JP2702449B2 - 製塩工程における溶液サンプリング装置 - Google Patents

製塩工程における溶液サンプリング装置

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JP2702449B2
JP2702449B2 JP7147491A JP14749195A JP2702449B2 JP 2702449 B2 JP2702449 B2 JP 2702449B2 JP 7147491 A JP7147491 A JP 7147491A JP 14749195 A JP14749195 A JP 14749195A JP 2702449 B2 JP2702449 B2 JP 2702449B2
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直人 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製塩工程において、イ
オン製塩工場のイオン交換膜電気透析槽で生産されたイ
オンかん水の組成および溶解再製工場のかん水中のカル
シウムイオン濃度をイオン選択性電極によりそれぞれ測
定するために必要なサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イオン製塩工場では、海水をイオ
ン交換膜電気透析法(電槽)で濃縮して濃い塩水(かん
水)を製造し、これを蒸発缶でさらに濃縮して塩の結晶
を析出させる方法により製塩を行っている。この製塩工
程の溶液中には、主成分としてナトリウムイオンおよび
塩化物イオン、不純物としてカルシウムイオン、マグネ
シウムイオンおよびカリウムイオン等が含まれている
が、これらの溶液組成は製品の品質に直接影響するた
め、組成の管理を行う必要がある。また、個々の電槽で
生産されるかん水の組成により電槽の性能チェックを行
っている。しかし、溶液組成は人手による化学分析によ
り測定しているため1日3回程度しか行えないのが現状
である。
【0003】一方、溶解再製工場では、天日塩を水で溶
解する方法で原かん水を製造し、さらにこの原かん水を
精製した精製かん水を蒸発缶で濃縮して塩の結晶を析出
させる方法で高純度塩の生産を行っている。ここで、か
ん水の精製工程では、カルシウムイオンをソーダ灰で、
また、マグネシウムイオンをNaOHで沈殿物を生成す
ることにより精製を行っている。かん水の精製状態を制
御するためには、原かん水、精製かん水中のカルシウ
ム、マグネシウムイオン濃度をインラインで測定する必
要がある。マグネシウムイオンの精製状態はpHセンサ
ーにより管理できるが、カルシウムイオンに関しては1
日7回程度の化学分析により精製の状態をコントロール
しているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者はこれまでに溶
液組成測定システム(特願平05−279323、特願
平05−279324)を発明している。これらの発明
はイオン選択性電極により製塩工程溶液の組成を測定す
るシステムであり、測定時にサンプルを希釈することな
く、また、イオン強度調整剤を添加することなく測定が
可能なシステムである。しかし、イオン選択性電極によ
るイオン濃度測定は、高インピーダンスの電位測定であ
るため、外部からの静電誘導を受けやすい。実験室レベ
ルで測定する場合には、測定対象溶液をビーカー等に採
って測定を行うことが多く、絶縁環境で行えるためこの
影響は殆ど受けない。
【0005】しかし、工業レベルでは測定対象溶液が大
きなタンクまたはパイプライン等に入っている場合が普
通であり、インラインで直接濃度測定を行うと、各種電
源からの漏れ電流(漏洩電流)のため、正確な測定がで
きない。また、漏洩電流の大きさも変化するため、測定
値がばらつくなど測定精度、確度に問題があった。この
ため、これまでは電極を設置した測定セルに測定溶液を
導入する際、漏洩電流の影響を受けないように滴々で導
入する必要があった。イオン選択性電極は劣化等によ
り、24時間毎に検量線を校正する必要がある。これま
では、校正をする際に校正用の標準溶液をビーカーに入
れ手作業で行っていたため校正操作に手間を要した。
【0006】イオン選択性電極の示す電極電位はpHに
より影響を受けるため、測定溶液のpHが7以上の場合
には測定誤差なく組成測定できるがpHが7より小さい
