JP2744497B2 - 冷媒自然循環式空気調和システム - Google Patents

冷媒自然循環式空気調和システム

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JP2744497B2 JP32795889A JP32795889A JP2744497B2 JP 2744497 B2 JP2744497 B2 JP 2744497B2 JP 32795889 A JP32795889 A JP 32795889A JP 32795889 A JP32795889 A JP 32795889A JP 2744497 B2 JP2744497 B2 JP 2744497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、冷媒の気体と液体相互への相変化を利用し
て、凝縮器と蒸発器とにわたって冷媒を自然循環させ、
冷房運転または暖房運転を行うように構成した冷媒自然
循環式空気調和システムに関する。
<従来の技術> この種の冷媒自然循環式空気調和システムとしては、
従来、例えば、特公昭54−19609号公報に開示されるも
のが知られている。
この従来例によれば、冷房用の冷媒自然循環式空気調
和システムとして、熱源側となる凝縮器と複数個の冷却
器としての蒸発器とを冷媒配管としての液管およびガス
管を介して連通接続し、それによって密閉循環回路を形
成するとともに、その回路内に凝縮性ガスを充填し、凝
縮器での熱交換により凝縮した冷媒液を蒸発器に流下さ
せ、その蒸発器での熱交換により蒸発した冷媒蒸気を上
昇して凝縮器に戻し、全体として冷媒を自然循環流動し
て冷房運転を行うように構成されている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、近年のように建物が高層化している状
況にあって、上述従来例のような冷房用の冷媒自然循環
式空気調和システムを構築した場合、自然循環させるに
足るヘッド差を持たせる関係上、凝縮器を最上部に設置
しなければならず、その凝縮器と低位の蒸発器との間の
ヘッド差が極めて大きなものになり、低位側になればな
るほど、その蒸発器に連通接続する冷媒配管に液柱によ
る高圧がかかり、その高圧に耐えるために、冷媒配管お
よび蒸発器として耐圧性の高いものが必要になるととも
に、冷媒配管の接続箇所に対するシール性をも高くしな
ければならず、材料費が高価になるとともに手間がかか
り、工費が増大するとともに工期が長くなる欠点があっ
た。
そこで、例えば、特開平1−256741号公報に示される
ように、各階用の凝縮器と蒸発器とを設け、その凝縮器
や蒸発器それぞれに熱源からの冷水や温水を供給するこ
とが考えられたが、その凝縮器用冷媒を揚送するため
に、能力の高いポンプが必要になるとともに、その電力
消費量が増大し、コストを低減できるという自然循環式
の本来的な利点そのものが損なわれる欠点があり、改善
の余地があった。
また、特開平1−131836号公報に示されるように、各
階の空調ユニットを設置した高層ビルを、例えば、3階
ごとなどにグループ分けし、最上部に設けた凝縮器と各
グループそれぞれ内に設けられた蒸発器それぞれとを個
別の冷媒液管を介して連通接続し、各冷媒液管それぞれ
の凝縮器からの出口箇所に弁を設けるとともに、各冷媒
液管それぞれに、各グループそれぞれに所望の水頭圧を
作用させる所定の液位であることを検知する液位検知手
段を設け、各冷媒液管ごとに、その液位を異ならせ、各
冷媒液管それぞれ内に溜められる液量を適量に維持し
て、蒸発器やそれに接続する冷媒液管に高圧がかかるこ
とを回避するようにしたものがある。ところが、この従
来例の場合、各冷媒液管それぞれ内の弁と液位までの部
分に空間が生じるものであり、また、弁を閉じた状態で
冷媒液が各グループの蒸発器に供給されて液位が低下す
るに伴い、その空間内の圧力が減少して液面からの気化
が促進され、次に、弁を開いて冷媒液を供給するとき
に、流動抵抗が大きくなって冷媒の循環性能が低くなる
欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、高層の建物に対しても、冷媒自然循環式空気調和
システムを、冷媒の循環性能を低下すること無く、工期
短く安価にして構築できるようにすることを目的とす
る。
<課題を解決するための手段> 本発明の冷媒自然循環式空気調和システムは、上述の
ような目的を達成するために、請求項第(1)項の発明
として、熱源側となる主凝縮器と、それよりも低い位置
に設けた中間凝縮器の一次側熱交換通路とを第1の冷媒
配管を介して連通接続し、前記主凝縮器と前記中間凝縮
器の一次側熱交換通路および第1の冷媒配管とにわたっ
て密閉状態で冷媒を循環流動するように構成し、かつ、
前記冷媒として、前記中間凝縮器での熱交換に伴って液
体から蒸気に相変化する冷媒を使用するとともに、前記
主凝縮器と前記中間凝縮器との間に、液体に相変化した
冷媒を前記中間凝縮器の一次側熱交換通路に移送するに
足るヘッド差を備えて成る第1の自然循環回路を構成
し、前記中間凝縮器の二次側熱交換通路とそれよりも低
い位置に設けた利用側となる蒸発器とを第2の冷媒配管
を介して連通接続し、前記中間凝縮器の二次側熱交換通
路と前記蒸発器および第2の冷媒配管とにわたって密閉
状態で冷媒を循環流動するように構成し、かつ、前記冷
媒として、前記蒸発器での熱交換に伴って液体から蒸気
に相変化する冷媒を使用するとともに、前記中間凝縮器
と前記蒸発器との間に、液体に相変化した冷媒を前記蒸
発器に移送するに足るヘッド差を備えて成る第2の自然
循環回路を構成する。
また、請求項第(2)項の発明として、熱源側となる
主蒸発器と、それよりも高い位置に設けた中間蒸発器の
一次側熱交換通路とを第1の冷媒配管を介して連通接続
し、前記主蒸発器と前記中間蒸発器の一次側熱交換通路
および第1の冷媒配管とにわたって密閉状態で冷媒を循
環流動するように構成し、かつ、前記冷媒として、前記
中間蒸発器での熱交換に伴って蒸気から液体に相変化す
る冷媒を使用するとともに、前記主蒸発器と前記中間蒸
発器との間に、液体に相変化した冷媒を前記主蒸発器に
移送するに足るヘッド差を備えて成る第1の自然循環回
路を構成し、前記中間蒸発器の二次側熱交換通路とそれ
よりも高い位置に設けた利用側となる凝縮器とを第2の
冷媒配管を介して連通接続し、前記中間蒸発器の二次側
熱交換通路と前記凝縮器および第2の冷媒配管とにわた
って密閉状態で冷媒を循環流動するように構成し、か
つ、前記冷媒として、前記凝縮器での熱交換に伴って蒸
気から液体に相変化する冷媒を使用するとともに、前記
中間蒸発器と前記凝縮器との間に、液体に相変化した冷
媒を前記中間蒸発器の二次側熱交換通路に移送するに足
るヘッド差を備えて成る第2の自然循環回路を構成す
る。
<作用> 請求項第(1)項の発明に係る冷媒自然循環式空気調
和システムの構成によれば、高層の建物に構築する場合
にあって、冷媒を自然循環させる冷媒回路を上下方向に
複数の回路に分割し、最上部に設けられる凝縮器を主凝
縮器とし、一方、中間位置に設けられる凝縮器を中間凝
縮器とし、それらの主凝縮器と中間凝縮器との間で冷媒
を自然循環させ、更に、中間凝縮器とそれよりも下方の
蒸発器との間で冷媒を自然循環させるようにして、利用
側となる蒸発器にかかる液柱による圧力を小さくしてい
るものである。
また、請求項第(2)項の発明に係る冷媒自然循環式
空気調和システムの構成によれば、高層の建物に構築す
る場合にあって、冷媒を自然循環させる冷媒回路を上下
方向に複数の回路に分割し、最下部に設けられる蒸発器
を主蒸発器とし、一方、中間位置に設けられる蒸発器を
中間蒸発器とし、それらの主蒸発器と中間蒸発器との間
で冷媒を自然循環させ、更に、中間蒸発器とそれよりも
上方の凝縮器との間で冷媒を自然循環させるようにし
て、熱源側となる蒸発器にかかる液柱による圧力を小さ
くしているものである。
<実施例> 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1実施例 第1図は、本発明に係る冷媒自然循環式空気調和シス
テムの第1実施例を示す全体システム構成図であり、1
は、ビルの屋上などに設置される熱源側となる主凝縮器
を示し、この主凝縮器1に氷蓄熱槽とか地域冷暖房シス
テムなどの熱源からの冷水や氷スラリーなどを供給する
ようになっている。
前記主凝縮器1よりも複数器の階高以上低い位置に中
間凝縮器2が設けられ、主凝縮器1と中間凝縮器2の一
次側熱交換通路2aとが第1の冷媒配管3を介して連通接
続され、そして、主凝縮器1と中間凝縮器2の一次側熱
交換通路2aおよび第1の冷媒配管3とにわたり、中間凝
縮器2での熱交換に伴って液体から蒸気に相変化すると
ともに主凝縮器1での凝縮により蒸気から液体に相変化
する冷媒が密閉状態で封入されている。
前記主凝縮器1と中間凝縮器2との間に、主凝縮器1
での凝縮により蒸気から液体に相変化された冷媒が中間
凝縮器2の一次側熱交換通路2aに流下供給されるととも
に、中間凝縮器2での熱交換に伴って液体から蒸気に相
変化された冷媒が上昇して主凝縮器1に戻されるに足る
ヘッド差が備えられ、蒸気と液体との相変化により、冷
媒が主凝縮器1と中間凝縮器2との間で自然的に循環流
動するように第1の自然循環回路が構成されている。
ビルの各階の各部屋それぞれなどに、送風ファン4と
利用側となる蒸発器5を備えた個別空気調和機6が設け
られている。
建物全体の冷房域が上下方向に分割され、各冷房域に
設置されている複数階高分の蒸発器5…それぞれと前記
主凝縮器1の二次側熱交換通路1aおよび中間凝縮器2の
二次側熱交換通路2bそれぞれが、受液器7とアキュムレ
ータ8を介装した第2の冷媒配管9を介して連通接続さ
れ、そして、主凝縮器1の二次側熱交換通路1aおよび中
間凝縮器2の二次側熱交換通路2bそれぞれと、蒸発器5
…および第2の冷媒配管9にわたり、蒸発器5での熱交
換に伴って液体から蒸気に相変化するとともに、主凝縮
器1および中間凝縮器2それぞれでの凝縮により蒸気か
ら液体に相変化する冷媒が密閉状態で封入されている。
各冷房域において、受液器7は、蒸発器5…それぞれ
よりも高い位置に設置され、主凝縮器1または中間凝縮
器2での凝縮により蒸気から液体に相変化された冷媒が
蒸気器5に流下供給されるとともに、蒸発器5での熱交
換に伴って液体から蒸気に相変化された冷媒が上昇して
主凝縮器1または中間凝縮器2に戻されるに足るヘッド
差が備えられ、冷房運転に際して、蒸気と液体との相変
化により、冷媒が主凝縮器1または中間凝縮器2と各冷
房域の蒸発器5との間で自然的に循環流動するように第
2の自然循環回路が構成されている。
前記冷媒としてはフロンガスR−22が用いられる。こ
のフロンガスR−22は、水素、塩素を含んでいて対流圏
で分解するために、オゾン層を破壊する虞の無い利点を
有している。
第2の冷媒配管9の蒸発器5…それぞれへの冷却液供
給用冷媒配管部分9aの入口箇所には、冷媒液流入量を調
節する流量調節弁10と、冷媒液流入を阻止する電磁開閉
弁11とが設けられている。
冷媒配管9の蒸発器5…それぞれからの冷媒蒸気排出
用冷媒配管部分9bの出口箇所に、冷媒蒸気の温度を感知
する感温筒12が設けられ、その感温筒12での圧力差によ
り機械的に作動し、その圧力差が一定に維持されるよう
に、流量調節弁10の開度を自動的に調整できるように構
成されている。この流量調節弁10は、冷凍装置に使用さ
れる自動膨張弁と同様の構造のものであって、その均圧
側は、内部均圧式または外部均圧式のいずれであっても
良い。また、このような冷媒液の供給量を制御する構成
としては、冷媒の飽和相当温度を感知するサーミスタと
その感知温度に応じて開度を調整する電動操作型の流量
調節弁とによって行うものでも良い。
前記電磁開閉弁11は、蒸発器5への戻り空気の温度を
測定する室温センサ(図示せず)に連係され、室温セン
サによって測定される室内温度が設定範囲内に維持され
るように、自動的に開閉制御されるように構成されてい
る。
図示していないが、各階それぞれにおいて配設され
る、蒸発器5…それぞれに冷媒液を供給する水平方向の
第2の冷媒配管9部分は、蒸発器5…側程低くなるよう
に傾斜して設けられ、冷媒液を蒸発器5…それぞれに供
