JP2753117B2 - 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置 - Google Patents

被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置

Info

Publication number
JP2753117B2
JP2753117B2 JP2165608A JP16560890A JP2753117B2 JP 2753117 B2 JP2753117 B2 JP 2753117B2 JP 2165608 A JP2165608 A JP 2165608A JP 16560890 A JP16560890 A JP 16560890A JP 2753117 B2 JP2753117 B2 JP 2753117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
speed
pair
rollers
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2165608A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0455018A (ja
Inventor
鶴己 奥津
靖彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2165608A priority Critical patent/JP2753117B2/ja
Publication of JPH0455018A publication Critical patent/JPH0455018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2753117B2 publication Critical patent/JP2753117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B38/00Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
    • B21B38/04Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring thickness, width, diameter or other transverse dimensions of the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2275/00Mill drive parameters
    • B21B2275/02Speed
    • B21B2275/06Product speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は被加工材を製造するに際してその搬送速度お
よび直径寸法を測定する被加工材測定装置およびこの測
定装置を用いて被加工材を加工する加工材製造装置に関
する。
(従来の技術) タングステンやモリブデンからなる線材を製造する場
合には、タングステンやモリブデンからの粉末を焼結し
て焼結バーを成形し、次いでこの焼結バーを転打加工し
て丸棒状に形成し、さらにこの焼結丸棒材を線引き加工
して線材を得ている。
転打加工は、焼結丸棒材である被加工材を搬送ローラ
で搬送しながら加熱炉を通して材料の再結晶温度未満の
温度で加熱し、次いで被加工材を転打加工装置に通して
転打加工する工程である。
しかるに、焼結バーに対して転打加工を行う場合に
は、被加工材の搬送速度すなわち加熱炉および転打加工
装置を通過する速度を一定に保持することが、製造する
線材の品質を一定に保持する上で重要なことである。例
えば加熱炉を通過する被加工材の速度が所定の速さより
速い場合には、被加工材を充分加熱できないまま転打加
工を行うこととなり、良好な加工を行うことができない
ので、被加工材の搬送速度を所定の速度を調整する必要
がある。また、転打加工を行う場合には、転打加工装置
を通過した被加工材の直径寸法を常に測定して転打加工
の状態を調整する必要がある。
これらのことから従来から焼結バーを転打加工する転
打加工5置を備えた被加工材製造装置では、被加工材の
搬送速度及び直径寸法を測定して情報を得ることが行わ
