JP2736469B2 - 推力発生装置 - Google Patents

推力発生装置

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栄一 多田
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KOATSU GASU KOGYO KK
Hiroi Masao
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KOATSU GASU KOGYO KK
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は推力発生装置に関し、船舶推進、海上ステー
ションの位置保持、電磁ポンプ等用の超電導電磁推進力
発生装置とするのに適し、またMHD発電機や揚水発電機
等用のポンプや発電機として使用するのに適するものに
関する。
背景技術 従来、上述のような用途に使用される超電導電磁推進
力発生装置としては、ダイポール型やくら型、若しくは
レーストラック型の超電導コイルを用いるものが広く知
られている。
しかしながら、上述した従来の推力発生装置は実機と
して採用可能な程度の推進力を得るためには非常に大き
な規模のものになるという問題がある。
例えば電磁推進船等に用いられる電磁推進装置であっ
ては、実船に使用できる推進効率を得るためには10〜20
Tの強磁界を必要とするとされている。ところが、スペ
ースが限られている船体に設置するために、装置のサイ
ズ、重量等が制限され、そのような要求される条件を満
足する装置が現在のところ出現しておらず、この点が電
磁推進船の開発設計上の問題点となっている。
発明の開示 本発明は上記従来の問題にかんがみ、高磁場の電磁力
を発生でき、軽量かつ省スペースな推力発生装置を提供
することを目的とするものである。
本発明に係る超電導電磁推進力発生装置は、ソレノイ
ドコイル型の超電導マグネットの中空内部に、蔓巻状の
推進ダクトを挿通させ、該推進ダクトの内面の一側に正
電極を、他側に負電極を夫々連続的に配置して対向させ
ると共に、該推進ダクトの入側及び出側開口部を上記超
電導マグネットの中心軸線に添わせて開口させてなる。
上記ダクト内を流れる流体が海水等の場合、負電極に
水素ガスが発生して有効面積を減らすことになるので、
上記正電極を上記ダクトの内径側の面に、上記負電極を
上記ダクトの外径側の面に設けるようにする。
上記ダクトは外形と内径の比を略1:3.5にするともっ
とも大きな推力を発生する。
また、上記ダクトを矩形断面を有する形状としてスペ
ース効率を良くすることができる。
更に、上述の推力発生装置を並設し、発生磁界を連環
させれば、装置全体としての発生磁界を強力なものにで
きる。
また、上述の推力発生装置を複数直列に連結し、かつ
二列並設して発生磁界を連環させれば、更に強力な磁界
を生じさせることができ、大推力を発生できるようにな
る。
そして推力発生装置の列の端部に超電導材からなるシ
ールド体を取付けて磁束の漏れを少なくし、高磁場を発
生できる。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の一実施例を一部破断して示す斜視
図、 第2図は第1図中の矢印II−II線に沿う部分断面図、 第3図は電磁推進船の推進装置として第1図の推力発
生装置を用いた例で、装置を船体外部に取付ける例を示
す側面図、 第4図は第3図の正面図、 第5図は第4図に示す水中翼の側面断面図、 第6図は第4図に示す翼で揚力を発生させるための超
電動コイルによる推力の発生状況を示す斜視図、 第7図は第3図相当の図で、推力発生装置を船体内部
に収めた例の側面図、 第8図は第7図の正面図、そして 第9図は本発明者等の行なったシュミレーションにお
ける推進装置の配置態様を示す平面図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例の推力発生装置は、主にソレノイドコイル型
の超電導マグネット1及び推進ダクト2から構成され
る。
超電導マグネット1は、詳細には図示せぬが勿論クラ
イオスタットとしての構造を有するもので、内部には超
電導コイル3が巻き回してあり、中空部4内に磁場を発
生させるようになっている。磁界の方向は図中矢印Bで
示してある。なお、超電動コイル3へ電流を流すための
発電機は図示を省略してある。また超電動コイル3の形
はレイヤー巻でもパンケーキ巻でもいずれでもよい。
推進ダクト2は、断面が矩形の中空ダクトを蔓巻状に
してなるもので、入側端部5及び出側端部6は夫々超電
導マグネット1の中心軸線1aに沿って伸び、先端の開口
7、8を外部に向けている。図示せぬが、超電導マグネ
ット1の両端は勿論閉塞され、推進ダクト2は入側端部
5及び出側端部6のみが外部に露出している。なお、本
発明においては、ダクトの形状はこの例の推進ダクト2
の形状に限定されず、円筒形等他の形状であってもよ
い。
推進ダクト2の内面には、正、負の電極9a、9bが貼り
付けてある。図示の例では、推進ダクト2内を流れる海
水等の電磁流体10によって負電極9bに水素ガスが発生
し、有効面積を減らすことを勘案して正電極9aを推進ダ
クト2の内径側に、負電極9bを外径側に配してある。本
発明は、勿論この配置態様に限定されることはない。
即ち、超電導マグネット1により発生する磁界B、正
負電極9a、9b間に流れる電流J、及び力fは、第1図中
に夫々矢印で示す方向に向く。このため、電磁流体10は
入側端部5の開口7から推進ダクト2内に入って、推進
ダクト2内で連続的にローレンツ力fを受けて加速さ
れ、出側端部6の開口8から外部に噴出し、その噴出力
の反力が推力となる。
なお、推進ダクト2の外径roと内径ri(負電極9bと正
電極9a間距離)とがro3.5riの時にもっとも大きな推
力が得られる。
ここで電極電流、電極間抵抗の初期値をそれぞれ
Js0、Vs0とすると、これらはそれぞれ下式で表される。
Js0=jc(2πrc・b)n=jc(2πrc)1 Vs0=〔(rc・jc)/σ〕・1n(ro/ri) そして投入電力Peの初期値Pe0はJs0XVs0であるから、 Pe0=jc 2・(rc 2/σ)・2π1・1n(ro/ri) ‥‥(1) となる。
ただし、 jc:代表半径rcにおける電流密度(A/m2) rc:代表半径(m)=(ro+ri)/2 b:推進ダクト2のセルの長さ(m) n:推進ダクト2のセルの数 1:推進ダクトの長さ σ:海水導電率(S/m) である。
するとローレンツ力FLの初期値FL0は、 FL0=jc・B・VE =jc・B・(ro 2−ri 2)πbn =jc・B・(ro 2−ri 2)π1 ‥‥(2) (2)式に(1)を代入すると、投入電力の初期値は 両辺を2乗すると、 ここで、PeσB2π1/2=Aとすると上式は、 となり、FL0の極値はδFL0 2/δri=0のときである。
これを数値的に解くと下記の表1のようになり、ro
3.5riのときに最大ローレンツ力発生寸法となる。
即ち、 第3図ないし第6図は、本実施例に係る電磁推進力発
生装置(以下EMTユニットという。)を半没水双胴船の
推進装置として用いた場合の例を示す図である。
この例は、図に示すように2基のEMTユニット20、20
を船体21の船底下部外側に並列に取付けてある。またEM
Tユニット20、20間は船体21に浮上力を与えるための翼2
2で連結してある。
この翼22は、第4図に示す用に内部にレーストラック
型の超電導コイル23を収納し、上面に電極24を配したも
ので、上面を流れる流体を加速して揚力Lを発生させる
ようにしたものである。第5図は、この揚力Lを発生さ
せるための超電導コイル23による推力f′の発生状況を
示し、図中矢印Bは磁場の方向、Jは海水電流を示す。
即ち、翼22の上面側を流れる流体に推力f′が加えら
れ、翼22の上面22a側と下面22b側で流体に速度差を生じ
させることによって揚力Lを発生させる。
ここで単位長さ当りの揚力Lは、 L=ρUΓ=ρU(Uu−Ud)・1(N/m) ρ:海水の密度(Kg/m3) U:船の絶対速度(m/s) Γ:循環(渦の総量) Uu:翼上面の流速(m/s) Ud:翼下面の流速(m/s) 1:翼の長さ(m) として規定され、揚力Lと速度差ΔU(Uu−Ud)は下記
の表2の関係となる。
ところで、従来より翼を有する船としては水中翼船が
あり、また水中翼により潜航する潜水船も種々開発され
ている。しかし、従来の水中翼船においては、翼に生じ
る揚力は船体の推進に伴って翼の上面と下面とに生じる
速度差によるもののみである。従って、船体を十分浮上
させるには船体の割には大きな原動機が必要である。ま
た、水中翼で潜航する潜水船においても同様である。
即ち、小さな原動機による船体に対する大きな推進力
の発生が実現されておらず、実用化に至らないものとな
っている。ところが、上述の実施例のように推進装置を
構成すれば高推力の発生と船体の軽量化を図れ、上記従
来の問題を十分に解決でき、しかも高速化も実現させる
ことができる。
第7図及び第8図は、2基のEMTユニット20、20を船
体21の船底下部内側に並列に取付けた例を示す。船体21
の船底外部には一対の翼25、25が突設してある。この翼
25は、第4図に示すものと同様のものである。
次に本発明者等の行なったシュミレーションによる実
船電磁推進船の性能について説明する。
本シュミレーションについての諸元は下記の通りであ
る。
(1)性能 1.船 200トン 2.航海速力 45ノット 3.EMTユニット ソレノイドコイル型×2基 (2)重量 1.船殻重量 80トン 2.超電導マグネット 30x2=60トン 3.冷却システム 5トン 4.原動機 25トン 5.パワーシステム 15トン 6.その他 15トン 以上合計 200トン (3)要素技術 1.超電導マグネット ソレノイドコイル型 10〜12T 直径1.6m、全長6m 2.浮上装置 第4図に示す翼 3.燃料電池 液体水素を利用した
もの 4.電極 極性切換可、 低塩素発生電極 5.船型 低抵抗高速型(半没
水型) 6.パワーサプライシステム 超電導材(HTCまた
は従来型)を用いたパワーエレクトロニクス回路 7.冷却システム He冷凍システム 上記諸元によるシュミレーション結果と現在最速と言
われるボーイングジェットフォイル船との性能比較は下
記の表3の通りで、本シュミレーション船は高船速、高
推進エネルギー効率が得られている。
次に本発明者等の行なったシュミレーションによる大
型実船電磁推進船の性能について説明する。
本シュミレーションについての諸元は下記の通りであ
る。
(1)性能 1.船 5000トン 2.航海速力 50ノット 3.EMTユニット ソレノイドコイル×12基 (2)重量 1.船殻重量 2000トン 2.超電導マグネット 1、200トン (100トン/1基) 3.冷却システム 200トン 4.原動機 600トン 5.パワーシステム 400トン 6.その他 600トン 以上合計 5、000トン (3)要素技術 1.超電導マグネット ソレノイドコイル型 10〜12T 直径5m、全長15m 2.浮上装置 第4図に示す翼 3.燃料電池 液体水素を利用した
もの 4.電極 極性切換可、 低塩素発生電極 5.船型 低抵抗高速型(半没
水型) 6.パワーサプライシステム 超電導材(HTCまた
は従来型)を用いたパワーエレクトロニクス回路 7.冷却システム He冷凍システム なお、本シュミレーションにおけるEMTユニットは、1
2基のEMTユニット30を第9図に示すように1列3基直列
として4列を並列に並べ、両端に超電導材からなる半環
状のシールド体31でシールドしたもので、隣合う2列ず
つ組合わせて磁界が図示のように一周するようにして、
磁束の漏れを少なくし、高磁場を発生できるようにした
ものである。シールド体31は超電導材による薄膜材、板
材、コイル材のいずれでも製作することができる。
産業上の利用可能性 本発明に係る推力発生装置は、推力を水平に発生させ
るようにすれば船舶等の推進装置として用いることがで
き、また水平及び垂直に推力を発生させれば海上ステー
ションの位置保持装置として使用できる。
また、推力発生装置を固定してダクト中の電磁流体に
電流が流れるようにすればローレンツ力により電磁流体
がダクトから噴射されるので大容量海水ポンプ等として
使用できる。さらに推力発生原理を逆ににしてダクト中
に電磁流体を流せば発電が可能になるので、海流MHD発
電装置等の大容量発電機としてもにも使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 栄一 大阪府和泉市光明台3―15―2 (56)参考文献 特開 平2−46159(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイドコイル型の超電導マグネットの
    中空内部に、蔓巻状のダクトを挿通させ、該ダクトの内
    面の一側に正電極を、他側に負電極を夫々連続的に配置
    して対向させると共に、上記ダクトの入側及び出側開口
    部を上記超電導マグネットの中心軸線に添わせて開口さ
    せてなる推力発生装置。
  2. 【請求項2】請求項1の推力発生装置を並設し、発生磁
    界を連環させた推力発生装置。
  3. 【請求項3】請求項1の推力発生装置を複数直列に連結
    し、かつ二列並設し、発生磁界を連環させた推力発生装
    置。
  4. 【請求項4】上記推力発生装置の列の端部に超電導材か
    らなるシールド体を取付けた請求項2または3の推力発
    生装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246159A (ja) * 1988-08-07 1990-02-15 Nippon Denso Co Ltd ポンプ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246159A (ja) * 1988-08-07 1990-02-15 Nippon Denso Co Ltd ポンプ

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