JP2751671B2 - 計測用ダミー - Google Patents

計測用ダミー

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JP2751671B2
JP2751671B2 JP3181111A JP18111191A JP2751671B2 JP 2751671 B2 JP2751671 B2 JP 2751671B2 JP 3181111 A JP3181111 A JP 3181111A JP 18111191 A JP18111191 A JP 18111191A JP 2751671 B2 JP2751671 B2 JP 2751671B2
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敏 斎藤
永 尾形
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • G01M99/001Testing of furniture, e.g. seats or mattresses

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の乗り心地を計
測するためにシートに設置されて、車体から人体に伝達
されるであろう振動や重力加速度等を計測するために使
用されるダミーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の計測用ダミーは、例えば図4に示
すように、腰部21と胸部22とが棒体23によって連
結されて身体部分が一体になり、さらに腕付け根部と足
付け根部とが杆体24によって固定されて構成されてい
る。また、必要に応じて、前記身体部分に図示されてい
ない足部,腕部及び頭部が夫々装着される。
【0003】前記身体部分の腰部21及び胸部22内に
は夫々ウェイト21a,22aが設置されており、その
ウエイト21a,22aの上部に、夫々センサである加
速度計25,26が取り付けられる。そして、図5に示
すように前記構成の計測用ダミーがシート26に固定さ
れ、前記加速度計25,26によって前後方向や上下方
向の重力加速度を計測していた。
【0004】なお、図5において、27,28,29は
夫々加速度計であり、27はシートバックに設けられて
前後方向の重力加速度を計測し、28はシートクッショ
ンに設けられて上下方向の重力加速度を計測し、29は
床面に設けられて上下方向の重力加速度を計測してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】振動に対する乗り心地
を考える場合には、人体の各部の振動特性を考慮する必
要があるが、前記のような計測用ダミーでは、腰部21
や胸部22が一体に構成されているために、各部位に伝
達される個々の振動状態を計測するには不適当である。
【0006】よって、生理的な不快を感じる内臓部分や
頭部自体へ個別に入力される振動状態が直接計測され
ず、特に、振動乗り心地で一番影響のある上下振動によ
って発生する内臓部分や頭部での振動状態の計測が困難
である。このため従来においては、通常、官能検査を併
用するが、該官能検査では計測結果に普遍性を持たせ難
いという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、生理的な不快を感じる内臓や頭での夫
々の振動状態が直接計測可能な計測用ダミーを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の計測用ダミーは、上下方向へ複数の層に区
画されて各区画間が夫々着脱可能なフレームと、該フレ
ームの最下層の区画に直接設置される調整用ウェイト
と、前記フレームの最下層以外の区画に夫々弾性体を介
して設置される測定用ウェイトと、前記調整用ウェイト
あるいは測定用ウェイトの少なくとも1つに装着される
振動センサとからなることを特徴としている。
【0009】なお、前記各ウェイトの重さは、人体の内
臓等の各部位に対応する重量の重りを使用し、また、前
記弾性体は、実際の人体において前記内臓等の各部位を
支持している部分のばね定数や粘性減衰係数に近い値の
ものを使用する。
【0010】
【作用】人体の骨格等の支持機構に対応するフレームを
シートに固定して、該シートが設置されている車両を振
動台等によって振動させると、該振動がシートを介して
計測用ダミーのフレームに伝達される。フレームに伝達
された振動は、該フレームに夫々設置された調整用ウェ
イトや各測定用ウェイトへ直接若しくは弾性体を介して
伝達される。すると、前記各ウェイトは個々別々の振動
状態で振動し、その振動状態がウェイトに装着される振
動センサによって計測される。
【0011】このとき、各測定用ウェイトをそれぞれ人
体の内臓や頭部に対応させて、各測定用ウエイトの重量
をそれぞれ前記人体の頭部及び内臓の重さに近づけ、残
りの人体の重量をフレーム自体の重量と調整用ウェイト
の重量とで負担させておくと、対象とした内臓部分や頭
部等の各部位へ個別に入力される振動状態が計測可能と
なる。
【0012】各フレームの区画やウェイトの重量,及び
弾性体は、対象とする人体の重量や高さ及び姿勢等に合
わせて適宜交換する。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面を基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図1及び図2に示すように、フ
レームFが第1,第2及び第3フレーム1,2,3とか
ら構成され、該第1フレーム1は、正方形の平板からな
る底板1aと天井板1bとが上下に対向し、該底板1a
と天井板1bの各四隅がアングル材からなる4本の柱1
cによって連結されて箱型形状に形成されると共に一側
面に背板1dが設けられて、フレームFの下層の区画を
形成している。
【0014】その第1フレーム1の上側に第2フレーム
2が取り付けられている。その第2フレーム2も箱型状
をなしていて、該箱型の外枠を形成するアングル材から
なる枠部2aと、該枠部の下面を構成する底板2bと、
一つの側面を覆う背板1cとから構成されてフレームF
の中層の区画を形成し、前記底板2bと前記第1フレー
ム1の天井板1bとがネジを介して固定されることで、
第1フレーム1と第2フレーム2が上下に連結される。
【0015】さらに、第2フレーム2の上側に第3フレ
ーム3が取り付けられる。その第3フレーム3は下面を
構成する底板3aと、該底板3aの一辺から上方に延設
されている背板3bとから形成されて縦断面L字形とな
