JP2726968B2 - 植木鉢 - Google Patents

植木鉢

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JP2726968B2
JP2726968B2 JP4323692A JP32369292A JP2726968B2 JP 2726968 B2 JP2726968 B2 JP 2726968B2 JP 4323692 A JP4323692 A JP 4323692A JP 32369292 A JP32369292 A JP 32369292A JP 2726968 B2 JP2726968 B2 JP 2726968B2
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圭介 西村
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NISHIMURA KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通水トイを使用して底部
かん水方式によって各種植物を栽培するための植木鉢に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断面C形のリップ溝形綱を利用し
た通水トイaの水を、底部bから垂らす布等の給水布c
により吸い上げて土壌に毛管給水している底部かん水方
式に使用する植木鉢dにおいては以下の通りの欠点を有
している。
【0003】先ず、通水トイa上に載置した植木鉢dの
転倒であり、これは植木鉢dの底部bには出荷時に装着
する受皿eとの嵌合と、通水トイa上における横ズレに
よる転倒を防止するために、植木鉢d底部bの周縁部に
突片fを垂設しているも、然しながらこの突片fにおけ
る対向する2片は通水トイaのリップ片g間に位置させ
ているだけであるため、横方向への位置ズレによる転倒
防止は可能であるも、ハウス内における栽培中での作業
者との接触、その他の外力等によって植木鉢dが斜めに
傾いて容易に転倒する。
【0004】一方、この欠点を解消する様に突片fにリ
ップ片gが係合する切欠hを設けたものが見受けられる
も、然しながらこの種の植木鉢dにあっては、かかる切
欠hを通水トイaのリップ片gと係合する様に植木鉢d
を一々回転させて通水トイa上に載置したり、載置して
いる植木鉢dを前記と反対に回転させて外さなければな
らず、かかる作業は数百、数千鉢を扱う場合は非常に手
間を要し面倒である。
【0005】次に、植木鉢dと受皿eとの未嵌合状態が
生じることがあり、これは植木鉢dの底部bに設けられ
ている突片fは円周方向に等間隔にて4個所設けられ、
かかる突片fの外側面と受皿eの開口内周壁iとを係合
させて植木鉢dの底部bに受皿eを装着するものである
が、出荷する際の植木鉢dは植物が成育しているため、
植物を損傷させない様にして植木鉢dを持たなければな
らず、このため非常に持ちにくいことにより突片fの全
てが嵌合しない状態が発生、即ち突片fの一片が外れた
状態で嵌合されてしまい、これでは受皿eが容易に外れ
てしまう。
【0006】次に、植木鉢dの底部bから垂らす布等の
給水布cが通水トイa内の水jと接触しないことであ
り、これは植木鉢dの底部bからの給水布cの長さは、
少ない水量でも土壌に給水させるために通水トイaの底
部bに接触する程度に垂らしていることにより、通水ト
イa上に植木鉢dを載置する際に給水布cが曲がってし
まい通水トイaのリップ片g上に位置した状態となり土
壌に給水されなくなって植物が枯れてしまう。
【0007】次に、植木鉢dの底部bから垂らす給水布
cの装着作業性の悪さであり、これは植木鉢dの底部b
には小径なる円状の装着孔kを穿設しており、かかる装
着孔kに対して帯状の給水布cを曲げて通しているも、
然しながらかかる方法にあっては通水トイaの満水時に
は上記装着孔と給水布cとの間の隙間を介して水がその
表面張力によって直接土壌に給水され、水過剰となって
根腐れ等が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は作業者との接
触等による外力での植木鉢の転倒を未然に防止し、又鉢
本体と受皿との嵌合装着を確実且つ簡易なものと成して
作業性の向上を図り、又給水布の装着作業を容易にする
と共に、給水布と装着孔との間に隙間を形成して表面張
力による土壌への過給水を無くして根腐れの発生を未然
に防止し、しかも給水布は確実に筒部によって通水トイ
内に引き込まれ、水供給不足による植物の枯れを未然に
防止する植木鉢を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく転倒、作業性、水不足および過給水状態等の課題
に鑑み、鉢本体の底部に脚部を設け、かかる脚部によっ
て転倒を防止すると共に、脚部に誘導傾斜縁を設け、
皿との嵌合作業時の装着作業性を向上させ、又底部に筒
部を設け、給水布を確実に通水トイ内に案内させて未給
水状態を無くし、しかも給水布の装着作業性を向上させ
ることを要旨とする植木鉢を提供して上記欠点を解消せ
んとしたものである。
【0010】以下本発明の植木鉢は、鉢本体の底部に脚
部を有すると共に、底部かん水用の給水布を装着する鉢
であって、脚部は通水トイのリップ片上に鉢本体の底部
を当接させた状態で、通水トイのリップ片の間で対向す
ると共に、通水トイの側壁の外側で対向するものや、受
皿の周壁の内周面に設けられる係止突条と係合・離脱自
在なる突状の係止部を有するものである。
【0011】脚部は所定幅を有する円弧板状の外側突片
と、該外側突片の裏面側で対向して幅を外側突片より小
と成した平板状の内側突片と、内側突片と外側突片を連
結する連結片によって構成し、前記側壁の外側における
内側突片の下端までの垂下寸法と、前記リップ片間にお
ける外側突片両側の側縁部の下端までの垂下寸法と、内
側突片の裏面から外側突片の側縁部までの挿通凹部の幅
寸法は、通水トイのリップ片の先端点と、リップ片と側
壁との折曲基部点と、側壁における上下方向の所望する
高さ位置の高点とを結ぶ仮想三角形を決め、かかる仮想
三角形の高点と内側突片の下端の下端点を一致させた
時、折曲基部点は底部と、先端点は外側突片の側縁部と
夫々接触する様に設定している。
【0012】又、脚部の連結片における外側突片の下方
側で露出した外端縁を下方中心側へ傾斜させる誘導傾斜
縁と成し、又脚部として外側突片を設けずに内側突片と
連結片とによって構成すると共に、受皿の周壁の内周面
に設けられる係止突条と係合・離脱自在なる係止部を連
結片の誘導傾斜縁の上方側に設けている。
【0013】鉢本体の底部中央部に、帯状の給水布が遊
挿状に挿通される矩形状の挿入孔を穿設すると共に、該
挿入孔の対向する長片部には相対する間隔を給水布の巾
寸法より小巾と成した係止切欠を形成している。
【0014】通水トイのリップ片上に鉢本体の底部を当
接して載置する鉢において、鉢本体の底部より垂らす給
水布を装着すべき装着孔を囲って垂設する筒部の垂下寸
法および直径寸法は、前記給水布の長さ寸法を、装着孔
の中心点と筒部の下端点とリップ片の先端点とを結ぶ寸
法以下と成す様に設定している。
【0015】
【作用】本発明にあっては、底部の挿入孔に挿通させる
給水布を回転させて両側縁を係止切欠に係止させること
により、給水布が若干湾曲した状態にてその復元力によ
り一定位置に給水布が保持されると共に、給水布と装着
孔との間に隙間が形成され、又通水トイのリップ片上に
曲がって位置する給水布は、鉢本体が載置される際に筒
部によって通水トイ内に引き込まれる。
【0016】又、作業者との接触等による外力によって
鉢本体は傾斜しようとするも、脚部、外側突片、内側突
の側縁部はリップ片の先端点と、脚部、内側突片の最
下端点は通水トイの側壁外面と、通水トイのリップ片の
折曲基部点は鉢本体の底部と夫々当接して一定角度の傾
斜状態に規制される。
【0017】又、鉢本体を受皿に対して傾斜状態にて装
着する場合でも、誘導傾斜縁が受皿の周壁における開口
