JP2720074B2 - 伸縮性複合素材 - Google Patents

伸縮性複合素材

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JP2720074B2 JP1182097A JP18209789A JP2720074B2 JP 2720074 B2 JP2720074 B2 JP 2720074B2 JP 1182097 A JP1182097 A JP 1182097A JP 18209789 A JP18209789 A JP 18209789A JP 2720074 B2 JP2720074 B2 JP 2720074B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスキーウェアー等のスポーツウェアー用等と
して好適な伸縮性複合素材に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
スキーウェアー等のスポーツウェアー用に用いられる
素材には、自由な体の動きを妨げない伸縮性と回復性が
要求されており、従来この種の素材として、伸縮性のあ
る織物が用いられていたが防寒性に乏しい欠点があっ
た。このような問題を解決するために表面側に伸縮性の
ある織物、編布等の比較的薄い素材を用い、この裏面に
起毛トリコット等の比較的嵩のある伸縮性の素材を接着
した2層構成の複合素材も用いられている。しかしなが
らこのような複合素材においては、裏面側の素材は伸縮
性よりも保温性という点を重視しているため複合素材と
しての伸縮性は必ずしも充分とはいえないとともに身体
に対するフィット性にも問題があり、しかも接着剤によ
って表裏の素材を接着しているため、伸縮性は各素材単
独の場合の伸縮性に比べて更に低いものとなるという問
題があった。更に従来のこの種の素材は防水性が充分で
はなく、スキーウェアー等のように防水性をも要求され
るウェア用の素材としては充分なものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、伸縮性、身
体に対するフィット性、保湿性、防水性等に優れた伸縮
性複合素材を提供することを目的とする。
即ち本発明は、軟質ポリウレタンフォームを熱圧縮し
てなる、引張伸度250%以上、100%モジュラスが1kg/cm
2以下、厚さ0.5〜1mm、密度100〜300kg/m3の熱圧縮ポリ
ウレタンフォームの少なくとも表面側に編布が積層され
ているとともに、少なくとも表面側の編布と熱圧縮ポリ
ウレタンフォームとの間には防水性透湿皮膜が設けられ
ていることを特徴とする伸縮性複合素材を要旨とするも
のである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明の伸縮性複合素材1の一例を示し、図
中2は熱圧縮ポリウレタンフォームで、この熱圧縮ポリ
ウレタンフォーム2の表面側には防水性透湿皮膜3を介
して編布4が積層され、裏面側には直接編布5が積層さ
れている。
上記熱圧縮ポリウレタンフォーム2は、耐熱劣化に優
れた処方の軟質ポリウレタンフォームを熱プレス機にて
所望厚みとすべく熱プレス板のクリアランスをとり加熱
圧縮して得られる。加熱加圧条件はフォームの厚み等に
より適宜選定できるが、例えば温度180〜230℃で時間1
分程度である。熱圧縮ポリウレタンフォーム2として引
張伸度250%以上、100%モジュラスが1kg/cm2以下、厚
さ0.5〜1mm、密度100〜300kg/m3のものが用いられる。
防水性透湿皮膜3は、外側からの水の侵入は防止し、
汗等の蒸気を放出して内側に湿気がこもるのを防止する
ために設けられるもので、一般の高分子ポリマー皮膜を
形成できるものであれば使用可能であるが、柔軟性、伸
縮性に優れたもので、特に表面の風合に影響を与えない
ポリマーが適している。防水性透湿皮膜3としては透湿
度500g/m2・24時間以上、耐水圧2000mm・Aq以上のもの
が好ましく、このような皮膜としては、透湿性一液型ポ
リウレタン樹脂よりなる皮膜が挙げられるが、ウレタン
樹脂成分中にアミノ基、水酸基等の親水基を有している
必要がある。尚、上記透湿度はJIS K 0208(25℃、90
%)による値てあり、耐水圧はJIS L 1092A水柱法(低
圧法)による値である。防水性透湿皮膜3の厚みは50〜
100μm程度が好ましい。
防水性透湿皮膜3中には酸化チタン等の白色顔料を添
加しておくことか好ましい。これは紫外線を反射して熱
圧縮ポリウレタンフォーム2の紫外線による黄変を防止
するとともに、仮に黄変した場合でも表面の編布4の色
彩に影響を与えないように黄変した熱圧縮ポリウレタン
フォーム2の色を隠蔽するためである。白色顔料として
酸化チタンの他にマイカ(雲母)も用いることもでき
る。白色顔料の添加量は防水性透湿皮膜3を構成する樹
脂100重量部当たり、3〜10重量部程度が好ましい。防
水性透湿皮膜3は表側の編布4と熱圧縮ポリウレタンフ
ォーム2との間には少なくとも設けられるが、第2図に
示すように裏側の編布5と熱圧縮ポリウレタンフォーム
2との間にも設けことができる。熱圧縮ポリウレタンフ
ォーム2の両面側に防水性透湿皮膜3を設けた場合には
透湿性が低下するものの、ウレタンフォームに含まれる
空気の対流が制限されるため更に保温性が増す効果があ
る。
編布4、5としては、毛、ナイロン、綿、ポリエステ
ル、アセテート等の一般天然繊維、合成繊維、半合成繊
維等からなるトリコット(経編)、メリヤス(緯編)等
が用いられる。また縦、横いずれかの方向にのみ伸縮性
を有する1ウェイニット、縦、横両方向に伸縮性を有す
る2ウェイニットのいずれでも良いが、2ウェイニット
が好ましい。編布4、5の厚みは0.4〜0.6mmが好まし
い。
上記熱圧縮ポリウレタンフォーム2、防水性透湿皮膜
3、編布4、5を積層するには接着剤が用いられる。熱
圧縮性ポリウレタンフォーム2と防水性透湿皮膜との間
の接着には耐水性接着力が要求されるためエマルジョン
等の水系接着剤は適当でなく、溶剤型のポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂等の接着剤が用いられ、防水性透
湿皮膜3と編布4との間の接着には、特に強固な接着力
と耐水性接着力の優れた溶剤系二液反応型ポリウレタン
樹脂の接着剤が用いられる。また熱圧縮ポリウレタンフ
ォーム2と編布5との間の接着には上記と同様の理由か
ら同種の接着剤が用いられる。本発明の複合素材1は、
通常まず編布4側に防水性透湿皮膜3を積層した後(裏
面側の編布5と熱圧縮ポリウレタンフォーム2との間に
防水性透湿皮膜3を設ける場合には裏面側の編布5の片
面にも防水性透湿皮膜3を積層しておく)、編布4、5
を熱圧縮ポリウレタンフォーム2に接着して積層する方
法により製造される。本発明の複合素材1は各素材を接
着剤によって積層しても、熱圧縮ポリウレタンフォーム
が内在するために編布同士を直接接着剤で接着して積層
した場合のように伸縮性を阻害する虞れがない。
本発明の複合素材はスキーウェアーの他に、例えばバ
イク用スーツ、冬季に行われる各種スポーツ競技の室外
用ウェアー等の如く保温性、防水性を要求され、且つ身
体の動きに対する追従性等を要求されるウェアーの素材
として好適に用いられる。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
実施例1 ナイロン80%、ポリウレタン20%よりなる混紡糸を用
いて得た引張伸度300%の2ウェイトリコット(白色)
の裏面に、透湿度1000g/m2・24時間、耐水圧2000mm・水
柱のポリウレタン系防水性透湿皮膜(厚さ50μm、酸化
チタン樹脂100重量部に対して5重量部含有)を二液型
ポリウレタン系接着剤によって接着して積層した。一
方、引張伸度360%、100%モジュラス0.5kg/cm2、密度1
37kg/m3、厚さ0.7mmの熱圧縮ポリウレタンフォームの表
面に二液型ポリウレタン系接着剤を塗布し、この塗布面
に前記積層体を防水性透湿皮膜が接するようにして接着
した。更に熱圧縮ポリウレタンフォームの裏面には二液
型ポリウレタン系接着剤を塗布し、この塗布面に前記と
同様の2ウェイトリコットを接着して複合素材を得た。
得られた複合素材は透湿度1100g/m2・24時間、耐水圧20
00mm・水柱、引張伸度250%を有していた。またこの複
合素材の重量は500g/m2であり、フェードメーター耐光
促進試験機で40時間照射した後も、表面のトリコットの
白色が濁ることがなかった。この複合素材によりスキー
ウェアーを作成したところ、このスキーウェアーは保温
性に優れているとともに身体に対するフィット性にも優
れていた。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の伸縮性複合素材は、引張
伸度250%以上、100%モジュラスが1kg/cm2以下、厚さ
0.5〜1mm、密度100〜300kg/m3の熱圧縮ポリウレタンフ
ォームの少なくとも表面に伸縮性に優れた編布を積層し
た構成を有するため、軽量で保温性、柔軟性に優れ、し
かも充分な伸縮性を備え、身体に対するフィット性にも
優れている。更に少なくとも表面側の編布と熱圧縮ポリ
ウレタンフォームとの間に防水性透湿皮膜が設けられて
いるため、防水性に優れるのみならず汗等による湿気を
効率良く排出でき、湿気が内部にこもることがない等の
種々の優れた性状を有する複合素材である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明の伸縮
性複合素材の一実施態様を示す縦断面図、 第2図は他の実施態様を示す縦断面図である。 1……伸縮性複合素材、2……熱圧縮ポリウレタンフォ
ーム、3……防水性透湿皮膜、4、5……編布

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質ポリウレタンフォームを熱圧縮してな
    る、引張伸度250%以上、100%モジュラスが1kg/cm2
    下、厚さ0.5〜1mm、密度100〜300kg/m3の熱圧縮ポリウ
    レタンフォームの少なくとも表面側に編布が積層されて
    いるとともに、少なくとも表面側の編布と熱圧縮ポリウ
    レタンフォームとの間には防水性透湿皮膜が設けられて
    いることを特徴とする伸縮性複合素材。
  2. 【請求項2】防水性透湿皮膜が親水基を有する透湿性一
    液型ポリウレタン樹脂よりなる皮膜であることを特徴と
    する請求項1記載の伸縮性複合素材。
  3. 【請求項3】防水性透湿皮膜の透湿度が500g/m2・24時
    間以上、耐水圧が2000mm・Aq以上であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の伸縮性複合素材。
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