JP2757011B2 - 窒化アルミニウム押出成形体の製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウム押出成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は柱状、又は筒状の窒化アルミニウム成形体を
成形するための、窒化アルミニウム(以下AlN)押出成
形体の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、筒状又は柱状の窒化アルミニウムの成形体を得
る成形方法としては、金型を用いたプレス成形法が用い
られているが、金型プレス方法では平均粒径1.5μmのA
lN粉末に対し、ポリビニルブチラール(PVB)等の結合
剤として重量%で10%ないし20%添加した粉末を、金型
ダイ、及び下パンチに投入し、上パンチと下パンチを加
圧し成形する方法が一般に知られている。金型を用いた
成形方法では、長尺の柱状、又は筒状の成形体は出来
ず、プレス体密度のばらつきは約5%あり、焼成上り成
形体の密度が不均一であり、又成形体の厚みは約50mmが
限度でありそれより厚くなるとスリップが発生しやすく
なる。
一方長尺のAlN磁性管の要求に対しては、金型により
成形した長さの短い成形体を縦に複数個つないで用いな
ければならないという問題があった。例えばアルゴンイ
オンレーザー管では、35mmφ×30mmtの円筒形の部品を2
0個つなぎあわせて60cmの長さで用いている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はこれらの課題を解決するため、柱状、又は筒
状のAlN成形体を得るため、成形体密度が均一で長さの
長い量産性のあるAlN円筒あるいは円柱を得ることので
きる、AlN押出成形体の製造方法を提供することを目的
とする。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明はAlN押出成形体
の製造にあたり、窒化アルミニウム粉末に結合剤として
メチルセルローズ、又はヒドロキシプロピルメチルセル
ローズ等のセルローズエーテル系樹脂と、水、又はエチ
ルアルコール等の溶媒を分散させ、混練したスラリーを
押出成形により、円筒、又は円柱状に成形して長尺の窒
化アルミニウム成形体を得ることを特徴とする窒化アル
ミニウム押出成形体の製造方法である。
即ち本発明は、 1.窒化アルミニウム粉末に、結合剤として平均分子量が
10000ないし150000であるセルローズエーテル系樹脂
を、窒化アルミニウム粉末に対し重量%で10%ないし40
%含有させ、溶媒を添加し分散し混練してスラリーを形
成し、前記スラリーを真空押出成形により筒状、又は柱
状の押出成形体を形成することを特徴とする窒化アルミ
ニウム押出成形体の製造方法。
2.前記結合剤はメチルセルローズ、又はヒドロキシプロ
ピルメチルセルローズであることを特徴とする請求項1
記載の窒化アルミニウム押出成形体の製造方法である。
〔作用〕
本発明による窒化アルミニウムの長尺成形体を得るた
めの押出成形体の製造方法に於て、窒化アルミニウムに
添加するセルローズエーテル系樹脂としては、メチルセ
ルローズ、又はヒドロキシプロピルメチルセルローズが
望ましく、平均分子量としては10000ないし150000が望
ましい。平均分子量が10000より小さいと、押出成形体
を形成した場合亀裂が生じやすくなってしまい、150000
より大きいと押出成形体が固化してしまい、次工程の脱
脂の際炭素の除去が不充分になってしまう。
セルローズエーテル系樹脂の含有量としては、窒化ア
ルミニウム粉末に対して重量%で10%ないし40%が望ま
しい。10%より少ない押出成形体を形成した場合、成形
体に亀裂が生じやすくなってしまう。一方40%より多い
と、押出成形体内の溶媒の乾燥時に成形体各部の乾燥速
度の差が大きくなり、成形体に亀裂が生じやすくなって
しまう。溶媒には純水、又は一般に用いられているエチ
ルアルコールが挙げられる。又押出成形体は通常の真空
押出成形機を用いる。
〔実施例〕
実施例−1 Y2O31gを含む平均粒径1.5μmのAlN粉末100gに対し、
セルローズエーテル系樹脂である信越化学工業(株)製
のメトローズ60SH−4000平均分子量86000を20gの割合で
添加し、ステンレス製高速ミキサー中にて550rpmで1分
混合する。その後AlN粉末100grに対し純水33ccをふん霧
しながら1分間混合する。
このようにして得られたスラリーを真空押出成形機を
用い、水銀柱60mmの真空度で直径20mmとなるように丸棒
に成形した。押出成形時の圧力は40kg/cm2と良好な値を
示し、成形体の引っ張り強度も1.8kg/mm2と良好な値を
示した。又得られた成形体の密度のばらつきも最大3%
と金型によるプレス成形した値に比べ小さい。
この押出成形体を空気中500℃で8時間焼成して脱脂
し、窒素ガス中1800℃で10時間焼成を行ったところ、焼
成密度が比重3.26〜3.27、抵抗力40〜50kg/mm2、熱伝導
率180W/m・k以上と良好な特性値を示す窒化アルミニウ
ムの棒が得られた。
実施例−2 次に結合剤として信越化学工業(株)製の平均分子量
が86000のメトローズ60SH−4000を第1表に示す割合でA
lN粉末に添加し、実施例−1と同様な工程によりAlN成
形体を作り、AlNに添加する結合剤の重量%と成形体の
仕上り状態、並びに引っ張り強度を測定した結果を第1
表に示す。
第1表から明かなように結合剤が重量%で10%ないし
40%含まれている場合に成形体状態が優れていることが
わかる。
実施例−3 Y2O31gを含む平均粒径1.5μmのAlN粉末100gに対し、
セルローズエーテル系樹脂である信越化学工業(株)製
メトローズ60SH−15、平均分子量9000を20gの割合で、
ステンレス製高速ミキサー中にて550rpmで1分間混合す
る。その後純水をAlN粉末100gに対し33ccの割合をふん
霧しながら1分間混合する。このようにして得られたス
ラリーを真空押出成形機を用いて60mmHg以下の真空度で
外径48φ、内径13φの円筒物を成形した。成形時圧力は
5kg/cm2を示し、成形体は保形性が小さく変形を起こ
し、良好な成形体は得られなかった。
同様の方法で、セルローズエーテル系樹脂に信越化学
工業(株)製メトローズ60SH−30000、平均分子量16000
0を用いて成形したところ、スラリーの軟度が小さくな
り、真空押出成形機のスクリューにスラリーが固化して
しまい、押出不可能となった。
これらの結合剤の、重合度と成形体の状況、並びに成
形体の引っ張り強度の値を第2表に示す。
ハ.発明の効果 〔発明の効果〕 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
本発明の製造方法によるAlN押出成形体は成形体密度
が均一であるので、脱脂・焼成時の収縮率制御が容易と
なり、収縮時の内部クラック発生が妨げる。
連続成形が可能のため、長さの制限がなく、量産性の
ある製造が行える。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウム粉末に、結合剤として平
    均分子量が10000ないし150000であるセルローズエーテ
    ル系樹脂を、窒化アルミニウム粉末に対し重量%で10%
    ないし40%含有させ、溶媒を添加し分散し混練してスラ
    リーを形成し、前記スラリーを真空押出成形により筒
    状、又は柱状の押出成形体を形成することを特徴とする
    窒化アルミニウム押出成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記結合剤はメチルセルローズ、又はヒド
    ロキシプロピルメチルセルローズであることを特徴とす
    る請求項1記載の窒化アルミニウム押出成形体の製造方
    法。
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