JP2700428B2 - ごみ焼却装置 - Google Patents

ごみ焼却装置

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JP2700428B2
JP2700428B2 JP3278864A JP27886491A JP2700428B2 JP 2700428 B2 JP2700428 B2 JP 2700428B2 JP 3278864 A JP3278864 A JP 3278864A JP 27886491 A JP27886491 A JP 27886491A JP 2700428 B2 JP2700428 B2 JP 2700428B2
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正道 日野
文典 今村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごみ焼却装置に関し、特
に都市ごみを焼却するのに用いて最適な、ごみ焼却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】最近、各自治団体におい
て、都市ごみを処理することが大きな都市問題となって
いるが、一般には各家庭、各会社から出てくるごみを不
燃物と可燃物とに分け、可燃物のごみは焼却プラント
に、例えばダンプカーにより輸送し、これをプラント内
におけるごみピットに投入し、ここから例えばクレーン
により焼却プラントにおけるホッパに供給している。こ
のホッパから排出されたごみは、ストーカもしくはごみ
焼却搬送コンベヤの搬送ベルト上に供給される。勿論こ
の搬送ベルトは金属でなり、例えば多数の帯状部材を各
部材間に間隙を形成するように連接してなるコンベヤ
や、あるいはベルト自体がフレキシブルであり、多数の
開口を形成したものが知られている。
【0003】このようなコンベヤ上を搬送される途上に
おいて、ベルトの下方から燃焼を促進するための空気が
供給され、これによりベルト上のごみはその上流側から
順次燃焼していくのであるが、これがこの排出コンベヤ
の排出端より排出されたときは充分に燃え尽きていて、
すなわち、殆ど灰化していることが望ましいのである
が、これが排出コンベヤに供給され、ここから所定の位
置へと搬送される。
【0004】しかるに、上記ごみ搬送コンベヤの搬送速
度が大きいとその供給端から排出端までの距離は一定で
あるので、この排出端より排出されるごみには未燃物の
ものが多く残っている場合がある。これでは焼却の目的
を達成をしていないので従来は所定時間ごとに作業員
が、このごみ搬送コンベヤより排出される燃焼物を検査
してこの中に未燃物が所定の割合以上に含んでいれば、
ごみ搬送コンベヤの搬送速度を小さくするようにして排
出コンベヤから排出されるごみの未燃物が所定の割合以
下になるようにしていた。
【0005】以上のような検査を頻繁に行なえば問題は
ないが、頻繁に行なうことは人的コストを高くする。ま
たこの検査回数が少なくなれば先の検査と今回の検査と
の間で未燃物が大量に排出されている恐れもある。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、人手を介することなく自動的にごみの焼
却を確実に行なうことのできるごみ焼却装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、駆動ロ
ーラと従動ローラとに巻装されるフレキシブルな通気性
のある金属製のベルト及び前記駆動ローラを所定速度で
駆動するモータで成る一つのごみ搬送コンベヤと、該ご
み搬送コンベヤ上で搬送されるごみの燃焼を促進させる
空気供給手段とを備えたごみ焼却装置において、前記空
気供給手段を、前記ごみ搬送コンベヤの前記ベルトの上
方走行帯の下方に設けられ前記ごみ搬送コンベヤの搬送
方向に沿って複数のコンパートメントに分けられた空気
供給用ガイド筒を介して、前記ごみ搬送コンベヤのほぼ
全域にわたって所定の割合の空気を供給するようにする
とともに、前記ごみ搬送コンベヤの排出端近くの一酸化
炭素を検出するCO検出手段を設け、該CO検出手段が
検出するCO濃度が所定値以上である場合には、前記モ
ータの駆動速度を減少させるようにしたことを特徴とす
るごみ焼却装置、によって達成される。
【0008】
【作用】ごみ搬送コンベヤ上でごみは空気供給用ガイド
筒を介して順次燃焼作用を受けるのであるが、その排出
端近傍においてもなお未燃物が多量に残存している場合
には、これらが加熱されているので不完全燃焼の状態に
あり、炭酸ガスとなる完全燃焼をせず、一酸化炭素CO
を発生している。従って未燃物が多いほど、この近傍に
は一酸化炭素の濃度が大である。従ってCO検出手段に
より、CO濃度が検出されるのであるが、これが所定値
以上であるということは、ごみ搬送コンベヤ上のこのご
み部分の未燃物の残存量がほぼこれに比例して、多量に
残存しているということを検知することができ、この検
知により、ごみ搬送コンベヤの搬送速度を減少させるこ
とにより、所定の搬送長さにおけるごみ焼却時間が長く
なるので、このごみ搬送コンベヤから排出されるごみの
未燃物が所定値以下に制御することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例による都市ごみ用のご
み焼却装置に関して図面を参照して説明する。
【0010】図は本実施例のごみ焼却装置の全体を示す
ものであるが、ホッパ1内には矢印Mで示すように、例
えば図示していないクレーンにより可燃の都市ごみが供
給される。これはホッパ1のシュート部1aを通って下
方へと滑走していき、この下端部において排気ハウジン
グ2内に配設されたごみ搬送コンベヤ4上に供給され
る。排気ハウジング2内でのごみ搬送コンベヤ4上のご
みの燃焼により発生した燃焼熱は排熱ボイラーと熱交換
することにより発電に利用したりすることもできるが、
本実施例ではこの排気ハウジング2に、このような利用
を行なうための処理装置をも含めた排気処理装置3が接
続されている。
【0011】ごみ搬送コンベヤ4はフレキシブルな通気
性の金属性のベルト5が駆動ローラ6、従動ローラ7に
巻装されている。また、このごみ搬送コンベヤ4の上流
側端部にはプッシャー8が配設されており、これは矢印
で示すように往復運動を行なうのであるが、これにより
ホッパ1より順次滑走してくる都市ごみMを確実に所定
の割合でごみ搬送コンベヤ4のベルト5の上流側端部に
供給するようにしている。
【0012】ごみ搬送コンベヤ4のベルト5の上方走行
帯の下方には空気供給用ガイド筒11が配設されてお
り、本実施例によればこれは11a、11b・・・11
q、11m、11n各コンパートメントに分けられてい
るが、この各コンパートメントに空気供給手段としての
燃焼用送風機9からの空気を管路10によりそれぞれ供
給されるようになっている。各コンパートメント11
a、11b、・・・11nには所定の割合で空気量が供
給されるのであるが、ここから矢印で示すようにベルト
5の下方から吹き付けられ、この通気性のベルト5を介
して、図1において右方へと搬送されるごみMのほぼ全
域にわたって空気を供給するようにしている。
【0013】公知のように、最初ごみは例えば重油によ
り着火し、燃焼を開始させているのであるが、これは初
期の段階だけでありこの後はごみの自然作用により何ら
重油のような着火手段もしくは燃焼を持続させる手段は
不要である。駆動ローラ6はモータ40により駆動さ
れ、図において右方へとごみMを供給するように所定の
速度で駆動されている。またごみ搬送コンベヤ4の排出
端はハウジング2の開口部aに近接して排出用コンベヤ
13が配設されている。
【0014】本発明によればさらにごみ搬送コンベヤ4
のベルト5の排出端部の近傍には一酸化炭素濃度計31
が排気ハウジング2に対し固定して配設されており、こ
れからの濃度検出信号は駆動制御回路30に供給される
ようになっている。同駆動制御回路30はコンピュータ
も含むが、これより設定された所定のCO濃度と比較さ
れる。この比較結果に基いて、駆動制御回路30からの
出力端子が接続されるモータ40が駆動制御される。こ
の駆動速度は本実施例によれば比較した結果が所定の濃
度より高ければ残未燃物が所定の割合より大であると判
断し、モータ40の駆動速度を低下させるようにしてい
る。また比較結果が所定の濃度より低い時には充分に燃
焼されているものと判断し、モータ40の駆動速度はそ
のままにして低下させないようにしている。
【0015】本発明の実施例による都市ごみの焼却装置
は以上のように構成されるが、次にこの作用について説
明する。
【0016】ホッパ1は図をわかり易くするために比較
的に実際よりは縮小化して図示されているが、これはさ
らに大型であり、大量のごみMが例えばクレーンにより
一つかみづつここに投入される。このホッパ1の筒部を
滑走し、排気ハウジング2の下端部に至ると、ここでプ
ッシャ8が所定のタイミングで往復動しているので、次
から次へと滑落してくるごみMをほぼ所定の割合でごみ
搬送コンベヤ4のベルト5の上流側端部に供給する。
【0017】モータ40により、ごみ搬送コンベヤ4の
ベルト5は図においてその上方走行部は右方へと走行し
ているのであるが、この上のごみMはほぼ均一な層厚で
搬送されており、これが下流側に向うにつれて焼却が進
んで灰化するので層厚は若干小さくなるが、全領域にお
いて燃焼用送風機9から管路10を通って所定量の空気
が各コンパートメント11a、11b・・・11m内に
矢印に示すように上方に向ってガイドされてベルト5の
上方走行部を搬送されているごみMにほぼ均一な量で供
給される。よって初期の段階において例えば重油により
着火されたごみMは自熱により連続的に燃焼し、そのベ
ルト5の排出端から排出用コンベヤ13に排出される。
この搬出用コンベヤ13から所定の位置、例えば灰ピッ
トに供給されるようになる。ここからは公知のように例
えば排水処理装置に生活排水プラントからの排水と共に
排水されるようになっている。
【0018】また、本発明によればCO濃度計31によ
りこの近傍を今般送されているごみM中に未燃物が残っ
ていれば一酸化炭素COを発生させているがこれが検出
され、この濃度検出信号は駆動制御回路30に供給さ
れ、ここに設定されている濃度と比較される。未燃物は
多少なりとも存在しているのが普通であるので多少の濃
度があるが、この濃度の値が所定の値以上になると都市
ごみの処理の基準に達していないと判断されて、駆動制
御回路30からはモータ40の駆動速度を更に低下させ
る信号を与える。これによりごみ搬送コンベヤ4の駆動
速度はこれに応じて低下する。これにより燃焼用送風機
9からの空気供給量は一定であり、ベルト5上を搬送さ
れる時間が長くなり、よってベルト5上のごみの燃焼作
用はより上昇する。なおこの場合モータ40の駆動速度
の低下量も駆動制御回路30のコンピュータ内に関数発
生器を設けておけば、この関数値との比較によりモータ
40の駆動速度の低下と共にCO濃度がどのように変化
するかを読みとり、これからモータ40の駆動速度を定
めることができるが、これに限ることなく本実施例では
単純にモータ40の駆動速度を所定量低下させるものと
する。
【0019】いずれにしてもごみ搬送コンベヤ4から排
出されるごみ内の未燃物は所定値以下になるように構成
されている。
【0020】以上述べたように本実施例によれば何ら人
手を介することなく、自動的にごみ搬送コンベヤより排
出される燃焼物内の未燃物を所定値以下に確実に抑える
ことができ、人的コストを従来より大幅に低下させるこ
とができる。
【0021】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0022】例えば、以上の実施例ではCO濃度計31
によりベルト5の排出端近傍における未燃物チェック用
のCO濃度を測定し、これより未燃物が所定値以上に大
であると判断すると、モータ40の駆動速度を低下し、
よってごみ搬送コンベヤ4の搬送速度を小としたが、こ
の排出位置は図示の位置に限定されることなく、もっと
ベルトの中央側へずらしてもよい。この場合には駆動制
御回路30に設定される濃度を、より大としておけばよ
い。
【0023】
【0024】また、上記実施例では排気ハウジング2内
に排気される熱気は排気処理装置3により処理されるも
のとしたが、このようなシステムに限ることなく、公知
のシステムがこの排気ハウジング2内なら、またはこれ
に接続して適用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明のごみ焼却装置
によれば、何ら人手を介することなく自動的に都市ごみ
を連続的に、かつ確実に不完全燃焼状態の未燃物を所定
値以下に抑えて、焼却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による都市ごみの焼却装置の全
体を示す部分破断側面図である。
【符号の説明】4 ごみ搬送コンベヤ 5 ベルト 6 駆動ローラ 7 従動ローラ 9 燃焼用送風機 11 空気供給用ガイド筒 30 駆動制御回路 31 CO濃度計 40 モータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/00 ZAB F23G 5/00 ZAB

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ローラと従動ローラとに巻装される
    フレキシブルな通気性のある金属製のベルト及び前記駆
    動ローラを所定速度で駆動するモータで成る一つのごみ
    搬送コンベヤと、該ごみ搬送コンベヤ上で搬送されるご
    みの燃焼を促進させる空気供給手段とを備えたごみ焼却
    装置において、前記空気供給手段を、前記ごみ搬送コンベアの前記ベル
    トの上方走行帯の下方に設けられ前記ごみ搬送コンベヤ
    の搬送方向に沿って複数のコンパートメントに分けられ
    た空気供給用ガイド筒を介して、前記ごみ搬送コンベヤ
    のほぼ全域にわたって所定の割合の空気を供給するよう
    にするとともに、 前記ごみ搬送コンベヤの排出端近くの一酸化炭素を検出
    するCO検出手段を設け、 該CO検出手段が検出するCO濃度が所定値以上である
    場合には、前記モータの駆動速度を減少させるようにし
    たことを特徴とするごみ焼却装置。
JP3278864A 1991-09-30 1991-09-30 ごみ焼却装置 Expired - Lifetime JP2700428B2 (ja)

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JPH0587323A JPH0587323A (ja) 1993-04-06
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JPH0587323A (ja) 1993-04-06

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