JP2754948B2 - 油循環構造 - Google Patents

油循環構造

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JP2754948B2
JP2754948B2 JP12822091A JP12822091A JP2754948B2 JP 2754948 B2 JP2754948 B2 JP 2754948B2 JP 12822091 A JP12822091 A JP 12822091A JP 12822091 A JP12822091 A JP 12822091A JP 2754948 B2 JP2754948 B2 JP 2754948B2
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oil
joint box
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pipe
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  • Gas Or Oil Filled Cable Accessories (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OFケーブルジョイ
ントボックス部を対象として取付ける油中溶存ガス検出
センサーの油循環構造に関する。
【0002】
【従来の技術】OFケーブル内の絶縁油中に溶存してい
るガスを何らかの方法で分離し、これを電気的あるいは
光学的手法によって検出する技術が開発されている。つ
まりガスのセンシングであるが、こうしたガスの検出
器、即ちセンサーは現在実用レベルにまで達している。
ただし、ここで確かめておくべきことは、ガスセンサー
は絶縁油の中等に溶存したガスをフィルターと称す油ガ
ス分離体によって分離されることは勿論であるが、上記
フィルターに直に接触している絶縁油に対流等の動きが
あることが望ましいことである。
【0003】例えば、OFケーブルのジョイントボック
ス部に上記センサーを適用したとすると、ジョイントボ
ックス部に設けた上下各1個の注油孔に取付けることに
なる。上述した絶縁油の対流を行わせるのには、2つの
注油孔を1本のパイプで連結し、ジョイントボックス部
上下の温度変化を利用する対流方式が考えられる。
【0004】即ち、ジョイントボックス部を示す図5に
おいて、左右のOFケーブル11,11′のジョイント
ボックス12,12′はそれぞれのフランジ13,1
3′を突き合わせて接続されて構成される。そして右側
のジョイントボックス12′の上口注油口14aと左側
のジョイントボックス12の下口注油口14bとが油循
環パイプ15によりガスセンサー16を介して連結する
構造である。
【0005】なお、この技術手段は、図6に示す油入ト
ランス等においては、トランス23のトランスケース2
1の上下を冷却管22で連結して連通管構造とし、絶縁
油24の自然対流を利用して絶縁油24の温度上昇を緩
和させる方法と同様である。つまり絶縁油24は内部の
トランス23によって加熱されると、トランスケース2
1の上部に上昇するが、ここで冷却管22に導かれ、外
気によって冷却されて下方に流れ、トランス23の下部
に流れる対流を形成し、これを繰り返すことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来技術においては、次に列挙するような問題点があ
る。
【0007】OFケーブルのエレメント構造の中で、
普通ジョイントボックス部には適用することができて
も、絶縁ジョイントボックス部には油循環パイプ15を
プラスチック材にすれば問題がないが、金属管を使用し
た場合にはその中間に電気絶縁部を設けることが必要で
ある。ただし、プラスチック材では信頼性に欠ける問題
点がある。
【0008】ジョイントボックス部下口注油口14b
と油循環パイプ15を接続するときに、外気(空気)を
抱き込む虞れが十分にある。
【0009】油循環パイプ15の継ぎが最低2個所あ
るため、外気のインリーク(液入)の心配も1個所に比
べ増える。
【0010】外観を損ない製品価値を下げる。
【0011】油循環パイプ15をジョイントボックス
部に沿わせることは、手間の掛かることであり、狭い人
孔内等での作業性を低下させる。
【0012】上記項に示したプラスチックパイプを
使用したとすると、プラスチック材は多かれ少なかれガ
スを通すため好ましいものではない。つまり、空気中の
2,N2 が時間に比例して内部に透過していくことに
なる。
【0013】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、従来発想に伴う溶存ガス分離・検出装置の油
循環構造では実線路への適用が困難であるという技術的
