JP2717965B2 - 化学分析方法 - Google Patents

化学分析方法

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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、化学分析方法に関し、特に、液体試料、特
に、血液、血漿、血清、リンパ液等の体液、尿等の排泄
物、胃液、膵液、胆汁、唾液、汗等の分泌液、腹水、胸
水、関接腔液等の穿刺液などの検体についての自動化学
分析装置による化学分析方法に関する。また、本発明
は、試料分注位置、試薬分注位置、洗浄位置、吸光度測
定位置、前記反応容器の取り外し位置及び反応容器の取
り付け位置を、この順に間欠的に循環させる使い捨てタ
イプの反応容器を使用する自動化学分析方法に関し、特
に、使い捨てタイプの反応容器についての取り外しを選
択的に行うことができる自動化学分析方法に関する。 (ロ)従来の技術 ターンテーブル方式の自動化学分析装置は、間欠的回
転駆動及び連続的回転駆動可能のターンテーブルと、そ
の周囲に、夫々、一個の分注ノズルを備える試料分注装
置及び試薬分注装置、反応容器取り外し装置、反応容器
取り付け装置並びに測定装置を備えており、ターンテー
ブルに、例えば、プラスチック製の反応キュベット又は
キュベットブロック等の使い捨てタイプの反応容器を配
列して反応ラインを形成し、該ターンテーブルを、予め
設定された時間プログラムに従って、例えば、間欠的に
回転駆動させて、ターンテーブルの停止時に、試料分注
領域、試薬分注領域、撹拌領域、反応領域、反応容器取
り外し領域及び反応容器取り付け領域において、反応容
器について、それぞれ、試料分注器による所定量の試料
分注、試薬分注器による所定量の試薬分注、反応装置に
よる反応液の撹拌混合及び反応、並びに反応容器の取り
外し及び新規な反応容器の取り付け等の分析作業を行う
と共に、測定領域に位置する試料について、測定装置に
よる分析項目成分の吸光度測定を行い、ついで、ターン
テーブルを間欠的に回転させて、測定未了、測定済み及
び新規な反応容器を含む総ての反応容器を、夫々、次の
停止位置に送り、前記分析作業領域において、前回同様
に試料分注、試薬分注、撹拌、反応及び反応容器の取り
外し位置及び反応容器の取り付け等の分析作業を行って
いる。 このような自動化学分析装置においては、ターンテー
ブルの駆動により、使用済みの反応容器を、順次反応容
器の取り外し領域で取り外し廃棄し、ついで、この取り
外された空の位置に、順次新規に清浄な反応容器を取り
付けて、反応容器を連続的に清浄なものに交替配置させ
ると共に、ターンテーブルを駆動させて、夫々の分析作
業領域における分析操作を連続的に行うことにより、多
くの試料についての分析を連続的に行っている。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 ところで、このような自動化学分析装置における反応
容器の個数は、反応容器を循環して再使用するために、
一循環内に各分析操作が完了するように、各分注所要時
間、測定所要時間、分析項目の反応時間及び反応容器の
交換時間等の一分析当たりの分析操作所要時間を、一循
環内に収める関係上、これらの分析操作の最低必要時間
を一ピッチ分の間欠駆動時間で除した値で使用反応容器
数が決定される。例えばターンテーブルの間欠的駆動を
12秒/1サイクルで行い、反応時間を12分とし、洗浄時間
を120秒/10サイクルとした時は、必要な反応容器の個性
は70個となる。 以上のように反応時間の異なる分析項目について分析
を行う場合、使用される反応容器の個数は、反応時間の
長い分析項目に合うように決定されるので、反応容器の
個数は、分析項目の反応時間の長さに応じて多くなり、
これに伴って反応容器が配置されるターンテーブルは大
きな径となって、装置は大型化して問題である。 また、反応時間の異なる分析項目について、一つの反
応ラインで分析を行う、所謂、ランダムアクセスシング
ルマルチ方式の場合は、例えば、反応時間が5分のも
の、反応時間が10分のもの、20分のもの或はそれ以上の
ものが、一緒に分析されるために、短い分析項目のもの
については、反応容器が、余分の時間、自動化学分析装
置上に放置される格好となり、無駄な時間を生じて問題
である。 また、反応容器の一巡時間が12分のターンテーブルの
場合には、反応時間が、15分の分析項目、20分の分析項
目又はそれ以上の分析項目についての分析は、難しいの
で、無駄な時間を生ずることなく解決することが望まれ
ている。 本発明は、従来の自動化学分析装置における分析項目
の相違に基づく反応時間の相違に係る問題点を解決する
ことを目的としている。 (ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、分析項目の反応時間による影響の少ない自
動化学分析装置を提供することを目的としている。 本発明は、複数の使い捨て反応容器を、試料分注位
置、試薬分注位置、測定位置、反応容器の取り外し位置
及び反応容器の取り付け位置の順に移動させて、該反応
容器の取り付け位置で取り付けられた新規に清浄な反応
容器の夫々について、試料分注位置で試料を分注し、試
薬分注位置で、この分注された試料に試薬を分注して反
応を起こさせ、測定位置でその反応生成物について測定
を行い測定を終了した反応容器から順に前記反応容器取
り外し位置で取り外される使い捨て反応容器を使用し
て、反応時間の異なる複数の分析項目の分析を行う化学
分析方法において、一緒に分析される分析項目の最長反
応時間よりも少ない時間で、複数の使い捨て反応容器
を、試薬分注位置から反応容器取り外し位置まで移動さ
せ、反応容器の取り外し位置に送られてきた反応容器の
中、反応時間が終了している分析項目の反応容器を、選
択的に取り外して、新しい反応容器を供給して、続く試
料分注位置に送り、反応容器の取り外し位置に送られて
きた反応容器の中、反応時間が終了していない分析項目
の反応容器については、選択的に取り外さないで、続く
試料分注位置に移動させて、該反応を継続させることを
特徴とする化学分析方法にある。 本発明において複数の反応容器は、ターンテーブルの
間欠回転において、設定された所定時間で、試薬分注位
置、例えば最初の試薬分注位置から反応容器取り外し位
置まで移動させられる。 反応時間が、前記所定時間より長い分析項目の分析項
目については、反応容器取り外し位置に至っても反応容
器は取り外されることなく、通過し、分析反応がそのま
ま継続され、測定が続けられる。また、本発明において
は、所定時間より反応時間が短い分析項目の反応容器に
ついては、反応容器取り外し位置で、反応容器が取り外
され、次の反応容器取り付け位置で、取り外された空所
に新規な反応容器が補充される。 本発明の化学分析方法を自動化学分析装置により行う
時には、例えば、分析終了後取り外される所謂使い捨て
タイプのキュベット又はキュベットブロック等の使い捨
て形式の反応容器を、キュベットロータ等のターンテー
ブルに、その円周方向に配列させて、反応ラインを構成
して、キュベットロータを間欠的回転させて、各分析作
業領域、例えば、反応容器の取り付け位置、試料分注位
置、第一試薬分注位置、第一撹拌位置、第二試薬分注位
置、第二撹拌位置、反応領域、及び反応容器の取り外し
位置で夫々の分析作業を行わせることができる。 一方、分析項目成分の吸光度測定装置は、停止状態
で、測定領域に停止する反応容器について、吸光度の測
定ができるように設けられると共に、キュベットロータ
の停止時において、例えば、キュベットロータ全周等に
及ぶ吸光度測定領域を移動しながら、該測定領域に位置
するキュベットの内容物について吸光度の測定ができる
ように設けられている。 本発明において、反応ラインの反応容器取り外し位置
の周囲の適宜の箇所には、反応容器取り外し装置が設け
られている。この反応容器取り外し装置には、駆動装置
に接続する取り外し腕部材等の取り外し部材が備えられ
ており、駆動装置の駆動により、反応容器の取り外しを
行う。また、反応容器取り付け位置は、反応容器の取り
外し位置のキュベットロータの回転方向下手に設けられ
ており、この反応容器の取り付け位置の周囲の適宜の箇
所には反応容器取り付け装置が設けられている。この反
応容器取り付け装置には、駆動装置に接続する取り付け
腕部材等の取り付け部材が備えられており、駆動装置の
駆動により、反応容器の取り付けを行う。この場合、前
記反応容器取り外し部材及び反応容器取り付け部材は、
例えば、腕部の軸線方向に或は水平方向に移動可能に形
成される。 これら腕部材等に備えられる駆動装置には、ステッピ
ングモータ、同期モータ等の駆動源が、夫々、互いに独
立して設けられており、これら駆動源は、夫々、運動伝
達装置を介して夫々の腕部材に連結している。また、こ
れら腕部材は、夫々独立して、自動制御下に反応容器の
取り外し或は取り付け作業を容易に行えるように、例え
ば、コンピュータ制御が可能なように、その駆動源に
は、例えば、メインCPUの指令に対応可能にメインCPUに
接続するサブCPUを有する制御装置が備えられているの
が好ましい。 (ホ)作用 本発明は、複数の使い捨て反応容器を、試料分注位
置、試薬分注位置、測定位置、反応容器の取り外し位置
及び反応容器の取り付け位置の順に移動させて、測定を
行う化学分析方法において、一緒に循環されて分析され
る分析項目の最長時間より短い時間で循環させ、反応容
器の取り外し位置での反応容器の取り外しを、反応時間
の終了しない分析項目の反応容器については、選択的に
取り外さないで該反応を続けて行うようにしたので、反
応時間が所定時間より長い反応時間の分析項目の反応容
器については、反応容器の取り外し位置で選択的に反応
容器の取り外しを行わないままに通過させ、反応をその
儘続行することができる。従って、各種反応時間の分析
項目についての分析が、反応ラインに、複数の反応容器
を配列して、ランダムアクセスシングルマルチ方式で行
っても、循環時間を無駄なく分析用の時間として有効に
使用することができる。 従って、本発明によると、例えば、分析に要する反応
時間が所定時間より長い分析項目の反応容器について
は、例えば、二度目に反応容器の取り外し位置に到達し
た時に、該取り外し位置で選択的に取り外され、取り外
し位置に一度目に到達した時には、該取り外し位置で選
択的に取り外されないようにすることができる。 一方、分析に要する反応時間が所定時間より短い分析
項目の反応容器については、反応容器の取り外し位置に
到達する度毎に取り外しが行われる。 従って、本発明によると、反応時間の長い分析項目に
ついて分析する場合でも、反応時間の短い分析項目を分
析する場合と同様の反応容器数で分析を行うことができ
る。 また、本発明によると、総ての試薬分注が終了するま
での時間が最長の分析項目の試薬分注時間より短い時間
で反応容器を循環させる時は、少ない数の試薬分注器
で、例えば、2本の試薬分注器で、3回以上の試薬分注
回数の分析項目についての試薬分注を行うことができ
る。 (ヘ)実施例 以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例
について説明するが、本発明は、以下の説明及び例示に
よって、何等の制限を受けるものではない。 第1図は、本発明の一実施例についてその要部の概略
の部分的平面図であり、説明の便宜上簡略化されて示さ
れている。 第1図において、自動分析装置1には、反応ディスク
2が中央に設けられており、その外側上方にキュベット
ロータ3が設けられている。キュベットロータ3には、
その内側円周上に、夫々、キュベット周囲に恒温槽(図
示されていない。)を備えてブロック状に形成されたキ
ュベットブロック4(一部省略されて示されている。)
が多数配置されて、反応ライン5を形成している。 キュベットロータ3の周囲には、検体カップ6が多数
配列されている検体分注用のサンプリングテーブル7が
設けられており、これに近接する位置に検体分注器8が
設けられている。検体分注器8は、ノズル部9を図の一
点鎖線10に沿い、検体採取位置11と検体分注位置12の間
を往復移動して、キュベットブロック4に検体分注を行
う。 キュベットロータ3の間欠的回転方向13の下手周囲に
は、多数の試薬容器14が配列されている試薬分注用の試
薬テーブル15が設けられており、また、これに近接して
試薬分注器16が設けられている。試薬分注器16は、ノズ
ル部17を図の一点鎖線18に沿い試薬採取位置19と試薬分
注位置20の間を往復移動して、キュベットブロック4に
試薬分注を行う。 また、本例においては、キュベットロータ3の間欠的
回転方向13のさらに下手には、キュベットブロック取り
外し位置21が設けられ、さらにその下手にはキュベット
ブロック取り付け位置22が設けられている。 キュベットブロック取り外し位置21では、該取り外し
位置21に送られてきた使い捨てキュベットブロック4の
中から、分析が終了した分析項目のキュベットブロック
が、選択的に取り外されて廃棄される。この分析済みの
キュベットブロック4の選択的取り外しは、取り外し位
置21に設けられているキュベットブロック取り外し装置
23を作動させて行われる。 キュベットブロック取り外し装置23には、キュベット
ブロック4を把持すること及び手放すことができるよう
に、駆動装置24に連結するキュベットブロック保持部25
を設けた腕部材26が備えられており、前記腕部材26は反
応ライン5の外側に設けられて、該反応ライン5に対し
て前後方向及び上下方向に移動可能に、前後方向駆動用
のステッピングモータ及び上下方向駆動用のステッピン
グモータ(いずれも図示されていない。)を備える駆動
装置27が設けられている。 分析が終了した分析項目のキュベットブロック4が、
キュベットブロック取り外し位置21に送られてきたとこ
ろで、腕部材26の駆動装置27を駆動させて該腕部材26の
キュベットブロック保持部25をキュベットブロック取り
外し位置21上に移動させる。キュベットブロック保持部
25が、キュベットブロック取り外し位置に移動したとこ
ろで、駆動装置27を作動させてキュベットブロック保持
部25をキュベットブロック保持位置に下降させ、次いで
駆動装置24を作動させてキュベットブロック4をキュベ
ットブロック保持部25に保持させる。そこで、駆動装置
27を駆動させて、腕部材26を上方に移動させ、さらに反
応ライン5から離れる方向に移動させて、キュベットブ
ロック保持部25に保持されたキュベットブロック4を、
キュベットブロック廃棄容器(図示されていない。)に
廃棄する。 キュベットブロック取り付け位置22では、該取り外し
位置21でキュベットブロック4が取り外された反応ライ
ンの空席部に、新規な清浄なキュベットブロック4が選
択的に取り付けられる。この新規なキュベットブロック
4の選択的取り付けは、取り付け位置22に設けられてい
るキュベットブロック取り付け装置28に、例えば、シュ
ート29により供給位置30に送られてくる新規なキュベッ
トブロック4を支持させて行われる。 キュベットブロック取り付け装置28には、キュベット
ブロック4を把持すること及び手放すことができるよう
に駆動装置31に連結するキュベットブロック保持部32が
設けられた腕部材33が備えられており、腕部材33は反応
ライン5の外側に設けられて、該反応ライン5に対して
前後方向及び上下方向に移動可能に、夫々、前後方向駆
動用のステッピングモータ及び上下方向駆動用のステッ
ピングモータ(いずれも図示されていない。)を備える
駆動装置34が設けられている。 例えば、取り外し位置21でキュベットブロック4が取
り外された反応ライン5の空席部が、キュベットブロッ
ク取り付け位置22に送られてきたところで、腕部材33の
駆動装置34を駆動させて該腕部材33のキュベットブロッ
ク保持部32をシュート29のキュベットブロック供給位置
30上に移動させる。キュベットブロック保持部32が、シ
ュート29のキュベットブロック供給位置30に移動したと
ころで、駆動装置34を作動させてキュベットブロック保
持部32をキュベットブロック供給位置に下降させる。キ
ュベットブロック保持部32がシュート29上のキュベット
ブロック保持位置に下降したところで、駆動装置31を作
動させて、シュート29のキュベットブロック供給位置30
に位置するキュベットブロック4を、キュベットブロッ
ク保持部25に保持させる。そこで、駆動装置34を駆動さ
せて、腕部材33を上方に移動させ、次いで、反応ライン
5のキュベットブロック取り付け位置22上に移動させ
る。キュベットブロック保持部25が、反応ライン5のキ
ュベットブロック取り付け位置22に移動したところで、
さらに駆動装置34を作動させて、キュベットブロック4
をキュベットブロック取り付け位置22に下降させて配置
し、次いで駆動装置31を作動させてキュベットブロック
保持部32を解放して、キュベットブロック4を、反応ラ
イン5のキュベットブロック取り付け位置22に取り付け
る。そこで、駆動装置27を駆動させて、腕部材33を上方
に移動させ、反応ライン5から離れる方向に移動させ
る。 本例において、駆動装置27及び34は、夫々、例えばス
テッピングモータに連結するピニオンを介して腕部材に
設けられているラック(何れも図示されていない。)に
係合しており、これらのステッピングモータはコンピュ
ータ制御が可能なように、サブCPUを介してメインCPUに
接続している。 本例において、反応ディスク2には、光源部及び受光
部(何れも図示されていない。)を備える分析項目成分
用の吸光度測定装置35が、移動可能に設けられている。 本例は、このように構成されているので、キュベット
ロータ3が一定周期で一ピッチ宛矢印13方向に間欠的に
回転することに分析項目成分用の吸光度測定装置35を回
動させて、キュベットロータ3にある全キュベットブロ
ック4の吸光度測定を行い、従来の装置と同様に、例え
ば、吸光度測定装置を止めないで、レート分析及びエン
ドポイント法により測定することができる。 キュベットロータ3の間欠的送りによって、検体分注
位置12に送られたキュベットブロック4は、キュベット
ブロック3の停止期間中に、検体分注器8により検体採
取位置11の検体カップ6から検体が分注される。検体が
分注されたキュベットブロック4は、反応ライン5に沿
って間欠的に矢印13の方向に移動し、試薬分注位置20に
送られて、試薬分注器16により試薬採取位置19にある試
薬容器14の試薬をキュベットブロック4に分注する。キ
ュベットロータ3の停止期間中、分析項目成分用の吸光
度測定装置35が、反応ラインの全周に亙って回転し、該
反応ラインの測定を維持するキュベットブロック4につ
いて、分析項目成分の吸光度測定波長についての吸光度
が測定される。 この測定終了後のキュベットブロック4は、測定未了
のキュベットブロック4と共に、キュベットブロック取
り外し位置21に送られる。 測定終了後のキュベットブロックが取り外し位置21に
送られてきたところで、駆動装置27及び駆動装置24を作
動させて、キュベットブロック取り外し位置21に位置す
るキュベットブロック4を、キュベットブロック取り外
し装置23のキュベットブロック保持部25にキュベットブ
ロックに保持させて取り外す。 この測定終了後のキュベットブロック4が取り外され
た箇所は、反応ライン5上で空所37となり、そのままキ
ュベットブロック取り付け位置22に送られる。 反応ライン5上の空所37が、キュベットブロック4が
取り付け位置22に送られてきたところで、駆動装置34及
び駆動装置31を作動させて、シュート29のキュベットブ
ロック供給位置30に位置する新規で清浄なキュベットブ
ロック4を、キュベットブロック保持部32に保持させ
て、キュベットブロック取り付け位置22に位置する空所
37に配置し取り付ける。このようにして、キュベットブ
ロック4の一連の交替操作は終了する。 この一連の交替操作により、反応ライン5に、新規に
配置されたキュベットブロック4は、キュベットロータ
3の間欠的移動により検体分注位置12に送られて、新た
に試料が分注され、新たな試料についての分析が開始さ
れる。 一方、反応時間の長い分析項目のキュベットブロック
4については、未だ、分析が終了していないので、該キ
ュベットブロック4が、キュベットブロック取り外し位
置21及び取り付け位置22に送られてきても、駆動装置2
4、27、31及び34は、コンピュータ等の指令装置からの
指令により作動を起こすことがない。従って、反応時間
が未だ終了していないキュベットブロック4について
は、キュベットブロック取り外し位置21及びキュベット
ブロック取り付け位置22で、キュベットブロック4の取
り外し及び取り付けによるキュベットブロック4の交換
操作が行われないために、更に反応を継続させることが
できる。 また、本例においては、このように未だ反応が終了し
ていないキュベットブロック4については、その分析項
目の分析操作の内容に応じて、試料分注位置における試
料の再添加及び試薬分注位置における第2又は第3試薬
といった続いて行われる試料分注や試薬分注操作につい
ても選択的に行うことができる。 従って、反応時間の長い分析項目のキュベットブロッ
ク4については、他の分析時間の短い分析項目の場合と
相違して、キュベットロータ3が一巡してもなお分析が
続行させることになる。 本例においての分析項目に応じた条件について説明す
る。 表1に各種の分析モードを示す。 表1の横欄は、各モードに必要なキュベットブロック
4の巡回数を示す。横欄は、各モードを示す。(備考) ※1:第二試薬添加後の反応時間が長いモード ※2:第一試薬添加後の反応時間が長いモード ※3:試料を再添加するモード 1.キュベットが1巡する時間を6分に設定されている
(内訳:試料試薬分注時間を0.5分、反応時間を5分、
容器取替時間を0.5分に設定されている。)。 2.▲ ▼:検体分注を示す 3.▲ ▼:試薬分注を示す 4.▲R1 ▼:第一試薬分注を示す 5.▲R2 ▼:第二試薬分注を示す 6.▲R3 ▼:第三試薬分注を示す また、本例の自動化学分析装置では、キュベットブロ
ック4に試料及び試薬を分注するのに0.5分、反応時間
5分、キュベットブロックの取り外し及び取り付けに時
間0.5分を要するものと設定されている。すなわち、キ
ュベットブロック4が反応ライン5上を1巡するのに合
計6分所要するように設定されている。 Aのモードは、所謂1試薬系で反応時間が5分以内で
済む場合である。Aのモードの場合、キュベットブロッ
ク4が1巡する間に、分析を終えることができる。 Bのモードは、Aのモードと同様に1試薬系である
が、反応時間を5分以上必要とする分析項目の場合であ
り、最大11分まで要する例である。Bのモードの場合、
キュベットブロック4については、1巡目の取り外し及
び取り付け作業は行われず、2巡目のキュベットブロッ
ク取り外し位置21及びキュベットブロック取り付け位置
22に至ったところで、キュベットブロック4の取り外し
及び取り付け作業が行われることになる。また、吸光度
測定装置35は、一定周期ごとに測定を行っているので、
11分間の測定データを得ることができる。 Cのモードは、所謂2試薬系であり、前記Bのモード
と同様に行われ、1巡目ではキュベットブロック4の取
り外し及び取り付け作業を行わず、2巡目の試薬分注位
置で、第2試薬の分注を行い、その反応経過を測定した
うえで、キュベットブロック4の交換操作が行われる。 D及びEのモードは、Cのモードと同様に2試薬系で
あるが、反応時間が長い分析項目の場合であり、このD
及びEのモードの場合、キュベットブロック4は反応ラ
イン5上を3巡することになる。 Fのモードは、所謂3試薬系であり、3巡して試薬分
注位置を3回通過することにより行う。 Gのモードは、Aのモードに似ているが、1巡目の分
析結果により感度不足が検出された場合に、キュベット
ブロック4をもう一巡させて、試料分注位置で、再度同
一試料を分注することにより感度を上げて、より精度の
よい測定をするような場合である。 以上の各種のモードの分析項目について、ランダムア
クセス方式で分析を行った場合の反応ラインの一つのキ
ュベットに注目して示した分析例を表2に示す。 1巡目では、Aのモードの分析項目についての分析を
行われ、2巡目及び3巡目では、Cのモードの分析項目
についての分析が行われ、4巡目及び5巡目では、Aの
モードの分析項目についての分析が夫々行われ、続く5
ないし7巡目では、Fのモードの分析項目についての分
析が行われ、次の8及び9巡目では、Dのモードの分析
項目についての分析が行われ、つづく11及び12巡目では
Bのモードの分析項目についての分析が行われている。
従って、表2に示される例では、反応時間の異なる分析
項目について、12巡目までに合計5種類のモードの分析
が行われている。 一方、本例と比較するために、従来の装置で、表2と
同一のモードの分析項目について同一の順で測定を行う
例を、第3表に示す(なお、従来の装置は、2巡目まで
の分析能力を備えるにすぎないので、D、E及びFのモ
ードの分析は行うことができないが、本表においては、
ひかくのために、3巡目までの分析能力を備えるものと
仮定して作成されている。)。 第3表に示されるように、Fのモードより長時間のの
反応時間の分析項目についての分析をおこなうことはで
きない。しかも、Aのモードの分析項目よりも反応時間
の長いB、C、D及びFのモードの分析項目についての
分析を、Aのモードの分析項目の分析と一緒に行うため
に、Aのモードのキュベットブロックには、一巡当たり
12分に及ぶ時間の無駄がみられる。また、B及びCのモ
ードのキュベットブロックについても、一巡当たり6分
に及ぶ時間の無駄がみられる。 しかも、従来装置では、キュベットブロック取り外し
21位置に送られてきたキュベットブロック4をすべて取
り外すような機構になっているので、反応時間17分のF
のモードの分析項目についての分析を可能とする為に
は、キュベットブロック4の一巡時間を、Aのモードの
約3倍にすることが必要である。従って、例えば、その
分キュベットブロック数が増加することになるので、本
例と比較して、キュベットロータの径が大きくなり、し
かも、測定装置の一周期における測光ポイントが増加す
る関係上高速測定装置が必要となり、装置の大形化及び
コストアップが避けられない。また、第3試薬或は第4
試薬といった多くの試薬分注を可能とする為には、それ
に見合う数だけ、試薬分注装置を反応ライン5の周囲に
設ける必要があり、本例と比較して高価なものとなる。 さらに、この従来装置で、表2と同じ分析を行った場
合、7巡で2時間6分を要するのに対し、本例において
は13巡で1時間18分で済んでいるから、従来装置では、
その1巡の時間が本例の約3倍となる。従って、従来装
置での7巡の分析時間は、本例の21巡の分析時間を行っ
た場合と同一となり、本例は、従来装置に比して時間の
無駄がなく、処理能力に優れている。 また、従来装置では、試料の再添加による感度を上げ
て行う再分析、第3試薬分注、第4試薬分注といった、
再度の試料分注又は多くの試薬分注を要する長い反応時
間の測定などは、ますます難しくなる。 以上、本例においては、キュベット部の周囲に恒温槽
部を設けたキュベットブロックについて説明したが、例
えば、滴の落下防止装置を設けるなどして、恒温槽にキ
ュベットを配置する構成にすることもできる。 (ト)発明の効果 本発明は、複数の使い捨て形式の反応容器を、試料分
注位置、試薬分注位置、測定位置、取り外し位置及び取
り付け位置の順に移動させて、測定を行う化学分析方法
において、反応容器の取り外し位置での反応容器の取り
外しを、分析項目の反応時間が終了していないものにつ
いて、選択的に行わないようにしたので、従来の化学分
析方法に比して、時間を無駄にすることなく、分析を行
うことができ、従って、反応時間の異なる複数の分析項
目についても短時間で分析を行うことができる。 しかも、本発明によると、反応時間の長い分析項目に
ついての分析を行う場合にも、従来法のように、キュベ
ット又はキュベットブロック等の反応容器の数を多くし
ないでもすむので、従来の自動化学分析装置と比較して
ターンテーブルの径が大きくならず、自動化学分析装置
の小規模化を図ることができる。 また、本発明によると、従来の自動化学分析装置と異
なり、反応時間の長い分析項目の分析試料と反応時間の
短い分析項目の分析試料とを一緒に自動化学分析装置に
かけて分析しても、反応時間の短い分析項目の試料につ
いての分析を効率良く行うことができる。 従って、本発明によると、従来の自動化学分析装置に
比して、処理能力を大きくでき、使用する反応容器数を
少なくできるので、経済的である。 また、本発明によると、感度不足で良好な分析値が得
られない場合の再分析を、反応容器を取り外すことな
く、同一試料をさらに分注して感度を増すことができる
ので、従来の方法及び装置に比して分析試料及び試薬を
無駄にしないで済む。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例についてその要部の概略の
部分的平面図であり、説明の便器上簡略化されて示され
ている。 図中の符号については、1は自動分析装置、2は反応デ
ィスク、3はキュベットロータ、4はキュベットブロッ
ク、5は反応ライン、6は検体カップ、7はサンプリン
グテーブル、8は検体分注器、9はノズル部、10は該ノ
ズル部の往復移動経路、11は検体採取位置、12は検体分
注位置、13は間欠的回転方向、14は試薬容器、15は試薬
テーブル、16は試薬分注器、17はノズル部、18は該ノズ
ル部の往復移動経路、19は試薬採取位置、20は試薬分注
位置、21はキュベットブロック取り外し位置、22はキュ
ベットブロック取り付け位置、23はキュベットブロック
取り外し位置、24は駆動装置、25はキュベットブロック
保持部、26は腕部材、27は駆動装置、28はキュベットブ
ロック取り付け位置、29はシュート、30はキュベットブ
ロック供給位置、31は駆動装置、32はキュベットブロッ
ク保持部、33は腕部材、34は駆動装置、35は吸光度測定
装置、36は測定位置、37は空所である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数の使い捨て反応容器を、試料分注位置、試薬分
    注位置、測定位置、反応容器の取り外し位置及び反応容
    器の取り付け位置の順に移動させて、該反応容器の取り
    付け位置で取り付けられた新規に清浄な反応容器の夫々
    について、試料分注位置で試料を分注し、試薬分注位置
    で、この分注された試料に試薬を分注して反応を起こさ
    せ、測定位置でその反応生成物について測定を行い測定
    を終了した反応容器から順に前記反応容器取り外し位置
    で取り外される使い捨て反応容器を使用して、反応時間
    の異なる複数の分析項目の分析を行う化学分析方法にお
    いて、一緒に分析される分析項目の最長反応時間よりも
    少ない時間で、複数の使い捨て反応容器を、試薬分注位
    置から反応容器取り外し位置まで移動させ、反応容器の
    取り外し位置に送られてきた反応容器の中、反応時間が
    終了している分析項目の反応容器を、選択的に取り外し
    て、新しい反応容器を供給して、続く試料分注位置に送
    り、反応容器の取り外し位置に送られてきた反応容器の
    中、反応時間が終了していない分析項目の反応容器につ
    いては、選択的に取り外さないで、続く試料分注位置に
    移動させて、該反応を継続させることを特徴とする化学
    分析方法。
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