JP2698686B2 - 画像処理システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は画像処理システムに係り、特に画像データが
蓄積された画像ファイル装置と端末装置とが伝送路を介
して接続され、端末装置側からの出力要求に応じて画像
ファイル装置から端末装置に画像データが伝送されるよ
うに構成された画像処理システムに関する。

背景技術 画像データを光ディスク等の記録媒体に蓄積し、第三
者からの要求に応じてその記録媒体から画像データを伝
送するシステムとして画像ファイル装置と端末装置とが
伝送路を介して接続されてなる画像処理システムがあ
る。

従来のこの種の画像処理システムにあっては、端末装
置側から画像ファイル装置に対して画像ファイル装置内
の記録媒体に格納されている画像データの検索を指示す
ると、その記録媒体に格納されているすべての画像デー
タが一定の圧縮率で圧縮処理された状態で端末装置側に
伝送されるように構成されていた。

したがって所望の画像データを検索するのに時間がか
かり過ぎるという問題があった。

目 的 本発明のこのような従来技術の欠点を解消し、画像デ
ータの検索に要する時間を短縮することができる画像処
理システムを提供することを目的とする。

発明の開示 本発明によれば、画像ファイル装置と端末装置とが伝
送路を介して接続され、端末装置側からの出力要求に応
じて画像ファイル装置から端末装置に画像データが伝送
されるように構成された画像処理システムにおいて、上
記画像ファイル装置は、画像データが格納される記録媒
体と、記録媒体から読み出された画像データの圧縮処理
を行う信号処理手段と、信号処理手段より出力される画
像データを伝送路を介して端末装置側に出力するインタ
ーフェース手段とを有し、上記端末装置は、画像ファイ
ル装置の記録媒体から読み出される画像データの伝送モ
ードを指定する入力手段を有し、入力手段による伝送モ
ードが、画像ファイル装置の記録媒体に格納されている
画像データの検索を行う検索モードに設定された場合に
は、画像ファイル装置側では記録媒体から読み出される
画像データを信号処理手段により高圧縮率で圧縮処理し
て端末装置側に伝送し、画像データの検索終了後に前記
入力手段により伝送モードが、前記記録媒体より所望の
画像データの読み出しを要求する通常伝送モードに指定
された場合には、画像ファイル装置側では記録媒体から
読み出された画像データを信号処理手段により低圧縮率
で圧縮処理して端末装置側に伝送するものである。

実施例の説明 次に添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。第１図には本発明に係る画像処理システムの一実
施例の構成が示されている。同図において、画像処理シ
ステム１は、画像データが蓄積され、必要に応じて出力
される画像ファイル装置10と、この画像ファイル装置10
と伝送路20を介して接続される端末装置30とから構成さ
れている。

画像ファイル装置10は、記録媒体100,圧縮／伸長回路
102,伝送インターフェース回路104および制御回路106を
有している。

記録媒体100は、たとえば光ディスク，磁気ディスク
等が用いられ、この記録媒体100には圧縮符号化され
た、または圧縮符号化されていない画像データが蓄積さ
れる。

圧縮／伸長回路102は、記録媒体100より読み出された
画像データを圧縮符号化または、伸長復号するように処
理する回路である。画像データの圧縮符号化には、たと
えば２次元ディスクリートコサイン変換等の手法が用い
られる。

伝送インターフェース回路104は、伝送路20を介して
端末装置30との間で入出力される画像データをインター
フェースするための変換処理を行う回路である。

制御回路106は、記録媒体100からの画像データの読み
出し、圧縮／伸長回路102および伝送インターフェース
回路104の動作を制御する回路である。

伝送路20は、たとえばISDN等の通信回線が使用され
る。

また、端末装置30は、伝送インターフェース回路300,
伸長回路302,再生処理回路304,モニタ装置306,制御回路
308および入力部310から構成されている。

伝送インターフェース回路300は伝送インターフェー
ス回路104と同様の機能を有する。

伸長回路302は、伝送インターフェース回路300を介し
て入力される画像データを伸長復号する回路である。

再生処理回路304は、伸長回路302から出力される信号
を所定の形式の映像信号に変換処理する回路、モニタ装
置306は、再生処理装置304から出力される映像信号を取
り込み画像を可視表示する装置である。

制御回路308は伝送インターフェース回路300,伸長回
路302および再生処理回路304の各回路の動作を制御す
る。更に制御回路308は、入力部310からの操作信号に基
づいて制御線312,伝送インターフェース回路300および
伝送路20を介して画像データの伝送モードを指示する制
御信号を画像ファイル装置10に出力する。

入力部310は画像ファイル装置10から端末装置30に対
する画像データの伝送モードおよび読み出される画像デ
ータにより形成される画像（コマ）の指定ならびに画像
ファイル装置10における画像データの圧縮処理における
圧縮率を指定する操作手段であり、キーボード等により
構成されている。伝送モードには検索モードと通常伝送
モードとがある。

検索モードは、画像ファイル装置10の記録媒体100か
ら画像データを検索する伝送モードであり、記録媒体10
0に格納されている画像データが高圧縮率（たとえば0.3
bit/pel）で圧縮処理された状態で端末装置30側に伝送
される。通常伝送モードは、所望の画像データの記録媒
体100からの読み出しを行う伝送モードである。この通
常伝送モードでは記録媒体100から読み出された画像デ
ータを直接、または低圧縮率（たとえば2bit/pel）で圧
縮処理された状態で端末装置30側に伝送される。これら
の伝送モードにおける圧縮率は予め入力部310により指
定されるようになっている。

次に第１図に示した画像処理システムの動作を第２図
に示すフローチャートを参照して説明する。同図におい
てオペレータが端末装置30内の入力部310を操作して伝
送モードを検索モードに指定し、次いで再生すべき最初
のコマが入力部310により指定されると（ステップ400,4
01）、画像ファイル装置10側では制御回路106の制御下
に記録媒体100より指定されたコマの画像データが読み
出される（ステップ402）。読み出された画像データ
（記録時に圧縮処理されていない）は圧縮／伸長回路10
2で高圧縮率で圧縮処理され、伝送インターフェース回
路104で所定の変換処理がなされた後、伝送路20を介し
て端末装置30に送出される（ステップ403,404）。

伝送路20を介して端末装置30内の伝送インターフェー
ス回路300に入力された画像データは、所定の変換処理
が施された後、伸長回路302により伸長・復号され、更
に再生処理回路304により所定の形式の映像信号に変換
処理され、モニタ装置306に出力される。この結果、モ
ニタ装置306の画面上に最初に指定されたコマの画像が
可視表示される（ステップ405）。

ここでモニタ装置306の画面上に表示された画像が所
望の画像であるか否かが判定され、それが所望の画像で
ない場合にはオペレータにより入力部310が操作される
ことにより次のコマが指定される（ステップ406,40
7）。

このようにしてステップ402からステップ407に至る処
理が繰り返された後にステップ406でモニタ装置306の画
面上に表示された画像が所望の画像であることがオペレ
ータにより確認されると、オペレータは入力部310を操
作して伝送モードを検索モードから通常伝送モードに切
り換える（ステップ408）。

この結果、画像ファイル装置10側では記録媒体100よ
り読み出された画像データは圧縮／伸長回路102より圧
縮処理されることなく直接、または圧縮／伸長回路102
により低圧縮率で圧縮処理された状態で伝送インターフ
ェース回路104,伝送路20を介して端末装置30側に送出さ
れる。

なお、本実施例では画像ファイル装置10の記録媒体10
0には圧縮処理されていない画像データが記録されてい
ることが前提になっている。しかし、記録媒体100に圧
縮処理された画像データが記録されている場合には圧縮
／伸長回路102により記録媒体100から読み出された画像
データを一旦、伸長して圧縮処理されていない元の状態
にもどしてから高圧縮率で圧縮処理を行う。この圧縮処
理された画像データが画像ファイル装置10から端末装置
30に送出される。

効 果 本発明によれば画像ファイル装置で記録媒体から読み
出された画像データを圧縮処理時の圧縮率の設定を端末
装置側で指定でき、しかも画像データの圧縮処理には符
号化した画像データの符号の固定長化の精度が高い符号
化アルゴリズムが採用されているので、画像データ検索
に要する時間の短縮が図れる。

なお、圧縮，伸長処理に要する時間は画像データの画
像ファイル装置から端末装置に伝送する伝送時間に比較
すると無視し得る程度である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る画像処理システムの一実施例の構
成を示すブロック図、 第２図は第１図に示した画像処理システムの動作内容を
示すフローチャートである。 主要部分の符号の説明 10……画像ファイル装置 20……伝送路 30……端末装置 100……記録媒体 102……圧縮／伸長回路 104,300……伝送インターフェース回路 106,308……制御回路 310……入力部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像ファイル装置と端末装置とが伝送路を
   介して接続され、端末装置側からの出力要求に応じて画
   像ファイル装置から端末装置に画像データが伝送される
   ように構成された画像処理システムにおいて、 前記画像ファイル装置は、 画像データが格納される記録媒体と、 前記出力要求としての伝送モードに基づいて該記録媒体
   から読み出された画像データの圧縮処理を行う信号処理
   手段と、 信号処理手段より出力される画像データを伝送路を介し
   て端末装置側に出力するとともに、前記端末装置側より
   出力される前記出力要求としての伝送モードを伝送路を
   介して受けて前記信号処理手段に出力するインターフェ
   ース手段とを有し、 前記端末装置は、 前記画像ファイル装置の記録媒体から読み出される画像
   データの前記出力要求としての伝送モードを指定し、該
   指定された伝送モードを前記インターフェース手段に伝
   送路を介して出力するとともに、前記インターフェース
   手段から伝送路を介して送られてくる画像データを受け
   る入力手段を有し、 前記入力手段により伝送モードが、画像ファイル装置の
   記録媒体に格納されている画像データの検索を行う検索
   モードに設定された場合には、 画像ファイル装置側では記録媒体から読み出される画像
   データを信号処理手段により１画素当たり１ビット未満
   の高圧縮率で圧縮処理して端末装置側に伝送し、 画像データの検索終了後に前記入力手段により伝送モー
   ドが、前記記録媒体より所望の画像データの読み出しを
   要求する通常伝送モードにおける低圧縮率モードに指定
   された場合には、 画像ファイル装置側では、記録媒体から読み出された画
   像データを信号処理手段により１画素当たり１ビット以
   上の低圧縮率で圧縮処理して端末装置側に伝送すること
   を特徴とする画像処理システム。
2. 【請求項２】請求項１に記載の画像処理システムにおい
   て、 前記記録媒体に画像データが圧縮処理された状態で記録
   されている場合には、 前記信号処理手段は検索モード設定時に記録媒体から読
   み出された画像データを一旦、伸長処理した後に、更に
   高圧縮率で圧縮処理することを特徴とする画像処理シス
   テム。
3. 【請求項３】請求項１に記載の画像処理システムにおい
   て、 画像データの検索終了後に前記入力手段により伝送モー
   ドが通常伝送モードにおける直接モードに指定された場
   合には、 画像ファイル装置側では記録媒体から読み出された画像
   データを圧縮処理することなく端末装置側に伝送するこ
   とを特徴とする画像処理システム。