って、フレームF上層の区画を形成している。そして、
該底板3aと前記第2フレーム2の枠部2a上端面とが
ネジを介して固定されることで、第2フレーム2と第3
フレーム3とが上下に連結される。
【0016】前記第1フレーム1の底板1aの上には1
0〜20kg程度の重りが調整用ウェイト4として設置
されている。また、第2フレーム2及び第3フレーム3
に対しても夫々測定用ウェイトである内臓用ウェイト5
及び頭部用ウェイト6が弾性体7,8を介して設置され
ている。前記内臓用ウェイト5及び頭部用ウェイト6
は、底板と背板によって縦断面L字形に形成されたウェ
イト台5a,6aと、該ウェイト台5a,6aに載せら
れる重り5b,6bとから夫々構成され、前記ウェイト
台5a,6aの底板と背板に夫々固着している弾性体
7,8の外端面が、対応するフレーム2,3の底板及び
背板に固着されている。
【0017】なお、前記調整用ウェイト4,頭部用ウェ
イト6及び内臓用ウェイト5の各最上部の重りの上面に
はセンサ取り付け用に溝4a,5c,6cが形成されて
おり、該溝部に3方向の振動を計測する振動センサ10
が固定されている。本実施例では、前記振動センサ10
による計測範囲を、人体が不快を感じるであろう周波数
である3Hz〜20Hz程度の範囲を計測しようとしてい
る。
【0018】また前記頭部用ウェイト6及び内臓ウェイ
ト5の重りには、対象とする人体の頭部及び内臓部分の
重量に相当する重さとして10〜30kg程度の重りを適宜交
換して使用し、また、それらウェイト5,6をフレーム
Fに連結している弾性体7,8には、できるだけ人体の
内臓や頭部を支持している部位のバネ定数や粘性減衰係
数と同じ値を有するゴム等からなる弾性体を使用する。
本実施例では、バネ定数を4〜5kg/mm に、粘性減衰係
数を60〜80kgs/m 程度に設定している。
【0019】さらに、頭部及び内臓以外の対象とする人
体の重量をフレームF及び調整用ウェイト4で負担して
いる。前記のように構成された計測用ダミーをシート1
1に固定し、該シート11が取り付けられている車両を
実際に走行,若しくは振動台等によって振動させると、
該振動がシート11に伝達され、該シート11を介して
計測用ダミーの各ウェイトに入力される。
【0020】前記構成の計測用ダミーでは、図3に示す
ような振動モデルに対応する構成となり、シートクッシ
ョンやシートバックからの振動によって、個々別々に各
ウェイト4,5,6が振動して対応する内臓や頭部の振
動状態が個々に計測できる。なお、図3における11a
は、シートによるバネ及びダンパを示している。これに
より、ダミー全体の振動からは直接計測不能な頭部や内
臓部分の振動状態が計測できて、生理的に不快な振動が
頭部や内臓に入力されているがどうかが直接計測可能と
なる。
【0021】このとき、対象とする人体の重量や緊張度
等の状態などに合わせて、各ウェイト4,5,6の重り
を交換したり、対応するばね定数や粘性減衰係数を有す
る別の弾性体が固着した各区画のフレームと交換して計
測する。本実施例では各ウェイト4,5,6が別々にフ
レームFに設置されているため、前後左右方向の振動状
態ばかりでなく、乗り心地に一番影響ある上下方向の振
動に対する頭部及び内臓の個々の振動状態が数値で計測
できる。
【0022】なお、前記実施例では頭部と内臓部の振動
状態を計測しているが、頭部の振動状態の計測が不要で
あれば、上層部の第3フレーム3を外して計測しても構
わない。また、前記弾性体7,8は各ウェイト5,6の
下側と横側に設けているが、弾性体の設置位置は本実施
例に限らず、各区画内で上側から弾性体7,8を介して
各ウェイト5,6を吊り下げる等してもよいし、弾性体
7,8をバネとダンパから構成する等してもよい。
【0023】さらに、本実施例のフレームFの各区画は
箱型をしているが、各区画間が着脱可能で且つウェイト
が設置可能であれば、他の形状であってもよい。さらに
また、本実施例ではフレームを3層に区画しているが、
内臓部分を胸部内の内臓と腹部内の内臓とに分けて計測
したい場合には、フレームFを4層に区画する等、該フ
レームを4層以上に区画しても構わない。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の計測
用ダミーは、生理的な快・不快をよく感じる内臓部分や
頭部の振動状態が個別に且つ直接計測可能となる。特
に、各ウェイトが一体に構成されていないため、振動に
対する乗り心地で一番影響する上下振動による内臓や頭
部の振動状態が直接計測可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施例の計測用ダミーの上層の
区画を外した状態を示す斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同実施例の振動モデルを示す図である。
【図4】従来の計測用ダミーを示す斜視図である。
【図5】従来の計測用ダミーをシートに固定した状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
F フレーム 1 第1フレーム 2 第2フレーム 3 第3フレーム 4 調整用ウェイト 5 内臓用ウェイト 6 頭部用ウェイト 7,8 弾性体 10 振動センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向へ複数の層に区画されて各区画
    間が夫々着脱可能なフレームと、該フレームの最下層の
    区画に直接設置される調整用ウェイトと、前記フレーム
    の最下層以外の区画に夫々弾性体を介して設置される測
    定用ウェイトと、前記調整用ウェイトあるいは測定用ウ
    ェイトの少なくとも1つに装着される振動センサとから
    なることを特徴とする計測用ダミー。
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JP3660260B2 (ja) * 2001-03-19 2005-06-15 川崎重工業株式会社 無人運転車用重心移動機構
DE102006030345B4 (de) * 2006-06-28 2010-11-18 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Dummykörper zur Erprobung von Sitz-, Liege- und Stützpolstern von gepolsterten Sitz- und Liegemöbeln
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