JP2760221B2 - スクリュー圧縮機の吐出ガス温度制御機構 - Google Patents

スクリュー圧縮機の吐出ガス温度制御機構

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JP2760221B2
JP2760221B2 JP20106892A JP20106892A JP2760221B2 JP 2760221 B2 JP2760221 B2 JP 2760221B2 JP 20106892 A JP20106892 A JP 20106892A JP 20106892 A JP20106892 A JP 20106892A JP 2760221 B2 JP2760221 B2 JP 2760221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量制御可能で、か
つ、圧縮過程途中に液インジェクションして吐出ガス温
度を制御するようにしたスクリュー圧縮機の吐出ガス温
度制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリュー圧縮機の吐出ガス温度
を一定に制御するために、温度式自動膨張弁を介装した
液インジェクション管によりスクリュー圧縮機の圧縮過
程途中に液インジェクションする吐出ガス温度制御機構
は、例えば特公昭63−25255号公報に示されてい
るように知られている。
【0003】この吐出ガス温度制御機構は、図6に示す
ように、スクリュー圧縮機Aの吐出側に接続する凝縮器
Bの出口側から温度式自動膨張弁Cを介装した液インジ
ェクション管Dを分岐して、この液インジェクション管
Dをスクリュー圧縮機Aの圧縮過程部に開口するインジ
ェクションポートに接続すると共に、前記温度式自動膨
張弁Cを前記スクリュー圧縮機Aの吐出側に外部均圧管
Eを介して接続する一方、該温度式自動膨張弁Cの感温
筒Fを前記スクリュー圧縮機Aの吐出側に配設して、前
記外部均圧管Eからの吐出ガス圧力と、前記感温筒Fで
検出した吐出ガス温度とで前記温度式自動膨張弁Cの開
度制御を行い、この温度式自動膨張弁Cの制御の下に、
前記スクリュー圧縮機Aの圧縮過程途中に前記凝縮器B
から出る液冷媒の一部をインジェクションすることによ
り吐出ガス温度を一定に制御するようにしている。尚、
Gはスクリューロータ、Hは減圧装置及びIは蒸発器で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所で、スクリュー圧縮
機Aを容量制御可能にして、前記スクリュー圧縮機Aの
容量制御を、例えば70%から100%などのように急
速に段階的にロードアップを行うと、吐出ガス温度及び
圧力が上昇するのであるが、前記外部均圧管Eと前記感
温筒Fとの差圧に基づいて作動する前記温度式自動膨張
弁Cの制御の下に、前記スクリュー圧縮機Aの圧縮過程
途中に液インジェクションするようにしているから、前
記温度式自動膨張弁Cは、吐出ガス圧力上昇に対して直
ちに応答するのに対し、吐出ガス温度上昇に対してはそ
の応答が遅くなり、このため前記温度式自動膨張弁Cが
一時的に閉まってインジェクションが不足するために吐
出ガス温度が急上昇し、ケーシングとスクリューロータ
との温度差を一定以下に維持できなくなることがあっ
た。尚、このように段階的にロードアップする場合の
他、ポンプダウンを行う場合や、外乱による凝縮圧力の
急上昇や、負荷が急激に増大する負荷急変などの場合に
も吐出ガス温度が急激に上昇することがあった。
【0005】そこで、前記温度式自動膨張弁Cが一時的
に閉じる場合でも、液インジェクション管Dからのイン
ジェクションが不足しないようにするために、前記温度
式自動膨張弁Cを側路するバイパス路を設けることが知
られている。
【0006】所が、図5の実線aや点線bのように、吐
出ガスの過熱度を一定に保つためにインジェクションす
る冷却用必要液冷媒量は、運転条件、例えばスクリュー
圧縮機Aの容量や吐出ガス圧力などにより変動するので
あって、吐出ガス圧力が高いほど多くなり、しかも、高
負荷運転時であるほど一層多くなることから、前記バイ
パス路を流れる冷媒量を、吐出ガス圧力が高く、かつ、
高負荷運転に対応できる量に設定した場合、吐出ガス圧
力が低く、また、容量制御でアンロード運転している時
は、必要冷媒量が少なくてもよいのに拘らず、前記バイ
パス路を流れる冷媒量が多すぎることになり、吐出ガス
の過熱度が充分確保できなくなり、吐出側に油溜りをも
つスクリュー圧縮機では軸受を潤滑する油に多量の冷媒
が溶け込み、その粘度が低下し、軸受の寿命を短くする
ことになるのである。
【0007】一方、前記バイパス路を流れる冷媒量を、
吐出ガス圧力が低く、また容量制御でアンロード運転し
ているときに対応できる量に設定した場合、吐出ガス圧
力の上昇につれて前記バイパス路を流れる冷媒量は、図
5の二点鎖線cのように増加するが、冷却用必要液冷媒
量の増加の方が前記バイパス路を流れる冷媒量に比較し
て大きいことから、特に吐出ガス圧力が高い場合、イン
ジェクションする冷媒量が不足し、吐出ガス温度が急激
に上昇するのを抑えることができなく、前記温度式自動
膨張弁Cの吐出ガス温度に対する追随遅れを補うことが
できない問題があった。尚、図5に示した吐出ガスの過
熱度を一定に保つために必要な冷媒量は、吸入圧力を4
kg/cm2 、吸入蒸発温度をTE =0℃としたときの
ものである。
【0008】しかして、本発明の目的は、簡単な構成
で、広い運転範囲にわたり段階制御のロードアップなど
の運転条件の変化時に吐出ガス温度が急激に上昇し、一
般にスクリュー圧縮機に取付けられている吐出ガス高温
スイッチの作動等により冷凍機が異常停止するのを防
ぎ、吐出ガス温度を適切に制御できるようにする点であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、容量制御可能とする容量制御機構2を
備えると共に、圧縮過程の途中に液冷媒をインジェクシ
ョンする液インジェクションポート71を備え、このイ
ンジェクションポート71に、感温式膨張弁6を介装し
た液インジェクション通路7を接続し、この液インジェ
クション通路7から前記液インジェクションポート71
への液冷媒のインジェクションにより吐出ガス温度を制
御するようにしたスクリュー圧縮機の吐出ガス温度制御
機構において、前記液インジェクション通路7に、前記
膨張弁6を側路する第1バイパス路20と、開閉弁31
をもった少なくとも1つの第2バイパス路30とを設け
ると共に、前記開閉弁31を開閉制御するコントローラ
8を設けたのである。
【0010】また、吐出ガス圧力を検出する圧力検出セ
ンサー82を備え、容量を所定以上で運転しているとき
で、前記圧力検出センサー82で検出する吐出ガス圧力
が一定以上のとき、第2バイパス路30の開閉弁31を
開動作させるのが好ましい。
【0011】
【作用】前記容量制御機構2によりスクリュー圧縮機
を、吐出ガス圧力が高くて、インジェクションする冷却
用必要液冷媒量が多い容量、例えば70%や、100%
にロードアップするような運転をするときは、前記コン
トローラ8の出力により前記開閉弁31を開動作させ
て、第1バイパス路20と第2バイパス路30との両者
から液冷媒を前記液インジェクションポート71に供給
することにより、吐出ガス温度の急激な上昇を抑えるこ
とができる。
【0012】また、スクリュー圧縮機を、吐出ガス圧力
が低くて、インジェクションする冷却用必要液冷媒量が
少ない低負荷に対応する容量で運転するときは、前記コ
ントローラ8により前記開閉弁31を開動作させること
なく、前記第1バイパス路20から液冷媒を前記液イン
ジェクションポート71に供給することにより、過剰な
液冷媒をインジェクションすることなく吐出ガス温度が
急激に上昇するのを抑えることができる。
【0013】従って、所定以上の容量で運転している状
態から、それ以上の容量にロードアップする場合や、ポ
ンプダウンを行う場合、或は外乱による凝縮圧力の急上
昇、負荷が急激に増大する負荷急変などの場合、急激な
吐出ガス圧力上昇により前記膨張弁6が閉じて、前記膨
張弁6の吐出ガス温度に対する追随遅れが生じても、前
記開閉弁31を開動作させることにより前記第1バイパ
ス路20からの冷媒供給と、前記開閉弁31をもつ第2
バイパス路30からの冷媒供給とにより、充分な量の液
冷媒をインジェクションでき、吐出ガス温度の急激な上
昇を抑えることができるし、また、前記開閉弁31を閉
動作させることにより前記第1バイパス路20からの冷
媒供給のみにより過剰な液冷媒をインジェクションする
ことなく、適正な量のインジェクションが行えるから、
軸受を潤滑する油に多量の冷媒が溶け込むのを防止で
き、その粘度が低下して軸受の寿命が短くなるのを防止
できる。従って、簡単な構成で、広い運転範囲にわたり
段階制御のロードアップ時などで吐出ガス温度が急激に
上昇するのを防止し、吐出ガス温度を適切に制御するこ
とができる。
【0014】また、吐出ガス圧力を検出する圧力検出セ
ンサー82を備え、容量を所定以上で運転しているとき
で、前記圧力検出センサー82で検出する吐出ガス圧力
が一定以上のとき、第2バイパス路30の開閉弁31を
開動作させるように構成する場合、容量が例えば70%
や100%であって、吐出ガス圧力が高く、吐出ガスの
過熱度を一定に保つために必要な冷媒量が多い場合で
も、インジェクションする必要な冷媒量を確実に確保で
き、吐出ガス温度が急激に上昇するのを確実に抑えるこ
とができる。
【0015】
【実施例】図1に示した冷凍装置は、スクリューロータ
11を内装したスクリュー圧縮機1を備えており、前記
スクリュー圧縮機1の吐出側から吸入側に、高圧のガス
冷媒を液化する凝縮器3、液冷媒を減圧する膨張機構4
及び液冷媒を蒸発させる蒸発器5を順次接続し、前記ス
クリュー圧縮機1から吐出する冷媒を各機器を通過さ
せ、前記スクリュー圧縮機1の吸入側に循環するように
している。
【0016】また、前記スクリュー圧縮機1には、前記
スクリューロータ11に付設され、かつ、圧縮行程途中
の圧縮流体を前記スクリューロータ11の吸入側にバイ
パスして能力調節するスライド弁から成る所謂バイパス
方式の容量制御機構(以降スライド弁と称す)2を設け
ており、スライド弁2のスライド操作で前記スクリュー
ロータ11の溝に沿って圧縮されるガス冷媒の一部を吸
入側にバイパスさせ容量制御による部分負荷運転が行え
るようにしている。
【0017】また、スクリュー圧縮機1の吐出ガス温度
制御機構として、前記凝縮器3の出口側から感温式膨張
弁6を介装した液インジェクション通路7を分岐して、
スクリュー圧縮機1の圧縮過程の途中に液インジェクシ
ョンする液インジェクションポート71に接続すると共
に、前記感温式膨張弁6を前記スクリュー圧縮機1の吐
出側に外部均圧管61を介して接続する一方、前記感温
式膨張弁6の感温筒62を前記スクリュー圧縮機1の吐
出側に配設して、前記外部均圧管61からの吐出ガス圧
力と、前記感温筒62で検出した吐出ガス温度とで前記
感温式膨張弁6の開度制御を行い、該感温式膨張弁6の
制御の下に、前記スクリュー圧縮機1の圧縮過程の途中
に前記凝縮器3から出る液冷媒の一部をインジェクショ
ンすることにより吐出ガス温度を一定に制御するように
している。尚、63は前記液インジェクション通路7に
介装した電磁弁であって、スクリュー圧縮機1の運転中
開動作している。
【0018】しかして、以上のように構成した吐出ガス
温度制御機構において、前記液インジェクション通路7
に、前記膨張弁6を側路する第1バイパス路20と、開
閉弁31をもった少なくとも1つの第2バイパス路30
とを設けると共に、前記開閉弁31を開閉制御するコン
トローラ8を設けるのである。
【0019】即ち、図1に示したように、前記液インジ
ェクション通路7に介装した前記電磁弁63の出口側か
ら分岐して、前記膨張弁6をバイパスし、かつ、前記液
インジェクションポート71に連通する前記第1バイパ
ス路20を設けて、この第1バイパス路20に、低負荷
運転時に前記スクリュー圧縮機1を冷却するのに必要な
液冷媒量(例えば図5では、吐出ガス圧力が10kg/
cm2 のとき1リットル/minにしている)を通過可
能とした第1絞り21を介装するのである。
【0020】また、電磁弁から成る前記開閉弁31と第
2絞り32とを直列に介装した前記第2バイパス路30
を前記第1絞り21に対して並列状に接続し、前記開閉
弁31が閉じているとき、前記液インジェクション通路
7の他第1バイパス路20から前記液インジェクション
ポート71に液冷媒を供給できるようにすると共に、前
記開閉弁31が開動作するとき、第1バイパス路20及
び第2バイパス路30の両者から前記液インジェクショ
ンポート71に液冷媒を供給できるようにするのであ
る。尚、前記第2絞り32の絞り量は、該第2絞り32
と第1絞り21とを流れる冷媒量の合計が、前記スクリ
ュー圧縮機1が100%の容量で運転しているときに急
激な運転条件の変化が発生しても吐出ガス温度が急激に
上昇することを抑制するのに必要とする冷媒量を確保で
きるように適切に選定するのである。
【0021】更に、前記コントローラ8の入力側には、
前記蒸発器5の冷温水の温度を検出する冷温水サーモ8
1と、吐出ガス圧力を検出する圧力検出センサー82と
を接続すると共に、出力側に、前記スライド弁2をスラ
イド操作する電磁弁(図示しない)と前記開閉弁31と
を接続し、前記コントローラ8の出力により前記冷温水
サーモ81が検出する温度に応じて前記スライド弁2を
スライド操作し、前記スクリュー圧縮機1の容量を、例
えば0%(停止)、40%、70%及び100%の各段
階に段階的に制御できるようにする一方、スクリュー圧
縮機1の容量と吐出ガス圧力とが図2にハッチングで示
した領域にあるとき前記開閉弁31を開動作させるので
あって、容量を所定容量、即ち70%以上で運転してい
るときで、かつ、前記圧力検出センサー82で検出する
吐出ガス圧力が一定以上、即ち19kg/cm2 以上の
とき、前記コントローラ8の出力により前記開閉弁31
を開動作させるのである。
【0022】即ち、前記コントローラ8には、例えば中
央演算装置を内装してもよいが、図3に示したように前
記圧力検出センサー82の常開スイッチ83と前記開閉
弁31を開動作させる電磁リレー84とを直列に介装し
た制御回路85を設け、該制御回路85に介装した前記
常開スイッチ83と電磁リレー84との間に、容量制御
が70%のとき閉じる第1スイッチ86と100%のと
き閉じる第2スイッチ87から成る並列回路を直列状に
介装し、前記スクリュー圧縮機1の容量が70%や10
0%のときで、かつ、吐出ガス圧力が19kg/cm2
以上のとき前記電磁リレー84を作動させ、前記開閉弁
31を開動作させるようにする。尚、前記第1及び第2
スイッチ86、87は前記スライド弁2のスライド位置
を検出するリミットスイッチ(図示しない)などを用い
るのである。
【0023】次に、以上のごとく構成した吐出ガス温度
制御装置の作動について説明する。先ず、前記冷温水サ
ーモ81が検出する温度に応じて前記スライド弁2をス
ライド操作し、前記スクリュー圧縮機1の容量を例えば
70%で運転しているとき、前記第1スイッチ86は閉
じるが、吐出ガス圧力が19kg/cm2 以下であると
前記圧力検出センサー82の常開スイッチ83は開いた
状態であるから、前記電磁リレー84は作動しないので
ある。従って、前記コントローラ8は出力しなく、前記
第2バイパス路30の前記開閉弁31は閉じた状態であ
るから、前記感温膨張弁6の制御下に前記液インジェク
ション通路7から供給される液冷媒と前記第1バイパス
路20を流れる液冷媒とによりインジェクションが行わ
れ、吐出ガス温度が所定の過熱度に制御される。
【0024】また、前記スクリュー圧縮機1の容量を7
0%で運転しているときに、容量を70%から100%
にロードアップする場合や、ポンプダウンを行う場合、
外乱による凝縮圧力の急上昇や、負荷が急激に増大する
負荷急変などの場合において、吐出ガス圧力が19kg
/cm2 以上になると、前記常開スイッチ83が閉じて
前記電磁リレー84が作動する。従って、前記コントロ
ーラ8の出力により前記第2バイパス路30の前記開閉
弁31が開動作し、前記第1バイパス路20からの冷媒
供給と、前記開閉弁31の開動作による第2バイパス路
30からの冷媒供給とにより、充分な量の液冷媒をイン
ジェクションできるから、前記感温式膨張弁6の吐出ガ
ス温度の急激な上昇に対する追随遅れによりインジェク
ションの冷媒量が不足するのを防止することができ、吐
出ガス温度の急激な上昇を抑えることができるのであ
る。
【0025】即ち、例えば、容量を70%で運転してい
るとき、吐出ガス圧力が19kg/cm2 より低い場合
には前記開閉弁31は閉じているが、この状態で運転し
ているとき負荷が増大して前記冷温水サーモ81の信号
により前記スライド弁2を移動させ、容量を100%に
ロードアップする場合、図4に示すように吐出ガス温度
と吐出ガス圧力が同時に急激に上昇し、この吐出ガス温
度の急激な上昇に前記温度式膨張弁6が追随できなく
て、一時閉じ、前記液インジェクション通路7に冷媒が
流れないことになるから、前記開閉弁31を設けていな
い従来例では吐出ガス温度が、図4に実線で示したよう
に、急激に上昇することになるのに対し、ロードアップ
直後直ちに前記吐出ガス圧力が19kg/cm2 以上に
なるから、前記常開スイッチ83と第2スイッチ87と
が閉じて、前記電磁リレー84が作動し、前記コントロ
ーラ8の出力により前記開閉弁31を開動作させるか
ら、第1バイパス路20と第2バイパス路30との両者
から液冷媒が前記液インジェクションポート71に供給
され、前記温度式膨張弁6が一時閉じても吐出ガスの過
熱度を一定に保つためにインジェクションする冷却用必
要液冷媒量が確保でき、吐出ガス温度の上昇を、図4に
点線で示したように抑えることができるのである。
【0026】また、前記スクリュー圧縮機1の容量を1
00%で運転しているときも、70%で運転していると
きと同様に、前記第2スイッチ87が閉じることになる
から、吐出ガス圧力が19kg/cm2 以上になると、
前記常開スイッチ83が閉じて前記電磁リレー84が作
動し、前記開閉弁31が開動作するのである。従って、
前記感温式膨張弁6の吐出ガス温度の急激な上昇に対す
る追随遅れにより生じる吐出ガス温度の急激な上昇を抑
えることができるのである。尚、吐出ガス圧力が19k
g/cm2 以下の場合には、前記第2スイッチ87が閉
じていても、前記圧力検出センサー82の常開スイッチ
83は開いた状態であるから、前記感温式膨張弁6の制
御下に前記液インジェクション通路7から供給される液
冷媒と前記第1バイパス路20を流れる液冷媒とにより
インジェクションが行われ、吐出ガス温度が所定の過熱
度に制御される。
【0027】更に、スクリュー圧縮機1の容量が低く、
また容量制御でアンロード運転している時には、吐出ガ
ス圧力が19kg/cm2 より低いから、前記常開スイ
ッチ83が開いた状態であって、前記電磁リレー84が
作動しなく、前記コントローラ8の出力により前記開閉
弁31を閉じた状態に維持するのであって、この場合、
吐出ガス圧力の急激な上昇により前記温度式膨張弁6が
一時的に閉じても前記第1バイパス路20を介して、そ
のときの吐出ガス圧力に対応した冷媒量をインジェクシ
ョンすることができ、過剰な液冷媒を前記液インジェク
ションポート71に供給することなく吐出ガス温度が急
激に上昇するのを抑えることができるのである。
【0028】以上のように、スクリュー圧縮機1の容量
を70%以上で運転しているときで、かつ、70%容量
を100%容量にロードアップする場合や、ポンプダウ
ンを行う場合、或は外乱による凝縮圧力の急上昇や、負
荷が急激に増大する負荷急変などの場合、吐出ガス温度
が急激に上昇し急激な吐出ガス圧力上昇により前記膨張
弁6が閉じて、インジェクションする冷媒量が不足する
前記膨張弁6の吐出ガス温度に対する追随遅れが生じて
も、吐出ガス圧力が例えば19kg/cm2 以上となっ
て、冷却用必要液冷媒量が多い容量制御運転時には、前
記第1バイパス路20からの冷媒供給と、前記開閉弁3
1の開動作による第2バイパス路30からの冷媒供給と
により、充分な量の液冷媒をインジェクションできる
し、また、吐出ガス圧力が低くて、冷却用必要液冷媒量
が少ない低負荷に対応した容量制御運転時には、前記第
1バイパス路20からの冷媒供給のみにより過剰な液冷
媒をインジェクションすることなく、前記膨張弁6の前
記した追随遅れを補うことができるから、簡単な構成
で、広い運転範囲にわたり段階制御のロードアップ時な
どの吐出ガス温度が急激に上昇するのを防止し、吐出ガ
ス温度を適切に制御することができる。
【0029】尚、図1に示した実施例では、第2絞り3
2と前記開閉弁31とを介装した前記第2バイパス路3
0を一本設けたが、この第2バイパス路30を複数設け
てもよいのであって、この場合、各第2バイパス路30
に介装する各第2絞り32の絞り量を異ならせると共
に、各開閉弁31を前記コントローラ8により選択的に
開閉できるようにし、前記コントローラ8の出力時前記
液インジェクションポート71へ供給する冷媒量をきめ
細かく調節できるようにしてもよい。
【0030】また、前記圧力検出センサー82で検出す
る吐出ガス圧力が19kg/cm2以上のとき前記常開
スイッチ83を閉じるようにしたが、19kg/cm2
に限定することなく、冷却用必要冷媒量に対応して前記
常開スイッチ83が閉じる吐出ガス圧力を設定してもよ
い。
【0031】更に、容量が一定(70%)以上で、か
つ、前記圧力検出センサー82で検出する吐出ガス圧力
が一定(19kg/cm2 )以上のとき前記コントロー
ラ8の出力により前記開閉弁31を開作動させるように
したが、例えば、吐出ガスの圧力変化を検出し、この圧
力変化の圧力勾配が一定以上で、かつ、そのときの吐出
ガス圧力が一定以上であるとき前記開閉弁31を開動作
させるようにしてもよいし、また、前記冷温水サーモ8
1が検出する温度の変動により負荷の増大を検出し、負
荷増大勾配が一定以上で、かつ、吐出ガス圧力が一定以
上であるとき、前記開閉弁31を開閉するようにしても
よいのであって、何れの場合でも、吐出ガス圧力が低
く、アンロード運転するときには、冷却用必要冷媒量が
少ないことから前記開閉弁31を開動作させないように
し、前記第1バイパス路20を流れる冷媒のインジェク
ションにより前記膨張弁6の吐出ガス温度に対する追随
遅れを補うようにすればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、容量制
御可能とする容量制御機構2を備えると共に、圧縮過程
の途中に液冷媒をインジェクションする液インジェクシ
ョンポート71を備え、このインジェクションポート7
1に、感温式膨張弁6を介装した液インジェクション通
路7を接続し、この液インジェクション通路7から前記
液インジェクションポート71への液冷媒のインジェク
ションにより吐出ガス温度を制御するようにしたスクリ
ュー圧縮機の吐出ガス温度制御機構において、前記液イ
ンジェクション通路7に、前記膨張弁6を側路する第1
バイパス路20と、開閉弁31をもった少なくとも1つ
の第2バイパス路30とを設けると共に、前記開閉弁3
1を開閉制御するコントローラ8を設けたから、前記容
量制御機構2により所定以上の容量で運転している状態
から、それ以上の容量にロードアップする場合や、ポン
プダウンを行う場合、外乱による凝縮圧力の急上昇や、
負荷が急激に増大する負荷急変などの場合、急激な吐出
ガス圧力上昇により前記膨張弁6が閉じて、前記膨張弁
6の吐出ガス温度に対する追随遅れが生じても、前記開
閉弁31を開動作させることにより前記第1バイパス路
20からの冷媒供給と、前記開閉弁31をもつ第2バイ
パス路30からの冷媒供給とにより、充分な量の液冷媒
をインジェクションでき、吐出ガス温度の急激な上昇を
抑えることができるし、また、前記開閉弁31を閉動作
させることにより前記第1バイパス路20からの冷媒供
給のみにより過剰な液冷媒をインジェクションすること
なく、適正な量のインジェクションが行えるから、軸受
を潤滑する油に多量の冷媒が溶け込むのを防止でき、そ
の粘度が低下して軸受の寿命が短くなるのを防止でき
る。従って、簡単な構成で、広い運転範囲にわたり段階
制御のロードアップ時などの吐出ガス温度が急激に上昇
するのを防止し、吐出ガス温度を適切に制御することが
できる。
【0033】また、吐出ガス圧力を検出する圧力検出セ
ンサー82を備え、容量を所定以上で運転しているとき
で、前記圧力検出センサー82で検出する吐出ガス圧力
が一定以上のとき、第2バイパス路30の開閉弁31を
開動作させるように構成する場合、容量が例えば70%
や100%であって、かつ、吐出ガス圧力が高く、吐出
ガスの過熱度を一定に保つために必要な冷媒量が多い場
合でも、インジェクションする必要な冷媒量を確実に確
保でき、吐出ガス温度が急激に上昇するのを確実に抑え
ることができ、一般にスクリュー圧縮機に取り付けられ
ている吐出ガス高温スイッチの動作により冷凍機が異常
停止することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した冷凍装置の配管系統図であ
る。
【図2】開閉弁の開閉領域を示すグラフである。
【図3】開閉弁を開閉制御する制御回路の一例を示す説
明図である。
【図4】容量を70%から100%へロードアップした
ときの吐出ガス圧力と吐出ガス温度との変化の一例を示
すグラフである。
【図5】吐出ガスの過熱度を一定に保つために必要な冷
媒量と、第1バイパス路を流れる冷媒量との吐出ガス圧
力に対する変化の一例を示すグラフである。
【図6】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
2…容量制御機構(スライド弁) 6…感温式膨張弁 7…液インジェクション通路 8…コントローラ 20…第1バイパス路 30…第2バイパス路 31…開閉弁 71…液インジェクションポート 82…圧力検出センサー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量制御可能とする容量制御機構2を備
    えると共に、圧縮過程の途中に液冷媒をインジェクショ
    ンする液インジェクションポート71を備え、このイン
    ジェクションポート71に、感温式膨張弁6を介装した
    液インジェクション通路7を接続し、この液インジェク
    ション通路7から前記液インジェクションポート71へ
    の液冷媒のインジェクションにより吐出ガス温度を制御
    するようにしたスクリュー圧縮機の吐出ガス温度制御機
    構であって、前記液インジェクション通路7に、前記膨
    張弁6を側路する第1バイパス路20と、開閉弁31を
    もった少なくとも1つの第2バイパス路30とを設ける
    と共に、前記開閉弁31を開閉制御するコントローラ8
    を設けていることを特徴とするスクリュー圧縮機の吐出
    ガス温度制御機構。
  2. 【請求項2】 吐出ガス圧力を検出する圧力検出センサ
    ー82を備え、容量を所定以上で運転しているときで、
    前記圧力検出センサー82で検出する吐出ガス圧力が一
    定以上のとき、第2バイパス路30の開閉弁31を開動
    作させている請求項1記載のスクリュー圧縮機の吐出ガ
    ス温度制御機構。
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