JP2738922B2 - 取付角度変更自在な板状体の支持装置 - Google Patents

取付角度変更自在な板状体の支持装置

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JP2738922B2
JP2738922B2 JP32418095A JP32418095A JP2738922B2 JP 2738922 B2 JP2738922 B2 JP 2738922B2 JP 32418095 A JP32418095 A JP 32418095A JP 32418095 A JP32418095 A JP 32418095A JP 2738922 B2 JP2738922 B2 JP 2738922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル、ワゴ
ン、カウンター、レンジ台、食器棚、食品収納庫、リビ
ングボード、各種箱物家具などの家具類、あるいは、デ
スク、ラック、整理棚などの事務用備品、さらには、キ
ャンピングカー、RV車、商用車などの各種車輌におけ
る上下揺動式の開閉ドアなどにおいて、水平方向の揺動
支点周りで揺動自在に装着された板状体を、取付側の部
材に対して取付角度を変更して位置固定、あるいはその
固定解除を行えるようにするための支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の支持装置としては、取付
側部材である主天板の横側辺位置に、取付角度変更自在
な板状体としての補助天板を取り付けて、主天板に対し
て補助天板を揺動支点周りで折り畳み自在に構成したテ
ーブルにおいて、次のように構成していた。つまり、前
記取付側部材となる主天板に取り付けた固体案内部に対
して、補助天板の揺動支点となる横軸芯の前後位置にわ
たって延長支持体がスライドして出退するように装着し
て、その延長支持体の突出姿勢で補助天板を展開姿勢に
保持し、揺動支点よりも引退させた姿勢で補助天板の折
込みが可能となるように構成したものが知られている
(例えば、実開平6ー81329号公報参照)。このよ
うに、延長支持体の出退操作で補助天板の展開姿勢を保
持する構成のものは、例えば、補助天板を一軸芯周りで
回動自在に構成し、その同軸心上での天板の下向き回動
が規制されるようにラチェット機構などを設ける構造に
比べ、次の点で有利である。つまり、補助天板とラチェ
ット機構との伝動のための軸支構造が不要であり、単な
る蝶番などで相対回動自在に補助天板を設けられるの
で、構造上の簡素化を図る上で有用である。そのうえ、
補助天板の揺動支点から支え作用位置までの距離を、ラ
チェット機構を用いる構造のものなどに比べては、ある
程度大きく設定することができて、載置可能重量の大き
なものを対象にすることが可能になるという有利さもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものでは、補助天板を支えるための延長支持体
が、補助天板の折り畳み時には必然的に、補助天板の揺
動支点よりも、取付側部材である主天板側に引退してい
なければならないものである。このため、補助天板が揺
動半径の大きいものである場合、補助天板の揺動端側か
らでは操作者の手が届き難く、補助天板の展開・折込作
業がかなり面倒であった。つまり、大きな補助天板であ
るほど軽く操作できるように、揺動支点から遠い揺動端
側を掴んで持ち上げ操作したいのであるが、そうする
と、揺動半径の大きな補助天板に妨げられて操作者の手
が延長支持体に届かず、結局、補助作業者が側方から天
板の下側に回り込んで延長支持体の操作を行うなど、二
人作業が必要となる不都合があり、また、側方からの回
り込みが不可能な状態では使用できないという不便さが
ある。したがって、このような延長支持体を伸縮移動さ
せるスライド式支持金具を用いるものでは、初めから補
助作業者との二人作業を予定するものでない限り、補助
天板の揺動半径を、揺動端側から延長支持体に手の届く
範囲以上には大きく設定できないものであった。
【0004】本発明では、このような従来技術の問題点
を解消し、強度的に有利なスライドタイプの支持金具を
構成するにあたり、揺動半径が大きい補助天板などの板
状体であっても、揺動端側からの操作による展開姿勢、
あるいは折込姿勢への姿勢変更が可能であり、かつ、そ
の板状体の姿勢変更をより容易に行い易くしようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、請求項1に記載のように、取付角度変
更自在な板状体の支持装置において、前記支持金具は、
取付側部材に固定して装着されているとともに、前記板
状体を支える延長支持体の一部を、前記揺動支点を越え
て展開姿勢の前記板状体の下側に突出させた支持状態
と、前記揺動支点よりも取付側部材側へ引退させた支持
解除状態とに姿勢切り換え自在に構成され、前記延長支
持体の姿勢切り換えを行うための切り換え操作部を、前
記板状体とともに揺動自在に構成して、その姿勢切り換
えのための操作を、前記延長支持体よりも板状体の揺動
端に近い箇所で行えるようにしてあるとともに、前記支
持金具は、延長支持体が揺動支点位置よりも取付側部材
側へ引退した状態では、その引退位置に位置保持され、
前記板状体の格納姿勢から展開姿勢への切り換え操作に
伴って、前記引退位置での延長支持体の位置保持を解除
するとともに、その延長支持体の一部が揺動支点位置を
越えて取付側部材から離れる側に位置するように付勢さ
れているという手段を採用したものである。このように
したことにより、支持金具のうち、延長支持体の支持作
用部分よりも延長端側の部分は、常に板状体の揺動支点
よりも揺動端側に位置したままでも、支持金具の水平方
向横軸芯の存在によって揺動自在に構成されることにな
るので、延長支持体の移動を板状体の揺動端側から操作
する手段を板状体の揺動支点よりも揺動端側に近く設定
して、操作者の手元に近づけた状態とすることが可能と
なる。そのうえ、支持金具の延長支持体の一部が揺動支
点位置を越えて取付側部材から離れる側に位置するよう
に付勢されているので、延長支持体に対する位置保持を
解除しさえすれば、板状体の格納姿勢から展開姿勢への
切り換え操作に伴って、前記付勢力により自動的に延長
支持体の一部が板状体の下側に位置して展開姿勢への切
り換わりが行われる。また、延長支持体は、前記付勢力
に抗して引退位置での位置保持、ならびにその解除が可
能であるから、板状体の展開・格納の各姿勢への切り換
え操作を割合容易に行い易い。
【0006】また、請求項2に記載のように、前記取付
角度変更自在な板状体の支持装置の支持金具として、取
付側部材に装着された伸縮自在なスライド支持部と、前
記揺動自在な板状体に設けられた切り換え操作部とから
構成され、前記スライド支持部は、前記取付側部材に固
定された固定案内部と、その固定案内部に対して、前記
揺動支点位置の前後にわたって出退操作される延長支持
体とから構成され、前記切り換え操作部は、前記スライ
ド支持部の延長支持体に対して水平方向横軸芯周りで相
対回動自在に連結された摺動操作部材と、その摺動操作
部材を前記延長支持体のスライド方向に沿って前記板状
体に対して摺動自在に案内する摺動ガイド体とを備えて
構成され、さらに、前記延長支持体を固定案内部に対し
て延長側へ弾性付勢する付勢手段と、前記板状体の展開
姿勢で前記付勢手段の弾性付勢力に抗して前記摺動操作
部材を前記延長支持体の格納姿勢位置に対応させて弾性
的に位置保持可能な位置保持機構と、前記位置保持機構
による保持を解除する解除機構とを備えている構成を採
用するとよい。このような手段を採用すると、板状体の
支持作用部分となる延長支持体の全体が板状体の揺動支
点よりも取付側部材奥側に引退した状態でも、その延長
支持体の延長端側に接続されている摺動操作部材が、板
状体の揺動支点よりも揺動端に近い側に位置して、これ
が操作位置となって、摺動操作部材の押し引き操作によ
って延長支持体の位置を変更することができる。したが
って、この手段によれば、板状体の展開姿勢では支持金
具の延長支持体の一部が板状体の揺動支点となる横軸芯
よりも板状体の遊端側へ突出し、板状体の折込姿勢で
は、前記揺動支点よりも取付側部材がわへ引退するの
で、板状体の姿勢変更は支承なく行えるものでありなが
ら、その切り換えのための操作を揺動支点よりも揺動端
側で行えるので、揺動端側からの一人作業で板状体の展
開・折込の各姿勢変更を容易に行える。しかも、支持金
具の延長支持体が揺動支点位置を越えて取付側部材から
離れる延長側に付勢されているので、延長支持体の位置
保持を解除しさえすれば、板状体の格納姿勢から展開姿
勢への切り換え操作に伴って、前記付勢力により自動的
に延長支持体が板状体の下側に位置して展開姿勢への切
り換わりが行われる。また、延長支持体は、前記付勢力
に抗して引退位置での位置保持、ならびにその解除を、
位置保持機構と解除機構で行うことが可能であるから、
板状体の展開・格納の各姿勢への切り換え操作を割合容
易に行い易い。
【0007】請求項3に記載のように、前記スライド支
持部を構成するにあたって、固定案内部に設けられたガ
イド部と、延長支持体に設けられた被ガイド部とを備え
るとともに、延長支持体の伸縮移動範囲を規定する移動
範囲規定機構を備え、前記ガイド部と被ガイド部とに、
延長支持体の伸縮方向に沿うガイド溝と、そのガイド溝
に係入されるガイドピンとの組合せで構成されるスライ
ド案内手段を設け、このガイド溝とガイドピンとを、前
記移動範囲規定機構を構成するところの、前記固定案内
部および延長支持体の夫々の移動範囲相当箇所に設けら
れたガイド溝と、そのガイド溝に係入してスライドする
ように前記固定案内部および延長支持体の夫々に設けた
ガイドピンとに兼用するとよい。このように構成する
と、ガイド部と被ガイド部との他に、移動範囲規定機構
を別途設ける必要がなく、製作加工の簡素化を図れる。
【0008】請求項4に記載のように、前記スライド支
持部を構成する固定案内部と延長支持体との相対摺接箇
所に、合成樹脂製のスペーサーを介装して構成するとよ
い。このように構成すると、固定案内部と延長支持体と
の相対摺動の際の摩擦抵抗を、摩擦抵抗の小さいスペー
サーを用いることによって軽減することができるととも
に、固定案内部と延長支持体とが擦れ合う際の金属音の
発生をも避けることができる。
【0009】請求項5に記載のように、前記切り換え操
作部を構成する摺動操作部材と摺動ガイド体とは、摺動
操作部材側に形成した摺動ガイド溝に摺動ガイド体のガ
イド軸部を係入させて、延長支持体の伸縮移動方向に摺
動移動自在に構成されているとともに、前記摺動ガイド
体に、前記摺動操作体の板状体からの離間を規制する規
制面を設けて構成すればよい。このように構成すると、
摺動ガイド体が摺動操作体の板状体からの離間を規制し
て、その摺動操作を行い易いものであり、別途このよう
な離間規制手段を設ける場合に比べては、構造の簡素化
もはかれる。
【0010】請求項6に記載のように、前記付勢手段
は、取付側部材に固定の固定案内部と、これに対する伸
縮方向で摺動自在に設けた延長支持体との間に介装され
たバネ材によって構成することができる。このように構
成すると、延長支持体をバネ材の引っ張り、または圧縮
復元力で伸長方向に付勢することができ、板状体を格納
姿勢から展開姿勢に復帰させる際に、板状体を支えた状
態のままで大きく手を伸ばして延長支持体を引出し操作
する必要なく、延長支持体の位置保持状態が解除される
だけで、延長支持体が揺動支点位置を越えて板状体の下
側に所定の展開姿勢に復帰する。
【0011】請求項7に記載のように、前記バネ材は、
固定案内部に設けられたガイドピンと、これよりも前記
揺動支点から遠ざかる側に設けた延長支持体のガイドピ
ンとの間に掛張した引っ張りスプリングによって構成す
るとよい。このように構成すると、固定案内部と延長支
持体とが互いに嵌合状態で相対移動方向に重複する範囲
