JP2717548B2 - ズームレンズのレンズ位置検出装置 - Google Patents

ズームレンズのレンズ位置検出装置

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JP2717548B2
JP2717548B2 JP16389788A JP16389788A JP2717548B2 JP 2717548 B2 JP2717548 B2 JP 2717548B2 JP 16389788 A JP16389788 A JP 16389788A JP 16389788 A JP16389788 A JP 16389788A JP 2717548 B2 JP2717548 B2 JP 2717548B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ズーム操作に伴うズームレンズの焦点距
離等の変化を電気的に検出するためのレンズ位置検出装
置に関するものである。
[従来の技術] ズームレンズを備えたカメラにおいては、露出演算の
ために撮影時の撮影レンズのFナンバーを知る必要があ
り、また、電動ズーム装置を備えたカメラではズーミン
グの制御のためにもレンズの焦点距離が何mmに設定され
ているのかを知ることが必要となる。
そのため、従来から、ズームレンズ駆動用のカム筒に
このカム筒と一体に回転するコード板を設け、そのコー
ド板に摺接するブラシをボディ側に設け、ブラシの導通
状態によって検出されるズームコードからレンズの焦点
距離に対応するポジションコードを段階的に判断するよ
うにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記のズームコードはコード板の導通パタ
ーンに常接するグランドブラシと、コード板の移動によ
って導通部分と非導通部分との間を切り替わりつつコー
ド板に接触するコードブラシとの間の導通関係によって
検出される。
従って、一本のコードブラシは導通、非導通による1
ビットの情報を出力するため、そのブラシを数本設ける
ことにより数ビットのズームコードを出力させることが
できる。
しかしながら、ブラシとコード板とは機械的な構成で
あるため、振動等の外的な要因によってコードブラシが
コード板から浮いてしまう虞がある。
そしてその場合には、ズームコードから判断されるポ
ジションコードが実際のレンズ位置に対応しないことと
なってしまう。
[発明の目的] この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであ
り、コードブラシがコード板から浮いた場合にも、誤判
断をする虞がないズームレンズのレンズ位置検出装置の
提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成させるためには、現在のズームコー
ドからレンズがワイド側へ移動した際のズームコードと
テレ側へ移動した際のズームコードとを予め予測し、コ
ードブラシから出力されるズームコードに変化があった
場合にその変化が予測されたものと同一であるか否かを
判断し、これが同一であればズームによって変化後のズ
ームコードに対応する位置にレンズが移動したものと判
断し、同一でない場合に変化後のズームコードがブラシ
浮きによるものか否かを判断し、ブラシ浮きによるもの
である場合にはズームコードが変化していないとみなす
ような制御が必要となる。
そこで、この発明に係るズームレンズのレンズ位置検
出装置は、第1図に示したように、 a.ズームレンズ11の焦点距離を変化させるカム筒12の周
面に設けられたコード板13、及びカメラボディ側に設け
られてコード板13に摺接する複数のブラシ14を有して該
ブラシの導通状態からズームコードを出力するズームコ
ード出力手段15と、 b.ズームコードをズームレンズの焦点距離に対応するポ
ジションコードに変換する位置検出手段16と、 c.ズーム操作に伴う前記ズームコードの変化パターンを
保持する記憶手段17と、 d.ズームコードの変化を検知してその変化が前記変化パ
ターンに合致しているか否かを判断する判別手段18と、 e.ズームコードの変化が変化パターンと異なる場合に変
化がコード板からブラシが離反することに基づく変化か
否かを判断して離反することに基づくと判断される場合
に変化後のズームコードのポジションコードへの変換を
禁止する禁止手段19とを備えることを特徴としている。
[実施例] 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第2図〜第24図はこの発明の一実施例を示したもので
ある。
まず、第2図〜第5図に従ってこの実施例に係るズー
ムレンズのレンズ位置検出装置を搭載したカメラの外観
を説明する。
このカメラは、撮影レンズ(ズームレンズ)11とファ
インダー系21とが独立して設けられたいわゆるコンパク
トタイプのレンズシャッターカメラであり、前面にはス
トロボ22、測光用CdS23、測距装置24等が設けられてい
る。なお、撮影レンズ11はカメラボディ25に固定された
固定鏡筒26内に出没自在に設けられた可動鏡筒27内に支
持されている。可動鏡筒27は第3図に破線で示した収納
位置から実線で示したマクロ位置(後述)までの間で変
位し、撮影レンズ11の焦点距離をこの例では38mm〜60mm
の間で変化させる。
また、上面にはズームボタン兼用のシャッターボタン
28が設けられている。このシャッターボタン28は、全体
として平面形状がほぼ三角形であり、前部28aが後述す
る測光スイッチ及びレリーズスイッチの2段スイッチと
され、後側の一端側28bはズームのテレスイッチ、他端
側28cはズームのワイドスイッチとされている。これら
の3位置a,b,cはそれぞれ排他的に操作でき、一方を操
作している際には他の2つの位置は操作することができ
ないよう構成されている。
ボディの裏面には、第4図に示したようにフィルム着
脱用の裏蓋29の上方にメインスイッチ30、モードスイッ
チ31、液晶ディスプレイパネル(以下、LCDパネルとい
う)32等が設けられており、更に裏蓋29を開放すると第
5図に示したようにフィルムの有無を検知するフィルム
スイッチ33とフィルムの走行に伴ってワインドパルスを
発生するワインドパルススイッチ34とが設けられてい
る。メインスイッチ30は3ポジションのスライドスイッ
チであり、後述するロックスイッチ及びマクロスイッチ
として機能する。
また、LCDパネル32には、フィルムの撮影枚数等に関
する情報とレンズの焦点距離に関する情報とが切り換え
によって一方づつ表示される。
なお、符号35はフィルムを巻き上げるためのスプール
軸である。
次に、第6図に基づいて上記のズーム機構部分の構成
を概略的に説明する。
可動鏡筒27の周囲に設けられたカム筒12は、ラック12
a及びピニオン10aを介してズームモータ10に連動する構
成とされており、ズームモータ10の回転に伴って可動鏡
筒27を図示せぬカム機構によって進退させる。
このカメラにおいては、撮影レンズ11の焦点距離の変
化、この変化に伴う開放F値の変化、レンズが広角(ワ
イド)端にあること、望遠(テレ)端にあること、マク
ロ(MACRO)撮影位置にあること、収納(LOCK)位置に
あること等の情報を自動的に検出し、これらの情報に従
って各種の制御を行っている。
そのため、カム筒12の周面にコード板13を貼着し、ボ
ディ側にこのコード板13に摺接するブラシ14を4本(各
端子名:ZCO,ZC1,ZC2,GND)設けている。
4本のブラシの内GNDは共通端子であり、他の3本が
コード検出用の端子である。
第7図はコード板13の展開図である。端子ZCO,ZC1,ZC
2は、図中斜線で示したコード板の導通ランドに接触し
ている際に「0」、接触していないときに「1」の信号
が取り出される。本明細書では、これらの端子の導通関
係から検出される3ビットの情報をズームコードZCと定
義する。
コード板13の下側に示したのは、ズームコード2Cに対
して次ページの第1表に示した対応関係で導かれるポジ
ションコードPOS(16進数)である。
このカメラにおいては、撮影レンズの焦点距離に対応
する検出段階を15段としているため、ポジションコード
POSも15段階に区別されている。また、焦点距離表示は
ポジションコードPOSに対応して6段階に定められてい
る。
前述したように15段の位置検出を3本のブラシで検出
するためには、異なる段階位置でズームコードを共有す
る相対コードを少なくとも一部に設定する必要がある。
そこで、この例では、POS=0,1,D,Eに対応する部分をZC
=0,1,2,3と一対一で対応させてこれを絶対コードと
し、POS=2〜Cに対応する部分にZC=4〜7を繰り返
して対応させてこれを相対コードとしている。
なお、POS=0となるのは可動鏡筒27を固定鏡筒26内
に収納すると共に、図示せぬバリアーで撮影レンズ11の
前面をカバーしたロック状態であり、POS=2〜Cはズ
ーム可能範囲、POS=Eは近接撮影に用いるいわゆるマ
クロ位置である。ロック位置とズーム範囲の間、及びズ
ーム範囲とマクロ位置との間の境界部分はストップ禁止
範囲とされている。
次に、上述したカメラの回路構成を第8図に基づいて
説明し、続いてその作用をフローチャートに従って説明
する。なお、以下の説明においては、この発明に直接関
連するズーム関係の処理について詳細に説明し、その他
のシャッター制御関係の処理、フィルム走行関係の処理
については簡単に触れる程度にとどめる。
この制御回路の中心となるのはメインCPU100であり、
これに従属する形でシャッター関係の処理を行なうシャ
ッターAFユニット200が4本のシリアル信号線を介して
接続されている。メインCPU100にはバッテリー300の電
圧がレギュレーター310を介して供給されており、各ス
イッチ群からの入力に基づいてLCDパネル32、ズームモ
ータ10等を制御する。なお、符号320はバッテリーが抜
かれた際にメインCPU100に電源を供給するバックアップ
コンデンサーである。
モータ駆動回路400は、PNP型トランジスタ401〜404、
NPN型トランジスタ405、406、及びバイアス用の複数の
抵抗器とを備えており、メインCPU100の端子から出力さ
れる4ビットの信号FOW N、REVP、REV N、FOW P
に基づき、次ページの第2表、第3表に示した通りにズ
ームモータ10の正逆転、停止を制御する。
そして、ズームモータ10は、正回転時にはカム筒を介
して可動鏡筒27を突出する方向に駆動して撮影レンズの
焦点距離をテレ側に変化させ、逆転時には鏡筒27を収納
する方向へ駆動させて撮影レンズ11の焦点距離をワイド
側へ変化させる。
スイッチ群としては、 (1)メインスイッチ30のスライドレバーをロック位置
にした際にONするロックスイッチSWL、 (2)メインスイッチ30のスライドレバーをマクロ位置
にした際にONするマクロスイッチSWM、 (3)フィルムを引き出した状態で装填して裏蓋29を閉
じた際にフィルムに押し込まれてONするフィルムスイッ
チSWF(第5図の符号33に該当)、 (4)バッテリーが装着されているか否かをメカ的に判
断し、バッテリー装着時にONするバッテリースイッチS
WB、 (5)コード板13に摺接してズームコードZCを検出する
ブラシZC0,ZC1,ZC2(これらのブラシは本来的にはスイ
ッチではないが、回路上はスイッチと等価と考えられる
ので便宜上スイッチとして表わしている)、 (6)シャッターボタン28の前部28aの一段押しでONす
る測光スンイッチSWS、 (7)シャッターボタン28の前部28aの二段押しでONす
るレリーズスイッチSWR、 (8)シャッターボタン28の一端側28bを押すとONする
ズームのテレスイッチSWT、 (9)シャッターボタン28の他端側28cを押すとONする
ズームのワイドスイッチSWW、 が設けられている。
なお、上述したメインCPU100は、格納されたプログラ
ムを実行することによって以下のような機能を果たす。
〈1〉ブラシの導通状態からズームコードを出力する機
能。
〈2〉ズームスイッチからの入力及びズームコードに基
づいてズームモータ10への通電を制御する機能。
〈3〉ズームコードの変化を絶対コード部分からカウン
トしてポジションコードとして保持、記憶する機能。
〈4〉ズーム操作に伴うズームコードの変化パターンを
保持する機能。
〈5〉ズームコードの変化を検知してその変化が変化パ
ターンに合致しているか否かを判断する機能。
〈6〉ズームコードの変化が変化パターンと異なる場合
に変化がコード板からブラシが離反することに基づく変
化か否かを判断して離反することに基づくと判断される
場合に変化後のズームコードのポジションコードへの変
換を禁止する機能。
次に、第9図〜第23図に示したフローチャートに従っ
て上述したメインCPU100に格納されたプログラムをカメ
ラの作動と共に説明する。
《MAIN》 まず、第9,10図のメインフローチャートから説明す
る。このメインフローはカメラの基本動作を規定するも
のであり、他の処理は種々の条件に応じてメインフロー
から分岐あるいはコールされて行なわれるものである。
ステップ(以下、S.とする)1において前述した各ス
イッチの状態が入力され、メインCPU100はそれらの検知
結果を初期値としてメモリに格納する。
続いてS.2においてポジションコードの信頼性を示すP
OSフラグFPOSが1であるか否かが判断され、1であれば
S.3へ処理が進められ、0であればS.4でポジションコー
ド初期化処理「POS INI」のサブルーチンがコールされ
る。ポジションコード初期化処理については後述する
が、この処理はPOS検出のために相対コードを採用した
ことに起因して必要となった処理であり、本発明特有の
構成要素としての性格を有している。なお、POSフラグF
POSの操作は、第11図に示した「POS INI」処理のS.104
及びS.115、第13図に示した「COKE CHK」のS.149にお
いて行なわれる。
S.3においては、再度スイッチの状態が入力される。
これはメモリに格納したデータとの比較を行なってスイ
ッチの動的変化を検出するための処理である。
S.5においてはS.3で入力されたスイッチデータからバ
ッテリースイッチSWBがONしているか否かが判断され
る。このスイッチがOFFしている場合、すなわちバッテ
リーが抜かれている場合にはS.6へ進んで後述のバック
アップ処理「BACK UP」フローに分岐する。このカメラ
は、バッテリー交換等によって一時的にバッテリーが抜
かれた場合にも蓄積されたデータを一定時間保持する構
成とされている。この場合には電力消費量の大きい動作
は禁止する必要があり、そのための処理がバックアップ
処理である。
ところで、実際にカメラの操作を行なう場合にはまず
フィルムを装填する必要があるが、このカメラではフィ
ルムの先端を巻き上げ軸35(第5図参照)にかかる程度
引き出して裏蓋29を閉じることにより、自動的にローデ
ィングを行なうことが可能となるよう構成されている。
そしてこのローディングの制御を行なうためにローディ
ング要求フラグFLDRQとローディング終了フラグFLDEND
とを使用している。
なお、これらのフラグの操作は、メインフロー以外で
は第18図の「BACK UP」内のS.257、第20図の「RESET」
内のS.309、第21図の「LOAD」内のS.325、S.326、第22
図の「REWIND」内のS.334、S.335、第23図の「LOCK」内
のS.358、S.360、S.361において行なわれる。
S.5においてバッテリーが装着されていると判断され
た場合には、S.7〜S.14においてフィルムスイッチの状
態がローディング関係のフラグから当然予測される状態
にあるか否かが判断され、予測と異なる場合にはフィル
ム表示がなされ、予想通りである場合には以前の表示状
態、すなわち焦点距離表示あるいはフィルム表示の何れ
か、を維持して以後の処理が進められる。
上記の処理を各ステップ毎にみる。S.7でローディン
グ終了フラグFLDENDが1か否かが判断される。このフラ
グは後述のローディング処理内で設定されるものであ
り、この処理を行なっていない場合、すなわち初期的に
は0とされている。そしてこのフラグが0の場合にはS.
8においてローディング要求フラグFLDRQが1か否かが判
断される。FLDRQも初期的には0である。
これらの判断が双方とも否定的である場合にはS.9に
おいて今度はフィルムスイッチSWFの状態が判断され
る。前述のようにフィルムの先端を巻き上げ軸にかかる
程度引き出して裏蓋29を閉じた場合にはSWFはONし、ロ
ーディング可能状態となるため、S.10においてローディ
ング要求フラグFLDRQが立てられる。
このフラグが立てられた場合にはループして次回この
処理に入ったときにS.8の判断が肯定となり、また、ロ
ーディングが終了した場合はS.7の判断が肯定となり、
S.11においてS.9と同一の判断が行なわれることとな
る。既にFLDRQあるいはFLDENDが立てられた後でフィル
ムスイッチSWFがOFFとなるのは、裏蓋29を開放した場
合、あるいはフィルムの巻戻しが終了した場合等であ
り、前者の場合にはS.12、S.13においてFLDRQ、FLDEND
がクリアされ、S.14においてLCDパネル32にフィルム表
示がなされる。前述のS.10の処理後も同様にフィルム表
示がなされる。このフィルム表示は、一時的に切り換え
られる際を除いて焦点距離表示より優先的に表示される
こととなる。
さて、S.15においてはローディング要求フラグFLDRQ
が1であるか否かが判断される。これが1である場合に
は、S.16及びS.17においてマクロスイッチSWM、ロック
スイッチSWLがメモリに格納された状態から変化したか
否かが判断される。そして、変化があった場合にはS.18
においてローディング処理フロー「LOAD」に分岐する。
変化がなければメインフローの処理が進められる。
すなわち、S.7〜S.14においてはフラグ自身の操作、
あるいは表示のためにローディング要求フラグFLDRQ
状態を判断したが、S.15においては本来の目的、すなわ
ちローディングを行なうか否かの判断のためにこのフラ
グの状態を判断している。
S.19では、S.3で入力したスイッチデータからロック
スイッチSWLの状態が判断される。ロックスイッチSWLが
ONされるのはカメラを撮影に使用しない状態で保管する
場合であり、この場合はS.20においてポジションコード
POSが0であるか否か、すなわち撮影レンズがロック位
置にあるか否かが判断される。既にロック位置にあれば
S.21へ処理が進められ、後述するロック処理のフロー
「LOCK」に分岐する。
ロック位置にない場合にはS.22で撮影レンズをロック
位置まで収納するための処理、ズームモータ逆転処理の
サブルーチン「ZM REV」がコールされる。
ロックスイッチSWLがOFFの場合には、以下撮影のため
の準備処理が行なわれる。
まず、S.23においてマクロスイッチSWMの状態が判断
される。マクロスイッチSWMがONの場合には撮影レンズ
を近接距離撮影用の位置に設定する必要があるため、ま
ずS.24においてポジションコードPOSがEの値をとるか
否かが判断される。POS=Eである場合には撮影レンズ
は既にマクロ位置にあるため、そのまま第10図のAへと
処理が進められる。
S.24でPOS≠Eであると判断された場合には、S.25へ
処理が進められ、表示関係のカウンターSCANTが8に設
定された後、S.26でズームモータ正転のためのサブルー
チン「ZM FOW」がコールされる。S.25の処理は、後述
するように焦点距離表示を1s間ホールドするためのタイ
マー処理である。
S.23でマイクロスイッチSWMがOFFしていると判断され
た場合には、撮影レンズはPOS=2〜Cの範囲、すなわ
ちズーム領域にあることが要求されるため、S.27におい
てポジションコードPOSが2以上か否かが判断され、こ
の判断が肯定である場合には続いてS.28においてポジシ
ョンコードPOSがC以下であるか否かが判断される。
そしてPOSが2以下(POS=0,1)である場合には撮影
レンズがロック位置、あるいはロック位置とズーム領域
との境界部分に位置することを意味するため、これを撮
影可能なズーム領域まで繰り出すための前述のS.25のカ
ウンター設定の処理を経てS.26においてズームモータ正
転の処理に入る。反対にPOSがCより大きい場合には、
撮影レンズがマクロ位置、あるいはマクロ位置とズーム
領域との境界部分に位置することを意味するため、S.29
においてSCANTが8に設定された後、S.22においてズー
ムモータ逆転処理のサブルーチンがコールされる。
S.27及びS.28における判断が共に肯定であった場合に
は、撮影レンズがズーム領域にあることを意味し、続い
てS.29においてズームワイドスイッチSWWの状態が判断
される。
このスイッチSWWがONしている場合には、S.30におい
てLCDパネルの表示がフィルム表示から焦点距離表示に
切り換えられ、S.31においてSCANTが8に設定される。
そして、S.32において撮影レンズがワイド位置にあるか
否かを意味するワイド端フラグFWIDEが0であるか否か
が判断される。このフラグが1である場合には撮影レン
ズは既にワイド端にあり、それ以上ワイド側へ移動でき
ないことを意味するため、第10のAへと処理が進められ
る。ワイド端フラグFWIDEが0である場合にはS.33にお
いて後述するワイド処理のサブルーチン「WIDE」がコー
ルされる。
なお、ワイド端フラグFWIDEの操作は、第11図の「POS
INI」内のS.116、第14図の「ZM REV」内のS.162、第
15図の「ZM FOW」内のS.185、S.189、第16図の「WID
E」内のS.211において行なわれる。
S.29においてワイドスイッチSWWがOFFであると判断さ
れた場合には、第10図の「B」へと処理が進められ、S.
34において今度はズームテレスイッチSWTの状態が判断
される。
テレスイッチSWTがONしている場合には、S.35、S.36
において焦点距離表示への切り換え、SCANTの設定が行
なわれ、S.37においてポジションコードPOSがCである
か否かが判断される。POSがCである場合には撮影レン
ズは既に焦点距離60mmのテレ端に位置することを意味す
るため、前述のAと同様にS.49へジャンプする。
POSがCでない場合にはS.38において後述のテレ処理
のサブルーチン「TELE」がコールされる。
ズームスイッチが共にONされてない場合には、S.39へ
と処理が進められる。S.39〜S.42は前述したSCANTとの
関係でLCDパネルの表示を切り換えるための処理であ
る。まず、S.39においてSCANTが0であるか否かが判断
される。SCANTは前述したようにズームスイッチSWW、S
WTをONした場合等に8に設定されるものであり、0でな
ければS.40において1カウント減算される。此のメイン
フローは後述するように125msでループを回るため、上
記のように8に設定したSCANTを1づつ減算することに
よって1sをカウントすることができる。
S.41においては減算の結果SCANTが0になったか否
か、すなわちSCANTが8に設定されてから1s経過したか
否かが判断され、0になればS.42においてLCDパネルの
表示を焦点距離表示からフィルム表示へと切り換え、0
でなければS.42をジャンプして焦点距離表示を継続させ
る。
なお、S.39においてSCANT=0と判断された場合には
S.40〜S.42の処理をジャンプする。
S.43においてはローディング要求フラグFLPRQが1で
あるか否かが判断され、1である場合にはS.44及びS.45
においてレリーズスイッチSWRの変化が判断される。レ
リーズスイッチSWRがOFFからONへ変化した場合にはS.46
において後述するローディング処理フロー「LOAD」に分
岐する。
そして、レリーズスイッチSWRが変化しない場合、及
びONからOFFへ変化した場合にはメインフローへ戻る。
但し、ローディング要求フラグFLDRQが1である場合に
はS.47における測光スイッチSWSの状態判断は行なわれ
ないため、この場合には測光スイッチSWSの操作はカメ
ラに何等の動作をも起こさせないこととなる。
ローディング要求フラグFLDRQが0である場合には、
S.47、S.48において測光スイッチSWSの変化が判断さ
れ、変化がない場合、及びONからOFFに変化した場合に
はS.49においてメモリ内のスイッチデータをS.3におい
て入力されたデータに書き換え、S.50において125ms処
理を停止した後、ループしてS.3へと処理が進められ
る。
また、マクロスイッチSWMがONで撮影レンズがマクロ
位置になるとき、ワイドスイッチSWWがONで撮影レンズ
がワイド端にあるとき、そしてテレスイッチSWTがONで
撮影レンズがテレ端にあるときは何れもS.49へ処理が進
められる。
測光スイッチSWSがOFFからONへ変化した場合にはS.51
においてSCANTを1としてS.52においてLCDパネルを焦点
距離表示とし、S.53以下の撮影処理に入る。
S.53においては、CdS等の測光手段から入力される被
写体の輝度情報とdxコード等から判断されるフィルム感
度とから露出値Evが演算される。
S.54において測光スイッチSWS、バッテリースイッチ
SWB、レリーズスイッチSWR、ロックスイッチSWLのデ
ータが入力され、続いてこれらのスイッチのON/OFFが判
断される。
まず、S.55においては測光スイッチSWSがONであるか
否かが判断され、OFFしていればメインフローのスター
トへ戻る。なお、S.55を否定で抜けてメインフローに入
った場合には、S.51においてSCANTを1と設定している
ため、一回目のループにおいてS.40でSCANTは0とな
り、S.42においてLCDパネルの焦点距離表示がフィルム
枚数表示に切り換えられる。
測光スイッチSWSがONである場合には、S.56において
バッテリースイッチSWBがONしているか否かが判断され
る。バッテリースイッチSWBがOFFであるとS.57において
後述のバックアップ処理フロー「BACK UP」に分岐し、
ONであるとS.58においてレリーズスイッチSWRのON/OFF
判断される。
レリーズスイッチがONしていれば、8.59において露
出、すなわちシャッターを切る処理がなされ、S.60にお
いてフィルムを1コマ分巻き上げるワインド処理が行な
われる。なお、ワインド処理内で所定時間内に巻き上げ
が終了しないと、S.61においてリワインドが選択され、
S.62において後述するリワインド処理フロー「REMIND」
に分岐する。巻き上げが正常に終了した場合にはS.61に
おける判断が否定となってメインフローのスタートへ戻
り処理が続けられる。
S.58においてレリーズスイッチSWRがOFFと判断された
場合には、S.64においてロックスイッチSWLのON/OFFを
判断する。ロックスイッチSWLがONであればメインフロ
ーのスタートへ戻り、OFFであればループしてS.54へと
戻る。
以上でメインフローチャートの各ステップの説明を終
了し、続いてメインフローから分岐するフロー、メイン
フロー内でコールされるサブルーチン、そのサブルーチ
ン内でコールされるサブルーチンについて説明する。
《POS INI》 第11図はメインフローのS.4でコールされるポジショ
ンコード初期化処理のフローである。
FPOSが0となるのは後述するリセット処理がコールさ
れた場合、あるいはコードチェック処理内でズームコー
ドZCが異常値を示した場合であり、前者の状況としては
バッテリー挿入によりリセットスタートした場合、バッ
テリーを抜いて17分以上放置した上でバッテリーを再挿
入した場合を想定している。
このカメラでは、バッテリーを抜いてから17分以上の
放置でバックアップコンデンサの電流がメモリ保持に必
要な電流を下回るものと判断し、メモリをクリアするよ
う構成しているからである。なお、これらの処理につい
ては後述する。
初期化フローは上記のような場合にズームコードが相
対コードであるズーム範囲から絶対コードであるワイド
端まで撮影レンズを移動し、レンズ移動量のカウントを
この絶対コード部分からやり直すために行なわれる。
まず、S.101においてコード板に摺接するブラシの導
通状態からズームコードZCを入力する。この処理につい
ては第12図の「ZC IN」において詳細に説明する。
S.102においては、入力されたズームコードZCに基づ
いてポジションコードPOSの仮設定を行ない、ズームコ
ードZCをメモリに格納すると共に、ズームコードの変化
予測値ZC FOWとZC REVとをセットする。
第1表に示したように15段階のポジションコードPOS
を3ビット8段階のズームコードでZCで定義するため、
ズームコードZCはPOS=0,1,D,Eに一対一で対応する絶対
コードであるZC=0,1,2,3と、POS=2〜Cに多対一で対
応する相対コードであるZC=4,5,6,7とに分けて考える
ことができる。
相対コード部分では、ZC=4にPOS=3,7,Bが対応し、
ZC=5にPOS=2,6,Aが対応し、ZC=6にPOS=4,8,Cが対
応し、ZC=7にPOS=5,9が対応している。仮設定は、相
対コードであるズームコード4,5,6,7をそれぞれ強制的
にPOS=B,A,C,9と設定する処理であり、撮影レンズがPO
S=2〜8の範囲にある場合には実際のレンズ位置とは
異なる値が設定されることとなる。
変化予測値ZC FOWとZC REVとにはそれぞれ撮影レンズ
がテレ側、ワイド側へズームした際に変化するであろう
ズームコードの値がセットされるが、この値は後述する
コードチェック処理内でPOSの変化と共に逐次書き換え
られる。
S.102の処理は、例えばS.101において入力されたズー
ムコードがZC=5である場合にはPOS仮設定でPOS=Aと
設定され、ZC FOW=4、ZC REV=7にセットされること
となる。
S.103においては、端子ZC2の出力が0であるか否かが
判断される。第1表に示されるように端子ZC2の出力が
0となるのはズームコードZCが絶対コードである場合な
ので、この場合には仮設定においてポジションコードPO
Sが誤って設定されることはなく、S.104においてPOSフ
ラグFPOSを1に設定してメインフローヘリターンする。
端子ZC2の出力が1である場合には、ズームコードZC
は相対コードであり、仮設定のPOSと現実の撮影レンズ
の位置とが合致しない場合がある。そこで、S.105にお
いてズームモータを逆転させ、撮影レンズをワイド側の
絶対コード部分まで移動させる。
S.106においては、表示禁止フラグFNODSPを1に設定
する。この禁止フラグは後述するコードチェック処理
「CODE CHK」において焦点距離表示を行なうか否かの判
断に利用され、この場合には仮設定のPOSと現実の撮影
レンズの位置とが合致しない場合に誤った焦点距離表示
がなされるのを防止する。なお、このフラグはワイド処
理「WIDE」においても利用されるが、これについては後
述する。
S.107においては後述するコードチェック処理のサブ
ルーチン「CODE CHK」がコールされ、S.108の判断でPOS
=1となるまでS.107、S.108のループを回り続ける。こ
のループを抜けると、次にS.109においてt1ms待ち、S.1
10においてメカ系のバックラッシュによる影響を除去す
るためにズームモータを正転に切り換える。
S.111、S.112のループからはPOSが1から2に切り替
わった時点で抜けることができ、S.113において表示禁
止フラグFNODSPが0とされ、S.114においてズームモー
タが停止させられる。
最後にS.115においてPOSフラグFPOSが1とされ、S.11
6においてワイド端フラグFWIDEが1に設定されてメイン
フローへリターンする。
《ZC IN》 第12図はズームコード入力処理「ZC IN」を示したも
のである。この処理は、上記のポジションコード初期化
処理と第13図のコードチェック処理とにおいて行なわれ
る。
この処理は、端子ZC0,ZC1,ZC2の導通関係から検出さ
れるズームコードの信頼性を高めるための処理であり、
ズームコードを10回入力してそのアンドをとる操作を繰
り返してそれらの比較を行ない、比較の結果が3回一致
した場合に初めてこれをズームコードとして定義するも
のである。
コード板とブラシとの接触を考える場合、端子の浮き
によって本来導通(0)となる位置であるにも拘らず非
導通(1)と検出される場合がある。そこで、検出結果
のアンドをとることにより10回の内一回でも導通と検知
されればその端子は導通であると判断し、端子の浮きに
よる誤判断を防止している。
このフローがコールされると、まず、S.120において
レジスタ2にメモリ内のZCコードを読み込み、S.121に
おいてZカウンターが3にセットされる。
続いてS.122において、ズームコードを10回入力して
得たアンドの結果をレジスタ1に確保する。
S.123においてはレジスタ1の値がレジスタ2と比較
される。この判断が否定となると、S.124においてレジ
スタ1の値がレジスタ2へ移される。
S.125においてZカウンタを1に設定し、S.126におい
て500μs待ってから再びS.122において入力を行なう。
そして前回の検出結果と今回の検出結果とが等しくなる
とS.123の判断が肯定となり、S.127においてZカウンタ
が3であるか否かが判断される。Zカウンタが3でない
場合はS.128においてZカウンタに1が加えられ、S.129
において500μs待ってからS.122へ処理が進められる。
S.127における判断を肯定で抜けるのは、第1には当
初からズームコードが変化しなかった場合と、第2には
上記の操作の繰り返しによってZカウンタが3となった
場合、すなわちズームコードZCがズームコードメモリと
異なる値をとった後連続して3回検出経過が合致した場
合であり、このような場合は、S.129′においてレジス
タ2の値がズームコードZCとして定義され、コールされ
たフローへリターンする。
《CODE CHK》 第13図はズーミングに伴うズームコードZCの変化によ
りポジションコードPOSを変化させるためのコードチェ
ック処理のサブルーチンである。この処理は前述したポ
ジションコード初期化処理の他に、第14図から第17図に
示したズーム関連の処理において頻繁に利用される。
この処理に入るのは、ズームモータが回転している場
合であり、回転に伴って変化するズームコードZCの値を
変化予測値ZC FOW、ZC REVと比較しつつポジションコー
ドPOSをカウントする。
S.130においては、ロックスイッチSWL、マクロスイ
ッチSWM、バッテリースイッチSWB、ワイドスイッチS
WW、テレスイッチSWTの各データが入力され、S.131にお
いてまずバッテリースイッチSWBのON/OFFが判断され
る。このスイッチがOFFであると、S.132においてズーム
モータにブレーキがかけられ、S.133においてスタック
処理がなされ、後述するバックアップの処理へと入る。
バッテリースイッチがONしていれば、S.134において
前述のズームコード入力処理によってズームコードZCが
入力される。
続いてS.135においてはコード変更フラグFCHNGがクリ
アされ、S.136において入力されたズームコードZCがメ
モリに格納されたズームコードと比較される。なお、コ
ード変更フラグFCHNGはこのコードチェック処理におい
てのみ操作され、ズーム関連の処理でポジションコード
POSが書き換えられたか否かを判断する際に利用され
る。
また、ズームコードがメモリに格納されるのは前述し
たポジションコード初期化処理とこのコードチェック処
理においてである。
ズームモータは回転しているのでズームコードはいず
れメモリと異なる値をとることとなるが、変化前はS.13
6における判断が肯定となってコールされたフローへと
リターンする。
ズームコードがメモリと異なる場合には、S.137にお
いてズームモータが正転しているか否かが判断され、逆
転している場合にはS.138において変化したズームコー
ドZCが変化予測値ZC REVと一致するか否かが判断され
る。
このコードチェック処理が後述の第14図〜第17図に示
したズーム操作においてコールされた場合には、変化後
のズームコードと変化予測値との値は通常は一致し、S.
139においてポジションコードPOSを減算し、メモリ内の
ズームコードを変化後の値に書き換え、減算後のPOSに
対応した変化予測値を再セットする。
S.140においては表示禁止フラグFNODSPの値が判断さ
れ、この値が0であればS.141において更新されたポジ
ションコードPOSに対応して焦点距離表示が行なわれ
る。禁止フラグが1であればS.141をジャンプし、何れ
の場合もS.142においてコード変更フラグFCHNGが1に設
定される。
ところが、コードチェック処理がポジションコード初
期化処理のS.107でコールされた場合には、変化後のズ
ームコードと変化予測値とが一致しない場合がある。前
述した例と同様に仮設定されたPOSがAである場合、ZC
REV=7となるが、変化前の実際のレンズ位置がPOS=2
であった場合にはZC REV=7に対して変化後のズームコ
ードZCは1となり、S.138における判断が否定となる。
この場合にはS.143において変化後のズームコードZC
が1であり、かつ、変化前のズームコードが5であるか
否かが判断される。S.143の判断が肯定である場合に
は、カメラは撮影レンズの位置がPOS=2の位置から1
の位置へ移動したものと判断し、S.144においてポジシ
ョンコードPOSを強制的に1に設定すると共にZCメモリ
を1、ZC FOWを5、ZC REVを3に設定し、S.107へリタ
ーンする。
このような動作により、仮設定されたポジションコー
ドに誤りがある場合にこれを補正している。
S.137においてズームモードが正転していると判断さ
れた場合には、S.145において変化後のズームコードZC
が変化予測値ZC FOWと一致するか否かが判断される。一
致していればS.146においてポジションコードPOSに1を
加える他S.139と同様の処理を行ない、S.147、S.148、
S.149において前記のS.140、S.141、S.142と同一処理を
行ない、コールされたステップへリターンする。
ところで、S.136の判断においてメモリに格納された
ズームコードとS.134で入力されたズームコードとが異
なると判断されるのは、必ずしも上記のように実際にズ
ームコートが切り替わる分だけ撮影レンズがズームした
場合のみには限られない。
すなわち、撮影レンズが実際は同一のPOSとなる位置
にあるにも拘らず、ブラシが浮いたために0となるべき
ビットが1として検出され、メモリ内のズームコードと
一致しない場合も想定される。
この場合にはズームコードZCは変化予測値ZC REV、ZC
FOWとは一致せず、またS.143における判断も否定とな
る。
そこで、このフローではS.150においてメモリ内のズ
ームコードの反転論理とS.134で入力されたズームコー
ドの論理とのオアをとり、これが「111」となるか否か
を判断している。同一のPOS値をとる位置で検出された
2つのコードの反転論理と正論理とのオアをとる以上、
0となるべきビットが1となった場合にも結果は必ず
「111」となり、S.150における判断は肯定となる。
例えば、POS=7となる位置でメモリ内のズームコー
ドが正常な値「001」をとり、新たに検出されたズーム
コードにおいて導通となるべき端子ZC1が非導通となっ
て誤ったコード「011」が検出された場合、メモリ内値
の反転論理「110」とコード「011」とのオアをとれば
「111」となる。
この処理によって導通であるべき端子が非導通となっ
た場合の判断ミスを防止することができる。
上記の端子浮きによる以外の原因によってズームコー
ドが異常値をとる場合には、S.151においてPOSフラグF
POSが0に設定され、S.152の焦点距離表示、S.153のス
タック処理を経て後述のエラー処理フローBL LOOP」に
分岐する。
《ZM REV》 第14図はメインフローのS.22でコールされるズームモ
ータ逆転処理「ZM REV」を示すフローチャートである。
この処理はロックスイッチがONしている場合に撮影レン
ズをロック位置まで引き込む動作、及びその引き込み動
作中ズーム範囲でロックスイッチをOFFした場合の動
作、そしてマクロスイッチをOFFした場合に撮影レンズ
をマクロ位置からズーム範囲まで戻す動作を行なう。な
お、ズーム範囲内で停止する場合にはバックラッシュに
よる影響を除去するための正転動作が含まれる。
このサブルーチンがコールされると、まずS.160にお
いてLCDパネルに焦点距離表示がなされ、S.161において
ズームモータの逆転がスタートされる。
S.162においてはワイド端フラグFWIDEがクリアされ
る。
S.163、S.164のループからはポジションコードPOSが
Dより小さい場合、あるいは小さくなった場合に抜ける
ことができ、この場合撮影レンズはズーム範囲、あるい
はロック位置にあることとなる。
続いてS.165においてはロックスイッチSWLがONしてい
るか否かが判断され、これがONしている場合には撮影レ
ンズをロック位置へ収納する方向で処理が行なわれる。
POSが2以上すなわち撮影レンズがズーム範囲にある
間はS.165〜S.167のループを回り、POSが2より小さく
なるとS.168、S.169のループを回りPOS=0となったと
ころでS.170においてズームモータにブレーキをかけ、
メインフローへリターンする。
但し、S.167における判断で撮影レンズがズーム範囲
にある間に、S.166においてコールされるコードチェッ
ク処理のS.130でロックスイッチSWLがOFFと検出された
場合には、S.165における判断は否定となってS.171へと
処理が進められる。
ロックスイッチSWLがOFFしている場合には、S.171に
おいて表示禁止フラグFNODSPに1が立てられる。S.17
2、S.173のループにおいてコードチェック処理内のS.13
9でコード変更フラグFCHNGが1に設定されるのを待ち、
このフラグが1となった後、すなわちPOSが更新された
後、S.174においてt1ms待機し、S.175においてズームモ
ータを正転させる。
S.176、S.177のループで再びPOSが更新されたところ
でS.178において表示禁止フラグFNODSPをクリアし、S.1
70においてズームモータにブレーキをかける。この動作
における撮影レンズの停止位置は第24図に丸で示した12
段階の位置である。
ズームモータ逆転処理においては、ポジションコード
POSの境界部分を一旦通り過ぎた後でモータを正転させ
てポジションコードが再び更新された位置でモータをス
トップさせるため、例えば第24図に示したようにロック
スイッチSWLをPOS=7の位置でONからOFFに操作した場
合には、焦点距離表示を禁止していないと一旦POS=6
の領域に入ったところで46mmの表示がなされ、再びPOS
=7の領域に入ったところで50mmの表示に切り換えられ
ることとなる。このような表示は、焦点距離をワイド側
へ移行する動作であるにも拘らず、停止直前でテレ側へ
誤動作したかのような印象をユーザーに与えかねない。
そこで、この場合には表示禁止フラグFNODSPを立てて、
ズームモータが停止した時点で表示を再開するように構
成している。
なお、メインフローのS.28の判断からこのフローに入
った場合には、S.29で設定したSCANT=8により、この
ルーチンを抜けてから1sの間焦点距離表示が維持され
る。
《ZM FOW》 第15図はメインフローのS.26でコールされるズームモ
ータ正転処理「ZM FOW」を示すフローチャートである。
この処理は、ロックスイッチSWLをONからOFFさせた場
合、マクロスイッチSWMをOFFからONさせた場合、そして
ONしたマクロスイッチSWMを撮影レンズがズーム範囲に
ある間にOFFした場合等の動作を規定するものである。
ズームモータ正転の処理がコールされると、まず、S.
180においてLCDパネルの表示が焦点距離表示とされ、S.
181においてズームモータの正転が開始されると共にS.1
82においてワイド端フラグFWIDEがクリアされる。
S.183において前述のコードチェック処理が行なわ
れ、S.184において検知されたポジションコードPOSが1
以下か否かが判断される。POS=0,1であるのは撮影レン
ズがズーム範囲のワイド端よりロック位置側にある場合
であり、モータ正転によってワイド端を通過、あるいは
ワイド端で停止するため、S.185においてワイド端フラ
グFWIDEが立てられる。
このカメラはズーミングを行なう場合、ギア系のバッ
クラッシュによる影響を除去するため、及びワイド端で
のレンズの停止位置をPOSが1から2へ切り替わった直
後の位置としているため、ポジションコードPOSが2で
あっても必ずしも焦点距離38mmのワイド単にレンズが位
置するとは限らず、ポジションコードPOSのみからでは
レンズがワイド端にあるか否かを判断できない。そこ
で、この判断のためにワイド端フラグFWIDEを立ててい
る。
撮影レンズのワイド側への移動に伴ってPOSが1より
大きくなった場合、あるいはこの処理がコールされた時
点で既にPOS>1であった場合には、S.186においてマク
ロスイッチSWMがONしているか否かが判断される。
マクロスイッチSWMがONしている場合には撮影レンズ
をPOS=Eのマクロ位置へ移動させる方向で処理が進め
られる。S.187におけるコードチェックの結果がS.188で
POS<Cと判断される間、すなわち撮影レンズがズーム
範囲にある間はS.186〜S.189のループを回る。その間、
S.189でワイド端フラグFWIDEがクリアされる。POS≧C
となると次はS.190、S.191のコードチェック及び判断が
POS=Eとなるまで繰り返され、POS=Eとなった時点で
S.192においてズームモータにブレーキがかけられ、コ
ールされたステップへリターンする。
マクロスイッチSWMがOFFの場合及び撮影レンズがズー
ム範囲(POS=Cは除く)にある間にマクロスイッチSWM
がOFFされた場合には、S.186における判断が否定とな
り、S.193においてワイド端フラグFWIDEが1か否かが判
断される。
このフラグが1と設定されているのはS.185の処理を
経た場合のみであり、POSが1から2へ切り替わった直
後、すなわち撮影レンズがワイド端にある状態でS.184
の判断を抜けたものである。そこで、この場合は直接S.
192においてズームモータがストップされ、撮影レンズ
はワイド端に設定されることとなる。
S.193においてワイド端フラグFWIDEが0と判断された
場合には、S.194のコードチェックの結果を検知しつつ
S.195においてPOSが切り替わるのを待ち、切り替わった
時点でS.192においてズームモータにブレーキがかけら
れる。
この処理による撮影レンズの停止位置は第24図に丸で
示したように12箇所である。
例えば撮影レンズがロック位置にある状態でロックス
イッチOFFによってこのフローがコールされた場合に
は、POSが1から2に切り替わった位置、すなわちワイ
ド端に設定される。
また、ONされていたマクロスイッチをPOS=7の範囲
でOFFした場合には、POSが7から8へ切り替わった位置
で停止する。
《WIDE》 第16図はメインフローのS.33でコールされるズームワ
イド処理「WIDE」を示すフローチャートである。
この処理は、撮影レンズがズーム範囲にあり、ワイド
端に達していない場合にズームワイドスイッチSWWのON
によってコールされるものであり、焦点距離をワイド側
へ移行させる点で前記のズームモータ逆転処理と共通す
るが、ワイド処理においてはレンズの停止位置は無段階
である。
ワイド処理がコールされると、まず、S.200において
焦点距離表示がなされ、S.201においてズームモータの
逆転が開始される。
S.202においてコードチェック処理で各スイッチの状
態、及びポジションコードPOSが入力され、S.203、S.20
4においてロックスイッチSWL、マクロスイッチSWMがON
しているか否かが判断される。何れか一方がONしていれ
ばS.205においてズームモータにブレーキがかけられ、
メインフローへリターンする。これらのスイッチONに対
応した動作はメインフロー内に戻ってから処理される。
両スイッチが共にOFFである場合にはS.206においてPO
S=1であるか否か、すなわち撮影レンズがロック位置
とズーム範囲との間の停止禁止位置にあるか否かが判断
される。この判断が肯定である場合には、S.207におい
て第24図に示したようにt1ms処理がストップされた後、
S.208でズームモータが正転される。続いて、S.209、S.
210においてPOSが1から2へ切り替わるのが待たれ、切
り替わった時点でS.211においてワイド端フラグFWIDE
立てられS.212においてズームモータにブレーキがかけ
られる。この場合、撮影レンズはワイド端に設定される
こととなる。
さて、S.206でPOS≠1と判断された場合には、S.213
においてワイドスイッチSWWが現在もONしているか否か
が判断される。ワイドスイッチがONしてる間は、ワイド
端に達するまではS.202〜S.213のループを回る。
ワイドスイッチがOFFされると、S.214において表示禁
止フラグFNODSPが立てられ、S.215においてt2msのタイ
マーがセット、スタートされる。続いて、S.216でPOSを
逐次検知しつつ、S.217においてタイマーのタイムアッ
プの判断を繰り返し、タイムアップとなった時点でS.21
8においてズームモータの正転が開始され、撮影レンズ
がテレ側へ移動を始める。S.219においてはt1msのタイ
マーがセット、スタートされ、S.221においてタイムア
ップを判断する。
なお、両タイマーのセット時間は第24図に示したよう
に、t1<t2となるように設定されている。t1msは前述の
ようにメカ系のバックラッシュの影響を除去するために
必要な時間であるが、t2がこれより短いと、ワイドスイ
ッチをOFFした時点よりもテレ側でレンズが停止するこ
ととなり、焦点距離表示が戻る可能性があるからであ
る。
S.222においては表示禁止フラグFNODSPがクリアされ
る。このフラグを立てる意味はズームモータ逆転処理で
説明したのと同一である。
S.223においては焦点距離表示がなされ、S.212へ処理
が進められてズームモータにブレーキがかけられ、メイ
ンフローへリターンする。
《TELE》 第17図はメインフローのS.38でコールされるズームテ
レ処理のサブルーチン「TELEN」を示すフローチャート
である。
この処理は、撮影レンズがズーム範囲にあって、しか
もPOS=Cでない場合、テレスイッチSWTをONすることに
よって実行されるものである。ズームモータを正転させ
て撮影レンズをテレ側へ移動させる点で前述のズームモ
ータ正転処理と共通するが、停止位置が無段階であるの
はワイド処理と同じである。
テレ処理がコールされると、まずS.230において焦点
距離表示がなされ、S.231においてズームモータの正転
が開始される。
S.232におけるコードチェック処理で各スイッチの状
態、及びポジションコードPOSが入力され、S.233、S.23
4においてロックスイッチSWL、マクロスイッチSWMがON
しているか否かが判断される。何れか一方がONであれば
S.235においてズームモータにブレーキがかけられ、コ
ールされたステップへリターンする。
両スイッチが共にOFFの場合には、S.236においてPOS
がC以上となっているか否かが判断され、POS<Cの場
合にはS.237において今度はテレスイッチがまだONの状
態にあるのか否かが判断される。
POS≧Cとなればテレ端に達していることとなるため、
処理はS.238へ進められてズームモータにブレーキがか
けられ、メインフローへリターンする。
テレ端に達するまではテレスイッチSWTがONしている
間S.232〜S.237のループを回り、第24図に示したように
テレスイッチSWTがOFFした時点でS.238においてズーム
モータにブレーキがかけられ、メインフローへリターン
する。
以上でこの発明に直接関連するズーム関係の説明を終
了する。以下のバックアップ処理、エラー処理、フィル
ム走行関係の処理については上記のメインフローあるい
はズーム関係のフロー内で使用されるフラグとの関係に
おいて簡単に説明する。
《BACK UP》 第18図は、メインフローのS.6、S.57及び後述のエラ
ー処理、リセット処理から分岐するバックアップ処理フ
ロー「BACK UP」を示したものである。この処理は、バ
ッテリーが抜かれた場合にバックアップコンデンサから
供給される電流によってメインCPUを動かし、メモリの
内容を一定時間保持するためのものであり、消費電力の
大きい作動関係の処理は中止される。
バックアップ処理にはいると、消費電力を抑えるため
まずS.250のポートイニシャライズ処理によってSWL,SW
M,SWB,SWF以外のポートが入力モードから出力モードに
切り換えられ、ロックスイッチSWL、マクロスイッチS
WM、バッテリースイッチSWB、フィルムスイッチSWFの
4つのスイッチの情報のみが検知されるように設定され
る。
S.251においてはLCDパネルにフィルム表示がなされ
る。
S.252においてはクロックが切り替えられて処理が低
速とされて消費電力が抑えられる。
続いてS.253においてタイマーがセット、スタートさ
れる。このタイマーは、表示消去のためと、メモリリセ
ットの判断との2つの場面で使用される。S.254では、
バッテリースイッチSWBがONしているか否かが判断さ
れ、バッテリーが抜かれた状態ではS.255においてLCDパ
ネルのフィルム表示が点滅を開始する。
S.256においてはフィルムスイッチSWFがONしているか
否かが判断され、このスイッチがOFFしていればS.257に
おいてローディング要求フラグFLDRQとローディング終
了フラグFLDENDとがクリアされると共に、S.258におい
てフィルム表示が消去される。フィルムスイッチSWFがO
Nしている場合はS.257、S.258をジャンプしてS.259へ処
理が進められる。S.259においてはタイマセットから2
分以上経過したか否かが判断される。2分以内であれば
そのままS.254へ戻り、2分以上経っていればS.260にお
いてタイマフラグFTMが1か否かが判断される。
タイマフラグFTMは初期的には0であるため、2分以
上となってS.259の判断が初めて肯定となった場合には
S.261へ処理が進められる。S.261においては、タイマフ
ラグFTMに1が立てられ、S.262ではLCDパネルの電流が
落とされて、S.254へと戻ってS.254〜S.260のループを
バッテリースイッチSWBがONとなるまで回り続ける。
バッテリーがセットされて上記のループを抜けると、
S.263においてクロックが高速に切り替えられ、S.264に
おいてタイマセットから17分以上経過したか否かが判断
される。
17分以上であれば、S.265においてタイマフラグFTM
1か否かが判断され、このフラグが1であればS.262に
おいてOFFしていたLCDパネルの電源がONされ、S.267に
おいてタイマフラグFTMがクリアされ、S.268においてバ
ックアップフラグFBCが1とされる。
タイマフラグFTMが0であればLCDパネルの電源は落と
されていないこととなるため、S.266、S.267をジャンプ
してS.268へ処理が進められ、エラー処理フロー「BCLOO
P」へ分岐する。
S.264でタイマ設定から17分以上経過していると判断
された場合には、S.269においてタイマフラグFTMがクリ
アされ、リセット処理フロー「RESET」へ分岐する。
《BCLOOP》 第19図は、コードチェック処理、あるいはバックアッ
プ処理から分岐するエラー処理フロー「BCLOOP」を示し
たものである。
この処理にはいると、まずS.280においてロックスイ
ッチSWL及びマクロスイッチSWMのデータが入力され、メ
モリに格納される。
続いてS.281においてバックアップフラグFBCが1か否
か、すなわちこのエラー処理にバックアップのフローか
ら入ったか否かが判断される。バックアップフラグが1
の場合にはS.282においてこれがクリアされ、S.283にお
いてLCDパネルの点滅表示がOFFして通常表示に切り替え
られた後、メインフローへと分岐する。
コードチェック処理からこの処理に入った場合には、
S.281における判断が否定となり、S.284においてスイッ
チデータが入力され、これに基づいてS.285においてバ
ッテリースイッチSWBがONしているか否かが判断され
る。バッテリーが抜かれている場合にはS.286においてL
CDパネルの点滅表示が終了させられ、バックアップ処理
へと進められる。
バッテリースイッチがONしていれば、S.287において
テレスイッチ、ワイドスイッチ、測光スイッチのON/OFF
が判断され、これらの何れか1つがONした場合、あるい
はS.288においてロック、マクロスイッチが変化したと
判断された場合には、S.289においてバッテリーチェッ
クの処理が行なわれ、バッテリーの電圧が所定値以上で
あれば前記と同様S.283の処理を経てメインフローへ分
岐する。
テレスイッチ、ワイドスイッチ、測光スイッチが何れ
もOFFである場合、ロック、マクロスイッチが変化して
いない場合、あるいはバッテリーチェックの結果がNGで
ある場合にはS.290においてLCDパネルの点滅表示がなさ
れ、S.291においてスイッチデータをメモリに格納した
後、S.292で500ms処理が停止され、S.284〜S.292のルー
プが繰り返される。
《RESET》 第20図はリセットスタート時、あるいは第18図で示し
たバックアップ処理から分岐して行なわれるリセット処
理フローを示したものである。
バックアップ処理から分岐するのは、バッテリーを抜
いてから17分以上経過した場合で、バックアップコンデ
ンサーの容量との関係でメモリ内の情報の信頼性が低く
なるためである。
まず、S.300において全てのメモリ(フラグを含む)
をクリアする。
これにより、POSフラグFPOSもクリアされ、メインフ
ローに入った際にポジションコード初期化処理をコール
するようセットされる。
S.302においてはOFFされていたLCDパネルの電源がON
され、S.303においてS.250と同様のボートイニシャライ
ズ処理が行なわれ、SWL,SWM,SWB,SWF以外のポートが出
力ポートに設定される。
S.305でフィルムスイッチSWFの状態が入力され、S.30
8においてそのON/OFFが判断される。
このスイッチSWFがONであれば、ローディング可能状
態となるため、S.309においてローディング要求フラグF
LDRQが立てられ、OFFであればそのままバックアップフ
ローへ分岐する。
《LOAD》 第21図は、メインフローのS.18、S.46から分岐するロ
ーディング処理フロー「LOAD」を示したものである。こ
の処理は、ユーザーがセットしたフィルムを撮影可能な
部分まで自動的に巻き上げるものであり、メインフロー
においてローディング要求フラグFLDRQが1であること
を前提に、ロックスイッチSWL、マクロスイッチSWMの
変化があった場合、及びレリーズスイッチがOFFからON
に変化した場合に行なわれることとなる。
まず、S.320においてフィルムモータの正転が開始さ
れ、S.321におけるフィルム4.5コマ分の巻き上げ終了
と、S.322におけるタイムアップによるリワインド要求
との2つの判断が繰り返される。
4.5コマ分の巻き上げが終了した場合にはS.323におい
てフィルムモータがストップされ、S.324においてフィ
ルム表示がなされる。
続いて、S.325においてローディング終了フラグF
LDENDが1とされ、S.326においてローディング要求フラ
グFLDRQがクリアされた後、メインフローへ分岐する。
所定時間内に巻き上げが終了しない場合には、S.327
においてフィルムモータがストップされ、リワインド処
理へと進められる。
《REWIND》 第22図はメインフローのS.62、及び上記のローディン
グ処理から分岐するリワインド処理フロー「REWIND」を
示したものである。この処理は、フィルムがすべて引き
出された撮影終了状態において引き出されたフィルムを
パトローネ内に巻き戻すための処理である。
S.330においてフィルムモータの逆転が開始され、S.3
31においてフィルムスイッチSWFの状態が入力され、S.3
32においてそのON/OFFが判断される。
フィルムスイッチがOFFするとこのループを抜けてS.3
33においてフィルムモータがストップされる。
続いてS.334、S.335においてそれぞれローディング要
求フラグFLDRQとローディング終了フラグFLDENDとがク
リアされ、メインフローのスタートへと分岐する。
《LOCK》 第23図はメインフローのS.21から分岐するロック処理
のフロー「LOCK」を示したものである。この処理は、ロ
ックスイッチがONされて撮影レンズがロック位置に収納
された際に分岐する処理である。
S.340においてはポートイニシャライズ処理がなされ
てスイッチモードが入力モードから出力モードに切り換
えられる。
S.341ではローディング要求フラグFLDRQが1か否かが
判断され、このフラグが0の場合にはS.342においてロ
ーディング終了フラグFLDENDが1か否かが判断される。
これらの判断が双方とも否定的である場合にはS.343に
おいてLCDパネルの電源がOFFされ、ローディング終了フ
ラグFLDENDとローディング要求フラグFLDRQとのいずれ
かが1である場合にはS.344においてフィルム表示を行
なう。
次にS.345において、ロックスイッチSWL、バッテリ
ースイッチSWB、フィルムスイッチSWFのデータが入力
され、S.346においてこれらのデータがメモリ内のデー
タから変化したか否かが判断される。変化がない間はS.
347における処理によって125ms間隔でS.345〜S.347のル
ープを回って判断が繰り回され、変化があった時点でS.
348においてLCDパネルの電源がONされる。
続いてS.349において入力されたスイッチのデータに
基づき、まずS.350においてバッテリースイッチSWBがON
しているか否かが判断される。このスイッチがOFFされ
ていればS.351において前述のバックアップ処理に分岐
し、ONであれば続けてS.352においてロックスイッチがO
Nしているか否かが判断される。
ロックスイッチがOFFしている場合にはロック処理を
続ける必要がないので、S.353においてローディングの
要求があるか否かが判断され、要求がある場合にはS.35
4においてローディング処理に分岐し、無ければメイン
フローへ戻る。
S.355〜S.362においては、メインフローのS.7〜S.14
におけるのと同一の処理が行われ、フィルムスイッチの
状態がローディング関係のフラグから当然予測される状
態とは異なる場合にフィルム表示がなされ、予測通りで
ある場合には現状の表示状態が維持される。
続いてS.363、S.364においてローディング要求フラグ
FLDRQと終了フラグFLDENDとの何れもが0であると判断
された場合には、S.365においてLCDパネルの電源がOFF
される。
S.366においてはS.349で入力されたスイッチデータが
メモリに格納され、S.347へと処理が進められる。上記
何れかのフラグが1であるときにはS.365をジャンプし
てS.366の処理が行なわれる。
このように、ロック処理においては、ロック、バッテ
リー、フィルムの各スイッチの状態が変化しない場合に
はS.346〜S.347のループを回り、フィルムスイッチの変
化があった場合にはS.348〜S.366のループを一回回り、
ロック、バッテリースイッチの変化があった場合にこれ
らのループから抜けて他の処理へ進むこととなる。
[効果] 以上説明してきたようにこの発明によれば、ブラシが
コード板から離反したことに起因するズームコードの変
化をポジションコードの変化としてとらえず、誤判断と
して処理することができる。
従って、より正確なレンズ位置検出が可能となり、露
出演算等における誤判断を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のクレーム対応図である。 第2図から第24図はこの発明に係るズームレンズのレン
ズ位置検出装置の一実施例を示したものである。 第2図から第5図はこの装置を備えるカメラの外観を示
したものであり、第2図は正面図、第3図は平面図、第
4図は背面図、第5図は裏蓋を開放した状態での背面図
である。 第6図はカム筒及びコード板とブラシとの関係を示す概
略斜視図である。 第7図はコード板の展開図である。 第8図は回路説明図である。 第9図から第23図はこの実施例のズームレンズのレンズ
位置検出装置の機能を示すフローチャートであり、第9,
10図はメインフロー、第11図はポジションコード初期化
処理、第12図はズームコード入力処理、第13図はコード
チェック処理、第14図はズームモータ逆転処理、第15図
はズームモータ正転処理、第16図はズームワイド処理、
第17図はズームテレ処理、第18図はバックアップ処理、
第19図はエラー処理、第20図はリセット処理、第21図は
ローディング処理、第22図はリワインド処理、第23図は
ロック処理を示している。 第24図はズーミングの動作を説明するための図である。 11……撮影レンズ(ズームレンズ) 12……カム筒 13……コード板 14……ブラシ 100……メインCPU(位置検出手段、記憶手段、判別手
段、禁止手段)
フロントページの続き (72)発明者 永井 克俊 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−4715(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.ズームレンズの焦点距離を変化させるカ
    ム筒の周面に設けられたコード板、及びカメラボディ側
    に設けられて前記コード板に摺接する複数のブラシを有
    して該ブラシの導通状態からズームコードを出力するズ
    ームコード出力手段と、 b.前記ズームコードを前記ズームレンズの焦点距離に対
    応するポジションコードに変換する位置検出手段と、 c.ズーム操作に伴う前記ズームコードの変化パターンを
    保持する記憶手段と、 d.ズームコードの変化を検知してその変化が前記変化パ
    ターンに合致しているか否かを判断する判別手段と、 e.ズームコードの変化が前記変化パターンと異なる場合
    に該変化が前記コード板から前記ブラシが離反すること
    に基づく変化か否かを判断して離反することに基づくと
    判断される場合に変化後のズームコードのポジションコ
    ードへの変換を禁止する禁止手段とを備えることを特徴
    とするズームレンズのレンズ位置検出装置。
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