場合には測定値には誤差が生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の製塩工程における溶液サンプリング
装置は、製塩工程におけるイオン交換膜電気透析装置で
濃縮されたかん水の組成、または、原塩を溶解して製造
したかん水のカルシウムイオン濃度を、イオン選択性電
極で測定するための溶液サンプリング装置であって、イ
オン選択性電極および参照電極を設置するための測定セ
ルと、イオン選択性電極校正のための標準溶液を収容す
る標準溶液タンクと、測定セル洗浄のための洗浄水を収
容する洗浄水タンクと、測定溶液のpHを調整するため
のNaOH溶液を収容するNaOH溶液タンクと、バル
ブとチューブポンプで構成されるとともに、前記製塩工
程に接続され該製塩工程から前記かん水を導入するライ
ン、前記測定セル、前記標準溶液タンク、前記洗浄水タ
ンクおよび前記NaOH溶液タンクとそれぞれ接続され
た本体と、前記本体のバルブとチューブポンプを制御す
るコントローラとを備え、前記コントローラが、前記バ
ルブとチューブポンプとを制御することにより、前記洗
浄水を前記測定セルに導入する第1ステップの動作と、
前記標準溶液を前記測定セルに導入する第2ステップの
動作と、前記かん水および前記NaOHを前記測定セル
に導入する第3ステップの動作を行い、前記第2ステッ
プおよび第3ステップで前記チューブポンプを一時停止
させて前記測定セルへのラインを閉じることにより該測
定セル側を前記製塩工程の漏洩電流から絶縁し、前記第
3ステップの動作により前記測定セル内のpHを自動調
整することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の製塩工程における溶液サンプリング装
置において、コントローラは、本体のバルブとチューブ
ポンプとを制御することにより、洗浄水を測定セルに導
入する第1ステップの動作と、標準溶液を測定セルに導
入する第2ステップの動作と、かん水およびNaOHを
測定セルに導入する第3ステップの動作を行う。
【0009】そして、第1ステップの動作により測定セ
ルを洗浄することができ、第2ステップの動作によりイ
オン選択性電極の校正(検量線の校正)を行うことがで
き、第3ステップの動作により測定溶液のpHを調整し
ながら組成測定を行うことができる。
【0010】また、チューブポンプで溶液を供給するの
で漏洩電流を防止することができ、測定誤差を低減する
ことができる。すなわち、チューブポンプは、3個のロ
ーラーを備えたポンプヘッドにチューブをはさみ、溶液
を供給する際にはポンプヘッドが回転することによりロ
ーラーでチューブを押しつけながら溶液を押し出す構造
になっている。このため、チューブポンプ入口の漏洩電
流を含んだ溶液はローラーにより遮断され出口では漏洩
電流をあまり含まない溶液となって測定セルに入ること
になり、漏洩電流を防止することができる。
【0011】さらに、チューブポンプを間欠的に運転す
ることによりチューブポンプを運転している間は測定値
が少し乱れるが、停止している間は測定セルは完全に絶
縁状態にあるため漏洩電流の影響は全く受けない。
【0012】なお、本発明の好ましい実施態様は、前記
コントローラが、タイマー設定により前記チューブポン
プを制御し、前記測定溶液の組成測定時に該測定溶液を
間欠的にイオン選択性電極を配設した前記測定セルに導
入することを特徴とする請求項1記載の製塩工程におけ
る溶液サンプリング装置である。
【0013】また、本発明の好ましい実施態様は、前記
コントローラが、前記イオン選択性電極の校正時に、前
記バルブの開閉および前記チューブポンプの運転停止を
制御して、該イオン選択性電極および参照電極を設置し
た測定セルに前記洗浄水、前記標準溶液の導入を行い、
自動的に校正を行うことを特徴とする請求項1記載の製
塩工程における溶液サンプリング装置である。
【0014】さらに、本発明の好ましい実施態様は、前
記コントローラが、前記測定溶液の組成測定時に、コン
トローラのタイマー設定により前記バルブの開閉および
前記チューブポンプの運転停止を制御して、該測定溶液
とともに前記NaOH溶液をチューブポンプで間欠的に
イオン選択性電極を配置した測定セルに導入することに
より測定溶液を所定のpHに調整することを特徴とする
請求項1記載の製塩工程における溶液サンプリング装置
である。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の製塩工程にお
ける溶液サンプリング装置の好ましい実施例を説明す
る。図1は本発明実施例のサンプリング装置の概要を示
す図であり、このサンプリング装置は、本体1、2台の
測定セル2A,2B、コントローラ3とから構成されて
おり、2種類の測定溶液、校正用の標準溶液および洗浄
水をサンプリングできる構造になっている。
【0016】本体1は、8台の電動ボールバルブ4A〜
4H、1台の2連式のチューブ式の溶液供給ポンプ5、
1台の単式のチューブ式のpH調整ポンプ6、4台の標
準溶液タンク7A〜7D、2台の洗浄水タンク8A,8
B、および、NaOH溶液タンク9を備えている。電動
ボールバルブ4A〜4Fはコントローラ3により開閉が
制御され、測定溶液導入ラインa,b、標準溶液導入ラ
インc,d,e,f、洗浄水の溶液導入ラインg,hを
溶液供給ポンプ5に切り換えて接続することができる。
溶液供給ポンプ5は、コントローラ3により運転停止が
制御され、溶液を測定セル2A,2Bへ導入することが
できる。また、pH調整ポンプ6は、コントローラ3に
より運転停止が制御され、pH調整用のNaOH溶液を
測定セル2A,2Bへ導入することができる。
【0017】測定セル2A,2Bは、2種類の測定溶液
用として2台設けられ、1台につき容量200mlで、
測定セル2A,2Bの各々にイオン選択性電極10A〜
10Dと参照電極11A〜11Dが2セットづつ固定で
きる。また、測定セル2A,2Bは、内部溶液のオーバ
ーフロー用ラインi,jと排出用ラインk,lを備えて
おり、排出用ラインk,lにはコントローラ3により開
閉が制御される電動ボールバルブ4I,4Jを装備して
いる。なお、測定を行う場合にはスターラ12A,12
Bで溶液を攪拌しながら行うことができる。
【0018】コントローラ3は、電動ボールバルブ4A
〜4Jの開閉と溶液供給ポンプ5およびpH調整ポンプ
6の運転停止を制御し、検量線の校正時およびイオン濃
度の測定時の溶液導入の制御、さらに、pH調整用のN
aOH溶液導入の制御を行う。
【0019】図2はコントローラ3の操作盤の概略図で
ある。コントローラ3の操作方法には自動(オート)と
手動(マニュアル)の2種類のモードがあり、このモー
ドはモード切換えスイッチ3Aの操作で切り換えること
ができる。手動(マニュアル)を選択した場合、パネル
右側の手動スイッチ3Bにより溶液供給ポンプ5および
pH調整ポンプ6の運転停止と、電動ボールバルブ4A
〜4Jの開閉を手動で操作することができる。
【0020】自動(オート)を選択した場合の自動運転
は、電極の校正(検量線の校正)を行うための校正A運
転および校正B運転の2つのステップと測定溶液のイオ
ン濃度測定を行うための連続運転との計3つのステップ
からなり、図2に示したようにコントローラ操作盤には
この3つのステップに対応した3つのセレクトボタン、
検Aスイッチ31、検Bスイッチ32、連続測定スイッ
チ33がそれぞれ配設されている。また、タイマー3
4、タイマー35、タイマー36、タイマー37が配設
されている。
【0021】図3は自動運転時のタイムチャートの一例
であり、検量線の校正およびイオン濃度の測定を行う場
合には、自動(オート)を選択すると、図3のタイムチ
ャートに示した動作で自動制御が行われる。なお、この
ような自動制御(自動運転)はシーケンサあるいはマイ
クロコンピュータ等の周知な制御技術で実現することが
できる。オート操作を行う場合、まず、タイマー34で
排水時間(T1)の設定、タイマー35で洗浄時間と検
量線校正標準溶液の導入時間(T2)の設定、タイマー
36で連続測定を行う際の供給時間(T3)の設定、タ
イマー37で連続測定を行う際の待機時間(T4)の設
定を行う。そして、検Aスイッチ31、検Bスイッチ3
2、連続測定スイッチ33を順次押すことにより、図3
のような自動運転が行われる。
【0022】すなわち、図3に示したように、検Aスイ
ッチ31を押すと、ステップ1のように、排水弁4I,
4Jを開閉して排水時間(T1)で排水を行い、排水が
終わると洗浄弁4A,4Bを開くとともに溶液供給ポン
プ5を運転して洗浄水を測定セル2A,2Bに導入し、
次に、排水弁4I,4Jを開閉して排水時間(T1)で
洗浄水を排水し、排水が終わると標準液1,3導入弁4
C,4Dを開くとともに溶液供給ポンプ5を運転して標
準液1,3を測定セル2A,2Bに導入する。そして、
任意時間(T5)の間にデータの取り込みを行い、検量
線を求める。
【0023】すなわち、検量線の校正を行う場合には、
セレクトボタンでステップ1の校正A運転を選択するこ
とにより次の(1) 〜(5) の操作を自動的に行うことがで
きる。 (1) 測定セル内の溶液を排出する。 (2) 測定セル、ラインを洗浄する。 (3) 測定セル内の洗浄水を排出する。 (4) 標準溶液1,3をセル内に導入する。 (5) ポンプを停止し、標準溶液1,3の導入を停止す
る。 このとき、イオン選択性電極、イオンメータで標準溶液
1,3の電極電位の測定を行う。測定した電位はコンピ
ュータに転送されて記録され、電位が一定になったら、
校正Aの測定電位としてコンピュータに記憶する。
【0024】次に、検Bスイッチ32を押すと、図3の
ステップ2のように、排水弁4I,4Jを開閉して排水
時間(T1)で標準溶液1,3の排水を行い、排水が終
わると標準液2,4導入弁4E,4Fを開くとともに溶
液供給ポンプ5を運転して標準液2,4を測定セル2
A,2Bに導入する。そして、任意時間(T5)の間に
データの取り込みを行い、検量線を求める。
【0025】すなわち、セレクトボタンでステップ2の
校正B運転を選択することにより、次の(6) 〜(8) の操
作を行う。 (6) セル内の標準溶液1,3を排出する。 (7) 標準溶液2,4をセル内に導入する。 (8) ポンプを停止し、標準溶液2,4の導入を停止す
る。 このとき、イオン選択性電極、イオンメータで標準溶液
2,4の電極電位の測定を行う。測定した電位はコンピ
ュータに転送されて記録され、電位が一定になったら、
校正Bの測定電位としてコンピュータに記憶する。
【0026】以上のように、標準溶液1,2の測定電位
から測定溶液1用の、標準溶液3,4の測定電位から測
定溶液2用の、それぞれ2種類の検量線の校正をコンピ
ュータにより行う。
【0027】次に、連続測定スイッチ33を押すと、図
3のステップ3のように、排水弁4I,4Jを開閉して
排水時間(T1)で標準溶液2,4の排水を行い、排水
が終わると測定溶液導入弁4G,4Hを開くとともに溶
液供給ポンプ5およびpH調整ポンプ6を運転し、測定
溶液およびNaOH溶液を測定セル2A,2Bに導入す
る。この測定溶液およびNaOH溶液は、待機時間(T
4)の間待機しながら供給時間(T3)の間だけ、間欠
的に導入する。そして、この間(T6)にデータの取り
込みを行い、連続測定を行う。
【0028】すなわち、セレクトボタンでステップ3の
連続運転を選択することにより、次の(9) ,(10)の操作
を自動的に行い、イオン濃度を連続測定する。 (9) セル内の標準溶液2,4を排出する。 (10)設定した待機時間、測定溶液の供給時間で間欠的に
測定溶液1,2およびpH調整用のNaOH溶液を測定
セル内に導入し、イオン選択性電極により電極電位の測
定を行い、コンピュータで検量線からイオン濃度の算出
を行い記録する。
【0029】(溶解再製工場における工程適用例)次
に、実施例のサンプリング装置を溶解再製工場の工程に
適用する例について説明する。溶解再製工場では、原塩
溶解槽で原塩を溶解し原かん水を製造し、かん水精製槽
で原かん水中の不純物であるカルシウムイオンを軽減す
るように精製した精製かん水を原料として製塩を行って
いる。このため、かん水精製時におけるかん水精製槽を
最適に運転するためには原かん水、精製かん水中のカル
シウムイオン濃度をリアルタイムで測定する必要があ
る。
【0030】そこで、カルシウムイオン選択性電極によ
り、原かん水、精製かん水中のカルシウムイオン濃度測
定を行った。測定は本サンプリング装置の有効性を示す
ために、本サンプリング装置を使用した場合と使用しな
かった場合の2点について行った。
【0031】(実験1:本サンプリング装置を使用しな
かった場合)図4に本サンプリング装置を使用せずに溶
解再製工場の原かん水、精製かん水中のカルシウムイオ
ン濃度を測定した場合の工程適用例について示した。カ
ルシウムイオン選択性電極10E,10F、参照電極1
1E,11Fは原塩溶解槽13、かん水精製槽14に各
々直接浸漬し、発生した電極電位をイオンメータ15で
測定した。イオンメータ15で測定した電極電位は予め
作成しておいた検量線を用いて、コンピュータ16で演
算しカルシウムイオン濃度の演算を行い、経時変化を記
録した。
【0032】検量線の作成、校正を行う場合には、予め
調製しておいた2点づつの標準溶液(原かん水用標準溶
液1…51.6ppm、標準溶液1…509.8pp
m、精製かん水用標準溶液3…5.74ppm、標準溶
液4…49.0ppm)を用いて、電極を標準溶液1〜
4の入ったビーカーに浸漬して検量線の作成と校正を行
った。そして、測定値の精度、確度について検討するた
めに、原かん水、精製かん水のサンプリングを行い、カ
ルシウムイオン濃度を分析した。
【0033】(実験2:本サンプリング装置を使用した
場合)図5に本サンプリング装置を溶解再製工場のかん
水精製工程に適用した例について示した。原かん水は原
塩溶解槽13から、精製かん水はかん水精製槽14の外
筒から各々サンプリング装置へ導入した。サンプリング
装置は、連続測定を行う場合には、前述のコントローラ
3の操作方法に従い、原かん水、精製かん水を溶液供給
ポンプ5で間欠的に測定セル2A,2Bに導入した。測
定セル2A,2Bには、各々カルシウムイオン選択性電
極10E,10Fと参照電極11E,11Fを設置し、
測定溶液をスターラ12A,12Bで攪拌しながら、発
生した電極電位をイオンメータ15で測定した。イオン
メータ15で測定した電極電位は予め作成しておいた検
量線を用いて、コンピュータ16で演算し、カルシウム
イオン濃度の算出を行い、その経時変化を記録した。な
お、本実験においては測定溶液のpH調整をする必要が
ないため、pH調整機能は付与しなかった。
【0034】電極の作成、校正を行う場合には、予め調
製しておいた2点づつの標準溶液(実験1と同様の溶
液)を用いて前述のコントローラ3の操作方法に従って
電極の作成、校正を行った。そして、測定の精度、確度
について検討するために、原かん水、精製かん水をサン
プリングし、カルシウムイオン濃度を分析した。
【0035】(実験1,2の分析方法および結果)以上
の実験1および実験2の分析方法について説明する。サ
ンプリングしたかん水は、測定値との比較を行うため
に、かん水中のカルシウムイオン濃度を分析した。な
お、分析は原かん水についてはEDTA標準溶液による
滴定法、精製かん水についてはプラズマ発光分光分析法
(ICP法)により行った。
【0036】図6は本サンプリング装置を使用せずに溶
解再製工場の原かん水、精製かん水中のカルシウムイオ
ン濃度測定を行った実験1の測定結果と分析値を示す図
である。なお、原かん水の測定値を「○」で、精製かん
水の測定値を「□」で、分析値を「●」で示した。同図
から判るように、本サンプリング装置を使用しなかった
場合は測定値にばらつきが見られた。
【0037】図7は本サンプリング装置を使用して溶解
再製工場の原かん水、精製かん水中のカルシウムイオン
濃度測定を行った実験2の測定結果と分析値を示す図で
ある。同図から判るように、本サンプリング装置を使用
して測定した測定値には、殆どばらつきがなく、分析値
との誤差もほとんどないため本サンプリング装置を用い
れば確度、精度の良い測定が可能であった。
【0038】(イオン製塩工場における工程適用例)次
に、実施例のサンプリング装置をイオン製塩工場の工程
に適用する例について説明する。イオン製塩工場では、
イオン交換膜電気透析槽で海水を濃縮した濃縮海水(イ
オンかん水)を原料として晶析装置で塩を結晶化させる
方法で製塩を行っている。イオン交換膜電気透析槽、晶
析装置を最適な状態で運転するためには原料溶液である
イオンかん水の組成をリアルタイムで測定することが必
要である。
【0039】そこで、イオン製塩工場においてイオン選
択性電極によりイオンかん水の組成測定を行った。測定
は本サンプリング装置並びにpH調整機能の有効性を示
すために、サンプリング装置を使用しなかった場合と、
使用した場合ではpH調整機能を付与しなかった場合と
付与した場合の合計3点について行った。
【0040】(実験3:本サンプリング装置を使用しな
かった場合)図8に本サンプリング装置を使用せずにカ
ルシウム、2価陽イオン、カリウム、塩化物イオン選択
性電極10A〜10Dと各々のイオン選択性電極に対応
する参照電極11A〜11Dの4組の電極を使用して、
イオンかん水中のカルシウム、マグネシウム、カリウ
ム、ナトリウム、塩化物イオンの濃度測定を行った場合
の工程適用例について示した。イオン選択性電極10A
〜10D、参照電極11A〜11Dはかん水槽18に直
接浸漬し、発生した電極電位をイオンメータ15で測定
した。イオンメータ15で測定した電極電位は予め作成
しておいた検量線を用いて、コンピュータ16で演算
し、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウ
ム、塩化物イオン濃度の算出を行い、その経時変化を記
録した。なお、スイッチボックス19は電極の組を選択
するためのものである。
【0041】検量線の作成、校正を行う場合には、次表
1に示したように予め調製しておいた標準溶液1,2を
用いて、電極を標準溶液1,2の入ったビーカーに浸漬
して検量線の作成、校正を行った。
【0042】
【表1】
【0043】そして、測定値の精度、確度について検討
するために、イオンかん水のサンプリングを行い、組成
を分析した。
【0044】(実験4:本サンプリング装置を使用し、
pH調整機能無しの場合)図9に本サンプリング装置を
イオン製塩工場のイオンかん水組成測定に適用した例に
ついて示した。イオンかん水はかん水槽18からサンプ
リング装置へ導入した。サンプリング装置は、連続測定
を行う場合には、前述のコントローラ3の操作方法に従
い、イオンかん水を溶液供給ポンプ5で間欠的に測定セ
ル2A,2Bに導入した。
【0045】測定セル2A,2Bには、カルシウム、2
価陽イオン、カリウム、塩化物イオンについての各イオ
ン選択性電極10A〜10Dと各々のイオン選択性電極
に対応する参照電極11A〜11Dの4組の電極を設置
し、イオンかん水をスターラ12A,12Bで攪拌しな
がら、発生した電極電位をイオンメータ15で測定し
た。イオンメータ15で測定した電極電位は予め作成し
ておいた検量線を用いて、コンピュータ16で演算し、
カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、塩
化物イオンについてのイオン濃度の算出を行い、その経
時変化を記録した。なお、本実験においては測定溶液の
pH調整をする必要がないため、pH調整機能は付与し
なかった。
【0046】検量線の作成、校正を行う場合には、実験
3で使用して2点の標準溶液1,2を用いて、前述のコ
ントローラ3の操作方法に従って検量線の作成、校正を
行った。そして、測定の精度、確度について検討するた
めに、イオンかん水のサンプリングを行い、組成を分析
した。
【0047】(実験5:本サンプリング装置を使用し、
pH調整機能有りの場合)図10に本サンプリング装置
をイオン製塩工場のイオンかん水組成測定に適用した例
について示した。イオンかん水はかん水槽18からサン
プリング装置へ導入した。サンプリング装置は、連続測
定を行う場合には、前述のコントローラ3の操作方法に
従い、イオンかん水を溶液供給ポンプ5で間欠的に測定
セル2A,2Bに導入した。また、同時にpH調整ポン
プ6により、NaOH溶液を間欠的に測定セル2A,2
Bに導入した。
【0048】測定セル2A,2Bには、カルシウム、2
価陽イオン、カリウム、塩化物イオンについての各イオ
ン選択性電極10A〜10Dと各々のイオン選択性電極
に対応する参照電極11A〜11Dの4組の電極を設置
し、イオンかん水をスターラ12A,12Bで攪拌しな
がら、発生した電極電位をイオンメータ15で測定し
た。イオンメータ15で測定した電極電位は予め作成し
ておいた検量線を用いて、コンピュータ16で演算し、
カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、塩
化物イオンについての各イオン濃度の算出を行い、その
経時変化を記録した。
【0049】検量線の作成、校正を行う場合には、実験
3で使用して2点づつの検量線校正用標準溶液を用い
て、前述のコントローラ3の操作方法に従って検量線の
作成、校正を行った。そして、測定の精度、確度につい
て検討するために、イオンかん水のサンプリングを行
い、組成を分析した。
【0050】(実験3,4,5の分析方法および結果)
以上の実験3、実験4および実験5の分析方法について
説明する。サンプリングしたかん水は、測定値との比較
を行うために、かん水中のカルシウム、マグネシウム、
カリウム、塩化物イオンの各イオン濃度を分析した。ま
た、ナトリウムイオンについては上記4成分の結合計算
により算出した。なお、分析方法はカルシウム、マグネ
シウムイオンについてはEDTA標準溶液による滴定
法、カリウムイオンについては原子吸光法、塩化物イオ
ンについては硝酸銀標準溶液による滴定法により行っ
た。
【0051】図11は本サンプリング装置を使用せずに
イオン製塩工場のイオンかん水の組成を測定した実験3
の測定結果と分析値を示す図である。なお、測定値はカ
ルシウムイオン濃度を「×」で、マグネシウムイオン濃
度を「◎」で、カリウムイオン濃度を「△」で、ナトリ
ウムイオン濃度を「□」で、塩化物イオン濃度を「○」
で示した。また、分析値は「●」で示した。同図から判
るように、本サンプリング装置を使用しなかった場合は
測定値に大きなばらつきが見られ組成測定は不可能であ
った。
【0052】図12は本サンプリング装置を使用してイ
オン製塩工場のイオンかん水の組成を測定した実験4
(pH調整機能無しの場合)の測定結果と分析値を示す
図である。なお、同図のプロットの種類は図11の場合
と同じである。同図から判るように、本サンプリング装
置を使用して測定した測定値には、殆どばらつきがなく
精度の良い測定が可能であったが分析値との誤差が大き
く、確度には問題があった。
【0053】図13は本サンプリング装置を使用してイ
オン製塩工場のイオンかん水の組成を測定した実験5
(pH調整機能有りの場合)の測定結果と分析値を示す
図である。なお、同図のプロットの種類も図11の場合
と同じである。同図から判るように、pH調整機能を付
与した本サンプリング装置を使用して測定した測定値に
は、殆どばらつきがなく、分析値との誤差もほとんどな
く、精度、確度の良い組成測定が可能であった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製塩工程に
おける溶液サンプリング装置は、製塩工程におけるイオ
ン交換膜電気透析装置で濃縮されたかん水の組成、また
は、原塩を溶解して製造したかん水のカルシウムイオン
濃度を、イオン選択性電極で測定するための溶液サンプ
リング装置であって、コントローラにより、バルブとチ
ューブポンプとを制御することにより洗浄水、標準溶液
を測定セルに導入でき、チューブポンプを一時停止させ
て測定セルへのラインを閉じることにより測定セル側を
製塩工程の漏洩電流から絶縁し、さらに、かん水および
NaOHを測定セルに間欠的に導入してpHを調整する
ようにしたので、イオン選択性電極の自動校正、測定溶
液のpHの自動調整を行って製塩工程のかん水の組成を
インライン測定できるとともに、インライン測定で問題
となる漏洩電流の影響を防止することができるので、
オン製塩工場のイオンかん水の組成、溶解再製工場の原
かん水、精製かん水中のカルシウムイオン濃度をリアル
タイムに精度、確度とも良好に測定でき、電極の校正作
業が簡便化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るサンプリング装置の概
略を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係るサンプリング装置のコ
ントローラの操作盤の概略を示す図である。
【図3】実施例における自動動作を行う場合のタイムチ
ャートを示す図である。
【図4】本発明を溶解再製工場のかん水精製工程に適用
しなかった例を示す図である。
【図5】本発明を溶解再製工場のかん水精製工程に適用
した実施例を示す図である。
【図6】本発明を適用せずに溶解再製工場の原かん水、
精製かん水中のカルシウムイオン濃度を測定した結果を
示す図である。
【図7】本発明を適用して溶解再製工場の原かん水、精
製かん水中のカルシウムイオン濃度を測定した結果を示
す図である。
【図8】本発明をイオン製塩工場のイオンかん水組成測
定に適用しなかった例を示す図である。
【図9】本発明のサンプリング装置でpH調整機能のな
い装置をイオン製塩工場のイオンかん水組成測定に適用
した例を示す図である。
【図10】本発明をイオン製塩工場のイオンかん水組成
測定に適用した実施例を示す図である。
【図11】本発明を適用せずにイオン製塩工場のイオン
かん水組成を測定した結果を示す図である。
【図12】本発明のサンプリング装置でpH調整機能の
ない装置を適用してイオン製塩工場のイオンかん水組成
を測定した結果を示す図である。
【図13】本発明を適用してイオン製塩工場のイオンか
ん水組成を測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
1…本体、2A,2B…測定セル、3…コントローラ、
4A〜4J…電動ボールバルブ、5…溶液供給ポンプ、
6…pH調整ポンプ、7A〜7D…標準溶液タンク、8
A,8B…洗浄水タンク、9…NaOH溶液タンク、1
0A〜10D…イオン選択性電極、10E,10F…カ
ルシウムイオン選択性電極、11A〜11F…参照電
極、12A,12B…スターラ、13…原塩溶解槽、1
4…かん水精製槽、15…イオンメータ、16…コンピ
ュータ、17…イオン交換膜電気透析槽、18…かん水
槽、19…スイッチボックス。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−290547(JP,A) 特開 平7−128283(JP,A) 特開 平7−128284(JP,A) 「分析化学(JAPAN ANALY ST)」,VOL.20(1971)P.749 −758 「分析機器」VOL.9(1971), P.606−617

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製塩工程におけるイオン交換膜電気透析
    装置で濃縮されたかん水の組成、または、原塩を溶解し
    て製造したかん水のカルシウムイオン濃度を、イオン選
    択性電極で測定するための溶液サンプリング装置であっ
    て、 イオン選択性電極および参照電極を設置するための測定
    セルと、 イオン選択性電極校正のための標準溶液を収容する標準
    溶液タンクと、 測定セル洗浄のための洗浄水を収容する洗浄水タンク
    と、 測定溶液のpHを調整するためのNaOH溶液を収容す
    るNaOH溶液タンクと、 バルブとチューブポンプで構成されるとともに、前記製
    塩工程に接続され該製塩工程から前記かん水を導入する
    ライン、前記測定セル、前記標準溶液タンク、前記洗浄
    水タンクおよび前記NaOH溶液タンクとそれぞれ接続
    された本体と、 前記本体のバルブとチューブポンプを制御するコントロ
    ーラとを備え、 前記コントローラが、前記バルブとチューブポンプとを
    制御することにより、前記洗浄水を前記測定セルに導入
    する第1ステップの動作と、前記標準溶液を前記測定セ
    ルに導入する第2ステップの動作と、前記かん水および
    前記NaOHを前記測定セルに導入する第3ステップの
    動作を行い、前記第2ステップおよび第3ステップで前
    記チューブポンプを一時停止させて前記測定セルへのラ
    インを閉じることにより該測定セル側を前記製塩工程の
    漏洩電流から絶縁し、前記第3ステップの動作により前
    記測定セル内のpHを自動調整することを特徴とする製
    塩工程における溶液サンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラが、タイマー設定によ
    り前記チューブポンプを制御し、前記測定溶液の組成測
    定時に該測定溶液を間欠的にイオン選択性電極を配設し
    た前記測定セルに導入することを特徴とする請求項1記
    載の製塩工程における溶液サンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラが、前記イオン選択性
    電極の校正時に、前記バルブの開閉および前記チューブ
    ポンプの運転停止を制御して、該イオン選択性電極およ
    び参照電極を設置した測定セルに前記洗浄水、前記標準
    溶液の導入を行い、自動的に校正を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の製塩工程における溶液サンプリング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラが、前記測定溶液の組
    成測定時に、コントローラのタイマー設定により前記バ
    ルブの開閉および前記チューブポンプの運転停止を制御
    して、該測定溶液とともに前記NaOH溶液をチューブ
    ポンプで間欠的にイオン選択性電極を配置した測定セル
    に導入することにより測定溶液を所定のpHに調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の製塩工程における溶液
    サンプリング装置。
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