JP2719426B2 - 直流放電灯点灯装置 - Google Patents
直流放電灯点灯装置Info
- Publication number
- JP2719426B2 JP2719426B2 JP3420990A JP3420990A JP2719426B2 JP 2719426 B2 JP2719426 B2 JP 2719426B2 JP 3420990 A JP3420990 A JP 3420990A JP 3420990 A JP3420990 A JP 3420990A JP 2719426 B2 JP2719426 B2 JP 2719426B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display element
- voltage
- power supply
- discharge
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Description
本発明は、主として大型ディスプレイ装置の画素を構
成する蛍光ランプよりなる表示素子用の直流放電灯点灯
装置に関するものである。
成する蛍光ランプよりなる表示素子用の直流放電灯点灯
装置に関するものである。
従来より、スポーツの競技場や造営物の外壁等に設置
して大型の映像画面を構成する大型ディスプレイ装置が
提供されている。この種の大型ディスプレイ装置は一般
に屋外で使用するから、太陽光のもとでも高コントラス
トが得られるように、画素を構成する表示素子に高輝度
の蛍光ランプを用いたものが開発されている。 表示素子として用いる蛍光ランプの点滅は、第4図に
示すような直流放電灯点灯装置によって制御される。す
なわち。表示素子10は、単色発光または多色発光の直流
点灯用蛍光ランプよりなり、単色発光の場合には1つの
フィラメント11と1つの陽極12とをバルブ内に備え、多
色発光の場合には1つのフィラメント11と複数個の陽極
12とを1つのバルブ内に備えている。多色発光の場合で
は、フィラメント11から各陽極12に至る放電路が分岐す
るように形成され、各放電路内にそれぞれ異なる発光色
の蛍光体が配設される。したがって、フィラメント11と
の間で放電を生じている陽極12に対応した色で発光する
のである。フィラメント11は、予熱電源E2により常時予
熱される。陽極12には、逆流阻止用のダイオードDを介
してトランジスタである主スイッチ要素S1と抵抗R1とが
直列接続され、表示素子10、ダイオードD、主スイッチ
要素S1、抵抗R1の直列回路が主電源E1に接続される。主
スイッチ要素S1は、外部から入力されるレベル制御信号
によりオンオフ制御される。したがって、レベル制御信
号によって主スイッチ要素S1のオン期間を調節すること
により、表示素子10の発光レベルが調節されるのであ
る。また、主スイッチ要素S1のオン期間中には、主スイ
ッチ素子S1、抵抗R1等により定電流回路が構成されるか
ら、表示素子10に一定電流が供給される。大型ディスプ
レイ装置を構成する場合には、表示素子10、主スイッチ
要素S1などからなる表示ブロックBが多数並設される。 表示素子を画素とした大型ディスプレイ装置では、主
スイッチ要素S1をオンにしたときに表示素子10を主放電
状態で点灯させるには、主スイッチ要素S1をオンにする
のに先立って、表示素子10の両端間に高電圧を印加して
微放電状態で点灯させておくことが必要である。すなわ
ち、直流電源である高圧電源E3(≫E1)を設け、高圧電
源E3の陽極を高圧スイッチ要素S2と限流用の抵抗R2とを
介して表示素子10の陽極12に接続し、高圧電源E3の陰極
を予熱電源E2の陽極とともに表示素子10のフィラメント
11の一端に接続し、高圧スイッチ要素S2を主スイッチ要
素S1がオンになるのに先立ってオンにすることにより、
主放電状態に先立って微放電状態となるようにしている
のである。高圧スイッチ要素S2は、スイッチ制御回路21
の出力によって制御されるのである。 大型ディスプレイ装置を構成する場合には、数100個
の表示素子10を一括してユニット化し、各ユニットごと
に電源を設ける。このような構成で映像を表示するに
は、多数の表示素子10の間で同期をとる必要があるか
ら、第5図(a)に示すようなタイミング信号としての
走査信号Ssを周期T0(たとえば、NTSC方式では60Hz、PA
L方式では50Hzに設定する)で発生させる。また、上述
した高圧スイッチ要素S2は、第5図(b)に示すよう