部周縁に接して鉢本体の上下軸芯を受皿の軸中心側へと
姿勢が変更されるため、脚部、外側突片が全て受皿の
の内方に位置し、鉢本体の脚部、外側突片と受皿の
は係合する。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係る底部かん水方式に使用する
ラスチックから成る植木鉢であり、該植木鉢1は上方開
口する鉢状に形成した鉢本体2の底部3外周側にそって
脚部4、4a…を円周方向に等間隔にて4個所配設する
ものにして、脚部4、4a…のうち、対向する脚部4、
4b若しくは脚部4a、4cの何れかが、通水トイ13
の両リップ片14、14a…間に位置したり、通水トイ
13の側壁17の外側で対向位置する様に成している。
【0019】脚部4、4a…は受皿5の開口部における
周壁6の内周面の上方側に周設される係止突条7と係合
すべき突状の係止部8、8a…を外側に有する円弧板状
外側突片9、9a…を底部3の外周側より垂設すると
共に、該外側突片9、9a…の裏面側に対向して該外側
突片9、9a…より巾寸法を小と成すと共に垂下寸法を
大と成す平板状の内側突片10、10a…を垂設し、該
内側突片10、10a…と外側突片9、9a…とを連結
片11、11a…にて連結し、該連結片11、11a…
の外端縁を下方へ移行するに従って底部3中心側に傾斜
させて誘導傾斜縁12、12a…と成している。
【0020】又、脚部4、4a…における外側突片9、
9a…の巾寸法L1はリップ溝形綱(C形綱)からなる
通水トイ13の両リップ片14、14aの先端間の間隔
X1より小と成すと共に、対向する内側突片10、10
a…間の間隔L2は通水トイ13の外巾寸法X2より大
と成している。
【0021】又、脚部4、4a…における外側突片9、
9a…と内側突片10、10a…との関係については、
外側突片9、9a…の側縁部15と内側突片10、10
a…の裏面16と底部3によって通水トイ13の側壁1
7が挿通されるべき見掛け上形成される挿通凹部18に
おける内側突片10、10a…の垂下寸法L3、外側突
片9、9a…の垂下寸法L4および外側突片9、9a…
の側縁部15と内側突片10、10a…の裏面16との
間隔L5の設定は、通水トイ13のリップ片14、14
aの先端点P1とリップ片14、14aの折曲基部点P
2と側壁17における任意の高さである高点P3とを結
仮想三角形Tを設定し、該仮想三角形Tの高点P3を
内側突片10、10a…の最下端点P4に一致させた時
に、折曲基部点P2は底部3と接触すると共に、先端点
P1は外側突片9、9a…の側縁部15と接触する様に
設定している。
【0022】次に、脚部4、4a…の他の実施例につい
ては、前記実施例における外側突片9、9a…を設けず
に内側突片10、10a…と連結片11、11a…とに
よって構成する。
【0023】即ち、この内側突片10、10a …の巾寸法L
1aは通水トイ13の両リップ片14、14a の先端間の間隔X
1より小と成すと共に、対向する内側突片10、10a …間
の間隔間隔L2は通水トイ13の外巾寸法X2より大と成
している。
【0024】又、各内側突片10、10a…の関係につ
いては、この内側突片10、10a…の側縁部15aと
内側突片10、10a…の裏面16と底部3によって通
水トイ13の側壁17が挿通されるべき見掛け上形成さ
れる挿通凹部18における内側突片10、10a…の垂
下寸法L3および内側突片10、10a…の側縁部15
aと内側突片10、10a…裏面16との間隔L5の設
定は、前記実施例と同様に通水トイ13のリップ片1
4、14aの先端点P1とリップ片14、14aの折曲
基部点P2と側壁17における任意の高さである高点P
3とを結ぶ仮想三角形Tを設定し、該仮想三角形Tの高
点P3を内側突片10、10a…の最下端点P4に一致
させた時に、折曲基部点P2は底部3と接触すると共
に、先端点P1は内側突片10、10a…の側縁部15
aと接触する様に設定している。
【0025】又、連結片11、11a …は内側突片10、10a
…の表面側に設けるものにして、前記実施例と同様に外
端縁を下方へ移行するに従って底部3中心側に傾斜させ
て誘導傾斜縁12、12a …を形成すると共に、該誘導傾斜
縁12、12a …上方を切欠して鉤状の係止部8、8a…を形
成している。
【0026】又、連結片11、11a …の片数、肉厚等につ
いては、例えば肉厚を薄く(1ミリ以下)した場合には
受皿5との嵌合時に強度的に弱くなるために内側突片1
0、10a …の同一表面側に数片設けても良く、又強度的
に充分嵌合状態が維持できるのであれば一片でも良く、
この場合には内側突片10、10a …の巾寸法L1aと同一肉
厚と成す様に連結片11、11a …を形成しても良い。
【0027】19は所定厚みを有する帯状の布等からなる
給水布20を挿入固定する装着孔部であり、該装着孔部19
は鉢本体2の底部3中央部に矩形状の挿入孔21を穿設す
ると共に、該挿入孔21の対向する長片部21a には略三角
状の係止切欠22、22a を形成している。
【0028】ここで、挿入孔21の長片部21a の長片寸法
L6、短片部21b の短片寸法L7については、給水布20
が遊挿状に挿通される寸法と成すと共に、係止切欠22、
22a間の間隔L8については給水布20の巾寸法X3より
小幅と成している。
【0029】又、装着孔19の周りには縦方向の周壁23に
スリット24を形成した筒部25を垂設しており、該筒部25
の垂下寸法L9および直径寸法L10については以下の条
件を満足させている。
【0030】即ち、通水トイ13のリップ片14、14a 上に
鉢本体2の底部3を当接して載置した状態において、給
水布20の底部3からの垂下寸法L11は通水トイ13内の水
が少量の場合でも毛管給水可能な様に通水トイ13の底部
26に接触させることが最小限必要であり、この場合に装
着孔19の中心点P5と筒部25の周壁23の下端点P6との
直線寸法L12と、同下端点P6とリップ片14、14a の先
端点P1との直線寸法L13との関係を、垂下寸法L11≦
直線寸法L12+直線寸法L13を満足する様に、筒部25の
垂下寸法L9および直径寸法L10は設定されるのであ
る。
【0031】尚、図中27は鉢本体2の底部3に装着させ
た受皿5内に水を供給するための供給孔である。
【0032】次に本発明に係る植木鉢の作用について説
明すると、先ず、鉢本体2の上方開口側より給水布20を
底部3の装着孔19における挿入孔21に挿通させて所定寸
法突出させる様にした後、給水布20を約90度回転させ
て両側縁を長片部21a に形成した係止切欠22、22a に係
止させることにより、給水布20が若干湾曲した状態にて
その復元力により一定位置に給水布20が保持され、しか
も通水トイ13内の満水時にあっても給水布20と装着孔19
との間には大なる透孔が形成されているため、表面張力
による土壌への給水は防止される。
【0033】次に、通水トイ13上に鉢本体2を載置した
状態においては、筒部25の垂下寸法L9、直径寸法L10
は、給水布20の垂下寸法L11を、装着孔19の中心点P5
と筒部25の下端点P6とリップ片14、14a の先端点P1
とを結ぶ、直線寸法L12+直線寸法L13の寸法以下と成
す様に設定することにより、通水トイ13のリップ片14、
14a 上に曲がって位置している給水布20は、鉢本体2が
通水トイ13上に載置される際に筒部25によって通水トイ
13内に引き込まれ、給水布20は通水トイ13内にて垂れて
水と確実に接触するのである。
【0034】次に、対向する脚部4、4bを通水トイ1
3内に位置させると共に、他の対向する脚部4a、4c
通水トイ13の側壁17外方に対向して位置させる様
にして通水トイ13上に鉢本体2を載置することによ
り、作業者との接触およびハウス内での風による外力に
よって鉢本体2は傾斜しようとするも、脚部4、4a
…、外側突片9、9a…の側縁部15、若しくは内側突
片10、10a…の側縁部15aはリップ片14、14
aの先端点P1に当接すると共に、内側突片10、10
a…の最下端点P4は通水トイ13の側壁17外面と当
