱パイプ30a・30bとで
ブレーキハンドル19・20を支持し、そのブレーキハ
ンドル19・20を操作したとき前記後輪34・35に
ブレーキシュー47を押し当ててなる、ことを特徴とす
る。
【0014】そして、請求項5に記載の車椅子では、座
るときや、座っている使用者が立ち上がるときなど、ブ
レーキハンドル19・20を操作して後輪34・35に
ブレーキシュー47を押し当ててブレーキを掛ける。ま
た、慣れるまでは、ブレーキハンドル19・20に手を
かけて使用する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の一実施の形態につき説明する。図1は、請求項1に
記載の車椅子の全体斜視図である。
【0016】図1中符号10で示すものは、主パイプで
ある。主パイプ10は、パイプ材を門形状に折り曲げ、
介護者が押すときに握る頂部10aとその両側から下向
きにのびて下端部が外側に若干開く左右の支柱部分10
b・10cとで構成する。
【0017】その主パイプ10には、左右の支柱部分1
0b・10cの上部間に掛け渡して背もたれ11を設け
る。背もたれ11は、両側を各々1組のボルト12とナ
ット13とでのみ取り付けて図中矢示方向に回動するよ
うにし、それに背中を当てたとき背中全体に沿わせて長
時間座っていても背中が痛くならないようにする。
【0018】主パイプ10には、また、該背もたれ11
の下方で、同じく左右の支柱部分10b・10c間に掛
け渡して左右連結部材14を設ける。左右連結部材14
は、図示実施の形態ではまっすぐなパイプ材であり、そ
の両端をそれぞれ連結短管内に挿入してなる。
【0019】図2には、左右連結部材14の向って右側
取付部分を拡大して示す。この図2から判るとおり、主
パイプ10の右側の支柱部分10cの周面内側には、外
端を半田付けして連結短管15を内向きに取り付ける。
そして、その連結短管15の内端側から左右連結部材1
4の右端を挿入し、ねじ16で抜け止めする。連結短管
15には、ねじ16に隣接して嵌合ピン17を上向きに
立ててなる。
【0020】他方、同じく図2から判るように、左右連
結部材14の右側取付部分には、右側の支柱部分10c
の周面外側に位置決め輪18の下端を半田付けしてな
る。位置決め輪18には、図1から判るように、上下の
係合部18a・18bを設け、上端も同様に右側の支柱
部分10cの周面外側に半田付けしてなる。そして、該
位置決め輪18内には詳しくは後述するブレーキハンド
ル20の上端部を入れ、その上下の係合部18a・18
bの一方に係合する。
【0021】なお、左右連結部材14の右側取付部分に
ついてのみ図示説明したが、左側取付部分についても同
様であり、主パイプ10の左側の支柱部分10bの周面
内側に外端を半田付けして連結短管を内向きに取り付
け、その連結短管の内端側から左右連結部材14の左端
を挿入し、ねじで抜け止めしてなり、連結短管にはその
ねじに隣接して嵌合ピンを上向きに立ててなる。
【0022】また、図示しないが、左側の支柱部分10
bの周面外側に同じく位置決め輪の下端を半田付けし、
その位置決め輪18に上下の係合部を設け、上端も同様
に左側の支柱部分10bの周面外側に半田付けしてな
る。そして、同じように、該位置決め輪内に図1に示す
他方のブレーキハンドル19の上端部を入れ、その上下
の係合部の一方に係合してなる。
【0023】さて、上述した主パイプ10には、図1に
示すとおり、左右の支柱部分10b・10cの下端に各
々前輪ホルダ21・22を介して前輪23・24を取り
付ける。左側の前輪ホルダ21は、向って左側の支柱部
分10bの下端を挿入固定する取付部21aと、その取
付部21aを途中から斜め上向きに分岐する垂直部21
bと、その垂直部21bの下端に水平回転可能に取り付
ける湾曲した二俣部21cとからなる。そして、その二
俣部21cの先端で前輪23を挾んでその中心軸23a
を回転自在に支持する。右側の前輪ホルダ22も同様
に、取付部22aと垂直部22bと二俣部22cとでつ
くり、その二俣部22cの先端で前輪24を挾んでその
中心軸24aを回転自在に支持してなる。なお、図示実
施の形態では、これらの前輪23・24の径は、150
mmとする。
【0024】ところで、そのような主パイプ10の左右
の支柱部分10b・10cの背面には、中間にそれぞれ
縦溝を設ける。そして、その縦溝内に各々補助パイプ3
0の左右の支柱パイプ30a・30bの上端を挿入す
る。
【0025】図3は、図1の車椅子における補助パイプ
30の向って左側取付部分を拡大して示す斜視図であ
る。この図3から判るとおり、左側の支柱部分10bに
は縦溝10dを設け、その縦溝10d内に補助パイプ3
0の左側の支柱パイプ30aの上端を挿入し、1組のボ
ルト31とナットとで回動自在に支持する。図示省略す
るが、右側の支柱部分10cにも同様に縦溝を設け、そ
