JP2735160B1 - エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構 - Google Patents
エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構Info
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- JP2735160B1 JP2735160B1 JP30601196A JP30601196A JP2735160B1 JP 2735160 B1 JP2735160 B1 JP 2735160B1 JP 30601196 A JP30601196 A JP 30601196A JP 30601196 A JP30601196 A JP 30601196A JP 2735160 B1 JP2735160 B1 JP 2735160B1
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Abstract
【要約】
【課題】ロボットハンドの並進運動と回転運動が干渉す
ることなく、したがってハンドの手先位置/発生力の精
度を向上させることができるとともに、操作者が作業対
象物やハンドの位置や姿勢を認識することが容易で、作
業能率や作業精度を向上させることができるアーム機構
を提供すること 【解決手段】エンドエフェクタ5上の一点に座標系9を
有し、エンドエフェクタの各軸回りの回転を駆動する各
軸別の回転アクチュエータ13a、b、cと、各軸方向
の作業対象物の並進を駆動する各軸別の並進アクチュエ
ータ17a、b、cと、並進制御駆動機構に連結してい
て作業対象物の絶対座標上の姿勢を一定に保つ姿勢保持
機構18とを有する
ることなく、したがってハンドの手先位置/発生力の精
度を向上させることができるとともに、操作者が作業対
象物やハンドの位置や姿勢を認識することが容易で、作
業能率や作業精度を向上させることができるアーム機構
を提供すること 【解決手段】エンドエフェクタ5上の一点に座標系9を
有し、エンドエフェクタの各軸回りの回転を駆動する各
軸別の回転アクチュエータ13a、b、cと、各軸方向
の作業対象物の並進を駆動する各軸別の並進アクチュエ
ータ17a、b、cと、並進制御駆動機構に連結してい
て作業対象物の絶対座標上の姿勢を一定に保つ姿勢保持
機構18とを有する
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンドエフェクタ座
標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機
構に関するものである。この発明の機構は細胞操作用マ
ニピュレータその他の微細作業マニピュレータや組立て
用マニピュレータなどに利用することができる。
標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機
構に関するものである。この発明の機構は細胞操作用マ
ニピュレータその他の微細作業マニピュレータや組立て
用マニピュレータなどに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】マニピュレータのエンドエフェクタが対
象物に作業をする場合には、エンドエフェクタの位置と
姿勢を制御する必要がある。従来一般に用いられている
マニピュレータは、アームの先端にエンドエフェクタを
備えており、アームはシリアルリンク機構を有していて
複数の関節とリンク部材を基端部から先端部にかけて順
次連結して構成したものである。このアームは全体を駆
動して先端のエンドエフェクタの並進と回転を行って位
置と姿勢を決定している。このようなマニピュレータで
はエンドエフェクタの並進と回転が干渉することがあ
る。
象物に作業をする場合には、エンドエフェクタの位置と
姿勢を制御する必要がある。従来一般に用いられている
マニピュレータは、アームの先端にエンドエフェクタを
備えており、アームはシリアルリンク機構を有していて
複数の関節とリンク部材を基端部から先端部にかけて順
次連結して構成したものである。このアームは全体を駆
動して先端のエンドエフェクタの並進と回転を行って位
置と姿勢を決定している。このようなマニピュレータで
はエンドエフェクタの並進と回転が干渉することがあ
る。
【0003】すなわちエンドエフェクタをある座標軸の
回りに回転させてその姿勢を変えるためには座標軸回り
