JP2718704B2 - あらかじめ充填された注射器 - Google Patents

あらかじめ充填された注射器

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はあらかじめ充填された注射器（プレフィル注
射器）に関し、そして特にその針のための保護手段を備
えた注射器に関する。
本発明の一般的目的は、たとえばワクチン注射に使用
することができ、そしてその使用の全工程中、高レベル
の安全性を確実にする一方、簡単かつ経済的な構造から
成る、完全かつ使用準備の整ったユニットから成るプレ
フィル注射器を提供することにある。本発明の別の目的
は実質的に再使用不能であるような注射器を提供するこ
とにある。
この目的のため本発明による注射器は、注射器本体
と、前記注射器本体内にあって、注射すべき物質を収容
する区画を形成する摺動可能なピストンと、前記ピスト
ンを介して前記区画と連通し得る注射針と、前記注射器
本体と摺動可能関係をもって前記針の少なくとも尖端部
分の周囲に配置された入れ子式スリーブ手段と、前記ス
リーブ手段および前記ピストン間で前記針の周囲に配置
された圧縮ばね手段とを含んで構成されている。
より詳細には、本発明による注射器は、一端が閉じら
れ、他端が開放された中空な注射器本体と、この本体内
に滑動可能に設けられ、前記本体の閉じた端部と前記ピ
ストンとの間に、注射される物質を収容する室を形成す
るピストンと、針支持部材に取付けられた基部を有する
注射針とを備え、前記基部および前記ピストンは、前記
ピストン内に前記支持部材の少なくとも一部を挿入し得
るとともに、この挿入時に前記針を前記本体の前記室と
連通させることができるようになされており、さらに両
端が開放されたほぼ円筒状のスリーブ部材を備え、前記
針支持部材は前記スリーブ部材の一端に設けられ、さら
に前記注射器内に前記物質が収容されている間であっ
て、かつ少なくとも注射が始まるまで前記本体に対する
前記取付けを保持するための保持手段と、前記針を保護
するためのほぼ円筒形の保護シース部材を備え、このシ
ース部材の一端は、前記針によって孔を開けることがで
きる壁によって前記針の尖端を囲むように閉じられてい
るが、他端は前記スリーブ部材を貫通して延びてその中
で滑動可能に係合しており、さらに前記針の一部分を囲
むコイルスプリングを備え、このコイルスプリングは、
一端で前記針支持部材に、他端で前記保護シース部材に
それぞれ当接して、前記保護シース部材が前記スリーブ
部材の外に突出し、かつ前記針の先端を囲むようになさ
れている。
好ましい実施態様によれば、前記保持手段は前記注射
器本体の開放端の周囲に形成された円形フランジにより
支持された弾性カラーから成っており、前記カラーは前
記スリーブ部材の外方壁面内の周縁円形溝と係合するよ
うに整列された、少なくとも１個の内方リップを備えて
いる。
前記カラーが注射器上の軸方向において出力された力
の影響下に注射器本体の内側でスリーブ部材の押し戻し
に抵抗するように、前記スリーブ部材内の前記溝の横断
面ならびに前記カラーの前記内方リップを形成すること
ができ、それでこの力は前記保護さや部材に孔を開ける
ために、また患者の体内に前記コイルばねの作用に抗し
て針を作動させるのに必要とされる力の値を僅かでも超
えることはないのであるが、前記の力が前記の値より僅
かに強くなったときは、前記カラーが前記スリーブ部材
を注射器本体の内側で摺動させるものである。
別の解決に際して、前記スリーブ部材内の前記溝の横
断面および前記カラーの前記内方リップは、前記スリー
ブ部材と前記注射器本体とが相互位置を維持するように
形成され、そして前記針支持部材は前記スリーブ部材の
前記端部の内側に着脱可能に装着される。
他の好ましい実施態様によれば、本発明の注射器は注
射の間のみ前記区画を前記針と連通させるように、針と
注射すべき物質を含有する該区画との間に整列された弁
手段を含んで構成される。前記弁手段は前記ピストンの
内側の中空スペース内に配置される固形ボール状部材を
含んで構成してもよく、前記スペースは、前記ボール状
部材のためのシート（受座）を提供し、かつ前記部材を
弾性的に前記シートに抗し強制して前記ボール状部材の
静止位置における通路を塞ぐように、ピストンを経由し
て延びる前記通路内に整列され、前記針支持部材は前記
針支持部材を前記ピストン内に挿入することにより前記
シートから前記ボール状部材を押しやるように整列さ
れ、その結果前記通路はピストンを介して開放される。
以下の説明から明かなように、本発明による注射器は
取り扱いが非常に容易であり、その上針用の保護手段を
含んで構成され、そしてこれは注射器自体の部分を形成
し、また針は注射中にのみ暴露される一方、注射後は保
護される位置に自動的に引っ込められるように配列され
ている。従って、この注射器はその使用前には優れた無
菌性の保証を提供し、また通常の注射器では起こり得た
ような、注射後に人間が偶発的に突き刺されることによ
る汚染の危険性を排除するものである。
本発明による注射器の他の効果および特徴は、添付図
面を参照しながら実施例による以下に示す異なった実施
態様の説明によって、より一層容易に明白となるであろ
う。
第１（ａ）図乃至第１（ｄ）図に示すように、この注
射器は円筒形中空注射器本体１を含んで成り、これはそ
の端部の一方において開放され、他方において閉塞され
て注射すべき液体物質のための区画を形成する。注射器
本体１はガラス管によって構成されるのが有利である
が、勿論他の如何なる適切な材料、たとえば金属または
合成樹脂から調整することもできる。
注射器本体１の内壁と、ピストン２の外側壁−あるい
はそれに対し固着されたシール手段との低摩擦摺動係合
のために、注射器本体１の内壁にピストン２が装着され
ると共に注射器本体と該注射器本体の閉塞端に対面する
ピストン２の背壁とによって形成される上述の区画の正
確さが維持される。
注射針３は注射器本体１の閉塞端とは反対の向きの尖
端に支持されており、またその後端は円筒形支持部材４
内に実質的に保持されており、この部材は注射器本体１
の軸と整列する針のベースを維持するものである。針３
の後端はピストン２を介して延びる通路を経由して、注
射すべき物質を含有する区画と連通している。より具体
的に第１図に示す実施態様において、針の支持部材４は
ピストン２中に挿入され、かつそれを経由して軸方向に
延びる円筒状部分を備えているが、この部分はチャンネ
ル、たとえば前記通路を構成する針自体のチャンネルを
包含している。
円筒形スリーブ５は、両端が開放され、かつ注射器本
体１の内径より僅かに小さい外径を有し、これは第１
（ａ）図中に示される当初貯蔵状態において配置され、
その一端は本体１の内側に位置し、スリーブ５は本体１
に対する運動に抗して弾性材料、たとえばゴムまたは弾
性プラスチック材料から成る保持カラー６により固定さ
れている。このカラー６は注射器本体１の開放端の周囲
に配置された円形フランジにより保持され、最初に注射
器に注射液を充填する際には取り外される。更にカラー
６はその内側上にリップを有していて、スリーブ壁５の
外側における注射器の軸に対して垂直に形成された周縁
の円形溝11と係合する。第１（ａ）図乃至第１（ｄ）図
中に示される実施態様の場合には、スリーブ５内の溝11
の後側はスリーブの軸に対し垂直であり、そして溝の前
側はその軸に僅かな角度を有している。注射器の作動態
様に関する溝11の、この特定形状の効果は以下の記載に
おいて説明することになろう。
保護シース７は第１（ａ）図および第１（ｄ）図中に
それぞれ示す最初および最後の位置における針３の前部
端を取り込んでいる。このシースはスリーブ５の内径に
より小さな外径を有する略円筒形のスリーブからなり、
そしてこれはその前端が針の尖端により容易に孔の開け
られるキャップを形成する壁により閉じられている。こ
のシースはスリーブ５の内側に整列された後端において
開放されており、かつ切頭端部８を備え、これは後部に
おいて広くなって当接部およびスリーブ５の前端部にお
ける対応する形状および寸法を有する切頭シート９と協
