JP2744705B2 - カラー固体撮像装置 - Google Patents

カラー固体撮像装置

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JP2744705B2 JP3030508A JP3050891A JP2744705B2 JP 2744705 B2 JP2744705 B2 JP 2744705B2 JP 3030508 A JP3030508 A JP 3030508A JP 3050891 A JP3050891 A JP 3050891A JP 2744705 B2 JP2744705 B2 JP 2744705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の色フィルタを用
いたカラー固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元固体撮像素子は、水平および垂直
方向に規則的に配列した画素と、この画素が光電変換し
て蓄積した信号電荷を読み出す読み出し部からなる。こ
の2次元固体撮像装置素子は、読み出し部がCCD(チ
ャージカップルドデバイス)の場合にはCCD型と称
し、読み出し部がMOS走査回路の場合にはMOS型と
称する。CCD型およびMOS型のいずれの2次元固体
撮像装置素子においても、その画素に蓄積した信号電荷
を読み出す方式としては、図6(a)に示すように、フ
レーム周期で信号電荷を読み出すフレーム蓄積動作と、
図6(b)に示すように、フィールド周期で信号電荷を
読み出すフィールド蓄積動作の2種類の読み出し動作が
ある。フィールド蓄積動作はフレーム蓄積動作に較べて
蓄積時間が半分であるため、継続した動画像を得るビデ
オムービー等に適している。しかし、フィールド蓄積動
作は、1ショットで1フレーム分の画像を得るスチルカ
メラ等の用途には適用できないので、上記用途では光学
シャッタと組合せたフレーム蓄積動作が不可欠となる。
フレーム蓄積動作は垂直2画素間の混合をしないので、
垂直解像度も高い。
【0003】フレーム蓄積動作における単板カラー化方
式としては、種々提案されているが、垂直相関を用い
ず輝度信号を得るため垂直解像度が高い。無彩色被写
体撮像時に色信号が発生せず、偽色が抑えられる。補
色系で光の透過率が高く感度が良い、という3つの特徴
を有する色差順次方式が優れている。
【0004】この種のカラー固体撮像装置の第1の従来
例としては、図7に示すような色フィルタ配列を備えた
ものがある。図7において、Mはマゼンタ色フィルタ、
Gは緑色フィルタ、Cyはシアン色フィルタ、Yeは黄
色フィルタである。この色フィルタ配列の輝度信号は、
nHラインではマゼンタ色信号(以下、Mという)+緑
色信号(以下、Gという)で得ることができ、(n+
1)Hラインでは黄色信号(以下、Yeという)+シア
ン色信号(以下、Cyという)で得ることができる。ま
た、色差信号は、nHラインではM−G=赤色信号(以
下、Rという)+青色信号(以下、Bという)−緑色信
号(以下、Gという)を、(n+1)HラインではYe
−Cy=R−Bをそれぞれ1水平走査期間(以下、1H
という)毎に交互に得ることができる。上記カラー固体
撮像装置は、無彩色撮像時に、M−G=Ye−Cy=0
であれば、偽色の発生を抑えることができる。
【0005】次に、第2の従来例としては、図8に示す
ような色フィルタ配列を備えたものがある。図8におい
て、Mはマゼンタ色フィルタ、Gは緑色フィルタ、Cy
はシアン色フィルタ、Yeは黄色フィルタである。上記
色フィルタ配列の輝度信号は、nHラインおよび(n+
1)Hライン共に1/2(M+G+Ye+Cy)で得る
ことができる。また、色差信号1/2(Ye+M−Cy
−G)=R−G/2と1/2(Cy+M−Ye−G)=
B−G/2の2つの値が1H毎に交互に得ることができ
る。上記第2の従来例のカラー固体撮像装置は、無彩色
像撮像時に、R−G/2=B−G/2=0であれば、偽
色の発生を抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラー固体
撮像装置において、輝度信号は、被写体がどのような色
であっても、各水平列毎に、全ての色光領域において、
精度良く一致しなければならない。さもないと、撮像画
像上に走査線単位の縞模様が発生して、画質を著しく劣
化させることになる。
【0007】しかしながら、図7に示す第1の従来例の
カラー固体撮像装置では、nHラインの輝度信号M+G
と、(n+1)Hラインの輝度信号Ye+Cyは互いに
異なる色信号の和であるので、前者と後者の輝度信号を
全色光領域にわたって一致させることは極めて困難であ
るという問題がある。
【0008】また、図8に示す第2の従来例では、全て
の水平列とも輝度信号は同じ値1/2(M+G+Ye+
Cy)で一致しているので、走査線単位の縞模様は発生
しない。ところが、上記第2の従来例の色フィルタ配列
を作製するためには、画素の数μm角程度の受光領域を
1/10μm程度の精度で正確に2等分して、異なる2
色の色フィルタを配列しなければならない。しかし、上
記画素の色フィルタの作製精度を縦横数100画素にわ
たって保持することは、極めて困難であり、殊に、固体
撮像素子受光面上に直接色フィルタを形成するような場
合には、不可能に近いという問題がある。
【0009】このような色フィルタの作製精度の問題に
対して、1つの画素に2つの異なる色フィルタを図9
(a),(b)に示すように上下に配列することによっ
て対応することも考えられる。即ち、図9において、Y
eは黄色フィルタ、Mはマゼンタ色フィルタ、Cyはシ
アン色フィルタ、Gは緑色フィルタである。この構造で
は、受光部へ透過する色信号は、2つの色フィルタ透過
信号の積を計算する演算子*を用いて記述すると、nH
ラインでは、M*YeおよびG*Cyであり、一方、
(n+1)Hラインでは、M*CyおよびG*Yeであ
る。したがって、上記カラー固体撮像装置の色フィルタ
配列の輝度信号は、nHラインでは、M*Ye+G*C
yを得ることができ、(n+1)Hラインでは、M*C
y+G*Yeを得ることができる。
【0010】上記2つの輝度信号は、図10(a),
(b)に示すマゼンタ色信号Mと緑色信号Gと黄色信号
Yeとシアン色信号Cyの各分光特性を加算および積算
して、それぞれ図10(c),(d)に破線で示すよう
な分光特性となる。図10(C),(d)より明らかな
ように、上記nHラインでの輝度信号M*Ye+G*C
yの分光特性と(n+1)Hラインでの輝度信号M*C
y+G*Yeの分光特性とは、緑色光領域を除いて一致
しないと共に、青色光領域と赤色光領域とで出力信号の
大きさが逆転しているため、この出力信号の電気的補正
も不可能であるので、依然として走査線単位の縞模様の
発生を抑えることが難しいという問題がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、各水平列の輝度
信号レベルが一致すると共に、作製の容易なカラー固体
撮像装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の色フィルタと第2の色フィルタを
積層した画素と、第3の色フィルタと第4の色フィルタ
を積層した画素を水平方向に交互に配列してなる第1の
水平列と、上記第1の色フィルタと上記第4の色フィル
タを積層した画素と、上記第3の色フィルタと上記第2
の色フィルタを積層した画素を水平方向に交互に配列し
てなる第2の水平列とを1水平列走査期間を隔てて交互
に垂直方向に配列したカラー固体撮像装置であって、受
光スペクトル帯域を3つ以上の色光領域に分割したとき
に、上記いずれの色光領域においても、上記第1の色フ
ィルタと上記第2の色フィルタと上記第3の色フィルタ
と上記第4の色フィルタのうち3種の色フィルタの分光
特性が一致して、かつ、上記分光特性の一致する3種の
色フィルタの組合せは、上記3つ以上に分割した各色光
領域毎に異なると共に、上記受光スペクトル帯域全体で
は上記4種の色フィルタの分光特性は互いに異なること
を特徴としている。
【0013】
【作用】第1の色フィルタ,第2の色フィルタ,第3の
色フィルタ,第4の色フィルタの分光特性を、光の波長
λの関数として、それぞれF1(λ),F2(λ),F
3(λ),F4(λ)と表記する。また、撮像系におけ
る色フィルタ以外の分光特性をA(λ)で表わす。する
と、第1の水平列から得られる輝度信号の分光特性は、
{F1(λ)*F2(λ)+F3(λ)*F4(λ)}
・A(λ)である。一方、第2の水平列から得られる輝
度信号の分光特性は、{F1(λ)*F4(λ)+F3
(λ)*F2(λ)}・A(λ)である。そして、上記
第1の水平列の輝度信号と上記第2の水平列の輝度信号
の分光特性が一致するためには、次の(1)式が成立す
る必要がある。
【0014】F1(λ)*F2(λ)+F3(λ)*F
4(λ)=F1(λ)*F4(λ)+F3(λ)*F2
(λ)…(1) いま、仮にF1(λ)=F4(λ)が成立するとする
と、(1)式は、F22(λ)−{F2(λ)+F3
(λ)}*F1(λ)+F2(λ)*F3(λ)=0
と変形できて、更に、{F1(λ)−F2(λ)}*
{F1(λ)−F3(λ)}=0と変形できる。このよ
うに、F1(λ)=F4(λ)のときには、F1(λ)
=F2(λ)またはF1(λ)=F3(λ)であれば、
(1)式が成立する。すなわち、(1)式は、F1
(λ),F2(λ),F3(λ),F4(λ)のうち少
なくとも3つが一致する場合に、成立することになる。
【0015】ところで、本発明において、F1(λ)と
F2(λ)とF3(λ)とF4(λ)のうち3つは、受
光スペクトル帯域を構成するいずれの色光領域において
も一致するので(1)式は成立し、上記色光領域の組合
せで得られる任意の色光に対して、第1および第2の水
平列の輝度信号は一致する。したがって、各水平列の輝
度信号レベルは一致する。また、F1(λ)とF2
(λ)とF3(λ)とF4(λ)とは、受光スペクトル
帯域全体では互いに異なる分光特性を有しているので、
上記第1の水平列から得られる色差信号{F1(λ)*
F2(λ)−F3(λ)*F4(λ)}・A(λ)と、
上記第2の水平列から得られる色差信号{F1(λ)*
F4(λ)−F3(λ)*F2(λ)}・A(λ)とは
一致しないので、上記2つの色差信号は互いに独立な信
号として1H毎に交互に得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例の平面配置を示
す模式図であり、図2(a)はnHライン、図2(b)
は(n+1)Hラインにおける上記実施例の断面を示す
模式図である。図1に示すように、上記実施例は、水平
2画素、垂直4画素に配列した8画素が画素配列の繰り
返し単位であって、上記画素に蓄積した信号電荷をフレ
ーム周期で読み出すフレーム蓄積動作を行う。図2
(a)に示すように、上記各画素の色フィルタは、2種
類の色フィルタが光の入射方向に積層してなる。すなわ
ち、第1フィールド、第2フィールドの各nHラインで
は、画素P11および画素P21の色フィルタは、第1
の色フィルタF1と第2の色フィルタF2とを積層して
なり、画素P12および画素P22の色フィルタは、第
3の色フィルタF3と第4の色フィルタF4を積層して
なる。そして、上記画素P11,P21と上記画素P1
2,P22とが水平方向に交互に繰り返し配列してい
る。一方第1フィールド、第2フィールドにおける1水
平走査期間隔てた(n+1)Hラインでは、図2(b)
に示すように、画素P31および画素P41の色フィル
タは、第1の色フィルタF1(以下F1という)と第4
の色フィルタF4(以下F4という)を積層してなり、
画素P32および画素P42の色フィルタは、第3の色
フィルタF3(以下F3という)と第2の色フィルタF
2(以下F2という)を積層してなる。そして、上記画
素P31,P41と上記画素P32,P42とが水平方
向に交互に繰り返し配列している。
【0018】すなわち、nHラインの色フィルタと(n
+1)Hラインの色フィルタとは、上層のF2とF4を
入れ替えた関係にある。図3(a)及び(c)は、可視
光波長400〜700nmの領域における、各色フィル
タF1,F2,F3,F4,の分光特性f1,f2,f
3,f4である。この分光特性図が示すように、f1は
全色透過フィルタの、f2は青色吸収フィルタの、f3
は緑色吸収フィルタの、f4は赤色吸収フィルタの分光
特性である。そして、青色帯域(400nm〜500n
m)では、同じ透過帯域部透過率a1で、F1とF3と
F4の3つの色フィルタの分光特性f1,f3,f4が
一致する。また、緑色光帯域(500nm〜600n
m)では、同じ透過帯域部透過率a2でF1とF2とF
4の3つの色フィルタの分光特性f1,f2,f4が一
致する。また、赤色光帯域(600nm〜700nm)
では、同じ透過帯域部透過率a3で、F1とF2とF3
の3つの色フィルタの分光特性f1,f2,f3が一致
する。すなわち、上記3つの色光帯域において、それぞ
れ3つの色フィルタの分光特性が一致すると共に、分光
