JP2743923B2 - 自動販売機の飲料冷却水槽 - Google Patents
自動販売機の飲料冷却水槽Info
- Publication number
- JP2743923B2 JP2743923B2 JP6061291A JP6061291A JP2743923B2 JP 2743923 B2 JP2743923 B2 JP 2743923B2 JP 6061291 A JP6061291 A JP 6061291A JP 6061291 A JP6061291 A JP 6061291A JP 2743923 B2 JP2743923 B2 JP 2743923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- tank
- water tank
- cold
- vending machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カップ式飲料自動販売
機に搭載して清涼飲料水の原料であるシロップなどを冷
却する飲料冷却水槽に関する。
機に搭載して清涼飲料水の原料であるシロップなどを冷
却する飲料冷却水槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】頭記したカップ式飲料自動販売機では、
機内に冷却水槽を備えてここにシロップ容器，炭酸水製
造用のカーボネータ，および希釈水の冷却コイルなどを
収容し、かつ冷凍機で冷やした水槽内の水を冷却媒体と
してシロップなどの飲料を冷却するようにしている。こ
こで、水槽内での熱交換率を高めるためにアジテータを
設置して冷却水を撹拌し、また槽内に設置した冷凍機の
冷却コイルの回りには常時アイスバンクと呼ばれる氷の
塊を作っておき、その蓄熱量を利用して冷却する方式が
一般に採用されている。
機内に冷却水槽を備えてここにシロップ容器，炭酸水製
造用のカーボネータ，および希釈水の冷却コイルなどを
収容し、かつ冷凍機で冷やした水槽内の水を冷却媒体と
してシロップなどの飲料を冷却するようにしている。こ
こで、水槽内での熱交換率を高めるためにアジテータを
設置して冷却水を撹拌し、また槽内に設置した冷凍機の
冷却コイルの回りには常時アイスバンクと呼ばれる氷の
塊を作っておき、その蓄熱量を利用して冷却する方式が
一般に採用されている。
【０００３】次に従来実施されている飲料冷却水槽の構
成を図５，図６に示す。図において、１は冷却水２を満
たした冷却水槽であり、水槽１の中には冷凍機の冷却コ
イル（エバポレータ）３，冷却コイル３の中央に配備し
たプロペラ式の水撹拌用アジテータ４、および被冷却体
であるフレーバ種類別のシロップタンク５，カーボネー
タ６，希釈用水の冷却コイル７などが水中に浸漬して収
容されている。なお、３ａは冷凍機のコンデンシングユ
ニット、４ａはアジテータ４の駆動モータである。
成を図５，図６に示す。図において、１は冷却水２を満
たした冷却水槽であり、水槽１の中には冷凍機の冷却コ
イル（エバポレータ）３，冷却コイル３の中央に配備し
たプロペラ式の水撹拌用アジテータ４、および被冷却体
であるフレーバ種類別のシロップタンク５，カーボネー
タ６，希釈用水の冷却コイル７などが水中に浸漬して収
容されている。なお、３ａは冷凍機のコンデンシングユ
ニット、４ａはアジテータ４の駆動モータである。
【０００４】かかる構成で冷凍機を運転すると、冷却コ
イル３の周囲には符号８で示すようにアイスバンク（氷
塊）が生成される。また、この状態でアジテータ４を回
転駆動すると、冷却水２がアイスバンク８の表面を洗流
するように冷却コイル３の中央を上から下へ強制的に流
れ、水槽内の全域で冷却水２が対流式に循環し、この循
環送流の過程でシロップタンク５，カーボネータ６に収
容されているシロップ，炭酸水、および冷却コイル７の
中を流れる希釈用水などを冷却する。なお、アジテータ
４を運転するとアジテータの上方側にプロペラに向けて
吸い込まれる水の渦巻が生じ、水面が局部的に凹状を呈
するようになる。
イル３の周囲には符号８で示すようにアイスバンク（氷
塊）が生成される。また、この状態でアジテータ４を回
転駆動すると、冷却水２がアイスバンク８の表面を洗流
するように冷却コイル３の中央を上から下へ強制的に流
れ、水槽内の全域で冷却水２が対流式に循環し、この循
環送流の過程でシロップタンク５，カーボネータ６に収
容されているシロップ，炭酸水、および冷却コイル７の
中を流れる希釈用水などを冷却する。なお、アジテータ
４を運転するとアジテータの上方側にプロペラに向けて
吸い込まれる水の渦巻が生じ、水面が局部的に凹状を呈
するようになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に１基の水槽１に冷凍機の冷却コイル，アジテータ，お
よび被冷却側のシロップ容器などを一括して収容した構
成では、次記のような不具合がある。すなわち、カップ
式自動販売機は機種によって併売可能な飲料の種類数も
異なるので、水槽内に収容するシロップ容器の容量，数
も機種によって異なる。そこで、従来では自動販売機の
各機種ごとにその都度水槽の容積，寸法などを設計，製
作しているが、そのために開発費の負担が増して自動販
売機がコスト高となる。
に１基の水槽１に冷凍機の冷却コイル，アジテータ，お
よび被冷却側のシロップ容器などを一括して収容した構
成では、次記のような不具合がある。すなわち、カップ
式自動販売機は機種によって併売可能な飲料の種類数も
異なるので、水槽内に収容するシロップ容器の容量，数
も機種によって異なる。そこで、従来では自動販売機の
各機種ごとにその都度水槽の容積，寸法などを設計，製
作しているが、そのために開発費の負担が増して自動販
売機がコスト高となる。
【０００６】また、最近ではシロップ容器として、詰め
替えの必要がないワンウエー方式のシロップ容器も出現
するようになっている。このワンウエー方式のシロップ
容器は飲料メーカーの十分な衛生管理下で飲料をボトリ
ングして密封したものであって、コネクタの口金を備え
たシロップ入りのビニール袋をダンボール製の箱の中に
納めた外装構造である。そして、自動販売機内にセット
する際には、ダンボール製の箱に納めたままシロップ容
器の口金に機内側のシロップ系統配管を接続するだけで
直ちに使用できる。また、このワンウエー容器に入れた
シロップは食品衛生法上で低温保存の必要がなく、かつ
容器の外装がダンボール箱であることから、自動販売機
内にセットする場合には水槽に収容せずにそのまま機内
の棚などに置いて使用される。そのために、従来機のよ
うに機内のスペースを大形の水槽が占有している構成で
は、ワンウエーシロップ容器を水槽外に並べる設置スペ
ースの確保が困難であり、従来のままではワンウエーシ
ロップ容器への対応が難しい。
替えの必要がないワンウエー方式のシロップ容器も出現
するようになっている。このワンウエー方式のシロップ
容器は飲料メーカーの十分な衛生管理下で飲料をボトリ
ングして密封したものであって、コネクタの口金を備え
たシロップ入りのビニール袋をダンボール製の箱の中に
納めた外装構造である。そして、自動販売機内にセット
する際には、ダンボール製の箱に納めたままシロップ容
器の口金に機内側のシロップ系統配管を接続するだけで
直ちに使用できる。また、このワンウエー容器に入れた
シロップは食品衛生法上で低温保存の必要がなく、かつ
容器の外装がダンボール箱であることから、自動販売機
内にセットする場合には水槽に収容せずにそのまま機内
の棚などに置いて使用される。そのために、従来機のよ
うに機内のスペースを大形の水槽が占有している構成で
は、ワンウエーシロップ容器を水槽外に並べる設置スペ
ースの確保が困難であり、従来のままではワンウエーシ
ロップ容器への対応が難しい。
【０００７】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、コストの低減化を狙いに構造の標準化を図り、
カップ式飲料自動販売機の各機種への適用、並びに低温
保存の必要がないワンウエー方式のシロップ容器を採用
する場合にも容易に対応できるよう構成した飲料冷却水
槽を提供することを目的とする。
であり、コストの低減化を狙いに構造の標準化を図り、
カップ式飲料自動販売機の各機種への適用、並びに低温
保存の必要がないワンウエー方式のシロップ容器を採用
する場合にも容易に対応できるよう構成した飲料冷却水
槽を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の飲料冷却水槽は、水槽を少なくとも冷却コ
イル, アジテータを標準装備した自動販売機の各機種に
共通な冷水槽と、シロップ容器を収容する自動販売機の
各機種ごとに対応する保冷槽との各独立した二つの水槽
に分割して機内に並置配備し、かつ循環送水手段を介し
て冷水槽内の冷水を保冷槽との間で循環送流させるよう
に構成するものとする。
に、本発明の飲料冷却水槽は、水槽を少なくとも冷却コ
イル, アジテータを標準装備した自動販売機の各機種に
共通な冷水槽と、シロップ容器を収容する自動販売機の
各機種ごとに対応する保冷槽との各独立した二つの水槽
に分割して機内に並置配備し、かつ循環送水手段を介し
て冷水槽内の冷水を保冷槽との間で循環送流させるよう
に構成するものとする。
【０００９】ここで、前記構成における循環送水手段の
具体的な実施態様としては次のような構成がある。
（１）冷水槽と保冷槽との間を結んで双方の槽内水面下
に配管した往路導水管および復路導水管と、往路導水管
に接続した送水ポンプとから構成する。（２）冷水槽の
水面下と保冷槽の水面上との間に配管した往路導水管
と、該往路導水管に接続した送水ポンプと、保冷槽の所
定水面レベルと冷水槽の水面上との間に配管したオーバ
ーフロー式復路導水管とから構成する。（３）冷水槽と
保冷槽との間を結んで冷水槽内に装備したプロペラ式ア
ジテータの吐出側および吸込側にそれぞれ対応して配管
した往路導水管，および復路導水管とから構成する。冷
水槽内のアジテータに併設した送水ポンプと、該送水ポ
ンプと保冷槽との間に配管した往路導水管と、保冷槽と
冷水槽との間に配管した復路導水管とから構成する。
具体的な実施態様としては次のような構成がある。
（１）冷水槽と保冷槽との間を結んで双方の槽内水面下
に配管した往路導水管および復路導水管と、往路導水管
に接続した送水ポンプとから構成する。（２）冷水槽の
水面下と保冷槽の水面上との間に配管した往路導水管
と、該往路導水管に接続した送水ポンプと、保冷槽の所
定水面レベルと冷水槽の水面上との間に配管したオーバ
ーフロー式復路導水管とから構成する。（３）冷水槽と
保冷槽との間を結んで冷水槽内に装備したプロペラ式ア
ジテータの吐出側および吸込側にそれぞれ対応して配管
した往路導水管，および復路導水管とから構成する。冷
水槽内のアジテータに併設した送水ポンプと、該送水ポ
ンプと保冷槽との間に配管した往路導水管と、保冷槽と
冷水槽との間に配管した復路導水管とから構成する。
【００１０】また、前記の構成で電力節減化を図るため
に、保冷槽内の水温を検出し、その水温検出値を基に冷
水槽と保冷槽との間で冷水の循環送流制御を行うここと
ができる。
に、保冷槽内の水温を検出し、その水温検出値を基に冷
水槽と保冷槽との間で冷水の循環送流制御を行うここと
ができる。
【００１１】
【作用】前記の構成で、保冷槽にシロップ容器を収容し
た状態で冷凍機，アジテータ，送水ポンプを運転すれ
ば、冷水槽内の冷水が保冷槽との間で循環送流してシロ
ップ容器を冷却する。なお、カーボネータ，希釈用水の
冷却コイルなどは標準部品として冷水槽内に収容してお
くものとする。
た状態で冷凍機，アジテータ，送水ポンプを運転すれ
ば、冷水槽内の冷水が保冷槽との間で循環送流してシロ
ップ容器を冷却する。なお、カーボネータ，希釈用水の
冷却コイルなどは標準部品として冷水槽内に収容してお
くものとする。
【００１２】また、前記のように２分割した水槽のう
ち、冷凍機の冷却コイル，アジテータなどを内蔵した冷
水槽はカップ式自動販売機の各機種に対して共通であ
り、保冷槽の容積を自動販売機の各機種（販売飲料の種
類数，したがってシロップ容器の収容数が異なる）ごと
に対応させて製作すれば、冷水槽を標準品としてカップ
式飲料自動販売機の全機種に適用できる。また、冷水槽
を機内に残したまま保冷槽を機外に取り外せば、この部
分に空スペースが確保されるのでワンウエー方式のシロ
ップ容器の採用にも容易に対応できる。