れている。従来、転打加工において被加工材の速度を測
定するためには、例えば一定区間における通過直に基づ
いて平均速度を算出し、これを目安としていた。また、
被加工材の直径寸法を測定する場合には、例えばレーザ
光を利用した測定装置またはフライングマイクロメータ
が用いられている。
さらに、転打加工装置を備えた従来の被加工材製造装
置において、被加工材の搬送速度を一定に保持するため
には、一対の搬送ローラを夫々個別にモータにより駆動
する両輪駆動化、油圧などにより搬送ローラが被加工材
に加える圧力を確実にする加圧力の確実化など手段によ
り搬送ローラの性能を高める方策が採られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、タングステンやモリブデンからなる線
材を製造するために用いる転打加工装置を備えた従来の
線材製造装置には、次に述べる問題がある。
まず、被加工材の搬送速度及び直径寸法を測定する手
段については、次に述べる問題がある。
転打加工装置を備えた線材製造装置では、加熱炉によ
り被加工材を高温に加熱し、また転打加工装置により被
加工材に振動を加わえている。このため、従来用いられ
ている被加工材の搬送速度および直径寸法を測定する手
段は、加熱されて高温となっている被加工材の熱、転打
加工される被加工材に加わる振動を受けると、測定精度
が低下することに加えて、その自身の機能を維持するこ
とが困難になる。しかも、被加工材は振動するとともに
回転している。従って、これらのことから被加工材の搬
送速度及び直径寸法を連続して精度良く測定することが
困難である。
次に、被加工材の搬送速度を一定に保持する手段には
次に述べる問題がある。
転打加工における特徴として、搬送ローラにより被加
工材を一定の速度で連続的に搬送しても、転打加工装置
のダイスにより被加工材を圧下している時だけは材料が
拘束され、搬送が瞬間的に停止する。なお、ダイスのス
トロークと圧下量との関係から、被加工材が停止する割
合が決まるが、一般的には2〜3割程度である。そし
て、この停止する割合に基づいて搬送ローラの回転数と
加圧力とを設定すれば、目的とする被加工材の搬送速度
が得られるが、熱間加工ではダイスおよび転打加工装置
の温度上昇が著しく、転打加工装置の構成部材が熱膨脹
する。従って、ダイスによる圧下量が大きく変動してし
まう。このため、上記のような搬送中の被加工材の停止
する時間、割合が変動してしまうので、従来の手段では
搬送ローラの速度が一定であっても実際の被加工材の搬
送速度の低下を招き、被加工材に対する転打回数が増加
する。また、ダイスの磨耗などによると、逆に圧下量が
小さくなり、結果的に速度が上昇して、被加工材に対す
る転打回数が減少する。これまでは搬送ローラのパワー
アップで速度の変動に対応していたが、必ずしも充分と
はいえなかった。これらのことから被加工材に対する転
打回数が少なく被加工材の表面粗度、形状に劣化を生じ
ることがあり、あるいは被加工材に対する転打回数が過
度に多く被加工材に内部欠陥が生じることがある。この
ように搬送ローラにより被加工材を一定の速度で連続的
に搬送しても、種々の条件の影響により被加工材の搬送
速度が変動して良好な転打加工が行えなくなることがあ
る。
本発明は前記事情に基づいてなされたもので、搬送さ
れる被加工材の搬送速度および直径寸法を熱などの周囲
の条件に影響されずに精度良く測定でき且つコンパクト
で被加工材の加工ラインに設置する上で最適な被加工材
速度・寸法測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は搬送される被加工材の搬送速度を周囲
の熱的条件に影響されずに制度良く測定できる被加工材
速度測定装置を用いて、被加工材の実際の搬送速度を測
定し、実際の製造条件に即して被加工材の搬送速度の安
定化を図り、良質に被加工材を加工することができる加
工材製造装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明の被加工材速度・寸
法測定装置は、搬送される被加工材の軸線に対して直角
な方向の軸線を有して前記被加工材を挟んで設けられ前
記搬送される被加工材に接触して回転する一対のローラ
と、この一対のローラが前記被加工材と接触する位置か
ら同じ向きに同じ距離をもって離れた位置にある支点で
前記被加工材の軸線に対して直角な平面内で揺動可能に
支持されて向き合って設けられ前記一対のローラを分担