の姿勢や他の座標軸方向の位置に影響を与える結果とな
り、また、エンドエフェクタをある座標軸の方向に並進
させてその位置を変えるためには座標軸回りの姿勢や他
の座標軸方向の位置に影響を与える結果となり、このよ
うに並進運動とと回転運動が干渉すると手先位置/発生
力の精度が劣化することになる。このようなことから、
並進運動と回転運動が干渉しない位置・姿勢非干渉型ア
ーム機構の開発が望まれている。
回りに回転させてその姿勢を変えるためには座標軸回り
の姿勢や他の座標軸方向の位置に影響を与える結果とな
り、また、エンドエフェクタをある座標軸の方向に並進
させてその位置を変えるためには座標軸回りの姿勢や他
の座標軸方向の位置に影響を与える結果となり、このよ
うに並進運動とと回転運動が干渉すると手先位置/発生
力の精度が劣化することになる。このようなことから、
並進運動と回転運動が干渉しない位置・姿勢非干渉型ア
ーム機構の開発が望まれている。
【0004】このような位置・姿勢非干渉型アーム機構
として従来考えられているものとしては、(1)絶対座
標系のアーム並進機構とジンバル機構を組み合わせて採
用したアーム回転機構(日本機会学会第73回通常総会
講演会資料集(V)、pp150−151、199
6)、(2)絶対座標系のアーム並進機構とパンタグラ
フ機構を組み合わせて採用したアーム回転機構(Pro
c.of 1995 IEEE Int.Conf.o
n Robotics and Automatio
n,Vol.3,pp3081−3088,199
5)、(3)絶対座標系のアーム並進機構とアーム手先
不動回転機構とテーブル(作業台)並進・回転機構を組
み合わせて採用した機構(日本機械学会ロボティクス・
メカトロニクス講演会 ′95 Vol.B,pp13
86−1389,1995)などがある。
として従来考えられているものとしては、(1)絶対座
標系のアーム並進機構とジンバル機構を組み合わせて採
用したアーム回転機構(日本機会学会第73回通常総会
講演会資料集(V)、pp150−151、199
6)、(2)絶対座標系のアーム並進機構とパンタグラ
フ機構を組み合わせて採用したアーム回転機構(Pro
c.of 1995 IEEE Int.Conf.o
n Robotics and Automatio
n,Vol.3,pp3081−3088,199
5)、(3)絶対座標系のアーム並進機構とアーム手先
不動回転機構とテーブル(作業台)並進・回転機構を組
み合わせて採用した機構(日本機械学会ロボティクス・
メカトロニクス講演会 ′95 Vol.B,pp13
86−1389,1995)などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これらの技
術はいずれも構造が極めて複雑であるとともに、ここで
用いられている座標系が絶対座標系であり、操作者が作
業対象物やエンドエフェクタの位置や姿勢を認識するこ
とが必ずしも容易でないので、作業能率や作業精度を向
上させることが困難であった。
術はいずれも構造が極めて複雑であるとともに、ここで
用いられている座標系が絶対座標系であり、操作者が作
業対象物やエンドエフェクタの位置や姿勢を認識するこ
とが必ずしも容易でないので、作業能率や作業精度を向
上させることが困難であった。
【0006】この発明は上記のごとき事情に鑑みてエン
ドエフェクタの並進運動と回転運動が干渉することな
く、したがってエンドエフェクタの手先位置/発生力の
精度を向上させることができるとともに、操作者が作業
対象物やエンドエフェクタの位置や姿勢を認識すること
が容易で、作業能率や作業精度を向上させることができ
るアーム機構を提供することを目的とするものである。
ドエフェクタの並進運動と回転運動が干渉することな
く、したがってエンドエフェクタの手先位置/発生力の
精度を向上させることができるとともに、操作者が作業
対象物やエンドエフェクタの位置や姿勢を認識すること
が容易で、作業能率や作業精度を向上させることができ
るアーム機構を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明のエンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ
位置・姿勢非干渉型アーム機構は、作業対象物に対して
作業をするロボットアームのエンドエフェクタの姿勢と
相対位置とを駆動制御する駆動制御機構であって、絶体
座標系前記エンドエフェクタ上の一点に座標原点を置く
エンドエフェクタ座標系を有し、エンドエフェクタを支
持していて前記エンドエフェクタの前記エンドエフェク
タ座標系上の姿勢と相対的な位置を駆動制御するエンド
エフェクタ駆動制御機構を有し、前記エンドエフェクタ
駆動制御機構は互いに固定連結していて前記エンドエフ
ェクタの回転動作を駆動制御する回転駆動制御機構と前
記作業対象物の並進動作を駆動制御する並進駆動制御機
構とを有し、前記回転駆動制御機構は前記エンドエフェ
クタ座標系の各軸回りの前記エンドエフェクタの回転を
駆動する各軸別の回転アクチュエータを有し、前記並進
制御駆動機構は、前記エンドエフェクタ座標系の各軸方
向の前記作業対象物の並進を駆動する各軸別の並進アク
チュエータを有し、前記並進駆動制御機構に連結してい
て前記作業対象物の絶対座標系上の姿勢を一定に保つ姿
勢保持機構とを有することを特徴としている。
の発明のエンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ
位置・姿勢非干渉型アーム機構は、作業対象物に対して
作業をするロボットアームのエンドエフェクタの姿勢と
相対位置とを駆動制御する駆動制御機構であって、絶体
座標系前記エンドエフェクタ上の一点に座標原点を置く
エンドエフェクタ座標系を有し、エンドエフェクタを支
持していて前記エンドエフェクタの前記エンドエフェク
タ座標系上の姿勢と相対的な位置を駆動制御するエンド
エフェクタ駆動制御機構を有し、前記エンドエフェクタ
駆動制御機構は互いに固定連結していて前記エンドエフ
ェクタの回転動作を駆動制御する回転駆動制御機構と前
記作業対象物の並進動作を駆動制御する並進駆動制御機
構とを有し、前記回転駆動制御機構は前記エンドエフェ
クタ座標系の各軸回りの前記エンドエフェクタの回転を
駆動する各軸別の回転アクチュエータを有し、前記並進
制御駆動機構は、前記エンドエフェクタ座標系の各軸方
向の前記作業対象物の並進を駆動する各軸別の並進アク
チュエータを有し、前記並進駆動制御機構に連結してい
て前記作業対象物の絶対座標系上の姿勢を一定に保つ姿
勢保持機構とを有することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を一実施の
形態を示す図面について説明する。図1において、1は
駆動制御機構であり、駆動制御機構1はテーブル2上の
作業対象物3に対して作業をするロボットアーム4のエ
ンドエフェクタ5の姿勢と相対位置を制御駆動するもの
である。駆動制御機構1は、エンドエフェクタ5上の一
点に座標原点を置く座標系(この明細書ではエンドエフ
ェクタ座標系9と称する)を用い、エンドエフェクタ5
の手先6のエンドエフェクタ座標系上の姿勢と相対位置
を制御駆動する。エンドエフェクタ座標系は例えば直交
座標系を用い、かつ座標原点の位置については特に制限
はないが、この実施例では機構を簡単にすることを目的
として、エンドエフェクタ座標系9の原点はエンドエフ
ェクタの先端(手先6)に置き、またエンドエフェクタ
座標系9の座標軸の方向については特に制限はないが、
この実施例では機構を簡単にする目的で一軸はエンドエ
フェクタ5の中心軸7と一致している。
形態を示す図面について説明する。図1において、1は
駆動制御機構であり、駆動制御機構1はテーブル2上の
作業対象物3に対して作業をするロボットアーム4のエ
ンドエフェクタ5の姿勢と相対位置を制御駆動するもの
である。駆動制御機構1は、エンドエフェクタ5上の一
点に座標原点を置く座標系(この明細書ではエンドエフ
ェクタ座標系9と称する)を用い、エンドエフェクタ5
の手先6のエンドエフェクタ座標系上の姿勢と相対位置
を制御駆動する。エンドエフェクタ座標系は例えば直交
座標系を用い、かつ座標原点の位置については特に制限
はないが、この実施例では機構を簡単にすることを目的
として、エンドエフェクタ座標系9の原点はエンドエフ
ェクタの先端(手先6)に置き、またエンドエフェクタ
座標系9の座標軸の方向については特に制限はないが、
この実施例では機構を簡単にする目的で一軸はエンドエ
フェクタ5の中心軸7と一致している。
【0009】駆動制御機構1はエンドエフェクタ5のエ
ンドエフェクタの回転動作を駆動制御する回転駆動生後
機構8と作業対象物3の並進動作を駆動制御する並進駆
動制御機構11とを有する。回転駆動制御機構8と並進
駆動制御機構11とはK点において固着連結している。
このK点はエンドエフェクタ座標系の原点と相対変位を
生じない点である。
ンドエフェクタの回転動作を駆動制御する回転駆動生後
機構8と作業対象物3の並進動作を駆動制御する並進駆
動制御機構11とを有する。回転駆動制御機構8と並進
駆動制御機構11とはK点において固着連結している。
このK点はエンドエフェクタ座標系の原点と相対変位を
生じない点である。
【0010】回転駆動制御機構8は回転リンク機構12
と3個の回転アクチュエータ13a、13b、13cを
備えている。回転リンク機構12は絶対座標系14上に
固定されているベース15に対してエンドエフェクタ5
を支持しており、3個の回転アクチュエータ13a、1
3b、13cはエンドエフェクタ5をエンドエフェクタ
座標系9の各軸回りに回転させる。すなわち、回転アク
チュエータ13aはエンドエフェクタ座標系のx軸回り
の回転を駆動制御し、回転アクチュエータ13bはエン
ドエフェクタ座標系のy軸回りの回転を駆動制御し、回
転アクチュエータ13cはエンドエフェクタ座標系のz
軸回りの回転を駆動制御する。ただしこの実施例ではエ
ンドエフェクタ5がZ軸に軸対称な針で表されているた
めに、Z軸まわりに例え回転しても軸対称な針は姿勢を
変えることはないが、エンドエフェクタ5が例えばナイ
フのようなZ軸非対称の形態をもつものの場合は、Z軸
回りの回転によって姿勢を変ることになる。
と3個の回転アクチュエータ13a、13b、13cを
備えている。回転リンク機構12は絶対座標系14上に
固定されているベース15に対してエンドエフェクタ5
を支持しており、3個の回転アクチュエータ13a、1
3b、13cはエンドエフェクタ5をエンドエフェクタ
座標系9の各軸回りに回転させる。すなわち、回転アク
チュエータ13aはエンドエフェクタ座標系のx軸回り
の回転を駆動制御し、回転アクチュエータ13bはエン
ドエフェクタ座標系のy軸回りの回転を駆動制御し、回
転アクチュエータ13cはエンドエフェクタ座標系のz
軸回りの回転を駆動制御する。ただしこの実施例ではエ
ンドエフェクタ5がZ軸に軸対称な針で表されているた
めに、Z軸まわりに例え回転しても軸対称な針は姿勢を
変えることはないが、エンドエフェクタ5が例えばナイ
フのようなZ軸非対称の形態をもつものの場合は、Z軸
回りの回転によって姿勢を変ることになる。
【0011】次に、並進駆動制御機構11は、直交する
3リンク16a、16b、16cとそれぞれのリンク1
6a、16b、16cの相対的な並進を許容する並進ア
クチュエータ17a、17b、17cとを有する。リン
ク16cの先端にはL点において姿勢保持機構18が固
着連結し、さらに姿勢保持機構18の先端にテーブル2
が連結している。したがってL点の移動に伴って、その
動きがデーブル2に伝達され、テーブル2が移動し、相
対的にエンドエフェクタ座標系上でエンドエフェクタ5
の作業対象物3に対する相対的位置決めがなされる。た
だしエンドエフェクタ5の姿勢を制御するためには作業
対象物3の姿勢を一定にすること、つまりテーブル2は
並進しても、姿勢については水平の一定姿勢を保つ必要
があるので、このテーブル2を並進を許容ししつつも姿
勢を一定に保つために姿勢保持機構18が機能する。す
なわち姿勢保持機構18はパンタグラフ機構21と並進
スライダ22a、22b、22cと回転スライダ23を
備えており、パンタグラフ機構21が並進駆動制御機構
11の運動をテーブルに伝え、並進スライダ22a、2
2b、22cと回転スライダ23がテーブル2を固定の
ベース15体上に支持して作業対象物の絶対座標上の姿
勢を一定に保つ。並進スライダ22a、22b、22c
は絶対座標系14の直交3軸方向の並進を許容し、回転
スライダ23はエンドエフェクタ座標系9の中心軸7以
外の一水平座標軸回りの回転を許容する。
3リンク16a、16b、16cとそれぞれのリンク1
6a、16b、16cの相対的な並進を許容する並進ア
クチュエータ17a、17b、17cとを有する。リン
ク16cの先端にはL点において姿勢保持機構18が固
着連結し、さらに姿勢保持機構18の先端にテーブル2
が連結している。したがってL点の移動に伴って、その
動きがデーブル2に伝達され、テーブル2が移動し、相
対的にエンドエフェクタ座標系上でエンドエフェクタ5
の作業対象物3に対する相対的位置決めがなされる。た
だしエンドエフェクタ5の姿勢を制御するためには作業
対象物3の姿勢を一定にすること、つまりテーブル2は
並進しても、姿勢については水平の一定姿勢を保つ必要
があるので、このテーブル2を並進を許容ししつつも姿
勢を一定に保つために姿勢保持機構18が機能する。す
なわち姿勢保持機構18はパンタグラフ機構21と並進
スライダ22a、22b、22cと回転スライダ23を
備えており、パンタグラフ機構21が並進駆動制御機構
11の運動をテーブルに伝え、並進スライダ22a、2
2b、22cと回転スライダ23がテーブル2を固定の
ベース15体上に支持して作業対象物の絶対座標上の姿
勢を一定に保つ。並進スライダ22a、22b、22c
は絶対座標系14の直交3軸方向の並進を許容し、回転
スライダ23はエンドエフェクタ座標系9の中心軸7以
外の一水平座標軸回りの回転を許容する。
【0012】次にこのように構成された駆動制御機構の
動作について説明する。 エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿
勢非干渉アーム機構の特徴。 (1)エンドエフェクタ5の回転運動は、常にエンドエ
フェクタ5の先端1点(回転中心)を中心に運動する。 (2)エンドエフェクタ5の並進運動の座標系は、エン
ドエフェクタ5の軸方向を1座標軸としたときは、ハン
ドオリエンテッド(Hand Oriented)座標
系であり、各並進運動は1つのアクチュエータの運動に
より実現される。 (3)1つの並進アクチュエータの運動は、他の並進の
運動および回転の運動を干渉しない。 (4)1つの回転アクチュエータの運動も、他の回転の
運動および並進の運動を干渉しない。
動作について説明する。 エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿
勢非干渉アーム機構の特徴。 (1)エンドエフェクタ5の回転運動は、常にエンドエ
フェクタ5の先端1点(回転中心)を中心に運動する。 (2)エンドエフェクタ5の並進運動の座標系は、エン
ドエフェクタ5の軸方向を1座標軸としたときは、ハン
ドオリエンテッド(Hand Oriented)座標
系であり、各並進運動は1つのアクチュエータの運動に
より実現される。 (3)1つの並進アクチュエータの運動は、他の並進の
運動および回転の運動を干渉しない。 (4)1つの回転アクチュエータの運動も、他の回転の
運動および並進の運動を干渉しない。
【0013】テーブル2を水平に保つ機構 (1)回転アクチュエータ13aが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22b、並進スライ
ダ22c、 (2)回転アクチュエータ13bが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22c、回転スライ
ダ23、 (3)並進アクチュエータ17aが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22b、並進スライ
ダ22c、 (4)並進アクチュエータ17bが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22b、並進スライ
ダ22c、 (5)並進アクチュエータ17cが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22c、 の各スライダが非駆動で受動的にスライドして、テーブ
ル2は常に水平状態を保って動く。
ダ22c、 (2)回転アクチュエータ13bが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22c、回転スライ
ダ23、 (3)並進アクチュエータ17aが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22b、並進スライ
ダ22c、 (4)並進アクチュエータ17bが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22b、並進スライ
ダ22c、 (5)並進アクチュエータ17cが動いた時 並進スライダ22a、並進スライダ22c、 の各スライダが非駆動で受動的にスライドして、テーブ
ル2は常に水平状態を保って動く。
【0014】45度回転運動の原理および運動 (1)回転アクチュエータ13aが45度回転する。
(図2) (2)パンタグラフ機構をなす回転リンク機構12によ
り、エンドエフェクタ5は先端を回転中心として45度
回転する。(図2) (3)同時に、エンドエフェクタ5と並進駆動制御機構
11で囲まれた部分(図3)もエンドエフェクタ5先端
を中心に回転運動を起こす。 (4)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
へのエンドエフェクタ5の進入姿勢を変えることができ
る。(図2) 90度回転運動の原理および運動 (1)原理は45度回転時と同じである。 (2)回転アクチュエータ13aが90度回転する。
(図4) (3)パンタグラフ機構により、エンドエフェクタ5は
先端を回転中心として90度回転する。(図4) (4)同時に、エンドエフェクタ5と並進駆動制御機構
11で囲まれた部分(図5)もエンドエフェクタ先端を
中心に回転運動を起こす。 (5)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
へのエンドエフェクタ5の進入姿勢を変えることができ
る。(図4) エンドエフェクタ軸方向の並進運動の原理および運動 (1)並進アクチュエータ17aが伸縮する。(図6) (2)並進アクチュエータ17aとエンドエフェクタ5
は機構的に常に平行が保たれているため、並進アクチュ
エータの運動はエンドエフェクタ5の姿勢(回転)に影
響を与えない。(図7) (3)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
もエンドエフェクタ5の先端を起点として並進運動を行
う。(図7) エンドエフェクタの直交方向の並進運動の原理および運
動 (1)並進アクチュエータ17bが伸縮する。(図8) (2)並進アクチュエータ17bとエンドエフェクタ5
は機構的に常に直交が保たれたいるため、並進アクチュ
エータ17bの運動はエンドエフェクタ5の姿勢(回
転)に影響を与えない。(図9) (3)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、テーブル2および運動前の目
標作業点はエンドエフェクタ5の中心軸7の直交方向に
並進運動を行う。(図8) (4)この時、エンドエフェクタ5の直交方向の並進の
運動は、最終的な目標作業点を変える働きがある。(図
8)
(図2) (2)パンタグラフ機構をなす回転リンク機構12によ
り、エンドエフェクタ5は先端を回転中心として45度
回転する。(図2) (3)同時に、エンドエフェクタ5と並進駆動制御機構
11で囲まれた部分(図3)もエンドエフェクタ5先端
を中心に回転運動を起こす。 (4)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
へのエンドエフェクタ5の進入姿勢を変えることができ
る。(図2) 90度回転運動の原理および運動 (1)原理は45度回転時と同じである。 (2)回転アクチュエータ13aが90度回転する。
(図4) (3)パンタグラフ機構により、エンドエフェクタ5は
先端を回転中心として90度回転する。(図4) (4)同時に、エンドエフェクタ5と並進駆動制御機構
11で囲まれた部分(図5)もエンドエフェクタ先端を
中心に回転運動を起こす。 (5)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
へのエンドエフェクタ5の進入姿勢を変えることができ
る。(図4) エンドエフェクタ軸方向の並進運動の原理および運動 (1)並進アクチュエータ17aが伸縮する。(図6) (2)並進アクチュエータ17aとエンドエフェクタ5
は機構的に常に平行が保たれているため、並進アクチュ
エータの運動はエンドエフェクタ5の姿勢(回転)に影
響を与えない。(図7) (3)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、作業対象物3(テーブル2)
もエンドエフェクタ5の先端を起点として並進運動を行
う。(図7) エンドエフェクタの直交方向の並進運動の原理および運
動 (1)並進アクチュエータ17bが伸縮する。(図8) (2)並進アクチュエータ17bとエンドエフェクタ5
は機構的に常に直交が保たれたいるため、並進アクチュ
エータ17bの運動はエンドエフェクタ5の姿勢(回
転)に影響を与えない。(図9) (3)テーブル2は姿勢保持機構18により常に水平に
保たれているため、結局、テーブル2および運動前の目
標作業点はエンドエフェクタ5の中心軸7の直交方向に
並進運動を行う。(図8) (4)この時、エンドエフェクタ5の直交方向の並進の
運動は、最終的な目標作業点を変える働きがある。(図
8)
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
によれば、エンドエフェクタの姿勢制御の回転運動をそ
れぞれ別個の回転アクチュエータで行い、またエンドエ
フェクタの位置決めのための並進運動をそれぞれ別個の
並進アクチュエータでテーブルを駆動して、その相対的
変位として行うので、1つの並進アクチュエータの運動
は、他の並進の運動および回転の運動を干渉することは
なく、また、1つの回転アクチュエータの運動も、他の
回転の運動および並進の運動を干渉することがなく、結
局、エンドエフェクタの並進運動と回転運動が干渉する
ことなく、したがってエンドエフェクタの手先位置/発
生力の精度を向上させることができるとともに、ここで
用いられている座標系がエンドエフェクタ上に置かれて
いるので、操作者が作業対象物やエンドエフェクタの位
置や姿勢を認識することが容易であり、作業能率や作業
精度を向上させることができる。このようにこの発明に
よれば発明はエンドエフェクタの並進運動と回転運動が
干渉することなく、したがってエンドエフェクタの手先
位置/発生力の精度を向上させることができるととも
に、エンドエフェクタ上の一点に座標原点を置くエンド
エフェクタ座標系を有しており操作者が作業対象物やエ
ンドエフェクタの位置や姿勢を認識することが容易で、
作業能率や作業精度を向上させることができるアーム機
構を得ることができる。
によれば、エンドエフェクタの姿勢制御の回転運動をそ
れぞれ別個の回転アクチュエータで行い、またエンドエ
フェクタの位置決めのための並進運動をそれぞれ別個の
並進アクチュエータでテーブルを駆動して、その相対的
変位として行うので、1つの並進アクチュエータの運動
は、他の並進の運動および回転の運動を干渉することは
なく、また、1つの回転アクチュエータの運動も、他の
回転の運動および並進の運動を干渉することがなく、結
局、エンドエフェクタの並進運動と回転運動が干渉する
ことなく、したがってエンドエフェクタの手先位置/発
生力の精度を向上させることができるとともに、ここで
用いられている座標系がエンドエフェクタ上に置かれて
いるので、操作者が作業対象物やエンドエフェクタの位
置や姿勢を認識することが容易であり、作業能率や作業
精度を向上させることができる。このようにこの発明に
よれば発明はエンドエフェクタの並進運動と回転運動が
干渉することなく、したがってエンドエフェクタの手先
位置/発生力の精度を向上させることができるととも
に、エンドエフェクタ上の一点に座標原点を置くエンド
エフェクタ座標系を有しており操作者が作業対象物やエ
ンドエフェクタの位置や姿勢を認識することが容易で、
作業能率や作業精度を向上させることができるアーム機
構を得ることができる。
【図1】この発明の実施例のエンドエフェクタ座標系で
の指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構をし
めす構成説明図
の指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構をし
めす構成説明図
【図2】45度回転運動の原理および運動の状態を示す
構成説明図
構成説明図
【図3】45度回転運動の原理および運動の状態を示す
構成説明図
構成説明図
【図4】90度回転運動の原理および運動の状態を示す
構成説明図
構成説明図
【図5】90度回転運動の原理および運動の状態を示す
構成説明図
構成説明図
【図6】エンドエフェクタ軸方向の並進運動の原理およ
び運動の状態を示す構成説明図
び運動の状態を示す構成説明図
【図7】エンドエフェクタ軸方向の並進運動の原理およ
び運動の状態を示す構成説明図
び運動の状態を示す構成説明図
【図8】エンドエフェクタの直交方向の並進運動の原理
および運動の状態を示す構成説明図
および運動の状態を示す構成説明図
【図9】エンドエフェクタの直交方向の並進運動の原理
および運動の状態を示す構成説明図
および運動の状態を示す構成説明図
1 駆動制御機構 2 テーブル 3 作業対象物 4 ロボットアーム 5 エンドエフェクタ 6 手先 7 中心軸 8 回転駆動制御機構 9 エンドエフェクタ座標系 11 並進駆動制御機構 12 回転リンク機構 13a、13b、13c 回転アクチュエータ 14 絶対座標系 15 ベース 16a、16b、16c リンク 17a、17b、17c 並進アクチュエータ 18 姿勢保持機構 21 パンタグラフ機構 22a、22b、22c 並進スライダ 23 回転スライダ
Claims (3)
- 【請求項1】作業対象物に対して作業をするロボットア
ームのエンドエフェクタの姿勢と相対位置とを駆動制御
する駆動制御機構であって、絶体座標系と前記エンドエ
フェクタ上の一点に座標原点を置くエンドエフェクタ座
標系を有し、エンドエフェクタを支持していて前記エン
ドエフェクタの前記エンドエフェクタ座標系上の姿勢と
相対的な位置を駆動制御するエンドエフェクタ駆動制御
機構を有し、前記エンドエフェクタ駆動制御機構は互い
に固定連結していて前記エンドエフェクタの回転動作を
駆動制御する回転駆動制御機構と前記作業対象物の並進
動作を駆動制御する並進駆動制御機構とを有し、前記回
転駆動制御機構は前記エンドエフェクタ座標系の各軸回
りの前記エンドエフェクタの回転を駆動する各軸別の回
転アクチュエータを有し、前記並進駆動制御機構は、前
記エンドエフェクタ座標系の各軸方向の前記作業対象物
の並進を駆動する各軸別の並進アクチュエータを有し、
前記並進駆動制御機構に連結していて前記作業対象物の
絶対座標系上の姿勢を一定に保つ姿勢保持機構とを有す
ることを特徴とするエンドエフェクタ座標系での指令モ
ードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構。 - 【請求項2】前記エンドエフェクタ座標系の座標軸の一
つは前記エンドエフェクタの軸心と一致していることを
特徴とする請求項1記載のエンドエフェクタ座標系での
指令モード持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構 - 【請求項3】前記姿勢保持機構は並進スライダと回転ス
ライダを介して前記作業対象物を固定体上に支持してい
ることを特徴とする請求項1記載のエンドエフェクタ座
標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機
構
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30601196A JP2735160B1 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30601196A JP2735160B1 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2735160B1 true JP2735160B1 (ja) | 1998-04-02 |
JPH10138183A JPH10138183A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17952013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30601196A Expired - Lifetime JP2735160B1 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エンドエフェクタ座標系での指令モードを持つ位置・姿勢非干渉型アーム機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2735160B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113334357A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-03 | 北京航空航天大学 | 混联机器人系统及虚拟rcm运动控制方法 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30601196A patent/JP2735160B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113334357A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-03 | 北京航空航天大学 | 混联机器人系统及虚拟rcm运动控制方法 |
CN113334357B (zh) * | 2021-06-17 | 2023-10-03 | 北京航空航天大学 | 混联机器人系统及虚拟rcm运动控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10138183A (ja) | 1998-05-26 |
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