JP2704962B2 - 弁体のシールゴム取付構造 - Google Patents
弁体のシールゴム取付構造Info
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- JP2704962B2 JP2704962B2 JP24845988A JP24845988A JP2704962B2 JP 2704962 B2 JP2704962 B2 JP 2704962B2 JP 24845988 A JP24845988 A JP 24845988A JP 24845988 A JP24845988 A JP 24845988A JP 2704962 B2 JP2704962 B2 JP 2704962B2
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- seal rubber
- valve body
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は弁体のシールゴム取付構造に関する。
従来,バタフライ弁などの弁体には、第5図に示すよ
うに弁を締めきった際、水密性を確保するため、弁体A
の外周端縁Bに、蟻溝状の条溝Cを設け、この条溝Cに
シールゴムDを嵌着させ、シールゴムDの外周と弁箱E
内面とに圧縮介挿させることが有る。
うに弁を締めきった際、水密性を確保するため、弁体A
の外周端縁Bに、蟻溝状の条溝Cを設け、この条溝Cに
シールゴムDを嵌着させ、シールゴムDの外周と弁箱E
内面とに圧縮介挿させることが有る。
上記シールゴムDは、第6図に示すように弁体Aの外
周に合致したリング状とされ、その弾性を利用して弁体
Aに弾撥的に嵌め込まれる。
周に合致したリング状とされ、その弾性を利用して弁体
Aに弾撥的に嵌め込まれる。
ところで、上記シールゴムDは、蟻溝状条溝Cへの嵌
合及び、シールゴムD自身の円周方向の伸縮力とにより
弁体Aに固定されるが、大型の弁体Aとなった場合、弁
体Aの外周長も長くなるのでシールゴムDの単位長さ当
たり伸縮力が小さくなり、この結果、弁体Aを閉鎖する
際、弁箱E内面との接触摩擦による周方向圧縮力によっ
て第7図に示すようにシールゴムDの弁箱E内面と一番
最後に接触する部分Pへ次第にしわ寄せ変形され、長期
使用のうちに、点線で示すようにP部分のみが突き出る
状態となって全閉トルクが次第に大きくなる問題が生じ
る。
合及び、シールゴムD自身の円周方向の伸縮力とにより
弁体Aに固定されるが、大型の弁体Aとなった場合、弁
体Aの外周長も長くなるのでシールゴムDの単位長さ当
たり伸縮力が小さくなり、この結果、弁体Aを閉鎖する
際、弁箱E内面との接触摩擦による周方向圧縮力によっ
て第7図に示すようにシールゴムDの弁箱E内面と一番
最後に接触する部分Pへ次第にしわ寄せ変形され、長期
使用のうちに、点線で示すようにP部分のみが突き出る
状態となって全閉トルクが次第に大きくなる問題が生じ
る。
かかる問題を解消するため、例えば実開昭62−153464
号に開示されているようにシールゴム内周に板状の環状
部を一体に取りつけ、この環状部でシールゴムを保持す
ることが知られているが、この手段による場合、シール
ゴムの周方向伸縮性が殆ど無となるため弁体を厚さ方向
の分割構造とし、組み込む状態で取りつけることとなり
製造が煩雑となる欠点があった。
号に開示されているようにシールゴム内周に板状の環状
部を一体に取りつけ、この環状部でシールゴムを保持す
ることが知られているが、この手段による場合、シール
ゴムの周方向伸縮性が殆ど無となるため弁体を厚さ方向
の分割構造とし、組み込む状態で取りつけることとなり
製造が煩雑となる欠点があった。
この発明は上記欠点に鑑み、弁体が大型化しても、締
切り時の接触摩擦に起因するシールゴムのしわ寄せ変形
を有効に防止でき、しかも組立ても容易に行える弁体の
シールゴム取付構造を得ることを目的としてなされたも
のである。
切り時の接触摩擦に起因するシールゴムのしわ寄せ変形
を有効に防止でき、しかも組立ても容易に行える弁体の
シールゴム取付構造を得ることを目的としてなされたも
のである。
即ち、この発明の弁体のシールゴム取付構造は弁体の
外周端縁と、弁箱内面との間に圧縮介挿されるシールゴ
ムが、前記弁体の外周端縁に形成した径方向深さを有し
た蟻溝状条溝に嵌合され、前記シールゴムの内底面に
は、前記蟻溝状条溝の幅方向へ延出しかつ母相形状が前
記蟻溝状条溝の内側面に先端を当接させる形状とされた
形状記憶合金製の係止片が周方向に断続的に取り付けら
れ、前記蟻溝状条溝内に折り曲げ挿入された前記係止片
が前記蟻溝状条溝内で母相形状に復元させることによっ
て該係止片を介して前記シールゴムが周方向に固定され
てなることを特徴とするものである。
外周端縁と、弁箱内面との間に圧縮介挿されるシールゴ
ムが、前記弁体の外周端縁に形成した径方向深さを有し
た蟻溝状条溝に嵌合され、前記シールゴムの内底面に
は、前記蟻溝状条溝の幅方向へ延出しかつ母相形状が前
記蟻溝状条溝の内側面に先端を当接させる形状とされた
形状記憶合金製の係止片が周方向に断続的に取り付けら
れ、前記蟻溝状条溝内に折り曲げ挿入された前記係止片
が前記蟻溝状条溝内で母相形状に復元させることによっ
て該係止片を介して前記シールゴムが周方向に固定され
てなることを特徴とするものである。
次にこの発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明の実施例の要部縦断面図、第2図は
第1図のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線
断面図を示す。
第1図のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線
断面図を示す。
この発明の弁体のシールゴム取付構造は、弁体1の外
周端縁1Aと弁箱2内面との間に圧縮介挿されるシールゴ
ム3が弁体1の外周端縁1Aに形成した径方向(矢印X)
深さを有した蟻溝状条溝4に嵌合され、このシールゴム
3の内底面3Aには蟻溝状条溝4の幅方向(第2図矢印
Y)へ延出し、かつ母相形状が該蟻溝状条溝4の内側面
4A、4Bに先端5Aを当接させる形状とされた形状記憶合金
製または形状記憶合成樹脂製の係止片5が周方向(第1
図矢印Z)に断続的に取りつけられ、この係止片5…5
によってシールゴム3が周方向(矢印Z)に固定されて
構成されている。
周端縁1Aと弁箱2内面との間に圧縮介挿されるシールゴ
ム3が弁体1の外周端縁1Aに形成した径方向(矢印X)
深さを有した蟻溝状条溝4に嵌合され、このシールゴム
3の内底面3Aには蟻溝状条溝4の幅方向(第2図矢印
Y)へ延出し、かつ母相形状が該蟻溝状条溝4の内側面
4A、4Bに先端5Aを当接させる形状とされた形状記憶合金
製または形状記憶合成樹脂製の係止片5が周方向(第1
図矢印Z)に断続的に取りつけられ、この係止片5…5
によってシールゴム3が周方向(矢印Z)に固定されて
構成されている。
上記実施例において、係止片5…5の先端5Aは第4図
に示すように、蟻溝状条溝4の内側面4A、4Bとの係止力
を大きくするよう、鋸歯状にされている。
に示すように、蟻溝状条溝4の内側面4A、4Bとの係止力
を大きくするよう、鋸歯状にされている。
また、係止片5…5を構成する形状記憶合金として
は、変態特性が−100℃〜100℃でオーステナイト変態終
了温度がシールまたは弁体の耐熱温度より低く実用的に
は60℃程度、かつマルテンサイト変態開始温度がシール
または弁体の耐寒温度より高い、実用的には40℃程度の
ものであって、形状回復量4%、引張り強さ50〜60kgf/
cm2、硬度140〜190Huとされたものが適用し、例えばCu
−Zn−Al系、Ni−Ti系、ステンレス系のものが使用され
る。
は、変態特性が−100℃〜100℃でオーステナイト変態終
了温度がシールまたは弁体の耐熱温度より低く実用的に
は60℃程度、かつマルテンサイト変態開始温度がシール
または弁体の耐寒温度より高い、実用的には40℃程度の
ものであって、形状回復量4%、引張り強さ50〜60kgf/
cm2、硬度140〜190Huとされたものが適用し、例えばCu
−Zn−Al系、Ni−Ti系、ステンレス系のものが使用され
る。
同様に係止片5…5を形状記憶合成樹脂とした場合は
変態特性が0℃〜100℃、形状回復量5%、引張り強さ5
00〜600kgf/cm2、ロックウエル硬度Mスケール120以上
のものが適用する。
変態特性が0℃〜100℃、形状回復量5%、引張り強さ5
00〜600kgf/cm2、ロックウエル硬度Mスケール120以上
のものが適用する。
なお、この形状記憶合成樹脂に替え、二次転位点以
上、溶融温度以下の条件で変形を与え、以後の加熱によ
り形状が変化する合成樹脂を用いることも出来る。
上、溶融温度以下の条件で変形を与え、以後の加熱によ
り形状が変化する合成樹脂を用いることも出来る。
この発明において、係止片5…5は当初開いた状態に
成形した片状体(形状記憶合金の場合オーステナイト
相)をいったんシールゴム3側面に沿うよう曲折し(同
上の場合マルテンサイト相)、この状態において弁体1
の外周端縁1Aの蟻溝状条溝4に装着し、その後加熱すれ
ば、各係止片5…5は元の形状に復帰し(同上の場合母
相形状)、シールゴム3は各係止片5…5による条溝4
内に保持される。
成形した片状体(形状記憶合金の場合オーステナイト
相)をいったんシールゴム3側面に沿うよう曲折し(同
上の場合マルテンサイト相)、この状態において弁体1
の外周端縁1Aの蟻溝状条溝4に装着し、その後加熱すれ
ば、各係止片5…5は元の形状に復帰し(同上の場合母
相形状)、シールゴム3は各係止片5…5による条溝4
内に保持される。
しかも、係止片5…5の先端は条溝4の側面4A、4Bに
当接するため、周方向への移動も阻止される。
当接するため、周方向への移動も阻止される。
従って弁体1の締切り時、弁箱内面との接触による周
方向摩擦力に起因するシールゴム3のしわ寄せ変形が確
実に防止される。
方向摩擦力に起因するシールゴム3のしわ寄せ変形が確
実に防止される。
この発明は、以上説明したように、シールゴムは係止
片を介して弁体に径方向、並びに周方向に対してもしっ
かりと保持されるので、弁締切り時に発生するシールゴ
ムのしわ寄せ変形が有効に防止され、長期にわたって全
閉トルクの上昇をさせることなく、安定した締切り性を
保つのである。
片を介して弁体に径方向、並びに周方向に対してもしっ
かりと保持されるので、弁締切り時に発生するシールゴ
ムのしわ寄せ変形が有効に防止され、長期にわたって全
閉トルクの上昇をさせることなく、安定した締切り性を
保つのである。
また、この発明を実施する場合、係止片の折り曲げさ
え行えば、通常のシールゴムと同様な手段で弁体に取り
つけ、以後加熱するだけで確実な取りつけが出来るの
で、組立ても容易に行えるなどの効果を有する。
え行えば、通常のシールゴムと同様な手段で弁体に取り
つけ、以後加熱するだけで確実な取りつけが出来るの
で、組立ても容易に行えるなどの効果を有する。
第1図はこの発明の実施例の要部縦断面図、第2図は第
1図のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線断
面図、第4図はシールゴムの要部拡大斜視図、第5図〜
第7図は従来例の説明図を示す。
1図のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線断
面図、第4図はシールゴムの要部拡大斜視図、第5図〜
第7図は従来例の説明図を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】弁体の外周端縁と、弁箱内面との間に圧縮
介挿されるシールゴムが、前記弁体の外周端縁に形成し
た径方向深さを有した蟻溝状条溝に嵌合され、前記シー
ルゴムの内底面には、前記蟻溝状条溝の幅方向へ延出し
かつ母相形状が前記蟻溝状条溝の内側面に先端を当接さ
せる形状とされた形状記憶合金製の係止片が周方向に断
続的に取り付けられ、前記蟻溝状条溝内に折り曲げ挿入
された前記係止片が前記蟻溝状条溝内で母相形状に復元
させることによって該係止片を介して前記シールゴムが
周方向に固定されてなることを特徴とする弁体のシール
ゴム取付構造。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の形状記憶合金
製の係止片に替え形状記憶合成樹脂製の係止片としたこ
とを特徴とする弁体のシールゴム取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24845988A JP2704962B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 弁体のシールゴム取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24845988A JP2704962B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 弁体のシールゴム取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0297776A JPH0297776A (ja) | 1990-04-10 |
JP2704962B2 true JP2704962B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=17178452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24845988A Expired - Fee Related JP2704962B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 弁体のシールゴム取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2704962B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5087046B2 (ja) * | 2009-06-05 | 2012-11-28 | 株式会社東芝 | 固体高分子型燃料電池スタック |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP24845988A patent/JP2704962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0297776A (ja) | 1990-04-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |