JP2751246B2 - 汚染された土壌を浄化処理する方法 - Google Patents

汚染された土壌を浄化処理する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、無機質有害物質とくに重金属と有機質有害
物質の両方に汚染された土壌からこれら有害物質を除去
し、土壌を浄化処理する方法に関する。
【従来の技術】
廃油、トリクロロエチレンのような有機塩素系溶剤で
代表される有機質有害物質や、重金属(Cu,Ni,Pb,Zn,C
r,Cdなど)を代表とする無機質有害物質による土壌の汚
染が問題となり、その対策が種々検討されている。 現在知られている汚染土壌の浄化処理方法は、熱分解
法、生物分解法、抽出法および固化/安定化法に大別さ
れる。熱分解法には、赤外線やプラズマアークで土壌を
焼却する方法と、パイロライザーを使ってガラス固化す
る方法とがある。生物分解法とは、好気性微生物で有機
物を分解する方法である。抽出法には、液化ガスで有機
物を抽出する方法、空気を流して揮発性物質だけ取り除
く方法、および水もしくはキレート剤を使用して土壌を
洗浄する方法がある。固化/安定化法は、水ガラス系物
質で固化する方法、土壌に電流を流してガラス化する方
法、およびドリルなどで土壌に穴をあけながらセメント
を注入し固化する方法が知られている。 これらの方法のうち、土壌中の有機質の有害物質と重
金属を代表とする無機質の有害物質の両方が含まれてい
る場合に適用してこれらをあわせ除去できるのは、パイ
ロライザーを使ってガラス固化する方法と電流を流して
土壌をガラス化する方法だけである。 しかし、このふたつの方法は、有害物質を封じ込める
効果は大きいが、いずれもランニングコストが高く、実
用的な方法とはいえない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有機質の有害物質および無機質の有
害物質とくに重金属の両方で汚染されている土壌を、低
コストで浄化処理する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の汚染された土壌を浄化処理する方法は、有機
質有害物質と無機質有害物質とで汚染された土壌を浄化
処理する方法であって、第1図にフローを示すように、
汚染された土壌に溶剤を加えて撹拌し、土壌中の有機質
有害物質を溶剤中に移行させて、ついで水を加えて撹拌
し、静置して溶剤層を分離除去したのち、水と土壌の混
合物に硫酸を加えて無機質有害物質中の重金属をイオン
化して水中に溶出させ、第一鉄イオン、水酸化カルシウ
ムおよび酸素を加えてフェライト化/マグネタイト化反
応により重金属を不溶化し、さらに硫酸を加えて中和す
るとともに硫酸カルシウムを生成させ、最後に土壌と水
とを分離することからなる。 有機質有害物質を含む溶剤層は、その中の有害物質と
溶剤とを、たとえば蒸留によって分離し、溶剤は回収し
て再使用し、有害物質は焼却または熱分解して無害化す
る。場合によっては、分離をせずに直接再利用すること
も可能である。溶剤が汚染されて抽出能力がなくなった
ら、これも熱分解などの手段で処分する。 本発明で使用する溶剤は、各種脂肪族炭化水素、芳香
族炭化水素、エーテル、エステル、アルコール、ケトン
などの中から、土壌中に含まれていて除去しようとする
有機質有害物質の種類に応じ、適当なものをえらべばよ
い。使用済み溶剤の処理は、一般に熱回収型液中燃焼炉
で焼却するのが適当であるから、溶剤は可燃性のものを
えらぶことが望ましい。 フェライト化/マグネタイト化反応は、上記の水と土
壌の系に第一鉄イオンとアルカリを加えて水酸化第一鉄
を生成させ、そこへ空気を踏み込むなどして酸素を供給
しながら撹拌し、第一鉄を酸化して水酸化第二鉄とした
のち、再度第一鉄イオンとアルカリを加えて加熱するこ
とにより進行する。 第一鉄イオンは、たとえば硫酸第一鉄を加えることに
よって、溶剤層を分離した残りの混合物に対して供給す
ればよい。 アルカリは、何を使用してもよいが、二次生成物を考
えると、安価で入手の容易な水酸化カルシウムが好適で
ある。 浄化処理した土壌と水との分離は、沈降分離法やフィ
ルタープレスなど既知の固液分離手段に従って行なえば
よい。
【作 用】
本発明の浄化処理方法は、汚染された土壌から有機質
有害物質を溶剤で抽出して除去したのち、重金属をいっ
たんイオンにして水中に溶出させ、これをフェライト化
/マグネタイト化して不溶性物質とすることにより、無
機質有害物質を土壌と共存したまま無害化する。処理済
みの土壌は、二次生成物である硫酸カルシウムにより安
定な固化体となる。
【実施例】
第2図に示すような処理プラントを建設した。図にお
いて、(1)は反応容器を、(11)は加熱器を、(2)
は汚染土壌コンベアーを、(3)は溶剤タンクを、
(4)は硫酸タンクを、(5)は水酸化カルシウムタン
クを、(6)は硫酸第一鉄タンクを、(7)は固液分離
装置を、(8)は焼却炉、(9)はスクラバーを、それ
ぞれ示す。 一方、重金属含有排水の模擬液として、表に掲げた成
分を含む水溶液10を用意し、土壌1Kgと反応容器
(1)中で混合した。 上記の混合物にFeSO4・7H2Oを240g加えて溶解させ
た。 これにCa(OH)を加えてpHを6〜6.4に保ち、常温
常圧で大量の空気を吹き込んだ。約1時間で茶褐色の生
成物が得られたので空気の吹き込みを停止し、さらにFe
SO4・7H2Oを120g添加し、Ca(OH)を加えてpHを10.5
に調整しながら加温して、約78℃の液温で撹拌すること
により反応を進めた。 数分後に、茶褐色の物質が黒色に変り、その外面上の
物性が著しく変化した。約30分間で反応を終了し、2時
間ほど静置して生成物を沈降させ分離することにより、
清澄な処理水を得た。 処理水の水質と沈でん物の溶出量を、表にあわせて示
す。水質の分析はJIS−K0102に定める方法によった。沈
でん物の溶出試験は、常温で酸を加えて撹拌6時間のう
ち濾過し、濾液を分析することにより行なった。 沈でん物の外観は上記のように黒色であって、主生成
物はマグネタイトであった。沈降速度は52mm/min、脱水
ケークの含水率は約35%であって、水酸化物とは比較に
ならない水分離性を示した。 黒色生成物の沈でんに続いて、液に硫酸を加えて中和
したところ、硫酸カルシウムの沈でんが生じた。撹拌し
て静置し、土壌および黒色の沈でんと白色の硫酸カルシ
ウムとが混合した処理土壌と上澄み液を得た。
【発明の効果】
本発明の方法に従えば、有機質有害物質と無機質有害
物質とくに重金属の両方で汚染されている土壌を処理し
て、一挙に浄化することができる。 有機質有害物質を焼却や熱分解で無害化するにあた
り、それを土壌から溶剤で抽出分離し、その溶剤ととも
に、またはさらに溶剤から分離して処理すればよく、こ
れまでの、たとえばガラス化処理ように、土壌全部を対
象に処理するのにくらべて、はるかに容易で、そのコス
トは従来の技術によるよりも、格段に少なくてすむ。 土壌に含まれる重金属は、フェライト化/マグネタイ
ト化されて不溶性の物質となり、しかもpH調整のさいに
生成する硫酸カルシウムによって、土壌とともに安定な
固化体にされる。従って、本発明の方法で処理した土壌
は、埋め戻しなどに使用しても、重金属が溶出して再度
環境を汚染するという心配はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の汚染された土壌を浄化処理する方法
を説明するためのプロセスフローチャートである。 第2図は、第1図のプロセスの実施に使用する装置の構
成を示す図である。 1……反応容器、11……加熱器 2……汚染土壌コンベア、3……溶剤タンク 4……硫酸タンク 5……水酸化カルシウムタンク 6……硫酸第一鉄タンク 7……固液分離装置 8……焼却炉 9……スクラバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 17/02 B09B 3/00 304K 17/04 ZNA 17/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機質有害物質と無機質有害物質とで汚染
    された土壌を浄化処理する方法であって、汚染された土
    壌に溶剤を加えて撹拌し、土壌中の有機質有害物質を溶
    剤中に移行させ、ついで水を加えて撹拌し、静置して溶
    剤層を分離除去したのち、水と土壌の混合物に硫酸を加
    えて無機質有害物質中の重金属をイオン化して水相中に
    溶出させ、第一鉄イオン、水酸化カルシウムおよび酸素
    を加えてフェライト化/マグネタイト化反応により重金
    属を不溶化し、さらに硫酸を加えて中和するとともに硫
    酸カルシウムを生成させ、最後に土壌および不溶性物質
    と水とを分離することからなる汚染土壌の浄化処理方
    法。
  2. 【請求項2】有機質有害物質を含有する溶剤層から有害
    物質を分離して焼却または熱分解によって処理し、溶剤
    は回収して再使用する請求項1の浄化処理方法。
  3. 【請求項3】溶剤を、有機質有害物質を含有する状態で
    再使用したのち、焼却または熱分解によって処理する請
    求項1の浄化処理方法。
  4. 【請求項4】水を回収して汚染土壌との混合に用いる
    か、または焼却もしくは熱分解時のオフガス処理用スク
    ラバー水として再使用する請求項1の浄化処理方法。
  5. 【請求項5】有機質有害物質を含有する溶剤の焼却また
    は熱分解によって発生した熱を、フェライト化/マグネ
    タイト化反応時の熱源として利用する請求項1の浄化処
    理方法。
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