ち、冷凍機の冷却コイル，アジテータなどを内蔵した冷
水槽はカップ式自動販売機の各機種に対して共通であ
り、保冷槽の容積を自動販売機の各機種（販売飲料の種
類数，したがってシロップ容器の収容数が異なる）ごと
に対応させて製作すれば、冷水槽を標準品としてカップ
式飲料自動販売機の全機種に適用できる。また、冷水槽
を機内に残したまま保冷槽を機外に取り外せば、この部
分に空スペースが確保されるのでワンウエー方式のシロ
ップ容器の採用にも容易に対応できる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、各図で図５に対応する同一部材には同じ符
号が付してある。まず、各実施例の共通な構成として、
飲料冷却水槽は各独立した冷水槽９と保冷槽１０とに分
割して自動販売機の機内に並置配備されており、ここで
冷水槽９には冷凍機の冷却コイル３，アジテータ４が標
準装備されている。なお、図示されてないが冷水槽内に
は、図６に示したカーボネータ，希釈用水の冷却コイル
などが一緒に装備されている。一方、保冷槽１０にはシ
ロップ容器５が並べて収容されている。なお、保冷槽１
０は必要な数のシロップ容器５が収容できるように自動
販売機の各機種ごとに対応した寸法に作られたものであ
り、先記したワンウエー方式のシロップ容器を使用する
場合には、保冷槽１０を取り外して自動販売機の機内に
ワンウエー方式のシロップ容器を設置するスペースに変
更する。
する。なお、各図で図５に対応する同一部材には同じ符
号が付してある。まず、各実施例の共通な構成として、
飲料冷却水槽は各独立した冷水槽９と保冷槽１０とに分
割して自動販売機の機内に並置配備されており、ここで
冷水槽９には冷凍機の冷却コイル３，アジテータ４が標
準装備されている。なお、図示されてないが冷水槽内に
は、図６に示したカーボネータ，希釈用水の冷却コイル
などが一緒に装備されている。一方、保冷槽１０にはシ
ロップ容器５が並べて収容されている。なお、保冷槽１
０は必要な数のシロップ容器５が収容できるように自動
販売機の各機種ごとに対応した寸法に作られたものであ
り、先記したワンウエー方式のシロップ容器を使用する
場合には、保冷槽１０を取り外して自動販売機の機内に
ワンウエー方式のシロップ容器を設置するスペースに変
更する。
【００１４】そして、図１の実施例では、冷水槽９と保
冷槽１０との間に往路導水管１１と復路導水管１２が図
示のように高さ位置を変えて配管してあり、かつ往路導
水管１１の途中に送水ポンプ１３が接続されている。ま
た、保冷槽１０は水温センサ１４を備えており、該水温
センサの水温検出値を基に制御部１５を介して前記送水
ポンプ１３を運転制御するようにしている。
冷槽１０との間に往路導水管１１と復路導水管１２が図
示のように高さ位置を変えて配管してあり、かつ往路導
水管１１の途中に送水ポンプ１３が接続されている。ま
た、保冷槽１０は水温センサ１４を備えており、該水温
センサの水温検出値を基に制御部１５を介して前記送水
ポンプ１３を運転制御するようにしている。
【００１５】かかる構成で、冷凍機を運転して冷却コイ
ル３の周囲にアイスバンク８を形成させ、この状態でア
ジテータ４，送水ポンプ１３を運転すると、冷水槽９と
保冷槽１０との間に冷水が循環送流し、保冷槽１０に収
容したシロップ容器５を冷却して容器内のシロップを低
温状態に保存する。また、冷水を循環送流している状態
で、保冷槽１０の水温が所定温度以下に低下すれば、水
温センサ１４の信号を基に制御部１５からの指令で送水
ポンプ１３を停止する。これにより無駄な電力の消費が
防げる。
ル３の周囲にアイスバンク８を形成させ、この状態でア
ジテータ４，送水ポンプ１３を運転すると、冷水槽９と
保冷槽１０との間に冷水が循環送流し、保冷槽１０に収
容したシロップ容器５を冷却して容器内のシロップを低
温状態に保存する。また、冷水を循環送流している状態
で、保冷槽１０の水温が所定温度以下に低下すれば、水
温センサ１４の信号を基に制御部１５からの指令で送水
ポンプ１３を停止する。これにより無駄な電力の消費が
防げる。
【００１６】図２の実施例は、導水管，送水ポンプなど
から万一水漏れが生じて水槽から冷却水２が流出してし
まうような事態を避けるような対策を施したものであ
り、往路導水管１３は冷水槽９から一旦上方へ引出して
保冷槽１０の水面上に開口するよう配管するとともに、
復路導水管１２をオーバーフロー式導水管として保冷槽
１０の所定水位のレベル位置に接続して冷水槽９の水面
上に開口するよう配管されている。
から万一水漏れが生じて水槽から冷却水２が流出してし
まうような事態を避けるような対策を施したものであ
り、往路導水管１３は冷水槽９から一旦上方へ引出して
保冷槽１０の水面上に開口するよう配管するとともに、
復路導水管１２をオーバーフロー式導水管として保冷槽
１０の所定水位のレベル位置に接続して冷水槽９の水面
上に開口するよう配管されている。
【００１７】かかる構成で、送水ポンプ１３を運転すれ
ば、冷水槽９内の冷水が往路導水管１１を経て保冷槽１
０に流れ、ここで保冷槽１０の水位が所定水位より高ま
ると余剰の水が復路導水管１２を介して冷水槽９にオー
バーフロー式に還流するよう循環送流される。なお、こ
の場合に復路導水管１２に口径大のパイプを使用する
か、あるいは保冷槽１０に水位センサを備えて送水ポン
プ１３を運転センサし、保冷槽１０の水位が必要以上に
高まるのを防ぐようにしている。また、この実施例によ
れば、送水ポンプ１３，各導水管１１，１２などで万一
水漏れが生じても、冷却水が水槽から抜けでるおそれは
なく、図１の実施例と比べて高い安全性が得られる。
ば、冷水槽９内の冷水が往路導水管１１を経て保冷槽１
０に流れ、ここで保冷槽１０の水位が所定水位より高ま
ると余剰の水が復路導水管１２を介して冷水槽９にオー
バーフロー式に還流するよう循環送流される。なお、こ
の場合に復路導水管１２に口径大のパイプを使用する
か、あるいは保冷槽１０に水位センサを備えて送水ポン
プ１３を運転センサし、保冷槽１０の水位が必要以上に
高まるのを防ぐようにしている。また、この実施例によ
れば、送水ポンプ１３，各導水管１１，１２などで万一
水漏れが生じても、冷却水が水槽から抜けでるおそれは
なく、図１の実施例と比べて高い安全性が得られる。
【００１８】図３の実施例は、前記の各実施例における
送水ポンプを省略し、冷水槽９に装備したプロペラ式ア
ジテータ４の送水機能を利用して保冷槽１０との間で冷
却水を循環送流させるようにしたものである。すなわ
ち、図５で述べたようにアジテータ４を運転すると、ア
ジテータ４のプロペラ回転に伴って槽内には上方から下
方に向かう回転水流が生じ、その吸込側には渦巻が生じ
て水面が局部的に低くなる。そこで、往路導水管１１を
冷水槽９と保冷槽１０との間にまたがって槽の下部に配
管するとともに、復路導水管１２はアジテータ４の停止
状態における保冷槽１０の水面より若干低い位置から引
出して冷水槽９におけるアジテータ４のプロペラの上部
中心近傍（アジテータの吸込側）に開口するように配管
されている。さらに、保冷槽１０の水位を水位センサ１
６で検出し、制御部１５を介してアジテータ４の駆動モ
ータ４ａを運転制御するようにしている。
送水ポンプを省略し、冷水槽９に装備したプロペラ式ア
ジテータ４の送水機能を利用して保冷槽１０との間で冷
却水を循環送流させるようにしたものである。すなわ
ち、図５で述べたようにアジテータ４を運転すると、ア
ジテータ４のプロペラ回転に伴って槽内には上方から下
方に向かう回転水流が生じ、その吸込側には渦巻が生じ
て水面が局部的に低くなる。そこで、往路導水管１１を
冷水槽９と保冷槽１０との間にまたがって槽の下部に配
管するとともに、復路導水管１２はアジテータ４の停止
状態における保冷槽１０の水面より若干低い位置から引
出して冷水槽９におけるアジテータ４のプロペラの上部
中心近傍（アジテータの吸込側）に開口するように配管
されている。さらに、保冷槽１０の水位を水位センサ１
６で検出し、制御部１５を介してアジテータ４の駆動モ
ータ４ａを運転制御するようにしている。
【００１９】かかる構成により、アジテータ４の停止状
態では冷水槽９と保冷槽１０との間で水位がバランスす
るので冷却水の循環送流はなく、かつ復路導水管１２は
水面下に没している。一方、アジテータ４を運転する
と、図示のようにアジテータ４の吸込側には渦巻によっ
て中心部の水位が下がるので、保冷槽１０との間の水位
バランスが崩れ、保冷槽１０から冷水槽９に向けて冷却
水がオーバーフロー式に流れ込む。ここで保冷槽１０の
水位が復路導水管１２のレベルまで低下すると、水位セ
ンサ１６の検出信号でアジテータ４を停止制御する。そ
して、アジテータ４が停止すれば、再び冷水槽９と保冷
槽１０との間で水位がバランスするように往路導水管１
１，復路導水管１２を通じて冷水槽９から保冷槽１０に
向けて冷水が流れ込む。このような動作を繰り返すこと
で保冷槽１０の冷却水が冷水槽９の冷水と入れ変わって
シロップ容器５を冷却する。
態では冷水槽９と保冷槽１０との間で水位がバランスす
るので冷却水の循環送流はなく、かつ復路導水管１２は
水面下に没している。一方、アジテータ４を運転する
と、図示のようにアジテータ４の吸込側には渦巻によっ
て中心部の水位が下がるので、保冷槽１０との間の水位
バランスが崩れ、保冷槽１０から冷水槽９に向けて冷却
水がオーバーフロー式に流れ込む。ここで保冷槽１０の
水位が復路導水管１２のレベルまで低下すると、水位セ
ンサ１６の検出信号でアジテータ４を停止制御する。そ
して、アジテータ４が停止すれば、再び冷水槽９と保冷
槽１０との間で水位がバランスするように往路導水管１
１，復路導水管１２を通じて冷水槽９から保冷槽１０に
向けて冷水が流れ込む。このような動作を繰り返すこと
で保冷槽１０の冷却水が冷水槽９の冷水と入れ変わって
シロップ容器５を冷却する。
【００２０】図４の実施例は、図２の実施例における送
水ポンプの動力源として冷水槽９に装備したアジテータ
４の駆動モータ４ａを活用し、このアジテータ４の回転
軸上に送水ポンプ１３を設置して該ポンプの吐出側と保
冷槽１０との間に往路導水管１１を配管するようにした
ものである。この実施例によれば、アジテータ４の駆動
モータ４ａを共用して送水ポンプ１３を駆動するように
したので使用モータが１台で済み、その分だけコストを
節減できる。
水ポンプの動力源として冷水槽９に装備したアジテータ
４の駆動モータ４ａを活用し、このアジテータ４の回転
軸上に送水ポンプ１３を設置して該ポンプの吐出側と保
冷槽１０との間に往路導水管１１を配管するようにした
ものである。この実施例によれば、アジテータ４の駆動
モータ４ａを共用して送水ポンプ１３を駆動するように
したので使用モータが１台で済み、その分だけコストを
節減できる。
【００２１】
【発明の効果】本発明の飲料冷却水槽は、以上説明した
ように構成されているので、次記の効果を奏する。すな
わち、飲料冷却水槽を少なくとも冷却コイル,アジテー
タを標準装備した自動販売機の各機種に共通な冷水槽
と、シロップ容器を収容する自動販売機の各機種ごとに
対応する保冷槽との各独立した二つの水槽に分割して機
内に並置配備し、かつ循環送水手段を介して冷水槽内の
冷水を保冷槽との間で循環送流させるようにしたので、
冷却槽を標準品としてカップ式飲料自動販売機の全機種
にそのまま適用することができ、多機種の自動販売機を
製造する際の開発経費，部品の在庫管理費などの面で負
担を軽減できる。また、冷水槽と保冷槽は別々な位置に
設置することが可能となるので自動販売機の機内レイア
ウトの設計自由度が増すほか、シロップ容器として冷水
槽に収容する必要のないワンウエー方式のシロップ容器
を採用する場合には、冷水槽をそのまま残して保冷槽を
機外に取り外すことでワンウエーシロップ容器の設置ス
ペースに変更できるなどの利点も得られる。
ように構成されているので、次記の効果を奏する。すな
わち、飲料冷却水槽を少なくとも冷却コイル,アジテー
タを標準装備した自動販売機の各機種に共通な冷水槽
と、シロップ容器を収容する自動販売機の各機種ごとに
対応する保冷槽との各独立した二つの水槽に分割して機
内に並置配備し、かつ循環送水手段を介して冷水槽内の
冷水を保冷槽との間で循環送流させるようにしたので、
冷却槽を標準品としてカップ式飲料自動販売機の全機種
にそのまま適用することができ、多機種の自動販売機を
製造する際の開発経費，部品の在庫管理費などの面で負
担を軽減できる。また、冷水槽と保冷槽は別々な位置に
設置することが可能となるので自動販売機の機内レイア
ウトの設計自由度が増すほか、シロップ容器として冷水
槽に収容する必要のないワンウエー方式のシロップ容器
を採用する場合には、冷水槽をそのまま残して保冷槽を
機外に取り外すことでワンウエーシロップ容器の設置ス
ペースに変更できるなどの利点も得られる。
【図１】本発明の一実施例による飲料冷却水槽の構成配
置図
置図
【図２】本発明の別な実施例の構成配置図
【図３】本発明のさらに別な実施例の構成配置図
【図４】図２の応用実施例の構成配置図
【図５】従来における飲料冷却水槽の構成配置図
【図６】図５の平面図
２ 冷却水 ３ 冷凍機の冷却コイル ４ アジテータ ５ シロップ容器 ８ アイスバンク ９ 冷水槽 １０ 保冷槽 １１ 往路導水管 １２ 復路導水管 １３ 送水ポンプ １４ 水温センサ １５ 制御部
Claims (6)
- 【請求項１】カップ式飲料自動販売機に搭載してシロッ
プなどの飲料を冷却する飲料冷却水槽であり、冷却水を
満たした槽内にアイスバンクを生成させる冷凍機の冷却
コイル, 水撹拌用アジテータ, およびシロップ容器など
を収容したものにおいて、前記水槽を少なくとも冷却コ
イル, アジテータを標準装備した自動販売機の各機種に
共通な冷水槽と、シロップ容器を収容する自動販売機の
各機種ごとに対応する保冷槽との各独立した二つの水槽
に分割して機内に並置配備し、かつ循環送水手段を介し
て冷水槽内の冷水を保冷槽との間で循環送流させること
を特徴とする自動販売機の飲料冷却水槽。 - 【請求項２】請求項１に記載の飲料冷却水槽において、
循環送水手段が、冷水槽と保冷槽との間を結んで双方の
槽内水面下に配管した往路導水管および復路導水管と、
往路導水管に接続した送水ポンプとからなることを特徴
とする自動販売機の飲料冷却水槽。 - 【請求項３】請求項１に記載の飲料冷却水槽において、
循環送水手段が、冷水槽の水面下と保冷槽の水面上との
間に配管した往路導水管と、該往路導水管に接続した送
水ポンプと、保冷槽の所定水面レベルと冷水槽の水面上
との間に配管したオーバーフロー式復路導水管とからな
ることを特徴とする自動販売機の飲料冷却装置。 - 【請求項４】請求項１に記載の飲料冷却水槽において、
循環送水手段が、冷水槽と保冷槽との間を結んで冷水槽
内に装備したプロペラ式アジテータの吐出側および吸込
側にそれぞれ対応して配管した往路導水管，および復路
導水管とからなることを特徴とする自動販売機の飲料冷
却水槽。 - 【請求項５】請求項１に記載の飲料冷却水槽において、
循環送水手段が、冷水槽内のアジテータに併設した送水
ポンプと、該送水ポンプと保冷槽との間に配管した往路
導水管と、保冷槽と冷水槽との間に配管した復路導水管
とからなることを特徴とする自動販売機の飲料冷却水
槽。 - 【請求項６】請求項１に記載の飲料冷却水槽において、
保冷槽内の水温を検出し、その水温検出値を基に冷水槽
と保冷槽との間で冷水の循環送流制御を行うことを特徴
とする自動販売機の飲料冷却水槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6061291A JP2743923B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 自動販売機の飲料冷却水槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6061291A JP2743923B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 自動販売機の飲料冷却水槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04295989A JPH04295989A (ja) | 1992-10-20 |
| JP2743923B2 true JP2743923B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13147269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6061291A Expired - Lifetime JP2743923B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 自動販売機の飲料冷却水槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2743923B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000327094A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-28 | Igeta Kinzoku:Kk | 飲料サーバ |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP6061291A patent/JP2743923B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04295989A (ja) | 1992-10-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1036912C (zh) | 低成本的饮料分配装置 | |
| US3888092A (en) | Device for changing the temperature of containers and their contents | |
| US5535600A (en) | Cooling system for a post-mix beverage dispenser | |
| US4916910A (en) | Low profile drink dispenser | |
| KR860002747A (ko) | 고정식 혼합 과일 쥬스 디스펜서(Dispenser) | |
| KR20120048650A (ko) | 냉각 관련 또는 냉각 성능이 개선된 장치 | |
| US20080276641A1 (en) | Cold carbonation and cold syrup system for beverage dispenser with remote tower | |
| JP2743923B2 (ja) | 自動販売機の飲料冷却水槽 | |
| US2214009A (en) | Cooling apparatus for cooling beverages and the like | |
| JP2010143590A (ja) | 飲料サーバー | |
| US5234131A (en) | Apparatus for preventing excessive freezing of the ice bank in beverages dispensers | |
| CA1336280C (en) | Low profile drink dispenser | |
| JP2007255828A (ja) | 飲料ディスペンサ | |
| WO2000025074A1 (en) | Beverage cooling | |
| GB2227824A (en) | Apparatus for dispensing drinks | |
| JP2001283317A (ja) | 複合自動販売機 | |
| KR20030078234A (ko) | 커피 자동판매기 | |
| JP3850162B2 (ja) | 冷飲料供給装置 | |
| JP2556840Y2 (ja) | 飲料注出装置 | |
| KR920003950Y1 (ko) | 음료 자동판매기의 냉각장치 | |
| KR970004285B1 (ko) | 컵식 음료자동판매기 | |
| JP2009198147A (ja) | 飲料提供装置 | |
| JP2000057432A (ja) | カップ式飲料自動販売機の原料冷却装置 | |
| JPS6029030Y2 (ja) | 製氷装置付飲料自動販売機 | |
| GB2179128A (en) | Apparatus for cooling liquids |