JP2700211B2 - 児童保護成形プラスチック容器蓋および頭部開放容器の組合わせにおける改良 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 約10、20および24リットル（2,5,5および６ガロン）
型程度およびそれ以上の大型肉厚プラスチツク容器は、
食物、洗剤、腐食性または有毒な化学薬品等の種々の液
体および固体物質を収容して輸送するため使用される。

これらの容器は通常成形されたプラスチツクの蓋を有
する頭部開放容器であり、蓋は容器の頂端外方に延びる
リツプと係合する内方に延びるリブを有するスカート部
分を備えている。またシールリングが蓋によつて支持さ
れ、蓋が容器上の所定位置にくるとき容器頂端に係合す
る。これらの容器を開放するためには、蓋のスカート部
分を容器のリブからこじ開けることが必要であり、容器
を閉鎖するためには、蓋を容器に押付けまたは押圧し、
蓋のリブを再び容器のリツプにスナツプ止めする。しば
しば、蓋が容器から除去されると、蓋を容器に戻して密
封することはできず、蓋は単に容器の頂端上に置かれ、
そこで第三者、とくに児童が容器の内容物に容易に触れ
ることができる。

本出願人はかなりの研究および実験の後、成形された
プラスチツク容器のプラスチツクの蓋を有する頭部開放
容器の児童保護用のピン蓋に関する専門技術を発展させ
た。その装置においては、容器と蓋との間にねじ結合が
設けられ、蓋は一対の直径的に対向して配置された蓋に
枢着された弾性的に偏倚されるロツク部材を備え、該蓋
は容器上の歯と共働するようになつている。ロツク部材
および歯のラチエツト作用は蓋を容器上にねじ込むこと
を可能にし、かつ蓋を外すため反対方向に回転すること
が阻止されるようになつている。蓋を外すためには、使
用者は、両方の弾性的に偏倚するロツク部材を掴んでそ
れらをロツク部材を歯から外す方向に回転するとともに
蓋を容器から外す方向に回転する。蓋はまた、そのよう
な一対の部材よりもむしろ単一の弾性的に偏倚されるロ
ツク部材によつて作用することができ、そのような配置
はある用途に対しては望ましい。

図面とくに第１図において、本発明の容器の蓋１は頂
壁３、スカート部分を形成する外壁４、および平らな該
壁６にその下端で一体に連結された内壁５を有する逆Ｕ
字型環状リム２を含み、平らな蓋壁６は環状リム２の内
周によつて限定された区域内で凹んでいる。控え壁ねじ
７がスカート部分４の内面に設けられ、頭部開放容器９
の上端部外周面上の同様な中断されたねじ８と協働して
蓋１を容器にねじ止めする。

一対の直径的に向合つた弾性的に偏倚されたロツク部
材10は、蓋のリム２頂壁３に11におけるように枢着され
ている。各ロツク部材はベルクランクレバーの型式のも
ので、該レバーはリム内壁５に設けられた開口または溝
5aを通つて延び、頭部開放容器９の上端部内面に設けら
れたロツク歯12と係合するようになつた、一方の腕10a
を有する。ロツク部材の他方の腕10bは、使用者によつ
て掴まれ矢印方向に回転されてロツク歯12から腕10aを
釈放することができるハンドルを形成している。ロツク
部材10の各腕10bはリム２内壁５および平らな蓋壁６に
一体的に連結された一対の内向きに延びるガセツト壁13
間に位置し、それによりロツク部材腕10bを閉鎖された
容器が積み上げられるとき生ずるかもしれない損傷から
保護されるようになつている。

第２図から分かるように、容器の歯12と係合させる腕
10aの弾性的偏倚は、一端がリム内壁５の外面に一体に
連結され反対側端部が腕10aに係合するばね部材14によ
つて得られる。ロツク部材10が釈放位置に回転されると
き、ばね部材14は第３図に示されたような圧縮位置に動
かされる。

第４図は容器蓋１に対する各ロツク部材10の枢着連結
を示し、枢着ピン11は、リム頂壁３を通つて腕10bに設
けられた孔10cにそして壁６のソケツト3bに、開口3aお
よび10cが整合したとき延びるようになつている。

第５図および第８図から分かるように、本発明の蓋が
取付けられる頭部開放容器９は、補強ウエブ部材9dによ
つて連結された内壁9bおよび外壁9cを有する二重壁構造
の本体部分9aを備えている。容器本体部分9aの上端は、
軸方向に延びる壁9fに達する内向きかつ上向きの傾斜壁
9eを備えている。壁9fの上端9gは蓋壁６の底面に一体に
連結され、下向き溝6a内に取付けられた環状シール15に
密封係合するようになつている。

軸方向に延びる壁9fの外面は間隔部材9hを備え、該間
隔部材9hは壁9f外面から外方に延び、外面に中断ねじ部
分8aを一体に形成され、内面に歯12を一体に形成された
カラー9iに連結されている。

第６図において、ねじ７、8a、8b、ロツク腕10aおよ
び歯12の構造および配置は、蓋１が最初に容器にねじ込
まれるとき、蓋上のねじ７がねじ8bに係合し、またロツ
ク部材腕10aもまた部分的に歯12に係合し、それにより
ロツク部材10を作動することなしには容器９から蓋１を
外すことができないようになつている。さらに第７図に
示されたような、蓋１を容器９にねじ込むと蓋１のねじ
７は容器９のねじ8aに係合し、またロツク腕10aは完全
に歯12に係合するとともに、容器上端9gは環状シール15
に係合し、それにより蓋は容器９に密封固定される。

本発明の蓋１はベルクランク型ロツク部材10を有する
ものとして記載されたが、第９図にはつめ16がリム内壁
に設けられた開口5aに摺動可能に取付けられ容器の歯12
に係合するようになつた、ロツク部材の別の実施例が示
されている。レバー17はリムの頂壁３に18において連結
されている。レバー17の一端はピポツト連結18の一端に
おいて19におけるようにつめに連結され、ピポツト連結
18の反対側におけるレバー17の部分は一端がレバー17に
一体に連結され他端がリム内壁５の内面に係合するばね
部材20を備え、つめ16は偏倚されて歯12に係合し、それ
により蓋１を容器にロツクする。蓋を除去するため、使
用者はレバー17を掴みそれらを矢印方向に旋回してばね
20を圧縮し、それによりつめ16を歯12との係合から外し
て半径方向内方に摺動させる。つめを釈放位置に保持し
たまゝ、使用者は蓋１を回転して容器９から外す。

上記記載から、この分野の技術に通じた人々にとつ
て、本発明が成形プラツチツク容器蓋を有する頭部開放
容器に対する児童保護特性を備えており、その一方、一
対の直径的に向合つたロツク部材10の使用が蓋の児童保
護を促進する蓋を提供するものであることは明らかであ
り、その訳は、大部分の児童が蓋１を回しながら両方の
ロツク部材を操作する機敏さをもたないからであり、あ
る場合においは、蓋に単に一つのロツク部材しか設けな
いこともできる。

第１図のガセツト壁13がロツク部材10を容器の積み重
ねから生じる軸方向力によつて起こる損傷を保護するた
め設けられているけれども、容器を地面上で転がすかま
たはそれらを並べて接触させることから生じる半径方向
力による損傷は、第５図および第８図に示されたように
容器の直径より短い直径のものである、蓋１の構造およ
び、その要素ならびにカラー9iおよび取付けられた要素
によつて防止され、。この構造および配置により、いか
なる半径方向力も容器の壁9b、9c、9dによつて吸収され
る。

10および17で示されたいずれのロツク部材の形式にお
いても、各ばね部材14および20は図示のようにそれと連
結または置換することができる。すなわち、ロツク部材
10の腕10bは、ばね部材14の代わりに、第９図に示され
たばね部材20と同様にそこにばね部材を連結することが
でき、また第９図においてばね部材14と同様なばね部材
を、レバー17と一体のばね部材20の代わりに、内壁５の
内側に連結してレバー17に係合させそれを壁５から偏倚
することができる。

ここに使用された用語および表現は限定のためではな
く、そのような用語および表現の使用が図示し記載され
たものと同様なものを排除するものでなく、種々の変型
が特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で可能で
あることを認識すべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は頂部開放容器に組付ける前の本発明の容器蓋の
斜視図。 第２図は容器のロツク歯と係合する蓋の弾性的に偏倚さ
れるロツク部材を示す、拡大、破断、断面上面図。 第３図はロツク歯から離れた釈放された位置に旋回され
た第２図のロツク部材の一つを示す、破断、断面上面
図。 第４図は蓋にロツク部材を組付けるところを示すほゞ第
２図の４−４線に沿う、一部断面拡大、展開、側面図。 第５図は第１図に示された容器に組付ける前の位置にお
ける本発明の蓋を示す、ほゞ第２図の５−５線に沿う、
一部断面、拡大、破断、展開側面図。 第６図は蓋を締付ける直前の頂部開放容器上における蓋
の位置を示す、第５図に示されたような、蓋の破断、側
面図。 第７図は頂部開放容器の完全に組付けられる前の蓋を示
す、第６図に示されたような、蓋の破断、側面図。 第８図は第５図の８−８線に沿う、破断上面図。 第９図は容器蓋上の弾性的に偏倚されるロツク部材の他
の実施例を示す破断、断面上面図。 １……蓋,2……リム,3……頂壁,4……スカート,5……内
壁,6……蓋壁,7,8,8a,8b……ねじ,9……容器,9a……本
体部分,9b……内壁、9c……外壁,9d……補強ウエブ部
分,9e……傾斜壁,9f……壁,9g……上端,9h……間隔部
材,9i……カラー,10……ロツク部材,10a,10b……腕,11
……枢着ピン,12……ロツク歯,13……カセツト壁,14…
…ばね部材,15……シール,16……つめ、17……レバー、
20……ばね

Claims (11)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】児童保護成形プラスチック容器蓋（１）お
   よび頭部開放容器（９）の組合わせにして、前記蓋
   （１）がねじ部（７）を含みかつ前記容器の上部周端
   （9g）に嵌合してそれをうけ入れる形状を備えた環状逆
   Ｕ字型リム（２）を有し、前記容器がその側上部周端
   （9f）に前記蓋（１）の前記ねじ部（７）と適合するね
   じ部（８）を有する、前記組合わせにおいて、容器上端
   部（9i）の周面に設けられたロック歯（12）、および前
   記蓋（１）が閉鎖位置まで前記容器（９）にねじ込まれ
   るとき前記歯（12）に係合し、それにより児童による開
   放位置への反対方向の蓋の回転を阻止して、容器および
   蓋が閉鎖されるとき児童を保護する前記蓋に取付けられ
   た弾性的偏倚ロック装置（10,10a,10b,11,14;16,17,18,
   19,20）を含み、ロック装置（10,10a,10b,11,14;16,17,
   18,19,20）が容器蓋（１）に枢着（11,18）されたレバ
   ー（10a,10b;16,17,19）、前記容器蓋（１）の周辺部分
   に設けられた開口（5a）、および前記開口（5a）を通っ
   て延び前記歯（12）に係合するロック部材（10a;16）を
   備え、レバー（10a,10b;16,17,19）がベルクランクレバ
   ー型のものであり、前記ベルクランクレバーの一方の腕
   （10a;16）が前記ロック部材であり、前記ベルクランク
   レバーの他方の腕（10b;17,19）が前記歯（12）からロ
   ック部材（10a;16）を釈放する方向に手動で回転される
   ようになったハンドルを構成する、児童保護成形プラス
   チック容器蓋（１）および頭部開放容器（９）の組合わ
   せにおける改良。
2. 【請求項２】ばね部材が前記蓋の壁部分とロック部材
   （10a）との間に取付けられロック部材（10a）を偏倚し
   て前記歯（12）に係合させる、請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】ロック部材が前記開口に摺動可能に取付け
   られ一端を前記レバー（17）に連結されたつめ（16）を
   備えた、請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】ばね部材（20）がレバー（17）と蓋（１）
   との間に取付けられた、請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】平らな蓋壁（６）が前記逆Ｕ字型リム
   （２）内壁（５）の下端に一体に連結され、それにより
   平らな蓋壁（６）が環状リム（２）内壁（５）によって
   限界された区域内で凹んでおり、一対の離れた内方に延
   びるガセット壁（13）がリム（２）内壁（５）および平
   らな蓋壁（６）に一体に連結され、前記ロックレバー
   （10a,10b;16,17,19）が前記両ガセツト壁（13）間の空
   間に設置されそれにより閉鎖された容器が積み重ねられ
   たときロックレバーに損傷が起こることを防止する、請
   求項１記載の装置。
6. 【請求項６】一対のレバー（10,16,17,19）が蓋（１）
   に枢着され、関連した各ロック部材（10a;16）が蓋
   （１）に設けられた各開口（5a）を通って延びる、請求
   項１記載の装置。
7. 【請求項７】前記ロック歯（12）が連結される前記周面
   は間隔部材（9h）を備えた環状カラー（9i）上にあり、
   間隔部材（9h）は前記容器（９）の前記上部周端（9g,9
   f）から外方に離れた方向において前記環状カラー（9
   i）に連結する、請求項１記載の装置。
8. 【請求項８】前記環状カラー（9i）が外周面を有し、前
   記容器の前記ねじ部（8,8a,8b）は前記外周面に連結さ
   れる、請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】前記間隔部材（9h）が前記環状カラー（9
   i）と前記上部周端（9g）を支持する容器上端部（9f）
   との間に延びる垂直ウエブ部材を備えた、請求項７記載
   の装置。
10. 【請求項１０】前記ロック歯（12）が前記環状カラー
    （9i）上の前記ねじ部（8,8a,8b）上方に延びる、請求
    項８記載の装置。
11. 【請求項１１】前記蓋（１）上の平らな蓋壁（６）が逆
    Ｕ字型リム（２）内壁（５）の下端に一体に連結され、
    シール装置（6a,15）が前記平らな蓋壁（６）から垂下
    しかつその周囲に延び、また容器（９）が前記蓋（１）
    によって閉鎖されるとき前記容器の前記上部周端（9g）
    に密封係合するようになっており、前記蓋（１）上の前
    記シール装置（6a,15）が前記容器（９）の前記環状カ
    ラー（9i）から内方に離れている、請求項７記載の装
    置。