して保持するとともに少なくとも一方が前記ローラと一
体に回転する一対の揺動軸と、この一対の揺動軸に対し
て前記一対のローラが前記被加工材を挟む方向に力を加
える弾性部材と、回転する前記揺動軸の回転数を測定す
る回転数測定器と、前記一対の揺動軸の相互の間隔距離
を測定する間隔測定器とを有する検出部を備え、前記回
転数検出器からの情報に基づいて前記被加工材の搬送速
度を判定するとともに、前記間隔測定器からの情報に基
づいて前記被加工材の直径を判定することを特徴とする
ものである。
また、本発明の加工材製造装置は、被加工材を搬送し
ながら加工する装置において、前記被加工材を転打加工
する転打加工装置と、前記加熱炉に対して被加工材搬送
方向上流側に設けられた搬送ローラと、この搬送ローラ
に対して被加工材搬送方向上流側に設けられ前記被加工
材の搬送速度を測定する被加工材速度測定装置と、この
測定装置で測定された前記被加工材の搬送速度に基づい
て前記搬送ローラの回転を制御する制御装置とを具備し
てなり、前記被加工材速度測定装置は、搬送される前記
被加工材の軸線に対して直角な方向の軸線を有して前記
被加工材を挟んで設けられ前記搬送される被加工材に接
触して回転する一対のローラと、この一対のローラが前
記被加工材と接触する位置から同じ向きに同じ距離をも
って離れた位置にある支点で前記被加工材の軸線に対し
て直角な平面内で揺動可能に支持されて向き合って設け
られ前記一対のローラを分担して保持するとともに少な
くとも一方が前記ローラと一体に回転する一対の揺動軸
と、この一対の揺動軸に対して前記一対のローラが前記
被加工材を挟む方向に力を加える弾性部材と、回転する
前記揺動軸の回転数を測定する回転数測定器とする検出
部を備え、前記回転数検出器からの情報に基づいて前記
被加工材の搬送速度を判定するものであることを特徴と
するものである。
(作用) 被加工材速度・寸法測定装置では次に述べる作用を有
する。
一対の揺動軸で保持した一対のローラで挟み、被加工
材の搬送により回転するローラと一体に回転する揺動軸
の回転数を測定して被加工材の搬送速度を判定すること
ができ、且つ被加工材の直径寸法の変動に応じた一対の
ローラの変動に伴い一対の揺動軸が揺動し、この揺動軸
の間隔を測定して被加工材の直径寸法を判定することが
できる。そして、一対の揺動軸を介して被加工材から離
れた位置で被加工材の搬送粗度および直径寸法を測定す
るので、加熱された被加工材の熱の影響を受けることな
く、これらの測定を行うことができる。弾性部材が一対
の揺動軸を介してローラを被加工材に接触させるため
に、被加工材に加わる振動、衝撃を吸収して測定を行う
ことができる。
加工材製造装置では次に述べる作用を有する。
上記測定装置を用いて転打加工装置で加工されている
時の被加工材の搬送速度を測定し、この測定結果に基づ
いて転打加工装置が被加工材を加工している時の搬送ロ
ーラに回転数を制御することにより、被加工材の搬送速
度の変動を大幅に小さくして被加工材の搬送速度の安定
化を図り、これにより転打加工条件の安定化を高品質な
加工材を製造することができる。
本発明における被加工材は、その形状に関しては何等
限定されず、線棒材に限らず板材名度の関しても適用さ
れる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
本発明の被加工材速度・寸法測定装置の実施例を線棒
材の場合について第1図ないし第8図について説明す
る。
第1図および第2図は被加工材速度・寸法測定装置の
全体を示している。図中1は装置本体、2,3は一対の揺
動軸、4,5は一対のローラ、6は回転数検出器、7は間
隔測定器である。
装置本体1は直方体の箱形をなすもので、一方の端壁
の中央には水平な軸線を有する一対の調心玉軸受8,9が
上下に並べて設けてある。装置本体1の長手方向の中間
部には直立した一対の直立支持軸10,11が水平方向に間
隔を存して設けられ、この一対の直立支持軸10,11には
上下に並べて配置した一対の昇降体12,13が配置され、
この一対の昇降体12,13は第3図ないし第5図に示すよ
うに軸受14,14を挿着して直立支持軸10,11に昇降自在に
支承されている。なお、昇降体13に設ける軸受14は図面
で省略してある。この一対の昇降体12,13の直立支持軸1
0,11に挟まれた中央部分には、第1図ないし第5図で示
すように水平な軸線を有する一対の調心玉軸受15,16が
装着してある。直立支持軸10,11において上側の昇降体1
2と下側の昇降体13との間、装置本体1に設けられて直
立支持軸10,11の上端を支持する部材20、20と上側の昇
降体12との間、装置本体1に設けられて直立支持軸10,1
1の下端を支持する部材21、22と下側の昇降体13との間
に夫々皿ばね17,17、18,18、19,19が設けられている。
皿ばね17,17は上側の昇降体12と下側の昇降体13に対し
て上側と下側に向けてばね力を加えるもので、皿ばね1
8,18は上側の昇降体12を上側から押え、皿ばね19,19は
下側の昇降体13を下側から支えている。
一対の揺動軸2,3は所定長さをもって同じ長さで形成
されている。一対の揺動軸2,3は、装置本体1の内側か
ら一方の端壁を介して外側に延出して水平方向に沿って
配置され、上下に間隔を存して対向して組合されてい
る。揺動軸2,3は中間部が装置本体1の端壁に装着され
た一対の調心玉軸受8,9に挿通して回転自在に支承され
るとともにおよび一対の調心玉軸受8,9を中心にして揺
動するように揺動自在に設けられている。また、揺動軸
2,3の装置本体1の内部に位置する後端は、直立支持軸1
0,11に設けた一対の昇降体12,13に装着された一対の調
心玉軸受15,16に挿通して回転自在および揺動自在に支
承されている。ここで、上側の昇降体12には皿ばね17に
より上側の力が加えられているので、上側の揺動軸2の
後端部には調心玉軸受15を介して上側に向く力が加えら
れ、揺動軸2は中間部を支承する調心玉軸受8を支点と
して第2図の実線方向に揺動された状態にあり、揺動軸
2の前端部が下側に向けて変位する。下側の昇降体13に
は皿ばね17により下側の力が加えられているので、下側
の揺動軸3の後端部には調心玉軸受16を介して下側に向
く力が加えられ、揺動軸3は中間部を支承する調心玉軸
受9を支点として揺動軸3の前端部が下側に向けて変位
するようになっている。このため、揺動軸2と前端部と
揺動軸3の前端部は常時互いに接近するように変位して
いる。また、揺動軸2,3が揺動して各後端部が接近離間
するように変位すると、調心玉軸受15,16を介して昇降
体12,13に力が加り直立支持軸10,11に沿って昇降する。
ローラ4,5は筒形をなすものであり、外周部には長さ
方向中央に夫々溝が形成され、この一対の溝の間で後述
するように被加工材を挟むようになっている。ローラ4
は上側の揺動軸2の前端部に、ローラ5は上側の揺動軸
3の前端部に夫々嵌合され、キー22により揺動軸2,3に
固定されてこれら軸2,3と一体に回転できるようになっ
ている。前述したように揺動軸2,3は皿ばね17により揺
動軸2と前端部と揺動軸3の前端部が互いに接近するよ
うに調心玉軸受8,9を中心として揺動変位されている
が、このことを換言すると、揺動軸2,3は皿ばね17によ
り揺動軸2に設けたローラ4と揺動軸3に設けたローラ
5とが互いに接近して被加工材を挟む向きにように調心
玉軸受8,9を中心として揺動変位されていることにな
る。
第3図ないし第5図にも示すように下側に位置する揺
動軸3の後端に取り付けた支持台22には回転数検出器6
が搭載されている。この回転数検出器6はロータリエン
コーダを用いたもので、このロータリエンコーダの回転
軸6aが揺動軸3の後端に継手23を介して連結されて一体
に回転するようになっている。つまり、回転数検出器6
は揺動軸3の回転数を測定する。回転数検出器6は装置
本体1とは離れた箇所に設けられた速度検出回路24に信
号を出力するようになっており、速度検出回路24は揺動
軸3の回転数に応じて被加工材の搬送速度を演算するも
のである。
第6図ないし第8図に示すように下側に位置する揺動
軸3の後端に取り付けた支持腕25にはねじ26が上下方向
に沿って螺挿され、このねじ26の下端29は検出素子面と
なっている。上側に位置する揺動軸2の後端に取り付け
た支持腕27にはねじ26の下側に位置してねじ28が上下方
向に沿って螺挿され、このねじ28の上端30は検出素子面
となっている。この構成によれば間隔検出器7を構成す
るねじ26の検出素子面29とねじ28の検出素子面30の上下
位置が揺動軸2,3の上下位置とは逆になっているため
に、揺動軸2,3が揺動して両方の前端部すなわちローラ
4,5が間の開閉と同じ動作で支持腕25,27が開閉動作して
ねじ26、28を移動して検出素子面29,30を開閉動作す
る。ねじ26の検出素子面29とねじ28の検出素子面30は相
互に接近、離間してその間隔lの大きさを測定して、一
対のローラ4,5の間に挟まれる被加工材Sの直径の大き
さを測定するもので、例えば一方のねじが電磁石、他方
のねじが磁性材料として夫々構成され、相互の接近、離
間により相互の間隔の大きさに応じて電磁石に発生する
渦電流の大きさが変化する。電磁石例えばねじ28は装置
本体1とは離れて設けた直径寸法検出回路31に信号を出
力するようになっている。
このように構成した被加工材速度・寸法測定装置の動
作について説明する。
本実施例の被加工材速度・寸法測定装置は、例えば第
9図にモリブデンやタングステンからなる線材を製造す
る場合に、搬送される被加工材Sの搬送速度および直径
寸法を測定する場合に用いる。
本測定装置を製造ラインに設置する場合には、第9
図、第1図ないし第3図に示すように揺動軸2,3が被加
工材Sの搬送方向に対して直角な方向に沿うように装置
本体1の向きを設定し、さらに揺動軸2,3の前端に設け
た一対のローラ4,5が被加工材Sを上下方向で挟むこと
ができるように被加工材Sに対する装置本体1の距離を
設定する。
製造ラインに被加工材Sを搬送していない場合には、
第2図の実線に示すように皿ばね17のばね力により一対
の揺動軸2,3がローラ4,5間が閉じるように揺動して、ロ
ーラ4,5が接触する。この時、揺動軸2,3が設けた間隔検
出用の検出素子29,30の間隔も閉じて最小となる。ねじ2
8から出力された信号を受けた直径寸法検出回路31は、
ローラ4,5の間隔が最小で被加工材Sが存在しないこと
を検出する。
製造ラインに被加工材Sを搬送している場合には、ロ
ーラ4,5の間に被加工材Sが挟まれて通過する。このた
め、第1図の実線に示すように被加工材Sによりローラ
4,5が開き、一対の揺動軸2,3はローラ4,5が皿ばね17の
ばね力に抗して互いに開く向きに揺動する。すなわち、
皿ばね17のばね力によりローラ4,5が被加工材Sを挟ん
で保持する。この時、揺動軸2,3に設けた間隔測定用の
検出素子29,30の間も開放して両者間の間隙lが増大す
る。ねじ28から出力された信号を受けた直径寸法検出回
路31はローラ4,5の間隔lの大きさを測定し、この間隔
lの大きさをローラ4,5間にある被加工材Sの直径に換
算して被加工材Sの直径を測定する。
また、被加工材Sが製造ラインに沿って搬送される
と、これに接触するローラ4,5が回転され、さらに揺動
軸2,3が調心玉軸受8,9、15,16に支承されて回転する。
揺動軸3の回転により継手23を介して回転数検出器6の
回転軸が回転され、回転数検出器6がローラ5の回転数
を測定する。回転数検出器6から出力された信号を受け
た速度検出回路24はローラ5の回転数から被加工材Sの
単位時間当り被加工材Sの搬送距離を計測し、これによ
り被加工材Sの搬送速度を測定する。
この様にして得た被加工材Sの搬送速度と直径寸法は
被加工材Sの製造を制御するデータとして使用する。
この実施例の測定装置では、一対の揺動軸2,3により
被加工材Sから離れた位置に速度検出器6および間隔検
出器7を設け、被加工材Sから離れた位置で一対の揺動
軸2,3の回転および揺動の大きさにより被加工材Sの速
度および直径を測定する。このため、被加工材Sを製造
するために加熱した場合、速度検出器6および間隔検出
器7が被加工材Sの熱の影響を受けずに高い精度で測定
を行うことができ、熱により速度検出器6および間隔検
出器7の機能が低下することもない。また、測定装置自
体および被加工材Sに振動および衝撃が加わっても、揺
動軸2,3の揺動および皿ばね17の弾性変形により、振動
および衝撃を吸収して安定して被加工材Sを押えて測定
を行うことができる。
次に本発明の被加工材製造装置の実施例について第9
図ないし第11図について説明する。
本発明の被加工材製造装置に基本的な実施例について
第9図を参照して説明する。
この製造装置は、被加工材である被加工材Sの搬送方
向に沿って上流側から、ダイス42を備えた転打加工装置
41、一対の搬送ローラ43,43が並べて設けてあり、さら
に転打加工装置41と一対の搬送ローラ43,43との間に速
度測定装置44が設けてある。
転打加工装置41は複数のダイス42で被加工材Sを転打
するものである。
搬送ローラ43,43は図示しないモータにより回転さ
れ、このモータはローラ駆動回路46により制御される。
速度測定装置44は、前述した実施例の被加工材速度・
寸法測定装置を用いる。すなわち、被加工材速度測定装
置44の構成は、第1図ないし第8図に示し且つ前述した
構成と動作を有するものである。なお、第1図ないし第
8図に示す構成では、速度測定機能と直径寸法測定機能
が備えられているが、速度測定装置44としては直径寸法
測定機能は基本的には必要としないので、必要に応じて
削除することが可能である。速度測定装置44は一対の揺
動軸2,3に設けたローラ4,5を被加工材Sの搬送路に位置
させる。
また、制御系として制御回路45が設けられる。この制
御回路45は被加工材速度測定装置44の速度検出回路24か
らの出力信号を受け、搬送ローラ43,43用のローラ駆動
回路46に制御信号を出力する。制御回路45には、転打加
工する上で被加工材Sを搬送するために適した搬送速度
の範囲、すなわち上限速度および下限速度を設定してあ
り、速度検出回路24からの速度信号が搬送速度の範囲、
すなわち上限速度および下限速度を越えてる場合には、
被加工材Sの搬送速度が所定範囲に収まるように搬送ロ
ーラ43,43の回転速度を制御する信号をローラ駆動回路4
6に出力する。
この被加工材製造装置を用いて被加工材Sを転打加工
する動作について説明する。
例えばタングステンやモリブデンからなる焼結バーを
転打加工する場合が対象にされる。被加工材Sは速度測
定装置44のローラ4,5を通過した後に、転打加工装置41
を通過して転打加工され、さらに搬送ローラ43,43に挟
まれて前方へ搬送される。
被加工材Sがこの製造装置を通過して転打加工を行う
過程で、被加工材Sの先端が速度測定装置44のローラ4,
5を通過する時に、速度測定装置44が被加工材速度・寸
法測定装置の動作と同じ動作で被加工材Sの先端の搬送
速度を測定する。すなわち、被加工材Sの搬送によりこ
れを挟む一対のローラ4,5が回転すると、一対の揺動軸
2,3が回転して装置本体1に設けた図示しない回転数検
出器がローラに回転数を測定し、回転数検出器が測定し
た回転数を示す信号を速度検出回路24に出力する。速度
検出回路24はローラ4,5の回転数に基づいて被加工材S
の搬送速度を測定する。次いで、速度検出回路24は被加
工材Sの搬送速度を示す信号を出力する。制御回路45
は、速度検出回路24からの速度信号を受け、被加工材S
の搬送速度が所定の範囲、すなわち予め設定した上限速
度および下限速度を越えている場合には、被加工材Sの
搬送速度が所定範囲に収まるように搬送ローラ43,43の
回転速度を制御する信号をローラ駆動回路46に出力す
る。ローラ駆動回路46は制御回路45からの制御指令信号
を受けてローラ43,43を回転するモータの駆動を制御
し、モータは被加工材Sの搬送速度が所定範囲に収まる
ように搬送ローラ43,43の回転速度を設定してローラ43,
43を回転する。第11図はこの制御を示す線図であり、実
線は制御した搬送速度、破線は制御されない搬送速度で
ある。
このように被加工材Sが搬送されている被加工材Sの
実際の搬送速度を測定し、この測定結果に基づいて搬送
ローラ43,43の回転を制御して被加工材Sの搬送速度を
所定に範囲に収まるように制御することにより、加熱炉
の熱によりに転打加工装置41が加熱されて被加工材Sに
搬送速度が低下する事態が発生したり、あるいは転打加
工装置41のダイスが摩耗して被加工材Sの上昇する事態
が発生しても、これらの事態に対応して被加工材Sの搬
送速度を適切な範囲に収めて被加工材Sを搬送させるこ
とができる。このように被加工材Sを常に適切で安定し
た搬送速度で搬送させることにより、加熱炉(図示せ
ず)による被加工材Sに対する加熱の過不足、転打加工
装置42による被加工材Sに対する加工の過不足がなく、
被加工材Sに対して適切な加熱と加工を行ううことがで
きる。
他の実施例について第10図を参照して説明する。
この実施例は、複数組の被加工材製造装置を被加工材
の製造ラインに沿って並べて設け、被加工材を各製造装
置の転打加工装置により多段にわたって転打加工するも
のである。すなわち、前述した構成をなす被加工材製造
装置がP1,P2…として被加工材Sを転打加工する段数に
応じて複数組連続して直列に並べて設置される。なお、
被加工材製造装置P1,P2では転打加工装置41に対して搬
送方向上流側に加熱炉47を設ける。また、各被加工材製
造装置P1,P2…において搬送方向上流側に位置して搬送
ローラ43,43と速度測定装置44を設ける。第9図と同じ
部分は同じ符号を付して示している。
そして、被加工材Sを転打加工する場合には、被加工
材Sを各製造装置P1,P2…の順で通過させて加工を行
う。すなわち、被加工材Sを加熱炉47で加熱した後転打
加工装置41で転打加工を行う。
この場合、各被加工材製造装置P1,P2…において速度
測定装置44で加熱炉47に入る前の被加工材Sの搬送速度
を測定し、加熱炉47に対して搬送方向上流側に位置する
搬送ローラ43,43の回転を制御して被加工材Sの搬送速
度を制御する。これにより被加工材Sは適切な速度で加
熱炉47を通過して加熱されて後転打加工装置41に達す
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、搬送される被加
工材の搬送速度および寸法を熱などの周囲の条件に影響
されずに精度良く測定できるとともに、コンパクト且つ
安価に被加工材の製造ラインに設置する上で最適な被加
工材速度・寸法測定装置を得ることができる。
また、本発明によれば、被加工材の搬送速度を周囲の
熱的条件に影響されずに制度良く測定できる被加工材速
度測定装置を用いて、被加工材の実際の搬送速度を測定
し、実際の製造条件に即して被加工材の搬送速度の安定
化を図り、良質な被加工材を製造することができ加工材
製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の被加工材速度・寸法測定
装置の一実施例を示し、第1図および第2図は装置全体
を示す側面から見た断面図、第3図ないし第5図は速度
測定部を拡大して示し、第3図は第4図A−A線に沿う
側面から見た断面図、第4図は第3図B−B線に沿う後
面から見た断面図、第5図は第4図C−C線に沿う断面
図、第6図ないし第8図は寸法測定部を拡大して示す
図、第9図ないし第11図は本発明の加工材製造装置の実
施例を示し、第9図は一実施例を示す図、第10図は他の
実施例を実施例を示す図、第11図は搬送速度の変化を示
す線図である。 2,3……揺動軸、4,5……ローラ、6……回転数測定器、
7……間隔検出器、41……転打加工装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される被加工材の軸線に対して直角な
    方向の軸線を有して前記被加工材を挟んで設けられ前記
    搬送される被加工材に接触して回転する一対のローラ
    と、この一対のローラが前記被加工材と接触する位置か
    ら同じ向きに同じ距離をもって離れた位置にある支点で
    前記被加工材の軸線に対して直角な平面内で揺動可能に
    支持されて向き合って設けられ前記一対のローラを分担
    して保持するとともに少なくとも一方が前記ローラと一
    体に回転する一対の揺動軸と、この一対の揺動軸に対し
    て前記一対のローラが前記被加工材を挟む方向に力を加
    える弾性部材と、回転する前記揺動軸の回転数を測定す
    る回転数測定器と、前記一対の揺動軸の相互の間隔距離
    を測定する間隔検出器とを有する検出部を備え、前記回
    転数検出器からの情報に基づいて前記被加工材の搬送速
    度を判定するとともに、前記間隔検出器からの情報に基
    づいて前記被加工材の直径を判定することを特徴とする
    被加工材速度・寸法測定装置。
  2. 【請求項2】被加工材をなす被加工材を搬送しながら加
    工する装置において、前記被加工材を転打加工する転打
    加工装置と、前記加熱炉に対して被加工材搬送方向上流
    側に設けられた搬送ローラと、前記被加工材の搬送速度
    を測定する速度測定装置と、この測定装置で測定された
    前記被加工材の搬送速度に基づいて前記搬送ローラの回
    転を制御する制御装置とを具備してなり、前記被加工材
    速度測定装置は、搬送される前記被加工材の軸線に対し
    て直角な方向の軸線を有して前記被加工材を挟んで設け
    られ前記搬送される被加工材に接触して回転する一対の
    ローラと、この一対のローラが前記被加工材と接触する
    位置から同じ向きに同じ距離をもって離れた位置にある
    支点で前記被加工材の軸線に対して直角な平面内で揺動
    可能に支持されて向き合って設けられ前記一対のローラ
    を分担して保持するとともに少なくとも一方が前記ロー
    ラと一体に回転する一対の揺動軸と、この一対の揺動軸
    に対して前記一対のローラが前記被加工材を挟む方向に
    力を加える弾性部材と、回転する前記揺動軸の回転数を
    測定する回転数測定器とする検出部を備え、前記回転数
    検出器からの情報に基づいて前記被加工材の搬送速度を
    判定するものであることを特徴とする加工材製造装置。
JP2165608A 1990-06-26 1990-06-26 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置 Expired - Lifetime JP2753117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2165608A JP2753117B2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2165608A JP2753117B2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0455018A JPH0455018A (ja) 1992-02-21
JP2753117B2 true JP2753117B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=15815595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2165608A Expired - Lifetime JP2753117B2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2753117B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0455018A (ja) 1992-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6655672B2 (en) Air bearing drive system
KR101555697B1 (ko) 롤 프레스 장치
AU1179092A (en) Measuring device for adjusting a roller gap and process of operating it
CN109955583B (zh) 配有测量和调节两旋转轴线间隔设备的承印材料处理机器
KR101225769B1 (ko) 사이드 가이드 장치
JP3301701B2 (ja) オンラインロールプロファイル測定装置
US3684332A (en) Apparatus for adjusting the center distance between bearing support members
JPH05228953A (ja) カレンダー加工におけるシート厚さの制御方法および制御装置
JP2753117B2 (ja) 被加工材速度・寸法測定装置および加工材製造装置
US6209378B1 (en) Adjustable monitoring guide
US4132166A (en) Mounting for rotary cylinders, particularly in a printing press
JP5734170B2 (ja) ベンディングロール機およびそれによる曲げ加工方法
US11975532B2 (en) Transport device, printing apparatus, and transport controlling method
CN103861876A (zh) 钢坯边部加热系统及方法
CN104269295B (zh) 双金属片自动成型机
JPH0576940A (ja) 板ばねの成形方法
JP6534453B2 (ja) 圧延装置及び圧延装置の改造方法
CN220591910U (zh) 随动装置及激光切割设备
JP2007167909A (ja) フィードバックテンション装置
JPH0775836A (ja) メタル担体用波板の製造方法
JPH01295743A (ja) 工作機械の主軸熱変位補正装置
CN221037210U (zh) 一种锻件直径测量装置
JPH07215722A (ja) プレス成型装置
JP2001047170A (ja) 転造装置
JPH06194151A (ja) ウェブ測長装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 13