JP2708783B2

JP2708783B2 - 回路しゃ断器

Info

Publication number: JP2708783B2
Application number: JP63141914A
Authority: JP
Inventors: ポール・オーステン・レイモント; ジェームス・マーティン・ミッシュ; ジェームズ・イルズレイ・スミス; ロバート・アラン・モリス; イレナイウス・スタニスラウス・パヌス; リロイド・グレン・パルマー
Original assignee: General Electric Co
Current assignee: General Electric Co
Priority date: 1987-06-12
Filing date: 1988-06-10
Publication date: 1998-02-04
Anticipated expiration: 2013-02-04
Also published as: FR2616581B1; DE3819638C2; IT1218066B; FR2616581A1; DE3819638A1; CA1331772C; IT8820939A0; JPS6452360A; US4754247A; BR8802851A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の背景］回路保護産業の大勢は、例えば配線用しゃ断器のよう
な標準的な過電流保護装置に補足的な保護装置を追加す
ることにより完全な回路保護を行なう方向にある。過去
において、このような補足的な保護装置などの回路しゃ
断器付属品（アクセサリイ）が標準的な回路しゃ断器に
組合わされる場合は、これらの付属品は、通常、製造時
に注文に応じて組込まれていた。このような組合せ保護
装置は、後で現場で装着されるとき、回路しゃ断器内部
をそのままの状態に保全しながら点検、取替えまたは修
理のために外部からアクセス（access）することができ
なかった。このような工場組込み型の回路しゃ断器付属
品の代表例が、米国特許第4,297,663号に記載されてい
る。

付属品を有する回路しゃ断器のもっと最近の代表例が
米国特許第4,622,444号に記載されている。これによれ
ば、回路しゃ断器内部部品をそのままの状態に保全しな
がら回路しゃ断器内に付属品を現場で組込むことができ
る。これは、回路しゃ断器格納箱のカバーに形成された
凹部に付属品を取付けることにより行なわれる。

回路しゃ断器格納箱内に取付けられた電子引外しアク
チュエータが、1986年５月14日に出願された米国特許出
願第862,929号に記載されている。この回路しゃ断器の
引外しアクチュエータは、半導体チップ内に完全に収容
された、例えば米国特許証第4,589,052号に記載されて
いるような電子引外しユニットから発生される引外し信
号に応答する。過電流保護および付属機能のための組合
せ引外しアクチュエータが、1986年７月７日に出願され
た米国特許出願第882,989号に記載されている。上述し
た米国特許出願および米国特許は、回路保護装置の最新
の技術水準を表わしており、参考のために列挙した。

上述したような付属品のうち１個を統合保護ユニット
のカバー内に現場で組込むときは、統合保護ユニットを
電気回路内に組込んだ後で、付属品が外れないようにす
ることが重要である。したがって、本発明の１つの目的
は、統合保護ユニットに対する現場でのアクセスを容易
にして、統合保護ユニットを電気回路内に接続する前
に、選定された付属品を容易に組込むことができるよう
にし、その後、統合保護ユニットを電気回路に接続した
ときは付属品に対してアクセスできないようにすること
である。

［発明の概要］本発明は、過電流保護とともに補足的な１つ以上の付
属機能を含む統合保護ユニット（integrated protectiv
e unit）を提供する。この統合保護ユニットは選定され
た付属品用のカバーを含み、このカバーにより、統合保
護ユニットを電気回路に接続する前に該付属品を現場で
組込むことが可能になる。また、統合保護ユニットが動
作的に電気回路に接続された後での付属品に対するアク
セスを防止する手段が付属品カバーに設けられている。
この手段は付属品カバーの一端内に形成されたタブ（ta
b;延出する部材）を有し、このタブは、統合保護ユニッ
トが組込まれるロード・センタまたは分電盤の格納箱の
面板と共働するように配置される。アクセス手段が、一
体形成のリビング・ヒンジ（living hinge）によって付
属品カバーに連結された１対のプラスチック製平板ドア
で構成される。付属品に対するアクセスを防止するため
の代りの手段が上記ドアの端部に一体形成された複数個
のラッチを有し、これらのラッチは、上記ドアのラッチ
解除のために特別の工具を必要とする。

本発明の一態様では、過電流保護機能部に加えて１つ
以上の他の機能部（付属品）を組み合わせた統合回路し
ゃ断器（integrated circuit breaker）が提供され、該
統合回路しゃ断器は、成形プラスチック製の回路しゃ断
器ケースと、上記回路しゃ断器ケース内に配置され、か
つ１対の分離可能な接点に動作的に連結されて、上記両
接点を通過する過電流状態が生じた時に上記両接点を離
間させる操作機構と、上記回路しゃ断器ケースに固定さ
れた成形プラスチック製の回路しゃ断器カバーであっ
て、一体に形成されたエスカチオン（escutheon）を有
している回路しゃ断器カバーと、上記エスカチオンの一
方の側において上記回路しゃ断器カバーに形成された第
１凹部であって、その中に少なくとも１個の回路しゃ断
器付属品を収容した第１凹部と、上記回路しゃ断器カバ
ーに固定されていて、上記第１凹部および上記回路しゃ
断器付属品を覆うように配置された第１付属品ドアを有
する付属品カバーであって、上記第１付属品ドアの可撓
性ヒンジを構成する厚さの薄い部分を有する付属品カバ
ーと、をそなえていることを特徴とする。

［好適な実施例の説明］第１図には、統合保護ユニット回路しゃ断器10が製造
時における組立前の状態で示されている。本明細書にお
いて、統合保護ユニット回路しゃ断器すなわち「統合回
路しゃ断器」という用語は、過電流保護のための電子引
外しユニットを有する配線用しゃ断器に少なくとも１個
の電気付属品を含めたものとして定義される。統合回路
しゃ断器10に採用される共通付属品としては、補助スイ
ッチ、分路引外し素子および不足電圧感知ユニット等が
ある。回路しゃ断器ケース11が操作機構13を支持してい
る。操作機構13は、その両側に取付けられた強力な１対
の操作ばね（図示せず）の力を抗して、可動接点キャリ
ア15および可動接点16を固定接点17から離間しないよう
に拘束する操作クレードル14を有する。操作クレードル
14の一端は、ラッチ20内に保持されている。ラッチ20
は、可動接点キャリア15がハンドルヨーク18の手動操作
によって閉位置と開位置との間で移動できるように構成
されている。ハンドルヨーク18は、ハンドル19と作動連
結されている。引外しアクチュエータ31から延在する。
引外しレバー36に隣接して配置された引外しバー38によ
って、操作クレードル14からラッチ20が外され、これに
より、操作機構13が可動接点キャリア15を急速に引外し
位置まで移動させることができる。操作機構13について
の詳しい説明は、1986年１月８日に出願された米国特許
出願第817,213号に記載されている。回路しゃ断器カバ
ー12が、その両端に形成された孔58にリベットまたはネ
ジ（図示せず）を挿通することにより回路しゃ断器ケー
ス11に取付けられる。回路しゃ断器カバー12が回路しゃ
断器ケース11に取付けられたとき、下方に延在する壁24
が、回路しゃ断器ケース11の内部にこれと一体形成され
た相隔壁51と整合する。これにより、統合回路しゃ断器
10が多相電気回路に接続されたとき、各相の部品が他の
相から電気的に絶縁される。前掲の米国特許出願第882,
989号に記載されているように、１つの相隔壁51に形成
された半円形スロット50が、引外しアクチュエータのシ
ャフト95を支持していて、上述したように引外しレバー
36が引外しレバー38に作用して回路しゃ断器を引外すこ
とができるようにする。引外しアクチュエータ31の底部
から延在するリード線37が、プリント配線基板29内に含
まれている電子引外しユニット回路に電気的に接続され
る。プリント配線基板29は、回路しゃ断器カバー12に形
成された細長い引外しユニット用凹部25内に装着され
る。引外しユニット用凹部25より前方の位置に形成され
た付属品用凹部26が、図示されているように、１対の側
壁43および44と前壁41および後壁42とにより画成されて
いる。前壁41および後壁42に形成された１対の垂直なス
ロット39および40が、絶縁支持板32の両側部を受入れ
る。絶縁支持板32は、下方に延在するスイッチレバー34
を備えた補助スイッチ30を担持する。補助スイッチ30
は、上述の米国特許第4,297,663号に記載されたものと
ほぼ同一である。補助スイッチ30から延在するリード線
35は、付属品用凹部26の底部に形成された開口（図示せ
ず）を通過し、その後、回路しゃ断器ケース11の一方の
側部に形成された配線アクセスロット87に沿って延在す
る。配線アクセススロット87とほぼ同一の配線アクセス
スロット96が、回路しゃ断器ケース11の反対側に形成さ
れ、これにより引外しアクチュエータ31から延在するリ
ード線37に対してアクセスすることができる。引外しア
クチュエータ31は、エスカチオン22に隣接して回路しゃ
断器カバー12に形成された引外しアクチュエータ用凹部
27内に装着される。エスカチオン22を貫通して、操作ハ
ンドル用スロット21が形成されている。引外しアクチュ
エータ用凹部27は、図示されているように１対の対向す
る側壁48および49と前壁46とにより画成されている。引
外しアクチュエータ31に形成された突出部104の底面103
が、回路しゃ断器カバー12内に一体形成された支持ブロ
ック45により回路しゃ断器カバー12上に支持される。上
述した米国特許出願第862,929号に記載されているよう
な種々の付属品を選定するために引外しアクチュエータ
31の内部の部品105へのアクセスは、開口上端部122を介
して行なわれる。浅いベル警報器用凹部100が、ベル警
報器97を収容するために引外しアクチュエータ用凹部27
より前方の位置に形成されている。ベル警報器97は、水
平面内に取付けられる点を除いて補助スイッチ30と同一
である。そのリード線137は、回路しゃ断器カバー12の
底部を貫通して形成されたスロット102を通って下方へ
延在する。引外しユニットを含むプリント配線基板29が
引外しユニット用凹部25に挿入され、付属品カバー52が
ネジ106およびネジ孔158によって回路しゃ断器カバー12
に取付けられた後、定格プラグ88が定格プラグ用凹部63
に挿入される。定格プラグ用凹部63は、付属品カバー52
に形成された前壁64、後壁65、ならびに両側壁66および
67により画成されている。定格プラグについては、米国
特許出願第045,645号に詳しく記載されている。定格プ
ラグ88は、その底部に設けられた複数個の接点107をプ
リント配線基板29に上面から突出した複数個の接点コネ
クタ101内に挿入することにより、プリント配線基板29
に電気的に接続される。定格プラグ88が定格プラグ用凹
部63に挿入されたとき、定格プラグ88の上面108は、第
４図に最もよく図示されているように、付属品カバー52
の中央部62と同一平面を成す。定格プラグ88の上面に形
成された試験ジャック孔89は、プリント配線基板29内に
含まれている定格プラグ回路に対する外部からのアクセ
スを可能にする。定格プラグ回路の詳しい説明は、米国
特許第4,649,455号に記載されている。付属品カバー52
が回路しゃ断器カバー12の上面に固定されているとき、
エスカチオン22は、細長い開口71内に延在する。開口71
は、付属品カバー52に形成された１対の付属品ドア69お
よび70の間に画成されている。付属品ドア69および70
は、それぞれビング・ヒンジ109を有する。リビング・
ヒンジ109は、付属品ドア69または70の一端において付
属品ドア69または70の底面に沿って延在する半円形断面
のスロット77を有すると共に、付属品ドア69または70の
上面に沿って、半円形断面のスロット77と同一方向に延
在する矩形断面のスロット76を有する。スロット76およ
び77は、ヒンジの近傍において材料の厚さを薄くする。
これにより、付属品ドア69および70を回動させて、開い
た位置に静止することができる。リビング・ヒンジ109
と反対側の端部において付属品ドア69および70に形成さ
れた１対のネジ孔72が、付属品カバー52をネジ73によっ
て回路しゃ断器カバー12に取付けるのを可能とする。付
属品ドア69および70から延在する階段状の延長タブ74
が、回路しゃ断器カバー12の上面に形成された対応する
階段状のスロット75内にはまる。階段状の延長タブ74の
目的は、後で詳しく説明するように、統合回路しゃ断器
10が電気回路に電気的に接続されたとき、付属品ドア69
および70が開かれて付属品用凹部26および引外しアクチ
ュエータ用凹部27内の部品を露出するのを防止すること
である。付属品カバー52の上面に形成された段部59の底
面から突出した１対のポスト（post）すなわち柱体60
が、回路しゃ断器カバー12に形成された１対のスロット
61に挿入されることにより、付属品カバー52に対する追
加的支持を与える。回路しゃ断器ケース11に取付けられ
た負荷側および電力線側端子ラグ98および99へのアクセ
スは、回路しゃ断器カバー12および付属品カバー52を貫
通して形成されたアクセス孔23および123を介して行な
われる。柱体60の各々は、その底部に一体形成されたオ
フセットタブ60Aを有する。これらのオフセットタブ60A
は、スロット61の側壁に形成されたスロット61Aに捕捉
されることにより、回路しゃ断器カバー12に対して付属
品カバー52をしっかりと保持する。底面から突出した１
対の柱体56を有するプラスチック製のラグカバー55が、
統合回路しゃ断器10の負荷側端部において付属品カバー
52上に取付けられて、アクセス孔123および23を覆う。
このとき、柱体56は、付属品カバー52に形成された１対
のクリアランススロット54を通って、回路しゃ断器カバ
ー12に形成された取付スロット57に挿入される。この代
りに、電力線側端部の所に示したようなラグプラグ112
をアクセス孔23に挿入してもよい。この場合、楕円形の
ラグベース114、ステム113およびキャップ116をアクセ
ス孔23に挿入し、キャップ116に形成された工具挿入ス
ロット115に小さなスクリュードライバを挿入してラグ
プラグ112を回転することにより、ラグプラグ112をアク
セス孔23に固定する（その詳細は後で説明する）。

第１図の付属品カバー52は、第2A図においてその拡大
側面図が示されている。リビング・ヒンジ109は、付属
品カバー52の上面に形成された矩形断面のスロット76と
付属品カバー52の裏面に形成された半円形断面のスロッ
ト77を有するものとして示されている。これにより、付
属品カバー52の中央部62と付属品ドア69および70（但
し、付属品ドア70のみが第2A図に示されている）との間
に、厚さが減少した部分78が形成されている。段部59
は、中央部62に関し付属品ドア70と反対側にあって、ラ
グ覆い部110に隣接して形成されている。ラグ覆い部110
を貫通して、クリアランススロット54および負荷側端子
ラグ用のアクセス孔123が形成されている。上述したよ
うに、ネジ孔72は、付属品ドア69および70のそれぞれの
一端を貫通して形成され、これらの端部に階段状のタブ
74も一体形成されている。

電気回路しゃ段器格納箱（例えば、ロード・センタま
たは分電盤82）内に階段状のタブ74が捕捉された状態
は、第１図、第３図および第４図を参照すると最も良く
理解されよう。分電盤82の前面板83には、矩形開口84が
形成されている。この矩形開口84を通って回路しゃ段器
カバーのエスカチオン22が延出しており、このためハン
ドル19に対するアクセスすなわちハンドルの操作が可能
である。付属品ドア69および70にも矩形開口84を通して
アクセスすることができる。１対の銘板85が付属品ドア
69および70のそれぞれに貼付けられている。銘板85に
は、付属品ドア69および70の内側に収容された付属品を
特定し説明する表示（全体的に86で示す）がなされてい
る。統合回路しゃ断器10が分電盤82内に組込まれたと
き、付属品ドア69および70を開けようとする試みは、階
段状の延長タブ74およびネジ73が前面板83の下側に捕捉
されているので、全て阻止される。付属品カバー52の中
央部62を貫通して形成されたプリント回路基板アクセス
孔68および定格プラグ88の上面108に形成された試験ジ
ャック孔89には、前面板83を取外さないで接近すること
ができる。第４図に示されているように、階段状の延長
タブ74は、回路しゃ断器カバー12に形成された対応する
階段状のスロット75内に位置する。このとき、リビング
・ヒンジ109は、図示のようにエスカチオン22の側面に
位置する。

付属品カバー52の別の構造が第2B図に示されている。
この構造では、類似のリビング・ヒンジ109が設けられ
ており、また、付属品ドア70の一端に類似の階段状の延
長タブ74が形成されている。第2A図に示されたネジ孔72
の代りに、一体形成されたラッチ90が階段状の延長タブ
74よりも内側において付属品ドアの端部に設けられてい
る。ラッチ90は、付属品カバー52の上面に形成された深
い溝79、およびこれと対向して付属品カバー52の裏面に
形成された浅い溝80を有する。深い溝79と浅い溝80との
間に厚さの薄い部分111が形成され、これによりラッチ9
0に可撓性が付与される。ラッチ90は、一体形成された
突出部81を有する。第５図および第６図に最もよく示さ
れているように、段形突出部81は、回路しゃ断器カバー
12に形成されたスロット91と共働する。ラッチ90は、回
路しゃ断器カバー12のスロット91内に一体形成された段
形突出部92の下側に、Ｌ字形端部94に形成された段形突
出部81を捕捉することにより、回路しゃ断器カバー12内
に保持される。回路しゃ断器カバー12から付属品ドア70
を解放するためには、第５図および第６図に２点鎖線で
示されたスクリュードライバ93のような工具をスロット
91に挿入して、Ｌ字形端部94を深い溝79の方へ曲げる。
これにより、第６図に示されているように、段形突出部
81はスロット91内で段形突出部92から離脱することがで
きる。

第１図に示したラグプラグ112とアクセス孔23との間
のロックは、第7A図乃至第8B図に最も良く示されてい
る。アクセス孔23は、第7A図に示されているように、回
路しゃ断器カバー12の中に部分的に延在する円形孔119
を有する。楕円形孔120が、アクセス孔23内において、
円形孔119の上部119Aと下部119Bとの間に形成されてい
る。突出部117および118が、円形孔119と楕円形孔120と
の間において、アクセス孔23の側壁面に形成されてい
る。ラグプラグ112は、第7B図に拡大して示されてお
り、キャップ116内の工具挿入スロット115が短縁115Aと
長縁115Bとを有する。ステム113によりキャップ116に連
結された楕円形のラグベース114は、工具挿入スロット1
15の短縁115Aおよび長縁115Bのそれぞれに一致する方向
に短径114Aおよび長径114Bを有する。まず、ラグプラグ
112をアクセス孔23に挿入するとき、第8A図に示すよう
に、キャップ116および工具挿入スロット115の短縁115A
が円形孔119の上部119Aに配置され、楕円形のラグベー
ス114の短径114Aが突出部117および118に対して直角な
状態で円形孔119の下部119B内に配置されるようにす
る。ついで、小径のスクリュードライバ（図示せず）を
工具挿入スロット115に挿入して、ラグプラグ112を、第
8A図に示された状態から第8B図に示された状態へ時計方
向に回転させる。これにより、工具挿入スロット115の
長縁115Bは、第8B図に示された位置を占め、楕円形のベ
ース114の長径114Bが楕円形孔120内の突出部117および1
18に対して直角となる。この位置関係において、長径11
4Bは、円形孔119の上部119Aおよび下部119B間に形成さ
れた突出部117および118の下側に効果的に捕捉される。
ラグプラグ112を取外すためには、スクリュードライバ
を工具挿入スロット115に挿入し、ラグプラグ112を反時
計方向に回転させる。これにより、ラグプラグ112は、
第8A図に示された位置に復帰し、短径114Aが突出部117
および118に対して垂直となる。これにより、ラグプラ
グ112は、アクセス孔23から取外すことができる。

以上、統合回路しゃ断器が、過電流保護機能と共に付
属機能を有するものとして説明した。統合回路しゃ断器
の付属ユニットは、回路しゃ断器カバーに形成された凹
部に収容され、付属品カバーの下側に位置する。統合回
路しゃ断器が例えばロード・センタまたは分電盤のよう
な電気的格納装置に組込まれているとき以外は、付属品
へのアクセスは、付属品カバーの一部として一体形成さ
れた１対の付属品ドアを介して容易に行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による統合保護ユニットの分解斜視図
である。第2A図および第2B図は、第１図に示された付属
品カバーの他の実施例を示す側面図である。第３図は、
分電盤に組込んだ第１図の統合保護ユニットの平面図で
ある。第４図は、第３図に示された構造を線４−４に沿
って見た一部断面側面図である。第５図は、第2B図に示
された付属品ドアの他の実施例にかかるラッチ構造の部
分を示す拡大側断面図であって、ラッチされた状態を示
す。第６図は、第５図に示されたラッチ構造の解除され
た状態を示す拡大側断面図である。第7A図は、第１図に
示されたアクセス孔の拡大平面図である。第7B図は、第
１図に示されたラグプラグの拡大斜視図である。第8A図
および第8B図は、第7A図に示されたアクセス孔に第7B図
のラグプラグを挿入する様子を示す部分断面側面図であ
る。［主な符号の説明］ 11:回路しゃ断器ケース、 12:回路しゃ断器カバー、 13:操作機構、 22:エスカチオン、 25:引外しユニット用凹部、 26:付属品用凹部、 27:引外しアクチュエータ用凹部、 52:付属品カバー、 69,70:付属品ドア、 74:階段状の延長タブ、 75:スロット、 90:ラッチ、 109:リビング・ヒンジ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ロバート・アラン・モリスアメリカ合衆国、コネティカット州、バーリントン、ナサヘーガン・ドライブ、 56番 (72)発明者イレナイウス・スタニスラウス・パヌスアメリカ合衆国、コネティカット州、ニュー・ブリテン、トーコム・ドライブ、 38番 (72)発明者リロイド・グレン・パルマーアメリカ合衆国、コネティカット州、ブリストル、ブレントウッド、114番

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】成形プラスチック製の回路しゃ断器ケース
（11）と、上記回路しゃ断器ケース内に配置され、かつ１対の分離
可能な接点（16,17）に動作的に連結されて、上記両接
点を通過する過電流状態が生じた時に上記両接点を離間
させる操作機構（13）と、上記回路しゃ断器ケースに固定された成形プラスチック
製の回路しゃ断器カバー（12）であって、一体に形成さ
れたエスカチオン（22）を有している回路しゃ断器カバ
ーと、上記エスカチオンの一方の側において上記回路しゃ断器
カバーに形成された第１凹部（27）であって、その中に
少なくとも１個の回路しゃ断器付属品（31）を収容した
第１凹部と、上記回路しゃ断器カバーに固定されていて、上記第１凹
部および上記回路しゃ断器付属品を覆うように配置され
た第１付属品ドア（69）を有する付属品カバー（52）で
あって、上記第１付属品ドアの可撓性ヒンジ（109）を
構成する厚さの薄い部分（78）を有する付属品カバー
と、をそなえていることを特徴とする統合回路しゃ断器。
【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の統合回路しゃ
断器において、上記エスカチオンの上記一方の側とは反
対の側において上記回路しゃ断器カバーに形成された第
２凹部（26）を有し、この第２凹部に少なくとも１個の
他の回路しゃ断器付属品（30）が収容されている統合回
路しゃ断器。
【請求項３】特許請求の範囲第２項記載の統合回路しゃ
断器において、上記第２凹部および上記他の回路しゃ断
器付属品を覆うように配置された第２付属品ドア（70）
を有する統合回路しゃ断器。
【請求項４】特許請求の範囲第２項記載の統合回路しゃ
断器において、上記エスカチオンの一端において上記回
路しゃ断器カバーに形成され、上記付属品カバーの下側
に引外しユニット・プリント回路基板（29）を収容する
第３凹部（25）を有する統合回路しゃ断器。
【請求項５】特許請求の範囲第１項記載の統合回路しゃ
断器において、上記第１付属品ドアの一端から延在する
階段状のタブ（74）を有する統合回路しゃ断器。
【請求項６】特許請求の範囲第５項記載の統合回路しゃ
断器において、上記第３凹部の反対側となる上記エスカ
チオンの端において、上記階段状のタブを受入れるスロ
ット（75）が上記回路しゃ断器カバーに形成されている
統合回路しゃ断器。
【請求項７】特許請求の範囲第５項記載の統合回路しゃ
断器において、上記ヒンジの上記第１付属品ドアとは反
対の側において上記付属品カバーに、上記引外しユニッ
ト・プリント回路基板のアンペア定格を設定するための
定格プラブ（88）を収容する第４凹部（63）が形成され
ている統合回路しゃ断器。
【請求項８】特許請求の範囲第３項記載の統合回路しゃ
断器において、上記第１および第２付属品ドアを上記回
路しゃ断器カバーに取付ける締付具（73）を受入れる開
口（72）が形成されている階段状のタブ（74）を含む統
合回路しゃ断器。
【請求項９】特許請求の範囲第８項記載の統合回路しゃ
断器において、上記階段状のタブよりも内側において上
記第１および第２付属品ドアに形成されたラッチ手段
（90）であって、上記回路しゃ断器カバー内に形成され
た段部（81）と共働して上記回路しゃ段器カバーに上記
第１および第２付属品ドアを固定するラッチ手段を有す
る統合回路しゃ断器。
【請求項１０】特許請求の範囲第９項記載の統合回路し
ゃ断器において、上記第１および第２付属品ドアに形成
された上記ラッチ手段（90）が、上記第１および第２付
属品ドアの一面に形成された第１溝（79）と、第１溝に
対向して上記第１および第２付属品ドアの他面に形成さ
れた第２溝（80）とを有し、これらの第１および第２溝
により上記付属品カバーに第２の厚さの薄い部分を形成
した統合回路しゃ断器。
【請求項１１】特許請求の範囲第10項記載の統合回路し
ゃ断器において、Ｌ字形部分（94）が上記ラッチ手段に
形成されており、このＬ字形部分の一部が上記回路しゃ
断器カバーに形成された上記段部の下側に捕捉されて、
上記回路しゃ断器カバーに上記第１および第２付属品ド
アが固定されている統合回路しゃ断器。
【請求項１２】対向する端部に電力線側および負荷側端
子（99,98）を支持する成形プラスチック製の回路しゃ
断器ケース（11）と、上記回路しゃ断器ケース内に配置された操作機構（13）
と、上記操作機構に動作的に連結された１対の分離可能な接
点（16,17）であって、上記操作機構により、当該両接
点を通過する過電流状態が生じた時に分離される１対の
分離可能な接点と、上記回路しゃ断器ケースに固定された成形プラスチック
製の回路しゃ断器カバー（12）であって、上記電力線側
および負荷側端子の上方に配置されたアクセス孔（23）
を有する回路しゃ断器カバーと、上記回路しゃ断器カバーに形成された凹部（27）内に保
持された回路しゃ断器付属品（31）と、上記回路しゃ断器カバーに取付けられ、上記回路しゃ断
器付属品を覆うように延在する付属品カバー（52）であ
って、その一端から延在して、上記回路しゃ断器カバー
に形成されたスロット（75）内に位置決めされる階段状
のタブ（74）を有する付属品カバーと、開口付金属製前面板（83）を有する回路しゃ断器格納箱
であって、回路しゃ断器を上記前面板の背後において上
記回路しゃ断器格納箱内に保持し、上記前面板が上記階
段状のタブ上に位置することにより上記付属品カバーが
開くのを防止する回路しゃ断器格納箱と、を含む統合回路しゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項１３】特許請求の範囲第12項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、さらに、上記付
属品カバーの一部として一体に形成された１対の付属品
ドア（69,70）を有する統合回路しゃ断器および格納箱
の組合せ。
【請求項１４】特許請求の範囲第13項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記付属品ドア
の一端に上記付属品ドアを回動可能とする厚さの薄い部
分（78）を有する統合回路しゃ断器および格納箱の組合
せ。
【請求項１５】特許請求の範囲第14項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記階段状のタ
ブを貫通する孔（72）が上記回路しゃ断器カバーに上記
付属品ドアを固定するために設けられている統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項１６】特許請求の範囲第14項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記タブよりも
内側において上記付属品ドアの一部として形成されて、
上記回路しゃ断器カバーに上記付属品ドアを固定するラ
ッチ手段（90）を有する統合回路しゃ断器および格納箱
の組合せ。
【請求項１７】特許請求の範囲第16項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記ラッチ手段
が、上記付属品ドアの一面に形成された第１溝（79）
と、上記付属品ドアの他面に形成された第２溝（80）と
有し、これにより上記両面間に厚さの薄い部分（111）
が形成されている統合回路しゃ断器および格納箱の組合
せ。
【請求項１８】特許請求の範囲第17項記載の統合型回路
しゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記第１およ
び第２溝に近接して上記付属品ドアの一部として一体形
成されたＬ字形の手段（94）と、上記回路しゃ断器カバ
ーに形成された段付きスロット（92）とを含み、上記Ｌ
字形の手段の一部が上記段付きスロット内に保持され
て、これにより上記回路しゃ断器カバーに上記付属品ド
アが固定されている統合回路しゃ断器および格納箱の組
合せ。
【請求項１９】特許請求の範囲第12項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、さらに、上記回
路しゃ断器カバー上に配置されて上記電力線側および負
荷側端子を覆う端子カバー（55）を有する統合回路しゃ
断器および格納箱の組合せ。
【請求項２０】特許請求の範囲第12項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、さらに、上記電
力線側および負荷側端子の上の上記アクセス孔の１個の
中に設けられたプラグ（112）を有する統合回路しゃ断
器および格納箱の組合せ。
【請求項２１】特許請求の範囲第12項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記付属品カバ
ーが、該付属品カバーの底面に一体に形成された１対の
柱体（60）を上記回路しゃ断器カバーの上面に形成され
た対応する１対のスロット（61）内に捕捉することによ
り、上記回路しゃ断器カバーに取付けられている統合回
路しゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項２２】特許請求の範囲第20項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記アクセス孔
の１個が、円形部分（119）および楕円形部分（120）を
有していて、上記円形部分および楕円部分の中間におい
て上記アクセス孔内に突出部（117,118）が形成されて
いる統合回路しゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項２３】特許請求の範囲第22項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記端子プラグ
が、円形のステム（113）によって楕円形のベース（11
4）に連結された円形のキャップ（116）を有している統
合回路しゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項２４】特許請求の範囲第23項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記円形のキャ
ップが工具挿入スロット（115）を有している統合回路
しゃ断器および格納箱の組合せ。
【請求項２５】特許請求の範囲第24項記載の統合回路し
ゃ断器および格納箱の組合せにおいて、上記工具挿入ス
ロットの短縁（115A）が上記楕円形のベースの短径（11
4A）に対応し、上記工具挿入スロットの長縁（115B）が
上記楕円形のベースの長径（114B）に対応する統合回路
しゃ断器および格納箱の組合せ。