のうち、延長支持体が最も伸長側に突出した状態での、
最小の重複範囲、つまり、固定案内部で板状体重量の作
用する延長支持体を支持するに最小限必要な嵌合範囲を
利用して、この部分に引っ張りスプリングを配設するこ
とができる。したがって、引っ張りスプリングを設ける
スペースを確保するために固定案内部や延長支持体を余
分に長く形成する必要はない。
【0012】請求項8に記載のように、前記位置保持機
構は、摺動操作部材と摺動ガイド体とのうちの一方に設
けた係合凹部と、その係合凹部に対して弾性的に押し付
け付勢された係止部材とからなるデテント機構によっ
て、摺動操作部材と摺動ガイド体との相対移動を規制す
るように構成することができる。このように構成する
と、押し付け付勢された係止部材と係合凹部との弾性的
な係脱により、摺動操作部材と摺動ガイド体との相対位
置の保持を、両者の相対移動に伴って係合したり係合解
除することができる。
【0013】請求項9に記載のように、前記位置保持機
構は、摺動操作部材と摺動ガイド体とのうちの一方に設
けた挟持溝部と、その挟持溝部に対して挟圧された状態
と挟圧を解除された状態とに切り換えられる係止部材と
からなる摩擦保持機構によって、摺動操作部材と摺動ガ
イド体との相対移動を規制するように構成してもよい。
このように構成すると、位置保持機構の構成部材点数が
少なくて済み、構造の簡素化と加工工数の削減とによる
コスト低減を図ることができる。
【0014】請求項10に記載のように、前記解除機構
は、板状体の揺動に伴って位置保持機構における係合凹
部と係止部材との係合点を位置ずれさせて係合解除され
るように、前記摺動ガイド体と摺動操作部材との揺動支
点位置を異ならせることによって構成するとよい。この
ように構成すると、位置保持機構の係合解除操作を必要
とすることなく、摺動ガイド体と摺動操作部材との夫々
の揺動支点位置の違いに基づく相対移動で自動的に係合
解除することができる。
【0015】請求項11に記載のように、前記取付側部
材がほぼ水平方向に沿う載置面を有した部材であり、前
記展開姿勢では、前記取付側部材の載置面と、前記揺動
自在に備えられた板状体の上面とがほぼ連続面を形成す
る状態となるように構成してもよい。このように構成す
ると、取付側部材側の載置面と板状体の上面とが展開姿
勢で同一平面を構成する状態となって、前記載置面とし
て広い面を構成できる。
【0016】請求項12に記載のように、前記取付側部
材が収納棚や収納ケースなどの収納スペースを有した収
納家具類であり、前記板状体が収納空間を開閉する開閉
扉であるように構成してもよい。このように構成する
と、収納スペースから取り出した、あるいは収納スペー
スに収納する際の一時的な置き台として、開閉扉である
前記板状体を有効に活用することができる。
【0017】請求項13に記載のように、前記取付側部
材が車輌ボディなどの移動体であり、前記板状体が上下
揺動させて開閉するドアであるように構成してもよい。
このように構成すると、開閉ドアがかなり大きなもので
あっても、展開姿勢を強固に維持でき、しかも割合容易
に開閉し易い。
【0018】請求項14に記載のように、前記支持金具
は、前記揺動支点に沿う方向で所定間隔を隔てて複数個
設け、かつ、互いに同期して操作されるように互いに連
係してもよい。このように構成すると、板状体が幅広の
ものであっても、充分な強度を有した支持構造を得易い
ものであるとともに、複数の支持金具を支障なく同時操
作することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。 〔第1の実施の形態〕図1乃至図7に示すように、本発
明における取付角度変更自在な板状体の支持装置は、取
付側部材1の一側辺に対して、ほぼ水平方向に沿う揺動
支点P1まわりで相対揺動自在に枢支連結されている板
状体2を、その一側面が上向きとなる展開姿勢で保持、
及びその保持を解除して下方側へ折り込んだ格納姿勢へ
の姿勢変更を許すことで、前記取付側部材1に対する板
状体2の取付角度を変更自在に構成したものである。そ
して、その板状体2の支持を行うための支持金具3を、
取付側部材1に装着された伸縮自在なスライド支持部4
と、前記揺動自在な板状体2に設けられた切り換え操作
部5とから構成している。
【0020】前記スライド支持部4は、前記取付側部材
1に固定された固定案内部6と、その固定案内部6に対
して、前記揺動支点P1位置の前後にわたって、前記板
状体2の支持作用部分となるように一部が出退操作され
る延長支持体7とから構成されている。そして、その固
定案内部6と延長支持体7との夫々は、固定案内部6に
設けられたガイド部61と、延長支持体7に設けられた
被ガイド部71を備えて、固定案内部6に対して延長支
持体7を直線的に案内移動させることにより、全体が伸
縮自在に構成されたものである。
【0021】固定案内部6側のガイド部61は、断面コ
の字形の樋状に形成された一枚の板材の折り曲げ加工に
よって構成され、そのコの字の開放側端辺が外向きに折
り曲げられて、この折り曲げ部分が取付側部材1に対す
るビス止め用の取付孔62aを形成した座板部62とし
て構成されている。そして、前記コの字の両側面部分6
3には、延長支持体7の伸縮移動方向に沿う第一ガイド
溝64が形成され、かつ、その第一ガイド溝64とは別
の箇所で前記両側面部分63間にわたって第一ガイドピ
ン65が架設されている。
【0022】前記延長支持体7側の被ガイド部71は、
前記ガイド部61の断面コの字形の樋状部分に内嵌され
た状態で摺動自在な断面コの字形の樋状に形成され、か
つ、そのコの字の両側面部分73には、前記前記固定案
内部6との相対摺動方向に沿う第二ガイド溝74が形成
され、また、その第二ガイド溝74とは別の箇所で前記
両側面部分73間にわたって第二ガイドピン75が架設
され、さらに、前記コの字状断面の開放側端辺が内向き
に折り曲げられて、全体がチャンネル状に形成されてい
る。そして、前記固定案内部6のガイド部61の第一ガ
イド溝64に、延長支持体7の被ガイド部71の第二ガ
イドピン75が係入され、かつ、被ガイド部71の第二
ガイド溝74にガイド部61の第一ガイドピン65が係
入して、固定案内部6に対して延長支持体7が相対摺動
自在に案内されて伸縮するように構成されたものであ
る。
【0023】前記スライド支持部4を構成するにあたっ
て、固定案内部6側の第一ガイドピン65と、延長支持
体7側の第二ガイドピン75とにわたって、引っ張りス
プリング10を張設してあり、この引っ張りスプリング
10は、延長支持体7を常時飛び出し側へ押圧付勢する
状態で設けてある。
【0024】また、前記固定案内部6と延長支持体7と
の夫々は、延長支持体7の伸縮移動範囲を規定する移動
範囲規定機構Aを備えている。この移動範囲規定機構A
は、前記固定案内部6の第一ガイド溝64、および延長
支持体7の第二ガイド溝74の夫々と、それらの各ガイ
ド溝64,74に係入する各ガイドピン65,75と
が、固定案内部6に対する延長支持体7の相対的な移動
範囲相当箇所に設けられていることにより構成されてい
る。つまり、各ガイド溝64,74の端部に接当するガ
イドピン65,75が、前記固定案内部6および延長支
持体7の伸縮範囲を制限するようにしたものであり、前
記ガイド部61および被ガイド部71の構成要素である
ところの、この各ガイド溝64,74と各ガイドピン6
5,75とが、前記移動範囲規定機構Aを兼用している
ものである。
【0025】そして、前記延長支持体7のうち、板状体
2の展開姿勢時に揺動支点P1位置を越えて板状体2の
下側に延出される部分が、展開姿勢の板状体2の荷重を
支持する支持作用部分72を構成している。
【0026】前記切り換え操作部5は、前記スライド支
持部4の延長支持体7に対して水平方向横軸芯P2周り
で相対回動自在に連結された摺動操作部材8と、その摺
動操作部材8の操作方向を前記延長支持体7の伸縮方向
に沿わせるように案内する摺動ガイド体9とを備えて構
成され、前記摺動操作部材8が前記延長支持体7のスラ
イド方向に沿って、その延長支持体7とともに前記板状
体2に対して相対的に摺動自在に装着されている。
【0027】前記切り換え操作部5を構成する摺動操作
部材8と摺動ガイド体9とは、摺動操作部材8側に形成
した摺動ガイド溝81に摺動ガイド体9のガイド軸部9
2を係入させて、延長支持体7の伸縮移動方向に摺動移
動自在に構成されているとともに、前記摺動ガイド体9
に、前記摺動操作部材8の板状体2からの離間を規制す
る規制面91を設けてある。
【0028】前記摺動ガイド体9は、前記摺動操作部材
8の立ち上がり側片83に対向する位置に、係止部材9
5としての鋼球をコイルスプリングで左右両側の立ち上
がり側片83に向けて弾性的に押圧付勢する弾圧機構9
4を備え、前記立ち上がり側片83の一部に前記鋼球か
らなる係止部材95を係入する係合凹部84を備え、こ
の係合凹部84と前記弾圧機構94とで、前記摺動操作
部材8を引き出した位置で固定するためのボールデテン
ト機構からなる位置保持機構93を構成している。
【0029】そして、前記切り換え操作部5では、摺動
操作部材8の立ち上がり側片83部分に、その摺動操作
部材8が延長支持体7を板状体2の揺動支点P1よりも
取付側部材1側に押し込んだ位置でも位置保持機構93
で位置固定されるように構成してある。つまり、延長支
持体7が前記引っ張りスプリング10の押圧付勢力によ
って飛び出そうとするのを、前記摺動ガイド体9に設け
た弾圧機構94との係止作用によって阻止し得るよう
に、弾圧機構94の係止部材95に対する係合凹部84
位置を設定して、位置保持機構93の係止固定が、摺動
操作部材8の引出し位置だけではなく、その押し込み位
置でも働くように構成してある。このように構成された
支持装置では、上述のように摺動操作部材8を押し込み
位置で、位置保持機構93により位置固定した状態か
ら、前記板状体2を揺動支点P1まわりで下方に揺動さ
せていくと、図3に示すように、前記板状体2の揺動支
点P1を揺動中心とする摺動ガイド体9に設けられた弾
圧機構94の係止部材95の揺動半径R1と、前記延長
支持体7の先端部の水平方向横軸芯P2を揺動中心とし
て揺動する摺動操作部材8の係合凹部84の揺動半径R
2とが異なる寸法であることから、板状体2の下降揺動
に伴って、前記係止部材95と係合凹部84との位置が
ずれ、位置保持機構93による係止機能が自動的に解除
される。つまり、前記係止部材95の揺動半径R1と係
合凹部84の揺動半径R2とを異ならせて、板状体2の
下降揺動に伴って前記係止部材95と係合凹部84との
位置がずれるようにする構成が、前記位置保持機構93
の係止を解除する解除機構96を構成している。
【0030】前記位置保持機構93による係止が解除さ
れても、延長支持体7に作用する引っ張りスプリング1
0の押し出し作用力は、下降揺動姿勢となった板状体2
によって抵抗を受け、その飛び出しが阻止された状態と
なる。そして、板状体2を上方側へ揺動させて展開姿勢
にするにしたがって、前記位置保持機構93による係止
を解除されている延長支持体7が、前記引っ張りスプリ
ング10の作用による押し出し作用を受けて、展開姿勢
の板状体2の下面側に延出され、これに連れて摺動操作
部材8も同方向に押し出される。
【0031】前記固定案内部6の第一ガイド溝64と、
延長支持体7の第二ガイド溝74と、摺動操作部材8の
摺動ガイド溝81とは、夫々、延長支持体7の必要とす
る伸縮作動量に合致する長さとほぼ同一の長さに形成し
てある。
【0032】図2乃至図4に示すように、前記摺動操作
部材8の最外端、つまり、板状体2の揺動支点P1から
最も遠い位置には、板状体2の裏面から下方側へ突出す
る姿勢の操作取っ手85が設けてあり、この操作取っ手
85は、操作者が手指で掴んで押し引き操作し易いよう
に、前記摺動操作部材8の構成板材を折り曲げた突片部
分に合成樹脂製キャップ85aを被嵌させて構成してあ
る。
【0033】〔第2の実施の形態〕図8乃至図12は、
本発明の他の実施の形態を示すものである。この実施の
形態でも、支持金具3は、取付側部材1に装着された伸
縮自在なスライド支持部4と、前記揺動自在な板状体2
に設けられた切り換え操作部5とから構成されている。
【0034】そして、前記スライド支持部4が、前記取
付側部材1に固定された固定案内部6と、その固定案内
部6に対して、前記揺動支点P1位置の前後にわたって
出退操作される延長支持体7とから構成され、その固定
案内部6と延長支持体7との夫々は、固定案内部6に設
けられたガイド部61と、延長支持体7に設けられた被
ガイド部71を備えて、固定案内部6に対して延長支持
体7を直線的に案内移動させることにより、全体が伸縮
自在に構成されていることも前記の実施の形態と同様で
ある。
【0035】固定案内部6側のガイド部61は、断面コ
の字形の樋状に形成され、そのコの字の開放側端辺が、
部分的に外向きと内向きとの両方向に折り曲げられた一
枚の板材の折り曲げ加工によって構成されている。そし
て、一端側で内向きに折り曲げられた箇所と、中間部で
内向きに折り曲げられた箇所とに、矩形リング状の合成
樹脂製のスペーサー66を装着してあり、このスペーサ
ー66とガイド部61の側片とを貫く合成樹脂製のブッ
シュ67に第一ガイドピン65を挿通してある。そし
て、外向きに折り曲げられた部分、及び前記コの字の両
側面部分63は、夫々、前記第1の実施の形態と同様に
取付用の座板部62として、および、延長支持体7の伸
縮移動方向に沿う第一ガイド溝64形成箇所として構成
されている。
【0036】前記延長支持体7は前記第1の実施の形態
と同様に、固定案内部6に対して延長支持体7が相対摺
動自在に案内されて、かつ、引っ張りスプリング10に
より常時飛び出し側へ押圧付勢された状態で、伸縮する
ように構成されたものであり、その第二ガイドピン75
及びこれに外嵌するブッシュ67がスペーサー66を貫
通するように、前記スペーサー66が設けられている。
【0037】前記スペーサー66のうち、第一ガイドピ
ン65が貫通する箇所のスペーサー66は、固定案内部
6のガイド部61の内面に接着され、第二ガイドピン7
5が貫通する箇所のスペーサー66は延長支持体7の被
ガイド部71の外面に接着されている。
【0038】前記切り換え操作部5を構成する摺動操作
部材8と摺動ガイド体9とは、摺動操作部材8側に形成
した摺動ガイド溝81に摺動ガイド体9のガイド軸部を
兼ねる係止部材95を係入させて、延長支持体7の伸縮
移動方向に摺動移動自在に構成されているとともに、前
記摺動ガイド体9に、前記摺動操作部材8の板状体2か
らの離間を規制する規制面91を設けてある。
【0039】前記摺動操作部材8の摺動ガイド溝81の
延長方向端部には、この摺動操作部材8を収縮側へ押し
込んだとき、前記摺動ガイド体9のガイド軸部を兼ねる
係止部材95を両側から挟圧する状態に保持する挟持溝
部81aを形成してあり、この挟持溝部81aと前記係
止部材95とで、前記摺動操作部材8を収縮方向へ押し
込んだ位置で摩擦により固定するための位置保持機構9
3を構成している。
【0040】前記挟持溝部81aは、摺動ガイド溝81
の延長方向端部にあって、摺動ガイド体9の係止部材9
5を摺動案内する案内溝部81bとの境界部分に、係止
部材95の径と同等、もしくは、係止部材95と摺動ガ
イド溝81とのうちの少なくとも一方が弾性変形可能で
ある場合はやや小幅で、その係止部材95に対して抵抗
を与えながらの通過を許す程度に通路幅を設定した狭隘
部86を備えている。この狭隘部86における抵抗の度
合は、摺動操作部材8を押し込んで収縮状態に位置させ
たとき、前記引っ張りスプリング10の付勢力では押し
戻されず、人為操作力によっては係止部材95の通過を
許し得る程度に設定されている。
【0041】前記摺動ガイド体9の板状体2への取付面
とは反対側の一部には、板状体2から離れる側へ突出す
るガイド側突起部97を形成してあるとともに、前記摺
動操作部材8の端部にも摺動側突起部87を形成してあ
り、摺動操作部材8端部側からの押し込みによる摺動操
作のほか、前記両突起部87,97がある程度接近する
と、これらの両突起部87,97間に手指を掛け渡した
状態で、摺動操作部材8の端部を摺動ガイド体9側へ引
き寄せる操作によっても摺動させられるように構成して
ある。したがって、摺動操作部材8の摺動側突起部87
を握り状態に保持したままで終端まで押し込むことによ
って、その摺動側突起部87と摺動ガイド体9との間に
手指が挟まれるような事態の発生を、前述のように、両
突起部87,97間に手指を掛渡した状態での引き寄せ
操作を行うことで回避できるように構成してある。
【0042】このように構成された支持装置では、上述
のように摺動操作部材8を押し込み位置で、位置保持機
構93により位置固定した状態から、前記板状体2を揺
動支点P1まわりで下方に揺動させていくと、図9に示
すように、前記板状体2の揺動支点P1を揺動中心とす
る摺動ガイド体9の係止部材95の揺動半径R1と、前
記延長支持体7の先端部の水平方向横軸芯P2を揺動中
心として揺動する摺動操作部材8の挟持溝81aの揺動
半径R2とが異なる寸法であることから、板状体2の下
降揺動に伴って、前記係止部材95と挟持溝部81aと
の位置がずれ、位置保持機構93による係止機能が自動
的に解除される。つまり、前記係止部材95の揺動半径
R1と挟持溝部81aの揺動半径R2とを異ならせて、
板状体2の下降揺動に伴って前記係止部材95と挟持溝
部81aとの位置がずれるようにする構成が、前記位置
保持機構93の係止を解除する解除機構96を構成して
いる。
【0043】前記位置保持機構93による係止が解除さ
れても、延長支持体7に作用する引っ張りスプリング1
0の押し出し作用力は、下降揺動姿勢となった板状体2
によって抵抗を受け、その飛び出しが阻止された状態と
なり、板状体2を上方側へ揺動させて展開姿勢にするに
したがって、前記位置保持機構93による係止を解除さ
れている延長支持体7が、前記引っ張りスプリング10
の作用による押し出し作用を受けて、展開姿勢の板状体
2の下面側に延出され、これに連れて摺動操作部材8も
同方向に押し出されるように構成されていることは前記
第1の実施の形態の場合と同様である。また、この実施
の形態で特に説明していない部分の構成については前記
第1の実施の形態の場合と同様である。
【0044】〔その他の実施の形態〕本発明は、上述の
実施の形態以外にも各種の形態での実施が可能であり、
その例についてさらに説明する。
【0045】前記摺動操作部材8を、その押し込み位置
や引出し位置で位置保持する位置保持機構93として
は、前記摺動ガイド体9との間に設けたボールデテント
機構や摩擦機構によるものに限らず、例えば、摺動ガイ
ド体9そのものを省いて、板状体2の下面側や固定案内
部6の端部に永久磁石を設けて支持させるなどしてもよ
い。
【0046】前記位置保持機構93による位置保持を解
除する解除機構96としては、前述の実施の形態で説明
したように、板状体2の揺動にともなって自動的に解除
操作が働く構成に限らず、板状体2が揺動した後、また
は揺動する前に、人為操作によって解除する構成など、
位置保持機構93の形態に応じて適宜の構成を採用する
ことができる。
【0047】また、前記摺動操作部材8と延長支持体7
とは、互いに一体的に枢支連結されたものに限らず、例
えば、摺動操作部材8と延長支持体7とを、互いに相対
向する先端部どうしで単に接当させて、個別にスライド
移動できるように、夫々、板状体2または取付側部材1
に各別に装着したものであっても良い。このとき、揺動
支点P1よりも取付側部材1の下側に引退させた延長支
持体7の元の位置への復帰は、延長支持体7を復帰付勢
するように付勢方向を設定して設けた引っ張りスプリン
グあるいは圧縮スプリングによって行うようにすればよ
い。前記摺動操作部材8のもとの位置への復帰は、延長
支持体7を一旦押し込んだ後に、そのまま摺動操作部材
8を引き戻すことによって行ってもよいし、別途復帰用
のスプリングなどの復帰付勢手段を設けてもよい。
【0048】前記支持金具3は、単独で用いるものに限
らず、図1に示すように、板状体2の揺動支点P1に沿
う方向で複数個が併設され、その伸縮方向が前記揺動支
点P1を交差する方向となる状態で設けられたものであ
ってもよい。その際、各支持金具3の摺動操作部材8ど
うしを連結金具(図外)で連結すると、複数の支持金具
3を同時操作することが可能となる。また、摺動操作部
材8の操作取っ手85が連結金具に兼用するように、操
作取っ手85どうしを連結する、あるいは、連結金具を
操作取っ手85として機能し易い状態に構成したもので
あってもよい。
【0049】前記第2の実施の形態で用いられたスペー
サー66やブッシュ67は、前記第1の実施の形態の構
成にも採用し得ることは勿論である。
【0050】前記取付側部材1としては、収納棚や収納
ケースなどの収納スペースを有した収納家具類を対象と
してもよい。この場合、前記板状体2を、その収納空間
を開閉する開閉扉によって構成するようにしてもよく、
また、開閉扉とは別に設けた補助載置台で構成してもよ
い。
【0051】前記取付側部材1として、テーブルワゴン
や肘掛椅子などの所要機能部分を有した家具類を対象と
したものであってもよく、この場合、前記板状体2は所
要機能とともに用いることのできる補助載置台で構成す
るとよい。
【0052】前記取付側部材1として、レンジ台や流し
台などの上部側に機能部分を有した備品を対象とするも
のであってもよく、この場合、前記板状体2は補助載置
台として構成するとよい。
【0053】前記取付側部材1として、車輌ボディなど
の移動体を対象とするものであってもよく、この場合、
前記板状体2は上下揺動させて開閉するドアとして構成
することができる。
【0054】
【実施例】本発明の支持装置は、以下のようにして実施
される。図1に示すように、本発明における取付角度変
更自在な板状体の支持装置は、ダイニングテーブルなど
の取付側部材1の一側辺に対して、ほぼ水平方向に沿う
揺動支点P1まわりでの揺動により、折り畳み自在に補
助天板としての板状体2を枢支連結するとともに、前記
取付側部材1の裏面側に支持金具のスライド支持部4を
装着し、かつ、前記板状体2の裏面側に前記切り換え操
作部5を装着して構成されている。
【0055】前記スペーサー66は、摩擦係数の小さい
滑り易い合成樹脂製材料で構成すればよく、例えば、ポ
リプロピレンやテフロンなどが望ましい。
【0056】前記ブッシュ67もスペーサー66と同様
な滑り易い合成樹脂材料で構成すると、さらに延長支持
体7の伸縮作動をスムースに、かつ、金属音を生じさせ
ずに行いやすいが、この部分ではそれほど強い摩擦が働
かないので、このブッシュ67は金属で構成して耐久性
の向上を優先させてもよい。
【0057】前記第2の実施の形態における摺動ガイド
体9と摺動操作部材8とは、ともに金属で構成されてい
ても、位置保持機構93を構成する係止部材95の径と
挟持溝部81aにおける狭隘部86の幅との寸法を、ほ
ぼ同程度で、所期の通過抵抗を与えられるように設定す
ることで実施可能であるが、これらの摺動ガイド体9及
び摺動操作部材8のうちの、一方もしくは両方を合成樹
脂材料の成形品で構成すると、位置保持機構93での通
過抵抗を比較的簡単に所期の値に設定し易い。つまり、
摺動ガイド体9と摺動操作部材8とがともに金属で構成
されていると、僅かな寸法誤差で通過抵抗の値に大きな
変化が生じるため、きわめて厳密な加工精度が要求され
るのであるが、これらうちの少なくとも一方が合成樹脂
材料で構成されていると、合成樹脂材料の弾性変形を利
用して通過抵抗を設定することができるので、ある程度
のラフな加工によっても所期範囲の通過抵抗を設定する
ことが可能となる。尚、摺動ガイド体9と摺動操作部材
8のうちの全体が合成樹脂製材料で構成されていなくと
も、例えば、係止部材95の外周面部分に合成樹脂製材
料のカラーを装着するとか、その係止部材95もしくは
摺動ガイド溝81に合成樹脂製材料を塗着するなど、部
分的に構成してもよい。
【0058】前記取付側部材1ならびに板状体2が幅広
である場合、例えば、幅が600mm〜1800mm程
度になると、前記支持金具3を2本、あるいは3本併設
して、前記摺動操作部材8の操作取っ手85側でこれら
を一体に連結して用いるとよい。
【0059】〔付 記〕尚、特許請求の範囲の項に図面
との対照を便利にするために符号を記すが、該記入によ
り本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、支持金
具の支持作用部分の移動を、板状体の揺動支点よりも揺
動端側に近い位置から操作可能にした操作手段によっ
て、板状体の揺動半径の大きさに関係なく操作者の手元
に近づけた状態として、容易に操作することが可能とな
る。 そして、支持金具の支持作用部分を、揺動支点位
置よりも取付側部材側へ引退した位置に位置保持可能
で、かつ、板状体の格納姿勢から展開姿勢への切り換え
操作に伴って、その位置保持の解除と、支持作用部分の
復帰方向への付勢が可能に構成されているものであるか
ら、より一層板状体の姿勢変更操作が容易となる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイニングテーブルを示す斜
視図
【図2】展開姿勢での全体を示す縦断面図
【図3】格納姿勢での全体を示す縦断面図
【図4】全体を示す一部切り欠き平面図
【図5】固定案内部部分を示す横断面図
【図6】延長支持体部分を示す横断面図
【図7】摺動操作部材部分を示す横断面図
【図8】他の実施の形態の格納姿勢での全体を示す縦断
面図
【図9】他の実施の形態における全体を示す一部切り欠
き平面図
【図10】他の実施の形態の固定案内部部分を示す横断
面図
【図11】他の実施の形態の延長支持体部分を示す横断
面図
【図12】他の実施の形態の摺動操作部材部分を示す横
断面図
【符号の説明】
1 取付側部材 2 板状体 3 支持金具 4 スライド支持部 5 切り換え操作部 6 固定案内部 7 延長支持体 8 摺動操作部材 9 摺動ガイド体 10 引っ張りスプリング 61 ガイド部 66 スペーサー 71 被ガイド部 64,74 ガイド溝 65,75 ガイドピン 81 摺動ガイド溝 81a 挟持溝部 84 係合凹部 91 規制面 92 ガイド軸部 93 位置保持機構 95 係止部材 96 解除機構 A 移動範囲規定機構 P1 揺動支点 P2 水平方向横軸芯

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付側部材(1)に対して、ほぼ水平方
    向に沿う揺動支点(P1)まわりで相対揺動自在に板状
    体(2)が枢支連結されているとともに、この板状体
    (2)を、その一側面が上向きとなる展開姿勢で保持、
    及びその保持を解除して下方側へ折り込んだ格納姿勢へ
    の姿勢変更を許すための支持金具(3)を設けてある取
    付角度変更自在な板状体の支持装置であって、 前記支持金具(3)は、取付側部材(1)に固定して装
    着されているとともに、前記板状体(2)を支える延長
    支持体(7)の一部を、前記揺動支点(P1)を越えて
    展開姿勢の前記板状体(2)の下側に突出させた支持状
    態と、前記揺動支点(P1)よりも取付側部材(1)側
    へ引退させた支持解除状態とに姿勢切り換え自在に構成
    され、 前記延長支持体(7)の姿勢切り換えを行うための切り
    換え操作部(5)を、前記板状体(2)とともに揺動自
    在に構成して、その姿勢切り換えのための操作を、前記
    延長支持体(7)よりも板状体(2)の揺動端に近い箇
    所で行えるようにしてあるとともに、前記支持金具
    (3)は、延長支持体(7)が揺動支点(P1)位置よ
    りも取付側部材(1)側へ引退した状態では、その引退
    位置に位置保持され、前記板状体(2)の格納姿勢から
    展開姿勢への切り換え操作に伴って、前記引退位置での
    延長支持体(7)の位置保持を解除するとともに、その
    延長支持体(7)の一部が揺動支点(P1)位置を越え
    て取付側部材(1)から離れる側に位置するように付勢
    されている取付角度変更自在な板状体の支持装置。
  2. 【請求項2】 取付側部材(1)に対して、ほぼ水平方
    向に沿う揺動支点(P1)まわりで相対揺動自在に板状
    体(2)が枢支連結されているとともに、この板状体
    (2)を、その一側面が上向きとなる展開姿勢で保持、
    及びその保持を解除して下方側へ折り込んだ格納姿勢へ
    の姿勢変更を許すための支持金具を設けてある取付角度
    変更自在な板状体の支持装置であって、 前記支持金具3は、取付側部材(1)に装着された伸縮
    自在なスライド支持部(4)と、前記揺動自在な板状体
    (2)に設けられた切り換え操作部(5)とから構成さ
    れ、前記スライド支持部(4)は、前記取付側部材
    (1)に固定された固定案内部(6)と、その固定案内
    部(6)に対して、前記揺動支点(P1)位置の前後に
    わたって出退操作される延長支持体(7)とから構成さ
    れ、前記切り換え操作部(5)は、前記スライド支持部
    (4)の延長支持体(7)に対して水平方向横軸芯(P
    2)周りで相対回動自在に連結された摺動操作部材
    (8)と、その摺動操作部材(8)を前記延長支持体
    (7)のスライド方向に沿って前記板状体(2)に対し
    て摺動自在に案内する摺動ガイド体(9)とを備えて構
    成され、 さらに、前記延長支持体(7)を固定案内部(6)に対
    して延長側へ弾性付勢する付勢手段と、前記板状体
    (2)の展開姿勢で前記付勢手段の弾性付勢力に抗して
    前記摺動操作部材(8)を前記延長支持体(7)の格納
    姿勢位置に対応させて弾性的に位置保持可能な位置保持
    機構(93)と、前記位置保持機構(93)による保持
    を解除する解除機構(96)とを備えている取付角度変
    更自在な板状体の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド支持部(4)を構成する固
    定案内部(6)と延長支持体(7)とは、固定案内部
    (6)に設けられたガイド部(61)と、延長支持体
    (7)に設けられた被ガイド部(71)とを備えるとと
    もに、延長支持体(7)の伸縮移動範囲を規定する移動
    範囲規定機構(A)を備え、前記ガイド部(61)と被
    ガイド部(71)とに、延長支持体(7)の伸縮方向に
    沿うガイド溝(64,74)と、そのガイド溝(64,
    74)に係入されるガイドピン(65,75)との組合
    せで構成されるスライド案内手段を設け、このガイド溝
    (64,74)とガイドピン(65,75)とを、前記
    移動範囲規定機構(A)を構成するところの、前記固定
    案内部(6)および延長支持体(7)の夫々の移動範囲
    相当箇所に設けられたガイド溝(64,74)と、その
    ガイド溝(64,74)に係入してスライドするように
    前記固定案内部(6)および延長支持体(7)の夫々に
    設けたガイドピン(65,75)とに兼用してある請求
    項2記載の取付角度変更自在な板状体の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記スライド支持部(4)を構成する固
    定案内部(6)と延長支持体(7)との相対摺接箇所に
    は、合成樹脂製のスペーサー(66)が介装されている
    請求項2または3記載の取付角度変更自在な板状体の支
    持装置。
  5. 【請求項5】 前記切り換え操作部(5)を構成する摺
    動操作部材(8)と摺動ガイド体(9)とは、摺動操作
    部材(8)側に形成した摺動ガイド溝(81)に摺動ガ
    イド体(9)のガイド軸部(92)を係入させて、延長
    支持体(7)の伸縮移動方向に摺動移動自在に構成され
    ているとともに、前記摺動ガイド体(9)に、前記摺動
    操作部材(8)の板状体(2)からの離間を規制する規
    制面(91)を設けてある請求項2記載の取付角度変更
    自在な板状体の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段は、取付側部材(1)に固
    定の固定案内部(6)と、これに対する伸縮方向で摺動
    自在に設けた延長支持体(7)との間に介装されたバネ
    材によって構成されている請求項2記載の取付角度変更
    自在な板状体の支持装置。
  7. 【請求項7】 前記バネ材は、固定案内部(6)に設け
    られたガイドピン(65)と、これよりも前記揺動支点
    (P1)から遠ざかる側に設けた延長支持体(7)のガ
    イドピン(75)との間に掛張した引っ張りスプリング
    (10)によって構成されている請求項6記載の取付角
    度変更自在な板状体の支持装置。
  8. 【請求項8】 前記位置保持機構(93)は、摺動操作
    部材(8)と摺動ガイド体(9)とのうちの一方に設け
    た係合凹部(84)と、その係合凹部(84)に対して
    弾性的に押し付け付勢された係止部材(95)とからな
    るデデント機構によって、摺動操作部材(8)と摺動ガ
    イド体(9)との相対移動を規制するように構成されて
    いる請求項2記載の取付角度変更自在な板状体の支持装
    置。
  9. 【請求項9】 前記位置保持機構(93)は、摺動操作
    部材(8)と摺動ガイド体(9)とのうちの一方に設け
    た挟持溝部(81a)と、その挟持溝部(81a)に対
    して挟圧された状態と挟圧を解除された状態とに切り換
    えられる係止部材(95)とからなる摩擦保持機構によ
    って、摺動操作部材(8)と摺動ガイド体(9)との相
    対移動を規制するように構成されている請求項2記載の
    取付角度変更自在な板状体の支持装置。
  10. 【請求項10】 前記解除機構(96)は、板状体
    (2)の揺動に伴って位置保持機構(93)における係
    合凹部(84)と係止部材(95)との係合点を位置ず
    れさせて係合解除されるように、前記摺動ガイド体
    (9)と摺動操作部材(8)との揺動支点位置を異なら
    せることによって構成されたものである請求項2記載の
    取付角度変更自在な板状体の支持装置。
  11. 【請求項11】 前記取付側部材(1)がほぼ水平方向
    に沿う載置面を有した部材であり、前記展開姿勢では、
    前記取付側部材(1)の載置面と、前記揺動自在に備え
    られた板状体(2)の上面とがほぼ連続面を形成する状
    態となるように構成されている請求項1または2記載の
    取付角度変更自在な板状体の支持装置。
  12. 【請求項12】 前記取付側部材(1)が収納棚などの
    内部スペースを有した収納家具であり、前記板状体
    (2)が開閉扉である請求項1または2記載の取付角度
    変更自在な板状体の支持装置。
  13. 【請求項13】 前記取付側部材(1)が車輌ボディで
    あり、前記板状体(2)が上下揺動させて開閉するドア
    である請求項1または2記載の取付角度変更自在な板状
    体の支持装置。
  14. 【請求項14】 前記支持金具(3)は、前記揺動支点
    (P1)に沿う方向で所定間隔を隔てて複数個設けら
    れ、かつ、互いに同期して操作されるように互いに連係
    されている請求項1、2、11、12、または13記載
    の取付角度変更自在な板状体の支持装置。
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