特性が一致する3つの色フィルタの組合せは、上記色光
帯域毎に異なっている。一方、F2,F3,F4の吸収
帯域部透過率は、それぞれb1,b2,b3であって、
一致していない。
【0019】上記構成において、nHラインから得るこ
とのできる輝度信号を撮像系の分光特性で除した信号、
すなわち、相対輝度信号は、F1とF2の分光特性の積
とF3とF4の分光特性の積との和である。一方、(n
+1)Hラインから得ることのできる相対輝度信号は、
F1とF4の分光特性の積とF3とF2の分光特性の積
との和である。したがって、上記nHラインからの相対
輝度信号と(n+1)Hラインからの相対輝度信号を成
分表示(青色光帯域、緑色光帯域、赤色光帯域)で表わ
すと、図3(b)及び(d)に示すように、両者とも
(a12+a1・b1,a22+a2・b2,a32+a
3・b3)となって、一致している。したがって、すべ
ての水平列で相対輝度信号が一致して、輝度信号も一致
し、撮像画像上に走査線単位の縞模様が発生しない。
【0020】一方、相対色差信号は、nHラインでは
(a1・(a1−b1),−a2・(a2−b2),−
a3・(a3−b3))であり、(n+1)Hラインで
は(−a1・(a1−b1),−a2・(a2−b
2),a3・(a3−b3))となって、一致せず、互
いに独立である。
【0021】次に、本発明の他の実施例の色フィルタの
分光特性を図4に示す。この実施例では、図4(a),
(c)に示す色フィルタの分光特性以外は、図1の前述
の実施例の構造と同一であるので、色フィルタの構造に
関する説明を省略して、色フィルタの分光特性に関する
部分のみを説明する。
【0022】図4において、f11は第1の色フィルタ
である緑色短波長側吸収フィルタの分光特性、f12は
第2の色フィルタである青色吸収フィルタの分光特性、
f13は第3の色フィルタである緑色長波長側吸収フィ
ルタの分光特性、f14は第4の色フィルタである赤色
吸収フィルタの分光特性である。そして、青色光帯域で
は、同じ透過帯域部透過率aで、f11とf13とf1
4が一致する。また、緑色短波長側光帯域では、f12
とf13とf14が一致する。また、緑色長波長側光帯
域では、f11とf12とf14が一致する。また、赤
色光帯域では、f11とf12とf13が一致する。な
お、上記4つの色光帯域において、議論を簡単にするた
め、フィルタの透過率は高い側はすべてa、低い側はす
べてbとする。
【0023】すなわち、上記4つの色光帯域において、
それぞれ3つの色フィルタの分光特性が一致すると共
に、分光特性が一致する3つの色フィルタの組合せは、
上記色光帯域毎に異なっている。そして、nHラインか
ら得ることのできる相対輝度信号は、f11とf12の
積とf13とf14の積との和であり、(n+1)Hラ
インから得ることのできる相対輝度信号は、f11とf
14の積とf13とf12の積との和である。したがっ
て、図4(b)及び(b)に示すように、nHラインか
らの相対輝度信号と(n+1)Hラインからの相対輝度
信号は、全色光領域で、同じ値a2+a・bになる。し
たがって、すべての水平列で相対輝度信号が一致して、
輝度信号も一致し、撮像装置上に走査線単位の縞模様が
発生しない。
【0024】一方、相対色差信号は、nHラインでは
(a2−a・b)・(R−B)であり、(n+1)Hラ
インでは(a2−a・b)・(R+B−G)となって一
致せず、互いに独立である。また、撮像系の分光特性A
(λ)は、緑色信号領域で大きくて、赤色および青色信
号領域で小さいため、nHラインの色差信号(a2−a
・b)・(R−B)・A(λ)と(n+1)Hラインの
色差信号(a2−a・b)・(R+B−G)・A(λ)
は無彩色被写体の撮像時には、0とすることが容易であ
り、偽色信号の発生を大幅に抑えることができる。
【0025】尚、上記両実施例では、上下に積み重ねた
色フィルタのうち、上層の色フィルタを、nHラインと
(n+1)Hラインとで入れ替えたが、下層の色フィル
タを入れ替えてもよい。また、第1フィルタの色フィル
タと第2フィールドの色フィルタとは、同じ配列とした
が、水平1画素分だけシフトさせた配列としてもよい。
【0026】上記実施例は、固体撮像素子として光学シ
ャッタと組合せたフレーム蓄積動作を行う素子について
述べてきたが、本実施例は、光学シャッタを持たず1フ
ィールドで全ての画素を独立に読み出す全画素読み出し
素子についても適用できることは明らかである。この場
合では走査方式はノンインスターレース、順次走査ない
しそれと等価な方式となる。従って色フィルタ配列は図
5のようになる。即ち前記実施例の図1における片側フ
ィールドのみを取り出し、2×2画素(F1*F2,F
3*F4,F1*F4,F3*F2)を単位として水平
及び垂直方向に配列する。特に垂直方向については垂直
画素数がフルフレームになるように配列する。本実施例
の各フィルタの構成、分光特性、信号処理方法は図1及
び図2について述べたものと全く同一である。従って図
3の例及び図4の例がここでも適用でき、単位となる2
つの水平列における相対輝度信号は一致し、一方各水平
列の相対色差信号は互いに一致せず独立な2つの信号が
1H毎に交互に出現する。全画素読出し素子は、本来垂
直画素数分の垂直解像度が1回の読み出しで得られる素
子であるが、それを単板カラーで実現する色フィルタ配
列が従来存在しなかったが、本実施例によってこれが実
現できる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のカラー固体撮像装置は、第1の色フィルタと第2の色
フィルタを積層した画素と、第3の色フィルタと第4の
色フィルタを積層した画素を水平方向に交互に配列して
なる第1の水平列と、上記第1の色フィルタと上記第4
の色フィルタを積層した画素と、上記第3の色フィルタ
と上記第2の色フィルタを積層した画素を水平方向に交
互に配列してなる第2の水平列とを1水平走査期間を隔
てて交互に垂直方向に配列した2次元固体撮像装置であ
って、受光スペクトル帯域を3つ以上の色光領域に分割
したときに、上記いずれの色光領域においても、上記第
1の色フィルタと上記第2の色フィルタと上記第3の色
フィルタと上記第4の色フィルタのうち3種の色フィル
タの分光特性が一致して、かつ、上記分光特性の一致す
る3種の色フィルタの組合せは、上記3つ以上に分割し
た各色光領域毎に異なるので、上記第1の水平列の輝度
信号と上記第2の水平列の輝度信号の分光特性が一致し
て、撮像画像上に走査線単位の縞模様が発生しないと共
に、各画素上で受光領域を2等分して2色の色フィルタ
を配列するという従来の如き、難しい加工をする必要が
なく、簡単、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラー固体撮像装置の模式
図である。
【図2】上記実施例のフィルタ配置を示す断面図であ
る。
【図3】上記実施例の分光特性図である。
【図4】他の実施例の分光特性図である。
【図5】更に他の実施例の画素配列図である。
【図6】信号読み出し方式の説明図である。
【図7】第1の従来例の模式図である。
【図8】第2の従来例の模式図である。
【図9】2つの色フィルタを重ねて配置した場合の模式
図である。
【図10】図9に示す例の分光特性図である。
【符号の説明】
Pij 画素 F1,F2,F3,F4 フィルタ f1,f2,f3,f4 分光特性

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色フィルタと第2の色フィルタを
    積層した画素と、第3の色フィルタと第4の色フィルタ
    を積層した画素を水平方向に交互に配列してなる第1の
    水平列と、上記第1の色フィルタと上記第4の色フィル
    タを積層した画素と、上記第3の色フィルタと上記第2
    の色フィルタを積層した画素を水平方向に交互に配列し
    てなる第2の水平方列とを1水平走査期間を隔てて交互
    に垂直方向に配列したカラー固体撮像装置であって、受
    光スペクトル帯域を3つ以上の色光領域に分割したとき
    に、上記いずれの色光領域においても、上記第1の色フ
    ィルタと上記第2の色フィルタと上記第3の色フィルタ
    と上記第4の色フィルタのうち3種の色フィルタの分光
    特性が一致して、かつ、上記分光特性の一致する3種の
    色フィルタの組合せは、上記3つ以上に分割した各色光
    領域毎に異なると共に、上記受光スペクトル帯域全体で
    は上記4種の色フィルタの分光特性は互いに異なること
    を特徴とするカラー固体撮像装置。
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