問題を解消し、信頼性の高い油循環構造を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明では、絶縁油中
の溶存ガス分離・検出装置をジョイントボックス部に取
付ける構成において、上部にセンサーを保持したガス検
出部を有する外管と、この外管内に外管長よりも長い内
管を設け、この下方をOFケーブル等のジョイントボッ
クス部中に挿入するように取付けることを特徴とする油
循環構造である。また、この内管は耐油性,ガス透過
性,耐熱性および機械的特性に優れたふっ素系樹脂材で
形成される。そして、上記外管には多数の放熱フィンが
設けられ、ジョイントボックス部の上口注油口にねじ継
手等により固定される。
【0015】
【作用】センサーの取付け位置を基本的にジョイントボ
ックス部上口注油口だけとし、さらにこの注油口に取付
けるパイプを二重構造に形成し、内管内を加熱された絶
縁油を通し、上昇した絶縁油がフィルター部でUターン
し外管(内管と外管の間)を冷却しながら戻るようにす
る。そして、外管に冷却用放熱フィンを設けることで、
絶縁油の流れ効果を向上させるものである。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は一実施例の溶存ガス分離・検出装置の油
循環構造を示す縦断面図で、既設のジョイントボックス
部30の上注油口である既設の管継手32に二重管から
なる油循環部40および光検出法によるセンサー部50
が取付けられた状態を示している。なお、従来の技術で
説明した図5においては、ジョイントボックス上口注油
口14aに設置されることになる。
【0017】油循環部40は、外管43とこの中に挿入
された内管41の二重管で構成され、この外管43の下
端部をジョイントボックスの管継手32に嵌合し、シー
ルパッキン34を介して袋ナット33をねじ込んで固定
するように構成される。
【0018】上記外管43の上部にはセンサーケース5
1が一体に形成され、この内部は下方に四ふっ化エチレ
ン−パ−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(P
FA)のコーティング層53を設けた燒結板52からな
る油ガス分離体により上下の二室に分けられている。そ
して、上方はガス検出室56となり、この両側に設けた
光コネクタ54には光ファイバー55が接続される。ま
た、下方は絶縁油35の折返用室となっている。
【0019】上記外管43の外周には冷却用放熱フィン
44が形成され、下端をジョイントボックス部30のケ
ース31の上部に設けられた管継手32に挿入され、シ
ールパッキン34を介して袋ナット33をねじ込むこと
により固定される。
【0020】上記外管43内には、上下端に漏斗状に拡
開したフレア部42,42′を形成した耐油性,ガス透
過性,耐熱性および機械的特性に優れたふっ素樹脂材の
内管41が二重管を形成するように挿入され、上部を図
2Aに示す周縁に段付フランジを形成し、中央に内管4
1の挿通孔92およびこの周囲に絶縁油の複数の通過孔
91を有するスペーサ45を嵌合し芯出しとずり落防止
の役目を果たして固定するようになっている。また、下
部は、図2(B)に示す同様に中央に内管41の挿通孔
92を周囲に絶縁油の複数の通過孔91を有する下部ス
ペーサ45′を嵌合して固定される。
【0021】上記内管41は、例えば四ふっ化エチレン
樹脂(PTFE),テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体樹脂(FEP),PFA等の
ふっ素系ポリマーで形成され、上下端には漏斗状に拡開
したフレア部42,42′が形成されていて外管43の
長さよりも長く、上部フレア部42はセンサーケース5
1内の下部の折返用室に、下部フレア部42′はジョイ
ント部30のケース31内に突き出すように挿入され
る。
【0022】次に、このように構成された油循環構造の
取付け手順を説明する。先ず、ジョイントボックス部3
0の上口注油口の袋ナット33を緩め、芯出しとズリ落
ち防止機能をもつ上スペーサ45,下スペーサ45′を
取付けた内管41を外管43内に挿入する。そして、シ
ールパッキン34を介して袋ナット34で締め付けて簡
単に組立てられる。
【0023】次に、組立後の全体図を図3に示す。即
ち、左右のケーブルコア66はケーブル接続部63で接
続される。この接続部63の周りにジョイントボックス
64を設け、ケーブル本体65の間は鉛工部61および
防食補強部62により液密にされ、この中に絶縁油35
が充填されて絶縁されている。この図において、ガス検
出センサー71はジョイントボックス部64の上口注油
口に取付けられるが、上記プラスチック製の内管41の
下端はジョイントボックス64の中まで挿入される。こ