の縦溝内に右側の支柱パイプ30bの上端を挿入して回
動自在に支持する。そして、補助パイプ30を、主パイ
プ10に対して開閉自在に設け、縦溝10dの端に当た
るところまで所定角度開くことができるようにする。
【0026】そのような補助パイプ30の支柱パイプ3
0a・30bの下端には、それぞれ、図1に示すとお
り、ゴムキャップ32を被せる。また、下端部には、両
端を半田付けして後軸33を取り付け、その後軸33の
両端部に各々後輪34・35を取り付ける。なお、図示
実施の形態では、これらの後輪34・35の径は、20
0mmとする。
【0027】さて、そのような補助パイプ30には、そ
の左右の支柱パイプ30a・30bの中間にシート受け
36の後側を回動自在に取り付け、補助パイプ30に対
して開閉自在にシート受け36を設ける。
【0028】図4は、図1の車椅子におけるシート受け
36をそれに取り付けるねじ類とともに示す斜視図であ
る。シート受け36は、パイプ材を折り曲げてつくり、
後側を矩形として後部36aの両側から手前側に向けて
両側部36b・36cをのばし、その両側部36b・3
6cの手前を若干外側に開きながら曲げ起こして後向き
に折り返し、前側にグリップ36d・36eを形成して
なる。そして、両端を半田付けして両側の曲げ起こしは
じめ部分を連結パイプ37で連結する。
【0029】なお、図4中符号38・39は補助パイプ
30の向って左側の支柱パイプ30aにシート受け36
の左側部36bの後側を回動自在に取り付ける1組のボ
ルトとナットであり、40・41は右側の支柱パイプ3
0bにシート受け36の右側部36cの後側を回動自在
に取り付ける1組のボルトとナットである。
【0030】そのようなシート受け36には、図4に示
すように下方から3つのねじ42をねじ込み、図1に示
すようにその上に載せたシート43を固定する。そし
て、図1に示すように、主パイプ10に対して補助パイ
プ30を開いてからその補助パイプ30に対してシート
受け36を開き、その前側を前記左右連結部材14上に
乗せて支持する。このとき、両側部36b・36cの各
々に設けた図示しない嵌合孔にそれぞれ上述した連結短
管15の嵌合ピン17を嵌め込み、シート受け36の動
きを規制してなる。
【0031】ところで、シート43が柔らかい布等であ
ると、体重でおしりが落ち込んで締め付けられるように
なり、長時間座っていると血液の循環が悪くなる。しか
し、図示実施の形態では、シート43は、図示しない
が、木枠の中にクッション性のあるウレタンを使い、底
部には強力なゴムを使用する。これにより、座席中央部
に弾力性を持たせ、長時間座っていても座り心地を非常
に快適なものとすることができる。
【0032】さて、請求項5に記載の車椅子では、図1
に示す実施の形態のように、主パイプ10の向って右側
の支柱部分10cと補助パイプ30の右側の支柱パイプ
30bとで一方のブレーキハンドル20を支持し、図1
には明らかに示されないが、主パイプ10の向って左側
の支柱部分10bと補助パイプ30の左側の支柱パイプ
30aとで他方のブレーキハンドル19を支持する。ブ
レーキハンドル19・20は、まっすぐな棒材の下端を
折り曲げてつくり、その折り曲げ部分を補助パイプ30
の左右の支柱パイプ30a・30bの貫通孔にそれぞれ
貫挿するとともに、上端部を上述したとおり各々位置決
め輪18内に入れてその上下の係合部18a・18bの
一方に係合してなる。そして、上端に各々つまみ45・
46を取り付ける。
【0033】図5は、図1に示す車椅子において、向か
って右側のブレーキハンドル20を操作して右側の後輪
35をブレーキシュー47で制動することを説明する説
明拡大図である。図6は、それを矢印A方向から見た部
分拡大図である。これらの図から判るとおり、ブレーキ
シュー47は、ブレーキハンドル20の折り曲げ部分の
先端にカラー48を介してを取り付ける。図中符号49
は杆状のシュー本体であり、50はその一端面に取り付
けるブレーキハンドルへの固定用のねじであり、51は
後輪35の外周に近接して頭部51aを配置してシュー
本体49の他端に取り付けるボルトであり、52はその
ボルト51のねじ込み量を固定するナットである。
【0034】図示しないが、左側のブレーキハンドル1
9下端の折り曲げ部分にも、同じように先端にカラーを
介して同様なブレーキシューを取り付けてなる。
【0035】そして、座るときや、座っている使用者が
立ち上がるときなど、つまみ45・46を持って両方の
ブレーキハンドル19・20を下に押し下げ、上端部を
下係合部18bに係合する。すると、その下端折り曲げ
部分を中心としてシュー本体49が回動し、ボルト51
の頭部51aを後輪35のタイヤ外周に押し当ててブレ
ーキを掛け、車椅子の動きを止めることができる。
【0036】図7は、図1に示す車椅子の全体側面図で
ある。請求項1に記載の車椅子では、結局この図から判
るとおり、後輪34・35よりも前輪23・24側に寄
せてシート43を設け、図8に示すように使用者がその
シート43に座ったとき、使用者の体重Wの半分以上が
後輪34・35よりも前輪23・24にかかるようにす
る。また、その前輪23・24のほぼ真上にグリップ3
6d・36eを設け、図8に示すようにシート43に座
っている使用者がそのグリップ36d・36eを握って
該グリップ36d・36eに体重をかけたとき、そのグ
リップ36d・36eにかかる体重のほとんどが前輪2
3・24にかかるようにしてなる。そして、使用者は、
使用するとき、足を使って歩くように移動する。リハビ
リを行うときは、グリップ36d・36eを手で持って
体重を支え、適度に足に体重をかけながら歩く。
【0037】なお、図示実施の形態で示す車椅子では、
図7に示すように、全長Lを770mmとし、高さHを6
50mmとする。そして、幅を640mmとして普通の廊下
でも起動性良く使うことができるようにする。また、上
述したようにグリップ36d・36eを若干外側に開い
て設け、大柄な人でもゆったりと座れるようにする。重
さは、11Kgと軽く、大人であれば簡単に運ぶことがで
きるようにしてなる。
【0038】ところで、請求項4に記載の車椅子では、
不使用時は、主パイプ10を手で押さえ、まず図9に示
すように、シート43の前側を持ち上げ、シート受け3
6を回動する。次いで、主パイプ10を持ち上げ、補助
パイプ30を回動して主パイプ10に沿わせ、図10に
示すように折りたたむ。なお、主パイプ10の両支柱部
分10b・10cの下端部は上述したとおり外側に若干
開いているから、この折りたたんだとき前輪23・24
と後輪34・35はぶつかることなく、互い違いに重な
り合う。そして、全体の傾きを一定角度以内としたとき
は、図示実施の形態では図10に示すとおり、補助パイ
プ30の左右の支柱パイプ30a・30bの下端が走行
面55に接触して前輪23・24および後輪34・35
の双方が走行面55から浮き上がる構成としてなる。よ
って、不使用時は、折りたたんで小さくし、壁等に立て
かけて小さな占有スペースで保管することができる。
【0039】折りたたみ後移動するときは、全体を垂直
から一定角度以上傾け、図示実施の形態では図11に示
すとおり、後輪34・35が走行面55に接触して主パ
イプ10の左右の支柱部分10b・10cおよび補助パ
イプ30の左右の支柱パイプ30a・30bの下端をそ
れぞれ走行面55から浮き上がらせ、主パイプ10の頂
部10aをつかんで片手で引いて後輪34・35を回転
させながら走行し、簡単に移動することができる。
【0040】
【発明の効果】したがって、請求項1に記載の発明によ
れば、以下の効果がある。 座ったとき体重の多くが前輪側にかかるようにし、
また座った状態からグリップを持って体重を支えたとき
その体重のほとんどが前輪にかかるようにするから、使
用者は、使用するとき、座ったままで足を使って歩くよ
うに少しの力で軽く動くことができる。片足だけでも動
くことができる。 使用するとき足を使うから、リハビリ効果を上げる
ことができる。 楽しみながら遊び心で自然に運動することができ
る。 リハビリを行うとき、グリップを手で持って体重を
支え、適度に足に体重をかけながら歩くことができるか
ら、徐々に足に体重をかけて歩く練習をすることができ
る。 身体的な効果だけではなく、介護者に頼らずに努力
して自力で歩けるようになったときの精神的な効果も期
待できる。 両手が不自由でなければ、介護者を必要とせず、自
分一人で運動することができる。 介護者がいなくても自力で使用することができるか
ら、将来予想される看護者不足にも対応することができ
る。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、さらに以下の効果がある。 少ない部品点数で折りたたみ可能につくることがで
きる。 不使用時は、シートの前側を持ち上げてシート受け
を回動し、さらに補助パイプを回動して主パイプに沿わ
せるだけでよいから、簡単に折りたたむことができる。 折りたたんで小さくし、不使用時に場所を取らず保
管することができ、また乗用車のトランクなどに入れて
運搬することができる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、さらにパイプを折り曲げて
シート受けの前側にグリップを一体に形成するから、グ
リップ部品を別途設ける必要がなく、部品点数を削減す
ることができる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、さらに以下の効果がある。 折りたたみ後移動するときは、全体を垂直から一定
角度以上傾け、前輪または後輪を走行面に接触して主パ
イプの左右の支柱部分および補助パイプの左右の支柱パ
イプの下端をそれぞれ走行面から浮き上がらせ、片手で
引いて車輪を回転させながら走行するから、簡単に移動
することができる。 移動後は、反対に全体の傾きを一定角度以内とし、
主パイプの左右の支柱部分または補助パイプの左右の支
柱パイプの下端を走行面に接触して両車輪をすべて走行
面から浮き上がらせ、壁等に立て掛けて保管するから、
車輪が回転して倒れる心配がない。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、さらにブレーキハンドルを
操作し、座るときや、座っている状態から立ち上がると
きなど、ブレーキを掛けて動きを止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明における一実施の形態を
示すもので、請求項1に記載の車椅子の全体斜視図であ
る。
【図2】その左右連結部材の片側取付部分の拡大図であ
る。
【図3】図1の車椅子における補助パイプの片側取付部
分の拡大斜視図である。
【図4】図1の車椅子におけるシート受けをそれに取り
付けるねじ類とともに示す斜視図である。
【図5】図1の車椅子においてブレーキシューで後輪を
制動することを示す説明拡大図である。
【図6】その矢印A方向から見た部分拡大図である。
【図7】図1の車椅子の全体側面図である。
【図8】その使用状態を示す説明側面図である。
【図9】図1に示す車椅子においてシートの前側を持ち
上げてシート受けを閉じた状態を示す説明側面図であ
る。
【図10】その後、補助パイプを閉じて折りたたんだ状
態を示す説明側面図である。
【図11】その折りたたんだ車椅子を引いて移動する状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 主パイプ 10b・10c 支柱部分 11 背もたれ 14 左右連結部材 19・20 ブレーキハンドル 23・24 前輪 30 補助パイプ 30a・30b 支柱パイプ 34・35 後輪 36 シート受け 36d・36e グリップ 43 シート 47 ブレーキシュー 55 走行面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪よりも前輪側に寄せてシートを設
    け、使用者がそのシートに座ったとき、使用者の体重の
    半分以上が後輪よりも前輪にかかるようにするととも
    に、その前輪のほぼ真上にグリップを設け、シートに座
    っている使用者がそのグリップを握って該グリップに体
    重をかけたとき、そのグリップにかかる体重のほとんど
    が前輪にかかるようにしてなる、車椅子。
  2. 【請求項2】 門形状に折り曲げた主パイプと、 その主パイプの上部で左右の支柱部分に掛け渡して設け
    る背もたれと、 その背もたれの下方で左右の支柱部分に掛け渡して設け
    る左右連結部材と、 前記主パイプの左右の支柱部分の下端に各々取り付ける
    前輪と、 前記主パイプの左右の支柱部分の中間にそれぞれ左右の
    支柱パイプの上端を回動自在に取り付け、前記主パイプ
    に対して所定角度開閉自在に設ける補助パイプと、 その補助パイプの左右の支柱パイプの下端に各々取り付
    ける後輪と、 前記補助パイプの左右の支柱パイプの中間に後側を回動
    自在に取り付けて前記補助パイプに対して開閉自在に設
    け、前記補助パイプを開いてからその補助パイプに対し
    て開き、前側を前記左右連結部材上に乗せて支持するシ
    ート受けと、 そのシート受けに取り付けるシートと、 を備えてなる、請求項1に記載の車椅子。
  3. 【請求項3】 前記シート受けをパイプ材を折り曲げて
    つくり、その前側に前記グリップを形成してなる、請求
    項2に記載の車椅子。
  4. 【請求項4】 前記シート受けを回動し、さらにその補
    助パイプを回動して前記主パイプに沿わせ、折りたたみ
    状態とした場合に、全体を垂直から一定角度以上傾けた
    ときは、前記前輪または前記後輪が走行面に接触して前
    記主パイプの左右の支柱部分および前記補助パイプの左
    右の支柱パイプの下端がそれぞれ走行面から浮き上が
    り、反対に全体の傾きを一定角度以内としたときは、前
    記主パイプの左右の支柱部分または前記補助パイプの左
    右の支柱パイプの下端が走行面に接触して前記前輪およ
    び前記後輪が走行面から浮き上がる構成としてなる、請
    求項2に記載の車椅子。
  5. 【請求項5】 前記主パイプの支柱部分と前記補助パイ
    プの支柱パイプとでブレーキハンドルを支持し、そのブ
    レーキハンドルを操作したとき前記後輪にブレーキシュ
    ーを押し当ててなる、請求項2に記載の車椅子。
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