JP2744530B2 - プラズマ粉体肉盛トーチ - Google Patents
プラズマ粉体肉盛トーチInfo
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- Arc Welding In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体を用いて肉盛溶接
を行うプラズマ粉体肉盛トーチに関する。
を行うプラズマ粉体肉盛トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】金属表面の改善(耐摩耗,耐熱,耐蝕
等)を行うために、従来より肉盛溶接が行なわれてい
る。即ち、肉盛溶接処理は、粉体金属をプラズマアーク
柱中に供給してそれを溶かしながらプラズマアークと共
に溶接面に噴射しその溶接金属によって金属表面に肉盛
を行なう。これに使用するトーチが例えば特開平1ー218
772号公報に開示されている。
等)を行うために、従来より肉盛溶接が行なわれてい
る。即ち、肉盛溶接処理は、粉体金属をプラズマアーク
柱中に供給してそれを溶かしながらプラズマアークと共
に溶接面に噴射しその溶接金属によって金属表面に肉盛
を行なう。これに使用するトーチが例えば特開平1ー218
772号公報に開示されている。
【0003】この種のトーチの先端部分は、例えば図5
または図6に示すような構造になっている。なお図5
(b),図6(b)はそれぞれ図5(a),図6(a)
の底面を示す。各図において、51がタングステン電
極、52がプラズマガス、53が粉体、54が粉体キャ
リアガス、55が冷却水、56がシールドガス、57が
プラズマアーク柱、58が溶着金属、59が母材、60
がノズル部材である。図5に示すトーチにおいては、ノ
ズル部材60に、プラズマ噴射孔とその周囲に形成され
た複数の粉体供給孔60aが備わっており、粉体53は
キャリアガス54と共に粉体キャリアガス供給路31を
通して、粉体供給孔60aからプラズマアーク柱57内
に供給される。粉体キャリアガス供給路31の下開口と
粉体供給孔60aの上開口の間には、アーク孔を周回す
るリング状の空間がある。図6に示すトーチにおいて
は、同心状に2つのノズル61,62が設けられてお
り、内側のノズル61でプラズマアークを絞って噴射
し、2つのノズルの隙間から、キャリアガス54と共に
粉体53をプラズマアーク柱57内に供給する。
または図6に示すような構造になっている。なお図5
(b),図6(b)はそれぞれ図5(a),図6(a)
の底面を示す。各図において、51がタングステン電
極、52がプラズマガス、53が粉体、54が粉体キャ
リアガス、55が冷却水、56がシールドガス、57が
プラズマアーク柱、58が溶着金属、59が母材、60
がノズル部材である。図5に示すトーチにおいては、ノ
ズル部材60に、プラズマ噴射孔とその周囲に形成され
た複数の粉体供給孔60aが備わっており、粉体53は
キャリアガス54と共に粉体キャリアガス供給路31を
通して、粉体供給孔60aからプラズマアーク柱57内
に供給される。粉体キャリアガス供給路31の下開口と
粉体供給孔60aの上開口の間には、アーク孔を周回す
るリング状の空間がある。図6に示すトーチにおいて
は、同心状に2つのノズル61,62が設けられてお
り、内側のノズル61でプラズマアークを絞って噴射
し、2つのノズルの隙間から、キャリアガス54と共に
粉体53をプラズマアーク柱57内に供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のプ
ラズマ粉体肉盛トーチにおいては、トーチ先端部分50
は円柱状であり、その底面は、図5(b),図6(b)
に示すようにタングステン電極51を中心とする円形状
である。
ラズマ粉体肉盛トーチにおいては、トーチ先端部分50
は円柱状であり、その底面は、図5(b),図6(b)
に示すようにタングステン電極51を中心とする円形状
である。
【0005】従って、図7に示すように、図5または図
6に示すトーチ先端部分50にトーチ先端部分50と同
様な円柱状のシールドキャップ63をかぶせて溶着金属
58のポイントPに対して矢印S方向から肉盛溶接処理
を行う場合には、シールドキャップ63が溶着金属58
に当接するため、トーチ先端部分50とポイントPの距
離l0が大きくなりこの結果肉盛溶接処理ができない又
は困難となる。トーチ先端部分50に対して溶着金属5
8が比較的大きい場合には問題にはならないが、図7の
ように小さい場合には問題となり、形状の小さいトーチ
先端部分を使用しなければならない。
6に示すトーチ先端部分50にトーチ先端部分50と同
様な円柱状のシールドキャップ63をかぶせて溶着金属
58のポイントPに対して矢印S方向から肉盛溶接処理
を行う場合には、シールドキャップ63が溶着金属58
に当接するため、トーチ先端部分50とポイントPの距
離l0が大きくなりこの結果肉盛溶接処理ができない又
は困難となる。トーチ先端部分50に対して溶着金属5
8が比較的大きい場合には問題にはならないが、図7の
ように小さい場合には問題となり、形状の小さいトーチ
先端部分を使用しなければならない。
【0006】本発明はプラズマ粉体肉盛トーチの操作性
を向上することを目的とする。
を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ粉体肉
盛トーチは、先端(1a)が尖った主電極(1); 該主電極(1)の少くとも先端(1a)とプラズマガスを受入
れる、主電極(1)の中心軸(Cent)を中心とする ア−ク孔
(2),該ア−ク孔(2)に連続しインサ−トチップ(13)を受
入れる、前記中心軸(Cent)を中心とする雌ねじ穴および
開口,前記中心軸(Cent)およびそれに直交する直線(Ls)
を含む仮想基準平面の上又は該仮想基準平面に対してわ
ずかに傾斜した仮想傾斜平面上に中心線があって前記中
心軸(Cent)を中心とする円の半径方向で前記中心軸(Cen
t)に近づく方向および該中心軸(Cent)が延びる方向に延
びて前記開口の外に開いた粉体供給路(6,16)、および、
冷却水流路(12)を有し、外側面が、前記中心軸(Cent)を
中心とする周面の一部を切除した形の、前記仮想基準平
面に平行な平面を含むノズル部材(10); 前記雌ねじ穴に螺合する雄ねじ,該雄ねじの中心を貫通
するア−ク孔、および、外端面にあって該雄ねじの中心
を中心とする円周上に分布し、脱着工具(14)のピン(14
a)を受入れる複数個の溝(13a)、を有し、前記開口に挿
入され前記雌ねじ穴に螺合したインサ−トチップ(13);
および、 前記中心軸(Cent)と直交する平面での前記ノズル部材(1
0)の横断面外形と実質上相似の横断面形状であって、前
記ノズル部材(10)の外側面に沿って外部にシ−ルドガス
を吹出すための空間を包囲するシ−ルドキャップ(8); を備える。
盛トーチは、先端(1a)が尖った主電極(1); 該主電極(1)の少くとも先端(1a)とプラズマガスを受入
れる、主電極(1)の中心軸(Cent)を中心とする ア−ク孔
(2),該ア−ク孔(2)に連続しインサ−トチップ(13)を受
入れる、前記中心軸(Cent)を中心とする雌ねじ穴および
開口,前記中心軸(Cent)およびそれに直交する直線(Ls)
を含む仮想基準平面の上又は該仮想基準平面に対してわ
ずかに傾斜した仮想傾斜平面上に中心線があって前記中
心軸(Cent)を中心とする円の半径方向で前記中心軸(Cen
t)に近づく方向および該中心軸(Cent)が延びる方向に延
びて前記開口の外に開いた粉体供給路(6,16)、および、
冷却水流路(12)を有し、外側面が、前記中心軸(Cent)を
中心とする周面の一部を切除した形の、前記仮想基準平
面に平行な平面を含むノズル部材(10); 前記雌ねじ穴に螺合する雄ねじ,該雄ねじの中心を貫通
するア−ク孔、および、外端面にあって該雄ねじの中心
を中心とする円周上に分布し、脱着工具(14)のピン(14
a)を受入れる複数個の溝(13a)、を有し、前記開口に挿
入され前記雌ねじ穴に螺合したインサ−トチップ(13);
および、 前記中心軸(Cent)と直交する平面での前記ノズル部材(1
0)の横断面外形と実質上相似の横断面形状であって、前
記ノズル部材(10)の外側面に沿って外部にシ−ルドガス
を吹出すための空間を包囲するシ−ルドキャップ(8); を備える。
【0008】なお、カッコ内の記号は後述する実施例の
対応要素を示す。
対応要素を示す。
【0009】
【作用】ノズル部材(10)の外側面が、主電極(1)の中心
軸(Cent)すなわちト−チ中心軸を中心とする周面の一部
を切除した形の平面であって、これに対応して、シ−ル
ドキャップ(8)の外側面が同様にト−チ中心軸を中心と
する周面の一部を切除した形の平面であるので、肉盛溶
接処理の際に、幅の広い部分が溶着金属に当接して肉盛
溶接処理が困難な場合には、トーチの先端部(100)を9
0度回転させて、幅の狭い部分を溶着金属に向けること
により当接を避け肉盛溶接処理を行えるので操作性が向
上する。
軸(Cent)すなわちト−チ中心軸を中心とする周面の一部