接し、且つ通水トイ13のリップ片14、14aの折曲
基部点P2は鉢本体2の底部3と当接することにより、
転倒は規制されるのである。
【0035】次に、鉢本体2の底部3に受皿5を嵌合装
着する際には、例えば受皿5に対して傾斜状態にて装
着、例えぱ植木鉢1を複数個持ち運びするためのトレー
28の収容凹部29、29a…の底部に受皿5を置いた
状態で、収容凹部29、29a…の開口部上方程度の高
さより植木鉢1を下方傾斜させて落とす様にすると、外
側突片9、9a…と内側突片10、10a…とを連結し
ている連結片11、11a…の外側縁の誘導傾斜縁1
2、12a…を中心側内方に傾斜させていることによ
り、該誘導傾斜縁12、12a…が受皿5の周壁6の
口部周縁に接して鉢本体2の上下軸芯を受皿5の軸中心
側へと姿勢を変更し、外側突片9、9a…が全て受皿5
周壁6内方に位置し、外側突片9、9a…の係止部
8、8a…、若しくは連結片11、11a…の係止部
8、8a…と周壁6の係止突条7とが確実に係合して嵌
合装着される。
【0036】又、鉢本体2の底部3と受皿5との未嵌合
状態は内側突片10、10a …が邪魔となり発生しない。
【0037】
【発明の効果】要するに本発明は、通水トイ13のリッ
プ片14、14a上に鉢本体2の底部3を当接させた状
態で、通水トイ13のリップ片14、14aの間で対向
すると共に、通水トイ13の側壁17の外側で対向する
脚部4、4a…を底部3に設け、この脚部4、4a…お
よび底部3によってリップ片14、14aを有する側壁
17が挿通される挿通凹部18が設けられる鉢におい
て、この脚部4、4a…は所定幅を有する円弧板状の外
側突片9、9a…と、該外側突片9、9a…の裏面側で
対向して幅を外側突片9、9a…より小と成した平板状
の内側突片10、10a…と、内側突片10、10a…
と外側突片9、9a…を連結する連結片11、11a…
によって構成し、前記側壁17の外側における内側突片
10、10a…の下端までの垂下寸法L3と、前記リッ
プ片14、14a間における外側突片9、9a…両側の
側縁部15の下端までの垂下寸法L4と、内側突片1
0、10a…の裏面から外側突片9、9a…の側縁部ま
での挿通凹部18の幅寸法L5は、通水トイ13のリッ
プ片14、14aの先端点P1と、リップ片14、14
aと側壁17との折曲基部点P2と、側壁17における
上下方向の所望する高さ位置の高点P3とを結ぶ仮想三
角形Tを決め、かかる仮想三角形Tの高点P3と内側突
片10、10a…の下端の下端点P4を一致させた時、
折曲基部点P2は底部3と、先端点P1は外側突片9、
9a…の側縁部15と夫々接触する様に設定したので、
作業者との接触およびハウス内での風による外力によっ
て鉢本体2は傾斜しようとするも、外側突片9、9a…
の側縁部15はリップ片14、14aの先端点P1に当
接すると共に、内側突片10、10a…の最下端点P4
は通水トイ13の側壁17外面と当接し、且つ通水トイ
13のリップ片14、14aの折曲基部点P2は鉢本体
2の底部3と当接することにて一定角度より傾斜状態を
進行させないため、植木鉢1の転倒を未然に防止するこ
とが出来、又内側突片10、10a…と外側突片9、9
a…を連結片11、11a…にて連結して脚部4、4a
…と成したので、プラスチックからなる場合には内側突
片10、10a…と外側突片9、9a…は変形し易い
も、これらを連結片11、11a…で連結しているた
め、機械的な強度が補強されることにより、傾斜させる
外力が大きくても確実に、その傾斜を規制することが
来たり、受皿5との嵌合装着時における結合力が強くな
ると共に、内側突片10、10a…と外側突片9、9a
…間に連結片11、11a…を有しているため、従来の
様な未嵌合状態を防止出来る。
【0038】又、内側突片10、10a…と外側突片
9、9a…を連結片11、11a…にて連結して脚部
4、4a…と成し、該脚部4、4a…の連結片11、1
1a…における外側突片9、9a…の下方側で露出した
外端縁を下方中心側へ傾斜させる誘導傾斜縁12、12
a…と成したので、鉢本体2と受皿5との嵌合装着時に
は、受皿5に対して傾斜状態にて装着しようとしても、
連結片11、11a…の誘導傾斜縁12、12a…を下
方中心側へ傾斜させていることにより、該誘導傾斜縁1
2、12a…が受皿5における周壁6の開口部周縁に接
して鉢本体2の上下軸芯を受皿5の軸芯と同軸芯となる
様に姿勢変更されるため、外側突片9、9a…が全て受
皿5の周壁6内方に位置して確実に嵌合することが出
来、従って短期間の内に出荷しなければならないシクラ
メン等では、予め複数個載置するトレー28内に受皿5
を収容し、かかる受皿5に対して若干上方より落とす様
にしても確実に鉢本体2と受皿5とが嵌合出来るため作
業性を著しくして向上することが出来る。
【0039】又、脚部4、4a…として外側突片9、9
a…を設けずに内側突片10、10a…と連結片11、
11a…とによって構成すると共に、受皿5の周壁6の
内周面に設けられる係止突条7と係合・離脱自在なる係
止部8、8a…を連結片11、11a…の誘導傾斜縁1
2、12a…の上方側に設けたので、上記と同様なる効
果を奏すると共に、外側突片9、9a…を形成していな
いため、プラスチック成形にて容易に製造することが出
来る。
【0040】又、鉢本体2の底部3中央部に、帯状の給
水布20が遊挿状に挿通される矩形状の挿入孔21を穿設す
ると共に、該挿入孔21の対向する長片部21a には相対す
る間隔を給水布20の巾寸法X3より小幅と成したので、
給水布20を挿入孔21に挿通させて所定寸法突出させる様
にした後、給水布20を約90度回転させて両側縁を長片
部21a に形成した係止切欠22、22a に係止させることに
より、給水布20が若干湾曲した状態にてその復元力によ
り一定位置に給水布20を保持することが出来、又通水ト
イ13内の満水時にあっても給水布20と装着孔19との間に
は大なる隙間が形成されているため、表面張力による土
壌への過給水を無くして根腐れの発生を未然に防止する
ことが出来る。
【0041】又、通水トイ13のリップ片14、14a 上に鉢
本体2の底部3を当接させて載置する底部かん水用の鉢
において、鉢本体2の底部3より垂らす給水布20を装着
すべき装着孔19を囲って垂設する筒部25の垂下寸法L9
および直径寸法L10は、給水布20の長さ寸法L11を、装
着孔19の中心点P5と筒部25の下端点P6とリップ片1
4、14a の先端点P1とを結ぶ寸法以下を満足する様に
設定したので、通水トイ13のリップ片14、14a 上に曲が
って位置している給水布20は、鉢本体2が通水トイ13上
に載置される際に筒部25によって通水トイ13内に引き込
まれ、給水布20は通水トイ13内にて垂れて水と確実に接
触することが出来、これによって水供給不足によって植
物の枯れを未然に防止することが出来る等その実用的効
果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植木鉢の斜視図である。
【図2】同上底面図である。
【図3】同上縦断面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】植木鉢を通水トイ上に載置した図である。
【図6】植木鉢が通水トイ上にて傾斜状態にて規制され
ている図である。
【図7】植木鉢をトレーに収容する際の斜視図である。
【図8】植木鉢を傾斜状態にして受皿と嵌合させる状態
を示す図である。
【図9】本発明に係る植木鉢の他の実施例の斜視図であ
る。
【図10】同上底面図である。
【図11】同上他の実施例の底面図である。
【図12】同上縦断面図である。
【図13】同上植木鉢を通水トイ上に載置した図であ
る。
【図14】同上植木鉢が通水トイ上にて傾斜状態にて規
制されている図である。
【図15】同上植木鉢を傾斜状態にして受皿と嵌合させ
る状態を示す図である。
【図16】植木鉢の装着孔部に給水布を装着する状態を
示す図である。
【図17】植木鉢の筒部の各設定寸法の説明図である。
【図18】従来の植木鉢の斜視図である。