に、走査信号Ssが発生してから次の走査信号Ssが立ち上
がるまでの一定時間T1の後に一定期間T2だけオンになる
スイッチ制御信号Csでオンオフ制御され、スイッチ制御
信号Csのオン期間に高圧スイッチ要素S2がオンになるよ
うにしてある。時間T1は走査信号Ssの周期T0よりも短く
設定してある。一方、主スイッチ要素S1は上述したよう
にレベル制御信号Spによりオンオフ制御されるのであっ
て、レベル制御信号Spは第5図(c)に示すように、走
査信号Ssの立ち上がりに同期して発生する。これらの時
間関係によって、走査信号Ssの立ち上がりに同期して入
力されるレベル制御信号Spの立ち上がりに先行して高圧
電源E3が表示素子10に接続されて微放電状態となり、レ
ベル制御信号Spが入力されるとすぐに主放電状態に移行
するのである。
して大型の映像画面を構成する大型ディスプレイ装置が
提供されている。この種の大型ディスプレイ装置は一般
に屋外で使用するから、太陽光のもとでも高コントラス
トが得られるように、画素を構成する表示素子に高輝度
の蛍光ランプを用いたものが開発されている。 表示素子として用いる蛍光ランプの点滅は、第4図に
示すような直流放電灯点灯装置によって制御される。す
なわち。表示素子10は、単色発光または多色発光の直流
点灯用蛍光ランプよりなり、単色発光の場合には1つの
フィラメント11と1つの陽極12とをバルブ内に備え、多
色発光の場合には1つのフィラメント11と複数個の陽極
12とを1つのバルブ内に備えている。多色発光の場合で
は、フィラメント11から各陽極12に至る放電路が分岐す
るように形成され、各放電路内にそれぞれ異なる発光色
の蛍光体が配設される。したがって、フィラメント11と
の間で放電を生じている陽極12に対応した色で発光する
のである。フィラメント11は、予熱電源E2により常時予
熱される。陽極12には、逆流阻止用のダイオードDを介
してトランジスタである主スイッチ要素S1と抵抗R1とが
直列接続され、表示素子10、ダイオードD、主スイッチ
要素S1、抵抗R1の直列回路が主電源E1に接続される。主
スイッチ要素S1は、外部から入力されるレベル制御信号
によりオンオフ制御される。したがって、レベル制御信
号によって主スイッチ要素S1のオン期間を調節すること
により、表示素子10の発光レベルが調節されるのであ
る。また、主スイッチ要素S1のオン期間中には、主スイ
ッチ素子S1、抵抗R1等により定電流回路が構成されるか
ら、表示素子10に一定電流が供給される。大型ディスプ
レイ装置を構成する場合には、表示素子10、主スイッチ
要素S1などからなる表示ブロックBが多数並設される。 表示素子を画素とした大型ディスプレイ装置では、主
スイッチ要素S1をオンにしたときに表示素子10を主放電
状態で点灯させるには、主スイッチ要素S1をオンにする
のに先立って、表示素子10の両端間に高電圧を印加して
微放電状態で点灯させておくことが必要である。すなわ
ち、直流電源である高圧電源E3(≫E1)を設け、高圧電
源E3の陽極を高圧スイッチ要素S2と限流用の抵抗R2とを
介して表示素子10の陽極12に接続し、高圧電源E3の陰極
を予熱電源E2の陽極とともに表示素子10のフィラメント
11の一端に接続し、高圧スイッチ要素S2を主スイッチ要
素S1がオンになるのに先立ってオンにすることにより、
主放電状態に先立って微放電状態となるようにしている
のである。高圧スイッチ要素S2は、スイッチ制御回路21
の出力によって制御されるのである。 大型ディスプレイ装置を構成する場合には、数100個
の表示素子10を一括してユニット化し、各ユニットごと
に電源を設ける。このような構成で映像を表示するに
は、多数の表示素子10の間で同期をとる必要があるか
ら、第5図(a)に示すようなタイミング信号としての
走査信号Ssを周期T0(たとえば、NTSC方式では60Hz、PA
L方式では50Hzに設定する)で発生させる。また、上述
した高圧スイッチ要素S2は、第5図(b)に示すよう
に、走査信号Ssが発生してから次の走査信号Ssが立ち上
がるまでの一定時間T1の後に一定期間T2だけオンになる
スイッチ制御信号Csでオンオフ制御され、スイッチ制御
信号Csのオン期間に高圧スイッチ要素S2がオンになるよ
うにしてある。時間T1は走査信号Ssの周期T0よりも短く
設定してある。一方、主スイッチ要素S1は上述したよう
にレベル制御信号Spによりオンオフ制御されるのであっ
て、レベル制御信号Spは第5図(c)に示すように、走
査信号Ssの立ち上がりに同期して発生する。これらの時
間関係によって、走査信号Ssの立ち上がりに同期して入
力されるレベル制御信号Spの立ち上がりに先行して高圧
電源E3が表示素子10に接続されて微放電状態となり、レ
ベル制御信号Spが入力されるとすぐに主放電状態に移行
するのである。
ところで、上述したような動作を行うには、第6図に
示すように、スイッチ制御信号Csのオン期間T2は、最低
でも、高圧電源E3を表示素子10に印加してから微放電状
態になるのに要する時間t1と、レベル制御信号Spが入力
されている時間t2との合計は必要である。ここに、表示
素子10が微放電状態であって発色せずに点灯していると
きの最小輝度(以後、ブラックレベルと呼称する)は、
表示素子10に供給される電流と、この電流が通電されて
いる時間t2との積にほぼ比例する。すなわち、高圧電源
E3の電圧をV3、限流用の抵抗R2の抵抗値をRとすれば、
ブラックレベルBLは、 BL∝(V3/R)×t2 となる。一方、コントラストを高めるにはブラックレベ
ルを下げる必要があり、この目的を達成するには、高圧
電源E3の電圧V3を下げるか、抵抗R2の抵抗値Rを大きく
するか、時間t2を短くすることが考えられる。 しかしながら、高圧電源E3の電圧V3は表示素子10の特
性によって決定されるから下限があり、抵抗R2の抵抗値
Rは大きくすると表示素子10への供給電源が減少して微
放電への移行が不安定になるから上限がある。また、時
間t2はレベル制御信号Spにより制限されるから、小さく
するには限界がある。したがって、従来構成では、ブラ
ックレベルの低減による高コントラスト化には限界があ
った。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
表示素子の微放電状態における輝度レベルを低減した直
流放電灯点灯装置を提供しようとするものである。
示すように、スイッチ制御信号Csのオン期間T2は、最低
でも、高圧電源E3を表示素子10に印加してから微放電状
態になるのに要する時間t1と、レベル制御信号Spが入力
されている時間t2との合計は必要である。ここに、表示
素子10が微放電状態であって発色せずに点灯していると
きの最小輝度(以後、ブラックレベルと呼称する)は、
表示素子10に供給される電流と、この電流が通電されて
いる時間t2との積にほぼ比例する。すなわち、高圧電源
E3の電圧をV3、限流用の抵抗R2の抵抗値をRとすれば、
ブラックレベルBLは、 BL∝(V3/R)×t2 となる。一方、コントラストを高めるにはブラックレベ
ルを下げる必要があり、この目的を達成するには、高圧
電源E3の電圧V3を下げるか、抵抗R2の抵抗値Rを大きく
するか、時間t2を短くすることが考えられる。 しかしながら、高圧電源E3の電圧V3は表示素子10の特
性によって決定されるから下限があり、抵抗R2の抵抗値
Rは大きくすると表示素子10への供給電源が減少して微
放電への移行が不安定になるから上限がある。また、時
間t2はレベル制御信号Spにより制限されるから、小さく
するには限界がある。したがって、従来構成では、ブラ
ックレベルの低減による高コントラスト化には限界があ
った。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
表示素子の微放電状態における輝度レベルを低減した直
流放電灯点灯装置を提供しようとするものである。
本発明では、上記目的を達成するために、蛍光ランプ
よりなり直流電源により点灯する表示素子と、一定周期
で発生する走査信号に同期して表示素子が主放電状態で
点灯するように表示素子に主放電電圧を印加する主電源
と、表示素子の主放電開始前に表示素子が微放電状態で
点灯するように表示素子に高電圧を印加する高圧電源
と、高圧電源と表示素子との間に挿入された高圧スイッ
チ要素と、高圧スイッチ要素を上記走査信号に同期して
開閉するスイッチ制御回路とを設け、スイッチ制御回路
では、表示素子に主放電電流を流す時点よりも前で高圧
スイッチ要素のオンから微放電状態に到達するのに要す
る一定期間は高圧スイッチ要素が連続してオンになるよ
うにし、上記一定期間の経過後は表示素子内の残留イオ
ンの消滅時間よりも短いオフ期間で高圧スイッチ要素が
オンオフを繰り返すように制御するのである。
よりなり直流電源により点灯する表示素子と、一定周期
で発生する走査信号に同期して表示素子が主放電状態で
点灯するように表示素子に主放電電圧を印加する主電源
と、表示素子の主放電開始前に表示素子が微放電状態で
点灯するように表示素子に高電圧を印加する高圧電源
と、高圧電源と表示素子との間に挿入された高圧スイッ
チ要素と、高圧スイッチ要素を上記走査信号に同期して
開閉するスイッチ制御回路とを設け、スイッチ制御回路
では、表示素子に主放電電流を流す時点よりも前で高圧
スイッチ要素のオンから微放電状態に到達するのに要す
る一定期間は高圧スイッチ要素が連続してオンになるよ
うにし、上記一定期間の経過後は表示素子内の残留イオ
ンの消滅時間よりも短いオフ期間で高圧スイッチ要素が
オンオフを繰り返すように制御するのである。
上記構成によれば、高電圧の印加開始から微放電状態
に達するまでは、表示素子に高電圧を連続して印加し、
主放電状態に移れる状態になってからは、残留イオンが
消滅しない程度に高電圧を断続的に印加するようにして
いるから、微放電に要する供給電力を低減することがで
き、主放電状態に移れる状態での輝度レベル(ブラック
レベル)を従来よりも低減することができるのである。
すなわち、ブラックレベルが低減する結果、主放電状態
での輝度が同じであるとすれば、コントラストを高める
ことができるのである。
に達するまでは、表示素子に高電圧を連続して印加し、
主放電状態に移れる状態になってからは、残留イオンが
消滅しない程度に高電圧を断続的に印加するようにして
いるから、微放電に要する供給電力を低減することがで
き、主放電状態に移れる状態での輝度レベル(ブラック
レベル)を従来よりも低減することができるのである。
すなわち、ブラックレベルが低減する結果、主放電状態
での輝度が同じであるとすれば、コントラストを高める
ことができるのである。
本実施例では、第1図に示すように、高圧スイッチ要
素S2を制御するスイッチ制御回路21を、従来例で説明し
た時間t1を規定する第1タイマ部22、従来例で説明した
時間t2を規定する第2タイマ部23、アンド回路24、オア
回路25で構成し、走査信号Ssに加えてクロック信号Ckを
入力しているものである。他の部分の構成については、
第4図に示した従来構成と同じであるから、説明を省略
する。 以下に動作を説明する。第2タイマ部23は2出力を有
しており、第2図(a)に示すように、走査信号Ssが立
ち上がると第2タイマ部23がトリガされる。第2タイマ
部23の一方の出力O1は、第2図(b)に示すように、時
間t2の幅を有したパルスであり、他方の出力O2は、第2
図(c)に示すように、時間t2が経過した後に立ち上が
り、時間t3の幅を有したパルスとなる。第2タイマ部23
の上記一方の出力O1は、アンド回路24に入力されてクロ
ック信号Ckとの論理積がとられる。したがって、時間t2
の間だけクロック信号Ckがアンド回路24から出力され
る。第2タイマ部23の他方の出力O2は第1タイマ部22に
入力され、第1タイマ部22は上記出力O2の立ち下がりで
トリガされて時間t1の幅を有したパルスを出力する(第
2図(d))。第1タイマ部22とアンド回路24との出力
はオア回路25に入力され、第2図(e)のような信号が
得られるのである。ここに、時間t1は高圧電源E3を表示
素子10に印加してから微放電が開始されるのに要する時
間、時間t2はレベル制御信号Spが入力される時間であっ
て、第3図に示すような時間関係が得られる。 時間t2の間にはレベル制御信号Spが入力されて微放電
の間に主放電が行われることになるから、クロック信号
Ckの周期は、放電が消孤してから微放電に必要な電圧よ
りも低い電圧で再び放電が開始できるように設定され
る。すなわち、放電が消孤してから残留イオンが消滅す
るまでの時間によってクロック信号Ckのオフ期間が決定
される。たとえば、直径5mmの直流点灯用の蛍光ランプ
であって、アルゴンが10Torr封入されている場合には、
残留イオンの消滅時間は数10μ秒程度であるから、クロ
ック信号Ckのオフ期間を、この時間よりも短くすれば再
び放電させるのに高電圧を要しないのである。すなわ
ち、連続して高電圧を印加しているときと同じように主
放電状態に移行できる状態にし、かつ、供給電力は小さ
くできるから、ブラックレベルを低減することができる
のである。クロック信号Ckのデューティを50%とすれ
ば、ブラックレベルも50%低減することができる。
素S2を制御するスイッチ制御回路21を、従来例で説明し
た時間t1を規定する第1タイマ部22、従来例で説明した
時間t2を規定する第2タイマ部23、アンド回路24、オア