を切除した形の平面であって、これに対応して、シ−ル
ドキャップ(8)の外側面が同様にト−チ中心軸を中心と
する周面の一部を切除した形の平面であるので、肉盛溶
接処理の際に、幅の広い部分が溶着金属に当接して肉盛
溶接処理が困難な場合には、トーチの先端部(100)を9
0度回転させて、幅の狭い部分を溶着金属に向けること
により当接を避け肉盛溶接処理を行えるので操作性が向
上する。
【0010】インサ−トチップ(13)が、ノズル部材(10)
の開口に挿入され雌ねじ穴に螺合しており、しかも、外
端面に、脱着工具(14)のピン(14a)を受入れる複数個の
溝(13a)を有し、これらの溝(13a)が円周上に分布するの
で、脱着工具(14)にてインサ−トチップ(13)を、ノズル
部材(10)に対して簡単に脱着することができる。これに
よりインサ−トチップ(13)の点検,清掃,交換をきわめ
て簡易に行なうことができる。インサ−トチップ(13)を
取外すことにより、ノズル部材(10)の先端部、特に粉体
供給路(6,16)の外開口周り、の点検,清掃が容易であ
る。
の開口に挿入され雌ねじ穴に螺合しており、しかも、外
端面に、脱着工具(14)のピン(14a)を受入れる複数個の
溝(13a)を有し、これらの溝(13a)が円周上に分布するの
で、脱着工具(14)にてインサ−トチップ(13)を、ノズル
部材(10)に対して簡単に脱着することができる。これに
よりインサ−トチップ(13)の点検,清掃,交換をきわめ
て簡易に行なうことができる。インサ−トチップ(13)を
取外すことにより、ノズル部材(10)の先端部、特に粉体
供給路(6,16)の外開口周り、の点検,清掃が容易であ
る。
【0011】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明より明らかになろう。
した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0012】
【実施例】図1に本発明の粉体肉盛溶接用のプラズマト
ーチ先端部分100の構造を示す。なお、図1の(a)
は、縦断面を示し、図1の(b)は、底面を示す。ま
た、図2に、図1に示すプラズマトーチ先端部分100
を側面からみた縦断面を示す。
ーチ先端部分100の構造を示す。なお、図1の(a)
は、縦断面を示し、図1の(b)は、底面を示す。ま
た、図2に、図1に示すプラズマトーチ先端部分100
を側面からみた縦断面を示す。
【0013】プラズマトーチ先端部分100は、締め付
けキャップによりトーチ取手に固着されている。トーチ
の中央部に、タングステンで構成される棒状の電極1が
配置されており、この電極1は、チャック(図示しな
い)によってトーチに固定されている。電極1の先端1
aは尖鋭な形状になっており、該先端部1aはノズル部
材10の中央に形成されたアーク孔2の中央に配置され
ている。3は、セラミック性のセンタリングストーンで
あり、電極1をノズル部材10の中央に位置決めを行
う。プラズマガスは、電極1とチャックとの間の空間を
通って外部から供給され、センタリングストーン3に形
成された孔3aを通って、ノズル部材10のアーク孔2
に導かれる。このプラズマガスは、電極1と母材(図示
しない)との間のアーク放電によってイオン化し、高温
のプラズマアーク流を形成する。
けキャップによりトーチ取手に固着されている。トーチ
の中央部に、タングステンで構成される棒状の電極1が
配置されており、この電極1は、チャック(図示しな
い)によってトーチに固定されている。電極1の先端1
aは尖鋭な形状になっており、該先端部1aはノズル部
材10の中央に形成されたアーク孔2の中央に配置され
ている。3は、セラミック性のセンタリングストーンで
あり、電極1をノズル部材10の中央に位置決めを行
う。プラズマガスは、電極1とチャックとの間の空間を
通って外部から供給され、センタリングストーン3に形
成された孔3aを通って、ノズル部材10のアーク孔2
に導かれる。このプラズマガスは、電極1と母材(図示
しない)との間のアーク放電によってイオン化し、高温
のプラズマアーク流を形成する。
【0014】粉体とそれを搬送するパウダ(粉体)キャ
リアガスは、トーチ外部から供給され、粉体管(パイ
プ)5を通り、ノズル部材10に形成された2個の孔
(粉体キャリアガス流路)6を通ってプラズマアーク流
に向かって下開口6aから噴射されその中に注入され
る。注入された粉体は、プラズマアーク流の熱によって
溶融し、溶融金属となって母材上の溶接面を覆う。
リアガスは、トーチ外部から供給され、粉体管(パイ
プ)5を通り、ノズル部材10に形成された2個の孔
(粉体キャリアガス流路)6を通ってプラズマアーク流
に向かって下開口6aから噴射されその中に注入され
る。注入された粉体は、プラズマアーク流の熱によって
溶融し、溶融金属となって母材上の溶接面を覆う。
【0015】シールドガス7は、ノズル部材10とステ
ンレス性のシールドキャップ8との間の空間9を通って
プラズマアーク流の周囲を覆うように排気口9aから噴
射され、溶接面を外気から遮断する。
ンレス性のシールドキャップ8との間の空間9を通って
プラズマアーク流の周囲を覆うように排気口9aから噴
射され、溶接面を外気から遮断する。
【0016】また、ノズル部材10の過熱を防止するた
め、冷却水がトーチ外部から孔(冷却水の往路用)11
aを通ってノズル部材10に形成された溝部12に供給
される。溝部12は同心状に形成され、孔11aから溝
部12に供給された冷却水は孔(冷却水の復路用)11
bを通してトーチ外部に戻される。
め、冷却水がトーチ外部から孔(冷却水の往路用)11
aを通ってノズル部材10に形成された溝部12に供給
される。溝部12は同心状に形成され、孔11aから溝
部12に供給された冷却水は孔(冷却水の復路用)11
bを通してトーチ外部に戻される。
【0017】図1の(b)に示すように本実施例では、
粉体キャリアガス流路6,粉体管5を電極1の中心軸C
ent(紙面の表面から裏面)に対称に、かつ中心軸Cent
に対して垂直な方向である直線Ls方向に沿わせて配置
する。また冷却水の孔11aと11bも直線Ls方向に
沿わせて粉体管5に平行に配置する。また、シールドガ
スの排気口9aを直線Lsに対称に三日月状に形成す
る。すなわち、パウダキャリアガス,冷却水およびシー
ルドガスを中心軸Centに対して実質上垂直な方向(直
線Ls方向)から供給させ、直線Lsおよび中心軸Cen
tに垂直な方向(直線Hs方向)からは供給させないよ
うする。
粉体キャリアガス流路6,粉体管5を電極1の中心軸C
ent(紙面の表面から裏面)に対称に、かつ中心軸Cent
に対して垂直な方向である直線Ls方向に沿わせて配置
する。また冷却水の孔11aと11bも直線Ls方向に
沿わせて粉体管5に平行に配置する。また、シールドガ
スの排気口9aを直線Lsに対称に三日月状に形成す
る。すなわち、パウダキャリアガス,冷却水およびシー
ルドガスを中心軸Centに対して実質上垂直な方向(直
線Ls方向)から供給させ、直線Lsおよび中心軸Cen
tに垂直な方向(直線Hs方向)からは供給させないよ
うする。
【0018】これにより、プラズマトーチ先端部分10
0の形状を直線Hs方向に対して最小の幅とするように
板状(底面は略直方体)とする。プラズマトーチ先端部
分100を覆うシールドキャップ8もこれに合わせて板
状とする。なお、本実施例ではシールドキャップ8の、
直線Ls方向の幅Aと直線Hs方向の幅Bとの比を2対
1とした。
0の形状を直線Hs方向に対して最小の幅とするように
板状(底面は略直方体)とする。プラズマトーチ先端部
分100を覆うシールドキャップ8もこれに合わせて板
状とする。なお、本実施例ではシールドキャップ8の、
直線Ls方向の幅Aと直線Hs方向の幅Bとの比を2対
1とした。
【0019】なお13は、ねじ式のインサートチップ
(銅性)であり、外周に4個の溝13aが刻まれてい
る。溝13aはインサートチップ13の脱着の際に脱着
工具14のピン14aが嵌め込まれ、脱着工具14を回
転することにより特にシールドキャップ8を取り外すこ
となくプラズマトーチ先端部分100からインサートチ
ップ13のみを脱着可能とする。これはシールドキャッ
プ8が板状となることにより従来例で示した円柱状のシ
ールドキャップ63と比べてその取り外しが煩わしい場
合等に有効である。
(銅性)であり、外周に4個の溝13aが刻まれてい
る。溝13aはインサートチップ13の脱着の際に脱着
工具14のピン14aが嵌め込まれ、脱着工具14を回
転することにより特にシールドキャップ8を取り外すこ
となくプラズマトーチ先端部分100からインサートチ
ップ13のみを脱着可能とする。これはシールドキャッ
プ8が板状となることにより従来例で示した円柱状のシ
ールドキャップ63と比べてその取り外しが煩わしい場
合等に有効である。
【0020】図3に、図1に示すプラズマトーチ先端部
分100で溶着金属58のポイントPに対して矢印S方
向から肉盛溶接処理を行う場合を示す。溶着金属58
は、従来例で示した図7と同一のものを示す。
