JP2733126B2 - 石炭粉末の水スラリー用分散安定剤 - Google Patents

石炭粉末の水スラリー用分散安定剤

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JP2733126B2
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修一 藤田
達男 泉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、石炭粉末の水スラリー用分散安定剤に関す
る。更に詳しくは石炭粉末を水中に分散させパイプライ
ン輸送が可能な状態に分散安定化させる分散安定剤に関
する。
〔従来の技術及びその課題〕
近年、石油資源の枯渇により埋蔵量が多く且つ、偏在
せず世界中に存在する石炭資源の利用が再認識されてい
る。しかしながら石炭の場合は石油とは異なり固体であ
るためパイプラインによる輸送が不可能であり取り扱い
上著しく不利である。このようなことより取り扱い上の
欠点を改善するために石炭を粉末化し、水中に分散させ
てスラリー状にして輸送する方法が種々検討されてい
る。
しかしながら、この場合も石炭濃度を上げると著しく
増粘し、流動性を失う。また石炭濃度を下げると輸送効
率が低下し、更に脱水工程にも費用がかかることになり
実用的でない。これは、石炭−水スラリー中の石炭粒子
同士が水中で凝集することにより、粘度の増大及び流動
性の減少を起こさせるからである。この対策として界面
活性剤である分散剤を加えることにより石炭粒子に分散
剤が吸着して石炭粒子をバラバラにほぐす作用や石炭粒
子が互いに凝集するのを防ぐ作用が知られており、種々
の分散剤が使用されている。しかし、今日使用されてい
る、例えばナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン
縮合物、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等は分散安
定性や流動性に関し、実用上満足すべきものではなかっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはかかる従来の石炭−水スラリーの欠点で
ある分散安定性の改良と流動性の向上をはかるべく鋭意
検討した結果、フェノールスルホン酸塩と該フェノール
スルホン酸塩に対して特定割合のフェノールとを中性以
上のアルカリ領域でホルムアルデヒドと共縮合させるこ
とにより分散安定性と流動性に優れた効果を持つ共縮合
物が得られることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明はフェノールスルホン酸塩と該フェ
ノールスルホン酸塩に対し4〜30モル%のフェノールと
をアルカリ性でホルムアルデヒドと共縮合させた共重縮
合物を含有する石炭粉末の水スラリー用分散安定剤を提
供するものである。
本発明ではフェノールスルホン酸塩とフェノールをpH
7以上のアルカリ性領域でホルマリン縮合することによ
り、介在するフェノールにより立体的な分子構造をもつ
重縮合物となり、石炭の分散性に有効な構造と分子量分
布を有する重縮合物となるものと推察され、一般のフェ
ノールスルホン酸ホルマリン縮合物(例えば、特開昭58
−53988号公報)やナフタレンスルホン酸縮合物の直線
状縮合物とは異なるものである。
本発明に使用するフェノールスルホン酸塩としては、
フェノールスルホン酸の水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、アンモニア水、トリエタノールア
ミン塩等のアルカリとの有機あるいは無機の中和塩が挙
げられるが、特に溶解度の大きい水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムによる塩が好ましい。
また、フェノールスルホン酸塩の他にスルホメチル基
を導入したフェノールの使用も可能である。
本発明において、共縮合反応に用いるフェノールスル
ホン酸塩とフェノールのモル比は、フェノールスルホン
酸塩1モルに対してフェノールが4〜30モル%であり、
8〜15モル%が特に好ましい。フェノールのモル比が4
モル%未満では縮合が進まず、分散性に有効な重縮合物
に至らない低縮合物となる。また、フェノールのモル比
が30モル%を超えると高分子量部分の多い分子量分布幅
の広い重縮合物となり、有効な分散性が得られない。
また、本発明にはフェノールをスルホン化するに際し
て、未反応フェノールが残存している反応物をそのまま
原料としても良い。
本発明による重縮合物の製造に使用するホルムアルデ
ヒドは、濃度が30〜45重量%の水溶液であるホルマリン
が好ましい。
ホルムアルデヒドの反応モル比は、メチロール付加、
メチレン縮合に必要なモル比で、フェノール骨格に対
し、1〜2モル程度で良く、特に限定するものではな
い。
本発明の重縮合体は、重縮合体の平均分子量が500〜4
0000の範囲であれば良く、1000〜20000程度がより好ま
しい。
以下に本発明の分散安定剤の製造法の一例を示すが、
これによって本発明は何ら限定されるものではない。
反応容器中にフェノールスルホン酸ナトリウム塩、フ
ェノール、ホルマリン(37%ホルムアルデヒド水)、水
を所定量仕込み、pHを8.5に調整し、還流下において5
〜30時間攪拌する(第一工程)。次いで30℃に冷却し、
pH10.5に調整する。更に還流下で2〜3時間攪拌(第二
工程)して冷却し、本発明の分散剤を得る。
本発明の分散安定剤を添加することで得られる石炭粉
末の水スラリーは高濃度でも粘度の上昇が少なく流動性
が良好で且つ長期分散安定性を保つためパイプライン輸
送、タンク貯蔵、ボイラー直接燃焼が可能である。
〔実施例〕
以下、実施例について具体的に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
〈石炭−水スラリーの調整〉 第1表に示す石炭粉末に、第2表に示す原料比及び重
合条件にて得られた分散安定剤の水溶液を第3表に示す
如き添加量となるように添加し、ホモミキサー(特殊機
化工業製)で5分間分散攪拌して石炭−水スラリーを調
製した。
なお、ホルムアルデヒドとしてはホルマリン(37%ホ
ルムアルデヒド水)を用いホルマリンモル比は、ホルム
アルデヒド分としてフェノールスルホン酸ナトリウム塩
に対して2モルとした。また反応時のpHは第一工程が8.
5、第二工程が10.5であった。
〈流動性の評価〉 上記で得られた石炭−水スラリーについて25℃に於い
て粘度(cps)を測定した。粘度の低いものが流動性の
良い事を示している。
〈石炭−水スラリーの安定性の評価〉 スラリーの安定性は該スラリーを調製後30日および60
日間静置した後、直径5mmのステンレス棒(重量50g)を
スラリー中に静かに入れその沈降状態を観察した。その
結果を第3表に示す。
〈結果〉 第3表実施例の結果から明らかなように、本発明の分
散剤を用いて調整した石炭−水スラリーは粘度低下によ
る流動性が顕著であり、且つ分散安定性においても30
日、60日経過後も厚密のない優れたスラリーであること
を示している。
〔発明の効果〕 本発明によれば、従来のナフタレンスルホン酸ナトリ
ウムホルマリン縮合物やポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム等に比べより高い分散安定性及び流動性を石炭−水
スラリーに付与し得る分散安定剤が得られる。
また、本発明の分散安定剤は石炭に限定するものでは
なく固体燃料類、例えば石油コークス等にも使用が可能
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノールスルホン酸塩と該フェノールス
    ルホン酸塩に対して4〜30モル%のフェノールとをアル
    カリ性でホルムアルデヒドと共縮合させた共重縮合物を
    含有することを特徴とする石炭粉末の水スラリー用分散
    安定剤。
JP2204828A 1990-07-31 1990-07-31 石炭粉末の水スラリー用分散安定剤 Expired - Lifetime JP2733126B2 (ja)

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