JP2710708B2 - 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器 - Google Patents

高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器

Info

Publication number
JP2710708B2
JP2710708B2 JP3192143A JP19214391A JP2710708B2 JP 2710708 B2 JP2710708 B2 JP 2710708B2 JP 3192143 A JP3192143 A JP 3192143A JP 19214391 A JP19214391 A JP 19214391A JP 2710708 B2 JP2710708 B2 JP 2710708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
transport pipe
vertical transport
refuse
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3192143A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0532302A (ja
Inventor
部 要之助 岡
川 隆 雄 関
井 佳 人 酒
井 直 人 臼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Subaru Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Fuji Jukogyo KK filed Critical Taisei Corp
Priority to JP3192143A priority Critical patent/JP2710708B2/ja
Publication of JPH0532302A publication Critical patent/JPH0532302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710708B2 publication Critical patent/JP2710708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65FGATHERING OR REMOVAL OF DOMESTIC OR LIKE REFUSE
    • B65F1/00Refuse receptacles; Accessories therefor
    • B65F1/0093Refuse receptacles; Accessories therefor specially adapted for collecting refuse from arrangements in buildings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビルのごみ容器輸
送装置に使用されるごみ容器をさらに改良する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のごみ容器輸送装置として、本願
の出願人は先に図8乃至図10に示すようなものを提案
した(例えば、特願平2−102227号、特願平2−
270972号等参照)。
【0003】即ち、建築物の各階から投入されたごみ容
器(カプセル)2を下方に導く垂直輸送管(ダクトシュ
ート)1が高層ビルの各階を貫いて設けられ、この垂直
輸送管1の内径よりやや小さな外径の軟質性中空円柱状
部材から連続的に形成されるごみ容器2を垂直輸送管1
内に投入するごみ投入装置3が必要階に設置されてい
る。また前記垂直輸送管1の下端には、開閉シリンダ4
を介して閉塞自在な底蓋5が配置されているとともに、
この底蓋5の上方には、開閉自在な空気排出装置6と垂
直輸送管1内の圧力を検知する圧力検知手段7とが設け
られ、この圧力検知手段7の検知信号により前記空気排
出装置6の開閉量を制御してごみ容器2の落下速度を制
御する。前記垂直輸送管1は、底蓋5の下方において、
シュート8に連通され、このシュート8の下端に貯留槽
9が接続されて、ごみはこの貯留槽9内に溜められた
後、塵芥収集車10に積込まれて運ばれるようなされて
いる。
【0004】前記ごみ投入装置3は、図9に示すよう
に、前面に開閉自在なシャッタ11を備えた投入箱12
と、この投入箱12の上部に取付けられ下端に圧縮板1
3を連結した上下方向に移動する圧縮シリンダ14と、
自動結束装置15と、この自動結束装置15の直下方に
配置された補助筒16と、この補助筒16と連結棒17
で一体に連結され前記垂直輸送管1の一部をなす前記補
助筒16とほぼ同じ形状の中間筒18と、前記補助筒1
6及び中間筒18を一体に水平方向に移動させる筒移動
用シリンダ(図示せず)とから主に構成されている。
【0005】なお、前記中間筒18の上下両端部にはフ
ランジ18aが、垂直輸送管1にもフランジ1aが夫々
設けられ、ここにパッキン(図示せず)を介装すること
により、垂直輸送管1が密封される。また、ごみの投入
動作を制御するための投入制御盤19が設けられてい
る。
【0006】前記投入箱12は、この内部の所定位置に
ごみカート20を位置させることによって、このごみカ
ート20の内部に収集したごみをごみ容器2ごと垂直輸
送管1内に投入するためのものであり、このごみカート
20は、図10に示すように構成されている。
【0007】即ち、このごみカート20は、手押しハン
ドル21と中空枠状のフレーム22とからなり、このフ
レーム22の四隅には、走行用車輪23が回転自在に支
承されている。更に、前記フレーム22の内部には、上
下に連通する中空円柱状のごみ受24が固着されている
とともに、このごみ受24の外周部にポリシートカセッ
ト25が着脱自在に装着されている。
【0008】このポリシートカセット25は、内部に軟
質性中空円柱状部材としての筒形合成樹脂シート(筒形
ポリシート)26を重ね合わせて折り畳んだ状態で収納
したものであり、このポリシート26の上部は、ここか
ら引き出され、端部を結束して閉塞させた状態でごみ受
24の内部に配置される。このポリシート26は、更に
上方を結束し切断分離することにより、上下両端部が結
束により閉塞されポリシート26から分離された軟質性
中空円柱状体のごみ容器2を形成するものである。ま
た、前記ごみ受24の下端開口部には、ここを開閉自在
なスライド蓋27が配置されている。
【0009】これにより、ごみを収集したごみカート2
0をごみ投入装置3内に搬入して所定の位置にセットし
た後、手動または自動でごみ受24の底部のスライド蓋
27を開放する。そして、圧縮シリンダ14を作動させ
ることにより、ごみを圧縮しながらポリシート26を下
方の補助筒16内に押し下げる。この状態で、自動結束
装置15により、ポリシート26をA点及びB点で結束
させた後、この中央部のC点で切断して内部にごみを積
込んで密封させたごみ容器2を形成する。そして、筒移
動シリンダを介して補助筒16を垂直輸送管1の一部を
なす中間筒18が位置する位置まで移動させ、これによ
って上方に位置する垂直輸送管1と下方に位置する垂直
輸送管1とをこの補助筒16で連通させて、この内部に
位置する密封されたごみ容器2を垂直輸送管1内を落下
させるようなされていた。
【0010】また、このような連続した軟質性中空円柱
状部材(ポリシート26)からごみ容器2を形成する方
法の他に、より簡易な方法として、予め軟質性中空円柱
状体の底部を密封して形成した単体の袋状体にごみを詰
め、しかる後、この袋状体の上部のみを結束することで
ごみ容器2を作成し、このごみ容器2を垂直輸送管1に
投入して降下させる方法もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここに、上記従来例に
おいては、ポリシート(軟質性中空円柱状部材)26か
ら連続的に形成されるごみ容器2内に積込まれるごみ
が、図11及び図12に示すように、ある大きさ以下で
均一なごみ30aの場合、ごみ容器2はほぼ中空円柱状
の形状をなして垂直輸送管1内を落下し、ごみ容器2と
垂直輸送管1との隙間31bがほぼ一定の小面積となっ
て、この隙間を通過する空気の抵抗によりごみ容器2の
重量にかかわりなく、ごみ容器2をある一定の速度に制
御して地上に軟着陸させることができる。
【0012】しかし、ごみ容器2内に積込まれるごみ
が、図13及び図14に示すように、例えば新聞紙等を
束ねたもの等、非円柱形の大きなブロック状のごみ30
bの場合、ごみ容器2は中空円柱状に形成されず、従っ
てこれを垂直輸送管1内を落下させると、ごみ容器2と
垂直輸送管1との隙間31bの面積がかなり大きくな
り、この隙間31bを通過する空気の抵抗がごみ容器2
の重量とバランスする程大きくならないため、ごみ容器
2の落下速度を制御することができず、ごみ容器2は急
降下してしまうといった問題点があるのが判った。
【0013】本発明は上記に鑑み、ごみ容器内に積込ま
れるごみが、例え非円柱形の大きなブロック状のもので
あっても、ごみ容器の垂直輸送管内の落下速度を確実に
且つ安定して制御することができるようにしたものを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容
器は、建築物の各階から投入されたごみ容器を下方に導
く垂直輸送管と、この垂直輸送管内に前記ごみ容器を投
入するごみ投入手段と、前記垂直輸送管の下端を閉塞自
在に開閉する底蓋と、この底蓋の上方に設けられた、前
記垂直輸送管内の空気を外部に排出する空気排出手段
と、前記垂直輸送管内の空気の圧力を検知する圧力検知
手段と、この検知手段の検知信号に基づいて前記空気排
出手段の作動を制御し前記ごみ容器の落下速度を制御す
る制御手段とを備える高層ビルのごみ容器輸送装置に使
用されるごみ容器であって、前記ごみ容器は、軟質材料
から成形されて膨らんだときに前記垂直輸送管の内径よ
りやや小さな外径を有する中空の柱状体とされるととも
に、ごみを収納した前記ごみ容器の落下に伴って圧力が
上昇した前記垂直輸送管内の圧力上昇空気を前記ごみ容
器内に取り入れる圧力上昇空気取り入れ孔が、その下面
または側面に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0015】ここに、ごみ容器の内部上方に該ごみ容器
の内径よりやや小径の円板体を配置することもできる。
【0016】
【作用】ごみを収納したごみ容器が垂直輸送管内を落下
すると、底蓋により下端部を閉塞された垂直輸送管内の
ごみ容器より下方の部分の空気の圧力は、大気圧より上
昇する。これにより、垂直輸送管内を落下するごみ容器
内には圧力上昇空気取り入れ孔を介して圧力上昇空気が
取り入れられ、ごみ容器内のごみ同士の隙間に充満する
ので、ごみ容器は中空の柱状体に膨らむ。また、ごみ容
器の外径は膨らんだときに垂直輸送管の内径よりやや小
さくなるように設定されているので、ごみ容器が膨らむ
と、その側壁と垂直輸送管の内壁との間の隙間はごみ容
器が膨らまない状態のときに比較して狭まる。これによ
り、垂直輸送管内のごみ容器より下方の部分の空気は、
ごみ容器の側壁と垂直輸送管の内壁との間の狭められた
隙間を介してごみ容器より上方に逃げにくくなるので、
垂直輸送管内のごみ容器より下方における空気の圧力は
低下しにくい。さらに、圧力上昇空気がごみ容器の側壁
と垂直輸送管の内壁との間の狭められた隙間を通る際に
はその流速が高まるので、ごみ容器外側表面の垂直輸送
管の内壁に対向する部分に作用する圧力は、その流速に
応じて圧力上昇空気の圧力より低くなる。これにより、
ごみ容器は垂直輸送管の内壁に向かってさらに膨らむの
で、ごみ容器の側壁と垂直輸送管の内壁との間の隙間は
さらに狭められ、垂直輸送管内のごみ容器より下方の部
分の空気の圧力はさらに低下しにくくなる。したがっ
て、ごみを収納したごみ容器は、垂直輸送管内のごみ容
器より下方の部分の空気の圧力による上向きの力を受け
てその落下速度が低下するので、空気排出装置を適切に
操作することにより、ごみ容器の落下速度を確実かつ安
定して制御することができる。
【0017】また、ごみ容器の内側上部に該ごみ容器の
内径よりやや小さな外径の円板体を配置してカプセル化
することにより、この円板体を垂直輸送管の内壁に衝突
させつつごみ容器が落下するようになし、これによって
ごみ容器の落下に伴うごみ容器の姿勢の変化を防止する
ことができる。
【0018】
【実施例】第1実施例 まず、図1乃至図4を参照し、本発明による第1実施例
のごみ容器について詳述する。
【0019】図1及び図2に示したように、本発明によ
る第1実施例のごみ容器2は、膨らんだときに垂直輸送
管1の内径よりやや小さな外径を有するようにポリシー
ト等の軟質材料から中空柱状体に成形されたもので、そ
の下面および側面下部には適当な間隔をおいて複数の圧
力上昇空気取り入れ孔32が設けられている。
【0020】一方、ごみ30bを収納した前記ごみ容器
2が垂直輸送管1の内部を落下すると、下端部が閉塞さ
れた垂直輸送管1内のごみ容器2より下方における空気
の圧力が上昇する。これにより、ごみ容器2が垂直輸送
管1の内部を落下すると、垂直輸送管1内の圧力上昇空
気が、圧力上昇空気取り入れ孔32を介してごみ容器2
の内部に取り入れられる。この結果、ごみ容器2は中空
円柱状に膨らみ、ごみ容器2の側壁と垂直輸送管1の内
壁との間の隙間31aが狭まる。
【0021】すると、垂直輸送管1内のごみ容器2より
下方における圧力上昇空気は、ごみ容器2の側壁と垂直
輸送管1の内壁との間の狭められた隙間31aを通って
ごみ容器2より上方に流れざるを得ず、垂直輸送管1内
のごみ容器2より下方にある圧力上昇空気の圧力は低下
しにくくなる。したがって、ごみ容器2は垂直輸送管1
内のごみ容器2より下方の圧力上昇空気の圧力による上
向きの力を受けて、その落下速度が低下する。
【0022】さらに、垂直輸送管1内のごみ容器2より
下方にある圧力上昇空気が、ごみ容器2の側壁と垂直輸
送管1の内壁との間の狭められた隙間31aを介してご
み容器2より上方に流れる際には、前記隙間31a内に
おける流速が高まる。これにより、ごみ容器2の外側表
面の隙間31aに臨む部分に作用する圧力は、垂直輸送
管1内のごみ容器2より下方にある圧力上昇空気の圧力
より低くなる。すると、ごみ容器2は垂直輸送管1の内
壁に向かってさらに膨らむこととなり、ごみ容器2の側
壁と垂直輸送管1の内壁との間の隙間31aはさらに狭
められる。したがって、垂直輸送管1内のごみ容器2よ
り下方にある圧力上昇空気は、ごみ容器2の側壁と垂直
輸送管1の内壁との間のさらに狭められた隙間31aを
通ってごみ容器2より上方に流れざるを得ず、垂直輸送
管1内のごみ容器2より下方にある圧力上昇空気の圧力
はさらに低下しにくくなる。
【0023】そして、落下中のごみ容器2より下方の垂
直輸送管1内の空気の圧力を図8に示す圧力検知手段7
で検知し、この圧力からごみ容器2の重量を推定するこ
とで垂直輸送管1の下部にある空気排出装置6の開閉量
を適宜調節し、ごみ容器2の下方の空気を適量垂直輸送
管1の外部に放出することにより、ごみ30bを収納し
たごみ容器2の落下速度を最適に制御することができ
る。
【0024】すなわち、ごみ容器2が軽量で垂直輸送管
1内の圧力があまり高くない場合は空気排出装置6の開
度を大きくとってごみ容器2の下部の空気を多量に抜
き、ごみ容器2の落下速度を速くする。これに対して、
ごみ容器2の重量が大きく圧力が高い場合には空気排出
装置6の開度を小さくし、ごみ容器2の落下速度を低く
保つことで、ごみ容器2の重量にかかわりなくこの落下
速度を一定の範囲に制御してシュート底蓋5に軟着陸さ
せることが可能となる。
【0025】なお、ごみ容器2に設ける圧力上昇空気取
り入れ孔32の位置は、垂直輸送管1内の圧力上昇空気
をごみ容器2内に取り入れ可能な位置とされる。すなわ
ち、垂直輸送管1内のごみ容器2より下方における圧力
上昇空気の圧力は大気圧より高い。そして、この圧力上
昇空気が、垂直輸送管1の内壁面とごみ容器2の側面と
の間の隙間31aを通ってごみ容器2より上方に逃げる
際には、その圧力はごみ容器2の側面下部から上部に向
かって徐々に減少し、やがて垂直輸送管1内のごみ容器
2より上方における大気圧に等しくなる。したがって、
圧力上昇空気取り入れ孔32は、ごみ容器2を膨らませ
ることができるようにその位置が選定される。
【0026】一方、前記圧力上昇空気取り入れ孔32を
設けたごみ容器2は、例えば次のようにしてポリシート
(軟質性中空円柱状部材)26から連続的に形成され
る。
【0027】すなわち、図3に示したように、ごみ容器
2に圧力上昇空気取り入れ孔32を穿孔する自動穿孔装
置33は、上方に向けて突出したカッタ34と、このカ
ッタ34を上下動させるためのシリンダ35とから主に
構成され、前記ごみ投入装置3の下部に配置された補助
筒16の下方に設置されている。そして、このカッタ3
4の上動に伴って該カッタ34をポリシート26の下部
に押し付けることで、ごみ容器の下面に圧力上昇空気取
り入れ孔32を開けるようなされている。
【0028】また、この自動穿孔装置33は、図4に示
すように、前記カッタ34の代わりにヒータ等の加熱装
置36を内蔵した突起37を使用し、この突起37の加
熱装置36からの熱によりポリシート26を溶かして圧
力上昇空気取り入れ孔32を開けるようにすることもで
きる。
【0029】なお、ごみ容器2を形成するポリシート2
6の、ごみ容器2の下面に相当する位置に予め圧力上昇
空気取り入れ孔32を設けておくことにより、前記自動
穿孔装置33を省略することもできる。
【0030】ここに、ポリシート26に開ける圧力上昇
空気取り入れ孔32の大きさは、内部に詰めたごみが外
部にこぼれてしまうことを防止するため、最大でも50
mm程度以下に止めることが望ましい。また、ごみ容器
2の下面に相当する位置以外にも複数の圧力上昇空気取
り入れ孔32を設けて、ごみ容器2内に圧力上昇空気が
より均一に流入するようにすることが望ましい。
【0031】次に、ごみを収集し、ごみ容器2を垂直輸
送管1内へ落下させて底蓋5に軟着陸させるまでの一連
の動作を図8乃至図10を参照して説明する。
【0032】先ず、ポリシート26を装着したごみカー
ト20内にごみを収集し、ごみ収集終了後、ごみカート
20を各階に設置されたごみ投入装置3に搬入して所定
の位置にセットした後、手動または自動でごみ受24の
底部のスライド扉27を開放する。そして、圧縮シリン
ダ14を作動させて、ごみを圧縮しながらごみとポリシ
ート26とを下方の補助筒16内へ押し下げる。次い
で、自動結束装置15により、ポリシート26をA点及
びB点で結束した後、A点とB点との間のC点で切断す
る。すると、切断されたポリシート26の下方の部分
は、ごみを内部に納めたカプセル状のごみ容器2とな
る。
【0033】この状態で、自動穿孔装置33を作動させ
て、即ちシリンダ35を介してカッタ34又は突起37
を上昇させ、カッタ34の先端をごみ容器2に突き刺す
か又は突起37の加熱装置36からの熱でごみ容器2を
溶かすことにより、ごみ容器2の底部に圧力上昇空気取
り入れ孔32を開ける。
【0034】そして、補助筒16を垂直輸送管1と直結
する位置まで移動させることによりこの内部のごみ容器
2を垂直輸送管1に沿って降下させ、しかる後、補助筒
16を最初の位置に戻すのであるが、これらのごみ容器
投入動作は、投入制御盤19によって制御される。
【0035】ここに、降下を開始したごみ容器2は、上
述のように外側に膨れて中空の円柱状体をなし、ごみ容
器2の側壁と垂直輸送管1の内壁との間の隙間31aが
狭まる。すると、垂直輸送管1内のごみ容器2より下側
にある圧力上昇空気は、ごみ容器2の側壁と垂直輸送管
1の内壁との間の隙間31aを介してごみ容器2より上
方に流れにくくなるので、垂直輸送管1内のごみ容器2
より下側にある圧力上昇空気の圧力が低下しにくくな
る。したがって、ごみを収納したごみ容器2は、垂直輸
送管1内のごみ容器2より下方の部分の空気の圧力によ
る上向きの力を受けてその落下速度が低下する。
【0036】更に、ごみ容器2の下方の垂直輸送管1内
の圧力を圧力検知手段7で検知し、この圧力からごみ容
器2の重量を推定することで垂直輸送管1の下部にある
空気排出装置6の開閉量を適宜調節し、ごみ容器2の下
方の空気を垂直輸送管1の外部に適宜放出することによ
って、ごみ容器2の重量にかかわりなく、この落下速度
を一定の範囲に制御して垂直輸送管の底蓋5に軟着陸さ
せることができる。
【0037】なお、独立した軟質性中空円柱状部材の袋
状体を使用する場合においては、予め軟質性中空円柱状
部材の底部を密封して形成した単体の袋状体にごみを詰
めた後、袋状体の上部のみを結束することでごみ容器2
を作成し、更にこのごみ容器2の底部に圧力上昇空気取
り入れ孔32を設けてこれを自動結束装置を使用しない
で垂直輸送管1内に投入する。後は上記と同様の方法で
ごみ容器2を垂直輸送管1の底蓋5に軟着陸させること
ができる。
【0038】また、本第1実施例においては、ごみ容器
2が垂直輸送管1の断面形状に合わせて中空の円柱状体
とされているが、垂直輸送管1の断面形状が矩形である
場合には中空の角柱状体とされることはいうまでもな
い。
【0039】第2実施例 次に、図5乃至図7を参照し、本発明による第2実施例
のごみ容器について詳述する。
【0040】図5乃至図7は、非円柱形の大きなブロッ
ク状のごみ30bを内部に収納したごみ容器2が垂直輸
送管1内を落下している時の状態の第2の実施例を示す
もので、同図に示すように、ごみ容器2の側面又は下面
には、適当な間隔をおいて複数の圧力上昇空気取り入れ
孔32が設けられているとともに、ごみ容器2の内部上
方には、このごみ容器2の内径よりやや小径の円板体3
8が配置されている。
【0041】この実施例は、ごみ容器2内のごみ30b
の量が少ない時等に使用して最適なものである。
【0042】即ち、ごみ容器2内に詰めたごみ30bの
量が少ないとごみ容器2の上部に空間ができ、垂直輸送
管1内をごみ容器2が落下する際、圧力上昇空気取り入
れ孔32を設けてもごみ容器2の姿勢が変わってこの内
部に十分な空気を取り込むことができず、垂直輸送管1
の内壁とごみ容器2との間の隙間が大きくなり、ここを
通る空気の抵抗とごみ容器2の重量とをバランスさせる
ことができず、落下速度の制御が困難となることがあ
る。
【0043】このような場合に、上記第1の実施例と同
様に、ごみ容器2の下面に複数の圧力上昇空気取り入れ
孔32を設ける他に、本実施例のようにごみ容器2の内
部上方に円板体38を配置することにより、ごみ容器2
の姿勢が変わってしまうことを防止して、常に安定した
ごみ容器2の落下速度の制御が可能となる。
【0044】即ち、この第2の実施例によれば、ごみ容
器2が垂直輸送管1内を落下する際、円板体38の外周
端が垂直輸送管1の内壁に当たって、ごみ容器2の姿勢
が変化してしまうことを防止することができるととも
に、ごみ容器2の下面に設けた圧力上昇空気取り入れ孔
32からこの内部に圧力上昇空気を取り入れることで円
板体38をごみ容器2の最上部まで押し上げ、この円板
体38によりごみ容器2をほぼ垂直輸送管1に沿うよう
に膨らませるようにすることで、ごみ容器2の外縁と垂
直輸送管1の内壁との隙間31aを一定の小面積となす
ことができ、ここを通る空気の抵抗とごみ容器2の重量
とをバランスさせることができる。
【0045】この円板体38のごみ容器2内への配置
は、例えばポリシート26を装着したごみカート20内
にごみを収集し、ごみ収集終了後、図10に示すよう
に、ポリシート26の上端開口部へこの内径よりやや小
径の円板体38を乗せることによって容易に行うことが
できる。つまり、このように円板体38を乗せた状態で
ごみカート20を各階に設置されたごみ投入装置3に搬
入して所定の位置にセットした後、手動または自動でご
み受24の底部のスライド扉27を開放し、圧縮シリン
ダ14を作動させて、ごみを圧縮しながらごみとポリシ
ート26とを下方の補助筒16内へ押し下げる。次い
で、自動結束装置15により、ポリシート26をA点及
びB点で結束させた後、この中央部のC点で切断する
と、切断されたポリシート26の下方の部分で、ごみを
内部に納めるとともに上部に円板体38を配置したカプ
セル状のごみ容器2を作成することができる。
【0046】なお、本第2実施例においては、円筒状の
垂直輸送管1に合わせて円板体を用いているが、垂直輸
送管1の断面形状が矩形である場合には矩形板とされる
ことはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるので、
ごみ容器内に積込まれるごみが、例え非円柱形の大きな
ブロック状のものであったとしても、ごみ容器の落下速
度を確実に且つ安定して制御しつつごみ容器を垂直輸送
管に沿って落下させて軟着陸させることができる。しか
も、内部に詰めるごみの量が少なくとも、ごみ容器の上
部に円板体を配置することでこれに対処することができ
るといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のごみ容器が垂直輸送
管内を落下している状態を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】自動穿孔装置の概略図。
【図4】他の自動穿孔装置の概略図。
【図5】本発明による第2実施例のごみ容器が垂直輸送
管内を落下している状態を示す縦断面図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】同じく、ごみ容器の斜視図。
【図8】ごみ容器輸送装置の全体構成図。
【図9】ごみ投入装置の拡大正面図。
【図10】ごみカートの側面図。
【図11】従来例を示すごみ容器が垂直輸送管内を落下
している状態の縦断面図。
【図12】図11のC−C線断面図。
【図13】従来例を示すごみ容器が垂直輸送管内を落下
している状態の縦断面図。
【図14】図13のD−D線断面図。
【符号の説明】
1 垂直輸送管(ダクトシュート) 2 ごみ容器 3 ごみ投入装置 5 底蓋 6 空気排出装置 7 圧力検知手段 15 自動結束装置 20 ごみカート 25 ポリシートカセット 26 ポリシート(軟質性中空円柱状部材) 30a,30b ごみ 31a,31b 隙間 32 圧力上昇空気取り入れ孔 33 自動穿孔装置 34 カッタ 36 加熱装置 37 突起 38 円板体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒 井 佳 人 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 臼 井 直 人 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−147602(JP,A) 特開 昭63−252804(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の各階から投入されたごみ容器を下
    方に導く垂直輸送管と、この垂直輸送管内に前記ごみ容
    器を投入するごみ投入手段と、前記垂直輸送管の下端を
    閉塞自在に開閉する底蓋と、この底蓋の上方に設けられ
    た、前記垂直輸送管内の空気を外部に排出する空気排出
    手段と、前記垂直輸送管内の空気の圧力を検知する圧力
    検知手段と、この検知手段の検知信号に基づいて前記空
    気排出手段の作動を制御し前記ごみ容器の落下速度を制
    御する制御手段とを備える高層ビルのごみ容器輸送装置
    に使用されるごみ容器であって、 前記ごみ容器は、 軟質材料から成形されて膨らんだときに前記垂直輸送管
    の内径よりやや小さな外径を有する中空の柱状体とされ
    るとともに、 ごみを収納した前記ごみ容器の落下に伴って圧力が上昇
    した前記垂直輸送管内の圧力上昇空気を前記ごみ容器内
    に取り入れる圧力上昇空気取り入れ孔が、その下面また
    は側面に設けられていることを特徴とする高層ビルのご
    み容器輸送装置用ごみ容器。
  2. 【請求項2】前記ごみ容器の内部上方に、前記ごみ容器
    の内径よりやや小径の板状体を配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容
    器。
JP3192143A 1991-07-31 1991-07-31 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器 Expired - Lifetime JP2710708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192143A JP2710708B2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192143A JP2710708B2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0532302A JPH0532302A (ja) 1993-02-09
JP2710708B2 true JP2710708B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=16286413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3192143A Expired - Lifetime JP2710708B2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710708B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2620077B2 (ja) * 1987-04-09 1997-06-11 新明和工業株式会社 ゴミ容器の落下速度制御方法及び制御装置
JPH03147602A (ja) * 1989-11-01 1991-06-24 Fuji Heavy Ind Ltd 高層ビルのゴミ収集装置及びゴミ容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0532302A (ja) 1993-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04303303A (ja) 高層ビルのごみ容器輸送装置
US4084390A (en) Apparatus for packaging bulk material
US4748905A (en) Apparatus for and method of compacting and dewatering refuse
US6132780A (en) Container for storing fine particles
US6126975A (en) Container for storing fine particles
GB1578188A (en) Bag filling machine for powdery material
KR101803157B1 (ko) 벌크차량의 분립체 화물 적재 시스템
JP2001192089A (ja) コンテナ・ライナーの中味の排出を助長する変位手段を備えたコンテナ・ライナー
WO2007007155A1 (en) Process for moving powdered material, dosing machine for powdered material and system for bagging said material
KR950005704A (ko) 계량 팰릿
JP2710708B2 (ja) 高層ビルのごみ容器輸送装置用ごみ容器
EP1158313A2 (en) Article handling system
CN110264626A (zh) 一种智能化自助水果零售机
US4117777A (en) Refuse container, and refuse compacting and discharging device therefor
US6062732A (en) Flexible intermediate bulk container
CA2299708A1 (en) Method and apparatus for packaging bulk bags
JP3107811B2 (ja) 高層ビルのごみ容器輸送制御装置
JP3190498B2 (ja) 高層ビルのごみ処理システムにおけるごみ容器の満量検出装置
JP2892346B1 (ja) 細断紙片袋詰装置
WO2000007895A1 (en) Container for storing fine particles
CN112046976A (zh) 废弃物处理站
JPH03147602A (ja) 高層ビルのゴミ収集装置及びゴミ容器
JPH03297702A (ja) 高層ビルのごみ容器輸送装置
WO1995001925A1 (en) Container liners
JP2558484Y2 (ja) 高層ビルのごみ容器輸送装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 14