JP2761062B2 - 冷媒自然循環式空気調和システム - Google Patents

冷媒自然循環式空気調和システム

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JP2761062B2
JP2761062B2 JP1321920A JP32192089A JP2761062B2 JP 2761062 B2 JP2761062 B2 JP 2761062B2 JP 1321920 A JP1321920 A JP 1321920A JP 32192089 A JP32192089 A JP 32192089A JP 2761062 B2 JP2761062 B2 JP 2761062B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自然循環によって冷媒を熱源側熱交換器か
ら各階に設置した個別空気調和機の利用側熱交換器に供
給し、冷房や暖房といった空調を行うように、熱源側熱
交換器と個別空気調和機の利用側熱交換器とを冷媒配管
を介して連通接続するとともに、前記熱源側熱交換器と
前記利用側熱交換器と前記冷媒配管とにわたって、前記
熱源側熱交換器および利用側熱交換器それぞれでの熱交
換に伴って液体と蒸気とに相変化する冷媒を密閉状態で
循環流動するように充填し、前記熱源側熱交換器と前記
利用側熱交換器との間に、冷媒を自然循環するに足るヘ
ッド差を備えた冷媒自然循環式空気調和システムに関す
る。
<従来の技術> 冷媒を自然循環させて冷房や暖房といった空調を行う
冷媒自然循環式空気調和システムでは、例えば、冷房の
場合であれば、凝縮器として作用する熱源側熱交換器を
建物の屋上などに設置し、また、暖房の場合であれば、
蒸発器として作用する熱源側熱交換器を建物の地下など
に設置するとともに、その熱源側熱交換器に対して所定
のヘッド差を設けて各階に利用側熱交換器を設置し、熱
源側熱交換器と利用側熱交換器とを冷媒配管を介して連
通接続するとともに、それらの熱源側熱交換器と利用側
熱交換器と冷媒配管とにわたり、熱源側熱交換器および
利用側熱交換器それぞれでの熱交換に伴って液体と気体
とに相変化する冷媒を密閉状態で充填して構成されてい
る。
そして、冷房の場合であれば、利用側熱交換器からの
冷媒蒸気の出口箇所に、感温筒などの過熱度を検知する
過熱度検知手段を設けるとともに、利用側熱交換器への
冷媒液の入口箇所に流量制御弁を設け、過熱度検知手段
で検知する過熱度が設定範囲内になるように流量制御弁
の開度を自動的に調整し、室内温度を設定範囲内に維持
するように構成している。
一方、暖房の場合であれば、利用側熱交換器からの冷
媒液の出口箇所に電磁開閉弁を設け、室温センサで測定
される室内温度が設定範囲を越えたときに電磁開閉弁に
閉じ、逆に、室内温度が設定範囲未満になったときに電
磁開閉弁を開くように構成している。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、近年のように建物が高層化する現状に
あって、従来構成の空気調和システムでは、建物全体で
設置される利用側熱交換器の個数が極めて多くなり、そ
れらの利用側熱交換器と熱源側熱交換器とにわたって循
環させるに必要な冷媒量も多くなる。そして、この多量
の冷媒がひとつの密閉系に充填されているため、一部の
箇所で冷媒配管に洩れを生じた場合に、多量の冷媒がそ
の洩れ出し箇所に集中して洩れ出し、酸素欠乏による大
事故を招いてしまう欠点があった。
また、冷媒量が多いため、冷房の場合であれば、下部
階側の利用側熱交換器に接続される冷媒配管に、そし
て、暖房の場合であれば熱源側熱交換器に接続される冷
媒配管にそれぞれ大きな圧力がかかることになり、その
大きな圧力に耐えるだけの強度を持た冷媒配管が必要に
なるとともに接続箇所において高精度のシール構造が必
要になり、構成が複雑化して高価になる欠点があった。
更に、各階ごとで利用側熱交換器にかかる圧力に差が
あるために、冷媒の供給量を制御する場合に、各階ごと
の圧力差を加味しなければならず、その構成が複雑化し
て高価になる欠点があった。
また、冷房時に冷媒液の供給量を制御する場合、感温
筒などの過熱度検知手段ではその配管を介して伝熱によ
るために応答性が悪く、そのうえ、流量制御弁の入口側
で冷媒液に大きな圧力がかかっているために、流量制御
弁が開いて冷媒液が急激に流れたときに対応できない問
題があり、一方、暖房時においても、電磁開閉弁が開い
たときに、冷媒蒸気が急激に流入する問題があり、冷房
および暖房のいずれにおいても、制御に伴う室内温度の
変化が大きくなりやすく、快適な空調を行いづらい欠点
があった。
また、従来例のものにおいて、同一階に複数個設置さ
れた個別空気調和機に対して個別に空調制御を行う場
合、従来では、利用側熱交換器に対する冷媒配管に電磁
開閉弁を設け、その電磁開閉弁を開閉制御して冷媒の供
給量を制御するようにしているが、冷房または暖房のい
ずれにあっても、中間期のように負荷が低くて利用側熱
交換器でさほど能力を必要としない場合に、電磁開閉弁
を開くに伴ってすぐに必要量の冷媒が供給されるため、
その直後には電磁開閉弁を閉じなければならず、電磁開
閉弁を開いてから閉じるまでの時間が極めて短く、必要
以上に冷媒が供給されてしまうなどオーバーシュートを
生じ、吹き出し空気の近辺に人が居るときには、その電
磁開閉弁の開閉に伴う温度変化を感じやすくなって不快
になる欠点があった。
また、個別空気調和機に備えた送風ファンの回転数を
調整して空調制御を行うものもあるが、回転数を調整す
るに伴って、送風ファンから吹き出す空気の量が変わっ
て風力が変わり、風力が低下したときには吹き出し空気
の到達距離が短くなってしまうなど、室内全体に対する
空調を良好に行えない欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、請求項第(1)項の発明は、簡単な構成でもっ
て、各階ごとの空調を快適に行うことができるようにす
るとともに、冷媒の洩れ発生に起因する大事故への波及
を防止でき、しかも、送風ファンからの風力を変えずに
空調能力を制御できるようにすることを目的とし、ま
た、請求項第(2)項の発明は、各階に設置された熱源
側熱交換器に熱を供給するための構成を安価にできるよ
うにすることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上述のような目的を達成するために、請求
項第(1)項の発明として、冒頭に記載した冷媒自然循
環式空気調和システムにおいて、前記熱源側熱交換器と
前記利用側熱交換器とを同一階に設け、前記個別空気調
和機に送風ファンを備えるとともに、前記送風ファンに
よって供給される空気の経路を、前記利用側熱交換機を
通る第1の経路と、それとは別の第2の経路とから構成
し、前記第2の経路に、開度を変更可能にダンパーを設
け、前記ダンパーの開度を調整することにより前記個別
空気調和機に前記利用側熱交換器を通る空気の量を調整
する能力制御手段を備えて構成する。
また、請求項第(2)項の発明として、上述請求項第
(1)項の各階側の熱源側熱交換器と、主の熱源側熱交
換器とを冷媒配管を介して連通接続するとともに、前記
主の熱源側熱交換器と前記各階側の熱源側熱交換器と前
記冷媒配管とにわたって、前記主の熱源側熱交換器およ
び各階側の熱源側熱交換器それぞれでの熱交換器に伴っ
て液体と蒸気とに相変化する熱源用冷媒を密閉状態で循
環流動するように充填し、前記主の熱源側熱交換器と前
記各階側の熱源側熱交換器との間に、熱源用冷媒を自然
循環するに足るヘッド差を備えて構成する。
<作用> 請求項第(1)項の発明に係る冷媒自然循環式空気調
和システムの構成によれば、互いに同一階に設置された
熱源側熱交換器と利用側熱交換器とにわたり、圧力差の
小さい状態で冷媒を自然的に流動させ、かつ、個別空気
調和機に備えた送風ファンの風力を変えずに、第2の経
路に設けたダンパーの開度を調整することにより、利用
側熱交換器を通過する風量を制御して各階ごとなどの個
別空気調和機の能力制御を個別に行って冷房や暖房とい
った空調を行うことができる。
また、請求項第(2)項の発明に係る冷媒自然循環式
空気調和システムの構成によれば、各階ごとに設置され
る熱源側熱交換器に対して主の熱源側熱交換器から熱源
用冷媒を自然循環により供給することができる。
<実施例> 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1は、冷媒自然循環式空気調和システムの実施例を
示す冷媒自然循環式冷房システムの全体システム構成図
であり、1は、ビルの屋上などに設置されて凝縮器とし
て作用する主の熱源側熱交換器としての第1の熱源側熱
交換器を示し、この第1の熱源側熱交換器1に氷蓄熱槽
などの熱源からの冷水を氷スラリーが供給されるように
なっている。
ビルの各階それぞれに各階側の熱源側熱交換器として
の第2の熱源側熱交換器2が設置され、それらの第2の
熱源側熱交換器2…それぞれと第1の熱源側熱交換器1
とが受液器3を介装した第1の冷媒液配管4と第1の冷
媒蒸気配管5とを介して連通接続され、それらの第1の
熱源側熱交換器1と受液器3と第1の冷媒液配管4と第
1の冷媒蒸気配管5とにわたり、第1の熱源側熱交換器
1での熱交換により気体から液体に相変化するとともに
第2の熱源側熱交換器2での熱交換により液体から気体
に相変化する熱源用冷媒が密閉状態で充填され、かつ、
受液器3と第2の熱源側熱交換器2…との間に、熱交換
によって気体から液体に相変化した熱源用冷媒液を第2
の熱源側熱交換器2…に移送するに足るヘッド差が備え
られ、冷媒を自然循環により流動しながら、第1の熱源
側熱交換器1から第2の熱源側熱交換器2…それぞれに
低温エネルギーを供給できるように構成されている。
各階の各部屋それぞれなどに、送風ファン6と、蒸発
器として作用する利用側熱交換器7とを備えた個別空気
調和機8が設けられている。
前記第2の熱源側熱交換器2と利用側熱交換器7…そ
れぞれとが、第2の冷媒液配管11と第2の冷媒蒸気配管
12とを介して連通接続されるとともに、第2の熱源側熱
交換器2、利用側熱交換器7…、第2の冷媒液配管11お
よび第2の冷媒蒸気配管12にわたり、利用側熱交換器7
…での熱交換に伴って液体から蒸気に相変化するととも
に、第2の熱源側熱交換器2での凝縮により蒸気から液
体に相変化する冷媒が密閉状態で封入されている。
前記第2の熱源側熱交換器2は、利用側熱交換器7…
それぞれよりも高い位置に設置され、第2の熱源側熱交
換器2での凝縮により蒸気から液体に相変化された冷媒
が利用側熱交換器7…に流下供給されるとともに、利用
側熱交換器7…での熱交換に伴って液体から蒸気に相変
化された冷媒が上昇して第2の熱源側熱交換器2に戻さ
れるに足るヘッド差が備えられ、冷房運転に際して、蒸
気と液体との相変化により、冷媒が第2の熱源側熱交換
器2と利用側熱交換器7…との間で自然的に循環流動す
るように構成されている。
前記熱源用冷媒および冷媒それぞれとしてはフロンガ
スR−22が用いられる。これは、水素、塩素を含んでい
て対流圏で分解するために、オゾン層を破壊する虞の無
い利点を有している。
第2の冷媒液配管11の利用側熱交換器7…それぞれへ
の入口箇所には、冷媒液流入を阻止する電磁開閉弁13が
設けられている。
前記個別空気調和機8…それぞれにおいて、そのケー
シング14に、利用側熱交換器7に対して空気を吸い込む
第1の吸い込み経路R1とは別の第2の吸い込み経路R2が
形成されるとともに、その吸い込み経路R2に、水平方向
の軸芯周りで回転可能にタンパー15が設けられ、ダンパ
ー15の回転によって第2の吸い込み経路R2の開度を調整
し、利用側熱交換器7での熱交換のために第1の吸い込
み経路R1を通る空気の量を調整できるように構成されて
いる。上述した、利用側熱交換器7を通る空気の量を調
整するための、第1および第2の吸い込み経路R1,R2お
よびダンパー15から成る構成をして能力制御手段と称す
る。
図中、第2の冷媒液配管11…それぞれに付した黒丸L
は、充填されている冷媒液のレベルを示している。
ダンパー15には、第2図の要部の拡大図に示すよう
に、パルスモータ16が連動連結され、そして、第1の吸
い込み経路R1の利用側熱交換器7よりも上流側箇所に、
個別空気調和機8…それぞれを設置した室内の温度とし
て戻り空気の温度を測定する室温センサ17が設けられて
いる。
室温センサ17がコントローラ18に接続され、そのコン
トローラ18にパルスモータ16のモータドライバ16aと電
磁開閉弁13の弁駆動回路13aと、ダンパー15の開度を測
定するロータリーエンコーダ19とが接続されている。
コントローラ18には、第3図のブロック図に示すよう
に、第1の比較手段20と全開判別手段21と切換手段22と
開度制御手段23と第2の比較手段24とが備えられてい
る。
前記第1の比較手段20では、室温センサ17で測定され
た室内温度TRと室温設定器25で設定された設定室温TSと
を比較し、室内温度TRが設定室温TSよりも高いときには
高温信号を出力し、一方、室内温度TRが設定室温TS以下
のときには低温信号を出力するようになっている。
前記全開判別手段21では、ロータリーエンコーダ19か
らの出力に基づき、ダンパー15の姿勢が第2の吸い込み
経路R2に平行な姿勢になる全開状態を検出しているとき
に切換信号を出力するようになっている。
前記切換手段22では、全開判別手段21からの切換信号
に対応して、切換信号が出力されている状態では、第1
の比較手段20からの高温信号または低温信号を電磁開閉
弁13の弁駆動回路13aに出力するように、そして、それ
以外のときには第1の比較手段20からの高温信号または
低温信号を開度制御手段23に出力するようになってい
る。
開度制御手段23では、第1の比較手段20からの高温信
号または低温信号に応答して、予め設定された所定パル
ス数だけ正(閉じ側)または負(開き側)の駆動信号を
モータドライバ16aに出力し、ダンパー15の開度を調整
して第2の吸い込み経路R2の横断面積を増減するよう
に、すなわち、利用側熱交換器7を通る空気の量を増減
するようになっている。
第2の比較手段24では、タイマカウンタ26から入力さ
れる時間tと設定器27から入力される設定時間tsとを比
較するようになっており、そして、タイマカウンタ26
が、前記第1の比較手段20からの高温信号に応答して起
動され、その高温信号が継続して出力されている時間t
を計測するようになっていて、その高温信号継続時間t
が設定時間tsよりも長いときに、切換手段22に復帰信号
を出力するようになっている。
次に、上述コントローラ18の動作につき、第4図のフ
ローチャートを用いて説明する。
先ず、運転開始に伴い、送風ファン6を駆動するとと
もに(S1)、電磁開閉弁13を開き(S2)、室温センサ17
で測定された室内温度TRを入力する(S3)。
次いで、第1の比較手段20によって室内温度TRが設定
室温TSよりも高いかどうかを判断し(S4)、室内温度TR
が設定室温TSよりも高ければ高温信号を出力してから
(S5)、ステップS6に移行し、切換信号の出力によって
フラグが立っている(F=1)かどうかを判断する。
フラグが立っているとき、即ち、ダンパー15が全開状
態で電磁開閉弁13の開閉によって能力制御が行われてい
るときには、切換手段22を介し、第1の比較手段20から
の高温信号を開き信号として弁駆動回路13aに出力する
とともに(S7)タイマカウンタ26をスタートする(S
8)。ここで、既にタイマカウンタ26が作動状態にあれ
ば、その作動状態を維持する。
次いで、ステップS9に移行して、タイマカウンタ26で
計測されている高温信号継続時間tを入力した後、第2
の比較手段24によって、高温信号継続時間tが設定時間
tsよりも長くなったかどうかを判断する(S10)。
高温信号継続時間tが設定時間tsよりも長ければ、利
用側熱交換器7の能力を必要以上に低下しすぎていると
見做して復帰信号を出力してフラグを降ろし(F←
0)、切換手段22に切換信号を出力して、第1の比較手
段20からの信号を開度制御手段23に出力する状態、即
ち、風量によって能力制御する状態に切換え(S11)、
その後にタイマカウンタ26をリセットして(S12)から
ステップS3に戻す。
前記ステップS6において、フラグが立っていなければ
(F=0)、ステップS13に移行し、開度制御手段23か
らモータドライバ16aに所定パルス数の正の駆動信号を
出力し、利用側熱交換器7による能力を高くするために
ダンパー15を、予め設定した所定の開度分だけ閉じ、利
用側熱交換器7を通る空気の量を増加させる。
前記ステップS4において、室内温度TRが設定室温TSよ
りも低いときには、低温信号を出力してから(S14)、
ステップS15に移行し、全開判別手段21によってダンパ
ー15が全開状態かどうかを判断する。
ダンパー15が全開状態のときには、切換手段22を介
し、第1の比較手段20からの低温信号を閉じ信号として
弁駆動回路13aに出力する(S16)とともに、ステップS1
7でフラグを立て(F←1)、その後に、ステップS12に
移行してタイマカウンタ26をリセットしてからステップ
S3に戻す。
逆にダンパー15が全開状態でないときには、ステップ
S18に移行し、開度制御手段23からモータドライバ16aに
所定パルス数の負の駆動信号を出力し、利用側熱交換器
7による能力を下げるために、ダンパー15を、予め設定
した所定の開度分だけ開き、利用側熱交換器7を通る空
気の量を減少させ、その後にステップS3に戻す。
以上の構成により、各個別空気調和機8において、そ
れを設置した室内の温度TRに応じ、先ず、ダンパー15の
開度を調整することにより、利用側熱交換器7を通る空
気の量を代えて吹き出し空気の温度を調整し、そして、
ダンパー15の開度が全開になっても能力が高いときに
は、電磁開閉弁13を開閉制御して、利用側熱交換器7に
供給する冷媒液の量を制御し、各個別空気調和機8にお
ける能力制御を良好に行うことができる。
また、利用側熱交換器7を通る空気の量を制御するの
に、第2の吹き込み経路R2を設けるとともに、そこにダ
ンパー15を設けて構成しており、送風ファン6から吹き
出す空気の量を変えず、風力そのものを低下させないか
ら、吹き出し空気の到達距離が変化しなくて、室内全体
に対して快適に冷房を行うことができる。
また、上記実施例では、主の熱源側熱交換器としての
第1の熱源側熱交換器1と各階側の熱源側熱交換器とし
ての第2の熱源側熱交換器2…とにわたって冷媒を自然
循環流動するように構成しているが、請求項第(1)項
の発明としては、主の熱源側熱交換器として地域冷暖房
システムを利用し、その冷水または温水を熱源用冷媒と
してポンプなどにより強制的に流動するように構成する
ものでも良い。
また、第2の冷媒液配管11の利用側熱交換器7…への
入口箇所に電磁開閉弁13を付設し、ダンパー15の開度を
全開にして利用和熱交換器7を通過する空気の量を最も
少なくした状態でも利用側熱交換器7による能力が高い
ような場合にも対応できるように構成しているが、本発
明としては、電磁開閉弁13を備えないものでも良い。
上記実施例では、冷房の場合について説明したが、建
物の地下などに主の熱源側熱交換器としての第1の熱源
側熱交換器を設置するとともに、各階に蒸発器として作
用する各階側の熱源側熱交換器としての第2の熱源側熱
交換器を設け、その第2の熱源側熱交換器と、凝縮器と
して作用する利用側熱交換器とを、所定のヘッド差を備
えて設け、暖房を行うように構成する場合にも適用でき
る。
<発明の効果> 請求項第(1)項の発明に係る冷媒自然循環式空気調
和システムによれば、同一階で形成されている密閉系内
で冷媒を循環流動させるから、各密閉系でそれぞれに充
填される冷媒量が少なく、冷媒液配管や冷媒蒸気配管の
一部箇所で洩れを発生し、その密閉系内の冷媒の全量が
洩れ出したとしても、他の階の分までは流出しないため
に少量であり、酸素欠乏といった大事故に波及すること
を回避できるようになった。
また、熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを同一階に
設けるから、熱交換器どうしの間に備えさせる冷媒の自
然循環のためのヘッド差としても小さなもので済み、利
用側熱交換器や第2の熱源側熱交換器に接続する冷媒液
配管や冷媒蒸気配管にかかる圧力が小さく、耐圧性の高
い配管や高精度のシール構造が不要で、構成が簡単で安
価にできるようになった。
更に、階が異なっても、利用側熱交換器にかかる圧力
に差が無く、圧力差を加味して冷媒供給量を制御する必
要が無く、その制御構成をも簡単にでき、安価にできる
ようになった。
しかも、上述のように圧力差の小さい状態で、利用側
熱交換器を通過する風量を調整することによって能力を
制御するから、流量制御弁や電磁開閉弁などの開閉動作
によらずに、応答性が高くしかも温度変化が滑らかな精
度の高い制御を行うことができ、快適な空調を行うこと
ができるようになった。
また、同一階に複数個の個別空気調和機の利用側熱交
換器を設ける場合にあって、利用側熱交換器を通る空気
の量を調整することによって、各個別空気調和機それぞ
れの能力を個別に調整できるのみならず、中間期などの
ように、負荷が低くて高い能力を必要としない場合に、
開閉弁で冷媒の供給量を制御する場合のような、短時間
間隔での開閉動作をせずに済み、オーバーシュートを生
じたりせずに、空調制御を快適に行うことができる利点
がある。
そのうえ、利用側熱交換器を通る空気の量を制御する
のに、送風ファンから吹き出される空気を利用側熱交換
器に向かわせる第1の経路とは別に第2の経路を設ける
とともに、その第2の経路にダンパーを設けて開度を調
整するから、送風ファンそのものから吹き出す空気の量
を変えず、風力そのものを低下させないから、吹き出し
空気の到達距離が変化しなくて、室内全体に対して快適
に空調を行うことができる。
また、請求項第(2)項の発明に係る冷媒自然循環式
空気調和システムによれば、主の熱源側熱交換器と各階
側の熱源側熱交換器とにわたって熱源用冷媒を自然循環
流動するから、その熱源用冷媒の流動にポンプなどの強
制的な移送手段を用いずに済み、より一層安価にでき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る冷媒自然循環式空気調和システム
の実施例を示し、第1図は、冷媒自然循環式冷房システ
ムを示す全体システム構成図、第2図は、要部の概略断
面図、第3図はブロック図、第4図は、コントローラの
動作を説明するフローチャートである。 1……主の熱源側熱交換器としての第1の熱源側熱交換
器 2……各階側の熱源側熱交換器としての第2の熱源側熱
交換器 4……冷媒配管としての第1の冷媒液配管 5……冷媒配管としての第1の冷媒蒸気配管 6……送風ファン 7……利用側熱交換器 8……個別空気調和機 11……冷媒液配管としての第2の冷媒液配管 12……冷媒蒸気配管としての第2の冷媒蒸気配管 15……ダンパー R1……第1の吸い込み経路 R2……第2の吸い込み経路
フロントページの続き (72)発明者 楠本 望 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 杉浦 修史 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (56)参考文献 特開 昭63−127041(JP,A) 実開 昭63−120053(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源側熱交換器と個別空気調和機の利用側
    熱交換器とを冷媒配管を介して連続接続するとともに、
    前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器と前記冷媒配
    管とにわたって、前記熱源側熱交換器および利用側熱交
    換器それぞれでの熱交換に伴って液体と蒸気とに相変化
    する冷媒を密閉状態で循環流動するように充填し、前記
    熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器との間に、冷媒を
    自然循環するに足るヘッド差を備えた冷媒自然循環式空
    気調和システムにおいて、 前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器とを同一階に
    設け、前記個別空気調和機に送風ファンを備えるととも
    に、前記送風ファンによって供給される空気の経路を、
    前記利用側熱交換器を通る第1の経路と、それとは別の
    第2の経路とから構成し、前記第2の経路に、開度を変
    更可能にダンパーを設け、前記ダンパーの開度を調整す
    ることにより前記個別空気調和機に前記利用側熱交換器
    を通る空気の量を調整する能力制御手段を備えたことを
    特徴とする冷媒自然循環式空気調和システム。
  2. 【請求項2】請求項第(1)項に記載の各階側の熱源側
    熱交換器と、主の熱源側熱交換器とを冷媒配管を介して
    連通接続するとともに、前記主の熱源側熱交換器と前記
    各階側の熱源側熱交換器と前記冷媒配管とにわたって、
    前記主の熱源側熱交換器および各階側の熱源側熱交換器
    それぞれでの熱交換器に伴って液体と蒸気とに相変化す
    る熱源用冷媒を密閉状態で循環流動するように充填し、
    前記主の熱源側熱交換器と前記各階側の熱源側熱交換器
    との間に、熱源用冷媒を自然循環するに足るヘッド差を
    備えてある冷媒自然循環式空気調和システム。
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