JP2729513B2 - 実験動物用床敷 - Google Patents
実験動物用床敷Info
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Description
ウサギ等の実験動物用の床敷に関するものである。
る敷材であって、飼育される実験動物にとっての居住性
を高めると共に糞尿等の排泄物を吸収させて飼育ケージ
の床面を清潔に保つために使用されるものである。この
ような実験動物用床敷(以下単に「床敷」という。)は
下記の如き要件を満たすものでなければならない。
の死亡率等に大きな影響を与えると考えられるため、床
敷は適切な材料で構成しなければならない。
ップ、木毛、紙等が用いられているが、そのうちでも居
住性その他の諸条件に適するものとしてプレナー屑が最
も多く使用されている。すなわち、北米産ファー(fi
r)等の乾燥させた板材をプレナーで表面仕上加工する
際に生ずるプレナー屑を自動篩分機にかけ、一例として
12メッシュ以下の細かな木粉を除去したものが床敷とし
て広く使用されているのである。
断する際に生ずる鋸屑は利用価値も低く、その大部分が
廃棄処分されている。しかるに、内外共に木材資源の不
足が叫ばれている今は、このような木粉を廃棄すること
は好ましくない。そこで本発明者はかかる木粉を床敷の
材料として移用することを試みたのである。すなわち、
本発明は木粉を材料として用いた動物に対する安全性の
高い床敷を提供しようとしてなされたものである。
においては削片を含む)に結合剤として動物に無害のキ
トサンを添加し圧力を加えて成形してなる床敷を提供す
るものである。床敷の形状は例えば円柱状(第1図)、
板状(第2図)、円板状(第3図)等とする。
ルシウムを除去した後、希アルカリと共に加熱してタン
パク質を分解除去してキチン(chitin)を作り、このキ
チンを濃アルカリと共に加熱することにより脱アセチル
化したものである。キチン、キトサンはセルロースによ
く似た化学構造を持つ天然高分子物質であって、すでに
食品添加物、化粧品、人工皮膚等に利用されており、抗
菌性があり動物に対する安全性も高い。
サンを添加しこれに圧力を加えるようにしているため、
後述の接着強さ試験からも明らかなように、充分な成形
性が確保されると共に木粉を原料とした床敷に適度の吸
収性と吸湿性、更には充分な耐滅菌処理性が付与され
る。また、結合剤として動物に無害のキトサンが用いら
れているため床敷の動物に対する安全性は高い。
記の実施例に限定されるものでないことはいうまでもな
い。
(鋸屑)300g(含水率10〜12%) (b)キトサン3%水溶液(木粉重量の4%)、 すなわち、 300g×0.04=12g(wet量) 12g×0.03=0.36(dry量) (c)水(木粉重量の30%)、すなわち、 300g×0.3=90g 上記キトサン水溶液(b)に上記水(c)を加えて撹
拌混合した。得られたキトサン水溶液(d)の濃度は 0.36/90×100=0.04(%) である。
し、木粉にキトサン水溶液が均一に塗布されるように撹
拌混合して床敷材料(e)を得た。
で第4図に示す如く圧縮成形して第1図に示す如き床敷
1を得た。すなわち、床敷材料(e)を圧縮成形装置2
に入れ、(第4図(1))、予備圧縮(第4図(2))
した後圧縮(第4図(3))して床敷1を成形し、床敷
1を圧縮成形装置2から取り出した。
m×30mm)2枚を接着剤として前記キトサン水溶液
(d)を用いて下記の条件下で圧締接着してなる試験片
(第5図参照)を各試験につき5個ずつ使用した。
ル樹脂接着剤を用いた点以外は上記試験片と同様の比較
用試験片を各試験につき5個ずつ使用した。
験方法を一部変更追加して下記の試験を行なった。
中に48時間以上放置した後、そのままの状態で試験し
た。
した後、20±1℃の水中に10分間浸し、ぬれたままの状
態で試験した。
温の水中に冷めるまで浸漬した後、ぬれたままの状態で
試験した。
5個ずつの試験片、比較用試験片についての平均値であ
る。
着剤と比べても遜色のない接着強さを備えている。
件で作成した接着面積15cm2を有する試験片を各試験に
つき15枚ずつ使用した。
る重金属、フェノール、ホルムアルデヒドの溶出試験並
びに環食第385号(47.10.26)に基くPCBの含有試験を行
なった。
pm未満をいい、フェノールについて「検出しない」とは
40ppm未満をいい、ホルムアルデヒドについて「検出し
ない」とは4ppm未満をいう。) b)含有試験 PCB :検出しない (但し、PCBについて「検出しない」とは0.1ppm未満を
いう。) この試験結果から明らかなようにキトサンを用いて接
着した試験片からは有害物質は検出されず、食品衛生上
安全である。従って、キトサンを用いて成形した床敷は
動物がこれを食しても安全であると考えられる。
飼育している企業に依頼してこれらの床敷が滅菌処理条
件(120℃、15分)その他の前記諸条件に合致している
か否かの試験及びこれらの床敷を用いた実験動物の飼育
試験を行なわせた。
が、これらの床敷は床敷としての前記諸条件に合致し、
実験動物の飼育上全く支障のないものであった。
木粉と樹皮を圧縮成形して成るペレット状固形燃料が知
られている。そこで、以下前記実施例の床敷と固形燃料
とを比較する。
等の面で床敷としては使用し難いものである。また、固
形燃料は固すぎるため、床敷としての居住性をも有しな
い。
床敷の材料として有効利用することができるため、木材
資源の節約を図ることができると共に木材関係の工場の
利益を増加させることもできる。また、本発明による床
敷は、吸水性、吸湿性、居住性、耐滅菌処理性、取扱容
易性等の面で実験動物用の床敷として申し分ないもので
ある。また、本発明の床敷は結合剤として動物に無害な
キトサンを使用しているため、動物に対する安全性は極
めて高い。なお、本発明による床敷は木粉を結合材で固
めたものであるため塵埃を生じないことはいうまでもな
い。
は同上の別の一例を示す斜視図、第3図は同上の更に別
の一例を示す斜視図、第4図は床敷の成形方法を示す断
面図、第5図は試験片の斜視図である。 1、1′、1″……床敷 2……圧縮成形装置
Claims (1)
- 【請求項1】木粉に結合剤としてキトサンを添加し圧力
を加えて成形してなる実験動物用床敷。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16628489A JP2729513B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 実験動物用床敷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16628489A JP2729513B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 実験動物用床敷 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0330619A JPH0330619A (ja) | 1991-02-08 |
JP2729513B2 true JP2729513B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=15828513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16628489A Expired - Lifetime JP2729513B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 実験動物用床敷 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2729513B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AUPM627594A0 (en) * | 1994-06-16 | 1994-07-07 | Willis, Gregory Lynn Dr | Animal bedding material |
JPWO2008026682A1 (ja) * | 2006-08-31 | 2010-01-21 | 株式会社イシダ | 動物飼育用床敷 |
JP5713297B2 (ja) * | 2012-01-30 | 2015-05-07 | 株式会社コ−チョ− | 排泄物処理用無吸水材の製造方法及び、排泄物処理用無吸水材 |
-
1989
- 1989-06-27 JP JP16628489A patent/JP2729513B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0330619A (ja) | 1991-02-08 |
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