分100で溶着金属58のポイントPに対して矢印S方
向から肉盛溶接処理を行う場合を示す。溶着金属58
は、従来例で示した図7と同一のものを示す。
【0021】肉盛溶接処理の際に、シールドキャップ8
の幅の広い部分が従来例(図7)で示したように溶着金
属58に当接して肉盛溶接処理が困難な場合には、プラ
ズマトーチ先端部分100を90度回転させて、すなわ
ち図3で示すようにシールドキャップ8の幅の狭い部分
を溶着金属58に向ける。これにより、トーチ先端部分
100とポイントPの距離l(<l0)が比較的小さく
なるので、形状の小さい別のトーチ先端部分を使用する
ことなく肉盛溶接処理が可能となる。
の幅の広い部分が従来例(図7)で示したように溶着金
属58に当接して肉盛溶接処理が困難な場合には、プラ
ズマトーチ先端部分100を90度回転させて、すなわ
ち図3で示すようにシールドキャップ8の幅の狭い部分
を溶着金属58に向ける。これにより、トーチ先端部分
100とポイントPの距離l(<l0)が比較的小さく
なるので、形状の小さい別のトーチ先端部分を使用する
ことなく肉盛溶接処理が可能となる。
【0022】なお、上述の実施例ではノズル部材10に
は左右1個所タイプの2個の孔(粉体キャリアガス流
路)6を形成しているが、図4に示すように、左右2個
所タイプの4個の孔(粉体キャリアガス流路)16を形
成してもよい。
は左右1個所タイプの2個の孔(粉体キャリアガス流
路)6を形成しているが、図4に示すように、左右2個
所タイプの4個の孔(粉体キャリアガス流路)16を形
成してもよい。
【0023】また、本実施例では図1の(b)に示すよ
うに直線Lsに関して対称として半円状の両側面を切り
落すような形でトーチ先端部分100を略直方体とした
が、片側面だけを切り落したような形(略直方体+片側
面)としてもよい。また、この場合には粉体キャリアガ
ス流路6,粉体管5,冷却水の孔11aと11bは、必
ずしも直線Ls方向に沿わせて配置する必要はなく、多
少片側面の方向にずれてもよい。
うに直線Lsに関して対称として半円状の両側面を切り
落すような形でトーチ先端部分100を略直方体とした
が、片側面だけを切り落したような形(略直方体+片側
面)としてもよい。また、この場合には粉体キャリアガ
ス流路6,粉体管5,冷却水の孔11aと11bは、必
ずしも直線Ls方向に沿わせて配置する必要はなく、多
少片側面の方向にずれてもよい。
【0024】
【発明の効果】ノズル部材(10)の外側面が、主電極(1)
の中心軸(Cent)すなわちト−チ中心軸を中心とする周面
の一部を切除した形の平面であって、これに対応して、
シ−ルドキャップ(8)の外側面が同様にト−チ中心軸を
中心とする周面の一部を切除した形の平面であるので、
肉盛溶接処理の際に、幅の広い部分が溶着金属に当接し
て肉盛溶接処理が困難な場合には、トーチの先端部(10
0)を90度回転させて、幅の狭い部分を溶着金属に向け
ることにより当接を避け肉盛溶接処理を行えるので操作
性が向上する。インサ−トチップ(13)が、ノズル部材(1
0)の開口に挿入され雌ねじ穴に螺合しており、しかも、
外端面に、脱着工具(14)のピン(14a)を受入れる複数個
の溝(13a)を有し、これらの溝(13a)が円周上に分布する
ので、脱着工具(14)にてインサ−トチップ(13)を、ノズ
ル部材(10)に対して簡単に脱着することができる。これ
によりインサ−トチップ(13)の点検,清掃,交換をきわ
めて簡易に行なうことができる。インサ−トチップ(13)
を取外すことにより、ノズル部材(10)の先端部、特に粉
体供給路(6,16)の外開口周り、の点検,清掃が容易であ
る。
の中心軸(Cent)すなわちト−チ中心軸を中心とする周面
の一部を切除した形の平面であって、これに対応して、
シ−ルドキャップ(8)の外側面が同様にト−チ中心軸を
中心とする周面の一部を切除した形の平面であるので、
肉盛溶接処理の際に、幅の広い部分が溶着金属に当接し
て肉盛溶接処理が困難な場合には、トーチの先端部(10
0)を90度回転させて、幅の狭い部分を溶着金属に向け
ることにより当接を避け肉盛溶接処理を行えるので操作
性が向上する。インサ−トチップ(13)が、ノズル部材(1
0)の開口に挿入され雌ねじ穴に螺合しており、しかも、
外端面に、脱着工具(14)のピン(14a)を受入れる複数個
の溝(13a)を有し、これらの溝(13a)が円周上に分布する
ので、脱着工具(14)にてインサ−トチップ(13)を、ノズ
ル部材(10)に対して簡単に脱着することができる。これ
によりインサ−トチップ(13)の点検,清掃,交換をきわ
めて簡易に行なうことができる。インサ−トチップ(13)
を取外すことにより、ノズル部材(10)の先端部、特に粉
体供給路(6,16)の外開口周り、の点検,清掃が容易であ
る。
【図1】 本発明の一実施例の主要部の拡大図であり、
図1の(a)は、プラズマ粉体肉盛トーチの先端部分1
00を正面からみた縦断面図であり、図1の(b)は底
面図である。
図1の(a)は、プラズマ粉体肉盛トーチの先端部分1
00を正面からみた縦断面図であり、図1の(b)は底
面図である。
【図2】 図1に示す、プラズマ粉体肉盛トーチの先端
部分100を側面からみた縦断面図である。
部分100を側面からみた縦断面図である。
【図3】 図1に示すプラズマトーチ先端部分100を
使用して肉盛溶接処理を行う様子を示す外観図である。
使用して肉盛溶接処理を行う様子を示す外観図である。
【図4】 本発明の、もう一つの、実施例を示す底面図
である。
である。
【図5】 従来のプラズマ粉体肉盛トーチの先端部分の
拡大図であり、図5の(a)は、プラズマ粉体肉盛トー
チの先端部分を正面からみた縦断面図であり、図5の
(b)は底面図である。
拡大図であり、図5の(a)は、プラズマ粉体肉盛トー
チの先端部分を正面からみた縦断面図であり、図5の
(b)は底面図である。
【図6】 従来の、もう1つの、プラズマ粉体肉盛トー
チの先端部分の拡大図であり、図6の(a)は、プラズ
マ粉体肉盛トーチの先端部分を正面からみた縦断面図で
あり、図6の(b)は底面図である。
チの先端部分の拡大図であり、図6の(a)は、プラズ
マ粉体肉盛トーチの先端部分を正面からみた縦断面図で
あり、図6の(b)は底面図である。
【図7】 図5に示すプラズマトーチ先端部分を使用し
て肉盛溶接処理を行う様子を示す外観図である。
て肉盛溶接処理を行う様子を示す外観図である。
1:電極(主電極) 2:アーク孔
(アーク孔) 3:センタリングストーン 3a:孔 5:粉体管(粉体供給路) 6:孔(粉体供
給路) 6a:下開口(粉体供給路) 7:シールドガ
ス 8:シールドキャップ 9:空間(ガス
供給路) 9a:排気口(ガス供給路) 10:ノズル部
材(ノズル部材) 11a,b:孔(冷却水供給路) 12:溝部 13:インサートチップ 14:脱着工具 14a:ピン 16:孔 58:溶着金属 59:母材 100:トーチ先端部分(先端部)
(アーク孔) 3:センタリングストーン 3a:孔 5:粉体管(粉体供給路) 6:孔(粉体供
給路) 6a:下開口(粉体供給路) 7:シールドガ
ス 8:シールドキャップ 9:空間(ガス
供給路) 9a:排気口(ガス供給路) 10:ノズル部
材(ノズル部材) 11a,b:孔(冷却水供給路) 12:溝部 13:インサートチップ 14:脱着工具 14a:ピン 16:孔 58:溶着金属 59:母材 100:トーチ先端部分(先端部)
Claims (1)
- 【請求項1】先端が尖った主電極; 該主電極の少くとも先端とプラズマガスを受入れる、主
電極の中心軸を中心とする ア−ク孔,該ア−ク孔に連続
しインサ−トチップを受入れる、前記中心軸を中心とす
る雌ねじ穴および開口,前記中心軸およびそれに直交す
る直線を含む仮想基準平面の上又は該仮想基準平面に対
してわずかに傾斜した仮想傾斜平面上に中心線があって
前記中心軸を中心とする円の半径方向で前記中心軸に近
づく方向および該中心軸が延びる方向に延びて前記開口
の外に開いた粉体供給路、および、冷却水流路を有し、
外側面が、前記中心軸を中心とする周面の一部を切除し
た形の、前記仮想基準平面に平行な平面を含むノズル部
材; 前記雌ねじ穴に螺合する雄ねじ,該雄ねじの中心を貫通
するア−ク孔、および、外端面にあって該雄ねじの中心
を中心とする円周上に分布し、脱着工具のピンを受入れ
る複数個の溝、を有し、前記開口に挿入され前記雌ねじ
穴に螺合したインサ−トチップ;および、 前記中心軸と直交する平面での前記ノズル部材の横断面
外形と実質上相似の横断面形状であって、前記ノズル部
材の外側面に沿って外部にシ−ルドガスを吹出すための
空間を包囲するシ−ルドキャップ; を備える プラズマ粉体肉盛トーチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3044632A JP2744530B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | プラズマ粉体肉盛トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3044632A JP2744530B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | プラズマ粉体肉盛トーチ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04284978A JPH04284978A (ja) | 1992-10-09 |
| JP2744530B2 true JP2744530B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=12696803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3044632A Expired - Lifetime JP2744530B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | プラズマ粉体肉盛トーチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2744530B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110369842A (zh) * | 2018-04-14 | 2019-10-25 | 日铁溶接工业株式会社 | 等离子粉末堆焊的嵌入式焊嘴、粉末喷出引导件以及等离子粉末堆焊焊枪 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100517224B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2005-09-28 | 윤재옥 | 플라즈마 용접 토오치 |
| JP4920029B2 (ja) * | 2008-12-14 | 2012-04-18 | 日鐵住金溶接工業株式会社 | インサートチップおよびプラズマトーチ |
| EP2942144B1 (de) * | 2014-05-07 | 2024-07-03 | Kjellberg-Stiftung | Plasmaschneidbrenneranordnung sowie die Verwendung von Verschleißteilen bei einer Plasmaschneidbrenneranordnung |
| CN106001879B (zh) * | 2016-06-24 | 2019-03-22 | 宁波驰迈激光科技有限公司 | 一种等离子堆焊焊枪的枪体结构 |
| CN106001878B (zh) * | 2016-06-24 | 2019-03-22 | 宁波驰迈激光科技有限公司 | 一种等离子堆焊设备 |
| CN106363285B (zh) * | 2016-12-06 | 2019-10-11 | 上海永言特种材料研究所 | 一种改进的焊枪 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5666388A (en) * | 1979-11-02 | 1981-06-04 | Hitachi Ltd | Thin type plasma torch |
| JPS57152380A (en) * | 1981-03-18 | 1982-09-20 | Hitachi Ltd | Thin type plasma torch |
| JPS60166474U (ja) * | 1984-04-09 | 1985-11-05 | 本田技研工業株式会社 | プラズマト−チ |
| JPS6112579U (ja) * | 1984-06-27 | 1986-01-24 | 日鉄溶接工業株式会社 | プラズマア−クト−チ |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP3044632A patent/JP2744530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110369842A (zh) * | 2018-04-14 | 2019-10-25 | 日铁溶接工业株式会社 | 等离子粉末堆焊的嵌入式焊嘴、粉末喷出引导件以及等离子粉末堆焊焊枪 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04284978A (ja) | 1992-10-09 |
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