の内管41の下端にはフレア部42′が形成されてお
り、ジョイントボックス部64内の絶縁油中に開放され
ている。
【0024】このように配置された場合を前提に、以下
絶縁油の循環メカニズムについて、図4を参照して説明
する。OFケーブルのジョイント部の横断面図である図
4において、中央の導体84が通電によって加熱され、
絶縁紙83を介して加熱された絶縁油81は上昇し、外
周の銅製のジョイントボックス部の壁部82で冷却され
て下方へ移動して矢印で示すような対流を始める。
【0025】従って、図1に示されるようにジョイント
ボックス部30上部に内管41が位置すると、絶縁油の
対流によってジョイントボックス部内に溶存ガスがあれ
ば拡散され、下端のフレア部42′から徐々に内管41
内を上方へと移動していく。移動した溶存ガスはSUS
316でなる燒結板52にふっ素系の四ふっ化エチレン
−パ−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体の層を
コーティングして形成された油ガス分離フィルター53
を通してガス検出セル56に透過する。一方、上記フィ
ルターに到達した絶縁油は、矢印で示すように内管41
上端のフレア部42をう回して上スペーサ45の油通り
抜け穴91を通って外管内を下方に移動し、フィン44
により冷却が加速されながら管壁に沿って下スペーサ4
5′の油通り抜け穴91を通ってジョイントボックスに
戻る。このとき、上記フレア42は絶縁油35をフィル
ター53全面に接触させる作用を行い、ガス分離効果を
高める。以下、絶縁油の移動はこれを連続的に繰り返す
ことになる。なお、分離したガスの検出方法として、光
式のものについて説明したが、これは電気式ガスセンサ
ーによって検出してもよいことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の油循環
構造によれば、絶縁油の中の溶存ガスを検出するセンサ
ー部を二重管からなる簡単な構成の油循環部を既設の上
口注油口に取付けるだけで確実に検出することが可能と
なる。また、極めてコンパクトにすることができ、何ら
絶縁油を強制的に循環させるポンプ等の装置を必要とし
ないで、絶縁油の対流のみで効果的に連続して測定する
ことができる。そして、既設の上口注油口1個所に接続
するだけでよく、絶縁油の漏れる虞れもなく安全に検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の油循環構造を示す縦断面
図、
【図2】(A),(B)は、上スペーサ,下スペーサの
断面図、
【図3】ジョイントボックス部の組立後の全体図、
【図4】ジョイントボックス部内における絶縁油の対流
状況を示す横断面図、
【図5】従来の溶存ガス分離・検出装置の油循環構造を
示す全体図、
【図6】従来の油入りトランスの油循環構造を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
30 ジョイントボックス部 31 ジョイントボックスケース 32 管継手(上口注入口) 33 袋ナット 34 シールパッキン 41 内管 42,42′ 内管のフレア部 43 外管 45,45′ 上下スペーサ 50 油ガス分離・検出装置のセンサー部 51 センサーケース
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/24 - 15/28 G01N 1/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁油中の溶存ガス分離・検出装置をジ
    ョイントボックス部に取付ける構成において、上部にセ
    ンサー部を保持した検出室を有する外管と、この外管内
    に外管長よりも長い内管を設け、この下方をOFケーブ
    ル等のジョイントボックス部中に挿入するように取付け
    ることを特徴とする油循環構造。
  2. 【請求項2】 内管材質として耐油性,ガス透過性,耐
    熱性および機械特性に優れたふっ素系樹脂を用いたこと
    を特徴とする請求項1記載の油循環構造。
  3. 【請求項3】 ジョイントボックス注油口には外管をね
    じ継手等により取付け、この外管外周に多数の放熱フィ
    ンを設けたことを特徴とする請求項1記載の油循環構
    造。
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IL161062A0 (en) * 2001-10-19 2004-08-31 Monogen Inc Vial system and method for processing liquid-based specimens
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