回路25で構成し、走査信号Ssに加えてクロック信号Ckを
入力しているものである。他の部分の構成については、
第4図に示した従来構成と同じであるから、説明を省略
する。 以下に動作を説明する。第2タイマ部23は2出力を有
しており、第2図(a)に示すように、走査信号Ssが立
ち上がると第2タイマ部23がトリガされる。第2タイマ
部23の一方の出力O1は、第2図(b)に示すように、時
間t2の幅を有したパルスであり、他方の出力O2は、第2
図(c)に示すように、時間t2が経過した後に立ち上が
り、時間t3の幅を有したパルスとなる。第2タイマ部23
の上記一方の出力O1は、アンド回路24に入力されてクロ
ック信号Ckとの論理積がとられる。したがって、時間t2
の間だけクロック信号Ckがアンド回路24から出力され
る。第2タイマ部23の他方の出力O2は第1タイマ部22に
入力され、第1タイマ部22は上記出力O2の立ち下がりで
トリガされて時間t1の幅を有したパルスを出力する(第
2図(d))。第1タイマ部22とアンド回路24との出力
はオア回路25に入力され、第2図(e)のような信号が
得られるのである。ここに、時間t1は高圧電源E3を表示
素子10に印加してから微放電が開始されるのに要する時
間、時間t2はレベル制御信号Spが入力される時間であっ
て、第3図に示すような時間関係が得られる。 時間t2の間にはレベル制御信号Spが入力されて微放電
の間に主放電が行われることになるから、クロック信号
Ckの周期は、放電が消孤してから微放電に必要な電圧よ
りも低い電圧で再び放電が開始できるように設定され
る。すなわち、放電が消孤してから残留イオンが消滅す
るまでの時間によってクロック信号Ckのオフ期間が決定
される。たとえば、直径5mmの直流点灯用の蛍光ランプ
であって、アルゴンが10Torr封入されている場合には、
残留イオンの消滅時間は数10μ秒程度であるから、クロ
ック信号Ckのオフ期間を、この時間よりも短くすれば再
び放電させるのに高電圧を要しないのである。すなわ
ち、連続して高電圧を印加しているときと同じように主
放電状態に移行できる状態にし、かつ、供給電力は小さ
くできるから、ブラックレベルを低減することができる
のである。クロック信号Ckのデューティを50%とすれ
ば、ブラックレベルも50%低減することができる。
本発明は上述のように、蛍光ランプよりなり直流電源
により点灯する一定周期で発生する走査信号に同期して
表示素子が主放電状態で点灯するように表示素子に主放
電電圧を印加する主電源と、表示素子の主放電開始前に
表示素子が微放電状態で点灯するように表示素子に高電
圧を印加する高圧電源と、高圧電源と表示素子との間に
挿入された高圧スイッチ要素と、高圧スイッチ要素を上
記走査信号に同期して開閉するスイッチ制御回路とを設
け、スイッチ制御回路では、表示素子に主放電電流を流
す時点よりも前で高圧スイッチ要素のオンから微放電状
態に到達するのに要する一定期間は高圧スイッチ要素が
連続してオンになるようにし、上記一定期間の経過後は
表示素子内の残留イオンの消滅時間よりも短いオフ期間
で高圧スイッチ要素がオンオフを繰り返すように制御す
るものであり、高電圧の印加開始から微放電状態に達す
るまでは、表示素子に高電圧を連続して印加し、主放電
状態に移れる状態になってからは、残留イオンが消滅し
ない程度に高電圧を断続的に印加するようにしているか
ら、微放電に要する供給電力を低減することができ、主
放電状態に移れる状態での輝度レベル(ブラックレベ
ル)を従来よりも低減することができるという利点があ
る。すなわち、ブラックレベルが低減する結果、主放電
状態での輝度が同じであるとすれば、コントラストを高
めることができるという効果を奏するのである。
により点灯する一定周期で発生する走査信号に同期して
表示素子が主放電状態で点灯するように表示素子に主放
電電圧を印加する主電源と、表示素子の主放電開始前に
表示素子が微放電状態で点灯するように表示素子に高電
圧を印加する高圧電源と、高圧電源と表示素子との間に
挿入された高圧スイッチ要素と、高圧スイッチ要素を上
記走査信号に同期して開閉するスイッチ制御回路とを設
け、スイッチ制御回路では、表示素子に主放電電流を流
す時点よりも前で高圧スイッチ要素のオンから微放電状
態に到達するのに要する一定期間は高圧スイッチ要素が
連続してオンになるようにし、上記一定期間の経過後は
表示素子内の残留イオンの消滅時間よりも短いオフ期間
で高圧スイッチ要素がオンオフを繰り返すように制御す
るものであり、高電圧の印加開始から微放電状態に達す
るまでは、表示素子に高電圧を連続して印加し、主放電
状態に移れる状態になってからは、残留イオンが消滅し
ない程度に高電圧を断続的に印加するようにしているか
ら、微放電に要する供給電力を低減することができ、主
放電状態に移れる状態での輝度レベル(ブラックレベ
ル)を従来よりも低減することができるという利点があ
る。すなわち、ブラックレベルが低減する結果、主放電
状態での輝度が同じであるとすれば、コントラストを高
めることができるという効果を奏するのである。
第1図は本発明の実施例を示す回路図、第2図及び第3
図は同上の動作説明図、第4図は従来例を示す回路図、
第5図および第6図は同上の動作説明図である。 10……表示素子、21……スイッチ制御回路、22……第1
タイマ部、23……第2タイマ部、24……アンド回路、25
……オア回路、E1……主電源、E3……高圧電源、S2……
高圧スイッチ要素。
図は同上の動作説明図、第4図は従来例を示す回路図、
第5図および第6図は同上の動作説明図である。 10……表示素子、21……スイッチ制御回路、22……第1
タイマ部、23……第2タイマ部、24……アンド回路、25
……オア回路、E1……主電源、E3……高圧電源、S2……
高圧スイッチ要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 寛 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−24598(JP,A) 特開 昭63−149695(JP,A) 特開 平2−226696(JP,A) 特開 平3−11596(JP,A) 特開 平1−166491(JP,A) 特開 昭62−295399(JP,A) 特開 昭62−295397(JP,A) 特開 昭62−115698(JP,A) 実開 平3−104998(JP,U) 実開 平3−105891(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】蛍光ランプよりなり直流電源により点灯す
る表示素子と、一定周期で発生する走査信号に同期して
表示素子が主放電状態で点灯するように表示素子に主放
電電圧を印加する主電源と、表示素子の主放電開始前に
表示素子が微放電状態で点灯するように表示素子に高電
圧を印加する高圧電源と、高圧電源と表示素子との間に
挿入された高圧スイッチ要素と、高圧スイッチ要素を上
記走査信号に同期して開閉するスイッチ制御回路とを具
備し、スイッチ制御回路は、表示素子に主放電電流を流
す時点よりも前で高圧スイッチ要素のオンから微放電状
態に到達するのに要する一定期間は高圧スイッチ要素が
連続してオンになるようにし、上記一定期間の経過後は
表示素子内の残留イオンの消滅時間よりも短いオフ期間
で高圧スイッチ要素がオンオフを繰り返すように制御す
ることを特徴とする直流放電灯点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3420990A JP2719426B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 直流放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3420990A JP2719426B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 直流放電灯点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03238796A JPH03238796A (ja) | 1991-10-24 |
JP2719426B2 true JP2719426B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12407772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3420990A Expired - Fee Related JP2719426B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 直流放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719426B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6091178B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2017-03-08 | キヤノン株式会社 | 光源装置、電子機器及びそれらの制御方法 |
-
1990
- 1990-02-15 JP JP3420990A patent/JP2719426B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03238796A (ja) | 1991-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4308132B2 (ja) | 高圧ガス放電ランプの点灯方法及び回路配置並びにプロジェクションシステム | |
US4920299A (en) | Push-pull fluorescent dimming circuit | |
EP2104404B1 (en) | Discharge lamp lighting apparatus, method for controlling the same, and projector | |
EP1927273B1 (en) | Method for operating a high-intensity discharge lamp, lamp driver and projection system | |
US7731370B2 (en) | Projection system and method for operating a discharge lamp | |
KR100664335B1 (ko) | 회로 장치 | |
US8506092B2 (en) | Projector | |
JP2007273235A (ja) | 高圧放電ランプ点灯装置 | |
EP1379112A1 (en) | Device for operating a high pressure discharge lamp | |
US3611024A (en) | Semiconductor apparatus for controlling the brightness of a discharge lamp | |
US9049772B2 (en) | Driving method for discharge lamp, driving device for discharge lamp, light source device, and image display apparatus | |
US4742277A (en) | Pulse generating apparatus for xenon lamp and lighting method thereof | |
JP2719426B2 (ja) | 直流放電灯点灯装置 | |
JP2002533884A (ja) | 回路装置 | |
US20180252994A1 (en) | Discharge lamp driver, light source apparatus, projector, and discharge lamp driving method | |
JP6512435B2 (ja) | プロジェクタ | |
KR20050026076A (ko) | 교류-동작 램프를 가진 스크롤링 칼라 시스템 | |
JP2839818B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
EP0754399B1 (en) | Circuit arrangement for ignition of a high intensity discharge lamp | |
KR0145629B1 (ko) | 형광램프를 이용한 칼라 전광판 | |
KR20000047966A (ko) | 플라즈마 스크린을 구동하는 방법 | |
WO1995031802A1 (en) | Sign with/without illumination | |
JPH0481885A (ja) | 直流放電灯点灯装置 | |
JPH02226696A (ja) | 直流放電灯点灯装置 | |
JPS62165897A (ja) | 直流シヨ−トア−クランプよりなる光源装置の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |