JP2732781B2 - 防護衝立装置 - Google Patents

防護衝立装置

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JP2732781B2
JP2732781B2 JP5184692A JP18469293A JP2732781B2 JP 2732781 B2 JP2732781 B2 JP 2732781B2 JP 5184692 A JP5184692 A JP 5184692A JP 18469293 A JP18469293 A JP 18469293A JP 2732781 B2 JP2732781 B2 JP 2732781B2
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司男 山本
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Kyosan Seisakusho KK
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Kyosan Seisakusho KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41HARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
    • F41H5/00Armour; Armour plates
    • F41H5/007Reactive armour; Dynamic armour

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,防護衝立装置,特に通
常の状態では目障りにならず,聴衆席からピストル等で
狙われたとき,急速に防弾板を立て演説等を行っている
要人を保護するようにした防護衝立装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】なし。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】要人が演壇で演説等を
する場合,警備員はかなり離れた所で警備を行うので,
聴衆席中にピストル等を持った人間が不審な行為を見せ
ても,直ちに取り押さえることができず,ピストルが発
射されてしまうことが多い。
【0004】この様にピストル等を持った人間が不審な
行為を見せたとき,演壇上で直ちに防弾態勢が取られる
ことが望まれる。本発明は,上記の点に鑑みなされたも
のであり,通常の状態では目障りにならず,不審状態が
発生したとき,本人又は警備員のスイッチ投入で要人を
保護するための防弾板が急速に展開される防護衝立装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の防護衝立装置は演台前に設置され弾丸か
ら人体を保護する防護衝立装置において,係合部を介し
順に伸長する複数個の防弾板と,防弾板を瞬時に押上げ
る防弾板押上げ手段と,防弾板押上げ手段によって防弾
板が押上げられたとき,防弾板の押上げに伴って伸長し
防弾板の伸長を保持する防弾板保持装置と,防弾板を瞬
時に押上げるためのスイッチ装置と,上記防弾板,防弾
板押上げ手段及び防弾板保持装置を収納する少なくとも
演台の高さより低い防弾構造の収納箱とを備え,スイッ
チの投入により防弾板が収納箱の上面から急激に飛び出
るように構成したことを特徴としている。
【0006】そして防弾板押上げ手段は,防弾板を急激
に移動させる押上げ装置と防弾板を瞬時に押上げる瞬時
噴出装置とを含んでいる。また防弾板保持装置は防弾板
を急激に移動させる押上げ装置と,防弾板を瞬時に押上
げる瞬時噴出装置とを含んでいる。そして防弾板を急激
に移動させる押上げ装置のときに用いられる防弾板保持
装置は,押上げ装置によって防弾板が押上られたとき,
防弾板の押上に伴って伸長し防弾板を支持する支持装置
(押上げ装置が当該支持装置を兼ねることもある)を備
え、また瞬時噴出装置のときに用いられる防弾板保持装
置は,防弾板の落下を防止すると共に防弾板を支持する
支持装置とを備えている。
【0007】
【0008】上記収納箱が演台の高さと同等或いは低い
とき,収納箱は少なくとも演台の前に設置されるが,収
納箱が演台を兼ねる構造とすることができ,また収納箱
が舞台に収納されるか収納箱が舞台を兼ねる構造にして
もよい。
【0009】
【作用】警備員又は本人によるスイッチの投入により,
収納箱の上面から防弾板が押上げられ,或いは飛び出