動するシール部を提供する。
圧縮下で作動するコイルばね10が針３を取り巻いてお
り、このばねの一端は支持部材４に当接し、また他部は
第１（ａ）図および第１（ｄ）図中に示す位置におい
て、シート９に抗して切頭部８を押圧するようにシース
７の切頭端部８の内面と当接している。これらの位置に
おいて、スリーブ５の内側は外側に対して事実上緊密で
あり、そして第１（ａ）図に示す当初の静止位置におけ
るばね10の弾力は、注射器使用前の通常状態下で針３が
シース７の端部壁を貫通するのを阻止するに足りるもの
である。支持部材４はスリーブ５の内側に配置され、か
つそれに固着されている前方部を含んで成る。より具体
的に支持部材４のこの部分の端縁はスリーブ５の内壁中
に形成された円形溝と嵌合する。
本実施態様によれば、注射器の動作は以下の如くであ
る。
第一のステップとして、針の保護シース７の前端部を
注射が施されるべき患者の皮膚に対し配置し、そして圧
力が注射器本体１に対し加えられる。シース７に対する
圧力の或る値において、この圧力がスリーブ５を内側に
引っ込ませ、そしてばね10を圧縮させ、その結果運動の
開始後直ちにシース７の端部壁に孔を開け、そして患者
の自体の内側への貫通を開始する。しかし、注射は針が
第１（ｂ）図に示すその最大貫通位置に達するまで開始
されることはない。この位置において、保護シース７は
スリーブ５の内側に完全に引っ込められ、そしてばね10
は完全に押圧される。第１（ａ）図および第１（ｂ）図
中に示される、それぞれの位置間の針の貫通の間、針３
は一方ではシース７の前部壁を介する針尖端によって開
けられた孔により、また他方ではスリーブ５の内壁に沿
って摺動するシース７の後方切頭部８の端縁によって完
全に良好に案内されることに注目すべきである。
注射が行われる注射器の動作の第二ステップは第１
（ｂ）図および（ｃ）図中に示される位置の間で遂行さ
れる。注射器本体１に対する圧力の適用は、第１（ｂ）
図に示す位置が達成された後にも継続されて、溝の前側
の低い傾斜に起因してカラー６のリップの内方端縁が周
縁溝11から押圧され、それによってスリーブが静止した
儘であるのに対し注射器本体１を前方へ移動させるとい
う結果をもたらす。従ってスリーブ５は注射器本体１内
に向って後方へ摺動し、そしてピストン２は注射器本体
１の底部に向かい押圧され、それによって第１（ｃ）図
に示されるように注射が完了し、注射器本体１の底部が
ピストン２に当接し、そしてスリーブ５が注射器本体１
の内側で完全に作動される位置に達するまで、液体物質
の注射を行わせるものである。
このようにして注射が完了し、ついで注射器が後方へ
引かれて患者の身体から針が取り除かれると、ばね10は
伸長してスリーブの外側の保護シース７を第１（ｄ）図
に示される位置に押圧する。このスリーブ５はその底部
に抗してピストン２と共に注射器本体１を内側に残し、
カラー６の内方リップはスリーブ５の切頭前方端９の後
部を取り囲む端縁と当接し、その結果該スリーブは注射
器本体１の内側に保持される。この最終位置において、
保護シース７の切頭後方部８はスリーブ５の切頭前方端
９と当接し、またシース７は針３の尖端を完全に取り込
み、このことが偶発的な突き刺しの凡ゆる危険を排除す
るものである。
針支持部材４およびピストン２が互いに比較的緩く保
持されるように配置され、ピストン２それ自体はスリー
ブ５に直接固定されないことが望ましい。それに応じ
て、ピストン２を支持部材４ならびにスリーブ５から分
離することが可能であり、スリーブ５および針３を注射
器１から排除しようとすると、ピストンは注射器本体１
の底部に残留する。従って、この構造は注射器を再使用
する試みを非常に困難なものとする。
第２（ａ）図乃至第２（ｃ）図中に示されるような注
射器の第二実施態様において、保持カラー６を受けるた
めのスリーブ壁５の外面に形成された周縁溝11′は横断
面においてスリーブ軸５に対し垂直な二つの側面を備え
ている。この場合、注射器本体１およびスリーブ５は注
射操作の間カラー６により互いに維持されている。更に
支持部材４はピストン２に固着されているが、これはス
リーブ５の内側では単に緩く保持されているに過ぎな
い。このことがオートマチックモード、すなわち針の引
き込みの間にばね10の単独作用により遂行すべき注射を
行わせるのである。
この第二実施態様による注射器の作動は以下の通りで
ある。
針が身体の中へ送られ、そして保護シース７は第１
（ｂ）図中に示される位置に対応する第２（ｂ）図に示
される位置に到達するまで、第一実施態様のそれと類似
する方法においてスリーブ５の内方へ引かれる。この瞬
間にばねは十分に圧縮され、そしてそれが発する弾力
は、スリーブ５に固定された支持部材４を維持する保持
力より高くなる。このようにして支持部材４は、それと
共にピストン２を引っ張るばね10の作用下で円筒形本体
１の底部に向かって押圧される。これに応じて、ピスト
ン２および注射器本体１の底部によって形成される内容
積は第２（ｃ）図中に示される最終位置に達するまで減
少する。この最終位置はスリーブ５が注射器本体１を内
側に引かずにシース７を取り囲んでいることを除き、第
１（ｄ）図中に示されたものと類似である。注射の間、
針は漸進的に引込められ、従って注射は一定の深さでは
なくて、漸減する深さにおいて行われる。このことは注
射すべき物質の拡散をより広い領域において提供すると
いう利点になり得るものである。
第３（ａ）図乃至第３（ｅ）図中に示される注射器に
ついての実施態様は、更に針３と注射すべき物質を含有
する区画との間に整列された弁手段を含んで構成される
ことを除き第１図のものと類似であり、これらの弁手段
は針およびこの区画が注射の間にのみ連通するように整
列されている。
より具体的に、これらの弁手段は凡ゆる適切な材料、
たとえば金属、ガラスまたはプラスチック材料から調整
された固形ボール12を含んで構成され、そしてこれはピ
ストンを経由する通路14内に設けられた中空スペース13
中に配置される。第３（ｅ）図中に示される当初位置な
らびに針の十分に突き出された位置と第３（ｂ）図中に
示されるスリーブ５内側の保護シース７の引込み位置に
おいて、ピストン２は針の支持部材４から分離され、ま
たボール12は中空スペース13への通路14の開口部に形成
されたシートに抗して押圧され、その結果シートに対向
するピストンの内方部により生成された圧力に由来する
弾力の効果によってこの開口部は塞がれることになる。
支持部材４はこれを介して針３が延びる後部を備えてい
る。第３（ｃ）図中に示されるように、保持カラー６の
内方リップが、注射器本体１に加えられた押圧作用によ
り溝11から強制退去されると、ピストンが支持部材４と
接触状態になるまで、注射器本体はピストン２と共に前
方へ移動し、支持部材の後部は通路14に入ってボール12
と当接し、かつそれを通路14の弁シートから除去する。
次いで、注射すべき物質を含有する区画は針３と連通状
態になる。支持部材４の後部の尖端は第３（ａ）図乃至
第３（ｅ）図中に示されるように、斜めに切断されて針
の下端を自由のままとする。次いで、注射が開始され、
そして第３（ｃ）図および第３（ｄ）図に示される位置
間で継続される。この最後の実施態様による注射器の動
作は他の点では、もう一つの形態である第１（ａ）図乃
至第１（ｄ）図の実施態様のそれと類似である。全図面
を通じて同一または類似の構成要素は同一の参照数字に
より示されている。
【図面の簡単な説明】
第１（ａ）図乃至第１（ｄ）は第一の実施態様を示す断
面図、第２（ａ）図乃至第２（ｃ）図は第二の実施態様
を示す断面図、そして第３（ａ）図乃至第３（ｅ）図は
第一実施態様の他の形態を示す断面図である。 １……円筒形中空注射器本体、２……ピストン ３……注射針 ４……円筒形支持部材、５……スリーブ ６……保持カラー、７……保護シース 10……コイルばね、11,11′……周縁溝 12……固形ボール 13……中空スペース、14……通路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】あらかじめ充填された注射器であって、一
    端が閉じられ、他端が開放された中空な注射器本体と、
    この本体内に滑動可能に設けられ、前記本体の閉じた端
    部と前記ピストンとの間に、注射される物質を収容する
    室を形成するピストンと、針支持部材に取付けられた基
    部を有する注射針とを備え、前記基部および前記ピスト
    ンは、前記ピストン内に前記支持部材の少なくとも一部
    を挿入し得るとともに、この挿入時に前記針を前記本体
    の前記室と連通させることができるようになされてお
    り、さらに両端が開放されたほぼ円筒状のスリーブ部材
    を備え、前記針支持部材は前記スリーブ部材の一端に設
    けられ、さらに前記注射器内に前記物質が収容されてい
    る間であって、かつ少なくとも注射が始まるまで前記本
    体に対する前記取付けを保持するための保持手段と、前
    記針を保護するためのほぼ円筒形の保護シース部材を備
    え、このシース部材の一端は、前記針によって孔を開け
    ることができる壁によって前記針の尖端を囲むように閉
    じられているが、他端は前記スリーブ部材を貫通して延
    びてその中で滑動可能に係合しており、さらに前記針の
    一部分を囲むコイルスプリングを備え、このコイルスプ
    リングは、一端で前記針支持部材に、他端で前記保護シ
    ース部材にそれぞれ当接して、前記保護シース部材が前
    記スリーブ部材の外に突出し、かつ前記針の先端を囲む
    ようになされている注射器。
  2. 【請求項２】前記保持手段は前記注射器本体の開放端の
    周囲に形成された円形フランジにより支持された弾性カ
    ラーから成っており、前記カラーは前記スリーブ部材の
    外方壁面の周縁円形溝と係合するように配置された、少
    なくとも１個の内方リップを備えている請求項１記載の
    注射器。
  3. 【請求項３】前記カラーが注射器上の軸方向において出
    力された力の影響下に注射器本体の内側でスリーブ部材
    の押し戻しに抵抗するように、前記スリーブ部材内の前
    記溝の横断面ならびに前記カラーの前記内方リップが形
    成され、それでこの力は前記保護シース部材に孔を開け
    るために、また患者の身体内に前記コイルばねの作用に
    抗して針を作動させるのに必要とされる力の値を僅かで
    も超えることはないのであるが、前記の力が前記の値よ
    り僅かに強くなったときは、前記カラーが前記スリーブ
    部材を注射器本体の内側で摺動させる請求項２記載の注
    射器。
  4. 【請求項４】前記スリーブ部材内の前記溝の横断面およ
    び前記カラーの前記内方リップは、前記スリーブ部材と
    前記注射器本体とがそれらの相互位置を維持するように
    形成され、そしてその場合前記針支持部材は前記スリー
    ブ部材の前記端部の内側に着脱可能に装着される請求項
    ２記載の注射器。
  5. 【請求項５】注射の間のみ前記区画を前記針と連通させ
    るように、該針と注射すべき物質を含有する該区画との
    間に整列された弁手段を含んで構成される請求項１記載
    の注射器。
  6. 【請求項６】前記弁手段は前記ピストンの内側の中空ス
    ペース内に配置された固形ボール状部材を含んで構成さ
    れ、前記スペースは、前記ボール状部材のためのシート
    を提供し、かつ前記部材を弾性的に前記シートに抗し強
    制して前記ボール状部材の静止位置における通路を塞ぐ
    ように、該ピストンを経由して延びる前記通路内に整列
    され、前記針支持部材は前記針支持部材を前記ピストン
    内に挿入することにより前記シートから前記ボール状部
    材を押しやるように整列され、その結果前記通路はピス
    トンを介して開放される請求項５記載の注射器。
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