【図19】同上植木鉢の転倒状態を示す図である。
【図20】突片に切欠を形成した他の植木鉢を通水トイ
に装着した状態を示す図である。
【図21】従来の植木鉢と受皿との未嵌合状態を示す図
である。
【図22】同上未嵌合個所の概略断面図である。
【図23】従来の植木鉢による給水布の未収容状態を示
す図である。
【図24】従来の植木鉢底部に給水布を装着した状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
2 鉢本体 3 底部 4、4a… 脚部 5 受皿 6 周壁 9、9a… 外側突片 10、10a… 内側突片 11、11a… 連結片 12、12a… 誘導傾斜縁 13 通水トイ 14、14a リップ片 19 装着孔 20 給水布 21 挿入孔 25 筒部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水トイのリップ片上に鉢本体の底部を
    当接させた状態で、通水トイのリップ片の間で対向する
    と共に、通水トイの側壁の外側で対向する脚部を底部に
    設け、この脚部および底部によってリップ片を有する側
    壁が挿通される挿通凹部が設けられる鉢において、この
    脚部は所定幅を有する円弧板状の外側突片と、該外側突
    片の裏面側で対向して幅を外側突片より小と成した平板
    状の内側突片と、内側突片と外側突片を連結する連結片
    によって構成し、前記側壁の外側における内側突片の下
    端までの垂下寸法と、前記リップ片間における外側突片
    両側の側縁部の下端までの垂下寸法と、内側突片の裏面
    から外側突片の側縁部までの挿通凹部の幅寸法は、通水
    トイのリップ片の先端点と、リップ片と側壁との折曲基
    部点と、側壁における上下方向の所望する高さ位置の高
    点とを結ぶ仮想三角形を決め、かかる仮想三角形の高点
    内側突片の下端の下端点を一致させた時、折曲基部点
    は底部と、先端点は外側突片の側縁部と夫々接触する様
    に設定したことを特徴とする植木鉢。
  2. 【請求項2】 受皿の周壁の内周面に設けられる係止突
    条と係合・離脱自在なる突状の係止部を有する脚部を鉢
    本体の底部に設けた鉢において、この脚部は所定幅を有
    し、且つ係止部が設けられた円弧板状の外側突片と、該
    外側突片の裏面側に対して幅を外側突片より小と成した
    平板状の内側突片と、内側突片と外側突片を連結する連
    結片によって構成したことを特徴とする植木鉢。
  3. 【請求項3】 脚部の連結片における外側突片の下方側
    で露出した外端縁を下方中心側へ傾斜させる誘導傾斜縁
    と成したことを特徴とする請求項2記載の植木鉢。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の植木鉢において、脚部と
    して外側突片を設けずに内側突片と連結片とによって構
    成すると共に、受皿の周壁の内周面に設けられる係止突
    条と係合・離脱自在なる係止部を連結片の誘導傾斜縁の
    上方側に設けたことを特徴とする植木鉢。
  5. 【請求項5】 鉢本体の底部中央部に、帯状の給水布が
    遊挿状に挿通される矩形状の挿入孔を穿設すると共に、
    該挿入孔の対向する長片部には相対する間隔を給水布の
    巾寸法より小巾と成した係止切欠を形成したことを特徴
    とする請求項 1、2、3又は4記載の植木鉢。
  6. 【請求項6】 鉢本体の底部より垂らす給水布を装着す
    べき装着孔を囲って垂設する筒部の垂下寸法および直径
    寸法は、前記給水布の長さ寸法を、装着孔の中心点と筒
    部の下端点とリップ片の先端点とを結ぶ寸法以下と成す
    様に設定したことを特徴とする請求項1、2、3、4又
    は5記載の植木鉢。
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