給しやすいように構成されている。
また、蒸発器5…それぞれで発生した冷媒蒸気を戻す
水平方向の第2の冷媒配管9部分は、蒸発器5…側から
遠ざかる程低くなるように傾斜して設けられ、その第2
の冷媒配管9中に冷媒液が混入したとしても、その冷媒
液を蒸発器5…それぞれから遠ざかる側に流下させやす
いように構成されている。
各冷房域の最下階の個別空気調和機6…の蒸発器5…
それぞれの冷媒蒸気を戻す水平方向の第2の冷媒配管9
部分の最もレベルが低い箇所に、それよりも下方に位置
させて、分岐管13を介して液溜め部14が連通接続され、
蒸発器5…から主凝縮器1または中間凝縮器2に戻す第
2の冷媒配管9内に混入した冷媒液を流下して貯留でき
るように構成されている。
図中15は、アキュムレータ8側から受液器6側に冷媒
液が逆流することを防止するチャッキ弁を示している。
アキュムレータ8の上部空間と主凝縮器1の二次側熱
交換通路1aまたは中間凝縮器2の二次側熱交換通路2bと
が第1の配管16を介して連通接続され、夜間などの運転
停止状態で外気温度が高温の時に、アキュムレータ8、
および、それより下方の第2の冷媒配管9中で冷媒液が
蒸発して冷媒蒸気が発生した場合に、その冷媒蒸気を主
凝縮器1または中間凝縮器2に戻すように構成されてい
る。
また、受液器7の上部空間と主凝縮器1の二次側熱交
換通路1aまたは中間凝縮器2の二次側熱交換通路2bとが
第2の配管17を介して連通接続され、主凝縮器1または
中間凝縮器2で凝縮液化した冷媒液を受液器7に円滑に
流下できるように構成されている。
第2実施例 第2図は、本発明に係る冷媒自然循環式空気調和シス
テムの第2実施例を示す全体システム構成図であり、21
は、ビルの地下などに設置される熱源側となる主蒸発器
を示し、この主蒸発器21に地域冷暖房システムなどの熱
源からの温水などを供給するようになっている。
前記主蒸発器21よりも複数階の階高以上高い位置に中
間蒸発器22が設けられ、主蒸発器21と中間蒸発器22の一
次側熱交換通路22aとが第1の冷媒配管23を介して連通
接続され、そして、主蒸発器21と中間蒸発器22の一次側
熱交換通路22aおよび第1の冷媒配管23とにわたり、中
間蒸発器22での凝縮に伴って蒸気から液体に相変化する
とともに主蒸発器21での熱交換に伴って液体から蒸気に
相変化する冷媒が密閉状態で封入されている。
前記主蒸発器21と中間蒸発器22との間に、主蒸発器21
での熱交換に伴って液体から蒸気に相変化された冷媒が
中間蒸発器22の一次側熱交換通路22aに上昇して供給さ
れるとともに、中間蒸発器22での凝縮に伴って蒸気から
液体に相変化された冷媒が流下して主蒸発器21に戻され
るに足るヘッド差が備えられ、蒸気と液体との相変化に
より、冷媒が主蒸発器21と中間蒸発器22との間で自然的
に循環流動するように第1の自然循環回路が構成されて
いる。
ビルの各階の各部屋それぞれなどに、送風ファン24と
利用側となる凝縮器25を備えた個別空気調和機26が設け
られている。
建物全体の暖房域が上下方向に分割され、各暖房域に
設置されている複数階高分の凝縮器25…それぞれと前記
主凝縮器21の二次側熱交換通路21aおよび中間蒸発器22
の二次側熱交換通路22bそれぞれとが、第2の冷媒配管2
7を介して連通接続され、そして、主蒸発器21の二次側
熱交換通路21aおよび中間蒸発器22の二次側熱交換通路2
2aそれぞれと、凝縮器25…および第2の冷媒配管27にわ
たり、凝縮器25での凝縮に伴って蒸気から液体に相変化
するとともに、主蒸発器21および中間蒸発器22それぞれ
での熱交換に伴って液体から蒸気に相変化する冷媒が密
閉状態で封入されている。
各暖房域において、主蒸発器21および中間蒸発器22そ
れぞれは、凝縮器5…それぞれよりも低い位置に設置さ
れ、主蒸発器21または中間蒸発器22での熱交換に伴って
液体から蒸気に相変化された冷媒が上昇して凝縮器25に
供給されるとともに、凝縮器25での凝縮に伴って蒸気か
ら液体に相変化された冷媒が流下して主蒸発器21または
中間蒸発器22に戻されるに足るヘッド差が備えられ、暖
房運転に際して、蒸気と液体との相変化により、冷媒が
主蒸発器21または中間蒸発器22と各暖房域の凝縮器25と
の間で自然的に循環流動するように第2の自然循環回路
が構成されている。
前記冷媒としてはフロンガスR−22が用いられる。こ
のフロンガスR−22は、水素、塩素を含んでいて対流圏
で分解するために、オゾン層を破壊する虞の無い利点を
有している。
第2の冷媒配管27の凝縮器25…それぞれからの冷媒液
流下用冷媒配管部分27aの入口箇所には、冷媒液流下を
阻止する電磁開閉弁28が設けられている。
上記実施例では、主蒸発器21にも第2の自然循環回路
を接続しているが、本発明としては、中間蒸発器22側に
のみ第2の自然循環回路を接続するように構成するもの
でも良い。
第3実施例 第3図は、本発明に係る冷媒自然循環式空気調和シス
テムの第3実施例を示す全体システム構成図であり、熱
源側となる主凝縮器1と、それよりも低く、かつ、互い
に複数階の階高差を有するように設けられた中間凝縮器
2,2それぞれの一次側熱交換通路2aとが第1の冷媒配管
3を介して連通接続され、そして、主凝縮器1と中間凝
縮器2,2それぞれの一次側熱交換通路2aおよび第1の冷
媒配管3とにわたり、中間凝縮器2,2それぞれでの熱交
換に伴って液体から蒸気に相変化するとともに主凝縮器
1での凝縮により蒸気から液体に相変化する冷媒が密閉
状態で封入されている。
前記主凝縮器1と中間凝縮器2,2それぞれとの間に、
主凝縮器1での凝縮により蒸気から液体に相変化された
冷媒が中間凝縮器2,2の一次側熱交換通路2a,2aに流下供
給されるとともに、中間凝縮器2,2での熱交換に伴って
液体から蒸気に相変化された冷媒が上昇して主凝縮器1
に戻されるに足るヘッド差が備えられ、蒸気と液体との
相変化により、冷媒が主凝縮器1と中間凝縮器2,2との
間で自然的に循環流動するように第1の自然循環回路が
構成されている。
第1の冷媒配管3の各中間凝縮器2,2それぞれへの入
口箇所には、電磁開閉弁29が介装されている。
また、中間凝縮器2,2と、それぞれよりも低い位置に
設けられた利用側となる蒸発器5…それぞれとの間で第
2の自然循環回路が構成されている。その第2の自然循
環回路の構成は、前述した第1実施例と同じであり、同
一番号を付して説明は省略する。
この第3実施例において、主凝縮器1と中間凝縮器2,
2とをそれぞれ専用の冷媒配管を介して連通接続しても
良い。
上記第1、第2および第3実施例では、建物全体の冷
房域や暖房域を二段に分割して構成した場合を示してい
るが、本発明としては、三段以上に分割して構成する場
合にも適用できる。
また、本発明としては、利用側となる蒸発器5または
凝縮器25を1個設け、その蒸発器5で得られる冷風また
は凝縮器25で得られる温風をダクトを介して各部屋など
に分配供給するように構成する場合にも適用できる。
<発明の効果> 請求項第(1)項の発明に係る冷媒自然循環式空気調
和システムによれば、利用側となる蒸発器にかかる液柱
による圧力を小さくできるから、使用する第1および第
2の冷媒配管の耐圧性や接続箇所のシール性を高くせず
に済み、材料費を低減できるとともに手間を少なくで
き、また、複数個の凝縮器に対して冷媒を移送するため
にポンプを用いずに済み、高層の建物に対しても、冷房
用の冷媒自然循環式空気調和システムを工期短くかつ安
価にして構築できるようになった。
また、請求項第(2)項の発明に係る冷媒自然循環式
空気調和システムによれば、熱源側となる蒸発器にかか
る液柱による圧力を小さくできるから、上述の場合と同
様に、高層の建物に対しても、暖房用の冷媒自然循環式
空気調和システムを工期短くかつ安価にして構築できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る冷媒自然循環式冷房システムの実
施例を示し、第1図は、冷媒自然循環式空気調和システ
ムの第1実施例の全体システム構成図、第2図は、冷媒
自然循環式空気調和システムの第2実施例の全体システ
ム構成図、第3図は、冷媒自然循環式空気調和システム
の第3実施例の全体システム構成図である。 1……主凝縮器 2……中間凝縮器 2a……中間凝縮器の一次側熱交換通路 2b……中間凝縮器の二次側熱交換通路 3……第1の冷媒配管 5……蒸発器 9……第2の冷媒配管 21……主蒸発器 22……中間蒸発器 22a……中間蒸発器の一次側熱交換通路 22b……中間蒸発器の二次側熱交換通路 23……第1の冷媒配管 25……凝縮器 29……第2の冷媒配管
フロントページの続き (72)発明者 徳永 研介 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 楠本 望 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 杉浦 修史 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 植野 武夫 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所金岡工場内 (56)参考文献 特開 平1−174834(JP,A) 特開 昭63−127041(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源側となる主凝縮器と、それよりも低い
    位置に設けた中間凝縮器の一次側熱交換通路とを第1の
    冷媒配管を介して連通接続し、前記主凝縮器と前記中間
    凝縮器の一次側熱交換通路および第1の冷媒配管とにわ
    たって密閉状態で冷媒を循環流動するように構成し、か
    つ、前記冷媒として、前記中間凝縮器での熱交換に伴っ
    て液体から蒸気に相変化する冷媒を使用するとともに、
    前記主凝縮器と前記中間凝縮器との間に、液体に相変化
    した冷媒を前記中間凝縮器の一次側熱交換通路に移送す
    るに足るヘッド差を備えて成る第1の自然循環回路を構
    成し、前記中間凝縮器の二次側熱交換通路とそれよりも
    低い位置に設けた利用側となる蒸発器とを第2の冷媒配
    管を介して連通接続し、前記中間凝縮器の二次側熱交換
    通路と前記蒸発器および第2の冷媒配管とにわたって密
    閉状態で冷媒を循環流動するように構成し、かつ、前記
    冷媒として、前記蒸発器での熱交換に伴って液体から蒸
    気に相変化する冷媒を使用するとともに、前記中間凝縮
    器と前記蒸発器との間に、液体に相変化した冷媒を前記
    蒸発器に移送するに足るヘッド差を備えて成る第2の自
    然循環回路を構成したことを特徴とする冷媒自然循環式
    空気調和システム。
  2. 【請求項2】熱源側となる主蒸発器と、それよりも高い
    位置に設けた中間蒸発器の一次側熱交換通路とを第1の
    冷媒配管を介して連通接続し、前記主蒸発器と前記中間
    蒸発器の一次側熱交換通路および第1の冷媒配管とにわ
    たって密閉状態で冷媒を循環流動するように構成し、か
    つ、前記冷媒として、前記中間蒸発器での熱交換に伴っ
    て蒸気から液体に相変化する冷媒を使用するとともに、
    前記主蒸発器と前記中間蒸発器との間に、液体に相変化
    した冷媒を前記主蒸発器に移送するに足るヘッド差を備
    えて成る第1の自然循環回路を構成し、前記中間蒸発器
    の二次側熱交換通路とそれよりも高い位置に設けた利用
    側となる凝縮器とを第2の冷媒配管を介して連通接続
    し、前記中間蒸発器の二次側熱交換通路と前記凝縮器お
    よび第2の冷媒配管とにわたって密閉状態で冷媒を循環
    流動するように構成し、かつ、前記冷媒として、前記凝
    縮器での熱交換に伴って蒸気から液体に相変化する冷媒
    を使用するとともに、前記中間蒸発器と前記凝縮器との
    間に、液体に相変化した冷媒を前記中間蒸発器の二次側
    熱交換通路に移送するに足るヘッド差を備えて成る第2
    の自然循環回路を構成したことを特徴とする冷媒自然循
    環式空気調和システム。
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