JP2704363B2 - 金属条材の局部増肉加工方法 - Google Patents

金属条材の局部増肉加工方法

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JP2704363B2
JP2704363B2 JP22880094A JP22880094A JP2704363B2 JP 2704363 B2 JP2704363 B2 JP 2704363B2 JP 22880094 A JP22880094 A JP 22880094A JP 22880094 A JP22880094 A JP 22880094A JP 2704363 B2 JP2704363 B2 JP 2704363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定断面の鋼材等の金
属条材(H形材、I形材、丸パイプ、角パイプ等)の長
手方向の少なくとも一か所を、強度を上げるために増肉
させる金属条材の局部増肉加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築構造物の柱や梁等として、
長手方向に一定断面を有する鋼材等の金属条材が広く用
いられている。これらの条材を柱として使用する場合、
梁を取り付ける部分には強度確保のために各種の補強部
材を設けている。例えば、柱が角形鋼管であって、梁が
H形鋼からなる場合は、梁の上下フランジの高さ位置で
柱の内部に補強用のダイヤフラムを設けたり、補強金物
を柱の外周に重ねる構造が一般に採られる。また、柱の
梁接合部をジョイントボックスで構成する場合もある。
柱がH形鋼からなる場合は、梁の上下フランジの高さ位
置で、柱の両フランジ間に補強プレートやアングル材等
の金物を介在させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように補
強部材を設けることは作業工数を増大させるという問題
を有していた。また、柱の内部にダイヤフラムを設ける
場合には、そのダイヤフラムは柱の端部にしか設けるこ
とができないため、建物の各階毎に区切られた柱を使用
しなければならず、通し柱を使用するということが出来
なかった。
【0004】本発明者らは、上記問題点を解決すべく検
討の結果、金属条材の長手方向の一部の領域の肉厚を局
部的に増大させてほぼ一様な厚さの増肉部分を形成し、
その位置を梁の取付部分とすれば、従来用いていた補強
部材を省略できることを見出した。そして、条材の局部
増肉を行うため、図8に示す装置を開発し、増肉加工す
べき条材1(図面ではパイプ形態の条材を示している)
の一端を定位置に設けられているストッパ2に押し付け
て固定し、その反対端を油圧シリンダ等の圧縮装置3で
押圧して条材1に圧縮力を作用させた状態で、環状の高
周波加熱コイル等の加熱装置4によって条材1の長手方
向の小領域を局部的に塑性変形可能温度に加熱し、その
加熱した部分すなわち加熱部5に圧縮力による増肉を生
じさせ、その加熱装置4を条材1に沿って一定速度で移
動させ、それによって加熱部5を条材1に対して長手方
向に移動させると共に加熱装置4から冷却媒体6を加熱
部5の後端部分に吹き付けて増肉直後の部分を冷却、固
化し、これにより条材1を長手方向に次々と連続的に増
肉してゆくという方法を開発した。
【0005】ところが、この増肉方法では、増肉率〔=
(増肉部分の肉厚−未増肉部分の肉厚)/未増肉部分の
肉厚〕が20%程度までは増肉可能であるが、それ以上
の増肉を行おうとすると、増肉開始部分に図9に示すよ
うに不整変形(座屈)が起こり、一旦不整変形が生じる
と加熱、冷却効果が不安定になって不整変形が連続して
起こり、結局じゃばら状の増肉となってしまい、とても
使い物にはならず、結局、20%を越えるような高増肉
の加工を行うことができないということが判明した。一
方、条材を柱として使用し、その増肉部分を梁の取り付
けに使用しようとする場合、その増肉部分の増肉率とし
ては、20%程度以上が望ましく、更には、40〜30
0%程度が望ましく、従って、上記した方法では所望の
増肉が得られなかった。
【0006】また、この増肉方法で得た条材では、条材
の増肉部分と非増肉部分との境界に急激な肉厚差即ち段
差が生じており、このため、20%を越えるような増肉
ができたとしても、その条材を柱として使用し、その増
肉部分に梁を連結し、条材に曲げモーメントが作用した
際には、増肉部分端部の段差のところに応力集中が生
じ、強度を低下させるという問題のあることも判明し
た。
【0007】本発明はかかる問題点を解決せんとするも
ので、不整変形を生じることなく高増肉率での増肉加工
を行うことの可能な金属条材の局部増肉加工方法を提供
することを目的とする。
【0008】また、本発明は応力集中の生じにくい形状
に局部増肉を行うことができる局部増肉加工方法を提供
することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべく為されたもので、請求項1の発明は、増肉加工す
べき条材の長手方向の小領域を局部的に塑性変形可能温
度に加熱して加熱部を形成し、該加熱部を条材に対して
長手方向に移動させながら該加熱部を圧縮して増肉さ
せ、該加熱部の後端部分を増肉直後に冷却する金属条材
の局部増肉加工方法であって、増肉加工の始めには、前
記加熱部に付与する圧縮速度(V)と、加熱部よりも後
ろ側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相対的な
移動速度(W)の比(V/W)を、所定の定常加工時の
値よりも小さい値から条材の長手方向に徐々に増大させ
て所定の定常加工時の値に到達させ、これによって増肉
率を条材の長手方向に徐々に増加させて所定の増肉率に
到達させ、その後は前記圧縮速度と移動速度の比(V/
W)を、所定の定常加工時の値に保って加工を行うこと
を特徴とする金属条材の局部増肉加工方法を要旨とす
る。
【0010】また、請求項2の発明は、上記の方法にお
いて、更に、増肉加工の終わりには、前記加熱部に付与
する圧縮速度(V)と加熱部の前記移動速度(W)の比
(V/W)を、定常加工時の値から条材の長手方向に徐
々に減少させ、これによって増肉率を条材の長手方向に
徐々に減少させることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
発明になる局部増肉加工方法の実施に際して、加熱部に
供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部よ
りも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相対
的な移動速度(S)を、前記有効供給熱量と前記移動速
度(S)との比が一定となるように調整することを特徴
とするものである。
【0012】請求項4の発明は、上記請求項1又は2の
発明になる局部増肉加工方法の実施に際して、加熱部に
供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部よ
りも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相対
的な移動速度(S)を、前記有効供給熱量と前記移動速
度(S)との比が一定となるように調整しておき、更
に、加熱部の温度を計測して該温度が一定になるよう、
前記有効供給熱量を修正することを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】本発明の局部増肉加工方法は、増肉加工すべき
条材の長手方向の小領域を局部的に塑性変形可能温度に
加熱して加熱部を形成し、その加熱部を条材に対して長
手方向に移動させながら該加熱部を圧縮して増肉させ、
該加熱部の後端部分即ち条材に対する移動方向に関して
後ろ側の部分を増肉直後に冷却する金属条材の局部増肉
加工方法であり、この点においては図8に示す方法と同
様である。この加工時において、或る瞬間における増肉
率(%)は次の式(1)によって決定される。 T =(ΔLV /ΔLW )×100 ・・・(1) ここで、 T:増肉率(%)。 ΔLW :或る微小時Δtの間に、加熱部が、条材に対す
る移動方向に関して加熱部よりも後ろ側に位置する条材
部分に対して条材の長手方向に移動する長さ〔図8で
は、加熱部5がその後ろ側に位置する条材部分1a(ス
トッパ2によって定位置に固定されている)に対して条
材の長手方向に移動する長さ、即ち、加熱装置4が移動
する長さ〕。 ΔLV :加熱部がΔLW だけ移動する間に、その加熱部
に加えられる圧縮長さ(図8では、加熱部5の前側に位
置する未増肉の条材部分1bが加熱部5に押し込まれる
長さ、即ち、圧縮装置3が条材1を押し込む長さ)
【0014】また、式(1)は次のように表すこともで
きる。 T =(ΔLV /Δt)/(ΔLW /Δt) =(dLV /dt)/(dLW /dt) = V/W ・・・(2) ここに、dtはΔtの無限小の極限値で、分母のWは、
加熱部よりも後ろ側に位置する条材部分に対する前記加
熱部の相対的な移動速度(図8では、加熱装置4の移動
速度)であり、Vは加熱部に加えられる圧縮速度(図8
では、圧縮装置3が金属条材を押し込む速度)である。
本発明者等が先に、図8に示す装置を用いて行った増肉
加工では、増肉加工の開始から終了まで、加熱部の移動
速度W及び圧縮速度Vは共に一定であり、従って増肉率
Tは一定であった。
【0015】これに対し本願請求項1の発明では、増肉
加工の始めに、加熱部に付与する圧縮速度Vと加熱部の
移動速度Wの比V/Wを、定常加工時の値よりも小さい
値から条材の長手方向に徐々に増大させて所定の定常加
工時の値に到達させ、その後はその定常加工時の値に保
つことを特徴としている。すなわち請求項1の発明は、
図1のグラフに線10で示すように、加工の始めの領域
(位置P1 〜P2 間)では、比V/Wを小さい初期値T
0 から増肉加工を開始し、徐々に増加させて定常加工時
の値T1 に到達させ、その後はその定常加工時の値T1
に保って増肉加工を継続するものである。なお、図1に
おいて、横軸の条材長手方向位置は、加熱部よりも後ろ
側の条材部分(増肉後の条材部分)を基準として示して
いる。図2、図3についても同様である。
【0016】ところで、上記(2)式に示しているよう
に、この比V/Wは増肉率Tに等しいものであるため、
結局、増肉加工の始めの領域では、増肉率が低い値から
徐々に増加して所定の増肉率に達する。かくして、この
増肉加工方法によって得られた金属条材1の増肉部分
は、図1に誇張して示す形状となっており、増肉加工の
始めの領域1Aには肉厚が徐々に増加した滑らかな勾配
が形成され、その後ろに一定肉厚の定常加工領域1Bが
形成されている。また、増肉加工始めの領域の加工時に
は増肉率が徐々に増加し、急激な変化がないため、加熱
温度が安定し、且つ図5に示すように加熱装置4からの
冷却媒体6は滑らかな勾配面に吹き付けられて安定した
流れとなるため、冷却効果も安定しており、このため、
不整変形(座屈)を生じることがなく、その結果、定常
加工領域での増肉率を大きく(例えば100%を越える
増肉率に)することができる。なお、本明細書におい
て、滑らかな勾配とは、直線状の勾配に限定されるもの
ではなく、ゆるやかな凹状又は凸状に傾斜したもの、更
にはゆるやかな凹凸を有するが全体が傾斜したもの等を
含むものである。
【0017】次に請求項2の発明では、増肉加工の終わ
りに、加熱部に付与する圧縮速度Vと加熱部の移動速度
Wの比V/Wを、定常加工時の値から条材の長手方向に
徐々に減少させることを特徴としている。すなわち図1
のグラフの線10に示すように、加工の終わりの領域
(位置P3 〜P4 間)では、比V/Wを定常加工時の値
1 から徐々に減少させている。かくして、この場合に
は、増肉率が徐々に減少しており、得られた金属条材1
では、一定肉厚の定常増肉領域1Bの後ろの増肉終わり
の領域1Cに増肉率が徐々に減少した滑らかな勾配が形
成されている。
【0018】ここで、図1の線10では加工の始めの領
域及び加工の終わりの領域における増肉率の変化を直線
状として示しているが、本発明はこの場合に限定される
ものでなく、二点鎖線10a、10bで示すように滑ら
かに変化する曲線状としても良い。
【0019】上記した増肉加工は、長尺の条材の任意の
位置に、任意の長さに渡って実施でき、且つ任意の間隔
を開けて複数個所に実施することも可能である。従っ
て、上記増肉加工方法によって製造した局部増肉金属条
材は、長手方向の少なくとも一か所に増肉部分を形成し
ているので、この部分を他の部材に対する接続に使用す
ることにより、補強部材を用いることなく、ボルト接続
或いは溶接接続等を行うことができ、接続のための工数
を削減できる。また、この増肉部分の少なくとも一端
(増肉加工の始めの領域)は滑らかな勾配となっていて
急激な肉厚変化がないので、この金属条材を支柱や梁と
して使用して曲げモーメントを作用させた時に、滑らか
な勾配を形成した部分には応力集中が発生せず、充分な
強度を発揮することができる。ここで、増肉部分の一端
のみに大きい曲げモーメントが作用するような使用状態
とする場合には、その一端のみに勾配を設けておけばよ
いが、増肉部分の両端に大きい曲げモーメントが作用す
るような使用状態とする場合には、当然、その両端に勾
配を設けておく。
【0020】本発明方法において、加工の始めの領域に
形成する滑らかな勾配の角度(図1の角度α)は、安定
した増肉加工を行うことができるように、且つ得られた
増肉部の応力集中を避けるように定めるものである。こ
の勾配の角度αは、大きくなると、急な増肉による不整
変形を生じやすく且つ得られた増肉部に応力集中を生じ
る恐れがあるので、小さいことが望ましいが、逆にあま
り小さいと、増肉率が変化する領域の長さが長くなって
不経済である。これらを勘案して、勾配の角度αを5〜
45°程度とすることが好ましく、更には5〜20°程
度とすることが一層好ましい。加工の終わりの領域に形
成する滑らかな勾配の角度(図1の角度α′)は、得ら
れた増肉部の応力集中を避けるように定めるものであ
り、この勾配の角度も、5〜45°程度とすることが好
ましく、更には5〜20°程度とすることが一層好まし
い。なお、加工の始めの領域の勾配と、加工の終わりの
領域の勾配とは、同じとすることが好ましいが、必要に
応じ、異なる値を採用してもよい。
【0021】上記したように本発明方法では増肉加工の
始めに、増肉率が徐々に増加する領域を形成したことに
より、定常加工領域での増肉率を大きく、例えば100
%を越える増肉率にすることが可能であるが、製品によ
っては増肉率250%以上を要求されるものもあり、1
回の増肉動作では達成できない場合もある。その場合に
は、本発明方法による増肉動作を繰り返すことにより、
達成することができる。例えば、1回目の増肉動作によ
って、増肉率100%の増肉を行い、次いで、その増肉
部分に増肉率100%の増肉を行うことにより、最終的
には元の肉厚に対して300%の増肉を行うことができ
る。
【0022】本発明の実施に当たって、圧縮速度Vと加
熱部の移動速度Wの比V/Wを変化させるには、圧縮速
度Vと加熱部の移動速度Wのいずれを変化させてもよい
し、両者を変化させてもよい。例えば、図1に示すよう
に、加熱部の移動速度Wを線11で示すように一定に保
ち、圧縮速度Vを線12で示すように変化させる方法、
図2に示すように、圧縮速度Vを線13で示すように一
定に保ち、加熱部の移動速度Wを線14で示すように変
化させる方法、及び図3に示すように、圧縮速度Vと加
熱部の移動速度Wの両方をそれぞれ、線15、16で示
すように変化させる方法を採用することができる。ここ
で、圧縮速度V及び加熱部の移動速度Wの一方若しくは
双方を、両者の比V/Wが所望の特性曲線(例えば、図
1の線10)に従って変化するように、経時的或いは条
材の長手方向位置に応じて変化させるには、圧縮速度V
及び移動速度Wの特性曲線(図1〜図3に示す線11〜
16等)を予め制御装置にプログラムしておき、圧縮速
度V及び移動速度Wをそのプログラムした特性に一致す
るように運転すればよい。また、その方法に変えて、圧
縮速度V及び移動速度Wの一方と、比V/Wの特性曲線
を予めプログラムしておき、プログラム運転される圧縮
速度又は移動速度をリアルタイムで測定し、その測定値
に基づいて比V/Wが所定の特性で変化するように他方
を制御する方法を採ることもできる。更には、金属条材
に加える圧縮力を一定としておき、増肉加工中の圧縮速
度をリアルタイムで測定し、その測定値に基づいて比V
/Wが所定の特性で変化するように移動速度を制御する
方法を採ることもできる。
【0023】請求項3の発明では、増肉加工中、加熱部
に供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部
よりも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相
対的な移動速度(S)を、前記有効供給熱量と前記移動
速度(S)との比が一定となるように調整している。こ
の比を一定に保つと、条材の単位重量当たりの有効供給
熱量を一定に保つことができ、従って、加熱部の加熱温
度をほぼ一定に保つことができ、増肉を安定して行うこ
とが可能となる。なお、この移動速度(S)は、加熱部
よりも後ろ側に位置する条材部分に対する相対的な移動
速度(W)と圧縮速度(V)との和に等しく、従って、
S=W+V となっている。
【0024】請求項4の発明では、増肉加工中、加熱部
に供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部
よりも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相
対的な移動速度(S)を、前記有効供給熱量と前記移動
速度(S)との比が一定となるように調整しておき、更
に、加熱部の温度を計測して該温度が一定になるよう、
前記有効供給熱量を修正している。この方法を採れば、
加熱部の加熱温度を一層一定に保つことができ、増肉を
一層安定して行うことが可能となる。
【0025】
【実施例】図4は本発明の実施に用いる局部増肉加工装
置の1例を概略的に示す断面図であり、図8に示す装置
と同一又は同様な部品には同一符号を付けて示してい
る。図4において、1は増肉加工すべき条材であり、本
実施例ではパイプを示している。1aはその条材1のう
ち、加熱部5の進行方向に関して加熱部5よりも後ろ側
に位置する条材部分(増肉後の条材部分)、1bは前側
に位置する条材部分(未増肉の条材部分)、2はその条
材1の一端(条材部分1a側の端部)を定位置に固定、
保持するストッパ、3Aは条材1の他端(未増肉の条材
部分1b側の端部)を圧縮送りするための圧縮装置であ
る。本実施例における圧縮装置3Aは、条材1の一端を
把持するクランプ20と、そのクランプ20を移動させ
油圧シリンダ21と、油圧装置22と、クランプ20
の移動位置を検出する圧縮量検出器23等を備えてい
る。油圧装置22は、油圧シリンダ21に供給される圧
油の流量を制御するサーボ弁とその制御装置を備えてお
り、そのサーボ弁の制御により、クランプ20の位置及
びその移動速度を任意に調整可能である。なお、本発明
に用いる圧縮装置は実施例に示す油圧シリンダを用いた
ものに限らず、ねじ式プレス等を用いてもよく、また、
条材1を把持するクランプをモータとチェーンを用いて
移動させる機構を用いてもよい。
【0026】4は、条材1の長手方向の小領域を局部的
に塑性変形可能温度に加熱して加熱部5とすることの可
能な環状の加熱装置であり、本実施例では高周波加熱コ
イルが用いられている。この加熱装置4は、内部に冷却
水等の冷却媒体の通路を備えると共に、冷却媒体6を加
熱部5の移動方向に関して後端となる部分に吹き付ける
吐出穴を備えている。25はこの加熱装置4を条材1の
長手方向に移動させるための移動装置であり、加熱装置
4を保持して移動する移動台26と、その移動台26を
移動させるねじ軸27と、そのねじ軸27を回転駆動す
る駆動モータ28と、その駆動モータ28の回転位置か
ら移動台26の位置(従って加熱装置4の条材1の長手
方向に対する位置)を検出する加熱装置位置検出器29
等を備えている。ここで使用される駆動モータ28もそ
の回転速度を自在に制御可能なモータであり、従って、
駆動モータ28の回転速度を変化させることにより、加
熱装置4の移動速度を自在に変化させることができる。
移動台26には加熱装置4に通電するための電源装置
(図示せず)が保持されている。ここで使用される電源
装置は、加熱装置4が条材1の加熱部5に供給する単位
時間当たりの有効供給熱量を制御可能な構成のものであ
る。30はこの増肉加工装置を制御する制御装置であ
る。この制御装置30は、圧縮装置3Aによる条材の圧
縮送り速度V即ち圧縮速度V、及び、移動装置25によ
る加熱装置4の移動速度W即ち加熱部5の後ろ側に位置
する条材部分1aに対する加熱部5の相対的な移動速度
Wを、予め設定した所定の特性曲線に一致して変化する
ようにプログラム制御する機能を備えている。
【0027】次に、上記構成の増肉加工装置によって行
う本発明の一実施例の増肉加工方法を説明する。今、条
材1に対して、位置P1 から増肉を開始して徐々に肉厚
を増加させ、位置P2 から位置P3 までは一定の肉厚に
なるように増肉し、その後、位置P4 まで徐々に肉厚を
減少させ、その位置P4 で増肉加工を終了するものとす
る。まず、増肉加工に先立って制御装置30に、圧縮速
度Vと加熱部5の移動速度Wの条材長手方向位置に対す
る所望の特性曲線、例えば、図1に示す特性曲線11、
12をセットする。また、同時に制御装置30に、加熱
装置4によって加熱部5に供給する単位時間当たりの有
効供給熱量と、加熱部5よりも前側に位置する条材部分
1bに対する加熱部5の相対的な移動速度S(=V+
W)との比が一定となるように、有効供給熱量の特性曲
線をセットする。
【0028】次に、加熱装置4を条材1の位置P1 にセ
ットして通電を開始し、条材1の加熱を開始する。加熱
部5が塑性変形可能な所望温度に昇温した時点で、増肉
加工を開始する。すなわち、圧縮装置3Aが条材1の一
端を押すことにより、加熱部5に条材を押し込んで増肉
させ、同時に駆動モータ28が加熱装置4を条材1の長
手方向に移動させて加熱部5を徐々に条材1の長手方向
に移動させ、増肉位置を徐々に移動させる。また、同時
に加熱装置4が増肉直後の部分に冷却媒体6を吹き付け
て冷却し、その部分が更に増肉することを停止させる。
かくして、条材1の長手方向に連続的に増肉が行われ
る。
【0029】この増肉加工中、制御装置30は圧縮装置
3A及び駆動モータ28を制御して、圧縮速度Vと加熱
部の移動速度Wとが予めセットした特性曲線(図1の特
性曲線11、12)に一致するように変化させる。この
ため、両者の比V/Wは特性曲線10で示すように、加
工始めの領域(位置P1 〜位置P2 間)では徐々に増加
し、定常加工領域(位置P2 〜位置P3 間)では一定と
なり、加工終わりの領域(位置P3 〜位置P4 間)では
徐々に低下する。また、この加工中、制御装置30は、
加熱装置4によって加熱部5に供給する単位時間当たり
の有効供給熱量と加熱部の移動速度Sとの比が一定とな
るように、加熱装置4の有効供給熱量を制御し、これに
よって加熱部5は常にほぼ一定温度に保持されている。
【0030】かくして、加工始めの領域では増肉率が徐
々に増加し、定常加工領域では増肉率が一定に保たれ、
加工終わりの領域では増肉率が徐々に低下し、図1に示
すように、金属条材1の増肉部分のうち、増肉始めの領
域1Aには肉厚が徐々に増加した滑らかな勾配が形成さ
れ、その後ろに一定肉厚の定常増肉領域1Bが形成さ
れ、その後ろの増肉終わりの領域1Cに増肉率が徐々に
減少した滑らかな勾配が形成される。このように本実施
例では増肉加工中、増肉率の急激な変化を生じることが
なく、また、増肉加工の始めの領域においては、図5に
誇張して示すように、冷却媒体6を滑らかな勾配面に吹
き付けているので、冷却媒体が円滑に流れて冷却効果が
安定しており、このため、安定した増肉加工を行うこと
が可能であり、100%を越える高増肉率の増肉加工も
可能である。また、得られた局部増肉加工条材は、増肉
部分の両端に滑らかな勾配が形成されているので、応力
集中する部分がなく、良好な補強効果を発揮することが
できる。
【0031】なお、上記の増肉加工を行うに際し、制御
装置30に予めセットする特性曲線は、図1に示す特性
曲線11、12に限らず、図2、図3に示す特性曲線を
用いても良いことは言うまでもない。また、上記実施例
では、制御装置30に、圧縮速度Vと加熱部の移動速度
Wの特性曲線をセットし、その特性曲線に一致するよう
に制御しているが、この代わりに、制御装置30には、
圧縮速度Vと加熱部の移動速度Wのいずれか一方の特性
曲線と、両者の比V/Wの特性曲線とをセットしてお
き、セットされた特性曲線に従って運転される圧縮速度
V又は移動速度Wをリアルタイムで測定し、その測定値
に基づいて比V/Wが所定の特性曲線で変化するように
他方を制御するようにしてもよい。更には、圧縮装置3
Aは常に条材1に一定の圧縮力を付与しておき、増肉加
工中の圧縮速度Vをリアルタイムで測定し、その測定値
に基づいて比V/Wが予めセットした特性曲線に従って
変化するように移動速度Wを制御するようにしてもよ
い。この場合には圧縮装置3Aとして圧縮速度を制御す
る機能を備えたものを用いる必要はなく、単なる油圧プ
レスを用いてもよい。
【0032】図4では増肉加工を行う条材1としてパイ
プを示しているが、本発明の対象とする条材1はパイプ
に限らず、他の任意の条材に適用可能である。また、パ
イプに対して増肉加工を行う場合、図4の実施例ではパ
イプ外面側に加熱装置4を配置して外面側から加熱及び
冷却を行う構成としているが、この加熱及び冷却はパイ
プ内面側から行ってもよく、また、加熱と冷却とを内外
面に別けて行ってもよい。
【0033】更に、図4に示す実施例では、条材1に形
成する加熱部5の後ろ側に位置する条材部分1aを動か
ないように固定し、他方の条材部分1b及び加熱装置4
を移動させることにより、加熱部5を条材1に対してそ
の長手方向に移動させると共にその加熱部5を圧縮して
いるが、本発明はこの構成に限らず、未増肉側の条材部
分1bを動かないように固定しておき、加熱装置4及び
その後ろ側に位置する条材部分1aを移動させる構成と
してもよいし、更には加熱装置4を停止させておき、そ
の両側に位置する条材部分1a、1bを共に移動させる
構成としてもよい。
【0034】図6は本発明方法によって増肉加工を施し
て得た局部増肉金属条材の一例を示すものである。図示
の条材41は角形鋼管に増肉加工を施し、建物の通し柱
として使用するように構成したものであり、長手方向の
複数個所に増肉部分41Bを形成し、且つ各増肉部分4
1Bの両端には滑らかな勾配を有する勾配部分41A、
41Cを形成している。各増肉部分41B間の中心間隔
は、この条材41を建物の通し柱として使用した時に、
各階の梁の取付位置に対応するように定められており、
また、各増肉部分41Bの幅は、梁を取り付けるのに必
要な長さに設定されている。かくして、この条材41は
複数階の建物の通し柱として良好に使用可能である。
【0035】図7はその局部増肉金属条材41の使用状
態を示すものである。角形鋼管からなる条材41は、建
物の複数階に渡る通し柱として使用されており、その増
肉部分41Bに、H形鋼からなる梁42の端部をスプリ
ットティー43でボルト接合している。増肉部分41B
は、梁42及びスプリットティー43を設ける高さ範囲
よりも若干上下に延びる高さ範囲に形成している。梁4
2は、その上下フランジ42aにスプリットティー43
の横片部43aを高力ボルト44及びナットで接合して
いる。また、スプリットティー43の立片部43bは条
材41の増肉部分41Bに形成したねじ孔46に高力ボ
ルト45で接合している。増肉部分42Bのねじ孔46
の周辺は熱処理により硬化させておいても良く、これに
より接合強度の向上が図れる。
【0036】この構成によると、柱である条材41の梁
42と接合される部分が増肉部分41Bとなっているた
め、補強部材を設けることなく、条材41と梁42とを
直接にスプリットティー43で堅固にボルト接合するこ
とができる。そのため、補強部材の取付工程が不要で施
工が簡単になり、またボルト本数も少なくて済んで、ボ
ルト締め工数も削減でき、これらにより工期も短縮でき
る。しかも、条材41は継ぎ目のない通し柱として使用
できるので、この点からもコスト低下が図れる。更に、
増肉部分41Bの両端の勾配部分41A、41Cは、応
力集中を防止しており、増肉部分41Bによる補強効果
を有効に発揮させることができる。ここで、条材41を
柱として使用する場合には、その増肉部分41Bの増肉
率は20〜260%程度が好ましく、また、その両端に
形成した勾配部分41A、41Cの勾配は5〜45°程
度が好ましい。
【0037】なお、条材41で構成された通し柱に対す
る梁42の取付構造は、図示の場合に限らず、適宜変更
可能であり、例えば溶接接続する構成としてもよい。そ
の場合にも、増肉部分41Bに接続することにより、補
強部材を設けることなく溶接接続が可能である。また、
本発明の局部増肉金属条材は上記実施例のように、通し
柱として使用する場合に限定されず、他の用途にも使用
可能であり、その用途に応じて増肉部分の個数、形成位
置を定めればよい。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本願請求項1の
発明では、増肉加工の始めに、加熱部に付与する圧縮速
度Vと、加熱部よりも後ろ側の条材部分に対する前記加
熱部の相対的な移動速度Wの比V/Wを、定常加工時の
値よりも小さい値から条材の長手方向に徐々に増大させ
て所定の定常加工時の値に到達させているので、加工の
始めの領域では、増肉率が徐々に増加しており、増肉開
始部分に滑らかな勾配を形成した局部増肉部分を形成す
ることができ、更に、その増肉加工の際、加熱温度が安
定すると共に冷却効果も安定しており、このため、不整
変形(座屈)を生じることがなく、安定した増肉加工を
行うことができると共に、定常加工領域での増肉率を大
きくすることができ、例えば、増肉率20%は勿論10
0%以上の高増肉の加工も行うことができるという効果
を有している。
【0039】また、請求項2の発明では、増肉加工の終
わりに、加熱部に付与する圧縮速度Vと加熱部の前記移
動速度Wの比V/Wを、定常加工時の値から条材の長手
方向に徐々に減少させているので、加工の終わりの領域
では増肉率が徐々に減少しており、増肉終了部分に滑ら
かな勾配を形成した局部増肉部分を形成することができ
るという効果を有している。
【0040】請求項3の発明では、増肉加工中、加熱部
に供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部
よりも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相
対的な移動速度Sを、両者の比が一定となるように調整
しているので、加工中加熱部の加熱温度をほぼ一定に保
つことができ、増肉を安定して行うことが可能となると
いう効果を有している。
【0041】請求項4の発明では、増肉加工中、加熱部
に供給される単位時間当たりの有効供給熱量と、加熱部
よりも前側に位置する条材部分に対する前記加熱部の相
対的な移動速度Sを、両者の比が一定となるように調整
しておき、更に、加熱部の温度を計測して該温度が一定
になるよう、前記有効供給熱量を修正しているので、加
熱部の加熱温度を一層一定に保つことができ、増肉を一
層安定して行うことが可能となるという効果を有してい
る。
【0042】上記した増肉加工方法によって製造した局
部増肉金属条材は、長手方向の少なくとも一か所に増肉
部分を形成しているので、この部分を他の部材に対する
接続に使用することにより、補強部材を用いることな
く、ボルト接続或いは溶接接続等を行うことができ、接
続のための工数を削減でき、しかも、その増肉部分の少
なくとも一端は滑らかな勾配となっていて急激な肉厚変
化がないので、この金属条材を支柱や梁として使用して
曲げモーメントを作用させた時に、滑らかな勾配を形成
した部分には応力集中が発生せず、補強効果を十分に発
揮することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例によって増肉加工された
金属条材の増肉部分を示すと共に、増肉加工の際の圧縮
速度V、加熱部移動速度W、及び両者の比V/Wの変化
特性を示すグラフ
【図2】本発明方法の他の実施例における圧縮速度V、
加熱部移動速度W、及び両者の比V/Wの変化特性を示
すグラフ
【図3】本発明方法の更に他の実施例における圧縮速度
V、加熱部移動速度W、及び両者の比V/Wの変化特性
を示すグラフ
【図4】本発明の実施に用いる局部増肉加工装置の1例
を概略的に示す断面図
【図5】図4の装置によって条材を増肉加工する際の増
肉部分を拡大して示す断面図
【図6】本発明の増肉加工方法によって製造した局部増
肉金属条材の一例を示す概略平面図
【図7】(a)は図6に示す条材の使用状態を示す概略
斜視図 (b)はその条材の概略断面図
【図8】局部増肉加工を行うために開発した装置を概略
的に示す断面図
【図9】図8に示す装置による増肉加工によって不整変
形を生じた状態を示す概略断面図
【符号の説明】
1 条材 2 ストッパ 3、3A 圧縮装置 4 加熱装置 5 加熱部 6 冷却媒体 20 クランプ 21 油圧シリンダ 25 加熱装置の移動装置 26 移動台 27 ねじ軸 28 駆動モータ 41 条材 42 梁 43 スプリットティー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 章 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−87943(JP,A) 特開 昭60−9543(JP,A) 特開 昭60−177924(JP,A) 特開 昭48−34751(JP,A) 特開 昭59−30444(JP,A) 特開 昭60−9542(JP,A) 特開 昭60−12244(JP,A) 特開 昭60−12243(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増肉加工すべき条材の長手方向の小領域
    を局部的に塑性変形可能温度に加熱して加熱部を形成
    し、該加熱部を条材に対して長手方向に移動させながら
    該加熱部を圧縮して増肉させ、該加熱部の後端部分を増
    肉直後に冷却する金属条材の局部増肉加工方法であっ
    て、増肉加工の始めには、前記加熱部に付与する圧縮速
    度(V)と、加熱部よりも後ろ側に位置する条材部分に
    対する前記加熱部の相対的な移動速度(W)の比(V/
    W)を、所定の定常加工時の値よりも小さい値から条材
    の長手方向に徐々に増大させて所定の定常加工時の値に
    到達させ、これによって増肉率を条材の長手方向に徐々
    に増加させて所定の増肉率に到達させ、その後は前記圧
    縮速度と移動速度の比(V/W)を、所定の定常加工時
    の値に保って加工を行うことを特徴とする金属条材の局
    部増肉加工方法。
  2. 【請求項2】 更に、増肉加工の終わりには、前記圧縮
    速度(V)と、加熱部の前記移動速度(W)の比(V/
    W)を、所定の定常加工時の値から条材の長手方向に徐
    々に減少させ、これによって増肉率を条材の長手方向に
    徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載の金属
    条材の局部増肉加工方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱部に供給される単位時間当たり
    の有効供給熱量と、加熱部よりも前側に位置する条材部
    分に対する前記加熱部の相対的な移動速度(S)を、前
    記有効供給熱量と前記移動速度(S)との比が一定とな
    るように調整することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の金属条材の局部増肉加工方法。
  4. 【請求項4】 加熱部に供給される単位時間当たりの有
    効供給熱量と、加熱部よりも前側に位置する条材部分に
    対する前記加熱部の相対的な移動速度(S)を、前記有
    効供給熱量と前記移動速度(S)との比が一定となるよ
    うに調整しておき、更に、加熱部の温度を計測して該温
    度が一定になるよう、前記有効供給熱量を修正すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の金属条材の局部増
    肉加工方法。
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