JP2752611B2 - ラムダカラギーナンと変性イオタカラギーナンを含有する練歯磨 - Google Patents

ラムダカラギーナンと変性イオタカラギーナンを含有する練歯磨

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、練歯磨用安定化剤
としてカラギーナン類を含有する練歯磨に関する。 【0002】 【従来の技術】カラギーナンは紅藻類から抽出し精製し
たガラクトース硫酸エステルを主成分とする水溶性天然
多糖類であり、その分子構造の違いからカッパ、ラムダ
およびイオタの3種に大別され、イオタカラギーナンは
主にユーキューマスピノサム(Eucheuma Sp
inosum)から抽出し、精製される。 【0003】一般にイオタカラギーナンの抽出に用いる
ユーキューマスピノサムはその海藻の処理方法により3
種に大別される。すなわち、海から採取した海藻を天日
で乾燥しただけのロースピノサム(Raw Spino
sum)、海藻を70〜95℃で30〜120分間3〜
10%水酸化カリウム水溶液で処理し、固形分を回収し
て水洗後乾燥したプリトリーテッドスピノサム(Pre
treated Spinosum)、および海藻を4
0〜60℃で0.5〜2.0%水酸化カリウム水溶液で
処理し固形分を回収して水洗後乾燥したセミトリーテッ
ドスピノサム(Semitreated Spinos
um)の3種である。 【0004】従来、いずれのユーキューマスピノサムを
用いても公知の精製方法、すなわち「海藻を水洗した
後、加熱溶解し、次いで未溶解物を除去した後、水混和
性有機溶剤との混合によりカラギーナンを析出させ、析
出物質を回収し、乾燥、粉砕する。」で得られる純粋な
イオタカラギーナンは1.5%水溶液の75℃粘度が5
0乃至300cpsである。 【0005】イオタカラギーナンの変性についてはこれ
までにいくつかの報告がされている。USP3,34
2,612にはユーキューマスピノサムの加熱溶解時に
水酸化カルシウムを乾燥原藻に対し3.7%−7%添加
してpHを10.2−11.2とし、90℃−100℃
で45分乃至4時間、好ましくは1乃至2時間反応させ
た後、公知の方法で変性イオタカラギーナンを製造する
方法が記載されている。この方法はガラクトースに対す
るアンヒドロガラクトースの割合を向上させ、カルシウ
ム反応性を増大し、ゲル強度の向上を目的としたもので
あり、当然のことながら分子量低下は好ましくなく、で
きるだけ分子切断が起こらないアルカリ処理条件を採用
している。この方法によるユーキューマスピノサムの変
性抽出物の1.5%水溶液の75℃粘度も40cpsよ
り高いものである。 【0006】USP3,849,395には、冷ミルク
への溶解性の向上を目的にUSP3,342,612と
同等なアルカリ処理を行い、次いで酸加水分解により分
子切断を実施した後、公知の方法で変性イオタカラギー
ナンを製造する方法が記載されており、1.5%水溶液
の75℃粘度が0.4乃至4.0cpsと規定されてい
る。 【0007】ところで、練歯磨の品質安定化剤は、その
粘度と特異な流動性の為に、練歯磨のレオロジカルな性
質の決定に大きな影響を与えるものであり、強い粘りを
出し、研磨剤と液体成分の分離を防ぎ練歯磨の形・固さ
を保つと共に、口内で滑らかな触感を与えるという役割
を持つ。イオタカラギーナンはカッパカラギーナンやラ
ムダカラギーナンに比べてこれらの役割に優れている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、公知の方法で
ユーキューマスピノサムより抽出したイオタカラギーナ
ンおよびUSP3,342,612に従ったアルカリ処
理を実施した変性イオタカラギーナンを練歯磨の品質安
定化剤として使用した場合、練歯磨の粘り・固さが当初
は良好なものの、経時的に増大し、練歯磨のある時間経
過後は粘りや固さが高くなりすぎ、実質上使用困難であ
ることが判明した。 【0009】1.5%75℃粘度が0.4〜4.0cp
sのように低い変性イオタカラギーナンは練歯磨の品質
安定化剤として使用した場合、練歯磨の形・固さを保つ
ことができず、実質上練歯磨の品質安定化剤としては用
い得ないものである。 【0010】そこで練歯磨の品質安定化剤としての役割
を維持しつつ、練歯磨の粘り・固さに経時的な安定性を
も付与できるイオタカラギーナンが望まれた。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果イオタカラギーナンの有している物性の中でその水
溶液粘度が練歯磨の経時安定性に関与していることをつ
きとめ、本発明に至った。 【0012】すなわち、本発明の要旨は、ラムダカラギ
ーナンと、1.5%水溶液の75℃粘度が5乃至40cp
sである変性イオタカラギーナンとを含有する練歯磨に
ある。 【0013】1.5%水溶液の75℃粘度が40cps
を超えるイオタカラギーナンあるいは変性イオタカラギ
ーナンはこれを練歯磨の品質安定化剤として用いた場
合、製造当初の練歯磨は適度の粘性を示し、研磨剤と液
体成分の分離もなく、練歯磨の形状が保たれるが、後述
の実施例の加速テストの結果から明らかなように経時的
に練歯磨の粘度が上昇し、37cpsを超えるという好
ましくない程高い粘度となってしまう。 【0014】一方、1.5%水溶液の75℃粘度が5c
ps未満のイオタカラギーナンはこれを練歯磨の品質安
定化剤として用いた場合得られる練歯磨は粘りと固さが
不足して練歯磨の品質安定化剤として不適切である。 【0015】本発明では、イオタカラギーナンとラムダ
カラギーナンの比を1/4以上とする必要がある。この
ような比率であれば本発明のイオタカラギーナン単独の
場合とほぼ同様の練歯磨の品質安定化効果を有する。 【0016】本発明の変性イオタカラギーナンはユーキ
ューマスピノサムからのカラギーナンを抽出した抽出液
の状態で加水分解を行えばよい。この加水分解はアルカ
リ加水分解でも酸加水分解でもよく、酸化剤による加水
分解でも酵素あるいは微生物による加水分解でもよい。 【0017】又、加水分解を一定の条件で行っても使用
する原料の種類、その状態によっても得られる変性イオ
タカラギーナンの粘度が異なってくるので加水分解条件
を一概に規定できないが、使用原料採用加水分解条件等
を勘案して加水分解時の液粘度を参考にして所定の粘度
の変性イオタカラギーナンを得ることができる。 【0018】次に本発明の練歯磨について説明する。 【0019】練歯磨には研磨剤成分と湿潤剤と発泡剤と
水及び必要に応じて防腐剤、甘味剤、香料、着色料が含
まれこれに粘結剤(本発明でいう品質安定剤)が加えら
れてなるものであり、本発明の練歯磨においては品質安
定化剤として先に説明した変性イオタカラギーナンとラ
ムダカラギーナンを用いればその他の成分としては通常
練歯磨に用いられる成分を通常用いられる比率で用いれ
ばよい。即ち研磨剤成分としては第二燐酸カルシウム、
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムを例示でき、これらを混合して
用いることもできる。 【0020】湿潤剤としてはグリセリン、プロピレング
リコール、ソルビトール等を、発泡剤としてはラウリル
硫酸ナトリウム、脂肪酸モノグリセライドナトリウム等
を、防腐剤としては安息香酸ナトリウム、パラヒドロキ
シ安息香酸ナトリウム等を例示でき、甘味剤としてはサ
ッカリンナトリウムを例示できる。練歯磨に添加する品
質安定化剤は水も含めた全練歯磨組成の0.5〜2.0
wt%であることが好ましい。 【0021】本発明の練歯磨は25℃における粘度が2
2〜37cpsという好ましい範囲に長期にわたって維
持でき、経時変化が少ないという特徴を有する。 【0022】 【実施例】以下に実施例及び比較例を用いて本発明を説
明する。 【0023】なお実施例、参考例、および比較例で製造
した練歯磨の組成は全て第1表に示した組成のものとし
た。 【0024】 【表1】 また、練歯磨の粘り、固さの経時的な変化は下記の様に
加速テストを実施し評価した。 【0025】練歯磨を調整後、アルミチューブ2本に充
填し、1本は25℃恒温槽に24時間放置した後練歯磨
の粘度(25℃)を測定した。また、他の一本は50℃
恒温槽に3週間放置した後、25℃恒温槽に24時間放
置した後の練歯磨の25℃における粘度を測定した。こ
の2点の粘度変化より経時的な安定性の評価を実施し
た。 【0026】尚、25℃での練歯磨粘度およびイオタカ
ラギーナン1.5%水溶液の75℃粘度は共に、BL型
粘度計(東機産業製)で測定した値である。 【0027】又、練歯磨の特性は研磨剤と液体成分との
分離の有無、チューブからの押出し易さ、口腔内での感
触で判断した。 【0028】従って後述の第2表の特性欄の良とは研磨
剤と液体成分との分離がなく、チューブからの押出しも
容易で口内での感触も良好であることを示す。 【0029】[参考例1]ロースピノサム1.5kgを
水洗した後全量が約30kgになるように水を加え、8
0℃で1時間加熱溶解した。この液の10kgをとりこ
れに水酸化ナトリウム100gを添加して(pH12.
1)3時間加水分解処理した後、塩酸で中和し、これに
濾過助剤を添加し、ケーキ濾過にて得られた清澄液に3
倍量のイソプロピルアルコールを加えて、イオタカラギ
ーナンを沈殿させ回収した。この沈殿物を乾燥粉砕して
イオタカラギーナンの粉末を得た。このイオタカラギー
ナンの1.5%水溶液の75℃粘度は17cpsであっ
た。この変性イオタカラギーナンを品質安定化剤として
練歯磨を製造し、経時的な練歯磨粘度の変化と練歯磨の
特性を調べた。その結果を第2表に示す。 【0030】[比較例1]参考例1で得たロースピノサ
ム溶解液の10kgをとり、これを加水分解処理及びそ
の後の中和処理を行わない以外は参考例1と同様にして
イオタカラギーナンの粉末を得た。このイオタカラギー
ナンの1.5%水溶液の75℃における粘度は78cp
sであった。これを品質安定化剤として用いた練歯磨の
経時粘度変化を調べた。その結果を第2表に示す。 【0031】この練歯磨は25℃24時間経過後は参考
例1で得た練歯磨と同様良好なものであったが50℃3
週間、次いで25℃24時間放置後のものは硬すぎて力
を入れてもチューブから押出し難く、無理に押出して使
用したところ口内での感触は滑らかさがなく不良であっ
た。 【0032】[比較例2]溶液の加水分解処理条件とし
て水酸化ナトリウムの添加量を50gとした(pH1
1.0)以外は参考例1と同様にして変性イオタカラギ
ーナン粉末を得た。この変性イオタカラギーナン1.5
%水溶液の75℃における粘度は42cpsであった。 【0033】これを用いた練歯磨の経時安定性と練歯磨
特性の評価結果を第2表に示す。 【0034】[参考例2]ロースピノサムの代りにセミ
トリーテッドスピノサムを用いた以外は参考例1と同様
にして変性イオタカラギーナン粉末を得た。この1.5
%水溶液の75℃における粘度は33cpsであった。
これを用いた練歯磨の経時安定性と特性を第2表に示
す。 【0035】[比較例3]参考例2で用いたと同様のセ
ミトリーテッドスピノサムを用い、加水分解及びその後
の中和を行わない以外は参考例2と同様にしてイオタカ
ラギーナン粉末を得た。 【0036】この1.5%水溶液の75℃における粘度
は280cpsであった。 【0037】[比較例4]参考例2で用いたと同様のセ
ミトリーテッドスピノサムを用い、加水分解処理時間を
1時間にした以外は参考例2と同様にして変性イオタカ
ラギーナン粉末を得た。 【0038】この1.5%水溶液の75℃での粘度は1
20cpsであった。 【0039】[比較例5]参考例2で用いたと同様のセ
ミトリーテッドスピノサムを用い加水分解処理時間を2
時間にした以外は参考例2と同様にして1.5%水溶液
の75℃との粘度が64cpsの変性イオタカラギーナ
ン粉末を得た。 【0040】比較例3〜5のイオタカラギーナンあるい
は変性イオタカラギーナンを用いて各々練歯磨を作成し
粘度の経時変化を調べた。その結果を第2表に示す。 【0041】[参考例3]ロースピノサムの代りにプレ
トリーテッドスピノサムを用い、加水分解処理条件とし
て次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素12%)70gを添
加して30分処理を採用し中和を行わない以外は参考例
1と同様にして1.5%水溶液の75℃での粘度が12
cpsの変性イオタカラギーナン粉末を得た。 【0042】これを品質安定化剤に用いて練歯磨を製造
し練歯磨の経時的粘度変化を調べた。その結果を第2表
に示す。 【0043】[比較例6]参考例3で用いたと同様のプ
レトリーテッドスピノサムを用い加水分解を行わない以
外は参考例3と同様にしてイオタカラギーナン粉末を
得、これを用いて練歯磨を得た。その粘度の経時変化の
結果を第2表に示す。 【0044】なおこのイオタカラギーナンの1.5%水
溶液の75℃での粘度は95cpsであった。 【0045】[比較例7]参考例3で用いたと同様のプ
レトリーテッドスピノサムを用い次亜塩素酸ナトリウム
の添加量を100gとした以外は参考例3と同様にして
1.5%水溶液の75℃での粘度3.5cpsの変性イ
オタカラギーナンを得、これを用いて練歯磨を作成し、
その粘度の経時変化の結果を第2表に示す。 【0046】この練歯磨は25℃で24時間保持した後
のものも既に研磨剤と液体成分とが分離した不良品とな
っていた。 【0047】[参考例4,5]比較例1と同様の処理を
した時に得られるイオタカラギーナンの1.5%水溶液
の75℃での粘度が102cpsとなるようなプレトリ
ーテッドスピノサムを用い、加水分解条件として酢酸を
添加してpHを5.0(参考例4)及び4.5(参考例
5)に調節し、その液を90℃で2時間維持し、次いで
水酸化ナトリウムで中和するという条件を採用した以外
は参考例1と同様にして変性イオタカラギーナン(1.
5%水溶液の75℃での粘度 参考例4:10cp
s、参考例5:6.0cps)粉末を得た。 【0048】これらの変性イオタカラギーナンを用いて
練歯磨を作成した。 【0049】その粘度の経時変化及び特性を第2表に示
す。 【0050】[比較例8]加水分解を行わない以外は参
考例4と同様にして得た1.5%水溶液の75℃での粘
度102cpsのイオタカラギーナンを用い練歯磨を作
成し、その特性を調べた。その結果を第2表に示す。 【0051】[実施例1,2、比較例9]参考例4,5
及び比較例8で得た(変性)イオタカラギーナンと、ギ
ガルテーナ・スコツツベルギー(Gigartina
Scottsbergii)を用いた以外は比較例1と
同様にして抽出精製したラムダカラギーナンとを重量比
1:1で用いてこれを品質安定化剤として練歯磨を作成
し、その粘度経時変化と練歯磨特性を調べた。その結果
を第2表に示す。 【0052】[比較例10]USP3,342,612
に従い変性イオタカラギーナンを製造した。即ち、ロー
スピノサム、セミトリーテッドスピノサムおよびプレト
リーテッドスピノサムの原藻を各々1.5kgずつ水洗
した後、各々全量が30kgになるように水を加え、水
酸化ナトリウムを乾燥原藻に対し7.0%添加した。次
に95℃で2時間処理した後、塩酸にて中和し、以下、
比較例1と同等に処理し変性イオタカラギーナンの粉末
を得た。それぞれの原藻より得られた粉末製品の1.5
%水溶液の75℃粘度は45cps、84cpsおよび
60cpsであった。 【0053】それぞれの変性イオタカラギーナンを品質
安定化剤として練歯磨を製造し、経時的な練歯磨の粘度
変化と練歯磨特性を調べた。その結果を第2表に示す。 【0054】[比較例11]USP3,849,395
に従い、変性イオタカラギーナンを製造した。即ちロー
スピノサム、セミトリーテッドスピノサム、プレトリー
テッドスピノサムの原藻を各々比較例10と同様にして
抽出、アルカリ処理を行った後塩酸にて中和した抽出液
に各々酢酸を添加し、pHを4.0に調整し、90℃で
2時間処理した後水酸化ナトリウムで中和し、以下、比
較例10と同様な方法で各々の変性イオタカラギーナン
の粉末を得た。1.5%水溶液の75℃粘度は、1.
5,3.0および2.0cpsであった。 【0055】各々の変性イオタカラギーナンを品質安定
化剤として練歯磨を製造したが、いずれの練歯磨も、粘
りおよび固さがなく、本比較例で製造したいずれの変性
イオタカラギーナンも練歯磨の品質安定化剤として不適
切であった。 【0056】尚、練歯磨の粘度は第2表に示す。 【0057】 【表2】【0058】 【表3】 *1 粘度:1.5%水溶液の75℃における粘度。 *2 粘り、固さが不足し、研磨剤と液体成分の分離
が見られた。 *3 固すぎてチューブから押出せないあるいは押出
すのが困難であり口内での触感が不良であった。 【0059】 【発明の効果】以上の実施例および比較例から明らかな
ように、1.5%水溶液の75℃粘度が5乃至40cp
sである変性イオタカラギーナンとラムダカラギーナン
とを組合わせて練歯磨の品質安定化剤として用いること
により、本来イオタカラギーナンが有している優れた特
性(研磨剤と液体成分の分離防止、口内での滑らかな触
感)を維持しながら、従来の問題点であった経時的に練
歯磨の粘性が増大し、固くなるという欠点を解消する、
優れた効果を有しており、これを品質安定化剤として用
いた練歯磨は長期間にわたってその当初の優れた特性を
維持できるという特徴を有する。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ラムダカラギーナンと、1.5%水溶液の75℃粘
    度が5乃至40cpsである変性イオタカラギーナンと
    を含有する練歯磨。
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