し,要人を保護する態勢となる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る防護衝立装置の一実施例
構造説明図を示している。収納箱1の下端にはスタンド
2,3が配設されており,当該スタンド2,3によって
シャフト4が回転自在に軸支されている。シャフト4に
はゼンマイ板ばね5を巻取る2個のリール6及びラチェ
ット7がそれぞれ固着されており,当該ラチェット7側
に取り付けられる取り外し自在のハンドル8で,上記ゼ
ンマイ板ばね5が対応のリール6にそれぞれ巻取られる
ようになっている。
【0011】スタンド3のラチェット7側には,図3図
示の如く通電によってロッド9を矢印方向に動かすソレ
ノイド10が設置されており,当該ロッド9の中程にラ
チェット7の逆転を防止する爪部11が設けられてい
る。通常はばね19の弾性力によってロッド9が矢印と
反対方向に押上げられており,爪部11がラチェット7
のノッチ部と係合してラチェット7の逆転を阻止してい
る。
【0012】収納箱1の後側,すなわち図2に示された
バックパネル1−2側には,上端がL形に折り曲げられ
た接続機構を有する3枚の防弾板12,13,14が収
納箱1に収納されている。これら防弾板12,13,1
4及びフロントパネル1−1又はバックパネル1−2の
材質は弾丸の貫通を阻止するものであればどのようなも
のでもよく,例えばみがき特殊帯鋼とジュラルミンとの
合板等が用いられる。収納箱1自体は木製で内部が防弾
構造となっていてもよい。またこれら防弾板12,1
3,14の下端には接続板15がそれぞれ取り付けられ
ている。ゼンマイ板ばね5の弾性力によって防弾板12
が押上げられたとき,防弾板12に取り付けられた接続
板15と次に押上げられるべき防弾板13のL形とが係
合するようになっている。同様に防弾板13に取り付け
られた接続板15は防弾板14のL形と係合する。この
説明から明らかな様に接続板15に替え,防弾板12,
13,14の各下端をL形に折り曲げてもよく,また他
の接続機構であってもよい。
【0013】防弾板12のL形に形成された部分には,
上記ゼンマイ板ばね5の先端がそれぞれ固着されると共
に,スライドレール16を取り付けるスライドレール固
定板17がそれぞれ固着されている。スライドレール1
6は,固定座18を介してサイドパネル1−3,1−4
に固定されるアウタ16−1,摺動自在のスライダ16
−2,上記スライドレール固定板17に固定されたイン
ナ16−3を有しており,防弾板12,13,14が押
上げられた時の支柱を構成する。
【0014】なお,21はスイッチ装置を表しており,
当該スイッチ装置21は図6で説明する。この様に構成
された本発明に係る防護衝立装置の動作を説明すると,
サイドパネル1−4側からハンドル8を図1図示の如く
シャフト4に差し込み,ハンドル8を廻す。これにより
ゼンマイ板ばね5は各リール6に巻き込まれるので,防
弾板12が収納箱1内に収納される。この時他の防弾板
13,14も図2図示の如く収納箱1内に収納される。
この状態でハンドル8をサイドパネル1−4から取り外
し,図4に示された演台20の直前に設置する。
【0015】上記ハンドル8に替え,他の巻上げ装置,
例えばモータ等で巻上げるように構成してもよい。収納
箱1の内部には有線,無線でソレノイド10を作動させ
るスイッチ装置21が内蔵されているので,図6に示さ
れている様に有線のスイッチ22のいずれかが投入され
たとき,或いは無線のスイッチ23のいずれかが投入さ
れたとき,スイッチ装置21内のリレー24が付勢さ
れ,ソレノイド10が作動する。これにより図3のロッ
ド9が同図矢印の方向に移動し,爪部11がラチェット
7から外れる。リール6に巻回されたゼンマイ板ばね5
の弾性力は防弾板12を勢いよく押上げる。このとき防
弾板12に固定されたスライドレール固定板17と共に
スライドレール16のインナ16−3が上昇する。
【0016】防弾板12の下端が収納箱1の上面から更
に押上げられるとき,当該防弾板12の下端部に設けら
れている接続板15が次の防弾板13の上端のL形と係
合し,防弾板13が押上げられる。同様にして次の防弾
板14も押上げられる。
【0017】図5は防弾板が展開したときの一実施例展
開図を示しており,2枚の防弾板12,13で要人を保
護する場合のものを示している。収納箱1の高さが低い
とき防弾板の高さがとれないので,図2図示の如く3枚
の防弾板12,13,14の展開で要人を保護する構造
が採られ,収納箱1の高さが演台20と同一であれば1
枚の防弾板12を押上げる構造が採用される。また収納
箱1そのものが演台20を兼用し,演台20から防弾板
が押上げられる構造であってもよい。
【0018】なお,演台20の前に設置される収納箱1
は防弾板12,13の展開を判り良くするため図4,図
5の様に配置しているが,前後反対にして設置してもよ
いことは言うまでもない。
【0019】収納箱1の防弾板12,13,14が飛び
出る位置を除いた収納箱1の上面に擬装用の花等を配置
し,演台20の装飾が行われると,当該収納箱1が目障
りとならなくなる。
【0020】要人が演台20で演説を行っている最中
に,聴衆席で不審な行為を見かけた時,各警備員に配ら
れている有線のスイッチ22或いは無線のスイッチ2
3,また要人自身に配られているスイッチ22を投入す
ることにより,スイッチ装置21が作動し,上記説明の
通り防弾板12,13が図5図示の如く収納箱1の上面
から急激に押上げられ,要人を保護する態勢が出現す
る。
【0021】演台20の両横にも収納箱1を配置してお
けば,要人の警護はより一層堅固な防禦態勢となる。図
7は複数人の要人保護の一実施例配置図を示している。
【0022】同図は複数人の要人が舞台25上に一列に
並び一人の要人が演台20で演説するときの本発明に係
る防護衝立装置の収納箱1の配置を示している。この配
置で要人が保護されるが,完全保護をしたいときには同
図点線で示されている様に二重配置にする。このとき実
線で示された収納箱1は点線で示された収納箱1の間隙
位置に配設することは言うまでもない。
【0023】なお,本装置の収納箱1を舞台25の内
部,すなわち舞台25の直下に設置してもよく,舞台2
5自体が収納箱を兼ねる構造としてもよい。図8は本発
明に係る防護衝立装置の他の実施例構成を示している。
【0024】同図において,防弾板12の押上げは,収
納箱1に配設されたエアシリンダ26,27によって行
われる。エアシリンダ26はストロークが大きい場合
で,収納箱1が演台20の高さを有し,1枚の防弾板1
2によって要人を保護する構造のものに用いられる。
【0025】一方,エアシリンダ27は3段で必要なス
トロークを得るようになっており,収納箱1の高さが低
い場合にも適用される。当該エアシリンダ26,27で
防弾板12を押上げる構造のものは,当該エアシリンダ
26,27が,押上げられた防弾板12を支持する支持
装置を兼ねており,エアシリンダ26,27のピストン
が防弾板12を支持するので,図1図示のスライドレー
ル16の様な支持装置を必要としない。
【0026】収納箱1や防弾面の伸張機構,すなわち防
弾板12等の接続機構は図1以降の図面のものが用いら
れ,またスイッチ装置21も図6のソレノイド10に替
えガスボンベの電磁弁に置換される。
【0027】従って,警備員等が携帯する有線,無線の
スイッチ22,23のいずれかが投入されると,上記電
磁弁が開き,ガスボンベから圧縮空気がエアシリンダ2
6,27に供給されるので防弾板12が収納箱1の上面
から勢いよく押上げられ,所望の防弾面が展開される。
【0028】複数人の要人保護に当たっても,図1以下
で説明した構造のものと同様なことが適用されるので,
その説明は省略する。図9は本発明に係る防護衝立装置
の他の実施例構成を示している。
【0029】押上げ装置は,いわゆるアコーデオン式の
パンタグラフ機構28とエアシリンダ29とで防弾板1
2を急激に押上げる構成のものであり,パンタグラフ機
構28の下端部に取り付けられた車輪30がコ形のガイ
ドレール31でガイドされるようになっている。この場
合も図9のものと同様に,パンタグラフ機構28が押上
げられた防弾板12を支持する支持装置を兼ねている。
【0030】図6に示された有線,無線のスイッチ2
2,23のいずれかが投入されると,スイッチ装置21
が作動し,ソレノイド10に替える図示されていない電
磁弁の開放により,エアシリンダ29のピストンが図9
の矢印方向にパンタグラフ機構28の支点を急速に押上
げる。従ってパンタグラフ機構28が伸び,防弾板12
が所定の位置まで急速に押上げられる。当該防弾板12
はパンタグラフ機構28によって支持されるが,不安定
のときには図1に示されたスライドレール16の支持装
置が補助として補強される。
【0031】またエアシリンダ29に替え,急速に動作
するオイルシリンダによるものであってもよい。図10
は本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成を示して
いる。
【0032】押上げ装置は,いわゆるパンタグラフ機構
28とばね32とで防弾板12を急激に押上げる構成の
ものであり,パンタグラフ機構28の下端部に取り付け
られた車輪30がコ形のガイドレール31でガイドされ
るようになっている。そして防弾板12のL形の部分に
取り付けられたワイヤ33が,ガイドレール31の下端
部に設けられた滑車34を介して巻取機35に巻取ら
れ,例えばソレノイドのプランジャ36で巻取機35の
ドラムが保持されるようになっている。この場合も図9
のものと同様に,パンタグラフ機構28が押上げられた
防弾板12を支持する支持装置を兼ねている。
【0033】図6に示された有線,無線のスイッチ2
2,23のいずれかが投入されると,上記プランジャ3
6が巻取機35から引き抜かれ,ばね32の弾性力によ
りパンタグラフ機構28が急伸し,防弾板12が所定の
位置まで急速に押上げられる。
【0034】図11は本発明に係る防護衝立装置の他の
実施例構成を示している。押上げ装置は,パンタグラフ
機構の一種であるX拡張器37とエアシリンダ29とで
防弾板12を急激に押上げる構成のものである。X拡張
器37の一つの桿38にスライド用の長穴39が穿設さ
れており,エアシリンダ29のピストンの上端部に設け
られているスライダが上記長穴39に嵌め込まれてい
る。この場合も図9のものと同様に,X拡張器37が押
上げられた防弾板12を支持する支持装置を兼ねてい
る。
【0035】同図図示の矢印方向にエアシリンダ29の
ピストンが移動すると,その変位がX拡張器37によっ
て拡大され,急激に防弾板12が所定位置まで押上げら
れる。
【0036】この説明から明らかな様に,駆動装置と当
該駆動装置の変位を急速に拡大する変位拡大機構(装
置)とを備えておれば,防弾板12は急速に所定位置ま
で押上げられるので,変位拡大機構は図11に示された
X拡張器37に限定されるものではなく,どの様な機構
のものであってもよい。
【0037】図12は本発明に係る防護衝立装置の他の
実施例構成を示している。押上げ装置は,伸縮自在のジ
ャバラ40とボンベ41に収納されている圧縮空気とで
防弾板12を急激に押上げる構成のものである。伸縮自
在のジャバラ40はガイド管42内に収納されており,
その上端及び下端は防弾板12の上端に形成されたL形
部分およびガイド管42の下部に設けられている台座4
3にそれぞれ密閉的に取り付けられている。この場合も
図9のものと同様に,伸縮自在のジャバラ40が押上げ
られた防弾板12を支持する支持装置を兼ねている。
【0038】図6に示された有線,無線のスイッチ2
2,23のいずれかが投入されると,スイッチ装置21
を介して電磁弁44が開放されるようになっており,ボ
ンベ41から圧縮空気がジャバラ40内へ導入される。
当該ジャバラ40は急激に伸張し防弾板12を所定の位
置まで急速に押上げる。
【0039】図13は本発明に係る防護衝立装置の他の
実施例構成を示している。押上げ装置は,体積が膨張す
るブルドン管45とボンベ41に収納されている圧縮空
気とで防弾板12を急激に押上げる構成のものである。
ブルドン管45は図を判りやすくするため楕円形に描か
れているが,実用上では平べったい形状をなしている。
この場合も図9のものと同様に,体積が膨張するブルド
ン管45が押上げられた防弾板12を支持する支持装置
を兼ねている。
【0040】電磁弁44が開放されると,図14図示の
如くブルドン管45の断面積が膨らみ,その外形も円形
となって防弾板12を所定の位置まで急速に押上げる。
ブルドン管45に替え瞬時に膨張する空気袋を使用して
もよい。
【0041】図15は本発明に係る防護衝立装置の他の
実施例構成を示している。押上げ装置は,2つの摺動可
能なガイド管42内に収納された,例えばゴム,合成樹
脂,布等可撓性を有するホース46とボンベ41に収納
されている圧縮空気又はボンベ41に替えた流体機器に
よる液体とで防弾板12を急激に押上げる機構のもので
ある。二つのガイド管42の上端及び下端は同図図示の
如く防弾板12の上端に形成されたL形部分及び収納箱
1の底部にそれぞれ取り付けられている。この場合も図
9のものと同様に,2つの摺動可能なガイド管42等が
押上げられた防弾板12を支持する支持装置を兼ねてい
る。
【0042】電磁弁44が開放されると,ボンベ41か
ら圧縮空気がホース46内に導入され,当該ホース46
が硬直すると共に防弾板12を押上げる。この時二つの
ガイド管42が伸張するホース46をガイドすると共
に,防弾板12を支持する。
【0043】ボンベ41からの圧縮空気に替え,流体機
器による水圧,油圧を利用してホース46を硬直させ,
防弾板12を押上げるように構成してもよい。また,ホ
ース46は薄い合成樹脂材で製作し,ガイド管42内に
折りたたまれた状態にしておくことも可能である。
【0044】以上の説明では,防弾板12の上端のL形
部分を押圧するようにしているが,防弾板12の適当な
位置にL字板を固着し,当該L字板を押圧する構造であ
ってもよい。
【0045】図16ないし図19は,防弾板12を瞬時
に押上げる瞬時噴出装置と,押上げられた防弾板12の
落下を防止する支持装置,例えば一方向性スライド装置
とを備えた本発明に係る防護衝立装置の一実施例構成を
それぞれ示している。このとき上記一方向性スライド装
置は防弾板12を支持する役割をも果たすこととなる。
【0046】図16の瞬時噴出装置は,ばね47の弾性
力を利用する構成のものである。収納箱1の底部に支柱
48が設けられ,当該支柱48にばね47がはめ込まれ
ている。ばね47の上端は,防弾板12に固着されたL
字板49の下面に当接しており,当該L字板49の上面
はソレノイド50の作用ロッド51に当接していて,ば
ね47には圧縮による弾性力が蓄積されている。
【0047】防弾板12の両側上端にストッパ付スライ
ドレール52を取り付けるスライドレール固定板17が
それぞれ固着されている。ストッパ付スライドレール5
2は固定座18を介してサイドパネル1−3,1−4に
固定されるアウタ52−1と上記スライドレール固定板
17に固定されたインナ52−2とを有しており,かつ
図示されてはいないが防弾板12が飛び出したときのそ
の落下を防止するストッパ機構を備えている。
【0048】図6に示された有線,無線のスイッチ2
2,23のいずれかが投入されると,スイッチ装置21
を介してソレノイド50が働き,その作用ロッド51が
L字板49から外れる。これによりばね47に蓄えられ
た弾性力で防弾板12が収納箱1の上面から勢いよく飛
び出す。この時ストッパ付スライドレール52のインナ
52−2も防弾板12と共に伸張する。防弾板12の上
昇が停止したときストッパ付スライドレール52のスト
ッパ機構が働き,防弾板12の落下を防止する。
【0049】ストッパ付スライドレール52はそのスラ
イド抵抗が小さく,かつ軽量のものが望ましい。そして
防弾板12の落下を防ぐ一方向性スライド装置等の支持
装置は上記ストッパ付スライドレール52の他どの様な
構造のものであってもよい。
【0050】なお防弾板の上昇は,飛び出る最後の防弾
板のその下端に設けられている接続板15によって停止
させられる。図17の瞬時噴出装置は,雷管53と爆薬
54とによる爆発力を利用する構成のものである。
【0051】収納箱1の底部に固定された載置台55に
は火薬充填柱56が固着されており,当該火薬充填柱5
6の内部に電線57を介して雷管53が接続されてい
る。そして当該火薬充填柱56の上部に爆薬54が設置
され,その上側に防弾板12のL形部分と当接している
摺動自在の冠状ブロック58が嵌挿されている。
【0052】防弾板12の両側には図16のものと同様
にストッパ付スライドレール52が設けられている。図
6に示された有線,無線のスイッチ22,23のいずれ
かが投入されると,スイッチ装置21を介して雷管53
が点火され,続いて爆薬54が雷管53により点火され
る。爆薬54の爆発力により冠状ブロック58が瞬時に
押上げられ,防弾板12が収納箱1の上面から勢いよく
飛び出す。
【0053】図18の瞬時噴出装置は,2次導体59と
励磁コイル60が巻回されたステータ61とで,いわゆ
るリニアモータの電磁力を利用する構成のものである。
載置台55にはリニアモータを構成するステータ61が
固着されており,当該ステータ61の中にロッドの2次
導体59が設けられている。当該2次導体59の上端は
防弾板12のL形部分に固着されている。
【0054】励磁コイル60に励磁電流が流れると2次
導体59が電磁力で急激に押上げられ,防弾板12が収
納箱1の上面から勢いよく飛び出す。図18図示のリニ
アモータ方式に替え,ソレノイドを用いその電磁力によ
り防弾板12を瞬時に押上げるようにしてもよい。
【0055】図19の瞬時噴出装置は,ガイド管42と
圧縮空気を吹き出すホース46とによる電気力を利用す
る構成のものである。ガイド管42の上端部は防弾板1
2のL形部分に密閉して固着されており,当該ガイド管
42内にホース46が配設されている。
【0056】電磁弁44が開放されると,ボンベ41か
らホース46を介して圧縮空気が吹き出し,その空気圧
で防弾板12が収納箱1の上面から勢いよく飛び出す。
以上図16ないし図19で種々の瞬時噴出装置を説明し
てきたが,ストッパ付スライドレール52に,例えはば
ねを用いて弾性力を蓄えておき,図6に示された有線,
無線のスイッチ22,23のいずれかが投入されると,
当該ストッパ付スライドレール52のインナ52−2が
飛び出るように構成しておいてもよい。
【0057】また,図1ないし図15に図示されている
各種の押上げ装置と上記各種の瞬時噴出装置との組合わ
せにより,防弾板12を収納箱1の上面から急速に飛び
出させる構成であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く,本発明によれば,通
常の状態では防弾板は収納箱内に収納されているので,
収納箱は特に目障りとならず,装飾台として擬装するこ
とができ,緊急の時に警備員等に配られているいずれか
のスイッチを投入することにより,防弾板が収納箱から
上昇展開し,要人の保護がはかられる。
【0059】防弾板の上下端に係合部を備えているの
で,収納箱の高さを低くすることができる。また逆に,
収納箱を演台に組込んだり,収納箱自体を演台とするこ
とができるので,全く目障りとなることはない。
【0060】収納箱を演台の両側にも配置すれば,要人
の保護が完全なものとなり,収納箱を一列に配置するこ
とにより複数人の要人を保護することができる。また当
該収納箱を舞台に組込んだり,舞台が収納箱を兼ねてい
るようにすることができるので,緊急の時舞台に防弾板
を立てることができ,目障りとならずに要人の保護が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防護衝立装置の一実施例構造説明
図である。
【図2】収納箱に収納された防弾板の一実施例形状説明
図である。
【図3】ラチェット解放機構の一実施例説明図である。
【図4】防弾板が展開する前の収納箱の一実施例設置説
明図である。
【図5】防弾板が展開したときの一実施例展開図であ
る。
【図6】スイッチ装置の一実施例構成である。
【図7】複数人の要人保護の一実施例配置図である。
【図8】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成で
ある。
【図9】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成で
ある。
【図10】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成
である。
【図11】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成
である。
【図12】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成
である。
【図13】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成
である。
【図14】防弾板が展開したときの一実施例展開図であ
る。
【図15】本発明に係る防護衝立装置の他の実施例構成
である。
【図16】瞬時噴出装置が用いられた本発明の一実施例
構成である。
【図17】他の噴出装置が用いられた本発明の一実施例
構成である。
【図18】他の噴出装置が用いられた本発明の一実施例
構成である。
【図19】他の噴出装置が用いられた本発明の一実施例
構成である。
【符号の説明】
1 収納箱 5 ゼンマイ板ばね 6 リール 7 ラチェット 8 ハンドル 10 ソレノイド 12,13,14 防弾板 15 接続板 16 スライドレール 20 演台 21 スイッチ装置 22,23 スイッチ 25 舞台 26,27 エアシリンダ 28 パンタグラフ機構 29 エアシリンダ 31 ガイドレール 32 ばね 35 巻取機 37 X拡張器 40 ジャバラ 45 ブルドン管 46 ホース 47 ばね 52 ストッパ付スライドレール 54 爆薬 60 励磁コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演台前に設置され弾丸から人体を保護す
    る防護衝立装置において,係合部を介し順に伸長する複数個の 防弾板と, 防弾板を瞬時に押上げる防弾板押上げ手段と,防弾板押上げ手段によって防弾板が押上げられたとき,
    防弾板の押上げに伴って伸長し防弾板の伸長を保持する
    防弾板保持装置 と, 防弾板を瞬時に押上げるためのスイッチ装置と, 上記防弾板,防弾板押上げ手段及び防弾板保持装置を収
    納する少なくとも演台の高さより低い防弾構造の収納箱
    とを備え,スイッチの投入により防弾板が収納箱の上面
    から急激に飛び出るように構成したことを特徴とする防
    護衝立装置。
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