JP2723218B2 - 分散制御交換システム内での分散データベースを使用しての終端ポートの決定 - Google Patents

分散制御交換システム内での分散データベースを使用しての終端ポートの決定

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JP2723218B2 JP61501095A JP50109586A JP2723218B2 JP 2723218 B2 JP2723218 B2 JP 2723218B2 JP 61501095 A JP61501095 A JP 61501095A JP 50109586 A JP50109586 A JP 50109586A JP 2723218 B2 JP2723218 B2 JP 2723218B2
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    • H04Q11/04Selecting arrangements for multiplex systems for time-division multiplexing
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    • H04Q11/0407Selecting arrangements for multiplex systems for time-division multiplexing using a stored programme control

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は分散制御交換システム、より詳細には、呼確
立機能が複数のシステム制御ユニットの間に分散された
交換システムに関する。 発明の背景 内臓プログラム制御式交換システムは通常メモリ内に
格納されたプログラムに応答して交換機能を制御する中
央コンピュータを含む。最近の交換システムは呼処理機
能を複数のシステム制御ユニットの間に分散するが、呼
確立に伴なう多くの時間のかかるタスクは、まだ、通
常、中央制御によって遂行される。例えば、ある周知の
デジタル交換システムでは、交換機能が複数の交換モジ
ュールの間に分散される。個々の交換モジュールは複数
のポートを持ち、そのモジュールのポートに接続された
回線及びトランクの間の接続を制御する。異なるモジュ
ールに接続された回線あるいはトランクと関与する呼は
モジュールを相互接続する時分割多重スイッチを通じて
確立される。個々の交換モジュールはそのモジュールの
交換機能を制御する制御ユニットを含む。システムはさ
らに時分割多重スイッチの交換機能を制御する中央制御
を含む。このようなシステム内の呼の処理には呼の接続
に加えて多くの機能を遂行することが要求される。呼と
関連する多くのリアル タイム インテンシィブ タス
ク、例えば、信号の処理は、交換モジュールの制御ユニ
ットによって遂行されるが、他のタスク、特に個々の呼
に対する交換システムの終端ポートの同定の決定はシス
テムの中央制御によって遂行される。この終端ポート決
定機能には呼をスクリーニングするステップ、回線が要
求されるかトランクが要求されるかを決定するステッ
プ、ダイアルされた番号を物理システム アドレスに翻
訳するステップ、トランク グループあるいは多重回線
ハント グループのアイドルのメンバーをハンティング
するステップ等が含まれる。これはおおがかりなデータ
ベースの検索及びデータ操作を含む時間のかかるタスク
である。 このタイプのモジュール型システムの1つの重要な長
所は、この能力を特定のアプリケーションの要件に一致
させることができることである。しかし、システムが大
きくなり、交換モジュールの数が増加するのに伴って、
システムの中央制御による終端ポート決定機能と関連す
る呼当りのタスクの処理能力がシステム全体の呼処理能
力に限界を与えるようになる。 終端ポート決定機能が分散される1つの周知のシステ
ムは連結トランクによって相互接続された複数のPBXを
含む。任意のPBXはそのPBXに接続された回線あるいはト
ランクに向けられた呼の終端ポート決定機能を遂行でき
る。しかし、他のPBXに接続された回線あるいはトラン
クに向けられた呼に対しては、終端ポートを決定するた
めに必要なデータがそのPBX内に存在しない。ただし、
このPBXは着信先PBX及びこの間に接続された連結トラン
クを決定するデータを格納する。相互接続トランクの1
つが捕捉され、最初にダイアルされた番号がこのトラン
クを通じて送くられる。着信先PBXは、ダイアルされた
番号に通常呼、つまり、そのPBXに接続された回線上で
ダイアルされた番号と同じように応答し、終端ポートに
向けての接続を確立する。 この周知のシステムは呼を相互接続されたシステムの
任意の回線あるいはトランクに向けて中央制御を巻き込
むことなく確立できる点において優れているが、全体の
呼処理能力はPBX間呼に関与した第1のPBXによって遂行
された処理が第2のPBXによってその呼を完結するため
に使用されないという点において減少される。つまり、
第2のPBXは相互接続連結トランクを通じて受信された
数字を第2のPBXから発生した呼と同じように処理し、
従って、第1のPBXによって遂行される処理タスクはこ
の相互接続されたシステムの総処理要件をそれだけ増加
することとなる。 上のことから、当分野において、終端ポートの決定と
関連する時間のかかるタスクがシステムの中央制御によ
って遂行される分散制御交換システムには呼処理能力に
限界があり、またこれらタスクを分散制御ユニットに分
散した場合、システムの総処理負荷が増加する結果とな
るという問題が存在する。 発明の要約 本発明はこれら問題の解決及び技術上の向上を目的と
する。本発明の原理による交換システムにおいては、2
つあるいはそれ以上のシステム制御ユニットが協力して
終端ポート決定機能を遂行し、これは、第1の制御ユニ
ットが終端ポートを完全に決定することができない場
合、得られた一部の結果が、第2及びその次の制御ユニ
ットによって時間のかかるデータベース アドレス タ
スクを反復しなくてすむように有効に使用されるような
方法によって行なわれる。 本発明による方法は少なくとも第1及び第2の制御ユ
ニットによって制御される複数のポートを持つ交換シス
テムにおいて使用される。第1の制御ユニットは複数の
第1のデータベース リレーションあるいはテーブル、
及び複数の状態を持ちまた呼に対する終端ポートを決定
するための第1のデータベース リレーションの読み出
しを定義する第1のプログラムを格納する。第2の制御
ユニットは同様に複数の第2のデータベース リレーシ
ョン、及び第1のプログラムのプログラム状態に対応す
るプログラム状態を持ち呼に対する終端ポートを決定す
るための第2のデータベースの読み出しを定義する第2
のプログラムを格納する。本発明によると、この第1の
プログラムの実行は第1の制御ユニットによって開始さ
れ、そして第1のデータベース リレーションの1つが
第1のプログラムの実行において定義されるように読み
出される。この第1のプログラムの実行はある第1のデ
ータベース リレーション内に第1のプログラムの実行
を継続するのに必要なデータが存在しないことが発見さ
れた時点において中断される。次に、第2の制御ユニッ
トにこの第1のデータベース リレーションの定義され
た読み出しの前の第1のプログラムのプログラム状態を
定義する制御メッセージが送くられる。第2の制御ユニ
ットは第2のプログラムの実行をこの制御メッセージに
よって定義される第1のプログラムのプログラム状態に
対応するプログラム状態から開始し、第2のデータベー
ス リレーションの1つが第2のプログラムの実行にお
いて定義されるように読み出される。 本発明の一例としての制御システムは、複数のポート
を持つ交換システム内で使用される。この制御システム
は個々がポートのサブセットと関連する複数の交換モジ
ュールを含む。個々の交換モジュールは複数のデータベ
ース リレーション、及び終端ポートを決定するための
データベース リレーションの順次アクセスを定義する
経路指定プログラムを格納するメモリを含む。個々の交
換モジュールはさらにポートの関連するサブセットの所
に受信されたアドレス信号に応答してこの経路指定プロ
グラムを実行するプロセッサを持つ。この経路指定プロ
グラムの実行を継続するのに必要なデータがあるデータ
ベース リレーション内に存在しないときは、この交換
モジュールは他の交換モジュールの1つに経路指定継続
要求を送くる。この経路指定継続要求はこの経路指定プ
ログラムのこのデータベース リレーションにアクセス
する前のポイント、及びこの経路指定プログラムを定義
されたポイントから実行するのに必要なデータを定義す
る。この他の交換モジュールはこの経路指定継続要求に
応答してこの経路指定プログラムの実行をこの要求によ
って定義されるポイントから開始する。本発明のより完
全な理解は以下の説明を図面を参照して読むことによっ
て一層明白となる。 図面の簡単な説明 第1図は本発明の幾つかの重要な原理を図解するのに
使用される分散制御交換システムの一般図であり; 第59図は第1図のシステム内に含まれるメモリのメモ
リ レイアウトであり; 第2図はここでシステム1と呼ばれる合衆国特許第4,
322,843号において開示されるシステムと実質的に等し
い時分割交換システムの図であり; 第3図はシステム1内に使用されるタイムスロット交
換ユニット及び関連する制御ユニットの詳細な図であ
り; 第4図はシステム1の時分割多重スイッチと通信する
ために使用される個々のタイムスロット交換ユニット内
に含まれるインタフェース ユニットの図であり; 第5図はシステム1のタイムスロット交換ユニットと
通信するために使用される時分割多重スイッチのインタ
フェース ユニットの図であり; 第6図はシステム1内に使用されるデータ語フォーマ
ットを示し; 第7図はシステム1内での一例としての呼確立シーケ
ンスを図解する機能図であり; 第8図はシステム1内に使用される経路指定プログラ
ムの状態図であり; 第9図から第13図は、第57図に従って配置されたと
き、システム1内で使用される経路指定プログラムの流
れ図を示し; 第14図から第18図はシステム1内で使用される複数の
メッセージ、データ構造及びデータベース リレーショ
ンを定義し; 第19図から第21図は、第22図に従って配置されたと
き、4つの別個の遠隔交換モジュールをシステム内に統
合することによってシステム1から構築されるここでシ
ステムIIと呼ばれる交換システムの図であり; 第23図はシステムII内に使用される第1の例の呼確立
シーケンスを図解する機能図であり; 第24図はシステムII内に使用される経路指定プログラ
ムの状態図であり; 第25図から第29図は、第58図に従って配置されたと
き、システムII内で使用される経路指定プログラムの流
れ図を示し; 第30図及び第31図はシステムIIにおいて使用される第
2及び第3の例としての呼確立シーケンスを示し; 第32図はシーケンスII内で使用される幾つかのメッセ
ージ、データ構造及びデータベース リレーションを定
義し; 第33図から第35図は、第36図に従って配置されたと
き、システム内にシステムIIと同様に4つの遠隔交換モ
ジュールを持つが、これらモジュールが別個のモジュー
ルではなくここでクラスタと呼ばれるグループに相互接
続されるここでシステムIIIと呼ばれる交換システムを
示し; 第37図から第39図はシステムIII内でシーケンス呼を
処理するときに遭遇される一例としての呼処理シーケン
スを示し; 第40図はシステムIIIのもう1つの実施態様内での一
例としての呼確立シーケンスを示し; 第41図はシステム1と実質的に同一のハードウェア構
成を使用するが全ての呼に対する終端ポート決定機能が
交換モジュールのみの共同処理によって遂行されるここ
でシステムIVと呼ばれる交換システムの図を示し; 第42図はシステムIV内で使用される経路指定プログラ
ムの動作を定義するために第25から第29図の流れ図に修
正を加えた図であり; 第43図から第47図はシステムIVにおいて使用される一
例としての呼確立シーケンスの機能図であり; 第48図はシステム中央制御が呼処理機能から完全に解
放されたここでシステムVと呼ばれる交換システムの図
であり; 第49図はシステムV内で使用される代替制御分散ユニ
ットの図であり; 第50図、第51図、及び第52図から第54図は第55図に従
って配列されたとき、システムV内での経路ハンティン
グを遂行するのに使用されるプログラムの流れ図を示
し、;そして 第56図はシステムV内で使用される一例としての呼確
立シーケンスの機能図を示す。 全般の説明 第1図は本発明の幾つかの重要な原理を図解するため
に使用される分散制御交換システム900の一般図を示
す。交換システム900は複数の制御ユニットによって制
御され、複数のポートを選択的に相互接続するのに使用
される。第1図にはこれらの中の制御ユニット917及び9
27、並びにポート911及び932が示される。ポートは周知
のタイプの任意の数のアナログあるいはデジタル回線及
びトランクに接続可能である。制御ユニット917はプロ
セッサ918及びメモリ919を含む。メモリ919のメモリ配
置が第59図に示される。プロセッサ918は、他のプログ
ラムの実行を含めて、メモリ919(第59図)のメモリ
ブロック913内に格納される経路指定プログラムを実行
する。プロセッサ918はプログラム変数の初期値からな
る該当するデータ及び経路指定プログラムの実行によっ
て得られる結果をメモリ ブロック914内に格納された
セットのデータ構造、例えば、RDBLK、CFBLK、GRBLK及
びTERMBLK内に書き込む。ブロック913の経路指定プログ
ラムは複数のプログラム状態を持つ有限状態マシーンを
実現し、呼に対する終端ポート決定機能を遂行するのに
使用される。この終端ポート決定機能には呼スクリーニ
ング、回線が要求されるかトランクが要求されるかの決
定、ダイアルされた番号のシステム ポートの物理シス
テム アクセスへの翻訳、及びトランク グループある
いは多重回線ハント グループのアイドルのメンバーの
ハンティング等の機能が含まれる。この機能を遂行する
ために、経路指定プログラムは複数のデータベース リ
レーション 例えばFIXEDRI、SCRNING、DNTRAN、ROUTIN
G、PORTGROUP、MHG、LNSTAT、TRKG、TKOWNER、TKQUE、T
KSTAT及びMODTRANリレーションの読み出しを定義する。
これらデータベース リレーションはメモリ ブロック
(第59図)内のメモリ919内に格納される。 制御ユニット927は同様にプロセッサ928及びメモリ92
9を含む。メモリ929内にプロセッサ928によって使用さ
れるために格納された経路指定プログラムはメモリ919
内に格納される経路指定プログラムと実質的に同一であ
る。メモリ929もメモリ919のブロック914内に格納され
た構造と対応するセットのデータ構造を格納する。これ
らデータ構造及びデータベース リレーションはプロセ
ッサ928によって経路指定プログラムの実行の際にプロ
セッサ918によって対応するデータ構造及びリレーショ
ンが使用されるのと同様の方法で使用される。ただし、
対応するデータベース リレーション内に格納される個
々のデータ要素あるいは組変数は、通常、異なることに
注意する。例えば、メモリ919内に格納されたDNTRANリ
レーションはある特定のセットの電話番号、あるいはシ
ステム ポートのサブセットに対する電話番号翻訳情報
を含み、一方、メモリ929内に格納されるDNTRANリレー
ションは別のセットの電話番号あるいはポートに対する
電話番号翻訳情報、あるいは全てのシステム ポート及
びそれらの指定された電話番号に対して要求される情報
を格納する。さらに、多重ポート ハント グループの
アイドルのメンバーをハントするのに必要とされる動的
ビジー/アイドル データを格納するのに使用されるデ
ータベース リレーション、つまり、多重回線ハント
グループに対するLNSTATリレーション、あるいはトラン
ク グループに対するTKOWNER、TKQUE及びTKSTATリレー
ションのあるハント グループに対するデータはある1
つの制御ユニット内にのみ格納される。 一例として、あるアドレス信号、例えば、ダイアルさ
れた番号を表わす信号、例えば、一連のダイアル パル
ス、ジュアル トーン多周波数シーケンスあるいはデジ
タル メッセージがポート911の所に受信されるものと
仮定する。受信されたアドレス信号に応答して、制御ユ
ニット917のプロセッサ918は経路指定プログラムの実行
を開始する。この実行はメモリ915内に格納されるデー
タベース リレーションの幾つかの読み出しを定義す
る。この例においては、SCRNINGリレーションが読み出
され、この読み出しの結果がメモリ919のCFBLKデータ内
に格納される。終端としてトランクでなく回線が定義さ
れるものと仮定する。SCRNINGリレーションを読み出し
て得られる結果がDNTRANリレーションにアクセスするた
めのキーとして使用される。ただし、必要とされる電話
番号翻訳情報がメモリ919のDNTRANリレーション内に存
在しないものと仮定する。DNTRANリレーションの試みら
れたアクセスが失敗した場合は、プロセッサ918は経路
指定プログラムの実行を中断し、制御ユニット917は経
路指定継続要求、並びに、ここで一般化経路指定要求あ
るいはRTGENメッセージと呼ばれるメッセージを制御ユ
ニット927に送くる。この経路指定継続要求はDNTRANリ
レーションの定義された読み出しの前の経路指定プログ
ラムのプログラム状態、及びこの状態からプログラムの
実行を開始するのに必要とされる変数の値を定義する。
制御ユニット927内において、プロセッサ928は経路指定
継続要求に応答して、経路指定プログラムの実行をこの
要求によって定義される状態に対応するプログラム状態
から開始する。換言すれば、プロセッサ928は経路指定
プログラムの実行をプログラム918が残したポイントか
ら開始する。SCRNINGリレーションに再アクセスするの
ではなく、プロセッサ928内において経路指定プログラ
ム変数がプロセッサ918によって得られたのと同じ値に
初期化され、次にメモリ929内のDNTRANリレーションが
読み出される。この例においては、メモリ929内のDNTRA
Nリレーションがこのアドレス信号に必要とされる電話
番号翻訳情報を含み、この情報がポート932のグローバ
ル ポート同定を定義するものと仮定する。従って、プ
ロセッサ928はこの呼に対する終端ポートの決定を達成
することができる。交換システム900の各種の制御ユニ
ットがその後協力して発信ポート911と終端ポート932の
間の通信経路を確立する。 第2の例として、もう1つのアドレス信号がポート91
1の所で受信されたが、必要な電話番号翻訳情報がメモ
リ919のDNTRANリレーション内に格納されているものと
仮定する。従って、プロセッサ918のその経路指定プロ
グラムの実行の際のSCRNING及びDNTRANリレーションの
アクセスは成功する。しかし、DNTRANリレーションを読
み出して得られる結果は、その受信された特定のアクセ
ス信号と関連する回線が個別の回線ではなく多重回線ハ
ント グループの一部であると定義する。次にPORTGROU
Pリレーションが多重回線ハント グループの番号を得
るためにアクセスされる。この番号は次にMHGリレーシ
ョンを読み出すために使用される。このMHGリレーショ
ンはこの特定のグループに対するハント データが制御
ユニット927のメモリ929内に格納されていることを定義
する。メモリ919内の多重回線ハント グループに対す
るこれらハント データを格納するLNSTATリレーション
が読み出されるが、このアクセスは失敗する。前の例と
同様に、制御ユニット917は経路指定継続要求を制御ユ
ニット927に送くる。経路指定継続要求は経路指定プロ
グラムのLNSTATリレーションの定義された読み出しの前
のプログラム状態、及びこの状態からプログラムを実行
するのに必要とされる変数の値を定義する。制御ユニッ
ト927内において、プロセッサ928はこの経路指定継続要
求に応答してその経路指定プログラムの実行をこの要求
によって定義される状態に対応する状態から開始する。
この第2の例においては、この経路指定継続要求はMHG
リレーションの読み出しの前のプログラム状態を定義す
る。従って、プロセッサ928はその経路プログラムの実
行を開始し、MHGおよびLNSTATリレーションの読み出し
に成功する。プロセッサ928は次にその経路指定プログ
ラムに従って、そのハント グループに対して前もって
定義されたハント アルゴリズムに基づいて、そのハン
ト グループのアイドルのメンバーを選択し、その呼に
対する終端ポートの決定を完結する。 このような分散制御交換システムの制御ユニット間で
の終端ポート決定機能の分散は階級的あるいは非階級的
構成に実現できる。階級的構成にはシステム中央制御及
び複数の分散制御ユニットが含まれる。分散制御ユニッ
トの1つがデータベース リレーションの1つへのアク
セスに失敗するたびに、経路指定継続要求が中央制御の
より高いレベルに伝送される。中央制御もあるデータベ
ース リレーションのアクセスに失敗した場合は、中央
制御は経路指定継続要求を分散制御ユニットの1つに送
くる。 非階級的構成においては、全てのシステム制御ユニッ
トが同一レベルにて動作する。制御ユニットのいずれか
がデータベース リレーションの1つの読み出しに失敗
した場合は、経路指定継続要求が他の制御ユニットの1
つに送くられる。階級的あるいは非階級的構成のいずれ
の場合も、ある呼に対する終端ポートの決定に関与する
次の制御ユニットの決定が個々の制御ユニット内に格納
されるデータベース リレーション内に定義される。勿
論、階級的構成内の分散制御ユニットの1つがアクセス
に失敗した後に登場する次の制御ユニットは、常に、シ
ステムの中央制御である。 以下に本発明による分散制御交換システム内での終端
ポートの決定を図解するシステムIIからシステムVと呼
ばれる4つの一例としてのシステムが詳細に説明され
る。システムII及びシステムIIIはシステムの中央制御
を巻き込む階級的構成である。終端ポート決定機能はこ
れらシステム内に含まれる遠隔交換モジュールにのみ分
散されるが、この機能はシステムの全ての交換モジュー
ルに同様に分散することができることは勿論である。シ
ステムIV及びVはシステムの中央制御が終端ポート決定
機能に関与しない非階級的構成である。 詳細な説明 以下の説明は5つの時分割交換システムに関する。こ
れらシステムはここでは、システムIからシステムVと
呼ばれ、これらはシステムを通じて分散する呼処理機能
の分散の程度が異なる。 システムIは時分割交換システムであり、交換機能は
個々が複数の回線及びトランクに接続された複数の交換
モジュールに分散される。個々の交換モジュールはその
モジュールに接続された回線及びトランクの間の接続を
行なう。異なるモジュールに接続された回線あるいはト
ランクを使用する呼はモジュールを相互接続する時分割
多重スイッチを通じて確立される。個々の交換モジュー
ルはそのモジュールの交換機能を制御する制御ユニット
を含む。このシステムはさらに、時分割多重スイッチの
交換機能を制御する中央制御を含む。このシステム内の
全ての呼は網タイムスロットと呼ばれるものを選択する
ことが要求される。モジュール間呼に対しては、この網
タイムスロットはある交換モジュールから、時分割多重
スイッチを通じて、別の交換モジュールに伝送するのに
使用される。モジュール内呼に対しては、この網タイム
スロットはその交換モジュール内である回線あるいはト
ランクを別の回線あるいはトランクに接続するのに使用
される。(この実施態様においては、モジュール内呼に
対して2つの網タイムスロットが使用される。つまり、
1つが送信の方向、もう1つが受信の方向に使用され
る)。呼と関連するリアルタイム インテンシブ タス
ク、例えば、信号処理が交換モジュールの制御ユニット
によって遂行されるという点においてこの呼処理機能は
システムI内に分散されるが、ここでは終端ポートの決
定、網タイムスロットの選択、及び呼がモジュール間呼
である場合の時分割交換経路の設定を行なう機能として
定義される経路指定機能は中央化され、このシステムの
中央制御によって遂行される。ここに説明のシステムI
は実質的に合衆国特許第4,322,843号に開示される時分
割交換システムと同一である。 システムIIは4つの別個の交換モジュールをシステム
内に統合することによってシステムI上に構築される。
ただし、システムII内においては、経路指定機能は遠隔
交換モジュール ユニット及びシステム中央制御によっ
て分散して遂行される。この分散は1つの制御実体によ
って遂行されるワーク、特に時間のかかるデータ ベー
ス アクセス タスクが、次の制御実体によって反復さ
れることを必要としないような効率的な方法にて行なわ
れる。 システムIIIもシステム内に4つの遠隔交換モジュー
ルを含む。ただし、別個のモジュールでなく、システム
III内のこれら4つの遠隔モジュールはここではクラス
タと呼ばれるグループに相互接続される。システムIII
内においては、経路指定機能はここでも分散して遂行さ
れる。ここに説明のシステムII及びシステムIIIは多く
の点において1983年5月11日に出願された合衆国特許ア
プリケーション第493,683号に説明される遠隔交換機能
を持つ時分割交換システムと類似する。ただし、合衆国
特許アプリケーション第493,683号においては、経路指
定機能は分散されず、システムの中央制御によって集中
して遂行される。システムIIIは分散制御交換システム
内でのシーケンス呼、つまり、前送りされた呼あるいは
直列確立呼を処理する効率的な方法を図解する。ここで
は、このシーケンス呼は、常に、単一呼、つまり、2つ
のポートのみを使用する呼にされる。 システムIVはシステムIと実質的に同一のハードウェ
ア構成を使用する。ただし、モジュール間呼に対しての
網タイムスロットの選択及び時分割多重スイッチ経路の
設定を除く全ての呼処理機能はシステムの中央制御によ
って遂行されるのでなく、交換モジュールに分散され
る。より具体的には、終端ポートを決定する機能は、全
ての呼について、交換モジュールのみの共同処理によっ
て遂行される。 システムIV内においては、電話番号翻訳機能は、電話
番号の加入者電話機へ割り当てに柔軟性が与えられ、一
方、個々の交換モジュールに要求される記憶設備の規模
が最小限となるような方法によって行なわれる。複数の
交換モジュールに広がるメンバーを持つ多重ポート ハ
ント グループは、個々の多重ポート グループに、交
換モジュールの1つをその多重ポート グループに対す
るグループ コントローラとして割り当てることによっ
て効率的に制御される。 システムV内においては、モジュール間呼に対する残
りの呼処理機能、つまり、ここでは、経路ハンティング
とも呼ばれる網タイムスロットの選択、及びこれに従っ
ての時分割多重スイッチ経路の確立も分散される。シス
テムV内においては、このシステムの中央コントローラ
はこの呼処理機能から完全に開放され、管理及び保守機
能のみを遂行する。 システムI ここでは、システムIと呼ばれる第2図の時分割交換
システムは、加入者電話機、例えば、加入者電話機26か
ら26とトランク、例えば、トランク43から46とを相互接
続するために使用され、64個の入力ターミナル及び64個
の出力ターミナルを持つタイムシェア スペース分割ス
イッチから構成される時分割多重スイッチ10を含む。さ
らに、29個のタイムスロット交換ユニットが含まれる
が、ここでは、代表として、特にタイムスロット交換ユ
ニット11及び12が示される。個々のタイムスロット交換
ユニット11及び12は双方向タイムスロット交換器を含
む。これに加えて、個々のタイムスロット交換ユニット
11及び12は時分割多重スイッチ10の2つの入力ターミナ
ル及び2つの出力ターミナルに接続される。システムI
内においては、タイムスロット交換ユニット11は時分割
多重回線13及び14を介して2つの時分割多重スイッチの
入力ターミナルに接続され、また時分割多重回線15及び
16を介して2つの出力ターミナルに接続される。 以下の説明においては、時分割多重スイッチ10のこの
入力及び出力ターミナルは入/出力ターミナル ペアと
呼ばれる。この用語は、任意の入/出力ターミナル ペ
アの入力ターミナルへのデータ語のソースは、同時にそ
のペアの出力ターミナルからのデータ語の着信先でもあ
ることから使用される。第2図に示されるごとく、入/
出力ターミナル ペアP1は時分割多重回線13及び15と関
連する。個々の時分割多重回線13から16はデジタル情報
を個々が256個の時間分離チャネルを含む125マイクロミ
リ秒フレームにて運こぶ。従って、個々のタイムスロッ
ト交換ユニットは個々の125マイクロミリ秒のフレーム
の間に最高512チャネルのデジタル情報を送受信する。 個々のタイムスロット交換ユニットは1つの制御ユニ
ットと一意的に関連する。ここで、制御ユニット17はタ
イムスロット交換ユニット11と関連し、そして制御ユニ
ット18はタイムスロット交換ユニット12と関連する。こ
れに加えて、個々のタイムスロット交換ユニットは別個
の時分割多重回線を介して複数の周辺ユニットに接続さ
れる。ここで、第2図には、回線ユニット19から22、及
びトランク ユニット39から42が示される。タイムスロ
ット交換ユニット及びこれと関連する制御ユニット及び
周辺ユニットはここで集合的に交換モジュールと呼ばれ
る。回線ユニット19と20並びにトランクユニット39と40
は交換モジュール201内のタイムスロット交換ユニット1
1に接続されており、それらは交換モジュール201に収容
されたポート即ち交換モジュール201に関連のポートで
ある。そして回線ユニット21と22並びにトランクユニッ
ト41と42は交換モジュール229内のタイムスロット交換
ユニット12に接続されており、それらは交換モジュール
229に収容されたポート即ち交換モジュールに関連のポ
ートである。個々の回線ユニットは複数の加入者電話機
に接続される。ここでは、加入者電話機23から26が示さ
れる。個々のタイムスロット交換ユニットと関連する回
線ユニットの具体的な数及び個々の回線ユニットと関連
する加入者電話機の具体的な数は処理されるべき加入者
の数及びこれら加入者の発呼率によって決定される。個
々の回線ユニットは複数の加入者電話機、例えば、23か
ら26からの周知のタイプのアナログ ループを終端し、
アナログ音声信号を含む呼情報をデジタル データ語に
変換する。このデジタル データ語は関連するタイムス
ロット交換ユニットに伝送される。さらに、個々の回線
ユニットは加入者電話機からのサービス要求を検出し、
それら加入者電話機に対する信号法情報を生成する。ど
の加入者電話機から音声サンプルが取られて符合化さ
れ、またどの時分割多重チャネルが結果として得られる
この符合を回線ユニットと関連するタイムスロット交換
ユニットとの間で伝送するのに使用されるかは、関連す
るタイムスロット交換ユニットの制御ユニットによって
決定される。 トランク ユニット、例えば、39及び40は、トランク
に対して類似の機能を遂行する。例えば、トランクの捕
捉の検出並びに他のシステムとのトランク信号法の制御
及び検出を行なう。トランクはアナログでもあるいはデ
ジタル タイプでもありえる。このようなデジタル ト
ランクの一例として、合衆国特許第4,059,731号に開示
されるT1搬送システムがある。このシステムでは、24個
の別個の通信チャネルが多重化される。 加入者電話機、回線ユニット及びタイムスロット交換
ユニットの間のこの関係は相互接続されたユニットのこ
れらグループの全てで実質的に同一である。従って、以
下の説明では、直接に加入者電話機23、回線ユニット19
及びタイムスロット交換ユニット11について述べられる
が、この関係はこれらユニットの他の全てのグループに
適用する。さらに、トランク、トランク ユニット及び
タイムスロット交換ユニットの間にも類似する関係が存
在する。回線ユニット19は個々の加入者電話機に接続さ
れた回線を走査することによってサービスの要求を検出
する。この要求が検出されると、回線ユニット19は制御
ユニット17にこの要求及び要求加入者電話機の同定を示
すメッセージを送くる。このメッセージは制御ユニット
17に通信経路27を介して送くられる。制御ユニット17は
要求されたサービス、要求加入者電話機の同定及び使用
できる装置に基づいて必要な翻訳を遂行し、回線ユニッ
ト19に、通信経路27を介して、回線ユニット19とタイム
スロット交換ユニット11の間の複数の時間分離チャネル
の中のどのチャネルを使用して、情報を加入者電話機23
からタイムスロット交換ユニット11に送くるべきかを定
義するメッセージを送くる。このメッセージに基づい
て、回線ユニット19は、加入者電話機23からのアナログ
情報をデジタル データ語に変換し、結果として得られ
るデータ語を割り当てられたチャネルに伝送する。回線
ユニット19はまたこの割り当てられたチャネルに加入者
電話機23と関連する加入者ループのDC状態、つまり、回
路が閉じているか、開いているかを示す信号を送くる。 回線ユニット19とタイムスロット交換ユニット11の間
の1つの時間分離チャネルが任意の加入者電話機に割り
当てられた後、制御ユニット17は加入者電話機からの信
号法情報を割り当てられたチャネルに伝送される情報を
サンプリングすることによって検出する。このサンプリ
ング動作は通信経路28を介して遂行される。制御ユニッ
ト17は、加入者のチャネルからのこの信号法情報、他の
制御ユニット、例えば、18及び中央制御ユニット30から
の制御メッセージに応答して、タイムスロット交換ユニ
ット11のタイムスロット交換機能を制御する。前述した
ごとく、タイムスロット交換ユニットと時分割多重スイ
ッチ10との間の個々の時分割多重回線は個々の125マイ
クロ秒フレームの間に256個のチャネルを持つ。これら
チャネルにはこれらが発生する順番に1から256の番号
が割り当てられる。このチャネルのシーケンスは、任意
のチャネルが125マイクロ秒毎に使用できるように反復
する。このタイムスロット交換機能は、制御ユニット17
及び18の制御下において、回線ユニットから受信される
データ語を取り、これをタイムスロット交換ユニットと
時分割多重スイッチ10との間の時分割多重回線上のチャ
ネルに置く。 時分割多重スイッチ10はタイムスロットの反復フレー
ムにて動作する。ここで、個々の125マイクロ秒フレー
ムは256個のタイムスロットを持つ。個々のタイムスロ
ットにおいて、時分割多重スイッチ10は制御メモリ29内
に格納されたタイムスロット制御情報に従ってその64個
の入力ターミナルの任意のターミナルの所に受信される
データ語をその64個の出力ターミナルの任意のターミナ
ルに接続する能力を持つ。時分割多重スイッチ10を通じ
ての接続の構成パターンは256個のタイムスロット毎に
反復され、個々のタイムスロットには1から256の数字
が順番に割り当てられる。つまり、第1のタイムスロッ
トTS1において、時分割多重回線13上のチャネル1内の
情報が時分割多重スイッチ10によって出力ターミナルP6
4にスイッチされ、そして、次のタイムスロットTS2にお
いて、時分割回線13上の次のチャネル2が出力ターミナ
ルP57にスイッチされる。タイムスロット制御情報が中
央制御30によって制御メモリ29内に書き込まれる。中央
制御30はこの制御情報をさまざまな制御ユニット、例え
ば、17及び18から得られる制御メッセージから生成す
る。 中央制御30と制御ユニット17及び18は制御メッセージ
をタイムスロット交換ユニットと時分割多重スイッチ10
の間の時分割多重回線、例えば、13から16の制御チャネ
ルと呼ばれる選択されたチャネルを使用して交換する。
個々の制御メッセージは複数の制御語を含み、個々の制
御チャネルは256個の時間分離チャネルの1フレーム当
たりに1つの制御語を送信することができる。任意の1
つの入/出力ターミナル ペアと関連する2つの時分割
多重回線の同一チャネルが事前に制御チャネルとして定
義される。これに加えて、1つの任意のチャネルが1つ
のペアの時分割多重回線に対してのみ制御チャネルとし
て使用される。例えば、チャネル1が時分割多重回線13
及び関連する時分割多重回線15上の制御チャネルとして
使用されると、他の時分割多重回線はチャネル1を制御
チャネルとして使用することはできない。制御チャネル
としての同一番号を持つ個々のタイムスロットにおい
て、時分割多重スイッチ10はこの制御チャネルを占拠す
るデータ語を出力ターミナルP64に接続し、そして入力
ターミナルP64を上に述べた制御チャネルと関連する出
力ターミナルに接続する。以下は、チャネル1が時分割
多重回線13及び15に対する制御チャネルであり、チャネ
ル2が時分割多重回線14及び16に対する制御チャネルで
ある場合のシステムIの動作の例である。タイムスロッ
トTS1において、制御メモリ29からの情報は、他の接続
とともに、時分割多重回線13のチャネル1内の制御語が
出力ターミナルP64に接続され、入力ターミナルP64の所
のチャネル1内の制御語が時分割多重回線15に接続され
るべきであることを定義する。同様に、タイムスロット
TS2において、制御メモリ29からの情報は、時分割多重
回線14のチャネル2内の制御語が出力ターミナルP64に
接続され、入力ターミナルP64の所のチャネル2内の制
御語が時分割多重回線16に接続されるべきであることを
定義する。この動作の間に、出力ターミナルP64は時分
割多重スイッチ10から制御語を時分割多重スイッチに伝
送するのに使用されるチャネルと同一番号を持つチャネ
ル内の全ての制御語を受信する。さらに、個々の制御チ
ャネルは、それらの関連する制御チャネルと同一番号を
持つタイムスロットにおいて入力ターミナルP64から制
御語を受信するように接続される。出力ターミナルP64
にスイッチされた制御語は制御分散ユニット31に伝送さ
れる。分散ユニット31はこれらをその制御チャネルと関
連する位置に一時的に格納する。制御分散ユニット31内
の制御チャネルと格納位置の関連が格納された情報のソ
ースを同定する。 タイムスロット交換ユニットからの個々の制御メッセ
ージは開始文字、着信先部分、信号法情報部分、及び終
端文字を含む。着信先部分は、制御メッセージの期待さ
れる着信先を一意的に定義する。制御分散ユニット31は
個々の制御メッセージの着信先部分を翻訳することによ
って、制御メッセージの正しい着信先を決定し、このメ
ッセージを着信先ユニットと関連する制御着信先と同一
番号を持つチャネルを使用して時分割多重スイッチ10の
入力ターミナルP64に再伝送する。 上に説明の動作の間に、タイムスロット交換ユニット
11はタイムスロット交換ユニット12に制御メッセージを
送信する。これは、反復制御チャネルの間にタイムスロ
ット交換ユニット12を同定する着信先部分を持つ制御メ
ッセージを形成するように制御語を送信することによっ
て達成される。制御分散ユニット31はこの制御語を集
め、着信先部分を翻訳し、このメッセージをタイムスロ
ット交換ユニット12と関連する制御チャネルと同一番号
を持つチャネルの間に再伝送する。制御メッセージの着
信先部分内に中央制御30を定義することによって制御メ
ッセージを中央制御30に伝送することもできる。この場
合は、制御分散ユニット31はこのメッセージを、時分割
多重スイッチ10に戻さずに、通信リンク32を介して中央
制御30に伝送する。同様に、メッセージを中央制御30か
らタイムスロット交換ユニットの1つに伝送することも
できる。これは制御分散ユニット31に特定のタイムスロ
ット交換ユニットを定義する着信先部分を持つ制御メッ
セージを送くることによって行なわれる。この伝送も通
信リンク32を使用して達成される。制御分散ユニット31
の特定の実施態様の動作が上で引用の合衆国特許第4,32
2,843号に詳細に説明されている。 個々の制御ユニット、例えば、17及び18は、関連する
制御ユニットの制御のためのプログラム、並びに制御ユ
ニットの主要機能、関連するタイムスロット交換ユニッ
ト及び関連する加入者に関するデータを格納するメモリ
57(第3図)を含む。制御ユニット17の主な処理実体は
プロセッサ66(第3図)であり、これはメモリ57内に格
納された命令に応答して動作する。制御ユニット17は制
御インタフェース回路56を含む。回路56はプロセッサ66
からバス59を介して命令を受信し、これに応答して、通
信経路27を介して周辺ユニット、例えば、回線ユニット
19及び20並びにトランク ユニット39及び40と通信す
る。制御ユニット17はまた信号プロセッサ65及びデジタ
ル サービス ユニット67を含む。信号プロセッサ65
は、タイムスロット交換ユニット11によって受信された
個々のデータ語の信号法部分(第6図のビットAから
G)を受信及び分析することによって、プロセッサ66の
リアル タイム 負荷要件を削減する。デジタル サー
ビス ユニット67はタイムスロット交換ユニット11によ
って受信された個々のデータ語のデータ部分(第6図)
を受信して、加入者からのPCM信号に変換されたトーン
信号を検出する。デジタル サービス ユニット67はさ
らにトーン及び信号をPCMフォーマットにてゲート51を
介して加入者に、そしてゲート52を介して時分割多重ス
イッチ10に伝送するのに使用される。制御インタフェー
ス回路56、信号プロセッサ65及びデジタル サービス
ユニット67並びに回線ユニット19の動作は上に引用の合
衆国特許第4,322,843号に詳細に説明される。一例のト
ランク ユニット39はT1搬送システムと使用できるよう
に上に引用の合衆国特許アプリケーション第493,683号
に説明のデジタル設備インタフェースを含む。 個々の周辺ユニットは各々がそれぞれ16ビットの32あ
るいは64個のデジタル チャネルを含む反復フレームを
送信する。この情報はタイムスロット交換ユニット11内
のマルチプレックス ユニット60(第3図)に伝送され
る。マルチプレックス回路60は周辺ユニットから出力信
号を受信する。この信号は再フォーマットされ個々の12
5マイクロ秒フレームの間に512個のチャネルを持つ出力
時分割多重回線62上に伝送される。同様に、デマルチプ
レックス回路61はそれぞれ16ビットの512個のチャネル
を時分割多重回線63上に受信する。このチャネルは所定
の配列にて周辺ユニット、例えば、回線ユニット19に分
散される。さらに、マルチプレックス ユニット60は情
報の入りチャネルを直列から並列形式に変換し、デマル
チプレクサ61はこれが受信する情報を並列から直列形式
に変換する。時分割多重回線62上の任意のチャネル内に
伝送される情報は受信タイムスロット交換器50の任意の
チャネルと一意的に関連するメモリ位置に格納される。 任意のデータ語が格納される特定のメモリ位置はタイ
ムスロット カウンタ54によって生成されるタイムスロ
ット番号信号によって定義される。タイムスロット カ
ウンタ54は512個のタイムスロット番号の反復シーケン
スを1タイムスロット当たり1タイムスロット番号の割
合にて生成する。任意のデータ語が受信されるタイムス
ロットの間に生成される特定のタイムスロット番号は受
信タイムスロット交換器50内のそのデータ語が格納され
る位置を定義する。データ語はまた受信タイムスロット
変換器50から1タイムスロット当たり1データ語の速度
にて読み出される。任意のタイムスロットにおいて受信
タイムスロット交換器50から読み出されるべきデータ語
のメモリ アドレスは制御RAM55を読み出すことによっ
て得られる。制御RAM55は1タイムスロット当たり1度
の割合でタイムスロット カウンタ54からのタイムスロ
ット番号によって定義されるアドレスの所から読み出さ
れ、こうして読み出された量はそのタイムスロットに対
する読出しアドレスとして受信タイムスロット交換器50
に送くられる。受信タイムスロット交換器50から読み出
されたデータ語は時分割多重回線68、ゲート8、時分割
多重回線68′及びインタフェース ユニット69を介して
時分割多重スイッチ10に伝送される。時分割多重スイッ
チ10からのデータ語はインタフェース ユニット69を介
してタイムスロット交換ユニットによって受信され、時
分割多重回線70′、ゲート9及び時分割多重回線70を介
して送信タイムスロット交換器53に運こばれる。タイム
スロット交換ユニット11に接続された周辺ユニット間の
呼に対しては、制御RAM55はゲート8及び9の動作を制
御して、受信タイムスロット交換器50によって時分割多
重回線68上に伝送されたデータ語をゲート8及び9並び
に時分割多重回線70を介して送信タイムスロット交換器
53に運こぶ。送信タイムスロット交換器53はこの入りデ
ータ語を制御RAM55からのアドレスによって定義される
位置に格納する。データ語は送信タイムスロツト交換器
53からタイムスロット カウンタ54によって定義される
アドレスの所で読み出される。こうして読み出されたデ
ータ語は周辺ユニット、例えば、回線ユニット19に伝送
するために時分割多重回線63上に伝送される。制御RAM5
3は個々が特定の回路、例えば、送信タイムスロット交
換器53と関連する複数の制御メモリとして実現すること
ができる。制御メモリの具体的な構成はこの説明には重
要でなく、これはタイムスロット交換ユニット11内のタ
イミング及び回路要件に依存する。受信タイムスロット
交換器50、制御RAM55、タイムスロット カウンタ54及
び送信タイムスロット交換器53によって遂行されるタイ
ムスロット交換器の一般的な原理は当業者にとって周知
であり、ここでは詳細な説明は行なわれない。タイムス
ロット メモリ内のデータ語を読み出すあるいはこれに
書き込むための1つの構成が合衆国特許第4,035,584号
に詳細に説明される。 ここに説明のシステムI内の制御情報交換の主要モー
ドは制御メッセージをソース タイムスロット交換ユニ
ットから時分割多重スイッチ10及び制御分散ユニット31
を通じて着信先タイムスロット交換ユニットに伝送する
ことから構成される。通信の二次モードも使用され、こ
れによって任意の呼に関する制御情報がソース タイム
スロット交換ユニットから着信先タイムスロット交換ユ
ニットに時分割多重スイッチ10を介してその呼に対して
割り当てられたタイムスロットを使用して送くられる。
呼タイムスロット内のデータ語のE−ビット位置は二次
モード通信に使用される。ただし、任意あるいは全ての
信号法ビットをこの二次通信モードに使用することがで
きる。このE−ビットは通信経路の連続性のチェック及
び信号の受信確認の2つの目的を果す。プロセッサ66と
導線193、194、及び195を介して交信し、これら2つの
目的を遂行するE−ビット蓄積器48及びE−ビット チ
ェック回路192の動作は上に引用の合衆国特許第4,322,8
43号に詳細に説明される。 以下では交換システムのさまざまな制御実体の間の通
信の主要モードの説明を行なう。プロセッサ66は、完全
なダイアル番号に応答して、そのダイアルされた番号に
関する翻訳を遂行し、中央制御30(第2図)に対する制
御メッセージを作成する。このメッセージはこの呼に対
する空きタイムスロットを時分割第4スイッチ10に向け
て確立する。この制御メッセージはプロセッサ66によっ
てメモリ57内に格納される。当分野において周知のタイ
プのDMAユニット58がこの制御メッセージを1フレーム
当たり1制御語の速度にて読み出し、この語を時分割多
重回線を通じて時分割多重スイッチ10に伝送するために
インタフェース ユニット69内の制御語ソース レジス
タ80(第4図)内に格納する。同様に、他の制御ユニッ
ト及び中央制御30からの制御メッセージがインタフェー
ス ユニット69内の制御語着信先レジスタ92(第4図)
の所に受信され、DMAユニット58によってメモリ57に伝
送され、これらはここからプロセッサ66によって読み出
される。インタフェース ユニット69は第4図に詳細に
示されるが、これはマルチプレクッス/デマルチプレッ
クス回路75及び2つのリンク インタフェース78及び79
を含む。マルチプレックス/デマルチプレックス回路75
は、データ語を受信タイムスロット交換器50から時分割
多重回線68′を介して受信し、データ語をタイムスロッ
ト交換器53に時分割多重回線70′を介して送信するよう
に接続される。前述のごとく、時分割多重回線68′及び
70′は両方ともデータ語を125マイクロ秒フレーム当た
り512チャネルの速度にて運こぶ。 マルチプレックス/デマルチプレックス回路75は時分
割多重回線68′上に受信された情報を2つの時分割多重
回線76及び77に分割する。これはデータ語を、時分割多
重回線77上の個々の偶数番号のチャネル、そして時分割
多重回線76上の個々の奇数番号チャネルに伝送すること
によって実現される。こうして、時分割多重回線76及び
77の各々は情報をフレームに当たり256チャネルの速度
にて運こぶ。これに加えて、マルチプレックス/デマル
チプレックス回路75は2つの256−チャネル時分割多重
回線85及び86上の情報を512チャネル時分割多重回線7
0′上に結合する。この結合は時分割多重回線85及び86
からのデータ語を時分割多重回線85からのデータ語が時
分割多重回線70′の奇数番号のチャネル内に送信され、
一方、時分割多重回線86からのデータ語が偶数番号のチ
ャネル内に伝送されるように交互に伝送することによっ
て実現される。時分割多重回線76及び85はリンク イン
タフェース78に結合され、時分割多重回線77及び86はリ
ンク インタフェース79に結合される。タイムスロット
交換ユニット11は1フレーム当たり512タイムスロット
(チャネル)のベースにて動作し、一方、リンク イン
タフェース78及び79並びに時分割多重スイッチ10は1フ
レーム当たり256タイムスロット(チャネル)のベース
にて動作する。さらに、タイムスロット交換ユニット11
から受信され、またこれに送信されるデータ語のチャネ
ルは完全な同期にて起こることに注意する。つまり、与
えられた番号を持つチャネルがリンク インタフェース
78によってタイムスロット交換ユニット11から受信され
るたびに、リンク インタフェース78及び79の両者はタ
イムスロット交換ユニット11に関して同一番号を持つチ
ャネルを受信及び送信する。分割の後の同期を維持する
ために、時分割多重回線68′上の全ての奇数番号のチャ
ネルがマルチプレックス/デマルチプレックス回路75に
よって、奇数チャネル及びそれに直ちに続く偶数チャネ
ルが対応する時分割多重回線76及び77に実質的に同時に
伝送されるように遅延される。同様に、リンク インタ
フェース79からの時分割多重回線86上の個々のデータ語
がマルチプレックス/デマルチプレックス回路75によっ
て、これが時分割多重回線70′上にこれと実質的に同時
にマルチプレックス/デマルチプレックス回路75によっ
て受信されたデータ語の直後に伝送されるように遅延さ
れる。以下の説明においては、任意のデータ語のタイム
スロットは、リンク インタフェース78及び79並びに時
分割多重スイッチ10に対するデータ語のタイムスロット
を意味する。 例えば、時分割多重回線68′のチャネル1及び2から
のデータ語は両方ともリンク インタフェース78及び79
並びに時分割多重スイッチ10のタイムスロット1と関連
する。リンク インタフェース ユニット78及び79の各
々は時分割多重スイッチ10の1つの入/出力ポート ペ
アと一意的に関連する。個々のリンク インタフェース
ユニット78及び79は時分割多重スイッチ10の1つの入
/出力ポート ペアと一意的に関連する。 リンク インタフェース78(第4図)は受信機82を含
む。受信機82は時分割多重スイッチ10から時分割多重回
線15を介して直列に伝送されるデータ語を受信し、この
情報を導線83上に直列に再伝送する。クロック回復回路
84は導線83への接続によって入りビット流を受信し、こ
れから32.768メガヘルツ クロック信号を回復する。こ
のクロック信号はリンク インタフェース回路78に対す
るタイミングを提供するために使用される。後に詳細に
説明される理由によって、時分割多重回線15上に受信さ
れる情報は時分割多重回線13上に伝送される情報と必ず
しもチャネル的に同期する必要はない。時分割多重回線
76及び85上のデータ語の間のチャネル同期を達成するた
め、導線83上の入りデータ語は直接アクセス メモリ回
路87内に緩衝される。導線83上のデータ語は直接アクセ
ス メモリ87内の書込みアイドル発生器88によって定義
される位置に書込まれる。書込みアドレス発生器88はク
ロック回復回路84から2.048メガヘルツ クロック信号
を受信し、これに応答して、導線83上の入りデータ語と
同期して256個の書込みアドレスの反復シーケンスを生
成する。データ語はタイムスロット交換ユニット11内の
256の読出しアドレスの反復シーケンスを生成する読出
しアドレス発生器89によって定義される位置に伝送する
ために直接アクセス メモリ87から読み出される。この
読出しアドレスはオフセット回路90から受信される情報
から派生される。オフセット回路90は書込みアドレス発
生器88によって生成された書込みアドレスを受信し、こ
れから所定番号を引く。 この引き算の結果が次に読出しアドレス発生器89に伝
送される。この方法によって、読出しアドレス発生器89
は書込みアドレス発生器88によって生成されたアドレス
の後に1フレームの約4分の1(64個のタイムスロッ
ト)の読出しアドレスのシーケンスを生成する。 インタフェース ユニット69のリンク インタフェー
ス78及び79はマスタ/スレーブ モードにて動作してチ
ャネルの同期を保持する。本発明による実施態様におい
ては、リンク インタフェース78がマスタであり、上に
説明の動作を継続する。しかし、リンク インタフェー
ス79の読出アドレス発生器はリンク インタフェース78
の読出アドレス発生器89からの読出しアドレスによって
駆動される。時分割多重回線15と16の長さの差から、情
報の4分の1フレーム以上あるいは以下がリンク イン
タフェース79内に使用される書込みアドレスと読出しア
ドレスを分立する可能性がある。これ時分割多重回線85
及び86上に伝送されるデータ語はチャネル同期され、一
方、時分割多重回線15及び16上ではこの同期が要求され
ないために発生する。 任意のリンク インタフェース内で同一チャネルが制
御メッセージの送信及び受信の両方に使用される。任意
のリンク インタフェース、例えば、リンク インタフ
ェース78によって制御メッセージを運こぶために使用さ
れる特定のチャネルがプリセットされ、制御チャネル
レジスタ81内に格納される。読出しアドレス発生器89に
よって生成される個々の読出しアドレスは比較器91に伝
送される。比較器91はこの読出しアドレスを制御チャネ
ル レジスタ81内に格納されたプリセット制御チャネル
番号と比較する。比較器91が現在の読出しアドレスが制
御チャネル番号と同一であることを決定すると、これは
ゲート信号を生成する。このゲート信号は制御語ソース
レジスタ80及び制御語着信先レジスタ92に送くられ
る。制御語着信先レジスタ92は、比較器91からこのゲー
ト信号に応答して、この情報を時分割多重回線85上に格
納する。この特定のチャネルにおいて、時分割多重回線
85上の情報は制御ユニット17によって使用されるべき制
御チャネルの内容を含む。DMAユニット58の動作によっ
て、制御語レジスタ92の内容は次の制御チャネルの前に
メモリ57に伝送される。同様に、制御語ソース レジス
タ80は比較器91からのゲート信号に応答してその内容を
時分割多重回線76上に通過し、こうして制御語を伝送す
る。制御語はリンク インタフェース79によって実質的
に同様の方法で送信及び受信される。しかし、リンク
インタフェース79と関連する特定の制御チャネル番号は
リンク インタフェース78と関連するチャネル番号とは
異なる。 読出しアドレス発生器89によって生成される読出しア
ドレスはフレーム シーケンス発生器93にも伝送され
る。フレーム シーケンス発生器93はこれに応答して1
チャネル当たり1ビットの速度にてフレーム指示ビット
の一意的シーケンスを生成する。個々のチャネルにおい
て、フレーム シーケンス発生器93によって生成される
ビットはフレーム挿入回路94に伝送される。フレーム挿
入回路94はこのフレーム指示ビットをタイムスロット交
換ユニット11からのデータ語のG−ビット位置に置く。
このフレーム指示ビットを含むデータ語は次に並列直列
レジスタ95及びドライバ回路96を介して時分割多重スイ
ッチ10の1つの入力ポートに接続された時分割多重回線
13に伝送する。リンクインタフェース78によって受信さ
れる個々のデータ語は時分割多重スイッチ10によって生
成及び送信これるフレーム指示ビットを含む。フレーム
チェッカー97は時分割多重スイッチ10からの個々のデ
ータ語の個々のフレーム指示ビットを読み出し、時分割
多重スイッチ10と自体との間の通信がまだ同期されてい
るか決定する。同期されている場合は、修正は行なわれ
ない。ただし、同期されてない場合は、当技術において
周知の方法に従ってクロック回復回路84との通信によっ
て再フレーム化が遂行される。 時分割多重スイッチ10の入力及び出力ターミナルは、
この両方のターミナルが同一のリンク インタフェース
に接続されているためペアにて考えることができる。さ
らに、時分割多重スイッチ10の入力及び出力ターミナル
の個々のペアはリンク インタフェース78及び79と類似
のタイプの時分割多重スイッチ リンク インタフェー
スに接続される。リンク インタフェース78は受信機10
1を含む時分割多重スイッチ リンク インタフェース1
00(第5図)に接続される。受信機101は時分割多重回
線13からデータ語を受信し、これらデータ語を直列並列
レジスタ102に時分割多重回線103を介して伝送する。時
分割多重回線103からのこのビット流はクロック回復回
路104及びこれからクロック信号を派生するフレーム
チェック回路105にも加えられ、それぞれ、同期が存在
するか決定される。時分割多重スイッチ リンク イン
タフェース100はさらに書込みアドレス発生器106を含
む。アドレス発生器106はクロック回復回路104からの信
号に応答して書込みアドレスのシーケンスを生成する。
直列並列レジスタ102に伝送される個々のデータ語は、
次に、直接アクセス メモリ107の書込みアドレス発生
器106によって生成されるアドレスの所に書き込まれ
る。 時分割多重スイッチ10はさらにタイム シェア スペ
ース分割スイッチ108を含む。スイッチ108は個々が約48
8ナノ秒の256個のタイムスロットのフレームにて動作し
て、その入力及び出力ターミナルの間の経路を完結す
る。個々のタイムスロットにおいて接続されるべき入力
ターミナルと出力ターミナルの間のスイッチ経路を定義
する制御情報が制御メモリ29(第2図)内に格納され
る。制御メモリ29が個々のタイムスロットにおいてこれ
ら接続を確立するために読み出される。前述したごと
く、個々のタイムスロットは同定番号を持ち、任意のタ
イムスロットにおいて、同一番号を持ちデータ語チャネ
ルがスイッチされる。従って、不当な交換を回避するた
めには、任意の番号をを持つチャネル内の全てのデータ
語がそれと関連するタイムスロットにおいてタイム シ
ェア スペース分割スイッチ108に伝送されることが要
求される。この目的のために、時分割多重スイッチ10は
256個の読出しアドレスの反復シーケンスを生成するた
めのマスタ クロック回路109を含む。この反復シーケ
ンスは個々の時分割多重スイッチ リンク インタフェ
ースの個々の直接アクセス メモリに実質的に同時に伝
送される。従って、直接アクセス メモリ107と他の全
ての時分割多重スイッチ リンク インタフェース内の
相当する直接アクセス メモリは同一タイムスロットと
関連するデータ語を実質的に同時に読む。直接アクセス
メモリ107から読み出されたデータ語は並列直列桁送
りレジスタ レジスタ110に伝送され、これらはここか
らタイム シェア スペース分割スイッチ108に伝送さ
れる。 時分割多重回線15上をリンク インタフェース78に向
けて伝送されるべき全てのデータ語はタイム シェア
スペース分割スイッチ108から導線111上にそれらのタイ
ム シェア スペース分割スイッチ108への伝送の1つ
のタイムスロットにおいて受信される。時分割多重スイ
ッチ リンク インタフェース100はフレーム シーケ
ンス発生器112を含む。発生器112は1タイムスロット当
たり1ビットの速度にてフレーム指示ビットのシーケン
スを生成する。このフレーム指示ビットはフレーム挿入
回路113に送くられる。挿入回路113はこのフレーム ビ
ットを導線111上の個々のデータ語のビット位置G内に
置く。導線111上の個々のデータ語は次にドライバ回路1
14及び時分割多重回線15を介してリンク インタフェー
ス78に送くられる。 集中経路指定 システムI内においては、全体の制御機能は中央制御
30及び交換モジュール内の制御ユニット、例えば、交換
モジュール201内の制御ユニット17によって協力して達
成される。以下の説明においては、交換モジュールの制
御によって遂行される制御機能は単に交換モジュールに
よって遂行されると記述される。システムの全体の処理
タスクはプログラム プロセスと呼ばれる複数の主要タ
スクに分解される。1つのプロセスは個々がそのプロセ
スのサブタスクを遂行する手順の集合から構成される。
1つのプロセスと関連してそのプロセス全体に適用する
データを格納するプロセス制御ブロックと呼ばれるメモ
リのブロック、及びプロセスの個々の手順に使用される
データを格納するスタックと呼ばれるメモリのブロック
が存在する。プロセスは互いにメッセージを介して通信
する。同一プロセッサ内のもう1つのプロセス、あるい
は異なるプロセッサ内のもう1つのプロセスと通信する
のに同一タイプのメッセージが使用される。 システムI内においては、2つのタイプのプロセス、
つまりターミナル プロセス及びシステムプロセスが存
在する。システム プロセスはシステムが動作している
かぎり存在する。一方、ターミナル プロセスは個々の
呼あるいはサービス事象、例えば、診断テストあるいは
サービス評価の期間だけのみ存続する。個々の呼に対し
て、2つのターミナル プロセス、つまり発信回線ある
いはトランクに接続された交換モジュール内の発信ター
ミナル プロセス及び終端回線あるいはトランクに接続
された交換モジュール内の終端ターミナル プロセスを
生成する。一例として、交換モジュール229に接続され
た加入者電話機がオフ フックになったものと仮定す
る。このオフ フック状態は回線ユニット21内の走査に
よって検出される。交換モジュール229内の呼処理制御
システム プロセス2001(第7図)はこのオフ フック
検出を通知され、これに応答して、発信ターミナル プ
ロセス2002を生成する。発信ターミナル プロセス2002
は加入者電話機25への発信音の送信及びその後の加入者
電話機25からダイアルされた数字の受信を制御する任務
を持つ。発信ターミナル プロセス2002はダイアルされ
た数字を分析することによって4つの変数、つまり、P
I、DI、DIGCNT及びTREATの値を得る。変数PIはプレフィ
クスがダイアルされたか否か、及びダイアルされた場合
はプレフィクスのタイプを定義するプレフィクス イン
デックスである。ここで、プレフィクスタイプには、例
えば、オペレータ支援市外呼に使用される0+プレフィ
クス、あるいは直接ダイアル市外呼に使用される1+プ
レフィクスが存在する。変数DIは着信先インデックスで
ある。この着信先インデックスは、呼に対する複数の可
能な着信先分類の1つを、例えば、7桁の電話番号の最
初の3桁(nxx数字)に基づいて定義する。この着信先
インデックスは着信先がローカル回線であることを定義
する場合も、あるいは現システムを他の交換システムに
接続する複数のグループのトランクの1つを介してアク
セス可能であることを定義する場合もある。変数DIGCNT
は単にダイアルされた数字の数を定義する。変数TREAT
は、ダイアルされた数字を処理して呼が確立できるか、
あるいは発呼者が意図される番号を一部のみダイアルし
たときのように、加入者電話機25に適当なアナウンスメ
ントを伝送すべきであるかを定義する。これに加えて、
発信ターミナル プロセス2002は、発信回線の特性に基
づいて、例えば、それが典型的な住宅回線であるか、あ
るいは構内交換(PBX)ないしキー システムに接続さ
れているか基づいて、スクリーン インデックスSIの値
を決定する。発信ターミナル プロセス2002は次にメッ
セージ バッファ内に経路指定要求メッセージRTREQを
形成する。第14図に示されるごとく、RTREQメッセージ
は5つの欄、つまり、PATHDES、RTGDATA、DIALDATA、GP
I及びTREATを含む。(ここに示される他のデータ構造、
メッセージ及びリレーションと同様に、RTREQメッセー
ジは本発明の説明には重要でない他の欄を含む。) PATHDES欄は呼に使用される交換システムを通じての
経路を指定するのに使用される経路記述子を格納する。
この経路は発信周辺装置のタイムスロット、網タイムス
ロット及び終端周辺装置のタイムスロットを指定するこ
とによって完全に記述される。発信周辺装置タイムスロ
ットは512個のタイムスロットの中の発信回線あるいは
トランクからの情報が受信タイムスロット交換器50(第
3図)によって受信され、また送信タイムスロット交換
器53(第3図)からの情報が発信回線あるいはトランク
に伝送される特定の1つのタイムスロットである。同様
に、終端周辺装置タイムスロットは512個のタイムスロ
ットの中の終端回線あるいはトランクと通信するために
使用される1つのタイムスロットである。網タイムスロ
ットは発信交換モジュール内の受信タイムスロット交換
器50によって伝送される512個のタイムスロット、及び
着信先交換モジュール内の送信タイムスロット交換器53
によって受信される512個のタイムスロットの中の共通
に使用できる選択されたタイムスロットである。完全な
経路を確立するためには、発信及び終端交換モジュール
の両方の制御RAM55(第3図)内にタイムスロット交換
器によって達成されるべき周辺装置タイムスロットと網
タイムスロットの間のマッピングを定義する情報を格納
することが必要である。モジュール内呼は時分割多重ス
イッチ10を通じて伝送されることはない。ただし、モジ
ュール間呼の場合は、制御メモリ29内に、任意の呼に対
して選択された網タイムスロットの間に時分割多重スイ
ッチ10が発信交換モジュールから終端交換モジュールへ
の経路を提供すべきであることを定義する情報が格納さ
れる。この一例においては、発信ターミナル プロセス
2002はこの呼に対する発信周辺装置タイムスロットをこ
の時点で知る。PATHDES欄の残りの部分は空白のままと
される。 RTGDATA欄は本発明の理解には必要でなく、ここでは
さらに説明されない幾つかの呼処理機能を実現するのに
使用される複数の変数を格納するのに使用される。RTGD
ATA欄はまた後に呼が向けられる終端のタイプ、つま
り、回線、トランクあるいはアナウンスメント終端を定
義するのに使用される変数TERMTYPを格納するのに使用
される。DIALDATA欄は発信ターミナル プロセス2002に
よって決定される変数PI、DI、SI、及びDIGCNT並びに受
信されたダイアル数字を格納するのに使用される。GPI
欄は発信加入者電話機25に接続されたポートのグローバ
ル ポート同定を格納するのに使用される。任意の回線
あるいはトランクが第2図の交換システムに接続するポ
イントはここではポートと呼ばれる。(多重チャネル
デジタル設備の場合は、個々のチャネルは異なるポート
に接続されるものと考えられる。)システムの個々のポ
ートは1つのグローバル ポート同定を持つ。デジタル
サービス ユニット67(第3図)内に含まれる複数の
アナウンスメント回路の各々も1つのグローパル ポー
ト同定を持つ。パーティー回路に接続されたポートの場
合は、GPI欄はこれら回線上の個々のパーティーの同定
も含む。RTREQメッセージ内のGPI欄は発信ポートのグロ
ーバル ポート同定を定義する。TREAT欄は発信ターミ
ナル プロセス2002によって決定されるTREAT変数を格
納するのに使用される。 RTREQメッセージが形成されると、これは発信ターミ
ナル プロセス2002によって中央制御30内の経路指定シ
ステム プロセス2003(第7図)に送くられる。経路指
定システム プロセス2003はRTREQメッセージを経路指
定データ ブロック(RDBLK)2101と呼ばれるデータ構
造内に格納する。経路指定システム プロセス2003はRT
REQメッセージ内の情報を使用して、後に詳細の方法に
従って、集中データ ベースにアクセスし、終端ポート
のグローバル ポート同定を決定する。経路指定システ
ム プロセス2003はまた呼に対して使用されるべき使用
可能な網タイムスロットを選択し、また、終端ポートが
発信ポート以外の異なる交換モジュールに接続されてい
る場合は、選択されたタイムスロットを定義する情報を
制御メモリ29内に書き込む。経路指定システム プロセ
スは次にTERMTYP変数の値によって、回線終端要求(LNT
REQ)メッセージ、トランク終端要求(TKTREQ)メッセ
ージあるいはアナウンスメント終端要求(ANTREQ)メッ
セージをメッセージ バッファ内に作成する。第14図に
示されるごとく、LNTREQメッセージは4つの欄、つま
り、PATHDES、RTGDATA、FARPID及びGPIを含む。PATHDES
及びRTGDATA欄に関しては、RTREQメッセージとの関連で
前に説明した。ただし、PATHDES欄には経路指定システ
ム プロセス2003によって決定される網タイムスロット
が加えられる。FARPID欄はRTREQメッセージの見出しか
ら決定される発信ターミナル プロセス、この例では、
発信ターミナル プロセス2002を定義するプロセス識別
子を格納するのに使用される。GPI欄は経路指定システ
ム プロセス 2003によって決定される終端ポートのグ
ローバル ポート同定を格納する。終端ポートがトラン
クあるいはアナウンスメント回路に接続されると、TKTR
EQメッセージあるいはANTREQメッセージが作成される。
第14図に示されるごとく、TKTREQメッセージ及びANTREQ
メッセージはLNTREQメッセージと同一の欄を含み、これ
に加えて、TKTREQメッセージはトランクを通じて他の交
換システムに伝送されるべき数字を格納するのに使用さ
れるDIGDATA欄を含む。この例において、経路指定シス
テム プロセス2003(第7図)によって決定された終端
ポートが加入者電話機23に接続されているものと仮定す
る。メッセージ バッファ内に作成されたLNTREQメッセ
ージが経路指定システム プロセス2003によって交換モ
ジュール201内の終端システム プロセス2004に送くら
れる。これに応答して、プロセス2004は交換モジュール
201内に格納された(ここでは後にPORTSTATUSリレーシ
ョンとも呼ばれる)ビジー/アイドル マップを読み出
して、加入者電話機23が現在ビジーであるかアイドルで
あるか決定する。加入者電話機23がアイドルである場合
は、プロセス2004は終端ターミナル プロセス2005を生
成し、LNTREQメッセージ内に受信される情報をプロセス
2005に回線終端(LNTERM)メッセージを介して送くる
(TKTREQメッセージないしANTREQメッセージが受信され
た場合は、トランク終端(TKTERM)メッセージあるいは
アナウンスメント終端(ANTERM)メッセージを介して送
くる)。終端ターミナル プロセス2005は加入者電話機
23への呼び出し電圧の伝送、並びに交換モジュール229
への上に引用の合衆国特許第4,322,843号に説明のE−
ビット連続性信号及び可聴呼び出しトーンの伝送を遂行
する。終端ターミナル プロセス2005は次に交換モジュ
ール229内の発信ターミナル プロセス2002に現在確立
された経路の記述子PATHDESを含む確立完了(SETUPCOM
P)制御メッセージを送くる。これに応答して、発信タ
ーミナル プロセス2002は交換モジュール201へのE−
ビット連続性信号の伝送を遂行する。交換モジュール20
1が交換モジュール229からE−ビット連続性信号を受信
すると、終端ターミナル プロセス2005は加入者電話機
23と通信するのに使用されるべき終端周辺タイムスロッ
トを決定し、交換モジュール201の制御RAM55内に終端周
辺タイムスロットと網タイムスロットの間のマッピング
を定義する情報を書き込む。同様に、交換モジュール22
9が交換モジュール201からE−ビット連続性信号を受信
すると、発信ターミナルプロセス2002は加入者電話機25
との通信に使用されるべき発信周辺タイムスロットを決
定し、交換モジュール229の制御RAM55内に発信周辺タイ
ムスロットと網タイムスロットの間のマッピングを定義
する情報を書き込む。こうして、加入者電話機25と加入
者電話機23の間の通信経路が確立される。 前述したごとく、経路指定システム プロセス2003は
上の例において説明の3つの基本機能を遂行する。つま
り、終端ポート及びそのグローバル ポート同定の決
定、モジュール間呼に対しての使用できる網タイムスロ
ットの選択、時分割多重スイッチ10を通じての経路の確
立、つまり、制御メモリ29内への選択されたタイムスロ
ットを定義する情報の書込みを行なう。これら機能を遂
行するために経路指定システム プロセス2003によって
実行される経路指定プログラムの流れ図が第9図から第
13図に示される。経路指定システム プロセス2003の動
作状態を定義する状態図が第8図に示される。ここに説
明のシステムI内において、1つの経路指定システム
プロセス2003はシステム内の全ての呼に対して、終端ポ
ートの決定及び網タイムスロットの選択という機能を遂
行する。経路指定システム プロセス2003はさらに全て
のモジュール間呼に対して、時分割多重スイッチ10の経
路の確立という機能を遂行する。経路指定システム プ
ロセス2003は、1度に1つの呼を処理する。つまり、こ
れは個々のRTREQメッセージに応答して、経路指定プロ
グラムを実行し、LNTREQメッセージ、TKTREQメッセージ
あるいはANTREQメッセージを生成する。第7図に示され
るごとく、経路指定システム プロセス2003はプログラ
ムの実行の間に4つのデータ構造、つまり、経路指定デ
ータ ブロック(RDBLK)2101、呼フロー ブロック(C
FBLK)2102、グループ ブロック(GRPBLK)2103及び終
端ブロック(TERMBLK)2104を使用する。経路指定シス
テム プロセス2003はさらに後に説明される12個のリレ
ーション2105から2116を含む集中データベースにアクセ
スする。 このリレーション データベースは、C.J.デート(c.
j.DaTe)、データベース システム入門(An Introduct
ion to Data-base System)、第3版、アジソン−ウエ
スリー(Addison-Wesley)、1981年、に説明のリレーシ
ョンの集合である。1つのリレーションは三角テーブル
であるとみなすことができる。テーブル内の行は組変数
と呼ばれ、列は1つの名称を持つ属性である。特定の組
変数内の名前を与えられた属性は1つの項目を指す。キ
ーはリレーションの組変数を一意的に定義するのに使用
される値を持つ属性のサブセットである。キーは複数の
属性から構成される場合は複合であると呼ばれる。場合
によっては、リレーションは複数の候補キーを持つこと
がある。この場合、候補の1つがそのリレーションの主
キーと指定される。個々の属性は属性の領域と呼ばれる
特定のセットの値を取ることができる。PARTと命名され
る一例としてのリレーションがテーブル1に示される。 属性P#はこの値がリレーションの組変数を一意的に
同定する機能を果すためこのリレーションの主キーであ
る、例えば、P#=P4を指定すると、組変数(スクリュ
ー、青、15、ロンドン)が同定される。 経路指定プログラム(第9図から第13図)は、RTREQ
メッセージが受信されるSTART状態3001(第8図)から
開始される。ブロック1010(第9図)において、受信さ
れたRTREQメッセージが経路指定データ ブロックRDBLK
(第15図)の最初の2つの欄、つまり、HEADER欄及びTE
XT欄に格納される。メッセージの見出しが分析され、発
信ターミナル プロセスのプロセス同定がRDBLKのORIGP
I欄に格納される。RDBLKのRTGSTATE欄は第8図の状態図
の中の経路指定プログラムが現在いる状態を定義する。
RTGSTATE欄は個々の状態遷移が起こる前に次の状態を定
義するように更新される。RICOUNT欄は後に説明される
ようにトランク経路指定との関連で使用される。 実行は最初にブロック1025(第9図)に進み、ここで
RTREQメッセージを使用して複数のプログラム変数が初
期化され、次に反対ブロック1030に進む。ブロック1030
において、RTREQメッセージ内に受信された変数TREATが
固定の経路、例えば、発信加入者に番号の一部のみがダ
イアルされたことを通知するアナウンスメント回路への
経路に対する要求を定義するか否かを判定する。変数TR
EATが固定経路を定義する場合は、実行はブロック1240
に進み、ここで、FIXEDRT状態3002(第8図)に入い
る。初期化された変数の1つは、要求された終端がアナ
ウンスメント回路であることを定義するTERMTYPであ
る。FIXEDRIリレーション(第16図)がTREATをキーとし
て使用して後に適当なアナウンスメント回路のグローバ
ル ポート同定をみつけるために使用される経路インデ
ックス(RI)を得るために読み出される。キーTREATに
よって定義されるFIXEDRIリレーションの組変数が呼フ
ロー ブロックCFBLK(第15図)内に格納される。 ただし、変数TREATが固定経路を定義しない場合は、
実行はブロック1030からブロック1040に進み、ここでSC
REEN状態3003(第8図)に入いる。ブロック1050におい
て、SCRNINGリレーション(第16図)が変数DI、SI及びP
Iを複合キーとして使用して読み出される。SCRNINGリレ
ーションは属性RI、NOC及びROUTETYPEを含む。ROUTETYP
E属性は終端ポートが回線に接続されているか、あるい
はトランクに接続されているかを定義する。回線の場合
は、NOC属性は終端ポートの正規化局コードを定義す
る。この正規化局コードは7桁の電話番号の最初の3桁
(nxx)の符合化されたものを表わす。例えば、典型的
な中央局のnxxの番号355、357及び420は、正規化局コー
ド1、2及び3として符合化される。ROUTETYPE属性が
トランクを定義する場合は、RI属性は後に特定のトラン
ク グループの番号を得るために読み出されるROUTING
リレーション(第16図)内に経路インデックスを定義す
る。SCRNINGリレーションから複合キーDI、DI及びPIを
使用して読み出された組変数はCFBLK(第15図)内に格
納される。 実行は判定ブロック1060に進み、ここでROUTETYPE属
性が要求された終端が回線であるかトランクであるか決
定するために調べられる。ROUTETYPE属性が回線を定義
する場合は、実行はブロック1070に進み、DNTRAN状態30
04(第8図)に入いる。TERMTYP変数が要求された終端
が回線であると定義するようにセットされる。前述のご
とく、発信加入者電話機によってダイアルされた番号は
RTREQメッセージの一部として送られ、正規化局コード
(NOC)はSCRNINGリレーションを読み出すことによって
得られる。電話番号翻訳の目的で中央制御30によって格
納される電話番号(DN)は7桁の番号としてではなく、
1桁のNOCと最後にダイアルされた4桁の組変数合せか
ら構成される5桁の番号として格納される。SCRNINGリ
レーションからのNOCとRTREQメッセージ内に受信される
ダイアルされた最後の4つの数字を組変数合せることに
よって得られるDNをキーとしてDNTRANリレーション(第
16図)が読み出される。DNTRANリレーションはこのキー
によって定義される回線が個別の回線であるかあるいは
多重回線ハント グループの1部であるかを定義するTE
RMCLASS属性、及び回線のグローバル ポート同定を定
義するGPI属性を含む。キーDNによって定義されるDNTRA
Nリレーションの組変数がCFBLK(第15図)内に格納さ
れ、実行は次にブロック1090に進む。 ブロック1090において、TERMCLASS属性に基づいて定
義された回線が個別の回線であるか、あるいは多重回線
ハント グループの一部であるかが決定される。個別の
回線である場合は、終端ポートを決定する機能は完了
し、実行は1180に進み、ここで終端ポートのGPIがTERMB
LK(第15図)内に格納される。GP1は2つの欄、つま
り、交換モジュールのどれがその終端ポートを含むかを
定義するMODULE欄、及びその交換モジュール上のポート
の特定の1つを定義するPORT欄を含む。 実行はブロック1190に進み、INTEGRITY状態3012(第
8図)に入いる。中央制御30は個々の交換モジュールの
制御ユニットと定期的に通信することによってその動作
状態を検出し、状態テーブル内のこの状態情報を管理す
る。ブロック1190において、この状態テーブルがTERMBL
K内に格納されMODULE欄を使用して読み出され、定義さ
れた交換モジュール内のプロセッサが動作状態にあるか
確認される。ブロック1200において、NWCONN状態3013
(第8図)に入いる。ブロック1200において、使用可能
な網タイムスロットが選択され、その呼がモジュール間
呼である場合は、選択されたタイムスロットを定義する
命令が制御メモリ29内に格納される。ブロック1210にお
いて、TERMTYPE変数を使用して、メッセージ バッファ
内にLNTREQメッセージ、TKTREQメッセージあるいはANTR
EQメッセージのどれを格納すべきであるかが決定され
る。次にブロック1220において、RDBLK、CFBLK及びTERM
BLKデータ構造内のデータを使用して該当するメッセー
ジが構成される。実行は次にブロック1230に進み、ここ
でメッセージ バッファ内に格納されたメッセージが終
端交換モジュール内の制御ユニットに送くられ、そして
DONE状態3014(第8図)に入いる。 判定ブロック1090に戻どり、TERMCLASS属性が、個別
回線を定義するのではなく、多重回線ハント グループ
を定義する場合は、実行はブロック1090からブロック11
00に進む。多重回線ハント グループは同一の電話番号
あるいはセットの電話番号を共有するグループの回線で
ある。ブロック1100において、PORTGROUPリレーション
(第16図)がDNTRANリレーションから得られるGPIをキ
ーとして読み出される。PORTGROUPリレーションは多重
回線ハント グループの番号を定義するGRPNUM属性及び
任意のグループの特定の番号を定義するMEMBER属性を含
む。PORTGROUPリレーションから読み出された組変数がG
RPBLK(第15図)内に格納され、実行はブロック1110に
進み、MLGPREHUNT状態3005(第8図)に入いる。ブロッ
ク1110において、MHGリレーション(第17図)がGRPNUM
属性をキーとして使用して読み出される。MHGリレーシ
ョンは複数のリレーションの中から多重回線ハント グ
ループに対する動的ビジー/アイドル データを格納す
るリレーションを定義するHTYPE属性を含む。ただし、
ここでの説明においては、LNSTATリレーション(第7
図)のみが含まれるものとする。MHGリレーションから
読み出された組変数がGRPBLK(第15図)内に格納され
る。HTYPE属性がLNSTATリレーションを定義するものと
し、実行はブロック1120に進む。ブロック1120におい
て、LNSTATリレーションがキーとしてGRPNUM属性を使用
して読み出される。LNSTATリレーションはハント グル
ープの個々のメンバーのビジー/アイドル状態を定義す
るGMFLAGビット マップを含む。全ビット マップを格
納するのでなく、このビット マップに対するポインタ
をGRPBLK(第15図)内に格納し、実行はブロック1140に
進み、ここでMLGHUNT状態3006(第8図)に入いる。ブ
ロック1140において、ハント グループのアイドル メ
ンバーが選択される。格納されたポインタを介してアク
セス可能なGMFLAGビット マップを使用してアイドル
メンバーが決定される。この選択はHTYPE属性に基づく
所定のハント アルゴリズムに従って行なわれる。実行
はブロック1150に進み、ここでブロック1140において遂
行されたハンティングによってアイドルのハント グル
ープMEMBERをみつけることに成功したか否かが判定され
る。アイドルのMEMBERが発見されなかった場合は、実行
はブロック1160に進み、MLGBUSY状態3007(第8図)に
入いり、呼は失敗する。一方、アイドルのMEMBERが発見
された場合は、実行はブロック1170に進み、GROUPPORT
リレーション(第16図)がアイドルのMEMBER及びGRPNUM
属性をキーとして使用することによって読み出され、終
端ポートのGPIが決定され。こうして終端ポートを決定
する機能は完了し、実行はブロック1180に進み、ここか
ら上に説明のようにブロック1190、1200、1210、1220そ
して1230へと進む。 判定ブロック1060に戻り、ROUTETYPE属性が、回線を
定義するのではなく、トランクを定義する場合は、実行
はブロック1060からブロック1250に進む。ブロック1250
にブロック1060から到達した場合は、変数TERMTYPEが要
求終端がトランクであることを定義するようにセットさ
れる。ブロック1250はブロック1240からも到達される。
ブロック1250において、RTING状態3008(第8図)に入
いり、RDBLK内のRICOUNT変数が増分され、実行は判定ブ
ロック1260に進む。ブロック1260において、呼を完結す
るために所定の数、例えば、4つの経路標識(RI)以上
が試られたか否かが判定される。そうである場合は、実
行はブロック1270に進み、呼は失敗する。一方、4つの
RI以下が試られている場合は、実行はブロック1280に進
み、ここでROUTINGリレーション(第16図)がRIをキー
として読み出される。ROUTINGリレーションは特定のト
ランク グループの番号であるGRPNUM属性、及び呼が定
義されたトランク グループに対して確立できないとき
二次的経路インデックスとして使用されるSECRI属性を
含む。ROUTINGリレーションからの組変数がCFBLK(第15
図)内に格納される。 実行はブロック1290に進み、TRKPREHUNT状態3009(第
8図)に入いる。TRKGリレーション(第18図)がGRPNUM
をキーとして読み出される。TRKGリレーションはそのグ
ループに対して使用されるべきハンティングのタイプを
定義するHTYPE属性を含む。読み出されたTRKG組変数がG
RPGLK(第15図)内に格納され、実行は判定ブロック130
0に進む。ここで、HTYPE属性が、先入れ先出し(FIFO)
グループ、回転グループ、あるいは順/逆グループのい
ずれを定義するか決定される。この例においては、ハン
ト グループは、一方向出トランクの場合のFIFOグルー
プ、アナウンスメント回路の場合の回転グループ、ある
いは双方向トランクの場合の順/逆グループのいずれか
である。FIFOハント グループの場合は、トランクはそ
れらがアイドルになった順に割り当てられる。回転ハン
ト グループの場合は、アナウンスメント回路はこれら
の使用が均一に分散されるように回転的に割り当てられ
る。順/逆ハント グループの場合は、ある交換システ
ムは常にグループ リストの頭の方から開始してアイド
ルのグループ メンバーをハントし、一方、トランクの
他方の端に接続された交換システムは、グループ リス
トの尻から開始してアイドルのグループ メンバーをハ
ントし、これによってグレアの確率が減少される。HTYP
EがFIFOグループあるいは回転グループを定義する場合
は、実行はブロック1310に進み、TRKHUNT状態3010(第
8図)に入いる。最初にTKOWNERリレーション(第18
図)が属性QKEYを得るために読み出される。次に属性QK
EYをキーとして使用してTKQUEリレーション(第18図)
が読み出される。TKQUEリレーションは呼に対して使用
されるべきアイドルのグループ メンバーのグローバル
ポート同定を定義するGPI属性を含む。TKQUEリレーシ
ョンはまた次にTKQUEリレーションがアクセスされたと
き使用されるべきそのグループの次のアイドルのメンバ
ーを定義するNIMを含む。TKOWNERリレーション及びTKQU
Eリレーションからの組変数に対するポインタがGRPBLK
(第15図)内に格納される。 判定ブロック1300に戻どり、HTYPEが順/逆グループ
を定義する場合は、実行はブロック1330に進み、ここで
TKSTATリレーション(第18図)がGRPNUMをキーとして使
用して読み出される。TKSTATリレーションはトランク
グループの個々のメンバーのビジー/アイドル状態を定
義するGMFLAGビット マップを含む。前記ビット マッ
プを格納するのではなく、そのビット マップに対する
ポインタがGRPBLK(第15図)内に格納される。実行はブ
ロック1350に進み、TRKHUNT状態3010(第8図)に入い
る。ブロック1350において、そのトランク グループの
アイドルのメンバーが格納されたポインタにてアクセス
可能なGMFLAGビット マップを使用して所定の順あるい
は逆アルゴリズムに従って選択される。GRPNUM及び選択
されたアイドルのMEMBERを複合キーとして使用して、GR
OUPPORTリレーション(第16図)がGPIを決定するために
読み出される。 ブロック1350あるいはブロック1310が完結すると、実
行は判定ブロック1370に進み、ここでブロック1350ある
いは1310において行なわれたハンティングによってアイ
ドルのトランク グループMEMBERが発見されたか否か決
定される。アイドルのMEMBERが発見されなかった場合
は、実行はブロック1380に進み、TRKBUSY状態3011(第
8図)に入いる。ROUTINGリレーションから読み出され
た二次的経路インデックス(SECRI)が次の経路インデ
ックス(RI)とされ、実行はブロック1250に戻どる。一
方、アイドルのMEMBERが発見された場合は、終端ポート
を決定するための機能は完了し、実行はブロック1180に
進み、前述のごとく、ブロック1190、1200、1210、1220
そして1230へと進む。 システムII 遠隔交換機能を持つ時分割多重交換システムが第19図
から第21図に示されるが、これらの図面は第22図に従っ
て配置される。ここではシステムIIと呼ばれるこのシス
テムは、ホスト交換システム800(第19図及び第20
図)、及び4つの別個の遠隔交換モジュール501、502、
503及び504(第21図)を含む。ホスト交換システム800
は上に説明の第2図の時分割交換システム、及び2つの
ホスト交換モジュール301及び302を含む。ここで、モジ
ュール301は時分割多重スイッチ10の入/出力ターミナ
ル ペアP59及びP60に接続され、モジュール302は入/
出力ターミナル ペアP61及び62に接続される。この実
施態様においては、個々の遠隔交換モジュールは4つの
双方向デジタル伝送設備、例えば、合衆国特許第4,059,
731号に開示のT1搬送システムを介してホスト交換モジ
ュールに接続される。より具体的には、ホスト交換モジ
ュール301はモジュール501に伝送設備421から424によっ
て接続され、モジュール502に伝送設備431から434によ
って接続され、そしてホスト交換モジュール302はモジ
ュール503に伝送設備441から444によって接続され、モ
ジュール504に伝送設備451から454によって接続され
る。 ホスト交換モジュール301は、それぞれ、タイムスロ
ット交換ユニット11及び制御ユニット17と実質的に同一
であるタイムスロット交換ユニット311及び関連する制
御ユニット317を含む。タイムスロット交換ユニット311
は情報を時分割多重スイッチ10の入/出力ターミナル
ペアP59及びP60に接続された2つの256チャネル時分割
多重回線を介して送受信する。入/出力ターミナル ペ
アP59の所の制御チャネル59及び入/出力ターミナル
ペアP60の所の制御チャネル60は制御ユニット317と制御
分散ユニット31との間で制御メッセージを運ぶのに使用
される。タイムスロット交換ユニット311と伝送設備421
から424及び431から434をインタフェースするデジタル
設備インタフェース321から328は実質的に同一である。
デジタル設備インタフェース321に関しては、先に引用
の合衆国特許アプリケーション第493,683号に詳細に説
明されている。 タイムスロット交換ユニット312、制御ユニット318及
びデジタル設備インタフェース331から338を含むホスト
交換モジュール302はモジュール301と実質的に同一であ
る。制御ユニット318と制御分散ユニット31は制御メッ
セージを入/出力ターミナル ペアP61の所の制御チャ
ネル61及び入/出力ターミナル ペアP62の所の制御チ
ャネル62を使用して交換する。 4つの遠隔交換モジュール501から504は実質的に同一
である。個々の遠隔交換モジュールは設備インタフェー
ス ユニットを含む。インタフェース ユニットは、こ
の実施態様においては、ホスト交換モジュールからの4
つのデジタル伝送設備とインタフェースする。例えば、
遠隔交換モジュール501(第21図)は、ホスト交換モジ
ュール301からの設備421から424とインタフェースする
設備インタフェース ユニット505を含む。設備インタ
フェース ユニット505はこれに接続された4つの伝送
設備上に受信される情報を多重化し、タイムスロット交
換ユニット511に接続された526チャネル時分割多重回線
515及び516のペア上の所定のチャネルに送信し、またタ
イムスロット交換ユニット511から256チャネル時分割多
重回線513及び514のペア上に受信される情報をデマルチ
プレックスし、4つの伝送設備上の所定のチャネルに伝
送する。設備インタフェース ユニット505は上に引用
の合衆国アプリケーション第493,683号に詳細に説明さ
れている。遠隔交換モジュール501はさらにタイムスロ
ット交換ユニット511と関連する制御ユニット517及び複
数の周辺ユニット、例えば、加入者電話機、例えば、電
話機528及び529を処理する回線ユニット519及び520、並
びにトランク543及び544に接続されたトランク ユニッ
ト539及び540を含む。時分割多重回線513から516、タイ
ムスロット交換ユニット511、制御ユニット517、回線ユ
ニット519及び520、加入者電話機528及び529、トランク
ユニット539及び540、並びにトランク543及び544の関係
は実質的に時分割多重回線13から16、タイムスロット交
換ユニット11、制御ユニット17、回線ユニット19及び2
0、加入者電話機23及び24、トランク ユニット39及び4
0、並びにトランク43及び44の関係と同一である。 この実施態様においては、任意の遠隔交換モジュー
ル、例えば、501をホスト交換モジュール301に相互接続
する4つの伝送設備の2つの上のチャネル1が制御チャ
ネルとして確立される。従って、4つの遠隔交換モジュ
ール501から504と制御分散ユニット31との間には8個の
制御チャネルが存在する。伝送設備421から424及び431
から434からタイムスロット交換ユニット311によって受
信される4つの制御チャネルは時分割多重スイッチ10に
入/出力ターミナル ペアP59の所のチャネル63及び64
並びに入/出力ターミナル ペアP60の所のチャネル65
及び66内を運こばれる。 同様に、伝送設備441から444及び451から454からタイ
ムスロット交換ユニット312によって受信される4つの
制御チャネルは時分割多重スイッチ10に入/出力ターミ
ナル ペアP61の所のチャネル67及び68並びに入/出力
ターミナル ペアP62の所のチャネル69及び70内を運こ
ばれる。中央制御30は適当な命令を制御メモリ29内に入
力ターミナルP59の所のチャネル63及び64、入力ターミ
ナルP60の所のチャネル65及び66、入力ターミナルP61の
所のチャネル67及び68並びに入力ターミナルP61の所の
チャネル69及び70が常に出力ターミナルP64を介して制
御分散ユニット31に運ばれ、また入力ターミナルP64の
所のチャネル63及び64が出力ターミナルP59に伝送さ
れ、入力ターミナルP64の所のチャネル65及び66が出力
ターミナルP60に伝送され、入力ターミナルP64の所のチ
ャネル67及び68が出力ターミナルP61に伝送され、そし
て入力ターミナルP64の所のチャネル69及び70が出力タ
ーミナルP62に伝送されるように書き込まれる。この実
施態様においては、制御分散ユニット31は入/出力ター
ミナル ペア64の所で、システムIの制御分散ユニット
31がたった58個を収容するのに対し、可能な256個の制
御チャネル70個を収容することが要求される。 遠隔交換モジュールとホスト交換モジュールとの間の
制御通信の主モードは上に説明の時分割多重スイッチ10
及び制御分散ユニット31の制御チャネルを介して行なわ
れるが、制御通信は上に引用の合衆国アプリケーション
第493,683号に説明の方法に従って、伝送設備、例え
ば、421から424上の派生データ リンクと呼ばれるもの
を使用しても行なわれる。 分散路指定 経路指定機能が中央制御30によって集中的に遂行され
るシステムIとは対照的に、システムIIにおいては、経
路指定機能が遠隔交換モジュール501から504に分散され
る。前述のように、システムIにおいては、中央制御30
のみが経路指定システム プロセス、つまりプロセス20
03(第7図)、及び関連するデータ構造、つまりRDBLK2
101、CFBLK2102、GRPBLK2103及びTERMBLK2104、並びにF
IXEDRIリレーション2105、SCRNINGリレーション2106、D
NTRANリレーション2107、ROUTINGリレーション2108、PO
RTGROUPリレーション2109、GROUPPORTリレーション211
0、MHGリレーション2111、LNSTATリレーション2112、TR
KGリレーション2113、TKOWNERリレーション2114、TKQUE
リレーション2115及びTKSTATリレーション2116を含む集
中データベースを持つ。システムIIにおいては、中央制
御30は同様に経路指定システム プロセス、つまりプロ
セス3603(第23図)、及び関連するデータ構造、つまり
RDBLK3101、CFBLK3102、GRPBLK3103及びTERMBLK3104、
並びにFIXEDRIリレーション3105、SCRNINGリレーション
3106、DNTRANリレーション3107、ROUTINGリレーション3
108、PORTGROUPリレーション3109、GROUPPORTリレーシ
ョン3110、MHGリレーション3111、LNSTATリレーション3
112、TRKGリレーション3113、TKOWNERリレーション311
4、TKQUEリレーション3115及びTKSTATリレーション3116
を含む集中データベースを持つ。ただし、これに加え
て、個々の遠隔交換モジュールは、経路指定システム
プロセス及び関連するデータ構造並びにデータベースを
持つ。例えば、遠隔交換モジュール501は経路指定シス
テム プロセス、つまりプロセス3602(第23図)、及び
関連するデータ構造、つまりRDBLK3201、CFBLK3202、GR
PBLK3203及びTERMBLK3204、並びにFIXEDRIリレーション
3205、SCRNINGリレーション3206、DNTRANリレーション3
207、ROUTINGリレーション3208、PORTGROUPリレーショ
ン3209、GROUPPORTリレーション3210、MHGリレーション
3211、LNSTATリレーション3212、TRKGリレーション321
3、TKOWNERリレーション3214、TKQUEリレーション3215
及びTKSTATリレーション3216を含む集中データベースを
持つ。遠隔交換モジュール502、503及び504の各々も同
様に経路指定システム プロセス並びに関連するデータ
構造及びデータベースを持つ。システムIIにおいては、
RDBLKデータ構造はRTSEQ欄及びSWREQ欄を含み、MHG及び
TRKGリレーションはそれぞれ第32図に示され後に詳細に
説明されるMODULE欄を含む。この実施態様においては、
FIXEDRI、SCRNING、ROUTING、MHG及びTRKGリレーション
は中央制御30と遠隔交換モジュール501から504の間で冗
長である。これらリレーションの各々に対して、システ
ムに対する関連する全てのデータが中央制御30内に格納
され、また個々の遠隔交換モジュール501から504にも同
様に格納される。中央制御30内のDNTRANリレーション31
07はシステムに接続された全ての回線に対する電話番号
翻訳情報を格納する。ただし、個々の遠隔交換モジュー
ル内のDNTRANリレーション、例えば、遠隔交換モジュー
ル501内のDNTRANリレーションは、その交換モジュール
に接続された回線に対する電話番号情報のみを格納す
る。同様に、中央制御30内のPORTGROUPリレーション310
9及びGROUPPORTリレーション3110は交換システムのポー
トの全てに対するグループ翻訳情報を格納する。個々の
遠隔交換モジュール内の対応するリレーション、例えば
遠隔交換モジュール501内のPORTGROUPリレーション3209
及びGROUPPORTリレーション3210はその遠隔交換モジュ
ール上のポートに必要とされる情報のみを格納する。個
々の遠隔交換モジュール内の多重ポートハント グルー
プに対する動的ビジー/アイドル データを格納するた
めに使用されるリレーション、つまり、遠隔交換モジュ
ール501内の多重回線ハント グループに対するLNSTAT
リレーション3212、及びトランク グループに対するTK
OWNERリレーション3214、TKQUEリレーション3215及びTK
STATリレーション3216は遠隔交換モジュールにそれらの
全ての回線あるいはトランクが接続されたグループに対
するデータのみを格納する。システム内の他の全ての多
重ポート ハント グループに対する動的データは、中
央制御30内のLNSTATリレーション3112、TKOWNERリレー
ション3114、TKQUEリレーション3115、及びTKSTATリレ
ーション3116内に格納される。MHG及びTRKGリレーショ
ン(第32図)内のMODULE欄は個々の多重ポート ハント
グループに対して、遠隔交換モジュール501から504の
1つのあるいは中央制御30をそのグループに対する動的
データの位置として定義する。 経路指定プロセスの全て、例えば、3603及び3602は、
第25図から第29図にその流れ図が示される同一の経路指
定プログラムを遂行する。これら経路指定システム プ
ロセスと関連する状態図が第24図に示される。 第1の例として、加入者電話機528がたった今オフ
フック状態になったものと仮定する。このオフ フック
状態は回線ユニット519内の走査によって検出される。
遠隔交換モジュール501内の呼処理制御システム プロ
セス3601(第23図)はこのオフ フック検出を通知さ
れ、これに応答して、発信ターミナル プロセス3604を
生成する。発信ターミナル プロセス3604は、発信音の
加入者電話機528への伝送、及びその後の加入者電話機5
28からダイアルされた数字の受信の制御を行なう任務を
持つ。発信ターミナル プロセス3604はダイアルされた
数字を分析することによって、プレフィクス インデッ
クス(PI)、着信先インデックス(DI)、数字カウント
(DIGCNT)及び処理(TREAT)変数の値を得る。発信タ
ーミナル プロセス3604は発信回線の特性に基づいてス
クリーンインデックス(SI)の値を決定する。発信ター
ミナル プロセス3604は次にメッセージ バッファ内に
経路要求メッセージRTREQを生成する。RTREQメッセージ
(第14図)に関しては、システムIの説明との関連で既
に説明済みである。 RTREQメッセージが生成されると、これは発信ターミ
ナル プロセス3604によって遠隔交換モジュール501内
にまだ存続する経路指定システム プロセス3602(第23
図)に送られる。経路指定システム プロセス3602はこ
のRTREQメッセージをTDBLK3210内に格納する。経路指定
システム プロセス3602はRTREQメッセージ内の情報を
使用して、関連するデータベースにアクセスする。加入
者電話機528からダイアルされた数字がこの例において
はこれも遠隔交換モジュール501に接続された加入者電
話機529の電話番号を表わすものと仮定する。従って、D
NTRANリレーション3207は、終端ポートが発信ポートと
同一の遠隔交換モジュール上に存在するため、必要な電
話番号翻訳情報を含む。この場合は、経路指定システム
プロセス3602は終端ポートの決定を行なうことができ
る。経路指定システム プロセスはさらに発信周辺装置
タイムスロットを終端周辺装置タイムスロットに接続す
るために使用されるべきタイムスロット交換ユニット51
1内の受信タイムスロット交換器と送信タイムスロット
交換器間で共通して使用できるタイムスロットを選択す
る。経路指定システム プロセス3602は、次に、TERMTY
PEの値に基づいて、メッセージ バッファ内に回線終端
要求(LNTREQ)メッセージ、トランク終端要求(TKTRRE
Q)メッセージあるいはアナウンスメント終端要求(ANT
REQ)メッセージを生成する。これらメッセージの各々
が第14図に示され、以下で説明される。この例において
は、LNTREQメッセージが生成される。LNTREQメッセージ
のPATHDES欄は受信タイムスロット交換器と送信タイム
スロット交換器との間の選択された呼タイムスロットの
定義を含む。メッセージ バッファ内に生成されたLNTR
EQメッセージは経路指定システム プロセス3602によっ
て終端システム プロセス3606に送くられる。これに応
答して、プロセス3606は遠隔交換モジュール501内に格
納されたビジー/アイドル マップを読み出し、加入者
電話機529が現在ビジーであるかアイドルであるか決定
する。加入者電話機529がアイドルである場合は、プロ
セス3606は終端ターミナル プロセス3605を生成し、LN
TREQ内に受信された情報をプロセス3605に回線終端(LN
TERM)メッセージを介して送くる(TKTREQメッセージあ
るいはANTREQメッセージが受信された場合は、トランク
終端(TKTERM)メッセージあるいはアナウンスメント終
端(ANTERM)メッセージを介して送くられる。)終端タ
ーミナル プロセス3605は呼び出し電圧の加入者電話機
529への送信、及び加入者電話機528への可聴呼び出しト
ーンの伝送を遂行する。終端ターミナル プロセス3605
は次に、現在確立された経路の記述子PATHDESを含むSET
UPCOMPメッセージを発信ターミナル プロセス3604に送
くる。発信ターミナル プロセス3604及び終端ターミナ
ル プロセス3605はタイムスロット交換ユニット511内
の制御RAM内にそれぞれ発信周辺装置タイムスロットと
経路指定システム プロセス3602によって選択された共
通に使用できるタイムスロットの間のマッピング及び終
端周辺装置タイムスロットとこの選択された共通に使用
できるタイムスロットの間のマッピングを定義する情報
を書き込む。こうして、加入者電話機528と529の間の通
信経路が確立される。 第23図との関連で上に説明と非常に類似するシナリオ
が遠隔交換モジュール501内で制御される多重ポート
ハント グループ、つまり、全てのメンバーが遠隔交換
モジュール501に接続された回線あるいはトランクのグ
ループに対する呼にも適用する。 第2の例として、加入者電話機528によってダイアル
された数字が、上と同様に加入者電話機529の電話番号
を表わすが、ただし、加入者電話機529が遠隔交換モジ
ュール501によって制御されるのでなく、中央制御30に
よって制御される多重回線ハント グループの一部であ
るものと仮定する。呼処理制御システム プロセス3601
(第30図)は上と同様にオフ フックの検出を通知さ
れ、通信ターミナル プロセス3611を生成する。発信タ
ーミナル プロセス3611は次にRTREQメッセージを経路
指定システム プロセス3611に送り、これは受信された
RTREQメッセージをRDBLK3201内に格納する。経路指定シ
ステム プロセス3602は次にその経路指定プログラム
(第25図から第29図)を実行する。プログラムの実行が
LNSTATリレーション3212にアクセスするポイントに達し
たとき、加入者電話機529を含む多重回線ハント グル
ープのビジー/アイドル状態を定義する動的データが存
在しないことがわかる。従って、メッセージ バッファ
内に一般化経路指定メッセージRTGEN(第32図)が生成
される。RTGENメッセージはRTREQメッセージとの関連で
前に説明のPATHDES、RTGDATA及びORIGTPI欄を含む。RTG
ENメッセージはさらに経路指定が次のプロセッサによっ
て継続されたとき開始されるべき経路プログラムの状態
及び次のリレーションを読み出すのに必要されるキーの
値を定義するREQTERM欄を含む。RTGENメッセージはさら
に経路指定システム プロセス3602によって既に決定さ
れた複数の変数、例えば、CFBLK3202内に格納された変
数の値を定義するRTCONTAD欄を含み、これによって経路
指定が継続されたとき不要なワークが反復されるのが回
避される。これに加えて、RTGENメッセージは、それぞ
れ、発信ポート及び終端ポートのグループ ポート同定
を格納するORIGGPI欄及びTERMGPI欄を含む。勿論、TERM
GPI欄は終端ポートの決定が完了した後に書き込まれ
る。RTGENメッセージが中央制御30内の経路指定システ
ム プロセス3603に送くられ、中央制御30はその経路指
定プログラムをREQTERM欄によって定義されるポイント
から開始する。RTGENメッセージからの情報がRDBLK3101
及びCFBLK3102内の適当な欄内に格納される。加入者電
話機529を含む多重回線ハント グループのビジー/ア
イドル状態を定義する動的データがLNSTATリレーション
3112内に存在するため、経路指定システム プロセス36
03は終端ポートの決定を完結することができる。交換モ
ジュール201に接続された加入者電話機23が加入者電話
機529が存在するのと同一の多重回線ハント グループ
のメンバーであり、また加入者電話機23が経路指定シス
テム プロセス3603によって実行されるハントの結果と
してその呼に指定されるものと仮定する。経路指定シス
テム プロセス3603はその呼に対して使用されるべき空
きの網タイムスロットを選択し、終端ポートが発信ポー
トと異なる交換モジュールに接続されているため、制御
メモリ29内に選択されたタイムスロットを定義する情報
を書き込む。経路指定システム プロセス3603は次にPA
THDES欄内に選択された網タイムスロットを含み、また
完成されたTERMGIP欄を含むRTGENメッセージを交換モジ
ュール201内の終端システム プロセス3610に送くる。
これに応答して、プロセス3610は交換モジュール210内
に格納されたビジー/アイドル マップを読み出し、加
入者電話機23が現在ビジーであるかアイドルであるか判
定する。加入者電話機23が現在アイドルである場合は、
プロセス3610は終端ターミナル プロセス3612を生成
し、RTGENメッセージ内の情報をプロセス3612にLNTERM
メッセージを介して送くる。終端ターミナル プロセス
3612は加入者電話機23への呼び出し電圧の伝送、並びに
ホスト交換モジュール301へのE−ビット連続性信号及
び可聴呼び出しトーンの伝送を遂行する。終端ターミナ
ル プロセス3612は次にSETUPCOMPメッセージを遠隔交
換モジュール501内の発信ターミナル プロセス3611に
送くる。これに応答して、発信ターミナル プロセス36
11はその呼に対して伝送設備421から424(第20図)の1
つ、例えば、421上の1つのタイムスロットを選択し、
またホスト交換モジュール301と制御通信して、タイム
スロット交換ユニット311が伝送設備421上の選択された
呼タイムスロットを時分割多重スイッチ10の選択された
網タイムスロットに接続するようにする。ホスト交換モ
ジュール301とのこの制御通信は先に引用のコードロウ
(Chodrow)らの合衆国特許アプリケーション第493,683
号に説明されている。E−ビット連続性信号が交換モジ
ュール201から遠隔交換モジュール501によってホスト交
換モジュール301を介して受信されると、発信ターミナ
ル プロセス3611はタイムスロット交換ユニット511の
制御RAM内に発信周辺装置タイムスロットと伝送設備421
上の選択された呼タイムスロットの間のマッピングを定
義する情報を書き込む。同様に、E−ビット連続性信号
が交換モジュール201によって受信されると、終端ター
ミナル プロセス3612はタイムスロット交換ユニット11
の制御RAM55内に終端周辺装置タイムスロットと網タイ
ムスロットの間のマッピングを定義する情報を書き込
む。こうして、加入者電話機528と加入者電話機23の間
の通信経路が確立される。 第30図との関連で上で説明したのと非常に類似するシ
ナリオが遠隔交換モジュール501から遠隔交換モジュー
ル501に接続されてない個々の回線への呼、及び遠隔交
換モジュール501によって制御されないトランク グル
ープに対する呼にも適用する。 第3の例として、交換モジュール201に接続された加
入者電話機24がたった今オフ フックとなったと仮定す
る。呼処理制御システム プロセス3609(第31図)はオ
フ フックの検出を通知され、これに応答して、発信タ
ーミナル プロセス3621を生成する。発信ターミナル
プロセス3621は加入者電話機24によってダイアルされた
数字を分析してPI、DI、DIGCNT及びTREATの値を得て、
発信回線の特性に基づいてSIを決定する。交換モジュー
ル201は経路指定プロセスを持たないことに注意する。
従って、発信ターミナル プロセス3621はRTREQメッセ
ージを中央制御30内の経路指定システム プロセス3603
に送くる。経路指定システム プロセス3603はRTREQメ
ッセージをRDBLK3101内に格納し、経路指定プログラム
(第25図から第29図)の実行を開始する。加入者電話機
24によってダイアルされた数字が全てが遠隔交換モジュ
ール501に接続されたトランクのグループ、例えば、ト
ランク543及び544の使用を要求するものと仮定する。さ
らに、このトランク グループが先入れ先出し(FIFO)
グループであると仮定する。このグループは中央制御30
によってではなく遠隔交換モジュール501によって制御
されるため、このトランク グループ内のトランクのビ
ジー/アイドル状態を定義する動的データは中央制御30
内のTKOWNERリレーション3114及びTKQUEリレーション31
15内に存在しない。従って、経路指定プログラムの実行
がTKOWNERリレーション3114及びTKQUEリレーション3115
をアクセスするポイントに到達したとき、要求されるデ
ータが存在しないために、RTGENメッセージが生成され
る。TRKGリレーション3113のMODULE欄はそのグループに
対する動的データが遠隔交換モジュール501内に位置す
ることを定義する。経路指定システム プロセス3603は
この呼に対して使用されるべき時分割多重スイッチ10を
通じての網タイムスロットを選択し、次にRTGENメッセ
ージを遠隔交換モジュール501内の経路指定システム
プロセス3602に送くる。経路指定システム プロセス36
02は経路指定プログラムをRTGENメッセージ内のREQTERM
欄によって定義されるポイントから開始する。RTGENメ
ッセージからの情報がRDBLK3201及びCFGLK3202内の適当
な欄内に格納される。要求されるトランク グループの
ビジー/アイドル状態を定義する動的データが遠隔交換
モジュール501内のTKOWNERリレーション3214及びTKQUE
リレーション3215内に存在するため、経路指定システム
プロセス3602は終端ポートを決定することができる。
経路指定システム プロセ3602によるハンティングの結
果としてこの呼に対してトランク543が割り当てられる
ものと仮定する。経路指定システム プロセス3602は次
に完成されたTERMGPI欄を含むRTGENメッセージを終端シ
ステム プロセス3606に送くる。これに応答して、プロ
セス3606は終端ターミナル プロセス3622を生成し、RT
GENメッセージ内の情報をプロセス3622にTKTERMメッセ
ージを介して送くる。終端ターミナル プロセス3622は
トランク543との通信に使用されるべき終端周辺装置タ
イムスロットを決定する。終端ターミナル プロセス36
22は伝送設備421から424(第20図)の1つ、例えば、42
2上の呼タイムスロットの選択を行ない、またホスト交
換モジュール301との制御通信を行ってタイムスロット
交換ユニット311が伝送設備422上の選択された呼タイム
スロットを時分割多重スイッチ10の選択された網タイム
スロットに接続するようにする。終端ターミナル プロ
セス3622はE−ビット連続性信号を交換モジュール201
にホスト交換モジュール301を介して伝送し、またSETUP
COMPメッセージを交換モジュール201内の発信ターミナ
ル プロセス3621内に送くる。SETUPCOMPメッセージに
応答して、発信ターミナル プロセス3621はE−ビット
連続性信号を遠隔交換モジュール501にホスト交換モジ
ュール301を介して返信する。E−ビット連続性信号に
応答して、発信ターミナル プロセス3621及び終端ター
ミナル プロセス3622は対応する制御RAM内に発信周辺
装置タイムスロットが網タイムスロットにマップされ、
また終端周辺装置タイムスロットが伝送設備422上の選
択された呼タイムスロットにマップされるように情報を
書き込む。こうして、加入者電話機23とトランク543と
の間の通信経路が確立される。 第31図との関連で上に説明のと非常に類似するシナリ
オが交換モジュール201からの遠隔交換モジュール501に
よって制御される多重回線ハント グループに対する呼
に対しても適用する。中央制御30内に格納されたDNTRAN
リレーション3107はシステムの全ての回線に対する電話
番号翻訳情報を持つため、交換モジュール201から個々
の回線に向けられる全ての呼に対して中央制御30内の経
路指定システム プロセス3603による終端ポートの決定
が可能である。 中央制御30並びに個々の遠隔交換モジュール501から5
04内に格納される第25図から第29図の経路指定プログラ
ムはシステムI内の集中経路指定に使用される第9図か
ら第13図の経路指定プログラムの修正バージョンであ
る。従って、同一あるいは類似の機能が遂行される流れ
図のブロックは両方の流れ図において同一の番号によっ
て同定される。同様に、第8図の状態に対して追加の状
態及び複数の追加の状態遷移を含む第24図の状態図も対
応する状態は同一の番号によって同定される。 第25図から第29図の経路指定プログラムはここでは第
9図から第13図の経路指定プログラムのと相違点を述べ
ることによって説明される。第25図から第29図の経路指
定プログラムは経路指定システム プロセスによってRT
REQメッセージあるいはRTGENメッセージが受信されたと
き、START状態3001(第24図)から開始される。ブロッ
ク1010(第25図)において、受信されたメッセージがRD
BLK内に格納される。RDBLKのRTGSEQ欄(第32図)は経路
指定プログラムの現在の実行がRTREQメッセージに応答
するものであるか、あるいはRTGENメッセージに応答す
るものであるかを定義するのに使用される。実行は判定
ブロック1020に進み、ここで受信されたメッセージのタ
イプによって分岐が起こる。受信されたメッセージがRT
REQメッセージである場合は、実行は、アクセスされた
リレーションの1つが現在要求されたデータを持たない
場合を除いて、第9図から第13図の経路指定プログラム
に関して説明されたのと同一に進行する。前述したごと
く、FIXEDRI、SCRNING、ROUTING、MHG及びTRKGリレーシ
ョンは中央制御30と遠隔交換モジュール501から504の間
で冗長である。従って、エラーを除いては、これらリレ
ーションに対するアクセスは全て成功する。ただし、中
央制御30内のDNTRANリレーションはシステムに接続され
た全ての回線に対する電話番号翻訳情報を格納し、一
方、遠隔交換モジュール501から504内のDNTRANリレーシ
ョンはその遠隔交換モジュールに接続された回線に対す
る電話番号翻訳情報のみを格納する。従って、遠隔交換
モジュール内のDNTRANリレーションへのアクセスの試み
はそのモジュールに接続された回線に対してのみ成功す
る。これは流れ図に判定ブロック1080が加えられること
によって反映されるが、ここでブロック1070において試
みられたDNTRANリレーションのアクセスが成功したか判
定される。必要なデータが存在しない場合は、実行は判
定ブロック1080からブロック1400に進み、SWITCH状態
(第24図)に入いる。ブロック1400において、RDBLK
(第15図)内に次の経路指定システム プロセスによっ
て開始されるべき第24図の状態図のプログラム状態を定
義するSWREQ変数が格納される。ブロック1400に判定ブ
ロック1080が到達した場合は、格納されたSWREQ変数はD
NTRAN状態3004(第24図)が次の経路指定システム プ
ロセスによって開始されるべきプログラム状態であると
定義する。実行は次にブロック1190に進み、プログラム
はSWITCH状態3015からINTEGRITY状態3012(第24図)に
入いる。ブロック1190において、次のプロセッサが決定
される。現在のプロセッサが遠隔交換モジュール内のプ
ロセッサである場合は、次のプロセッサは必ず中央制御
30である。現在のプロセッサが中央制御30である場合
は、TERMBLK内のMODULE欄が次のプロセッサの位置を決
定するのに使用される。状態テーブルが次のプロセッサ
が動作状態にあるか検証するためにチェックされ、実行
はブロック1200に進む。ブロック1200において、NWCONN
状態3013に入いる。遠隔交換モジュール内において、終
端ポートが中央制御30と通信することなしに決定された
場合は、発信周辺装置タイムスロットを終端周辺装置タ
イムスロットに接続するのに使用されるべき受信タイム
スロット交換器と送信タイムスロット交換器の間の共通
に使用できるタイムスロットの選択はブロック1200にお
いて行なわれる。中央制御30内において、呼に対する共
通に使用できる網タイムスロットが選択され、呼がモジ
ュール間呼である場合は、ブロック1200において網経路
を確立するための情報が制御メモリ29内に書き込まれ
る。実行はブロック1210に進み、次のプロセッサに送く
られるべきメッセージのタイプが決定される。RDBLK内
のRTGSEQ欄が経路指定プログラムの現在の実行がRTREQ
メッセージを受信した結果として遂行されたのか、ある
いはRTGENメッセージを受信した結果として遂行された
のかを判定するために使用される。実行がRTGENメッセ
ージの受信による場合は、RTGENメッセージが生成され
る。実行がRTREQメッセージの受信によるがスイッチが
起った場合もRTGENメッセージが生成される。スイッチ
が発生しない場合は、RTGDATA欄(RDBLK内のTEXT欄の一
部として格納)内のTERMTYPE変数を使用して、LNTREQ、
TKTREQ、あるいはANTREQメッセージが生成されたか決定
される。実行はブロック1220に進み、ここでRDBLK、CFG
LK及びTERMBLK内のデータを使用して適当なメッセージ
タイプが生成され、このメッセージがメッセージ バ
ッファ内に格納される。実行は次にブロック1230に進
み、メッセージ バッファ内のメッセージが伝送され、
実行はDONE状態3014(第24図)となる。 前述のごとく、個々の遠隔交換モジュール内の多重ポ
ート ハント グループ、つまり、多重回線ハント グ
ループあるいはトランク グループに対する動的ビジー
/アイドルデータを格納するために使用されるリレーシ
ョンは全ての回線あるいはトランクがその遠隔交換モジ
ュールに選択されているグループにデータのみを格納す
る。また、システム内の他の全ての多重ポート ハント
グループに対する動的データは中央制御30内に格納さ
れる。これは任意のハント グループに対する動的デー
タは1箇所のみに格納されることを意味する。従って、
DNTRANリレーションに対するアクセスの失敗は遠隔交換
モジュール内でのみ発生するが、LNSTAT、TKOWNER、TKQ
UEあるいはTKSTATリレーションに対するアクセスの失敗
は遠隔交換モジュールあるいは中央制御30内のいずれか
で発生する。LNSTATリレーションに対する失敗の可能性
がプログラム流れ図内にLNSTATリレーションのアクセス
が試みられるブロック1120の後に判定ブロック1130を挿
入することによって反映される。LNSTATリレーション内
に要求データが存在しない場合は、実行はブロック1130
からブロック1390に進む。ブロック1390において、ブロ
ック1110においてMHGリレーション(第32図)を読み出
したとき得られたMODULE欄がTERMBLK内に格納され、実
行はブロック1400に進む。ブロック1400において、SWIT
CH状態3015(第24図)に入り、MLGPREHUNT状態3005(第
24図)を次の経路指定システム プロセスによって開始
されるべき状態であると定義するSWREQ変数がRDBLK内に
格納される。実行は次に前述のごとく、ブロック1190、
1200、1210、1220及び1230へと進み、RTGENメッセージ
が生成され、送信される。 同様に、TKOWNER及びTKQUEリレーションへのアクセス
が試みられるブロック1310の後に判定ブロック1320が挿
入され、またTKSTATリレーションに対するアクセスが試
みられるブロック1330の後にも判定ブロック1340が挿入
される。実行は判定ブロック1320あるいは1340からブロ
ック1390、1400を介して前述のごとく1190、1200、121
0、1220及び1230へと進む。いずれの場合も、ブロック1
400において、RDBLK内に格納されたSWREQ変数はTRKPREH
UNT状態3009(第24図)を次の経路指定システム プロ
セスによって開始されるべきプログラム状態として定義
する。 上の説明はRTREQメッセージの受信に応答しての第25
図から第29図の経路指定プログラムの実行である。RTGE
Nメッセージが受信された場合は、実行は判定ブロック1
020からブロック1410に進む。ブロック1410において、R
TGENメッセージ内のREQTERM欄が開始されるべきプログ
ラム状態を決定するために使用される。REQTERM欄はア
クセスされるべき最初のリレーションに対するキーの値
を格納する。RTGENメッセージ内のRTCONTDA欄は他の必
要とされる変数の値も含み、ある経路指定システム プ
ロセスによって既に遂行されたワークが次の経路指定シ
ステムプロセスで反復されなくてもすむようにされる。
この情報は後にCFBLK内に格納される。この実施態様に
おいては、REQTERM欄はDNTRAN状態3004、MLGPREHUNT状
態3005あるいはTRKPREHUNT状態3009を開始されるべきプ
ログラム状態として定義する。流れ図に示されるごと
く、実行はREQTERM欄内の定義に従ってブロック1410か
らブロック1070、ブロック1110あるいはブロック1290に
進む。 システムII内においては、経路指定機能は遠隔交換モ
ジュールにのみ分散されるが、分散経路指定の概念は経
路指定機能を類似の方法にて全てのシステム交換モジュ
ールに分散するように拡張できる。 システムIII ここでシステムIIIと呼ばれる時分割交換システムが
第33図から第35図に示される。ここで、これら図面は第
36図に従って配置され、またシステムIIIは、遠隔交換
モジュール501、502、503及び504がクラスタと呼ばれる
グループに相互接続される点においてシステムIIと異な
る。システムIIIにおいては、個々のペアの遠隔交換モ
ジュールはデジタル双方向伝送設備、例えば、前述のT1
搬送システムによって相互接続される。モジュール501
(第35図)はそれぞれ伝送設備425、426及び427によっ
てモジュール502、503及び504に接続され、モジュール5
02はそれぞれ伝送設備435及び436によってモジュール50
3及び504に接続され、そしてモジュール503及び504は伝
送設備445によって相互接続される。システムIIIにおい
ては、個々の設備インタフェース ユニット、例えば50
5は7つの伝送設備とインタフェースする。 システムIIと同様に、2つの遠隔交換モジュールの間
の制御通信の主モードは時分割多重スイッチ10の制御チ
ャネル及び制御分散ユニット31を介して行なわれる。た
だし、クラスタの遠隔交換モジュールはスタンド アロ
ン モードにおいても統合された実体として動作するた
め、遠隔交換モジュールを直接に相互接続する伝送設備
を介しての制御通信も可能である。このような制御通信
は、上に引用の合衆国特許アプリケーション第493,683
号に詳細に説明されている。ここに説明されているごと
く、制御通信は直接に相互接続する伝送設備上の24個の
チャネルの中の1つ、あるいはの設備上の派生データ
リンクを使用して達成される。 システムIIと同様に、システムIII内の経路指定機能
は遠隔交換モジュール501から504に分散される。個々の
遠隔交換モジュールは経路指定システム プロセス、関
連するデータ構造RDBLK、CFGLK、GRPBLK及びTERMBLK、
並びにFIXEDRI、SCRNING、DNTRAN、ROUTING、PORTGROU
P、GROUPPORT、MHG、LNSTAT、TRKG、TKOWNER、TKQUE及
びTKSTATリレーションを含むデータベースを持つ。全て
の経路指定システム プロセスはシステムIIと同一の経
路指定プログラムを実行する。これらプログラムの流れ
図は第25図から第29図に示される。これら経路指定シス
テム プロセスと関連する状態図が第24図に示される。
システムIIと同様に、FIXEDRI、SCRNING、ROUTING、MHG
及びTRKGリレーションは中央制御30と遠隔交換モジュー
ル501から504間で冗長である。これら個々のリレーショ
ンに対して、システムに対する必要な全てのデータが中
央制御30内並びに個々の遠隔交換モジュール501から504
内に格納される。中央制御30内のDNTRANリレーションは
システムに接続された全ての回線に対する電話番号翻訳
情報を格納する。ただし、システムIIにおいては、個々
の遠隔交換モジュール内のDNTRANリレーションはその遠
隔交換モジュールに接続された回線に対する電話番号翻
訳情報のみを格納するが、システムIIIにおいては、個
々の遠隔交換モジュール内のDNTRANリレーションは遠隔
交換モジュール501から504の全クラスタに接続された全
ての回線に対する電話番号翻訳情報を格納する。従っ
て、任意の遠隔交換モジュールからそのクラスタ内の任
意の遠隔交換モジュールに接続された個々の回線に対し
て発信された呼に対して、終端ポートを決定する機能は
その遠隔交換モジュール内の経路指定システム プロセ
スによって完結できる。遠隔交換モジュール内に格納さ
れたPORTGROUP及びGROUPPORTリレーションはそのクラス
タの遠隔交換モジュール上の全てのポートに対する情報
を格納する。システムIIと同様に、多重ポート ハント
グループに対する動的ビジー/アイドル データを格
納するために使用される個々の交換モジュール内のリレ
ーション、つまり、多重回線ハント グループに対する
LNSTATリレーション及びトランク グループに対するTK
OWNER、TKQUE及びTKSTATリレーションは、1つの遠隔交
換モジュールに全ての回線あるいはトランクが接続され
たグループに対するデータのみを格納する。例えば、第
1の遠隔交換モジュールから第2の遠隔交換モジュール
に接続された多重ポート グループに向けられる呼に対
して、第1の遠隔交換モジュール内の経路指定システム
はその経路指定プログラムをこの動的データがアクセス
されるポイントまで継続できる。RTGENメッセージ(第3
2図)が次に第2の遠隔交換モジュール内の経路指定シ
ステム プロセスに送くられ、第2の遠隔交換モジュー
ルが終端ポートの決定を完結する。 2つの遠隔交換モジュールの間の任意の伝送設備上の
23個のチャネルあるいはタイムスロットがこれらモジュ
ール間の呼に対して使用される。24番目のチャネルは他
の23個のチャネルに対する信号法ビットを運ぶのに使用
される。(システムIIIのこの実施態様においては、ス
タンド アロン モードの動作の制御通信に対しては、
23個のチャネルの1つではなく、伝送設備上の派生デー
タ リンクが使用される)。2つの遠隔交換モジュール
の各々は、これらの間の伝送設備上の23個のタイムスロ
ットの中の11個あるいは12個のタイムスロットのコント
ローラである。例えば、遠隔交換モジュール501は伝送
設備435上のタイムスロット1から12のコントローラで
あり、遠隔交換モジュール520はタイムスロット13から2
3のコントローラである。個々の遠隔交換モジュールは
これに接続された個々の伝送設備上の個々のタイムスロ
ットのビジー/アイドル状態を定義するタイムスロット
状態マップを保持する。遠隔交換モジュール501が伝送
設備435上のタイムスロットを呼に割り当てるために要
求される場合は、これは最初にタイムスロット1から12
の1つが使用できるか否かそのタイムスロット状態マッ
プを読み出すことによって決定する。タイムスロット1
から12の1つあるいは複数が使用できる場合は、これは
その呼に1つのタイムスロットを割り当てる。しかし、
1つも使用できない場合は、遠隔交換モジュール501は
遠隔交換モジュール502に割り当ての要求を通知し、モ
ジュール502はそのタイムスロット状態マップを読み出
すことによってタイムスロット13から23の1つが使用で
きるか決定する。タイムスロット13から23の1つあるい
は複数が使用できる場合は、使用できるタイムスロット
の1つがその呼に対して選択される。1つも使用できな
い場合は、遠隔交換モジュール501及び502は呼を確立す
るために中央制御30と通信する。この呼は伝送設備421
から424の1つ、伝送設備431から434の1つ、及びホス
ト交換モジュール301を介して確立される。さらに、そ
の遠隔交換モジュールが異なるホスト交換モジュールに
接続されている場合、例えば、遠隔交換モジュール501
がホスト交換モジュール301に接続され、そして遠隔交
換モジュール503がホスト交換モジュール302に接続され
ている場合は、この呼は時分割多重スイッチ10の網タイ
ムスロットを使用して完結される。 シーケンス呼とは元の終端ポートに対してでなく別の
終端ポートに対して完結される呼である。シーケンスII
Iにおいては、シーケンス呼が、最終終端ポートに接続
を完結する前に、これら呼を単純呼、つまり、2つのポ
ートのみに関与する呼にすることによって効率的に処理
される。これは最終的な終端ポートを処理する交換モジ
ュールが、呼をその呼がシーケンス呼であるか単純呼で
あるかに基づいて別に処理する場合に遭遇される複雑さ
を回避する。 2つのシーケンス呼の例として、前送り呼、つまり第
1の番号がビジーであるかないかに関係なく顧客によっ
て供給される番号に向けて完結される呼、及び第1の番
号がビジーであるときにのみ別の番号に向けて完結され
るシリーズ完結呼がある。モジュール間制御メッセージ
の数を最小限にするため、シーケンスIII内で使用され
る呼確立シーケンスは遠隔交換モジュールを相互接続す
る伝送設備上のタイムスロットの割り当てを最終終端ポ
ートが決定されるまで遅くらせる。その終端ポートに接
続された遠隔交換モジュールは呼が単一呼であるかシー
ケンス呼であるか自覚することなく終端ポートに向けて
呼を確立する。シーケンス呼を単純呼にできるこの特性
はここではクロージャと呼ばれる。 シーケンスIII内におけるシーケンス呼の最初の例と
して、遠隔交換モジュール503に接続された加入者電話
機548が遠隔交換モジュール502に接続された加入者電話
機538の電話番号をダイアルするものと仮定する。遠隔
交換モジュール503(第37図)内において、呼処理制御
システム プロセス4001によってオフ フック状態の検
出に応答して生成された発信ターミナル プロセス4001
がダイアルされた電話番号を受信する。(簡略化の目的
で、遠隔交換モジュール504及びモジュール504に接続さ
れた伝送設備は第37図においては省かれている)。発信
ターミナル プロセス4003はダイアルされた数字を分析
することによって、プレフィクス インデックス(P
I)、着信先インデックス(DI)、数字カウント(DIGCN
T)及び処理(TREAT)変数の値を得る。発信ターミナル
プロセス4003はまた発信回線の特性に基づいてスクリ
ーン インデックス(SI)の値を決定する。発信ターミ
ナル プロセス4003は次にメッセージ バッファ内に経
路要求メッセージRTREQを生成する。RTREQメッセージ
(第14図)に関してはシステムIと関連して説明済みで
ある。 RTREQメッセージが生成されると、これは遠隔交換モ
ジュール503内の経路指定システム プロセス4002に送
くられる。経路指定システム プロセス4002はRTREQメ
ッセージをその関連するRDBLK内に格納する。(個々の
経路指定システム プロセスは関連するデータ構造RDBL
K、CFBLK、GRPBLK、TERMBLK、並びにFIXEDRI、SCRNIN
G、DNTRAN、ROUTING、PORTGROUP、GROUPPORT、MHG、LNS
TAT、TRKG、TKOWNER及びTKSTATリレーションを含むデー
タベースを持つ)。経路指定システム プロセス4002は
RTREQメッセージ内の情報を使用して関連するデータベ
ースにアクセスする。遠隔交換モジュール503内に格納
されたDNTRANリレーションは遠隔交換モジュール501か
ら504に接続された全ての回線に対する電話番号翻訳情
報を含むため、経路指定システム プロセス4002は加入
者電話機538に接続されたポートのグローバル ポート
同定(GPI)の決定を行なうことができる。GPIのMODULE
欄は加入者電話機538が遠隔交換モジュール502に接続さ
れていることを定義する。ただし、遠隔交換モジュール
503はこの時点においてはモジュール503をモジュール50
2に接続する伝送設備上の呼タイムスロットの割り当て
は行なわない。経路指定システム プロセス4002は、上
に説明され第32図に示される一般化経路指定要求(RTGE
N)メッセージを遠隔交換モジュール502内の終端システ
ム プロセス4005に送くる。プロセス4005はこれに応答
して第32図に示されるPORTSTATUSリレーションにGPIを
キーとしてアクセスする。PORTSTATUSリレーションはGP
I欄、GPI欄によって定義されるポートのビジー/アイド
ル状態を定義するBUSY/IDLE欄、そのポートに対して呼
前送り機能が働いている否か、そしてそうである場合は
呼が前送りされる電話番号を定義するCF欄、及び同様に
呼がシリーズ完結されるべきか否か及び適当な電話番号
を定義するSC欄を含む。任意の遠隔交換モジュール内の
PORTSTATUSリレーションはその遠隔交換モジュール上の
全てのポートに対するデータを含む。この例では、加入
者電話機538に接続される回線に対するPORTSTATUSリレ
ーションの組変数が呼前送り機能が働いており、遠隔交
換モジュール501に接続された加入者電話機528と関連す
る後に決定される電話番号に前送りされるべきであるこ
とを定義するものと仮定する。PORTSTATUSリレーション
を読み出すと、終端システム プロセス4005はこれに応
答して呼前送りターミナル プロセスを生成し、呼前送
り(CF)メッセージをプロセス4007に送くる。CFメッセ
ージは遠隔交換モジュール503内の経路指定システム
プロセス4002から受信されるRTGENメッセージ内に存在
する呼の起源に関する全ての情報を含む。CFメッセージ
に応答して、呼前送りターミナル プロセス4007はピン
グ リングと呼ばれるものを生成するために加入者電話
機538に短かな継続期間を持つ呼び出し電圧を送くる。
このピング リングは加入者電話機538の所の加入者に
入り呼が前送りされてきたことを通知する。呼前送りタ
ーミナル プロセス4007は次に再経路(RERTE)メッセ
ージを遠隔交換モジュール502内の経路指定システム
プロセス4006に送くる。この時点において、この呼は単
純呼にされる。経路指定システム プロセス4006はRERT
EメッセージにRTREQメッセージに応答するのと同じよう
に応答し、終端ポートがクラスタの遠隔交換モジュール
501から504の1つに接続されているため、経路指定シス
テム プロセス4006は加入者電話機528に接続された終
端ポートのGPIの決定を完結する。GPIのMODULE欄は遠隔
交換モジュール501を定義する。従って、経路指定シス
テム プロセス4006はRTGENメッセージを遠隔交換モジ
ュール501内に終端システム プロセス4008に送くる。
クロージャ特性のため、プロセス408によって受信され
るRTGENメッセージは経路指定システム プロセス4002
によって送くられたRTGENメッセージ内に存在する呼起
源に関する情報と同一の情報を持つことに注意する。従
って、終端システム プロセス4008の応答は呼が単純呼
であるかシーケンス呼であるかに関係なく同一である。
終端システム プロセス4008はPORTSTATUSリレーション
(第32図)を読み出し、この例では、加入者電話機528
が現在アイドルであることを決定する。プロセス4008は
次に終端ターミナル プロセス4010を生成し、これに先
に説明のLNTERMメッセージ(第14図)を介して呼情報を
前送りする。この時点において、呼に対する最終終端ポ
ート及び遠隔交換モジュール503に接続された発信ポー
トの両方が知られたため、プロセス4010はタイムスロッ
ト状態マップを読み出し、遠隔交換モジュール501及び5
03を相互接続する伝送設備426上のタイムスロット1か
ら12のビジー/アイドル状態を決定する。12個のタイム
スロットの中の1つが使用できるものと仮定すると、プ
ロセス4010はその呼に対してタイムスロットの割り当て
を行なう。(12個のタイムスロットの1つも使用できな
い状況については既に上で説明した)。呼確立シーケン
スの残りの部分は通常の方法によって行なわれる。つま
り、SETUPCOMメッセージが遠隔交換モジュール503内の
発信ターミナル プロセス4003に送くられ、発信周辺装
置タイムスロットと終端周辺装置タイムスロットの伝送
設備426上の呼タイムスロットとのマッピングが行なわ
れる。遠隔交換モジュール間で3つのメッセージのみが
必要とされることに注意する。仮に、呼前送り機能が働
いていることを知った後に前に割り当てられた呼タイム
スロットの割り当てを解消するために遠隔交換モジュー
ル503に呼確立シーケンスを戻どす場合には4つのメッ
セージが必要となる。 第2の例として、加入者電話機548が第1の例と同様
に加入者電話機538と関連する電話番号をダイアルする
が、PORTSTATUSリレーションの該当する組変数が呼が交
換モジュール201に接続された加入者電話機23の電話番
号にシリーズ完結されることを示すものと仮定する。こ
の例は、前の例と類似し、発信ターミナル プロセス40
21(第18図)の生成、遠隔交換モジュール503内の経路
指定システム プロセス4002による元の終端ポートの決
定、及びRTGENメッセージの遠隔交換モジュール502内の
終端システム プロセス4005への伝送が含まれる。ただ
し、この場合は、プロセス4005は、PORTSTATUSリレーシ
ョンを読み出すことによって、加入者電話機538が現在
ビジーであり、加入者電話機538への呼が加入者電話機2
3と関連する電話番号にシリーズ完結されるべきである
ことを知る。プロセス4005は、従って、シリーズ完結タ
ーミナル プロセス4022を生成し、出所情報を含むシリ
ーズ完結(SC)メッセージをプロセス4022に送くる。プ
ロセス4022は次にこの出所情報とシリーズ完結情報をRE
RTEメッセージ内の経路指定システム プロセス4006に
前送りする。この時点において、この呼は単純呼にされ
る。加入者電話機23に関する電話番号翻訳情報は遠隔交
換モジュール502に格納されたDNTRANリレーション内に
は存在しないため、経路指定プログラム(第25図から第
29図)の実行の結果、試みられたDNTRANリレーションの
アクセスが失敗するため、RTGENメッセージが伝送され
る。システムIIとの関連で説明したごとく、このRTGEN
メッセージは次のプロセッサによって経路指定が継続さ
れたとき開始されるべき経路指定プログラムの状態及び
次のリレーションを読み出すのに必要とされるキーの値
を定義するREQTERM欄を含む。RTGENメッセージはさら
に、経路指定が継続されたときに不用なワークが反復さ
れないように、経路指定システム プロセス4006によっ
て既に決定された複数の変数の値を定義するRTCONTDA欄
を含む。RTGENメッセージは中央制御30内の経路指定シ
ステム プロセス4004に送くられる。中央制御30内に格
納されたDNTRANリレーションはシステムの全ての回線に
対する電話番号翻訳情報を持つため、経路指定システム
プロセス4004は終端ポートの決定を完結する。経路指
定システム プロセス4004は発信ポートがホスト交換モ
ジュール302に接続された遠隔交換モジュール503上に存
在すること、及び終端ポートが交換モジュール201上に
存在することを知るため、経路指定システム プロセス
4004はその呼に対して使用されるべき(交換モジュール
201とホスト交換モジュール302を相互接続する時分割多
重スイッチ10を通じての)網タイムスロットを割り当
て、これに従って経路を確立する。経路指定システム
プロセス4004は次に更新されたPATHDES欄及び完結され
たTERMGPI欄を含むRTGENメッセージを交換モジュール20
1内の終端システム プロセス4001に送くる。加入者電
話機23が現在アイドルであると仮定すると、プロセス40
11は終端ターミナル プロセス4023を生成し、これにLN
TERMメッセージを送くる。この呼確立シーケンスの残り
はSETUPCOMPメッセージの遠隔交換モジュール503内の発
信ターミナル プロセス4021への送信、終端周辺装置タ
イムスロットの時分割多重スイッチ10の割り当てられた
網タイムスロットへのマッピング、遠隔交換モジュール
503とホスト交換モジュール302を相互接続する伝送設備
441から444の1つ、例えば、伝送設備441上の1つのタ
イムスロットの呼への割り当て、発信周辺装置タイムス
ロットの伝送設備441上の呼タイムスロットへのマッピ
ング、及び伝送設備441上の呼タイムスロットの時分割
多重スイッチ10の割り当てられた網タイムスロットへの
マッピマッピングを含む。 第3の例として、遠隔交換モジュール503に接続され
た加入者電話機548が交換モジュール201に接続された加
入者電話機23と関連する電話番号をダイアルするものと
仮定する。さらに、交換モジュール201内に格納されたP
ORTSTATUSリレーションの該当する組変数が加入者電話
機23に対して呼前送り機能が働いており、呼が遠隔交換
モジュール502に接続された加入者電話機538と関連する
電話番号に前送りされるべきであることを定義するもの
と仮定する。発信ターミナル プロセス4031(第39図)
が生成され、これを使用してRTREQメッセージが上に説
明の方法に従って経路指定システム プロセス4002に送
くられる。遠隔交換モジュール503によって格納されるD
NTRANリレーションは加入者電話機23に対する電話番号
翻訳情報を含まないため、経路指定プログラムが経路指
定システム プロセス4002によって実行されたときDNTR
ANリレーションのアクセスの試みは失敗し、RTGENメッ
セージが中央制御30内の経路指定システム プロセス40
04に送くられる。経路指定システム プロセス4004は加
入者電話機23に接続された終端ポートのGPIの決定を完
結する。経路指定システム プロセス4004また交換モジ
ュール201とホスト交換モジュール302の間の時分割多重
スイッチ10の網タイムスロットをこの呼に割り当て、経
路を確立する。経路指定システム プロセス4004は次に
更新されたPATHDES欄及び完結されたTERMGPI欄を含むRT
GENメッセージを交換モジュール201内の終端システム
プロセス4011に送くる。これに応答して、プロセス4011
はPORTSTATUSリレーションを読み出し、加入者電話機23
に対する呼が加入者電話機538と関連する電話番号に前
送りされるべきであることを決定する。プロセス4011は
次に呼前送りターミナル プロセス4032を生成し、これ
にCFメッセージを送くる。呼前送りターミナル プロセ
ス4032は短かな継続期間の呼び出し電圧を加入者電話機
23に送くり、次に、RERTEメッセージを中央制御30内の
経路指定システム プロセス4004に返信する。RERTEメ
ッセージに応答して、経路指定システム プロセス4004
は前に割り当てられた網タイムスロットを解消し、加入
者電話機538に接続された終端ポートのGPIの決定を完結
する。この時点において、呼は単純呼となる。GPIのMOD
ULE欄は終端ポートが遠隔交換モジュール502上に存在す
ることを定義する。発信ポートが遠隔交換モジュール50
1上に存在することを知ると、経路指定システム プロ
セス4004はその呼に新たな網タイムスロットを割り当て
ず、完結されたTERMGPI欄を含むRTGENメッセージを遠隔
交換モジュール502内のターミナル プロセス4005に送
くる。プロセス4005はPORTSTATUSリレーションを読み出
して加入者電話機538が現在アイドルであることを決定
し、次に遠隔交換モジュール502と503を相互接続する伝
送設備435上のタイムスロット1から12の1つの空きタ
イムスロットを呼タイムスロットとして選択する。プロ
セス4005は終端ターミナル プロセス4033を生成し、こ
れにLNTERMメッセージを送くる。呼確立シーケンスの残
りは通常の方法によって進行するが、これには、SETUPC
OMPメッセージの遠隔交換モジュール503内の発信ターミ
ナル プロセス4031への伝送、及び発信周辺装置タイム
スロット及び終端周辺装置タイムスロットの伝送設備43
5上の呼タイムスロットへのマッピングが含まれる。 個々の遠隔交換モジュールはモジュール501からモジ
ュール504のクラスタに接続された全ての個々の回線に
向けられる呼に対して終端ポート決定機能を完結できる
ため発信遠隔交換モジュールは、終端遠隔交換モジュー
ルを決定した後に、相互接続伝送設備上の呼チャネルを
直ちに選択し割り当てることもできる。これはシステム
IIIのもう1つの実施態様において行なわれる。ただ
し、終端遠隔交換モジュールが呼がシーケンス呼である
と決定すると、この呼確立シーケンスは発信遠隔交換モ
ジュールに戻どされ、前に割り当てられた呼チャネルが
この呼を単純呼にするために解消される。 システムIIIのもう1つの実施態様におけるシーケン
ス呼の一例として、遠隔交換モジュール503に接続され
た加入者電話機548が遠隔交換モジュール502に接続され
た加入者電話機538の電話番号をダイアルするものと仮
定する。遠隔交換モジュール503(第40図)内におい
て、呼処理制御システム プロセス4001によってオフ
フック状態の検出に応答して生成された発信ターミナル
プロセス4043がダイアルされた電話番号を受信する。
発信ターミナル プロセス4043はダイアルされた数字を
分析してPI、DI、DIGCNT及びTREATの値を得る。発信タ
ーミナル プロセス4043はまた発信回線の特性に基づい
てSIの値を決定する。発信ターミナル プロセス4043は
次にRTREQメッセージを経路指定システム プロセス400
2に送くる。 経路指定システム プロセス4002はRTREQメッセージ
内の情報を使用して関連するデータベースにアクセスす
る。遠隔交換モジュール503内に格納されたDNTRANリレ
ーションは遠隔交換モジュール501から504に接続された
全ての回線に対する電話番号翻訳情報を含むため、経路
指定システム プロセス4002は加入者電話機538に接続
されたポートのGPIの決定を完結することができる。GPI
のMODULE欄は加入者電話機538が遠隔交換モジュール502
に接続されていることを定義する。経路指定システム
プロセス4002は次にモジュール503と502を相互接続する
伝送設備435上のチャネル13から23の1つが使用できる
か決定する。この例においては、チャネル13が空いてお
り、プロセス4002によって選択されるものと仮定する。
経路指定システム プロセス4002は(選択されたチャネ
ル13を含む)RTGENメッセージを遠隔交換モジュール502
内の終端システム プロセス4005に送くる。プロセス40
05はこれに応答してGPIをキーとして使用してPORTSTATU
Sリレーションにアクセスする。加入者電話機538に接続
された回線に対するPORTSTATUSリレーションの組変数が
呼前送り機能が働いており、呼が、後に決定される遠隔
交換モジュール501に接続された加入者電話機528と関連
する電話番号に前送りされるべきであることを定義する
ものと仮定する。PORTSTATUSリレーションを読み出す
と、これに応答して、終端システム プロセス4005は呼
前送りターミナル プロセス4047を生成し、呼前送り
(CF)メッセージをプロセス4047に送くる。FCメッセー
ジに応答して、呼前送りターミナル プロセス4047は短
かな継続期間の呼び出し電圧を加入者電話機538に送く
ることによってピング リングを生成する。呼前送りタ
ーミナル プロセス4047は次にRERTEメッセージを遠隔
交換モジュール503内の経路指定システム プロセス400
2に送くる。経路指定システム プロセス4002は加入者
電話機528に接続された終端ポートのGPIの決定を完結す
る。GPIのMODULE欄は遠隔交換モジュール501を定義す
る。経路指定システム プロセス4002は次に伝送設備43
5の前に割り当てられた呼チャネル13を解消する。この
時点において、呼は単純呼となる。経路指定システム
プロセス4002は次にモジュール503と501を相互接続する
伝送設備426上のチャネル13から23の1つが使用できる
か否か決定する。チャネル18が使用でき、経路指定シス
テム プロセス4002によって選択され、割り当てられる
ものと仮定する。経路指定システム プロセス4002は
(選択された呼チャネル18を含む)RTGENメッセージを
遠隔交換モジュール501内の終端システム プロセス400
8に送くる。プロセス4008によって受信されたRTGENメッ
セージは呼の出所に関して終端システム プロセス4005
によって受信されるRTGENメッセージ内に存在するもの
と同一の情報を含むことに注意する。呼確立シーケンス
の残りは、第37図との関連で説明の前の例と同様に進行
する。 システムIV システムIV(第41図)は前に説明のシステムII(第2
図)と実質的に同一のハードウェア構成を持つ。ただ
し、システムIVにおいては、網タイムスロットの選択及
びモジュール間呼に対する時分割多重スイッチ10の経路
設定を除いて、呼処理機能の全てがシステム中央制御を
巻き込むことなく交換モジュールに分散される。より具
体的には、終端ポートを決定する機能は全ての呼に関し
て交換モジュールのみの共同処理によって遂行される。
従って、システムIV内の中央制御30′は両方のシステム
とも29個の交換モジュールを含むが、システムIの中央
制御30と比較してこれが処理する処理負荷が大きく減少
されるため比較的低コストにて実現することができる。
逆に、同一プロセッサを使用して、より多数の交換モジ
ュールを処理することもできる。 システムIVにおいては、個々の交換モジュール201か
ら229は1つの経路指定システム プロセス、関連する
データ構造、つまり、RDBLK、CFBLK、GRPBLK及びTERMBL
K、及びFIXEDRI、SCRNING、DNTRAN、ROUTING、PORTGROU
P、GROUPPORT、MHG、LNSTAT、TRKG、TKOWNER、TKQUE及
びTKSTATNリレーションを含むデータベースを含む。個
々の交換モジュールはまたMODTRANリレーション(第32
図)を含む。全ての経路指定システム プロセスは(第
25図から第29図に流れ図が示される)システムII及びシ
ステムIIIのプログラムの修正バージョンである同一の
プログラムを実行する。この修正は第42図に示され、後
に説明される。これら経路指定システム プロセスと関
連する状態図は第24図の状態図と、NWCONN状態が不用で
あることを除いて、同一である。中央制御30′は経路指
定システム プロセスは持たず、経路ハント システム
プロセスを持つ。このプログラムは網タイムスロット
の選択、及びモジュール間呼に対する時分割多重スイッ
チ10の経路確立の任務を持つ。 電話番号翻訳 FIXEDRI、SCRNING、ROUTING、PORTGROUP、GROUPPOR
T、MHG及びTRKGリレーションは、個々の交換モジュール
201から229内において冗長である。個々のこれらリレー
ションは全システムに対する関連するデータを格納す
る。DNTRANリレーションは交換モジュールによって異な
る。例えば、交換モジュール201内のDNTRANリレーショ
ンは交換モジュール201に接続された全ての回線に対す
る電話番号翻訳情報に加えて、10000から11799までの18
00個のDNのセットを格納する。(前述のごとく、DNの最
初の数字はNOCであり、DNの最後の4つの数字はダイア
ルされた最後の4つの数字である)。交換モジュール20
2内のDNTRANリレーションは交換モジュール202に接続さ
れた全ての回線に対する電話番号翻訳情報に加えて1180
0から13599の1800個のDNのセットを格納する。同様に、
他の個々の交換モジュール内のDNTRANリレーションはそ
の交換モジュールに接続された全ての回線に対する電話
番号翻訳情報に加えてテーブル2に定義される1800個の
DNのセットを格納する。 勿論、個々の交換モジュールに同じ数のDNが関連する
必要はない。本システム内の交換モジュール当たり1800
個のDNの割り当ては解説のための一例にすぎない。さら
に、原則としては、任意の交換モジュールに接続された
加入者電話機は特定のセットの1800個のDNに限定される
必要はないが、セットの1800個のDNとこの交換モジュー
ルに接続された加入者電話機に割り当てられたセットの
DNの間の交点を最大にすることが必要である。個々の交
換モジュールの間で冗長であり、NOCD4D3属性及びMODUL
E属性を含むMODTRANリレーション(第32図)は、必要な
情報が発信交換モジュール内に存在しない場合に出所に
関する電話番号翻訳情報を格納する交換モジュールを検
出するのに使用される。この例のMODTRANリレーション
の内容がテーブル3に要約される。 NOCD4D3属性はNOCとダイアルされた番号の千の桁D4と
百の桁D3の組合せを表わす。例えば、交換モジュール20
1はDN1000から11799に対する電話番号翻訳情報を格納す
るため、MODTRANリレーションはNOCD4D3値が100から117
である出所に対しては、必要な電話番号翻訳情報が交換
モジュール201内に存在することを定義する。(DNの交
換モジュールに対する関連が千のグループによって行な
われる場合は、NOCと千の桁のD4を使用するだけで十分
に情報の位置を定義できることに注意する)。多重ポー
ト ハント グループに対する動的データの分布、つま
り、LNSTAT、TKOWNER、TKQUE及びTKSTATリレーションに
関しては後に説明される。 システムIVに要求される第25図から第29図の流れ図の
修正が第42図に示される。ブロック1085が判定ブロック
1080とブロック1400の間に挿入される。前述のごとく、
ブロック1070において、DNTRANリレーションがDNをキー
として読み出され、次に判定ブロック1080において、DN
TRANリレーション内に要求されるデータが存在するか否
か決定される。第42図に示されるごとく、ブロック1080
において要求データか存在しないと決定されたときは、
実行はブロック1085に進む。ブロック1085において、MO
DTRANリレーション(第32図)がNOCD4D3属性をキーとし
て使用して読み出され、必要な情報が格納されている交
換モジュールを定義するMODULE欄が得られる。MODULE欄
がTERMBLK内に格納され、実行はブロック1400に進む。
ブロック1400において、SWITCH状態3014(第24図)に入
いり、RDBLK内にDNTRAN状態3004を次の経路指定システ
ム プロセスによって開始されるべきプログラム状態で
あるとていぎする変数SWREQが格納される。実行はブロ
ック1190に進み、ここで次のプロセッサが決定される。
終端ポートを決定する機能が完結された場合は、次のプ
ロセッサは常に中央制御30′である。しかし、終端ポー
トがまだ決定されない場合は、次のプロセッサはTERMBL
K内のMODULE欄によって定義される交換モジュール内の
プロセッサである。次に、次のプロセッサの動作状態が
検証され、実行はブロック1210に進み、ここで伝送され
るべきメッセージのタイプが決定される。次のプロセッ
サがある交換モジュール内のプロセッサである場合は、
前に説明のRTGEN(第32図)が生成される。次のプロセ
ッサが中央制御30′である場合は、経路要求(PR)メッ
セージ(第32図)が生成される。このPRメッセージは中
央制御30′に対して、呼に対する網タイムスロットを選
択し、またその呼がモジュール間呼である場合は、時分
割多重スイッチ10の経路を確立するように命令する。PR
メッセージは、PRメッセージ内にはREQTERM及びRTCONTD
A欄が必要でないことを除いて、RTGENメッセージと同じ
欄を含む。実行は次にブロック1220に進み、RDBLK、CFB
LK及びTERMBLKを使用して適当なメッセージが生成さ
れ、このメッセージが伝送される。 システムIV内での呼の確立の第1の例として、交換モ
ジュール229に接続された加入者電話機25がたった今オ
フ フックとなったものと仮定する。このオフ フック
状態は回線ユニット21内の走査によって検出される。交
換モジュール229内の呼処理制御システム プロセス500
1(第43図)にオフ フックの検出が通知され、これに
応答して、発信ターミナル プロセス5008が生成され
る。発信ターミナル プロセス5008は発信音の加入者電
話機25への送信、及びその後の加入者電話機25からのダ
イアルされた数字の受信を制御する任務を持つ。この例
においては、番号355-2289がダイアルされたものと仮定
する。発信ターミナル プロセス5008はダイアルされた
数字を分析してプレフィクス インデックス(PI)、着
信先インデックス(DI)、数字カウント(DIGCNT)及び
処理(TREAT)変数の値を得る。発信ターミナル プロ
セス5008は発信回線の特性に基づいてスクリーン イン
デックス(SI)の値を決定する。発信ターミナル プロ
セス5008は次にメッセージ バッファ内に経路要求メッ
セージRTREQ(第14図)を生成する。RTREQメッセージが
生成されると、これは発信ターミナル プロセス5008に
よって交換モジュール229内にまだ存在する経路指定シ
ステム プロセス5002(第42図)に送くられる。経路指
定システム プロセス5002はRTREQメッセージをそれと
関連するRDBLK内に格納する。経路指定システム プロ
セス5002は次に順番に(第42図のように修正された第25
図から第29図の)経路指定プログラムに従って関連する
データベースにアクセスする。nxx数字355はこの例では
NOCの1として符合化されるため、ダイアルされた番号3
55-2289はDN12289として表わされる。DN12289に対する
電話番号翻訳情報は交換モジュール229内のDNTRANリレ
ーション内には存在しない。従って、経路指定プログラ
ムの実行においてDN12289をキーとして、DNTRANリレー
ションがアクセスされたとき、このアクセスは失敗す
る。MODTRANリレーション(第32図)がNOCD4D3の122を
キーとして読み出され、必要な電話番号翻訳情報を含む
交換モジュールの同定が得られる。この例においては、
この情報が交換モジュール202内に格納されていると決
定される。(テーブル3を参照)。経路指定システム
プロセス5002はDNTRAN状態3004(第24図)を次の経路指
定システム プロセスによって開始されるべきプログラ
ム状態であると定義し、またDN12289をDNTRANリレーシ
ョンにアクセスするためのキーとして使用することを定
義するREQTERM欄を含む一般化経路指定(RTGEN)メッセ
ージ(第32図)を生成する。経路指定システム プロセ
ス5002は次にRTGENメッセージを交換モジュール202内の
経路指定システム プロセス5004に送くる。RTGENメッ
セージ内のREQTERM欄に応答して、経路指定システム
プロセス5004は経路指定プログラムをDNTRAN状態3004
(第24図)から開始する。DNTRANリレーションがDN1228
9をキーとして使用してアクセスされる。今回は交換モ
ジュール229内で読み出されたMODTRANリレーションによ
って示されるごとく、必要な情報が存在する。この例に
おいては、DN12289は加入者電話機23に接続された交換
モジュール201のポートのグローバル ポート同定に翻
訳されるものと仮定する。経路指定システム プロセス
5004はこの呼に対する終端ポートの決定を完結できたた
め、プロセス5004は加入者電話機25に接続された交換モ
ジュール229のポートを定義するORIGGPI欄及び加入者電
話機23に接続された交換モジュール201のポートを定義
するTERMGPI欄を含む経路要求(PR)メッセージ(第32
図)を生成する。プロセス5004はPRメッセージを中央制
御30′内の経路ハント システムプロセス5007に送く
る。 中央制御30′は交換モジュール201から229と時分割多
重スイッチ10との間の全ての時分割多重回線の全てのタ
イムスロットのビジー/アイドル状態を定義する網マッ
プを格納する。前述したごとく、個々の交換モジュール
と時分割多重スイッチ10との間には2つの256タイムス
ロット時分割多重回線のペアが存在する。従って、任意
の交換モジュールと時分割多重スイッチ10との間には51
2個の使用可能なタイムスロットが存在する。中央制御3
0′内の経路ハント システム プロセス5007はPRメッ
セージに応答して、交換モジュール229と交換モジュー
ル201の間の共通に使用できる1つのタイムスロットを
選択する。経路ハント システム プロセス5007はまた
選択された網タイムスロットを定義する情報を制御メモ
リ29内に書き込む。プロセス5007は次にPATHDES欄に定
義された網タイムスロットを含むLNTREQメッセージ(第
14図)を交換モジュール201内の終端システム プロセ
ス5005に送くる。 LNTREQメッセージに応答して、終端システム プロセ
ス5005は交換モジュール201内に格納されたPORTSTATUS
リレーション(第32図)を読み出して加入者電話機23が
現在ビジーであるかアイドルであるか決定する。加入者
電話機23がアイドルである場合は、プロセス5005は終端
ターミナル プロセス5009を生成し、LNTREQメッセージ
内に受信された情報をプロセス5009にLNTERMメッセージ
を介して送くる。終端ターミナル プロセス5009は、加
入者電話機23への呼び出し電圧の伝送、及び交換モジュ
ール229へのE−ビット連続性信号及び可聴呼び出しト
ーンの送信を行なう。終端ターミナル プロセス5009は
次に完結された経路記述子PATHESを含む確立完結(SETU
PCOMP)メッセージを交換モジュール229内の発信ターミ
ナル プロセス5008に送くる。これに応答して、発信タ
ーミナル プロセス5008はE−ビット連続性信号を交換
モジュール201に送くる。交換モジュール201が交換モジ
ュール229からE−ビット連続性信号を受信すると、終
端ターミナル プロセス5009は加入者電話機23と通信す
るのに使用されるべき終端周辺装置タイムスロットを決
定し、交換モジュール201の制御RAM55内に終端周辺装置
タイムスロットと網タイムスロットの間のマッピングを
定義する情報を書き込む。同様に、交換モジュール229
が交換モジュール201からE−ビット連続性信号を受信
すると、発信ターミナル プロセス5008は加入者電話機
25と通信するのに使用されるべき発信周辺装置タイムス
ロットを決定し、交換モジュール229の制御RAM55内に発
信周辺装置タイムスロットと網タイムスロットの間のマ
ッピングを定義する情報を書き込む。こうして、加入者
電話機25と加入者電話機23の間の通信経路が確立され
る。 第2の例として、番号493-5433が交換モジュール229
に接続された加入者電話機25からダイアルされたものと
仮定する。呼処理制御システム プロセス5001によって
オフ フック受信の検出の通知に応答して生成された発
信ターミナル プロセス5018(第44図)はダイアルされ
た数字を受信し、次にRTREQメッセージを経路指定シス
テム プロセス5002に送くる。これに応答して、経路指
システム プロセス5002は経路指定プログラムを実行す
る。この場合、要件通りに、DN65433がこのDN65433に対
する電話番号翻訳情報が格納される同じ交換モジュー
ル、つまり、モジュール229に接続された終端加入者電
話機、例えば、電話機26に割り当てられる(テーブル2
参照)。従って、経路指定プログラムの実行におけるDN
TRANリレーションへのアクセスは成功し、経路指定シス
テム プロセス5002によって終端ポートの決定が完結さ
れる。経路指定システム プロセス5002は次にPRメッセ
ージ(第32図)を中央制御30′内の経路ハント システ
ム プロセス5007に送くる。PRメッセージ内のORIGGPI
欄及びTERMGPI欄内の両方が交換モジュール229を定義す
るため、経路ハント システム プロセス5007は交換モ
ジュール229内の受信タイムスロット交換器50を送信タ
イムスロット交換機53に接続するために使用されるべき
2つの空き網タイムスロットを選択する。それぞれ1つ
の網タイムスロットが片方の伝送の方向に使用される。
この呼はモジュール内呼であるため、時分割多重スイッ
チ10の経路は必要とされない。従って、プロセス5007は
制御メモリ29内に情報を書き込まない。プロセス5007は
PATHDES欄に定義された網タイムスロットを含むLNTREQ
メッセージを終端システム プロセス5010に送くる。こ
の呼確立シーケンスが前述のように進められるが、残り
の部分には、終端ターミナル プロセス5019の生成、プ
ロセス5001からのLNTERMメッセージのプロセス5019への
伝送、プロセス5019からのSEPUPCOMPメッセージの発信
ターミナル プロセス5018への伝送、及び交換モジュー
ル229内の制御RAM55内への発信及び終端周辺装置タイム
スロットからの網タイムスロットへのマッピングを定義
する情報の書込みが含まれる。 第3の例として、番号493-5552が交換モジュール229
に接続された加入者電話機25からダイアルされるものと
仮定する。DN65552に対する電話番号翻訳情報は交換モ
ジュール229のDNTRANリレーション内に格納されている
ため(テーブル2参照)、経路指定システム プロセス
5002(第45図)は終端ポートの決定を完結することがで
きる。この例においては、DN65552が交換モジュール201
に接続された加入者電話機23に割り当てられるものと仮
定する。経路指定システム プロセス5002は完結された
TERMGPI欄を含むPRメッセージを中央制御30′内の経路
ハント システム プロセス5007に送くる。これに応答
して、プロセス5007は交換モジュール229と交換モジュ
ール201の間で共通に使用できる網タイムスロットを選
択し、これを制御メモリ29に書き込むことによって経路
を確立する。加入者電話機25と加入者電話機23を接続す
る呼確立システムの残りは上に説明のように完結され
る。 第4の例として、番号355-1566が交換モジュール229
に接続された加入者電話機25からダイアルされたものと
仮定する。このDN11566に対する電話番号翻訳情報は交
換モジュール229のDNTRANリレーション内には格納され
ていないため(テーブル2参照)、経路指定システム
プロセス5002(第46図)は終端ポートの決定を完結する
ことができない。経路指定プログラムの実行の際にDNTR
ANリレーションへのアクセスが失敗すると、MODTRANリ
レーションがNOCD4D3の115をキーとして使用して必要と
される電話番号翻訳情報の位置を発見するために読み出
される。この例においては、必要とされる情報は交換モ
ジュール201内に存在すると決定される(テーブル3参
照)。従って、DNTRAN状態3004(第24図)及びDN11566
をDNTRANリレーションに対するキーとして定義するREQT
ERM欄を含むRTGENメッセージが生成される。経路指定シ
ステム プロセス5002はこのRTGENメッセージを交換モ
ジュール201内の経路指定システム プロセス5006に送
くる。 経路指定システム プロセス5006は経路指定プログラ
ムのDNTRAN状態3004から開始する。交換モジュール229
内のMODTRANリレーションを読み出した結果として期待
されるようにDN11566を使用してのDNTRANリレーション
へのアクセスは成功する。この例においては、DN11566
が交換モジュール201に接続された加入者電話機23に割
り当てられるものと仮定する。この例も、DN11566に対
する電話番号翻訳情報はDN11566を割り当てられた加入
者電話機が接続されているのと同一の交換モジュール、
つまり、モジュール201内に格納されているため要件通
りの割り当てを表わす。経路指定システム プロセス50
06は終端ポートの決定を完結することができるため、プ
ロセス5006はPRメッセージを中央制御30′内の経路ハン
ト システム プロセス5007に送くる。これに応答し
て、プロセス5007は交換モジュール201と交換モジュー
ル229との間の共通に使用できる網タイムスロットを選
択し、時分割多重スイッチ10の経路を確立する。プロセ
ス5007は次にLNTREQメッセージを交換モジュール201内
の終端システム プロセス5005に送り、そして呼確立シ
ーケンスの残りが上に説明の方法で進行し、加入者電話
機23と加入者電話機25接続される。 第32図には示されていないが、MODTRANリレーション
は属性として電話番号翻訳情報の2つの二次的位置を含
む。この二次的位置はMODULE属性によって定義される交
換モジュールが動作しない場合に使用される。1800個の
DNの任意のグループに対する電話番号翻訳情報が、1つ
が主として指定され、2つが二次として指定される3つ
の交換モジュールのDNTRANリレーション内に格納され
る。ブロック1190(第42図)において、INTEGRITY状態3
012(第24図)に入ったとき、主として指定された交換
モジュール内のプロセッサが動作しないことが明らかと
なると、RTGENメッセージがこれに送くられるかわり
に、二次と指定される交換モジュールの1つの中の作動
するプロセッサに送くられる。 システムIVのここに説明の実施態様においては、個々
の交換モジュール内のDNTRANリレーションはその交換モ
ジュールに接続された全ての回線に対する電話番号翻訳
情報に加えてテーブル2に定義される1セットの1800個
のNDを格納する。もう1つの実施態様においては、個々
の交換モジュール内のDNTRANリレーションはこの180個
のDNのセットに対する電話番号翻訳情報のみを格納し、
この所定の1800個のDNのセット以外の電話番号を割り当
てられた交換モジュールの回線に対する情報は格納しな
い。DNRANリレーションの読み出しにおいて失敗した後
にのみMODTRANリレーションを読み出すのではなく、MOD
TRANリレーションが読み出され、MODTRANリレーション
が電話番号翻訳情報が存在することを示さないかぎり、
DNTRANリレーションを読み出す試みは行なわれない。こ
れ以外の場合は、経路指定はMODTRANリレーションによ
って定義される交換モジュール内で継続される。 多重ポート ハント グループ 前述したごとく、システムIにおいては、全ての多重
ポート ハント グループ、つまり、多重回線ハント
グループ及びトランク グループの制御は全て中央制御
30内に位置される。さらに、システムII及びシステムII
Iにおいては、前述したごとく、幾つかの多重回線ポー
ト ハント グループに対する制御機能は交換モジュー
ル501から504に分散される。しかし、この制御機能は全
てのメンバーが1つの遠隔交換モジュールに接続された
多重ポート ハント グループにのみ分散され、2つあ
るいはそれ以上のモジュールにまたがるメンバーを持つ
多重ポート ハント グループの制御は中央制御30内に
残される。ここで説明のシステムIVにおいては、全ての
多重ポート ハント グループの制御が交換モジュール
201から229に分散される。個々の多重ポート ハント
グループには交換モジュール201から229の1つがそのグ
ループ コントローラとして指定される。この実施態様
においては、幾つかの規則に従ってこの指定が行なわれ
る。全てのメンバーが1つの交換モジュールに接続され
た多重ポート ハント グループに対しては、グループ
コントローラはこの交換モジュールと指定される。2
つあるいはそれ以上にまたがるメンバーを持つ多重ポー
ト グループに対しては、最も多くのグループ メンバ
ーが接続されたモジュールがそのグループ コントロー
ラに指定される。グループのメンバーに接続されたモジ
ュールの全てが同一の数のメンバーに接続されている場
合は、モジュールの1つがグループ コントローラとし
て任意に選択される。これに加えて、グループ コント
ローラに接続されたグループ メンバーにパイロットD
N、つまり、加入者によってある多重回線ハント グル
ープを呼び出すために使用されるDNが割り当てられる。
これら指定規則に従がうとシステムIV内のモジュール間
制御メッセージの数を効率的に保ことができる。ただ
し、完全に任意の指定を含めた他の指定方法も可能であ
る。重要なことは、個々のグループに対して1つのコン
トローラが割り当てられることである。 多重ポート ハント グループのビジー/アイドル状
態を定義する動的データ、つまり、多重回線ハント グ
ループに対するLNSTATリレーション及びトランク グル
ープに対するTKOWNER、TKQUE及びTKSTAリレーションは
グループ コントローラによって格納される。テーブル
4に示される一例としてのグループについて説明する。 多重回線ハント グループAにおいては全てのメンバ
ーが交換モジュール201に接続される。従って、交換モ
ジュール201がグループAのグループ コントローラと
して指定され、グループAに対するLNSTATリレーション
は交換モジュール201内に格納される。多重回線ハント
グループBにおいては、2つのメンバーが交換モジュ
ール201に接続され、12個のメンバーが交換モジュール2
02に接続され,そして2つのメンバーが交換モジュール
229に接続される。交換モジュール202がグループBに対
するグループ コントローラと指定され,グループBに
対するLNSTATリレーションが交換モジュール202内に格
納される。多重回線ハント グループCにおいては、1
つのメンバーが個々の交換モジュール201から229に接続
される。交換モジュール208が任意的にグループCに対
するグループ コントローラとして指定され、グループ
Cに対するLNSTATリレーションがモジュール208内に格
納される。トランク グループAは全てのメンバーが交
換モジュール201に接続された先入れ先出し(FIFO)グ
ループである。交換モジュール201がグループ コント
ローラとして指定され、トランク グループAに対する
TKOWNER及びTKQUEリレーションが交換モジュール201内
に格納される。トランク グループBは16個のメンバー
が交換モジュール201に接続され、32個のメンバーが交
換モジュール202に接続された順/逆グループである。
交換モジュール202がグループ コントローラに指定さ
れ、トランク グループBに対するTKSTATリレーション
が交換モジュール202内に格納される。 グループ コントローラ以外の交換モジュールから発
信される多重ポート ハント グループに対する全ての
呼はグループ コントローラに制御メッセージを送くる
ことが要求される。グループ コントローラはそのグル
ープに対する動的ビジー/アイドル データを使用して
所定のハント アルゴリズムを遂行し、使用できるもの
が存在する場合は、その呼に1つのアイドルのグループ
メンバーを割り当てる。グループ コントローラは直
ちに割り当てられたメンバーをビジーとマークする。グ
ループ コントローラは次に割り当てられたメンバーに
接続された交換モジュールに制御メッセージを送り、そ
のメンバーに向けての呼の確立を行なう。割り当てられ
たメンバーが再び使用できるようになると、制御メッセ
ージがグループ コントローラに返信され、そのメンバ
ーはアイドルとマークされる。 この多重ポート ハント グループと関与する呼確立
の一例として、番号355-1922が交換モジュール229に接
続された加入者電話機25の所でダイアルされ、355-1922
は2つのメンバーが交換モジュール201に接続され、12
個のメンバーが交換モジュール201に接続され、そして
2つのメンバーが交換モジュール229に接続された多重
回線ハント グループBのパイロット電話番号であるも
のと仮定する(テーブル2及び4を参照)。交換モジュ
ール229内での経路指定システム プロセス5002(第43
図)によるDN11922を使用してのDNTRANリレーションへ
のアクセスの試みは失敗する。MODTRANリレーション
(第32図)がNOCD4D3の119をキーとして使用して読み出
され、必要とされる電話番号翻訳情報が交換モジュール
202内に格納されていることが決定される(テーブル3
を参照)。経路指定システム プロセス5002はDNTRAN状
態3004(第24図)を次の経路指定システム プロセスに
よって開始されるべきプログラムの状態として、及びDN
11922をNDTRANリレーションへのアクセスにおいてキー
として使用すべきであることを定義するREQTERM欄を含
むRTGENメッセージを生成する。経路指定システム プ
ロセス5002は次にRTGENメッセージを交換モジュール202
内の経路指定システム プロセス5004に送くる。 RTGENメッセージに応答して、経路指定システム プ
ロセス5004は経路指定プログラムをDNTRAN状態3004から
開始し、DNTRANリレーションをDN11922をキーとして使
用して読み出す。上に説明の指定規則に従がうと、パイ
ロットDN11922に対する電話番号翻訳情報は交換モジュ
ール202内に格納され、グループBのメンバーの1つに
接続された交換モジュール202のポートのグローバル
ポート同定を定義する。従って、交換モジュール202内
のDNTRANリレーションのアクセスは成功する。検索され
たDNTRAN組変数のTERMCLASS属性はDNTRAN11922が1つの
回線にではなく多重回線ハント グループに割り当てら
れていることを定義する。次に経路指定システム プロ
セス5004によって経路指定プログラムに従ってPORTGROU
P及びMHGリレーションが読み出される。MHG組変数のMOD
ULE属性は交換モジュール202が指定されたグループ コ
ントローラであることを定義する。次にLNSTATリレーシ
ョン内に格納された動的データである多重回線ハント
グループBの全てのメンバーのビジー/アイドル状態を
定義する動的データだ読み出される。交換モジュール20
2がこのグループのコントローラであるため、LNSTATリ
レーションのアクセスは成功し、1つのアイドルのグル
ープ メンバーが所定のハント アルゴリズムに従って
その呼に割り当てられる。このメンバーは直ちにビジー
とマークされる。この例においては、交換モジュール20
1に接続された加入者電話機23が多重回線ハント グル
ープBの1つのメンバーであり、加入者電話機23に呼が
割り当てられるものと仮定する。経路指定システム プ
ロセス5004は終端ポートの決定を完結することができた
ため、プロセス5004はPRメッセージを中央制御30′内の
経路ハント システム プロセス5007に送くる。 PRメッセージのORIGGPI及びTERMGPI欄に基づいて、経
路ハント システム プロセス5007はモジュール229と
モジュール201の間の共通に使用できる網タイムスロッ
トを選択し、時分割多重スイッチ10の経路を確立するた
めに選択された網タイムスロットを定義する情報を制御
メモリ29に書き込む。経路ハント システム プロセス
5007は次にPATHDES欄に定義された網タイムスロットを
含むLNTREQメッセージを交換モジュール201内の終端シ
ステム プロセス5005に送くり、そして呼確立シーケン
スの残りの部分が上に説明のように遂行される。加入者
電話機23がオフ フックに戻どると、終端ターミナル
プロセス5009はこのことを通知され、制御メッセージを
グループ コントローラである交換モジュール202内の
呼処理制御システム プロセス(図示なし)に送り、こ
のグループに対する動的データを更新する。 多重ポート ハント グループと関与する呼確立の第
2の例として、多重回線ハント グループBのパイロッ
ト電話番号355-1922が交換モジュール229に接続された
加入者電話機25から再びダイアルされたものと仮定す
る。DN11922に対する電話番号翻訳情報は交換モジュー
ル229のDNTRANリレーション内には存在しない(テーブ
ル2を参照)。従って、経路指定システム プロセス50
02(第47図)がその経路指定プログラムを実行したと
き、DN11922を使用してのDNTRANリレーションのアクセ
スは失敗する。次にMODRANリレーションがNOCD4D3の119
をキーとして読み出される。これによって、交換モジュ
ール202が必要される電話番号翻訳情報を格納すること
が決定される(テーブル3参照)。経路指定システム
プロセス5002はDNTRAN状態3004を次の経路指定システム
プロセスによって開始されるべきプログラム状態とし
て定義し、またDN11922をDNTRANリレーションを読み出
すときに使用すべきキーであると定義するREQTERM欄を
含むRTGENメッセージを生成する。経路指定システム
プロセス5002は次にRTGENメッセージを交換モジュール2
02内の経路指定システム プロセス5004に送くる。 RTGENメッセージに応答して、経路指定システム プ
ロセス5004は経路指定プログラムをDNTRAN状態3004から
開始する。DNTRANリレーションのDN11922をキーとして
使用してのアクセスは交換モジュール229内のMODTRANリ
レーションの読み出しの結果として期待されるように成
功する。検索されたDNTRAN組変数のTERMCLASS属性はDNT
RAN11922が1つの回線にではなく多重回線ハント グル
ープに割り当てられていることを定義する。次に経路指
定システム プロセス5004によって経路指定プログラム
に従ってPORTGROUP及びMHGリレーションが読み出され
る。MHG組変数のMODULE属性は交換モジュール202が指定
されたグループ コントローラであることを定義する。
次にLNSTATリレーション内に格納された動的データであ
る多重回線ハント グループBの全てのメンバーのビジ
ー/アイドル状態を定義する動的データが読み出され
る。交換モジュール202がこのグループのコントローラ
であるため、LNSTATリレーションのアクセスは成功し、
1つのアイドルのグループ メンバーが所定のハント
アルゴリズムに従ってその呼に割り当てられる。このメ
ンバーは直ちにビジーとマークされる。この第2の例に
おいては、交換モジュール229に接続された加入者電話
機26が多重回線ハント グループBのメンバーであり、
加入者電話機26に呼が割り当てられるものと仮定する。
経路指定システム プロセス5004は終端ポートの決定を
完結することができるため、プロセス5004はPRメッセー
ジを経路ハント システム プロセス5007に送くる。 PRメッセージのORIGGPI及びTERMGPI欄の両方が交換モ
ジュール229を定義するため、時分割スイッチ10の経路
は要求されない。経路ハント システム プロセス5007
は交換モジュール229内の受信タイムスロット交換器50
を送信タイムスロット交換器に接続するのに使用できる
空いた1つの網タイムスロットを選択し、PATHDES欄に
この網タイムスロットを含むLNTREQメッセージを終端シ
ステム プロセス5010に送くる。呼確立シーケンスの残
りは上に説明のように進行する。 第32図には示されないが、MHG及びTRNGリレーション
はさらに個々の多重ポート ハント グループに対し
て、交換モジュールの1つを“シャドウ”グループ コ
ントローラとして定義する。このシャドウ グループ
コントローラもハント グループに対する動的データを
維持する。つまり、グループ コントローラからのメッ
セージを介して全てのビジー/アイドル状態の変化が通
知される。グループ コントローラが動作しない場合
は、グループに対するハンティングはシャドウ グルー
プ コントローラによって遂行される。 システムV システムB(第48図)は前述のシステムI(第2図)
と実質的に同一のハードウェア構成を持つ。ただし、シ
ステムVは別の制御分散ユニット31′を含む。前述のご
とく、中央制御30はシステムI内の時分割多重スイッチ
10を命令を制御メモリ29内に通信経路49を介して書き込
むことによって制御する。システムV(第48図)におい
ては、中央制御30″並びに個々の交換モジュール201か
ら229は時分割多重スイッチ10を制御分散ユニット31′
に送くることによって制御でき、制御分散ユニット31′
はこれに応答して命令を制御及び診断アクセス リンク
9049を介して制御メモリ29に書き込む。時分割多重スイ
ッチ10の経路のハント及び確立機能はシステムVにおい
ては中央制御30″から交換モジュール201から229に移さ
れるため、交換モジュール201から229は中央制御30″を
巻き込むことなく時分割多重スイッチ10を制御できるこ
とが必要である。 システムV内の中央制御30″を実現するために使用さ
れるプロセッサは、システムIV(第41図)内の中央制御
30′のプロセッサと比較してさらに低コストとなる。シ
ステムV内の中央制御30″は呼の確立に関する呼毎の処
理タスクから完全に解放されるため、このプロセッサに
課せられる信頼性要件は大きく軽減される。つまり、シ
ステムは中央制御30″が完全に故障した場合でも電話呼
の交換動作を継続することができる。 制御分散ユニット31 制御分散ユニット31′は制御情報を交換モジュール20
1から229から時分割多重スイッチ10の出力ターミナルP6
4に接続された時分割多重回線150を介して受信する。制
御分散ユニット31′は制御情報を交換モジュール201か
ら229に時分割多重スイッチ10の入力ターミナルP64に接
続された時分割多重回線151上に送くる。制御分散ユニ
ット31′内において、時分割多重回線150と151はリンク
インタフェース9001(第49図)に結合される。リンク
インタフェース9001は、リンク インタフェース78内
に制御語を抽出及び挿入するために使用される回路がリ
ンク インタフェース9001内では必要とされないことを
除いて、システムIとの関連で前に説明のリンク イン
タフェース78(第4図)と実質的に同一である。時分割
多重回線150及び151はそれぞれ256個のチャネル、つま
り、タイムスロットを持つ。ただし、この実施態様にお
いては、58個の制御チャネルのみが必要とされる。つま
り、個々の交換モジュール201から229に対して2つの制
御チャネルが必要とされる。リンク インタフェース90
01は信号変換機能を遂行し、時分割多重スイッチ10から
時分割多重回線150上に受信される情報をメッセージ
インタフェース9003に送くる。リンク インタフェース
9001はまたメッセージ インタフェース9003から情報を
受信し、時分割多重スイッチ10に送くるために時分割多
重回線151上に置く。メッセージ インタフェース9003
は時分割多重スイッチ10から制御分散ユニット31′によ
って受信された制御情報を3つのコミュニティの周辺装
置プロセッサに分散する。第1のコミュニティは4つの
モジュール メッセージ プロセッサ9201から9204を含
み、第2のコミュニティは4つのモジュール メッセー
ジ プロセッサ9301から9304を含み、そして第3のコミ
ュニティは1つの基本周辺装置コントローラ9101を含
む。メッセージ インタフェース9003にまたはコミュニ
ティからの制御情報を時分割多重スイッチ10に伝送する
ために多重化する。コミュニティはメッセージ インタ
フェース9003と32チャネル直列メッセージ インタフェ
ース バス9110、9210、及び9310を介して通信する。個
々のモジュール メッセージ プロセッサは交換モジュ
ール201から229の最高8子までと関連され、関連する交
換モジュールと指定のリンク レベル プロトコール、
例えば、HDLCプロトコールを介して通信する。基本周辺
装置コントローラ9101は制御分散ユニット31′の複数の
要素の動作を制御するのに使用されるが、特に、時分割
多重スイッチ10の経路を定義する制御メモリ29によって
格納されるべき情報を制御及び診断 アクセス リンク
9110を介して書き込むのに使用される。基本周辺装置コ
ントローラ9110によってメッセージ インタフェース90
03に送くられた制御命令は制御メモリ29に制御及び診断
アクセス リンク9110を介して書き込まれる。 周辺装置インタフェース コントローラ9500は周辺装
置プロセッサのコミュニティと中央制御30″の間の情報
の伝送を制御することによってパケット交換機能を遂行
する。周辺装置インタフェース コントローラ9500は、
マイクロコントロール メモリ9501内に格納された命令
に従って動作し、周辺装置プロセッサのコミュニティと
I/Oマイクロプロセッサ インタフェース9502を介して
通信する。インタフェース9502はコミュニティにコミュ
ニティ データ/アドレス バス9100、9200及び9300を
介して結合される。I/Oマイクロプロセッサ インタフ
ェース9502に向かうアドレス バス 9503上にソース及
び着信先アドレスを書き込むことによって、周辺装置イ
ンタフェース コントローラ9500はモジュール メッセ
ージ プロセッサの1つの、例えば、9301からの制御情
報を別のモジュール メッセージ プロセッサあるいは
基本周辺装置コントローラ9101に送くる。この制御情報
の伝送は中央制御30″を使用することなく遂行できる。
周辺装置インタフェース コントローラ9500は、同様
に、モジュール メッセージ プロセッサ9301からの制
御情報を16ビット データ バス9504上に伝送する。こ
の情報はその後中央制御30″に運こばれる。バス イン
タフェース コントローラ9505に向うアドレス バス95
03′上にソース及び着信先アドレスを書き込むことによ
って、周辺装置インタフェース コントローラ9500は中
央制御30″からバス インタフェース コントローラ95
05によって受信された制御情報を周辺装置プロセッサの
コミュニティにデータ バス9504及びI/Oマイクロプロ
セッサ インタフェース9502を介して伝送する。中央制
御30″は制御分散ユニット31′とジュアル直列チャネル
32を介して通信する。セレクタタ9507は中央制御30″か
らの情報をチャネル32を介して受信し、また待機中央制
御(図示なし)からの情報を第2のジュアル直列チャネ
ル32′を介して受信する。セレクタ9507は現在、システ
ムの動作を制御しているのが中央制御30″かあるいは待
機中央制御かに基づいて、チャネル32あるいはチャネル
32′を選択する。セレク9507は中央制御30″、あるいは
待機中央制御から受信された情報を直列から並列フォー
マットに変換し、変換された情報をバス インタフェー
ス コントローラ9505に向かう32ビット並列バス9506上
に送くる。バス インタフェース コントローラ9505は
32ビット セレクタ9507と16ビット周辺装置インタフェ
ース コントローラ9500との間のバッファとして機能す
る。バス インタフェース コントローラ9505は16語x3
2ビットFIFO(図示なし)を含むが、これは周辺装置イ
ンタフェース コントローラ9500によってアクセスでき
るように16ビット欄にセグメント化される。 分散式経路ハント 前述のように、ある交換モジュール、例えば、モジュ
ール201(第48図)と時分割スイッチ10との間に512個の
タイムスロットが存在する。交換モジュール301と時分
割多重スイッチ10の間の時分割多重回線の2つのペアの
各々、つまり入/出力ポート ペアP1に接続された回線
13及び15、並びに入/出力ポート ペアP2に接続された
回線14及び16は、この上にそれぞれ256個のチャネルを
持つ。以下の説明の目的においては、ある交換モジュー
ルと時分割多重スイッチ10との間のこの512個のチャネ
ルはチャネルTS1からTS512と呼ばれる。時分割多重スイ
ッチ10は任意の交換モジュールからの個々のチャネルを
他の任意の交換モジュール上の対応するチャネルと接続
する。例えば、時分割多重スイッチは交換モジュール20
1からのTS1を交換モジュール202から229の任意のTS1に
接続し、交換モジュール201からのTS2を交換モジュール
202から229の任意のTS2に接続する。システムIからシ
ステムIVのように、中央制御30″が時分割多重スイッチ
10に向かうあるいはこれからの全てのチャネルの全体図
を保持して呼に対する網タイムスロットを選択するので
はなく、システムVにおいては、このような全体図は保
持されない、つまり、個々の交換モジュールはその交換
モジュールから時分割多重スイッチ10に向かうチャネル
TS1からTS512の個々の状態を定義するTIMESLOTリレーシ
ョンを格納し、個々のモジュール間呼に関与する2つの
交換モジュールはその呼に使用されるべき網タイムスロ
ットを協議して選択する。網タイムスロットが選択され
ると、交換モジュールの1つが、CONNECT命令を、中央
制御30″を巻き込むことなく、制御分散ユニット31′を
介して中央メモリ29に送くる。 システムV内における終端ポート決定機能は、前に説
明のシステムIV内におけるのと同様に遂行される。終端
交換モジュール内に終端ターミナル プロセスが生成さ
れると、このターミナル プロセスは経路要求(PR)メ
ッセージを現在その交換モジュール内に位置する経路ハ
ント システム プロセスに送くる。PRメッセージに応
答してこの経路ハント システム プロセスによって実
行されるプログラムの流れ図が第5図に示される。PRメ
ッセージはブロック6010において受信される。実行は判
定ブロック6020に進み、ここで、PRメッセージ内に定義
された終端交換モジュールと発信交換モジュールが同一
の交換モジュールであるか異なる交換モジュールである
かに基づいて、その呼がモジュール間呼であるか否かが
決定される。呼がモジュール間呼でない場合は、実行は
ブロック6030に進む。その交換モジュールによって格納
されたTIMESLOTリレーションがアクセスされ、チャネル
TS1からTS512の中の1つの使用できるタイムスロットが
その呼に対する網タイムスロットとして選択され、ビジ
ーとマークされる。時分割多重スイッチ10を通じての経
路は必要とされないが、この選択された網タイムスロッ
トはその交換モジュール内の受信タイムスロット交換器
を送信タイムスロット交換器に接続するのに使用され
る。一方、呼がモジュール間呼である場合は、実行は判
定ブロック6020からブロック6040に進む。ブロック6040
において、経路ハント要求(PHR)メッセージが生成す
る。このメッセージは、64オクティトから構成される欄
によってこの交換モジュールと時分割多重スイッチ10の
間の512個のチャネルTS1からTS512の使用状況を定義す
る。(PHRメッセージは、ビジー チャネル、つまり、
確立された呼に対して使用されているチャネル、及び未
決呼に対する候補セットの一部として予約されたチャネ
ルの両方を使用不可と定義する。このチャネルの予約に
関しては、後に説明される。)実行ブロック6040からブ
ロック6050に進み、生成されたPHRメッセージが発信交
換モジュール内の経路ハント システムに送くられる。 任意の交換モジュール内でPHRメッセージに応答して
経路ハント システムによって実行されるプログラムの
流れ図が第51図に示される。PHRメッセージはブロック6
110において受信され、実行はブロック6120に進む。TIM
ESLOTリレーションがアクセスされ、呼に対するタイム
スロットの候補セットが選択される。この候補セット内
の個々のタイムスロットは以下の基準を満すことが要求
される。つまり、1)そのタイムスロットがその交換モ
ジュールのTIMESLOTリレーション内で使用可と定義され
ており、そして2)そのタイムスロットがそのモジュー
ル間呼に関与するもう1つの交換モジュールからのPHR
メッセージ内で使用可と定義されていることが要求され
る。ここに説明の実施態様においては、この候補セット
のサイズは前もって定義され、例えば、4つのタイムス
ロットを含む。ブロック6130において、タイムスロット
の候補セットが予約される。すると、これらタイムスロ
ットはこの交換モジュールによってこの特定の呼が解決
されるまであるいは少なくともこの候補から解放するま
で他の候補セットの一部として選択されることはない。
ブロック6130において予約されたタイムスロットは他の
交換モジュールとこの交換モジュールの間の他の呼に対
する網タイムスロットとして選択できることに注意す
る。ブロック6130における予約は単に予約されたタイム
スロットはそれらがこの候補セットから解放されないか
ぎりその交換モジュールによって別の候補セットの一部
として選択されないことを意味する。実行はブロック61
30からブロック6140に進み、ここで、この候補セットの
4つのタイムスロットの中の1つが第1の選択(FC)タ
イムスロットとして選択される。次にブロック6150にお
いて、候補セットの4つのタイムスロット、並びにこの
4つのタイムスロットのどれがFCタイムスロットである
かを定義する候補セット(CS)メッセージが生成され
る。生成されたCSメッセージはブロック6160においても
う一方の交換モジュール内の経路ハント システム プ
ロセスに送くられる。 ある交換モジュールの経路ハント システム プロセ
スによってCSメッセージに応答して実行されるプログラ
ムの流れ図が第52図から第54図に示される。CSメッセー
ジはブロック6210において受信され、実行はブロック62
15に進み、ここで、タイムスロットの候補セットがそれ
らタイムスロットがその交換モジュールによって他の呼
に対する候補セットの一部として選択されないように予
約される。実行はブロック6215からブロック6240に進
み、その交換モジュール内のTIMESLOTリレーションが候
補セットの4つのタイムスロットのいずれかがビジーで
あるか、つまり、4つのタイムスロットのいずれかが既
に他の呼に対する網タイムスロットとして選択されてい
るか否か決定するためにアクセスされる。ビジーのタイ
ムスロットはこの候補セットから除外され、実行は判定
ブロック6250に進む。ブロック6250において、受信され
たCSメッセージによって定義されるFCタイムスロットが
この交換モジュールのTIMESLOTリレーション内でビジー
とマークされているか否か判定される。FCタイムスロッ
トがビジーである場合は、勿論、これはこの呼に対する
網タイムスロットとして選択することはできず、実行は
ブロック6310に進む。FCタイムスロットがビジーでない
場合は、実行は判定ブロック6260に進み、このFCタイム
スロットがこの交換モジュールと他の交換モジュールの
間の別の未決呼に対するFCタイムスロットとして既に指
定されていないか決定される。指定されていない場合
は、実行はブロック6270に進み、TIMESLOTリレーション
内においてFCタイムスロットがビジーとしてマークさ
れ、この候補セットの他のタイムスロットが使用可とマ
ークされる。次にブロック6280において、CONNECTメッ
セージ及びこのFCタイムスロットをその呼に対して選択
された網タイムスロットとして定義する経路ハント完結
(PHC)メッセージが生成される。ブロック6280におい
てCONNECTメッセージが制御メモリ29に送くられる。制
御メモリ29はCONNECTメッセージに応答して、時分割多
重スイッチ10が選択された網タイムスロットにおいてこ
の2つの交換モジュール間の通信経路を提供することを
定義する。さらにブロック6280において、PHCメッセー
ジが終端ターミナル プロセスに送くられる。このプロ
セスはその呼に対して網タイムスロットが選択されたこ
とを知ると、呼の確立をシステムIVとの関連で説明のよ
うに完結する。 一方、判定ブロック6260において、FCタイムスロット
が既に別の未決呼に対するFCタイムスロットとして指定
されていると決定された場合は、実行はブロック6300に
進み、このFCタイムスロットが候補セットから除外さ
れ、この交換モジュールのメモリ内に格納された衝突リ
ストと呼ばれるリストに加えられる。この衝突リストは
FCタイムスロットと指定されたがこれらがほぼ同時に他
の未決呼に対する網タイムスロットとして指定されたた
め網タイムスロットとして選択されなかった候補セット
のタイムスロットのリストから成る。FCタイムスロット
がブロック6250においてビジーであると決定された場合
も、あるいはFCタイムスロットがブロック6260において
他の未決呼に対するFCタイムスロットとして指定されて
いることが発見された場合も同じ結果となる。つまり、
このFCタイムスロットはこの呼に対する網タイムスロッ
トとして選択されず、実行はブロック6310に進む。ブロ
ック6310において、候補セットが空になったか判定され
る。候補セットが空でない場合は、実行はブロック6340
に進み、候補セットの残りのタイムスロットの1つが新
たなFCタイムスロットとして選択される。ブロック6350
において、この新たなFCタイムスロット及びこのプログ
ラムの実行のブロック6240において候補セットから除外
されたタイムスロットを定義する候補セット削減(CS
R)メッセージが生成される。生成されたCSRメッセージ
はブロック6360において他方の交換モジュール内の経路
ハント システム プロセスに送くられる。 一方、ブロック6310において、候補セットが空になっ
たと判定された場合は、実行は判定ブロック6370に進
む。Nは格納された変数であり、ある呼に対して候補セ
ットが空になった回数を定義する。判定ブロック6370に
おいて、この候補セットが所定の回数、例えば、3回以
上空になったか決定される。なった場合は、実行はブロ
ック6430に進み呼は失敗する。一方、候補セットが空に
なった回数が3回以下である場合は実行は判定ブロック
6380に進み、ここで衝突リストも空であるか判定され
る。衝突リストが空である場合は、実行は再びブロック
6430に進み呼は失敗する。一方、衝突リストが空でない
場合は、実行はブロック6390に進み、ここで衝突リスト
がこの呼に対する新たな候補となる。次にブロック6400
において、この衝突リストが消去され、ブロック6410に
おいて変数Nが増分される。次に上に説明のようにブロ
ック6340、6350及び6360が実行され、CSRメッセージが
もう1つの交換モジュール内の経路ハント システム
プロセスに送くられる。 任意の交換モジュール内の経路ハント システム プ
ロセスはCSRメッセージに応答して第52図から第54図に
示される同一のプログラムを実行する。CSRメッセージ
がブロック6220において受信され、次にブロック6230に
おいて、CSRメッセージ内に定義される他方の交換モジ
ュールによってビジーとして除外されたタイムスロット
が解放されこの交換モジュールによって候補セットとし
て選択できるようにされる。実行は次にブロック6240に
進み、SCメッセージと関連して上に説明と同様に進行す
る。 任意の呼に対する網タイムスロットの選択は終端交換
モジュール及び発信交換モジュールのいずれによっても
行なわれることに注意する。この選択が終端交換モジュ
ール内で行なわれた場合は、CONNECTメッセージがこの
モジュール内の経路ハント システム プロセスによっ
て制御メモリ29に送くられ、経路ハント完結(PHC)メ
ッセージがこの経路ハント システム プロセスによっ
て終端ターミナル プロセスに送くられる。この実施態
様においては、この選択が発信交換モジュール内で行な
われた場合は、発信交換モジュール内の経路ハント シ
ステム プロセスはPHCメッセージを終端交換モジュー
ル内の経路ハント システム プロセスに送くる。終端
交換モジュール内の経路ハント システム プロセス
は、網タイムスロットの選択と同様に進行する。発信交
換モジュールがこの呼に対して網タイムスロットが選択
されたことを知ると、この候補セット内の他のメンバー
が使用可とマークされ、この発信交換モジュールによっ
て選択される別の候補セットに含めることができるよう
にされる。 システムV内における呼確立の第1の例として、シス
テムIVとの関連の第43図に示される例を再び考察する。
電話番号355-2289が交換モジュール229に接続された加
入者電話機25の所でダイアルされたものと仮定する。終
端ポートの決定に至たるまでの初期のステップはシステ
ムIVの例と同一である。発信ターミナル プロセス7008
(第56図)が生成され、これはRTREQメッセージを経路
指定システム プロセス7002に送くる。プロセス7002は
終端ポートの決定を完結することができず、MODTRANリ
レーション(第32図)を読み出すことによって必要とさ
れる電話番号翻訳情報が交換モジュール202内に格納さ
れていることを知る。プロセス7002は次にRTGENメッセ
ージを交換モジュール202内の経路指定システム プロ
セス7004に送くり、このプロセスは終端ポートが交換モ
ジュール201の加入者電話機23に接続されていることを
決定する。プロセス7004は、システムIVの場合のように
メッセージを中央制御30には送くらず、RTGENメッセー
ジを交換モジュール201内の終端システム プロセス700
5に送くる。プロセス7005は加入者電話機23がアイドル
であると決定し、終端ターミナル プロセス7009を生成
し、LNTERMメッセージをプロセス7009に送くる。これに
応答して、プロセス7009は経路要求(PR)メッセージを
交換モジュール201内の経路ハント システム プロセ
ス7013に送くる。経路ハント システム プロセス7013
はPRメッセージ内のORIGGPI及びTERMGPI欄に基づいてこ
の呼がモジュール間呼であることを決定する。従って、
プロセス7013はそのTIMESLOTリレーションにアクセス
し、交換モジュール201と時分割多重スイッチ10の間の5
12個のチャネルTS1からTS512の使用状態を定義する経路
ハント要求(PHR)メッセージを生成する。この例にお
いては、これらチャネルの中の78チャネルが使用可、つ
まり、ビジーあるいは予約されてないものと仮定する。
プロセス7013は次にPHRメッセージを発信交換モジュー
ル229内の経路ハント システム プロセス7011に送く
る。プロセス7011はそのTIMESLOTリレーションにアクセ
スして、PHRメッセージによって定義される78個の使用
可能なチャネルの中のどれか交換モジュール229と時分
割多重スイッチ10との間の同様に使用可能な対応するチ
ャネルを持つか決定する。この例においては、49個の対
応するチャネルが存在するものと仮定する。経路ハント
システム プロセス7011は49個のチャネルの中の4つ
の、例えば、チャネルTS14、TS99、TS49及びTS410をこ
の呼に対する候補セットとして選択及び予約する。経路
ハント システム プロセスはまたこの4つのチャネル
の中の1つ、例えば、チャネルTS99を第1の選択(FC)
タイムスロットとして選択する。経路ハント システム
プロセス7011は次にこの候補セット及びFCタイムスロ
ットを定義する候補セット(CS)メッセージを生成し、
このCSメッセージを終端交換モジュール201内の経路ハ
ント システム プロセス7013に送くる。プロセス7013
はそのTIMESLOTリレーションにアクセスし、TS99がビジ
ーであるか判定し、ビジーでない場合は、これが他の未
決の呼に対するFCタイムスロットとして指定されていな
いか判定する。この例においては、TS99がビジーでな
く、また他の呼に対するFCタイムスロットとして指定さ
れてないものと仮定する。プロセス7013はそのTIMESLOT
リレーション内にTS99をビジー、そしてTS14、TS349及
びTS410を使用可とマークし、制御メモリ29に対するCON
NECTメッセージを生成する。このメッセージはTS99と関
連するタイムスロットにおいて時分割多重スイッチ10が
交換モジュール201と交換モジュール229を接続すべきで
あることを定義する。(前述のごとく、時分割多重スイ
ッチ10は256個のタイムスロットに基づいて動作する
が、2つの時分割多重回線ペアによって任意の交換モジ
ュールに接続される。従って、時分割多重スイッチ10の
個々のタイムスロットはチャネルTS1からTS512の2つと
関連する)。プロセス7013はまた選択されたチャネルTS
99を定義する経路ハント完結(PHC)メッセージを生成
する。プロセス7013は次にCONNECTメッセージを(第56
図には図示なし)を制御メモリ29に送り、PHCメッセー
ジを終端ターミナル プロセス7009に送くる。プロセス
7009はこれに応答して選択された網タイムスロットを定
義するSETUPCOMPメッセージ発信ターミナル プロセス7
0008に送くる。プロセス7008はTIMESLOTリレーションに
アクセスし、TS99をビジーとマークし、候補セットの残
りのタイムスロット、つまり、TS14、TS349及びTS410を
これらタイムスロットが経路ハント システム プロセ
ス7011によって候補セットの一部として選択できるよう
に解放する。呼確立シーケンスの残りはシステムIVにお
けるのと同様に進行し、加入者電話機25と電話機23の間
の通信が確立される。 第2の例として、前の例の以下のバージョンを仮定す
る。TS14、TS99、TS349及びTS410から成る候補セットを
定義し、またTS99をFCタイムスロットとして定義するCS
メッセージが交換モジュール201内の経路ハント シス
テム プロセス7013によって受信されたとき、交換モジ
ュール201と時分割多重スイッチ10の間のTS99が空にな
ったと決定されるものと仮定する。換言すれば、TS99は
PHRメッセージが交換モジュール229に送くられた後、別
の呼に対して選択されたものと仮定する。プロセス7013
はこの候補セットからTS99を除去し、TS14を新たなFCタ
イムスロットとして選択する。プロセス7013は次に候補
セット削減(CSR)メッセージ(第56図には図示なし)
を経路ハント システム プロセス7011に送くる。この
メッセージはTS99が交換モジュール201内において別の
呼に対する候補セットとして選択できるように解放され
るべきこと、及びTS14が新たなFCタイムスロットである
ことを定義する。ただし、TS14はまだビジーではない
が、交換モジュール229が他の交換モジュール、例え
ば、交換モジュール208からたった今CSメッセージを受
信し、これに応答してTS14を新たなFCタイムスロットと
して選択したものと仮定する。この事象は衝突と呼ばれ
る。モジュール229とモジュール201の間のここに説明の
呼の目的上、TS14は衝突リストと呼ばれるリストに置か
れる。経路ハント システム プロセス7011は新たなFC
タイムスロット、例えば、TS410を選択して、経路ハン
ト システム プロセス7013にFCタイムスロットTS410
を定義し、またTS14が候補セットから除去され、衝突リ
ストに加えられるべきであることを定義するCSRメッセ
ージ(図示なし)を送くる。例えば、交換モジュール20
1内において、TS410及びTS349がたった今ビジーとなっ
たものと仮定する。この候補セットが空になったため、
プロセス7013は衝突リストを使用する。このリストは、
この例においては、新たな候補セットとしてTS14のみを
含む。従って、候補リストが消去される。プロセス7013
は定義されたFCタイムスロットTS14を含むCSRメッセー
ジ(図示なし)を交換モジュール229内のプロセス7011
に送くる。交換モジュール229内でTS14が使用可となっ
たものと仮定する。すると、プロセス7011はTS11はTS14
をこの呼に対する網タイムスロットとして選択し、選択
された網タイムスロットを含む経路ハント完結(PHC)
メッセージ(図示なし)をプロセス7013に送くる。呼確
立の残りは前の例と同様に進行する。 シーケンス呼はシステムV内ではシステムIIIに関す
る説明と同様に処理される。経路ハンティングは最終的
な終端ポートが決定され、呼が単純呼にされるまでは開
始されない。 電話番号翻訳機能及び多重ポート ハント グループ
制御機能は両方ともシステムV内においては、システム
IVに関する説明と同様に遂行される。 システムVの第1の代替実施態様 上に説明のシステムVの実施態様においては、個々の
モジュールは他の交換モジュールと経路あるいは複数呼
に関して同時に協議できる。しかし、システムVの第1
の代替実施態様においては、個々のモジュールは1度に
1つの呼に対する経路ハンティングのみを行なう。第1
の代替実施態様においては、終端交換モジュールは交換
モジュールと時分割多重スイッチ10の間のアイドルのチ
ャネルを定義する呼に対する経路ハント要求を一度送く
ると、この呼に対する網タイムスロットが選択されるま
でそれ以上の経路ハント要求を送くらない。終端交換モ
ジュールはまたこの呼に対する網タイムスロットが選択
されるまで入り経路ハント要求に応答しない。従って、
発信交換モジュールはこの呼に対する経路ハント要求に
よって定義されるアイドルのチャネルのどれを選択して
も終端交換モジュールからの選択されたチャネルがまだ
アイドルであることが保証される。呼に対してチャネル
が選択されると、発信交換モジュールは終端交換モジュ
ールに選択されたチャネルを通知する。すると終端交換
モジュールは入り経路要求に対して応答できるようにな
り、次の呼に対する経路要求を送くる。終端交換モジュ
ールが経路ハント要求を送信してから一定の時間内に呼
に対する選択されたチャネルを通知されない場合は、こ
れは最初に他の交換モジュールから受信される任意の入
り経路ハント要求に応答して、次に、チャネルの状態の
変化を反映するように変更された前の経路ハント要求を
再送信する。 システムVの第2の代替実施態様 システムVの第2の代替実施態様においては、512個
のチャネルTS1からTS512は4つのグループに分割され
る。つまり、第1のグループはチャネルTS1からTS128、
第2のグループはチャネルTS129からTS256、第3のグル
ープはチャネルTS275からTS384、そして第4のグループ
はチャネルTS385からTS512を含む。第2の代替実施態様
は任意の交換モジュールが個々のグループについて1つ
の4つの呼に対する経路ハンティングを同時に遂行でき
ることを除いて第1の代替実施態様と類似する。この第
2の代替実施態様においては、個々の経路ハント要求は
これらグループの1つのグループからのアイドル チャ
ネルのみを定義する。終端交換モジュールはある呼に対
して、例えば、終端交換モジュールと時分割多重スイッ
チ10の間のアイドルのグループ1のチャネルを定義する
1つの経路ハント要求を送信すると、これはその呼に対
する網タイムスロットが選択されるまでグループ1のチ
ャネルを定義するそれ以上の経路ハント要求は送信しな
い。終端交換モジュールはこの呼に対する網タイムスロ
ットが選択されるまでグループ1を定義する入り経路ハ
ント要求に応答しない。従って、発信交換モジュールは
その呼に対する経路ハント要求によって定義されるアイ
ドルのグループ1チャネルのいずれを選択しても終端交
換モジュールからの選択されたチャネルがまだアイドル
であることを保証される。この経路ハンティングが個々
の他のグループ内で独立して同様に遂行される。 上に説明の交換システムは単に本発明の原理を解説す
るためのものであり、当業者においては本発明の精神及
び範囲から逸脱することなくこれ以外の実施態様を考案
できることは明白である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数のポートを有する交換システム内で使用され、
    各々が該複数のポートの特定のサブセットを収容してい
    る複数の交換モジュールからなる制御装置において、該
    交換モジュール各々は、 複数のデータベースリレーションと該複数のポート内の
    終端ポートを決定するため自己の該複数のデータベース
    リレーションへのアクセスを規定する経路指定プログラ
    ムとを格納する記憶手段、 そこに収容されているポートで受信したアドレス信号に
    応答して該経路指定プログラムを実行する手段、 該経路指定プログラムの実行を継続するに必要なデータ
    が自己の該複数のデータベースリレーション内の所定の
    ものに存在しないときに、他の交換モジュールに経路指
    定継続要求を送信する手段であって、該経路指定継続要
    求は該所定のデータベースリレーションをアクセスする
    前の該経路指定プログラムのポイントを特定しそして該
    特定されたポイントから該経路指定プログラムの実行を
    開始するに必要なデータを規定するものである送信手
    段、及び、 他の交換モジュールから受信された経路指定継続要求に
    応答して、該経路指定継続要求により特定されたポイン
    トから該経路指定プログラムの実行を開始する手段とか
    らなるものである制御装置。 2.請求の範囲第1項に記載の制御装置において、該ア
    ドレス信号の特定のサブセットに関しては、該複数のデ
    ータベースリレーションの内の第1のものが該複数のポ
    ートでの終端を規定しており、 該特定のアドレス信号サブセットの他のアドレス信号に
    関しては、該複数のデータベースリレーションの内の第
    2のものが他の交換モジュールを規定しており、 該送信手段は、該特定のアドレス信号サブセットの他の
    アドレス信号に応答して該経路指定プログラムの実行す
    る際、該経路指定プログラムの実行を継続するに必要な
    データが該第1のデータベースリーションにないとき
    に、該第2のデータベースリレーションにより規定され
    た他の交換モジュールへ経路指定継続要求を送信してい
    るものである制御装置。 3.請求の範囲第2項に記載の制御装置において、該交
    換モジュールに収容されている該ポートサブセット内の
    各ポートは、該特定のアドレス信号サブセット内の1つ
    により規定されているものである制御装置。 4.請求の範囲第1項に記載の制御装置において、 該複数のポート内の多重ポートハントグループに関し
    て、該複数のデータベースリレーション内の第1のもの
    が該多重ポートハントグループに関するハントデータを
    格納する交換モジュールを規定しており、 該送信手段は、該アドレス信号の所定のものに応答し
    て、該第1のデータベースリレーションにより規定され
    た交換モジュールとは別の交換モジュールにそのハント
    データが格納されている多重ポートハントグループのポ
    ートを該所定のアドレスが規定していると該経路指定プ
    ログラムの実行によって決定したときは、該第1のデー
    タベースリレーションにより規定された交換モジュール
    へ経路継続信号を送信しているものである制御装置。 5.請求の範囲第4項に記載の制御装置において、該多
    重ポートハントグループ内のある幾つかのポートは加入
    者回線に接続され、そして多重ポートハントグループ内
    の他の幾つかのポートはトランクに接続されている制御
    装置。 6.請求の範囲第1項に記載の制御装置において、該交
    換システムは該モジュール間通信のため該交換モジュー
    ル内の交換手段間に通信チャネルを提供するモジュール
    間接続手段を含み、該複数のポート内の発呼ポートから
    の呼に対し終端ポートを決定する経路指定プログラムの
    実行に応答して、該モジュール間接続手段により提供さ
    れる通信チャネルが該発呼ポートを収容している第1の
    交換モジュールの交換手段と該終端ポートを収容してい
    る第2の交換モジュールの交換手段との間に設定されて
    いる制御装置。 7.請求の範囲第6項に記載の制御装置において、該第
    1の交換モジュールは該発呼ポートと該モジュール間接
    続手段により提供された通信チャネルとの間に自己の交
    換手段の通信チャネルの設定を行っており、該第2の交
    換モジュールは該終端ポートと該モジュール間接続手段
    により提供された通信チャネルとの間に自己の交換手段
    の通信チャネルの設定を行っている制御装置。
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