JP2745846B2 - 燃料注入口 - Google Patents

燃料注入口

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JP2745846B2
JP2745846B2 JP5220691A JP5220691A JP2745846B2 JP 2745846 B2 JP2745846 B2 JP 2745846B2 JP 5220691 A JP5220691 A JP 5220691A JP 5220691 A JP5220691 A JP 5220691A JP 2745846 B2 JP2745846 B2 JP 2745846B2
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民佳 大橋
久雄 英
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等における燃
料タンクの燃料注入口に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料注入口では、給油時
に燃料蒸気の大気への放出を防止するため、実開平2−
106434号公報に示すものが知られている。
【0003】この燃料注入口は、筒状の燃料注入口本体
内に配置される移動リテーナを備え、移動リテーナに
は、給油時の燃料注入ガンの外周面をシールし、燃料蒸
気の大気中への放出を防止する環状シール部材が配設さ
れている。
【0004】この環状シール部材は、燃料注入ガンの燃
料注入口への挿入時に燃料注入ガンの先端によつて傷付
かないよう、注入ガンの挿入直前では、燃料注入口本体
内周面に配置された保護筒体に覆われるように構成され
ている。
【0005】そして、燃料注入口へ注入ガンが挿入され
た際、注入ガンの先端の押圧によつて、移動リテーナが
移動し、環状シール部材が、保護筒体から離脱して注入
ガンの外周面に当接するように構成されている。
【0006】この移動リテーナが注入ガンによつて移動
する構造は、注入口本体の内周面に配設される保持リン
グと、保持リングに保持されて移動リテーナを保持する
保持部材と、コイルばねと、によつて構成されている。
このコイルばねは、保持部材と移動リテーナとの間に配
置され、移動リテーナを保護筒体側へ付勢し、環状シー
ル部材を保護筒体で覆えるように作用するものである。
【0007】そして、保持部材の先端には、注入口本体
の半径方向内方側に、注入ガンの挿入時に移動リテーナ
を燃料出口側へ移動させ、保護筒体から離脱させた環状
シール部材を注入ガンの外周面に当接させるための移動
部材が、配設されている。
【0008】さらに、従来の燃料注入口には、保持リン
グより燃料入口側の注入口本体の内周面に、移動リテー
ナの外周面との間をシールするとともに給油時にオーバ
ーフローする燃料を燃料入口側へ逃すことができるよ
う、外周シール部材が、配設されている。
【0009】なお、この燃料のオーバーフローは、注入
ガンのオートストツプ機構が故障等した場合に生ずる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料注入口で
は、給油時に燃料がオーバーフローする際、燃料は、注
入口本体の内周面と移動リテーナの外周面との間を経
て、外周シール部材を開かせて燃料入口側へ流れる。
【0011】しかし、オーバーフロー時、注入口本体の
内周面と移動リテーナの外周面との間を流れる燃料は、
外周シール部材の部位を流れる前に、移動リテーナの外
周面と、保持部材を保持している保持リングの内周面
と、の隙間を経て流れることとなり、その隙間は、保持
リングが保持部材を保持する構造を必要とするため、狭
いものである。
【0012】そのため、オーバーフロー時の燃料の排出
に時間がかかつてしまう。
【0013】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、燃料注入ガンのオートストツプ機構が故障等し
て、燃料がオーバーフローする場合、排出量を確保し
て、短時間でオーバーフローする燃料を排出することが
できる燃料注入口を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料注入
口は、筒状の燃料注入口本体内に、燃料注入ガンの外周
面をシール可能な環状シール部材を備えた環状の移動リ
テーナが、配設され、前記燃料注入口本体の燃料入口側
の内周面に、前記環状シール部材を保護する保護筒体
が、配設され、前記燃料注入口本体の燃料出口側の内周
面に、筒状の保持リングが、配設され、該保持リングよ
り燃料入口側の前記燃料注入口本体の内周面に、前記移
動リテーナの外周面との間をシールするとともに給油時
にオーバーフローする燃料を燃料入口側へ逃し可能な外
周シール部材が、配設され、前記保持リングの燃料出口
側の内周側に、前記保持リングに保持されて前記保持リ
ングの半径方向内方へ延びる保持部材が、配設され、該
保持部材が、前記移動リテーナを燃料入口側に付勢する
付勢手段を介在させて前記移動リテーナを保持するとと
もに、前記燃料注入口本体の半径方向内方側に、前記燃
料注入ガンの挿入時に前記移動リテーナを燃料出口側へ
移動させて前記保護筒体から離脱させた前記環状シール
部材を燃料注入ガンの外周面に当接させるための移動部
材を備えて、構成される燃料注入口であつて、前記保持
リングの内周面に、前記移動リテーナとの隙間を広げる
ための、前記燃料注入口本体の半径方向外方側にくぼん
だ肉盗み用凹部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の作用・効果】この発明に係る燃料注入口では、
移動リテーナの外周面と、保持部材を保持している保持
リングの内周面と、の隙間が、肉盗み用凹部分大きくな
る。
【0016】そのため、この発明に係る燃料注入口で
は、移動リテーナの外周面と、保持部材を保持している
保持リングの内周面と、の隙間の開口面積が大きくな
り、燃料注入ガンのオートストツプ機構が故障等して、
燃料がオーバーフローしても、排出量を確保して、短時
間でオーバーフローする燃料を排出することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0018】実施例の燃料注入口Mは、図1〜4に示す
ように、左方側を燃料タンク側の燃料注入管に接続さ
せ、右方側を車体のフユーエルリツド側に配置させる燃
料注入口本体1を備えている。実施例の燃料注入口本体
1は、板金製の略円筒状とし、相互に溶接される筒部材
1a・1b・1c・1dから構成され、筒部材1bに
は、半径方向内方へ延びる鍔部1fが形成されている。
なお、この燃料注入口本体1は、耐燃料油性を有するポ
リアミド、ポリアセタール、ポリエチレン等の合成樹脂
から形成しても良い。
【0019】鍔部1fには、燃料の出口側の部位にトラ
ツプドア3が固定されている。このトラツプドア3は、
ねじりコイルばね2によつて、鍔部1fを塞ぐように付
勢され、燃料注入ガンGが挿入される際、注入ガンGに
押されて開くように構成されている。
【0020】なお、4は、筒部材1bと筒部材1cとに
挟持され、後述する外周シール部材14を位置規制する
スリーブである。
【0021】燃料注入口本体1の燃料入口側の内周面に
は、後述する環状シール部材10を保護するための略円
筒状の保護筒体5が溶着されている。保護筒体5は、燃
料入口側の大径部5aと燃料出口側の小径部5cとを備
え、小径部5cが環状シール部材10の保護部位とな
る。なお、5bは、燃料キヤツプCを螺合させるための
凸条であり、5dは、大径部5aと小径部5cとの段差
部位に複数設けられる開口である。
【0022】これらの開口5dには、押し部材6の脚部
6cが挿入されている。押し部材6は、板金から形成さ
れ、図4に示すように、大径部5aに燃料キヤツプCを
螺合させた際に受け座部6bが押されることにより、押
し座部6aを利用して、移動リテーナ7を燃料出口側に
移動させるものである。押し部材6を利用して移動リテ
ーナ7を移動させる理由は、平常時、後述する環状シー
ル部材10が小径部5cと当接させないようして、環状
シール部材10のヘタリを防止するためである。
【0023】燃料注入口本体1内に配置される移動リテ
ーナ7は、図1・2・4・10〜13に示すように、略
円筒状として、それぞれ板金からなる内筒部材8・外筒
部材9と、注入ガンGの外周面をシール可能なゴム製の
環状シール部材10と、を備えて構成されている。
【0024】内筒部材8は、図10・11に示すよう
に、燃料出口側の端部に半径方向内方に延びる鍔部8a
を備えるとともに、周壁に、後述する保持部材16の支
持脚17を挿入配置させるための四つの開口部8bを備
えている。鍔部8aは、後述する支持脚17の当接部位
となる(図2参照)。また、内筒部材8の周壁には、開
口部8bを除いた四つの壁部に各々略C字形状に繰り抜
いた貫通孔8cを形成して、切り起こし爪8dが形成さ
れている。これらの切り起こし爪8dは、それぞれ、燃
料出口側の端部を内筒部材8の半径方向外方へ突出する
ように形成され、内筒部材9を組み付けた際に、両部材
8・9の外れを防止するストツパとしての役目を果す。
【0025】なお、内筒部材8は、従来と略同一形状で
あるが、貫通孔8cの開口面積を大きくしており、オー
バーフロー時の燃料Fの流量を一層確保できるように構
成されている。また、オーバーフロー時には、開口部8
aも燃料Fの流路となる。
【0026】外筒部材9は、図10・12に示すよう
に、燃料入口側の端部に半径方向内方へ延びる鍔部9a
を備えるとともに、周壁に、後述する保持部材16の支
持脚17を挿入配置させるための四つの開口部9bを備
えている。鍔部9aは、環状シール部材10の受け座と
なる。また、外筒部材9の周壁には、開口部9bを除い
た四つの壁部に各々長方形状に繰り抜いた係止孔9cが
形成されている。これらの係止孔9cは、内筒・外筒部
材8・9の組付時に、外筒部材9の燃料出口側における
内周面で、ストツパとしての切り起こし爪8dの先端を
位置規制することとなる(図1参照)。
【0027】なお、外筒部材9は、従来と略同一形状で
あるが、内筒部材8の貫通孔8cに対応して、係止孔9
cの開口面積を大きくしており、オーバーフロー時の燃
料Fの流量を一層確保できるように構成されている。
【0028】環状シール部材10は、図10・13に示
すように、円環状として、外周縁のベース部10aに
は、剛性アツプのため、板金製の円環状のインサート1
0bが埋設されている。そして、ベース部10aの内周
部位には、燃料出口側に傾斜しつつ半径方向内方へ延び
る円環状の薄肉部10cが形成されている。薄肉部10
cの内周縁には、挿入時の燃料注入ガンGの外周面に当
接するリツプ部10dが形成され、リツプ部10dの内
径は、注入ガンGの外径より小さく形成されている。
【0029】また、薄肉部10cには、挿入後の注入ガ
ンGの引き抜き時にリツプ部10dがめくれず、その後
の注入ガン挿入時に、注入ガンGの外周面を確実にシー
ルできるように補強するため、半径方向に延びる複数の
リブ10eが形成されている。そして、これらのリブ1
0eは、リツプ部10dの近傍部位において、薄肉部1
0cから突出する高さを低くして形成されている。この
ようにリブ10eの突出高さを漸次低くする理由は、注
入ガンGの挿入時に、注入ガンGの中心がリツプ部10
dの内側の挿入孔10Aの中心とずれていても、薄肉部
10cが容易に追従して変形し、注入ガンGの外周面を
リツプ部10dで確実にシールできるようにするためで
ある。
【0030】なお、20は、コイルばね15用の円環状
のばね座であり、このコイルばね15は、環状シール部
材10のリツプ部10d付近を保護するため、保持部材
16で保持される移動リテーナ7を燃料入口側へ移動す
るように付勢して、リツプ部10d付近を保護筒体5の
小径部5cの外周面部位に当接させる付勢手段である。
【0031】また、移動リテーナ7の組み付けについて
述べると、内筒部材8の鍔部8a側から、順に保持部材
16・コイルばね15・ばね座20を配置させて、外筒
部材9を内筒部材8に外装して行なう。その際、内筒・
外筒部材8・9は、コイルばね15の付勢力により相互
に離れようとする。しかし、各切り起こし爪8dの先端
が係止孔9cの内周面に位置規制されるため、両者は外
れることなく一体化されることとなる。
【0032】移動リテーナ7を保持する保持部材16に
ついて述べると、保持部材16は、実施例の場合、四つ
使用されており、それぞれ、後述する保持リング11に
保持され、内筒・外筒部材8・9の開口部8b・9bか
ら挿入されて移動リテーナ7を保持するように構成され
ている(図1〜4参照)。そして、各保持部材16は、
図8・9に示すように、支持脚17、移動部材としての
移動板18、及びピン19、から構成され、各部品は、
それぞれ耐燃料油性を有する合成樹脂から形成されてい
る。
【0033】支持脚17は、保持リング11に保持され
る略長方形板状のベース部17aと、ベース部17aの
先端から直交して延びる屈曲部17bと、を備えて構成
されている。ベース部17aは、図8に示すように、保
持リング11に沿うように、若干湾曲している。また、
屈曲部17bには、コイルばね15の燃料出口側の端部
が当接することとなる。さらに、屈曲部17bの先端両
側には、ピン19を挿入する軸受部17c・17cが形
成されている。
【0034】移動部材としての移動板18は、板厚を途
中で膨らます膨出部18aを備えた卵形の断面を有し、
元部側が、ピン19により、支持脚17の軸受部17c
に対して回動可能に軸支されている。また、移動板18
には、支持脚17に軸支された際、支持脚17の軸受部
17c・17cの周囲を覆う半割筒形状の補強部18b
・18bが形成されている。
【0035】なお、ピン19の両端には、抜け防止のた
めにフランジ部19a・19bが形成されている。ま
た、保持部材16の組付時において、支持脚17の軸受
部17cと移動板18の元部側とにピン19を挿入させ
る作業を容易にするため、フランジ部19bの端面に
は、フランジ部19bが縮径可能なよう、軸方向に形成
される凹溝19cが形成されている。
【0036】この保持部材16の機能は、燃料注入ガン
Gの挿入時に、図1・2に示すように、移動板18が、
注入ガンGの先端に押されて、ピン19を中心に回動
し、移動リテーナ17を燃料出口側に移動させる。そし
て、環状シール部材10によつて注入ガンGの外周面を
シールすることができるよう、環状シール部材10を保
護筒体5から離脱させるように機能するものである。
【0037】なお、実施例の保持部材16では、移動板
18に支持脚17の軸受部17cを覆う補強部18bが
形成されており、移動板18が注入ガンGに押される
際、補強部18bの内周面が軸受部17cの外周面に摺
接するため、ピン19に加わる曲げ応力を低減すること
ができ、保持部材16の作動時の強度を向上させること
ができる。また、支持脚17と移動板18とを組み付け
る際、補強部18bを軸受部17cの外周面に当接させ
ることにより、両者の位置決めが容易となり、ピン19
の挿入作業を容易にさせることができる。
【0038】注入口本体1の筒部材1bにおける燃料出
口側の内周面には、鍔部1fに当接して、略円筒状の保
持リング11が、配設されている。この保持リング11
は、図5〜7に示すように、それぞれ耐燃料油性を有す
る合成樹脂からなる円筒状若しくは円環状の、受けリン
グ12と、押えリング13と、を組み付けて構成されて
いる。
【0039】受けリング12は、図5・6に示すよう
に、外周壁21と、外周壁21の燃料出口側の端部に半
径方向内方へ延びる補強用の鍔状の底壁22と、を備え
ている。
【0040】そして、外周壁21の内周面側には、底壁
22と連結されて相互の間隔を狭めた四組の側壁23・
24が形成され、さらに、側壁23・24の受けリング
12の半径方向の端部には、側壁23・24相互を円弧
状に接続する内周壁22が形成されている。これらの一
組の側壁23・24、外周壁21、底壁22、及び内周
壁25は、保持部材16における支持脚17のベース部
17aを収納させる収納部12aを形成するものであ
る。なお、21aは、外周壁21の四か所に形成される
押えリング13の係止孔である。
【0041】この受けリング12は、外周壁21の外径
を注入口本体1の筒部材1bの内径と等しくし、各内周
壁25を結ぶ内径を移動リテーナ7の外筒部材9の外径
寸法より僅かに大きい寸法としている。
【0042】そして、この受けリング12は、底壁22
における収納部12aを形成する部位を除いて、半径方
向外方側へくぼむように肉盗み用凹部22aが形成され
ている。
【0043】押えリング13は、図5・7に示すよう
に、受けリング12の底壁22内周面と略同じ内周形状
を有し、全周にわたつて略同一の肉厚とする周壁31
と、周壁31の燃料入口側の端部に半径方向外方へ延び
る補強用の鍔状の底壁32と、を備えている。
【0044】底壁32には、燃料出口側に向つて突出
し、受けリング12の各係止孔21aに内周面側から係
止可能な係止突起32aが形成されている。
【0045】なお、33は、それぞれ、受けリング12
の収納部12aに対応した部位において、係止突起32
aを間にして、底壁32に接続されるとともに周壁31
の外周面から半径方向外方へ突出するリブである。これ
らのリブ33は、各収納部12aに支持脚17のベース
部17aを挿入させた状態で、各係止突起32aを係止
孔21aに係止させて受けリング12と押えリング13
とを組み付けた際、支持脚17の屈曲部17bを押える
ものである。
【0046】そして、押えリング13は、底壁32の外
径を注入口本体1の筒部材1bの内径と等しくし、周壁
31の内周面には、受けリング12の底壁22の内周形
状に略一致して、半径方向外方側へくぼむように肉盗み
用凹部31aが形成されている。
【0047】また、保持リング11の燃料入口側には、
注入口本体1の筒部材1bの内周面に当接するととも
に、スリーブ4に規制されてゴム製の円環状の外周シー
ル部材14が配設されている。この外周シール部材14
は、通常時には、移動リテーナ7の外筒部材9の外周面
に当接して、燃料蒸気の排出を規制し、燃料Fのオーバ
ーフロー時には、過剰の燃料を逃すように作動する。
【0048】この実施例の燃料注入口Mの燃料Fのオー
バーフロー時の作動態様について説明する。
【0049】まず、燃料キヤツプCを外して燃料注入ガ
ンGを挿入する。その際、注入ガンGの先端が保持部材
16の各移動板18を押し、移動板18が、ピン19を
中心に回動し、移動リテーナ17を燃料出口側に移動さ
せるとともに、環状シール部材10を保護筒体5から離
脱させる。そのため、環状シール部材10が注入ガンG
の外周面をシールすることとなる。また、注入ガンGの
先端で押されて、トラツプドア3が開く。
【0050】その後、注入ガンGから燃料Fが注入され
る。
【0051】そして、注入ガンGのオートストツプ機構
が故障等して、燃料Fがオーバーフローする場合には、
燃料Fは、図1に示すように、外周シール部材14を開
口させるように、移動リテーナ7の内筒・外筒部材の開
口部8b・9b、貫通孔8c、係止孔9cや、移動リテ
ーナ7の外周面と保持リング11の内周面の隙間Hを経
て流れることとなる。
【0052】その際、実施例では、保持リング11の受
けリング12と押えリングとの内周面に、肉盗み用凹部
22a・31aが形成されている。すなわち、移動リテ
ーナの外周面と、保持部材を保持している保持リングの
内周面と、の隙間Hが、肉盗み凹部22a・31a分大
きくなる。
【0053】そのため、実施例の燃料注入口Mでは、移
動リテーナ7の外周面と、保持リング11の内周面と、
の隙間Hの開口面積が大きくなり、燃料Fがオーバーフ
ローしても、排出量を確保して、短時間でオーバーフロ
ーする燃料Fを排出することができる。
【0054】さらに、実施例では、移動リテーナ7の内
筒・外筒部材8・9の貫通孔8cや係止孔9cも開口面
積を大きくしているため、一層オーバーフローする燃料
Fの排出量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例を示す燃料注入口のオ
ーバーフロー時を示すもので、図3のI−I部位を示
す。
【図2】同実施例を示す断面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】同実施例の燃料キヤツプの装着時を示す断面図
である。
【図5】同実施例の保持リングと外周シール部材とを示
す分解断面図である。
【図6】同実施例の受けリングの側面図である。
【図7】同実施例の押えリングの側面図である。
【図8】同実施例の保持部材の断面図であり、図9のVI
II−VIII部位を示す。
【図9】同実施例の保持部材の側面図である。
【図10】同実施例の移動リテーナの分解断面図であ
る。
【図11】同実施例の内筒部材の側面図である。
【図12】同実施例の外筒部材の側面図である。
【図13】同実施例の環状シール部材の側面図である。
【符号の説明】
1…燃料注入口本体、 5…保護筒体、 7…移動リテーナ、 10…環状シール部材、 11…保持リング、 14…外周シール部材、 15…(付勢手段)コイルばね、 16…保持部材、 18…(移動部材)移動板、 22a・31a…肉盗み用凹部、 F…燃料、 G…燃料注入ガン、 H…隙間、 M…燃料注入口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−3530(JP,A) 特開 平3−57723(JP,A) 特開 平2−106434(JP,A) 実開 昭63−51828(JP,U) 実開 平1−76325(JP,U) 実開 平2−74223(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の燃料注入口本体内に、燃料注入ガ
    ンの外周面をシール可能な環状シール部材を備えた環状
    の移動リテーナが、配設され、前記燃料注入口本体の燃
    料入口側の内周面に、前記環状シール部材を保護する保
    護筒体が、配設され、前記燃料注入口本体の燃料出口側
    の内周面に、筒状の保持リングが、配設され、該保持リ
    ングより燃料入口側の前記燃料注入口本体の内周面に、
    前記移動リテーナの外周面との間をシールするとともに
    給油時にオーバーフローする燃料を燃料入口側へ逃し可
    能な外周シール部材が、配設され、前記保持リングの燃
    料出口側の内周側に、前記保持リングに保持されて前記
    保持リングの半径方向内方へ延びる保持部材が、配設さ
    れ、該保持部材が、前記移動リテーナを燃料入口側に付
    勢する付勢手段を介在させて前記移動リテーナを保持す
    るとともに、前記燃料注入口本体の半径方向内方側に、
    前記燃料注入ガンの挿入時に前記移動リテーナを燃料出
    口側へ移動させて前記保護筒体から離脱させた前記環状
    シール部材を燃料注入ガンの外周面に当接させるための
    移動部材を備えて、構成される燃料注入口であつて、前
    記保持リングの内周面に、前記移動リテーナとの隙間を
    広げるための、前記燃料注入口本体の半径方向外方側に
    くぼんだ肉盗み用凹部が形成されていることを特徴とす
    る燃料注入口。
JP5220691A 1991-03-18 1991-03-18 燃料注入口 Expired - Fee Related JP2745846B2 (ja)

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