JP2698450B2 - 水泳用プール水浄化装置 - Google Patents

水泳用プール水浄化装置

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、水泳用プールの水を高度に浄化し維持す
るための、水泳用プール水浄化装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、健康指向が強まるなかで、温水プールが急激に
普及してきた。プール水に要求される水質項目は、衛生
的観点からの大腸菌及び一般細菌の数、環境的観点から
の濁度(透視度)を中心に、一般的総合指標としての過
マンガン酸カリウム消費量などである。このような水質
項目を満足な値に維持するために、塩素系薬剤による殺
菌、砂ろ過などのろ過に加え、適切な量のブローダウン
と新水の補給が通常行われている。具体的な基準とし
て、残留遊離塩素濃度が0.4ppm、過マンガン酸カリウム
消費量は12ppm以下と決められており、透視度は10m以上
が望ましいとされている。(この分野の技術について
は、例えば衛生試験法注釈、日本薬学会編、金原出版株
式会社、1973、p761を参照) しかし、残留遊離塩素濃度を基準値に維持することに
より、不快な臭気、目が痛くなり充血する、水着
などが脱色される、などの問題がでていることは周知の
とおりである。さらに、上水処理で塩素系薬剤を使用る
ことによりトリハロメタンなどの発癌物質が生成される
場合があり、プール水の場合においても、有害物質生成
の危険性は否定できない。水泳プールは、快適な環境で
水泳ができ、健康的でなければならない。
このようなことから、塩素系薬剤の代替として、オゾ
ンが注目されている。オゾンは塩素系薬剤より殺菌力が
強く、残留しないからである。さらに、有機物を酸化分
解する能力も相対的に強いので、過マンガン酸カリウム
消費量の低減化に対してもより多くの効果が期待でき
る。
第2図は従来のオゾン処理装置を備え水泳用プール水
浄化装置の基本フローを示す構成図である。図におい
て、(1)はプール、(2)はプール水、(3)はヘア
ーキャッチャー、(4)は循環ポンプ、(5)はろ過
器、(6)はオゾン注入用エゼクター、(7)はオゾン
発生機、(8)は気液分離装置、(9)は排気オゾン分
解装置、(10)は熱交換器、(11)は流量調節弁、(1
2)は塩素系薬剤注入ポンプ、(13)は塩素系薬剤タン
ク、(14)〜(18)は配管である。
プール水(2)は循環ポンプ(4)により引き抜か
れ、その圧力でヘアーキャッチャー(3)、ろ過器
(5)を流通する間には粗大物及び微細濁度成分が除去
される。次いで、ろ過器(5)を通過したプール水
(2)は、流量調節弁(11)の調節により、循環するプ
ール水(2)の設定量がオゾン注入用エゼクター
(6)、気液分離装置(8)を順次流通する配管(15)
と、流量調節弁(11)に流通する配管(16)に分岐され
る。配管(15)に分岐されたプール水(2)はオゾン注
入用エゼクター(6)でオゾン発生機(7)からのオゾ
ン含有気体と混合され、気液分離装置(8)で気液分離
される。ここで、循環するプール水(2)の一部がオゾ
ン酸化されるが、気液分離された未反応オゾンを溶解し
たプール水(2)が配管(16)を通ったプール水(2)
と合流し、配管(17)、熱交換器(10)を通って、加
温、殺菌された後プール(1)に戻される。また、気液
分離装置(8)で分離された一方の気体は、排気オゾン
分解装置(9)を介して未反応オゾンが分解された後、
大気中に放出される。なお、この装置において塩素系薬
剤による殺菌が付加されているのは、プール水(2)に
一定の残留遊離塩素濃度を確保する必要があるとの考え
方に基づいている。
このようなオゾン処理装置を付加した装置により、殺
菌は塩素系薬剤のみの場合に比べてより完全に行なわ
れ、有機物も一定限度内で除去できるので、より衛生的
で、水の交換量を低減でき、かつ塩素注入量を低減でき
るなどの効果がある。
しかしオゾンによる有機物の除去には限度があるの
で、より高度な浄化を目的として、活性炭吸着装置に付
加した水泳用プール水浄化装置もある。第3図はその基
本フローを示す構成図である。上記装置とは活性炭吸着
装置(19)が設置されているところが異なる。活性炭吸
着装置(19)により、オゾン処理できない有機成分も除
去でき、過マンガン酸カリ消費量がより高度に低減でき
る。
[発明が解決しようとする課題] 以上の従来技術を詳細かつ総合的に検討した結果、以
下のような問題点があることが明らかになった。
第1はオゾン処理と活性炭処理のバランスである。オ
ゾン処理の効果は、周知のように、殺菌、脱色、下水臭
などの脱臭、有機物の酸化分解、微細フロックの分解な
どであり、活性炭処理の効果は脱色、脱臭、有機物の吸
着除去である。活性炭層には一般に微生物が繁殖するの
で、吸着有機物、アンモニアの生物処理も期待できる。
このように、汚濁物の種類にもよるが、オゾンと活性炭
は共通する効果がある。本発明者らは、実際のプールで
詳細な実験と解析を行なった結果、従来技術のようにオ
ゾンと活性炭処理を全量、単純に直列的に実施すると、
プールの汚濁物の種類、負荷の特性からみて、活性炭処
理の設計容量が過大であることがわかった。即ち、循環
水量は通常1日に全水量の6倍程度が循環する量に設定
されており、この量に対して活性炭吸着装置の容量が決
められている。汚濁負荷の変動が大きいプール水では、
どうしても結果として運転費、設備費、設備面積が過大
になってしまう。
第2は多様な水質項目に対して系統的に運転できる制
御要素が少ないことである。前述したように水泳用プー
ルの汚濁原因成分の入力は時間的に大きく変動し、さら
に休館や夜間にはゼロになる。汚濁原因成分の入力がな
くても微生物の活動は行なわれており、それによる汚濁
の進行がある。このようなプール水系の特性のなかで、
従来技術により循環水量の調節は可能であるが、活性炭
処理装置への通水を長時間停止したり、制限すると、活
性炭が嫌気状態愛になり、吸着成分が腐敗する問題が起
こる。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、汚濁及び所望浄化度合に応じて循環水量、
オゾン処理水量及び活性炭処理水量を調節し、合理的、
効率的でかつ高度な水浄化ができ、活性炭吸着装置の容
量の大幅低減が図れ、装置の小型化、設置面積が低減で
きる水泳用プール水浄化装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明の水泳用プール水浄化装置は、ろ過器、活性
炭吸着装置、及びオゾン処理装置を備え、プール水をこ
れら装置を循環させて浄化するもので、上記ろ過器の下
流に位置し、ろ過後のプール水を分岐して所望量を上記
活性炭吸着装置とオゾン処理装置側に導入する分岐手
段、この分岐手段の下流に位置し、分岐後のプール水の
所望量を分岐して上記活性炭吸着装置に導入処理した
後、残りを直接上記オゾン処理装置に導入させるバイパ
ス手段、及び上記オゾン処理装置でオゾンが注入された
プール水を上記分岐手段より上流に返送する返送手段を
設けたものである。
[作用] この発明における分岐手段及びバイパス手段は、汚濁
の状態や浄化目的に応じてプール水(循環水)を分岐し
て、オゾン処理のみ及び活性炭処理後オゾン処理できる
ようにしているので、合理的、効率的でかつ高度な水処
理が行なえる。また、活性炭吸着装置の容積を従来より
小さくできるので、装置が小型化し、設置面積も少なく
てすむ。
[実施例] 以下この発明の一実施例の水泳用プール水浄化装置
を、その基本フローを示す構成図である第1図に基づい
て説明する。図において、(20)は合流点、(21)はポ
ンプ、(22)(23)は流量調節弁、(24)〜(30)は配
管である。ろ過基(5)を通過したプール水(循環水)
は配管(24)を通って、後述するオゾン処理水と合流点
(20)で合流し、熱交換器(10)に通じる配管(25)と
活性炭吸着装置(19)とオゾン処理装置側に通じる配管
(26)に分岐される。ポンプ(21)により分岐されたプ
ール水は加圧され、流量調節弁(22)(23)の開閉度に
応じて設定された分岐比で配管(27)(28)に分岐され
る。配管(27)に分岐されたプール水はオゾン注入用エ
ゼクター(6)に接続され、配管(28)に分岐されたプ
ール水は活性炭吸着装置(19)を経てオゾン注入用エゼ
クター(6)に接続されている配管(29)に合流する。
オゾン処理されたオゾン含有水は配管(30)を通り、配
管(24)の合流点(20)に戻される。図示していない
(22)(23)以外の調節弁、流量計及び圧力センサによ
り配管系内の水流速が適切に設定される。系内にバラン
シングタンクが必要な場合もある。この実施例の場合
分岐手段を構成するものは、配管(25)(26)だけが図
示されており、分岐比、循環水量を調節する調節弁等は
図示が省略されている。なお、バイパス手段はポンプ
(21)、配管(27)(28)及び流量調節弁(22)(23)
で、返送手段は配管(30)で、オゾン処理装置は、オゾ
ン注入用エゼクター(6)、オゾン発生機(7)、気液
分離装置(8)及び排気オゾン分解装置(9)で構成さ
れている。この装置における活性炭吸着装置(19)はプ
ール水の全循環水が流通しないので、従来装置より大幅
に小さくできるので、小さくしてあり、建設費も設置面
積も大幅に低減できた。また、図示していないが、活性
炭吸着装置(19)は層内が嫌気状態にならないよう低負
荷運転時でも最小限の酸素補給を確保し得る通過水量を
確保する手段が講じられている。
次に、具体的な動作例について説明する。遊泳者数が
多いときは当然のことながら、微生物や有機物などの汚
濁負荷が高くなる。このような時には、活性炭吸着装置
へのプール水(循環水)分岐量比が高くなるように調節
される。合流オゾン処理水は分岐点以前の配管に合流さ
れ、一部が再び活性炭及びオゾン処理されるので、小用
量の活性炭吸着装置ででも、プールに循環水はより高度
な処理がなされるとともに、オゾン処理により溶存酸素
濃度が高められるので、活性炭層の好気性微生物の活動
を活発にすることができ、生物処理効果が高められる。
また、オゾン酸化により生物分解性が高められる汚濁成
分があるので、このような処理法が有効になる。
遊泳者数が少ないとき、夜間、休館日には、活性炭吸
着装置への分岐量比を大幅に下げて運転される。この
間、活性炭層に繁殖した微生物により吸着成分が分解さ
れ、活性炭が再生される。オゾン処理は適当なオゾン注
入率のもとに継続されており、プール水の微生物の増殖
をより完全に低下させることができる。
このように、汚濁及び所望浄化度合に応じてプール水
の循環水量の調節に加え、オゾン処理水量及び活性炭処
理水量を調節でき、合理的、効率的な制御が可能にな
り、かつ高度な浄化が維持できる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ろ過器、活性炭吸
着装置、及びオゾン処理装置を備え、プール水をこれら
装置を循環させて浄化するものにおいて、上記ろ過器の
下流に位置し、ろ過後のプール水を分岐して所望量を上
記活性炭吸着装置とオゾン処理装置側に導入する分岐手
段、この分岐手段の下流に位置し、分岐後のプール水の
所望量を分岐して上記活性炭吸着装置に導入処理した
後、残りを直接上記オゾン処理装置に導入させるバイパ
ス手段、及び上記オゾン処理装置でオゾンが注入された
プール水を上記分岐手段より上流に返送する返送手段を
設けたので、浄化目的に合わせた合理的、効率的な制御
が可能になり、高度な浄化が維持できるとともに、活性
炭吸着装置に大幅に低減でき、装置が小型で設置面積が
低減できる水泳用プール水浄化装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の水泳用プール水浄化装置
の基本フローを示す構成図、第2図及び第3図は各々従
来例の基本フローを示す構成図である。 図において、(1)はプール、(2)はプール水、
(5)はろ過器、(6)はオゾン処理装置を構成するオ
ゾン注入用エゼクター、(7)は同オゾン発生機、
(8)は同気液分離装置、(9)は同排気オゾン分解装
置、(19)は活性炭吸着装置、(20)は合流点、(21)
はバイパス手段を構成するポンプ、(22)(23)は同流
量調節弁、(28)は同配管、(25)(26)は分岐手段を
構成する配管、(30)は返送手段を構成する配管であ
る。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 540 C02F 1/50 540A 550 550H 560 560B 1/78 1/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ろ過器、活性炭吸着装置、及びオゾン処理
    装置を備え、プール水をこれら装置を循環させて浄化す
    るものにおいて、上記ろ過器の下流に位置し、ろ過後の
    プール水を分岐して所望量を上記活性炭吸着装置とオゾ
    ン処理装置側に導入する分岐手段、この分岐手段の下流
    に位置し、分岐後のプール水の所望量を分岐して上記活
    性炭吸着装置に導入処理した後、残りを直接上記オゾン
    処理装置に導入させるバイパス手段、及び上記オゾン処
    理装置でオゾンが注入されたプール水を上記分岐手段よ
    り上流に返送する返送手段を設けたことを特徴とする水
    泳用プール水浄化装置。
JP23791389A 1989-09-13 1989-09-13 水泳用プール水浄化装置 Expired - Lifetime JP2698450B2 (ja)

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