JP2719674B2 - 飛翔体の制御装置 - Google Patents
飛翔体の制御装置Info
- Publication number
- JP2719674B2 JP2719674B2 JP4301771A JP30177192A JP2719674B2 JP 2719674 B2 JP2719674 B2 JP 2719674B2 JP 4301771 A JP4301771 A JP 4301771A JP 30177192 A JP30177192 A JP 30177192A JP 2719674 B2 JP2719674 B2 JP 2719674B2
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- Japan
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- steering
- flying object
- attack
- aircraft
- wings
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- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導弾等の飛翔体の制
御装置に関する。
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軽対戦車誘導弾等の飛翔体の制御
装置には、STT(Skid−to−Turn)型とB
TT(Bunk−to−Turn)型とがある。
装置には、STT(Skid−to−Turn)型とB
TT(Bunk−to−Turn)型とがある。
【0003】STT型は、図4に示すように4枚の主翼
1を中間部外周に備えた飛翔体2に於いて、尾部外周に
リニアサーボ機構の4個の操舵翼3を備えたものであ
り、図5に示すようにピッチ、ヨー方向共に同様な性能
であり、ロール(回転)運動を停止させた上で、その配
分により誘導されるべき方向に迎角をコントロールし、
力を発生する。従って、機体を目標方向に回転させる必
要がなく、上下、左右独立に旋回力を発生できる為、制
御性能、命中精度は良好である。しかし必ずしも目標方
向に最大旋回力を発生できない為、旋回能力が不十分で
ある。また4個の独立した高性能の操舵装置が必要で、
重量大、高価格となっていた。この為、最近の小型軽量
化、低価格化の要求に対応できなかった。
1を中間部外周に備えた飛翔体2に於いて、尾部外周に
リニアサーボ機構の4個の操舵翼3を備えたものであ
り、図5に示すようにピッチ、ヨー方向共に同様な性能
であり、ロール(回転)運動を停止させた上で、その配
分により誘導されるべき方向に迎角をコントロールし、
力を発生する。従って、機体を目標方向に回転させる必
要がなく、上下、左右独立に旋回力を発生できる為、制
御性能、命中精度は良好である。しかし必ずしも目標方
向に最大旋回力を発生できない為、旋回能力が不十分で
ある。また4個の独立した高性能の操舵装置が必要で、
重量大、高価格となっていた。この為、最近の小型軽量
化、低価格化の要求に対応できなかった。
【0004】一方、BTT型は図6に示すように2枚の
主翼1を中間部外周に備えた飛翔体2に於いて、尾部外
周にリニアサーボ機構の2個の操舵翼3を備えたもの
で、目標方向に常に最大旋回力を発生できる為、一般に
前記のSTT型と比較して、目標方向への高旋回が可能
であり、軽量小型、低価格となるが、機体を目標方向に
回転させる時に、必ず時間遅れ、誤差が生じ、且つ左右
方向の機体のダンピング(収束度)が悪い為、このまま
では命中精度が悪化する可能性がある。
主翼1を中間部外周に備えた飛翔体2に於いて、尾部外
周にリニアサーボ機構の2個の操舵翼3を備えたもの
で、目標方向に常に最大旋回力を発生できる為、一般に
前記のSTT型と比較して、目標方向への高旋回が可能
であり、軽量小型、低価格となるが、機体を目標方向に
回転させる時に、必ず時間遅れ、誤差が生じ、且つ左右
方向の機体のダンピング(収束度)が悪い為、このまま
では命中精度が悪化する可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、小型
軽量化、低価格化の要求に対応できると共に、機体を目
標方向に回転させた時生じる、時間遅れ、誤差等を補正
しつつ、且つ左右方向の機体のダンピング(収束度)を
コントロール(粗制御)することにより、命中精度を上
げることのできる飛翔体の制御装置を提供しようとする
ものである。
軽量化、低価格化の要求に対応できると共に、機体を目
標方向に回転させた時生じる、時間遅れ、誤差等を補正
しつつ、且つ左右方向の機体のダンピング(収束度)を
コントロール(粗制御)することにより、命中精度を上
げることのできる飛翔体の制御装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の飛翔体の制御装置は、2枚の主翼を中間部外
周に備えた飛翔体に於いて、尾部外周にリニアサーボ機
構の2個の操舵翼を対称に備え、この2個の操舵翼と直
交する方向位置にスポイラ型操舵機構の2個の操舵翼を
個々に迎角をコントロール可能に備えて成り、飛翔体の
発射後、誘導されるべき方向に機体を回転させた上で、
前記リニアサーボ機構の2個の操舵翼の迎角をコントロ
ールし、ピッチ方向に力を発生させる、と同時に機体の
ヨー方向については、スポイラ型操舵機構の2個の操舵
翼の迎角を同時に同一方向に異なる角度でコントロール
し、左右方向の機体のダンピングをコントロールするこ
とを特徴とするものである。
の本発明の飛翔体の制御装置は、2枚の主翼を中間部外
周に備えた飛翔体に於いて、尾部外周にリニアサーボ機
構の2個の操舵翼を対称に備え、この2個の操舵翼と直
交する方向位置にスポイラ型操舵機構の2個の操舵翼を
個々に迎角をコントロール可能に備えて成り、飛翔体の
発射後、誘導されるべき方向に機体を回転させた上で、
前記リニアサーボ機構の2個の操舵翼の迎角をコントロ
ールし、ピッチ方向に力を発生させる、と同時に機体の
ヨー方向については、スポイラ型操舵機構の2個の操舵
翼の迎角を同時に同一方向に異なる角度でコントロール
し、左右方向の機体のダンピングをコントロールするこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成の本発明の飛翔体の制御装置は、リニ
アサーボ機構の操舵翼が2個であるから、ピッチ、ヨー
方向のいずれか一方向のみにしか大きな力を発生できな
いので、誘導されるべき方向に機体を回転させた上で、
リニアサーボ機構の2個の操舵翼の迎角をコントロール
し、ピッチ方向に力を発生させる。と同時に機体のヨー
方向については、スポイラ型操舵機構の2個の操舵翼の
迎角を同時に同一方向に異なる角度でコントロールし
て、左右方向の機体のダンピング(収束度)をコントロ
ール(粗制御)する。
アサーボ機構の操舵翼が2個であるから、ピッチ、ヨー
方向のいずれか一方向のみにしか大きな力を発生できな
いので、誘導されるべき方向に機体を回転させた上で、
リニアサーボ機構の2個の操舵翼の迎角をコントロール
し、ピッチ方向に力を発生させる。と同時に機体のヨー
方向については、スポイラ型操舵機構の2個の操舵翼の
迎角を同時に同一方向に異なる角度でコントロールし
て、左右方向の機体のダンピング(収束度)をコントロ
ール(粗制御)する。
【0008】かくして、機体を誘導されるべき方向に回
転させた時の時間遅れ、誤差を補正でき、また若干の旋
回力も発生するので、安定した誘導が可能となる。従っ
て、飛翔体の命中精度が良い。
転させた時の時間遅れ、誤差を補正でき、また若干の旋
回力も発生するので、安定した誘導が可能となる。従っ
て、飛翔体の命中精度が良い。
【0009】
【実施例】本発明の飛翔体の制御装置の実施例を図1に
よって説明すると、2枚の主翼1を中間部外周に備えた
飛翔体2に於いて、尾部外周にリニアサーボ機構の2個
の操舵翼3を備え、この2個の操舵翼3と直交する方向
位置にスポイラ型操舵機構の2個の操舵翼4を個々に迎
角をコントロール可能に備えている。
よって説明すると、2枚の主翼1を中間部外周に備えた
飛翔体2に於いて、尾部外周にリニアサーボ機構の2個
の操舵翼3を備え、この2個の操舵翼3と直交する方向
位置にスポイラ型操舵機構の2個の操舵翼4を個々に迎
角をコントロール可能に備えている。
【0010】このように構成された実施例の飛翔体2の
制御装置によると、図2に示す飛翔体2の発射後、誘導
されるべき方向に機体を図3に示すように45度回転さ
せた上で、リニアサーボ機構の2個の操舵翼3の迎角を
コントロールし、矢印の方向に上昇力を発生させること
ができる。と同時に機体のヨー方向についてはスポイラ
型操舵機構の2個の操舵翼4の迎角を同時に異なる角度
にコントロールして、左右方向の機体のダンピング(収
束度)をコントロール(粗制御)する。かくして、機体
を誘導されるべき方向に回転させた時の時間遅れ、誤差
の補正が可能である。また、スポイラ型操舵機構の2個
の操舵翼4の迎角を同時に異なる角度にコントロールし
たことにより、若干の旋回力が発生する。従って、安定
した誘導が可能となり、飛翔体2の命中精度が良い。そ
して誘導されるべき方向に、常に最大旋回力を発生でき
るので、従来のSTT型の制御装置に比較して、高旋回
が可能である。
制御装置によると、図2に示す飛翔体2の発射後、誘導
されるべき方向に機体を図3に示すように45度回転さ
せた上で、リニアサーボ機構の2個の操舵翼3の迎角を
コントロールし、矢印の方向に上昇力を発生させること
ができる。と同時に機体のヨー方向についてはスポイラ
型操舵機構の2個の操舵翼4の迎角を同時に異なる角度
にコントロールして、左右方向の機体のダンピング(収
束度)をコントロール(粗制御)する。かくして、機体
を誘導されるべき方向に回転させた時の時間遅れ、誤差
の補正が可能である。また、スポイラ型操舵機構の2個
の操舵翼4の迎角を同時に異なる角度にコントロールし
たことにより、若干の旋回力が発生する。従って、安定
した誘導が可能となり、飛翔体2の命中精度が良い。そ
して誘導されるべき方向に、常に最大旋回力を発生でき
るので、従来のSTT型の制御装置に比較して、高旋回
が可能である。
【0011】
【発明の効果】以上の通り本発明の飛翔体の制御装置に
よれば、機体を目標方向に回転させた時、スポイラ型操
舵機構の操舵翼の迎角を同時に異なる角度にコントロー
ルすることにより、左右方向の機体のダンピング(収束
度)をコントロールすることができて、時間遅れ、誤差
を補正でき、また若干の旋回力も発生するので、安定し
た誘導が可能となり、飛翔体の命中精度が良くなる。し
かも目標方向に、常に最大旋回力を発生させることがで
きて、高旋回が可能である。
よれば、機体を目標方向に回転させた時、スポイラ型操
舵機構の操舵翼の迎角を同時に異なる角度にコントロー
ルすることにより、左右方向の機体のダンピング(収束
度)をコントロールすることができて、時間遅れ、誤差
を補正でき、また若干の旋回力も発生するので、安定し
た誘導が可能となり、飛翔体の命中精度が良くなる。し
かも目標方向に、常に最大旋回力を発生させることがで
きて、高旋回が可能である。
【0012】さらに本発明の飛翔体の制御装置は、リニ
アサーボ機構の操舵翼が2個で、簡易なスポイラ型操舵
機構の操舵翼が2個であるので、最近の小型軽量化、低
価格化の要求にも十分対応できる。
アサーボ機構の操舵翼が2個で、簡易なスポイラ型操舵
機構の操舵翼が2個であるので、最近の小型軽量化、低
価格化の要求にも十分対応できる。
【図1】本発明の制御装置を備えた飛翔体を示す概略図
である。
である。
【図2】図1の飛翔体の尾部を示す図である。
【図3】図2の飛翔体を45度誘導されるべき方向に回
転させた状態を示す図である。
転させた状態を示す図である。
【図4】従来のSTT型の制御装置を備えた飛翔体を示
す概略図である。
す概略図である。
【図5】図4の飛翔体を誘導されるべき方向に制御する
時の状態の尾部を示す図である。
時の状態の尾部を示す図である。
【図6】従来のBTT型の制御装置を備えた飛翔体を示
す概略図である。
す概略図である。
1 主翼 2 飛翔体 3 リニアサーボ機構の操舵翼 4 スポイラ型操舵機構の操舵翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 芳彦 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (56)参考文献 特開 平4−273999(JP,A) 特開 平3−217798(JP,A) 実開 昭61−8800(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 2枚の主翼を中間部外周に備えた飛翔体
に於いて、尾部外周にリニアサーボ機構の2個の操舵翼
を対称に備え、この2個の操舵翼と直交する方向位置に
スポイラ型操舵機構の2個の操舵翼を個々に迎角をコン
トロール可能に備えて成り、飛翔体の発射後、誘導され
るべき方向に機体を回転させた上で、前記リニアサーボ
機構の2個の操舵翼の迎角をコントロールし、ピッチ方
向に力を発生させる、と同時に機体のヨー方向について
は、スポイラ型操舵機構の2個の操舵翼の迎角を同時に
同一方向に異なる角度でコントロールして、左右方向の
機体のダンピングをコントロールすることを特徴とする
飛翔体の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301771A JP2719674B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 飛翔体の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301771A JP2719674B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 飛翔体の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129799A JPH06129799A (ja) | 1994-05-13 |
JP2719674B2 true JP2719674B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=17900979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4301771A Expired - Lifetime JP2719674B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 飛翔体の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719674B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7367530B2 (en) * | 2005-06-21 | 2008-05-06 | The Boeing Company | Aerospace vehicle yaw generating systems and associated methods |
CN113324443B (zh) * | 2021-04-22 | 2023-03-17 | 上海机电工程研究所 | 一种带有梢部扰流组件的边条舵气动装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS618800U (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-20 | 三菱電機株式会社 | スポイラ−装置 |
JPH02242100A (ja) * | 1989-03-16 | 1990-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導飛しよう体 |
JPH03217798A (ja) * | 1990-01-22 | 1991-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導飛しよう体 |
JPH04273999A (ja) * | 1991-02-27 | 1992-09-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 飛翔体 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4301771A patent/JP2719674B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06129799A (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |