JP2711470B2 - コルゲート管 - Google Patents

コルゲート管

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JP2711470B2
JP2711470B2 JP1083035A JP8303589A JP2711470B2 JP 2711470 B2 JP2711470 B2 JP 2711470B2 JP 1083035 A JP1083035 A JP 1083035A JP 8303589 A JP8303589 A JP 8303589A JP 2711470 B2 JP2711470 B2 JP 2711470B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に地中埋設の排水管等に使用されるコル
ゲート三重壁管に関する。
〔従来の技術〕
コルゲート二重壁管の歴史は古く、我が国において合
成樹脂が実用的に使用され始めた頃にまでさかのぼる。
例えば、実公昭38−366号公報には、螺旋状に捲曲して
管状に形成した可撓管の内側に合成樹脂製の薄肉管の外
周を密着した合成樹脂製フレキシブルパイプの構造が開
示されてあり、亦実公昭49−41539号には、蛇腹状の合
成樹脂製伸縮ホースの内面に合成樹脂製の筒状の被膜を
設ける構成が開示されてある。
亦、最近では本出願人が昭和58年10月15日(実願昭58
−159587号)に出願したコルゲート二重壁管に関する考
案がある。この考案は明細書の詳細な説明の欄に、高密
度ポリエチレンを外壁に、低密度ポリエチレンを内壁に
使用することが記載されてあり、コルゲート二重壁管の
可撓性を得るためには、外壁が硬質、内壁が軟質にする
ことは既に公知技術であると言える。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の考案にはそれぞれ次のような問
題があった。
すなわち、実公昭38−366号の考案においては、外周
が捲曲した管であるため、その重なり部分の密着性が常
に問題となり、又、重なり部分に凹凸が生じるため、内
壁外周との密着性が問題となる。
次に、実公昭49−41539号の場合は、伸縮ホースであ
って外壁は蛇腹状であり、内部の筒状被膜と外壁とは線
接触であり、伸縮できる程のきわめて薄い内壁であると
考えられるので、外壁と内壁とは分離しやすく、しかも
内壁は破れやすいものと思われる。
そして、実願昭58−159587号においては、本願と略同
様のコルゲート管についての考案であるが、この考案の
最大の問題点は、外壁の高密度ポリエチレンと内壁の低
密度ポリエチレンの熱融着にある。すなわち、外内壁一
体ノズルからと吐出される高密度ポリエチレンと低密度
ポリエチレンとは当然それらの融点が異なっているた
め、高密度ポリエチレン側の温度で成形された内壁はき
わめて不安定な成形条件下で融着されているため、厚み
むらが多く極端に薄肉の内壁が生じ、例えば排水管とし
て使用した場合、わずかな圧力で内壁面が破損するとい
う問題があった。また、内壁の低密度ポリエチレンは柔
らかく、砂などの固形物の流れる排水管では摩擦が起こ
り、内壁が破れるという問題もあった。亦、外壁の谷部
内側面と内壁の外周を融着する際に、内壁が溶融しすぎ
て保形性が滑性を失うため、安定製造するには、内壁に
柔らかいポリエチレンを使用するのに限界があり、密度
0.93以上のポリエチレンに限られていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究の結
果、外壁が厚み0.5mm〜3.0mm、MI 0.5以下、密度0.95以
上の高密度ポリエチレンを、内壁に厚み0.3mm〜1.0mm、
MI 0.5以下、密度0.92以下の低密度ポリエチレンを、そ
して内壁の内側面に内層として厚み0.01mm〜0.1mm、MI
0.5以下、密度0.95以上の高密度ポリエチレンを設ける
ことにより、内面平滑で耐摩耗性の良いしかも可撓性の
あるコルゲート管を得ることができたものである。
〔作 用〕
本発明は外壁の厚み0.5mm〜3.0mm、MI 0.5以下、密度
0.95以上の高密度ポリエチレンを有するので、地中埋設
管として使用できる耐土圧強度を有しており、又、耐衝
撃強度があり、内面に厚み0.3mm〜1.0mm、MI 0.5以下、
密度0.92以下の低密度ポリエチレンを有しているので、
内壁が平滑な円筒状でありながら十分に柔軟性を有して
いるものであり、しかも内壁の内層として厚み0.01mm〜
0.1mm、MI 0.5以下、密度0.95以上の高密度ポリエチレ
ンが融着されているので、管内を流れる砂、小石などの
固形物による摩耗が少ない。亦、外壁と内壁とは材質的
に大きな融点の差があるので、外壁の谷部内側面と内壁
の外周を融着する際に内壁が溶融しすぎて保形性や滑性
を失うが、内壁の内側面の内層が内壁全体の保形性を補
助し、しかも内層が滑性を有しているので、安定したコ
ルゲート三重壁管を得ることができる。亦、内層の厚み
は0.01mm〜0.1mmと極薄いものであり、MI 0.5以下、密
度0.95以上の高密度ポリエチレンが融着されても、内壁
は全体として柔軟性を失うものではなく、従って管自体
も可撓性が損なわれるものではない。
〔実施例〕
本発明の実施例について以下に詳述する。
第1図は本発明の一実施例を示すコルゲート三重壁管
Aの断面図であって、1は外壁、2は内壁、3は内層で
ある。外壁1は山部13及び谷部12を交互に有する所謂コ
ルゲート管であって、その谷部12の内側壁に内壁2が熱
融着されている。
外壁1は、高密度ポリエチレン製であり、厚みは最も
薄い所で0.5mm以上、最も厚い所で3mm以下である。一つ
のコルゲート管の外壁の厚み変動は、例えば、100φmm
の内径を有するもので約0.5mm〜約1.0mmであり、内径が
300φmm程度のコルゲート管ではその外壁肉厚は約2.0mm
〜約3.0mmである。又、外壁のMIは0.5以下、密度は0.95
以上のものが使用される。
内壁は低密度ポリエチレン樹脂を使用し、その厚みは
内径の小さい80φ〜120φmm程度のコルゲート管では約
0.3mm〜約0.5mm、内径の大きい約300φmm程度の管では
約0.5mm〜約1.0mmのものが使用される。
さらに内壁の内側には内層3が有り、該内層3は高密
度ポリエチレンの極薄層からなり、MIは0.5以下、密度
は0.95以上である。
第2図はコルゲート管Aの部分拡大断面図であて、外
壁1の山部13の高さは隣合う谷部12,12′間の巾よりも
高いものが好ましく、例えば谷部間の巾に対する山部の
高さの比は約0.7倍のものが好適に使用される。
次に、従来の二重壁コルゲート管と本発明のコルゲー
ト三重壁管の一実施例との比較を述べる。
内径150φmm、外径178φmm(山部の最も高い所の径) 従来例 可撓性 (A) 外壁 高密度ポリエチレン 10〜30 mm 厚み0.7〜1.4mm MI 0.2,密度0.96 内壁 高密度ポリエチレン 厚み0.4〜0.6mm MI 0.2,密度0.96 (B) 外壁 高密度ポリエチレン 100〜120mm 厚み0.7〜1.4mm MI 0.2,密度0.96 内壁 低密度ポリエチレン 厚み0.3〜0.5mm MI 0.3,密度0.93 本発明 外壁 高密度ポリエチレン 400〜440mm 厚み0.6〜0.9mm MI 0.2,密度0.96 内壁 低密度ポリエチレン 厚み0.3〜0.5mm MI 0.5,密度0.90 内層 高密度ポリエチレン 厚み0.05〜0.1mm MI 0.04,密度0.95 第3図に可撓性の比較法を示す。
20は測定しようとする管であって、内径150φmmであ
る。Wは5kgの重りである。室温23℃中でパイプの長さ1
300mmのものを500mm固定し、先端から50mmの点に5kgの
荷重をかけ1分後に元の一から何mm下がったかを測定
し、撓み量Hを出した。それによると、上記の右欄のよ
うな結果がでた。
(B)は内壁に低密度ポリエチレンを使用しても撓み
量は100〜120mmと小さく、可撓性のあるコルゲート管に
はならなかった。内壁の厚みを0.3mm以下に小さくすれ
ば可撓製が良くなる可能性はあるが、外壁に高密度ポリ
エチレンを融着させるため、0.3mm以下の厚みにするこ
とは、保形性、安定性、平滑性等の面から、かなり困難
な問題があった。
本発明品はその撓み量は400〜440mmであり、非常に曲
がりやすい管であることが判った。
〔発明の効果〕
本発明はコルゲート三重壁管であるが、耐圧強度が大
きく、しかも可撓性を有する管である。すなわち、外壁
に厚み0.5mm〜3.0mm、MI 50以下、密度0.95以上の高密
度ポリエチレンを使用した管であるので地中埋設管等と
して使用した場合、耐土圧強度や、耐衝撃強度に優れ、
しかも内壁に厚み0.3mm〜1.0mm、MI 0.5以下、密度0.92
以下の低密度ポリエチレンを有しているので、内壁が円
筒状であるにもかかわらず十分な可撓性を有しているも
のであり、コーナー部を有する場所などに曲がり継手を
使用せずとも配管できるので極めて施工手間がかからず
継手部分のシール性や水漏れ等の心配のない優れた効果
を奏する。
又、内壁面の内側に高密度ポリエチレン製の極薄の内
層を設けてあるので、管の押出製造時に内壁が保形性、
滑性を有するので、安定して製造できるという利点があ
る。
又、内層は極めて薄い層であるが、高密度ポリエチレ
ンであるため内壁の低密度ポリエチレンよりは表面硬度
が高く、管を流れる異物も滑り易く流れ易いものとなる
等のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すコルゲート管の断面
図、第2図は本発明の実施例のコルゲート管の部分拡大
断面図、第3図はコルゲート管の可撓性を比較するため
の比較テスト参考図である。 A……コルゲート管、 1……外壁、 2……内壁、 3……内層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】山部と谷部とを交互に有する外壁と、それ
    よりも薄肉の円筒状の内壁とが融着されてなるコルゲー
    ト管において、外壁が厚み0.5mm〜3.0mm、メルトインデ
    ックス(以下、MIという)0.5以下、密度0.95以上の高
    密度ポリエチレンであり、内壁が厚み0.3mm〜1.0mm、MI
    0.5以下、密度0.92以下の低密度ポリエチレンであると
    共に、該内壁の更に内側面に内層として厚み0.01mm〜0.
    1mm、MI 0.5以下、密度0.95以上の高密度ポリエチレン
    が融着されていることを特徴とする可撓性を有するコル
    ゲート管。
JP1083035A 1989-03-31 1989-03-31 コルゲート管 Expired - Lifetime JP2711470B2 (ja)

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